JP2573150Y2 - ラベル - Google Patents

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JP2573150Y2
JP2573150Y2 JP1992061859U JP6185992U JP2573150Y2 JP 2573150 Y2 JP2573150 Y2 JP 2573150Y2 JP 1992061859 U JP1992061859 U JP 1992061859U JP 6185992 U JP6185992 U JP 6185992U JP 2573150 Y2 JP2573150 Y2 JP 2573150Y2
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JP1992061859U
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幸雄 伊藤
正雄 中島
俊彦 山根
淳 今泉
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Toppan Inc
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Toppan Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被貼着物の表面の文字
や絵柄等を一時的に隠蔽するためのラベルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、保険や電気、電話等の料金支払い
が自動振込で行われているため、引き落とし額の通知書
が郵送されてくる。この通知書は古くは封書であった
が、近年は郵便料金の安い葉書を用いるのが一般的とな
ってきている。そしてこの葉書に書かれた内容は、他人
に見られる可能性があるため、プライバシー保護のため
何らかの手段を講じる必要がある。このため葉書の一部
を被覆し記載内容を隠蔽するようにした各種のラベルが
開発されてきた。
【0003】例えば、本考案者等は実開平3−6677
2号に開示されているようなラベルを開発した。即ち、
上から、紙と、透明または不透明フィルム、透明インキ
層、感圧接着剤層、剥離紙を積層し、透明または不透明
フィルムと透明インキ層との間で剥離可能にしたラベル
である。このような構成としたことで、一旦被貼着物に
貼った後でラベルを剥がすと、被貼着物の表面には透明
インキ層のみが残存することになり、紙の反り返りや、
しなやかさの喪失等の問題もなく、また、剥離ムラがな
く円滑な層間剥離が得られ、かつ層間剥離強度の調節が
容易にできるという優れた効果を得ることができた。
【0004】ところで、上述したような一時的に隠蔽す
るためのラベルが広く市場に浸透すると、従来のような
使い方の他に、トランプゲームに応用したり、クイズに
使用したりというような多様な使い方がなされるように
なってきた。すると、これまでは被貼着物の表面の情報
を受取人が読み取れさえすればよかったのであるが、今
度は被貼着物の表面に筆記できることが必要となってき
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記実開平3−
66772号のラベルは、被貼着物の表面に残った透明
インキ層がグロス調であったため、光沢性に優れてお
り、見る角度によっては表面が光ってしまい読み取りに
くいことがあった。また、ラベルを剥がした後の被貼着
物の表面に書き込みをしようとしても、表面が平滑であ
るため筆記具のインキ(本考案においてはインキに限ら
ず、着色材全てという意味である)が付着しにくいの
で、筆記適性が悪いといった問題を包含していた。そこ
で本考案は、一時的な隠蔽性を有するラベルであって、
しかも被貼着物からラベルを剥がした後は、被貼着物の
表面に良好な視覚適性と筆記適性とを付与することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のラベルは、透明
または不透明フィルム層をマット状に形成することで、
このフィルム層上に形成される透明インキ層をマット状
にし、上記問題点を解決した。即ち、このラベルは、紙
と、透明または不透明フィルム層とからなり、隠蔽性を
付与した積層体と、この積層体の前記透明または不透明
フィルム層側に塗布した透明インキ層と、この透明イン
キ層に、感圧接着剤層を介して剥離可能に接着した剥離
紙とを具備してなり、前記積層体と透明インキ層との間
で剥離可能にしたラベルにおいて、透明インキ層をマッ
ト状に形成したラベルである。
【0007】
【作用】本考案によれば、被貼着物の上にラベルが貼ら
れた状態にあっては、貼着物の表面に記載された情報は
完全に隠蔽されており、ラベルを剥がすと、透明または
不透明フィルム層と透明インキ層との間の接着強度が、
被貼着物と感圧接着剤層との間の接着強度よりも弱いた
め、ラベルは透明または不透明フィルム層と透明インキ
層との間で剥離し、被貼着物の表面に透明インキ層のみ
が残る。このとき透明または不透明フィルム層がマット
状(本考案において、細かな凹部が多数形成された状態
を指す)に形成されていたため、このフィルム層に積層
