JPH0525270B2 - - Google Patents

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JPH0525270B2
JPH0525270B2 JP60241322A JP24132285A JPH0525270B2 JP H0525270 B2 JPH0525270 B2 JP H0525270B2 JP 60241322 A JP60241322 A JP 60241322A JP 24132285 A JP24132285 A JP 24132285A JP H0525270 B2 JPH0525270 B2 JP H0525270B2
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synthetic resin
translucent synthetic
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resin adhesive
titanium dioxide
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Katsura Ochi
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) 本発明は二酸化チタン被覆雲母を含有する虹彩
色半透明合成樹脂層と接着剤層とからなる装飾用
半透明合成樹脂接着シートに関し、更に詳しくは
本発明のシートを車輛等各種所望の被着体特に化
粧された被着体に貼り付け、下地被着体の色と相
まつて一種独特の虹彩色を発揮し、かつ人が見る
角度によつて色が微妙に変化するという特徴を有
する虹彩色半透明合成樹脂接着シートに関する。 (従来技術) 二酸化チタン被覆雲母を装飾用として利用する
ことは知られており、例えば塗料として、自動
車、オートバイ等の塗装用途に、また印刷インキ
として、包装容器、雑誌、カタログ等の印刷用途
に利用されているが、この様な塗装、印刷等の手
段では、例えば看板用途、自動車、オートバイ、
建築物等の装飾、表示用途、コンテナー等のフリ
ートマーキング用途等においては、塗料もしくは
インクの調合の手間、また塗布もしくは印刷、さ
らにはそれらの乾燥の手間等、作業自体に非常に
時間がかかり簡単に所望の装飾、表示をほどこす
ことができないという欠点がある。 さらには、これら塗装、印刷等の手段において
は、塗料、インクの粘度調整、二酸化チタン被覆
雲母の撹拌分散調整等、さらには塗装、印刷条件
の調整等作業自体に熟練を要し、熟練者にとつて
も尚、一定の塗装、印刷を常に正確に実施するの
は困難であつて色ぶれ、色むら等の欠陥を生じや
すい。一方二酸化チタン被覆雲母を含有する合成
樹脂フイルムも知られている例えば特開昭58−
59079号公報には真珠顔料を含有する表層の裏に
半透明ないし不透明な下地層を有し、下記(a)〜(c)
の条件を備えた金属光沢フイルムまたはチユー
ブ。 (a) そのフイルムまたはチユーブの表層は真珠顔
料を含有しない状態で厚さ50μにおける光線透
過率が85%以上の合成樹脂からなり、 (b) 前記表層は樹脂100重量部に対し真珠顔料を
1〜6重量部含有し、 (c) そのフイルムまたはチユーブの下地層は所定
の色調に着色された合成樹脂からなるフイルム
が提案されている。しかしこの提案は金属光沢
フイルムであり、 その明細書第4頁第5行目以下に下地層2は、
半透明ないし不透明であり、かつ所定の色調に着
色しておく必要がある。不透明な下地層2によ
り、表層1の透明性を損うことなく、薄いフイル
ムまたはチユーブ全体を不透明にして隠蔽力を高
めることができ、表層1による金属光沢の輝きを
損うことなく深みを与えることができる。半透明
な下地層は光線透過率が20%以下が好ましく、不
透明であればさらに好ましいと記載されているよ
うに半透明のフイルムも含むが光線透過率が20%
以下の実質的に不透明なフイルムであり本願発明
