JPH073220A - 装飾用粘着シート - Google Patents

装飾用粘着シート

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JPH073220A
JPH073220A JP14762193A JP14762193A JPH073220A JP H073220 A JPH073220 A JP H073220A JP 14762193 A JP14762193 A JP 14762193A JP 14762193 A JP14762193 A JP 14762193A JP H073220 A JPH073220 A JP H073220A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
resin
pressure
sheet
decoration
Prior art date
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Pending
Application number
JP14762193A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Saito
雅男 斉藤
Fumio Ishikawa
文雄 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH073220A publication Critical patent/JPH073220A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白化現象および退色性のない耐候性に優れた
装飾用粘着シートを提供する。 【構成】 樹脂シート基材の一面に、ポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体
またはこれらのアクリル変性物もしくはこれらとアクリ
ル樹脂との混合物と、酸化亜鉛微粒子とからなる表面層
が積層され、他面に粘着剤層が積層されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に耐候性に優れた装
飾用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、顔料が含まれた不透明、透明
または半透明の主としてポリ塩化ビニル製の樹脂シート
よりなる基材の一面に粘着剤層が積層されてなる装飾用
粘着シートが知られている。この装飾用粘着シートは、
装飾を施したい材料に粘着剤層を利用して貼り付け、上
記樹脂シートの表面側の色や模様などにより装飾効果を
発揮させるものであり、近年、塗装に代わり、広告、看
板などのディスプレー分野、車両の装飾などのフリート
マーキング分野などに使われている。
【0003】これらは、屋外で使用されるため、太陽光
に含まれる紫外線により、樹脂シートの劣化、退色など
の問題がある。この問題を解決し、耐候性を付与するた
め、 樹脂シート中にベンゾフェノンなどの有機系の紫外線
吸収剤を配合したもの、 シートそのものをポリテトラフルオロエチレンなどの
フッ素系樹脂としたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のもの
では、退色の問題は改善されても、樹脂表面の劣化が起
こるため、樹脂シート表面の白化(チョーキング)が発
生するという問題があった。
【0005】上記のものでは、樹脂そのものは、紫外
線による劣化が少ないが、フッ素系樹脂は紫外線の透過
率が高いため、顔料の劣化を防止できず退色するという
問題があった。これを解決するため、有機系の紫外線吸
収剤を配合することも試みられたが、フッ素系樹脂に対
する紫外線吸収剤の溶解度が低い、フッ素系樹脂の成形
温度に比較し紫外線吸収剤の耐熱性が低いなどの制限が
あり、有効な手段とはならなかった。また、フッ素系樹
脂と相溶性のよい顔料が少ないため、装飾用粘着シート
としてのカラーバリエーションに制限があるという問題
もあった。本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、その目的は、白化現象および退色性のない耐候性に
優れた装飾用粘着シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の装飾用粘着シー
トの表面層は、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、フッ化ビニリデン共重合体またはこれらのアクリル
変性物もしくはこれらとアクリル樹脂との混合物と、酸
化亜鉛微粒子とからなる。
【0007】本発明に用いられるフッ化ビニリデン共重
合体は、例えば、フッ化ビニリデンとテトラフルオロエ
チレンの共重合体、フッ化ビニリデンとテトラフルオロ
エチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、フ
ッ化ビニリデンと他のモノマーとの共重合体が挙げられ