された透明インキ層のフィルム層側の面もマット状に形
成されている。従って、被貼着物の表面が光って読み取
りにくいこともないし、また、被貼着物表面の透明イン
キ層の凹部に筆記具のインキが残るためインキが定着し
やすく、はっきりと書くことのできる筆記適性の優れた
ものとなる。
【0008】
【実施例】
【0009】<第1実施例> 以下に本考案の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図1(a)に示すように、上から順に、紙1、スミイン
キ層7、接着剤(アンカーコート)層2、透明フィルム
3a、透明インキ層4、感圧接着剤層5、剥離紙6とか
らなり、透明フィルム3aと透明インキ層4との間が剥
離面8となっている。
【0010】本実施例の場合、ラベルの隠蔽性はスミイ
ンキ層7によって確保されている。そして透明インキ層
として、塩化酢酸ビニル/ポリエステル樹脂(重合度5
00)を用いて、タッキファイアーとして、軟化点12
0℃のものを、樹脂とタッキファイアーとの成分比9
5:5の割合で添加した。このタッキファイアーにはア
ルキルフェノール樹脂系、キシレン樹脂、石油樹脂、ク
マロンインデン樹脂、テルペン樹脂、ロジン等が一般的
に用いられており、任意に選択できる。
【0011】以下に本実施例のラベルの製造工程を述べ
る。まず紙1の裏面にスミインキをベタ印刷してスミイ
ンキ層7を形成し、このスミインキ層7の上に更に2液
型ウレタン樹脂をコーティングして接着剤(アンカーコ
ート)層2を形成する。次にこの接着剤層2を上面にし
て、この上にポリエチレン樹脂を厚さ15μmに保った
状態で押出機より押出し、これをプレッシャーロールと
冷却ロールとの間を通すことによってラミネートして透
明フィルム層3aを形成した。このとき、冷却ロールを
版深0.5μm〜1.0μmの凹部を多数形成したマッ
トロールを使用したので、透明フィルム層3aの表面
が、細かな凹部が多数形成されたマット状に形成され
た。
【0012】次に、この透明フィルム3a層の上に、前
述した組成の透明インキをグラビア方式によりコーティ
ングして透明インキ層4を形成する。そしてこの透明イ
ンキ層4の上にアクリル系の感圧接着剤を厚さ20μm
コーティングした後、剥離紙6を貼り合わせ、ラベル原
反を製造した。
【0013】なお、前記マットロールとしては一般に周
知のものを使用でき、例えば金属ロールに100メッシ
ュ(1インチ四方)以上の細かいケイ砂を湿った状態で
高圧で吹きつけたものや、金属ロールに100メッシュ
(1インチ四方)以下の粗いケイ砂を乾いた状態で高圧
で吹きつけたものがある。また、この金属ロールには鉄
ベースのものや、クロームメッキを施したもの等が知ら
れており、一般的に鉄ベースのロールを使用した場合に
は粗い目のマットができ、クロームメッキを施したロー
ルを使用した場合には細かい目のマットができる。こう
して出来上がったロールの版の凹部の深さと使用する筆
記具のインキの粒径とが一致すると、このインキが凹部
に定着しやすく、更に筆記適性が向上する。
【0014】また、スミインキ層7と透明フィルム3a
との間に設けられた接着剤(アンカーコート)層2は必
ず必要なものではなく、スミインキ層7の上にポリエチ
レン樹脂をそのまま押出ラミネートするだけでもコーテ
ィングは可能であるが、接着剤(アンカーコート)層2
を設けた方が密着性が向上するので好ましい。
【0015】また、剥離紙6との接合方法については、
剥離紙6に予め感圧接着剤を塗布して乾燥させ、感圧接
着剤層5を形成しておき、これを透明フィルム層3aと
透明インキ層4とを形成した紙1の、透明インキ層4側
と対向させラミネートする方法を用いることもできる。
【0016】こうして得たラベルは30g〜150g/
25mm幅(180度剥離300mm/min)の剥離
強度が得られ、使用前の物流段階においては剥離紙6か
ら剥がれ落ちることがなかった。そして図1(b)に示
すように、剥離紙6を剥がして葉書9の隠蔽したい部分
にラベルを貼りつけた。この状態では葉書9を透かして
みても隠蔽した部分は読み取り不可能であった。
【0017】次に、ラベルを剥がそうとすると、透明イ
ンキ層4と透明フィルム層3aとの間の接着強度が、葉
書9と感圧接着剤層5との間の接着強度よりも弱いた
め、ラベルが剥離面8から容易に剥離された。そして葉
書9の表面には透明インキ層4のみがきれいに残り、そ
の表面は透明フィルム層3aから転写されて、透明フィ
ルム層3aと同様の凹部を有するマット状に形成されて
おり、光らないので透明インキ層4の上から葉書9に記
載された内容を容易に読み取ることができた。
【0018】また、この透明インキ層4の上から油性の
ボールペンで筆記テストを行ったところ、ボールペンの
インキは速やかに透明インキ層4上に定着し、鮮明に筆
記することができた。そして上からこすっても落ちるこ
とがなかった。次いでHBの濃度の鉛筆により同じく筆
記テストを行ったところ、ボールペンの場合よりは若干
抵抗を受けたものの、鉛筆の顔料は確実に透明インキ層
4上に定着し、鮮明に筆記することができた。そして上
からこすっても落ちることがなかった。
【0019】なお、上記実施例においてはフィルム層と
して透明フィルムを用いたが、隠蔽性を高めるために不