の光線透過率が30〜80%の接着シートは全く異な
るフイルムである。すなわち前記提案の不透明な
フイルムでは化粧された被着体に貼り付けて、下
地被着体の色と相まつて一種独特の虹彩色を発揮
し、かつ人が見る角度によつて色が微妙に変化す
るという本願発明の目的、効果を得ることはでき
ないし、前記提案には本願発明の目的、効果に関
し何ら記載も示唆も無い。 (発明の目的) 本発明は本願発明の接着シートを自動車、電
車、オートバイ、自転車等の車輛、看板等の屋外
標示板、建築物等の化粧板等の各種所望の被着体
特に化粧された被着体に貼り付け、下地被着体の
色と相まつた一種独特の虹彩色を発揮し、かつ人
が見る角度によつて色が微妙に変化する耐候性の
優れた虹彩色半透明合成樹脂接着シートを得るこ
とを目的とする。 (発明の構成) 本発明は二酸化チタン被着雲母を1〜15g/m2
含有する虹彩色半透明合成樹脂層と接着剤層とか
らなる、複合層の全光線透過率が30〜80%である
半透明合成樹脂接着シートである。 本発明で使用する雲母は二酸化チタン被覆雲母
ならばいずれの雲母でも使用できるが一般には単
斜晶糸であり白雲母KAl2(AlSi3O10)(OH)2、ソ
ーダ雲母、虹雲母、黒雲母K(Mg、Fe)3
(AlSiO10)・(OH)2、金雲母KMg3(AlSi3O10)・
(OH)2、鉄雲母、人工雲母等を挙げることがで
きる、また二酸化チタン被覆雲母の顕微鏡法平均
厚みは好ましくは100〜1000mμ特に好ましくは
200〜900mμ、更に好ましくは300〜800mμであ
り、顕微鏡法平均粒径が好ましくは5〜80μ特に
好ましくは10〜70μ、更に好ましくは20〜60μで
あり、二酸化チタン層の厚みは好ましくは60〜
170mμ、二酸化チタンの被覆率は、好ましくは
25〜55%、特に好ましくは28〜55%の酸化チタン
被覆雲母を使用するのが接着シートの虹彩色の鮮
明度、下地の色とあいまる二色性効果を得るのに
好ましくなる。 更に長期に前記効果を持続させ、耐候性をもた
せるためにはルチル型の酸化チタンを使用するの
が好ましい。 また虹彩色半透明合成樹脂層に含有される二酸
化チタン被覆雲母は1g/m2以上、好ましくは
1.5g/m2以上特に好ましくは2g/m2以上であ
り、1g/m2より過少だと虹彩色が得難く、15
g/m2以下好ましくは14.5g/m2以下、特に好ま
しくは10g/m2以下であり15g/m2過剰だと虹彩
色の彩度が低下し、さらに下地の色による色の見
え方の差、見る角度による色の見え方の差が低下
して好ましくない。 前記特定の雲母は前記のことがらを満足する範
囲で特開昭59−78265号公報で提案されている酸
化チタン被覆雲母を安定化用クロム含有第2被覆
で被覆した真珠光沢顔料も使用することができ
る。 前記半透明合成樹脂層を形成する合成樹脂とし
てはポリ塩化ビニル系、ポリスチレン、低密度ポ
リエチレン系、ポリプロピレン系、ポリメチル
(メタ)アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、
線状ポリエステル系等の透明性良好な合成樹脂が
好適である。なかでも塩化ビニル系合成樹脂、メ
チル(メタ)アクリル樹脂系合成樹脂が特に好ま
しく、更に塩化ビニル系合成樹脂が好ましい。な
かでもポリ塩化ビニル系合成樹脂が最も好まし
い。 該塩化ビニル系合成樹脂としては、塩化ビニル
ホモポリマーのほかに、約30重量%以下の共重合
成分を含有する塩化ビニル共重合体および塩化ビ
ニルホモポリマーと塩化ビニル共重合体とのブレ
ンド物等が利用できる。このような共重合成分の
例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ア
クリル酸エステル、塩化ビニリデン、ビニルエス
テル、ビニルエーテル、酢酸ビニルなどの単量体
等を例示することができる。 さらにこれら塩化ビニル系樹脂に、塩化ビニル
系樹脂以外のポリマーを約30重量%以下の割合で
ブレンドした塩化ビニル系樹脂ブレンド物も利用
できる。 また、特開昭60−4543号公報に開示されている
半硬質塩化ビニル樹脂成形用組成物も使用でき
る。即ち、塩化ビニル樹脂ペースト組成物は、下
記(A)、(B)及び(C)からなる塩化ビニルペーストレジ
ン組成物である。 (A) 0〜約20重量%、好ましくは0〜約10重量
%、更に好ましくは0〜約6重量%の共重合成
分を含有する塩化ビニルペースト用レジン100
重量部に対して、 (B) 数平均分子量(Mn)が約1500以上好ましく
は約1500〜6000、より好ましくは約1500〜
4000、更に好ましくは約2000〜4000の液状ポリ
エステル系可塑剤を約10〜約80重量部、好まし
くは約20〜60重量部、より好ましくは約25〜50
重量部及び 他の塩化ビニル樹脂用可塑剤を0〜約10重量
部、好ましくは0〜約5重量部、 及び (C) 数平均分子量(Mn)が約1500〜約50000、
好ましくは約2000〜約40000、より好ましくは
約2500〜約30000で且つ23℃で固体の低分子量
アクリルもしくはメタアクリル樹脂を上記(B)可
塑剤合計量に基いて約0.2〜約200重量%、好ま
しくは約10〜約150重量%、より好ましくは約
20〜約100重量%の量で含有して成る組成物も
好ましい。 前記半透明合成樹脂層には安定剤、抗酸化剤、
滑剤、可塑剤、紫外線吸収剤、等の添加剤を含有
することができる。これら添加剤の使用量は適宜
に選択できるが、混合樹脂成分100重量部に基い
て、約0.5〜約10重量部の安定剤、約0.01〜約2
重量部の抗酸化剤、約0.2〜約10重量部の滑剤、
約1〜約60重量部の可塑剤、約0.05〜5重量部の
紫外線吸収剤の如き使用量を例示することができ
る。 これら添加剤の具体例としては、例えば、カル
シウム亜鉛系安定剤(勝田化工(株)製、CZ−19J)、
錫系安定剤(勝田化工(株)製、181FSJ)、バリウム
亜鉛系安定剤(勝田化工(株)製、BZ51J)、ステア
リン酸鉛安定剤(耕正(株)製、Pb−St)の如き安
定化剤;例えば、モノフエノール系酸化防止剤
(吉富製薬(株)製、ヨシノツクスBHT)、アミン系
酸化防止剤(吉富製薬(株)製、ヨシノツクスEQ)、
ポリフエノール系抗酸化剤(チバガイギ製、イル
ガノツクス1010)の如き抗酸化剤;例えば、炭化
水素系滑剤(アライドケミカル製、Ac−6A)脂
肪酸系滑剤(川研フアインケミカル製、F−3)
脂肪酸エステル系滑剤(ヘキストジヤパン製、ヘ
キストwaxop)脂肪アルコール系滑剤(花王石
鹸製、アルコール86)の如き滑剤;例えばフタル
酸系可塑剤(三建化工(株)製、DOP)、エポキシ系
可塑剤(アデカアーガス(株)製、アデカサイダーO
−130P)、アジピン酸エステル系可塑剤(積水化
学工業(株)製、DOA)、ポリエステル系可塑剤(ロ
ームアンドハース社製、パラフレツクスG25)の
如き可塑剤;例えばベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤(チバガイギ製、チヌビンPチヌビン326、
327)、ヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸収剤
(アメリカンサイアナミツド製、サイアソーブ
UV−9)の如き紫外線吸収剤などを例示するこ
とができる。 本発明の虹彩色半透明合成樹脂層はフイルム又
はシート状物であり前記合成樹脂に対し前述の如
き二酸化チタン被覆雲母を層全体にわたつて分散
含有する。好ましくこれら半透明合成樹脂フイル
ム又はシートとしては、好ましくは流延法フイル
ムが利用され、該樹脂成分と該雲母とを含有する
溶媒溶液を、それ自体公知の手法、例えば、キヤ
スト法、コーター法の如き流延法フイルム形成手
段で成形して得ることができ、好ましくは未延伸
フイルムの形態で利用される。 利用する溶媒の例としては、テトラハイドロフ
ラン、メチルエチルケトン、塩化メチレン、ジメ
チルホルムアミド、アルコールの如き溶媒を例示
することができる。 得られた虹彩色半導体合成樹脂層の降伏応力は