透明フィルム層を使用することも可能である。
【0020】<第2実施例> 本実施例は、不透明フィルムを用いた実施例であり、図
2に示すように、上から順に、紙1、接着剤層2、不透
明フィルム層3b、透明インキ層4、感圧接着剤層5、
剥離紙6とからなり、不透明フィルム層3bと透明イン
キ層4との間が剥離面8となっている。
【0021】本実施例の場合、ラベルの隠蔽性は不透明
フィルム層3bによって確保されている。そしてこの不
透明フィルム層3bは、熱可塑性樹脂フィルム例えばポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等に隠蔽
性の高い不透明顔料、例えばカーボンブラック等の黒色
顔料や、チタンホワイト等の白色顔料を適量(例えば3
0μmのフィルム厚の場合、粒径30μm程度のものを
5〜10重量%)混入、分散させたものを用いることが
できる。
【0022】このラベルの製造方法は、まず紙1の上に
2液型ウレタン樹脂をコーティングして接着剤(アンカ
ーコート)層2を形成する。次にこの接着剤(アンカー
コート)層2を上面にして、この上に、ポリエチレン樹
脂にカーボンブラックを5重量%混入した材料を厚さ1
5μmに保った状態で押出機より押出し、これをプレッ
シャーロールとマットロール(冷却ロール)との間を通
すことによってラミネートして不透明フィルム層3bを
形成した。このとき、冷却ロールを版深0.5μm〜
1.0μmの凹部を形成したマットロールを使用したの
で、不透明フィルム層3bがマット状に形成された。
【0023】次に、この不透明フィルム層3bの上に、
上述した透明インキをグラビア方式によりコーティング
して透明インキ層4を形成する。そしてこの透明インキ
層4の上にアクリル系の感圧接着剤を厚さ20μmコー
ティングした後、剥離紙6を貼り合わせたものである。
【0024】本実施例のラベルは、上記第1実施例と比
較すると、ラベルの隠蔽性が不透明フィルム3bによっ
て確保されるのでスミインキ層を有していないという点
において異なるのみであって、その他の各層構成は同一
である。こうして得たラベルは、前記第1実施例と同様
の作用効果が得られ、筆記テストの結果も同様に好まし
い結果が得られた。
【0025】上記第1,第2実施例において、透明イン
キ層4は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、等の単独または混合物を使用でき
るが、特に重合度が500〜600度のものを使用する
ことが好ましい。あまり重合度が高く硬いものである
と、被貼着物上に残った後で、剥がれ落ちやすくなり、
美観上好ましくない。
【0026】
【考案の効果】本考案によれば、透明インキ層をマット
状に形成したので、ラベルを剥がした後の被貼着物の表
面が光ってしまい、被貼着物の表面の情報を読み取りに
くくなるのを防止でき、かつ被貼着物の表面に優れた筆
記適性を付与することができるという優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示し(a)はラベルの使
用前の状態を示す縦断面図、(b)は剥離時の状態を示
す縦断面図である。
【図2】本考案の第2実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…紙 2…接着剤層 3a…透明フィルム 3b…不透明フィルム 4…透明インキ層 5…感圧接着剤層 6…剥離紙 7…スミインキ層 8…剥離面 9…葉書
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 3/03 G09F 3/03 E 3/10 3/10 B

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙と、透明または不透明フィルム層とから
    なり、隠蔽性を付与した積層体と、この積層体の前記透
    明または不透明フィルム層側に塗布した透明インキ層
    と、この透明インキ層に、感圧接着剤層を介して剥離可
    能に接着した剥離紙とを具備してなり、前記透明または
    不透明フィルムと透明インキ層との間で剥離可能にした
    ラベルにおいて、前記透明インキ層がマット状に形成さ
    れていることを特徴とするラベル。
JP1992061859U 1992-09-02 1992-09-02 ラベル Expired - Lifetime JP2573150Y2 (ja)

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JPH0625866U JPH0625866U (ja) 1994-04-08
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JP5648490B2 (ja) * 2011-01-19 2015-01-07 凸版印刷株式会社 偽造防止ラベル
JP6541757B2 (ja) * 2017-12-01 2019-07-10 株式会社トッパンインフォメディア 再剥離ラベルおよびその製造方法

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