好ましくは1〜5Kg/mm2、特に好ましくは1.2〜
4.5Kg/mm2、更に好ましくは1.5〜4Kg/mm2であ
り、虹彩色半透明合成樹脂層は一般にフイルム
状、シート状であり、その膜厚は好ましくは20〜
200μ特に好ましくは25〜150μ、更に好ましくは
30〜100μであると本発明の効果を発揮し得る。 また本発明の接着剤層は、好ましくは接着力
0.8〜8Kg/25mm、特に好ましくは1〜8Kg/25
mm、更に好ましくは2〜8Kg/25mmを有するアク
リル系、ゴム系等の接着剤が使用でき好ましくは
不飽和カルボン酸エステル系共重合体を主成分と
する溶剤タイプの接着剤により形成された接着剤
層で特に不飽和カルボン酸エステルモノマー99.9
〜85重量部と架橋性官能基を有するビニルモノマ
ー0.1〜15重量部とから誘導されたガラス転位温
度(Tg)が−20℃以下の共重合体100重量部、溶
剤70〜400重量部及び上記架橋性官能基と架橋し
得る架橋剤0.01〜20重量部からなる溶剤タイプ接
着剤より形成された接着剤層が好ましい。 上記接着剤を構成する上記共重合体を得るため
の不飽和カルボン酸エステルモノマーとしては、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ヘプチル及び(メタ)アクリル酸
オクチル等の(メタ)アクリル酸エステルのモノ
マー、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステルのモノマー等が挙げられる。 また、上記共重合体を得るための架橋性官能基
を有するビニルモノマーとしては、アクリル酸、
メタクリル酸及びイタコン酸等のカルボキシル基
を有するビニルモノマー、及びアクリル酸のヒド
ロキシメチルエステル、ヒドロキシエチルエステ
ル、ヒドロキシプロピルエステル、ヒドロキシブ
チルエステル、ヒドロキシペンチルエステル及び
ヒドロキシヘキシルエステル、並びにメタクリル
酸のヒドロキシメチルエステル、ヒドロキシエチ
ルエステル、ヒドロキシブチルエステル、ヒドロ
キシプロピルエステル、ヒドロキシペンチルエス
テル及びヒドロキシヘキシルエステル等の水酸基
を有するビニルモノマー等が挙げられ、更にエポ
キシ基及びアミノ基を有するビニルモノマーも挙
げられる。 また溶剤としては、酢酸エチル、トルエン、ア
セトン、イソプロピルアルコール等が好ましい。 架橋性官能基を有する上記ビニルモノマーのカ
ルボン酸エステルと架橋し得る架橋剤としては、
主に、金属架橋剤及び有機多価イソシアネート化
合物が用いられ、上記金属架橋剤としては、アル
ミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニ
ウムイソプロピレート、アルミニウム・セカンダ
リープチレート、チタンテトライソプロピレー
ト、チタンテトラノルマルプチレート、チタンテ
トラ2−エチルヘキシレート、アンチモンプチレ
ート、ジルコニウムセカンダリープチレート、ジ
ルコニウムジエトキシターシヤリプチレート、ハ
フニウムターシヤリプチレート、エチルアセトア
セテートアルミニウムジイソプロピレート、トリ
エタノールアミンチタニウムジイソプロピレー
ト、チタニウムラクテートのアンモニウム塩、テ
トラオクチレングリコールチタネート、ポリアル
キルチタネート、ポリチタニウムアシレートの例
としてチタンテトラプチレーオの重合化したも
の、チタンオレエートの重合化したもの等があ
り、また、上記有機多価イソシアネート化合物と
しては、P−フエニレンジイソシアネート、4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、2,4
−トルイレンジイソシアネート、2,6−トルイ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、トリイソシアネート、ナフタリン1,5−
ジイソシアネート等の所謂芳香族多イソシアネー
ト;ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ヘプタメチレンジイソ
シアネート、4,4′−ジシクトヘキシルメタンジ
イソシアネート等がある。 尚、前記共重合体のガラス転移温度Tgは、下
記の測定方法により決定された値である。 セルに樹脂溶液試料約10mgを秤取し、100℃で
2時間乾燥したものを測定試料とする。島津製作
所製DT−30型示差走査熱量計(Diff erential
Scanning Calorimeter)を用い、−80℃から昇温
速度20℃/minで測定決定する。キヤリヤー・ガ
スとしては窒素ガスを20c.c./minの流量で使用し
て測定を行う。 接着剤層の厚みは一般に好ましくは10〜100μ、
特に好ましくは20〜70μ、更に好ましくは25〜
50μである。 また複合層である半透明合成樹脂接着シートの
全光線透過率は30〜80%、好ましくは35〜80%、
特に好ましくは45〜78%であり80%より過剰すぎ
ると虹彩色が得難く、30%過少すぎると虹彩色の
彩度が低下し、さらに下地の色による色の見え方
の差、見る角度による色の見え方の差が低下して
好ましくない。 虹彩色半透明合成樹脂層の表面の平滑性に差が
ある場合接着剤層と接合する面は一般に平滑性の
悪い面と接着剤層が接合するが所望により平滑性
の良い面と接合することもある。 更に本発明の半透明合成樹脂接着シートは耐候
性の優れたものであるので屋外で十分使用でき、
屋外ばくろ試験2年でも本発明の目的、効果は全
く損失することはない。 しかし必要に応じて本発明の半透明合成樹脂接
着シートの表面に塩化ビニル系樹脂組成物、(メ
タ)アクリル樹脂系組成物等の透明層を重ね合わ
せて使用する等多層構造とすることも可能であ
る。 また本発明の虹彩色半透明合成樹脂層及び接着
剤層には本発明の目的からして本来顔料、染料は
全く含有しない方が本発明の効果を発揮するが使
用目的によつては全光線透過率の限定内で少量の
顔料、染料をいずれかの層に含有させてもよい。 尚、本発明の目的、効果である化粧された被着
体に貼り付け、下地被着体の色と相まつて一種独
特の鮮明な虹彩色を発揮するには、半透明合成樹
脂接着シートの全光線透過率が30〜80%内におい
て、該半透明合成樹脂接着シートの黒裏地での彩
度(CB)、白裏地での彩度(CW)及び白黒裏地で
の色の差(X)の値が大きいほど鮮明な虹彩色が得ら
れ黒裏地での彩度(CB)はCB≧15、白黒裏地で
の色の差(X)はX≧20であるのが好ましい。 更に、見る角度による色の差は白裏地における
変角での色の差(Y)の値が大きいほど差は大とな
り、Y≧25であるのが好ましい。 前記全光線透過率、黒裏地での彩度(CB)、白
裏地での彩度(CW)、白、黒裏地での色の差(X)及
び白裏地における変角での色の差(Y)は以下の試験
方により測定した。 全光線透過率 製膜した接着シートをJIS K−6714の平行光
線透過率の測定に準拠して、全光線透過率を測
定した。 測定器;(株)東洋精機製作所製 直読ヘイズメー
ター 色(積分球方式) 製造した接着シートを日本テストパネル(株)製
のアルキツドメラミン焼付塗装板の白と黒に、
それぞれ貼り付け、白裏地の場合の色の見え
方、黒裏地の場合の色の見え方を測定した。
(白、黒は無彩色の代表色として選んだ。) 測定値は、標準の光CについてCIE1976(L*
a*b*)色空間により表色した。 測定器;Kollomorgen Corporation製
Macbeth Spectrophotometer Color−Eye
MS−2020 白裏地彩度(CW)黒裏地彩度(CB) 各裏地での測色値よりメトリツク・クロマ
Cを計算し彩度とした。C=√*2*2尚白
裏地での彩度をCw、黒裏地での彩度をCB
した。 白黒、裏地での色の差(X) 白、黒裏地での測色値より、裏値により影
響を受ける明度L*を除き、色度図による色
の差X=√(△*2+(△*2をもつて、白
黒裏地での色の差とした。 色(変角方式) 積分球方式と同様にして白、黒板に貼り付け
た試験片を作製し第1図のごとく、光源よりの
入射光線と受光軸の角度を45°一定とし試料を
回転させて、角度2点での測色をおこなつた。 測定値は、標準の光Cについて、CIE1976
(L*a*b*)色空間により表色した。 測定器;村上色彩技術研究所製 高速分光光度計CMS−1200型 (注)25°入射−20°受光は、受光量多すぎス
ケールオーバーした為、受光量を絞つて測色
した。 白裏地彩度、黒裏地彩度 積分球方式と同様、メトリツク・クロマC
を計算した。 白裏地における変角での色の差(Y) 白裏地における、45°入射−0°受光、25°入
射−20°受光それぞれの測色値より、積分球
方式と同様にして、Y=√(△*2+(△*
2をを計算し、変角での色の差(見る角度に
よる色の差)とした。 以下実施例、比較例を挙げて本発明を説明す
る。尚以下において部とは特記しないかぎり重量
部を示す。 実施例1〜10及び比較例1〜7 塩化ビニル樹脂(日本カーバイド工業(株)製商品
名ニカビニールSG−1100)100部、可塑剤ジオク
チルフタレート(協和醗酵(株)製商品名DOP)7
部、カルシウム亜鉛系安定剤(勝田化工(株)製商品
名CZ−19J)2部、シリコン系剥離剤(トーレシ
リコン(株)商品名SH−3771)2部を溶剤テトロハ
イドロフラン444部に溶解させ、固形分20%の透
明樹脂溶液を造つた。 この樹脂溶液に後記の二酸化チタン被覆雲母第
1表記載のA、Bを第1表に記載の重量部を加え
撹拌分散させた。 この混合液をステンレス板上に塗布し、乾燥さ
せ厚み約50μの合成樹脂層(フイルム)を得た。 更にアクリル系接着剤Cを剥離紙上で塗布、乾
燥させた膜圧約30μの接着剤層を造り、上記フイ
ルムと貼り合せ複合シートを得た。 雲母A:鱗片状雲母に、二酸化チタン水和物をコ
ーテイングし焙焼、結晶化させる方式で造られ
た、コーテイング層二酸化チタンの厚みが約
143mμ、被覆率が約48%で、粒度20〜60μの
ルチル型二酸化チタン被覆雲母。 雲母B:鱗片状雲母に、二酸化チタン水和物をコ
ーテイングし焙焼、結晶化させる方式で造られ
た、コーテイング層二酸化チタンの厚みが約
115mμ、被覆率が約42%で、粒度20〜60μの
ルチル型二酸化チタン被覆雲母。 接着剤C 接着剤 ●共重合体のモノマー組成 アクリル酸ブチルモノマー 80重量部 アクリル酸エチルモノマー 14重量部 アクリル酸モノマー 6重量部 ●溶剤 酢酸エチル 200重量部 トルエン 100重量部 ●架橋剤 アルミニウム系架橋剤 4重量部 ●共重合体のTg −46℃ 得られた複合シートの全光線透過率、黒裏地で
の彩度(CB)白裏地での彩度(CW)、白黒裏地で
の色の差(X)、及び変角での色の差(Y)を第1表に示
す。 実施例1〜10は鮮明は虹彩色を示すに十分に彩
度が高く、かつ裏地の色により鮮やかに色が変わ
り、見る角度により彩かに色が変化して見えるも
のであつた。更に1年間屋外にばくろしてもあま
り変化の無い耐候性の優れたものであつた。 比較例1、2で作製したシートは、含有量が少
な過ぎ、全光線透過率が大き過ぎて、どの角度か
ら見ても彩度の比較的低い、かつ見る角度による
色の差が比較的少ない非実用的なシートであつ
た。 比較例3、4で作製したシートは、含有量が多
過ぎ、全光線透過率が少な過ぎて、どの角度から
見ても全般的に彩度の低い、かつ、見る角度によ
る色の差が、比較的少ない、非実用的なシートで
あつた。 比較的5、6及び7も本発明の目的を達成しな
いものであつた。
【表】
【表】
【表】 (発明の効果) 本発明は二酸化チタン被覆雲母を含有する虹彩
色半透明合成樹脂層と接着剤層とからなる装飾用
半透明合成樹脂接着シートであり、本発明のフイ
ルムを車輛、看板、広告、案内板等各種所望の被
着体、特に化粧された被着体に貼り付け、下地被
着体の色と相まつて一種独特の虹彩色を発揮し、
かつ人が見る角度によつて色が微妙に変化すると
いう特徴を有する虹彩色半透明合成樹脂接着シー
トを得ることができる。 更に本発明のシートは耐候性が優れているので
屋外用として使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は変角での色の差Yの測定説明図であり
第1図−イは45°入射−0°受光の図でaは光源b
は受光器cは試料であり、第1図−ロは25°入射
−20°受光の図でaは光源bは受光器cは試料d
は法線である。第2図〜第6図は本発明の実施態
様図でありeは虹彩色半透明合成樹脂層fは接着
剤層gは化粧された下地hは耐候性透明塩化ビニ
ルフイルムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二酸化チタン被覆雲母を1〜15g/m2含有す
    る虹彩色半透明合成樹脂層と接着剤層とからな
    る、複合層の全光線透過率が30〜80%である半透
    明合成樹脂接着シート。 2 該二酸化チタン被覆雲母の平均厚みが100〜
    1000mμで、平均粒径が5〜80μである特許請求
    の範囲第1項記載の半透明合成樹脂接着シート。 3 該二酸化チタン被覆雲母の二酸化チタン層の
    厚みが60〜170mμである特許請求の範囲第1〜
    2項記載の半透明合成樹脂接着シート。 4 該二酸化チタン被覆雲母の二酸化チタンの被
    覆率が25〜55%である特許請求の範囲第1〜3項
    記載の半透明合成樹脂接着シート。 5 該二酸化チタンがルチル型二酸化チタンであ
    る特許請求の範囲第1〜4項記載の半透明合成樹
    脂接着シート。 6 該半透明合成樹脂接着シートが、二酸化チタ
    ン被覆雲母以外の着色剤を含まない状態で、該半
    透明合成樹脂接着シートの黒裏地での下記彩度
    CBが15以上の高彩度である特許請求の範囲第1
    〜5項記載の半透明合成樹脂接着シート。 記 〔彩度CB;積分球方式分光光度計で測色したC.I.
    E.1976(L*、a*、b*)色空間において、 メトリツククロマCB=√*2*2 をもつて彩度CBとする。〕 7 該半透明合成樹脂接着シートが、二酸化チタ
    ン被覆雲母以外の着色剤を含まない状態で、該半
    透明合成樹脂接着シートの下記白、黒裏地での色
    の差(X)が20以上である特許請求の範囲第1〜6項
    記載の半透明合成樹脂接着シート。 記 〔白黒裏地での色の差;(X) 積分球方式分光光度計で測色した各裏地にお
    けるC.I.E.1976(L*、a*、b*)色空間において、 X=√=(△*2+(△*2 をもつて白黒裏地の色の差Xとする。〕 8 該半透明合成樹脂接着シートが二酸化チタン
    被覆雲母以外の着色剤を含まない状態で、該半透
    明合成樹脂接着シートの下記白裏地での変角での
    色の差(Y)が25以上である特許請求の範囲第1〜7
    項記載の半透明合成樹脂接着シート。 記 〔白裏地での変角での色の差;(Y) 変角式分光光度計で45°入射−0°受光、25°入
    射−20°受光2方式で測色した白裏地における
    C.I.E.1976(L*、a*、b*)色空間において Y=√(△*2+(△*2 をもつて白黒裏地での変角での色の差Yとす
    る。〕 9 該半透明合成樹脂層の降伏応力が1〜5Kg/
    mm2である特許請求の範囲第1〜8項記載の半透明
    合成樹脂接着シート。 10 該半透明合成樹脂層の膜厚が20μ〜200μで
    ある特許請求の範囲第1〜9項記載の半透明合成
    樹脂接着シート。 11 該半透明合成樹脂層の合成樹脂が塩化ビニ
    ル樹脂系である特許請求の範囲第1〜10項記載
    の半透明合成樹脂接着シート。 12 該接着剤層が接着力0.8〜8Kg/25mmを有
    する(メタ)アクリル酸エステル系接着剤である
    特許請求の範囲第1〜11項記載の半透明合成樹
    脂接着シート。 13 該接着剤が架橋性接着剤である特許請求の
    範囲第1〜12項記載の半透明合成樹脂接着シー
    ト。
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