る。
【0008】本発明に用いられるポリフッ化ビニル、ポ
リフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体のアク
リル変性物とは、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリ
デン、フッ化ビニリデン共重合体の主鎖または側鎖に、
(メタ)アクリル酸もしくは(メタ)アクリル酸エステ
ルが結合されたものである。
【0009】本発明に用いられるポリフッ化ビニル、ポ
リフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン共重合体と
アクリル樹脂との混合物に使用されるアクリル樹脂は、
例えば、ポリメチルメタクリレート(例えば、ローム&
ハースジャパン社製、パラロイドA−21)、メチルメ
タクリレートの共重合体(例えば、ローム&ハースジャ
パン社製、パラロイドB−44)などが挙げられる。ま
た、アクリル樹脂の混合される割合は、耐候性の点で、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンまたはフッ化
ビニリデン共重合体と、アクリル樹脂との混合物の全量
に対して、50重量%以下が好ましい。
【0010】また、本発明に用いられるポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体
およびアクリル樹脂としては、樹脂シート基材との密着
性を改良するため、カルボキシル基、ヒドロキシル基な
どの官能基を有するものも使用可能である。
【0011】本発明に用いられる酸化亜鉛微粒子は、特
に限定されないが、比表面積25m 2 /g以上のものが
好ましい。比表面積が小さくなると、可視光の吸収が増
加し樹脂シートの色や模様などの装飾効果を損ない易く
なる。平均粒径としては、可視光の透過性の点で1μm
以下が好ましい。本発明に用いられるポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体
またはこれらのアクリル変性物もしくはこれらとアクリ
ル樹脂との混合物などの樹脂成分と、酸化亜鉛微粒子の
配合比率は、該樹脂成分100重量部に対して酸化亜鉛
微粒子2〜20重量部が好ましい。酸化亜鉛微粒子の量
が少なくなると、耐候性の付与効果が小さくなり、多く
なると可視光の吸収が増加する。
【0012】本発明の表面層の厚みは、1〜30μmが
好ましい。厚さが薄くなると耐候性の付与効果が小さく
なり、厚くなると樹脂シートの色や模様などの装飾効果
を損なう。
【0013】本発明に用いられる樹脂シート基材の材質
は、シート状またはフィルム状に成形できるものであれ
ば特に限定されるものではないが、好ましくはポリ塩化
ビニル、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエチレン
テレフタレートなどの合成樹脂が挙げられる。このう
ち、ポリ塩化ビニルが柔軟性、耐候性、成形性の点で好
適である。ポリ塩化ビニルシートは、例えば、ポリ塩化
ビニルに顔料、染料、可塑剤、安定剤などを混合して流
延成形またはカレンダー成形されて得られる。この樹脂
シートの厚みは、使い易さの点で50〜200μmが好
ましい。
【0014】本発明に用いられる粘着剤層を構成する粘
着剤は、例えば、ゴム系、ウレタン系、シリコン系およ
びアクリル系のものが挙げられるが、粘着力、耐久性な
どの点からアクリル樹脂をベースとしたものが好まし
い。この粘着剤層の厚みは、被着体に対する粘着力、使
い易さの点で20〜50μmが好ましい。
【0015】本発明の装飾用粘着シートの製造法の一例
を挙げると、まずポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリ
デン、フッ化ビニリデン共重合体またはこれらのアクリ
ル変性物もしくはこれらとアクリル樹脂との混合物の溶
液を調製する。溶液の調製に使用される溶媒としては、
使用する樹脂および層形成手段に応じて適宜選ばれる
が、例えば、ジメチルホルムアミド、メチルエチルケト
ン、酢酸ブチル、酢酸エチル、シクロヘキサノンなどが
挙げられる。
【0016】次に、この溶液に、上記の酸化亜鉛微粒子
を加え、例えば、攪拌機、超音波分散機などを用いて混
合する。この時、分散を良くするために、界面活性剤を
添加してもよい。界面活性剤は、使用する樹脂および溶
媒に応じて陽イオン系、陰イオン系、両性、非イオン系
界面活性剤が選択される。特に、好適なものは、界面活
性剤分子中に親水基としてカルボキシル基、スルホン酸
基などの酸性基をもつもの、疎水基としてフッ素原子を
含有するもの、またはこの両者をもつものである。ま
た、分散された酸化亜鉛微粒子の分離を防止するため
に、分散安定剤を添加してもよい。分散安定剤として
は、シリカ(例えば、富士シリシア化学社製、サイリシ
ア350など)が挙げられる。
【0017】得られた混合液を、樹脂シート基材の一面
に塗布、乾燥して表面層を積層する。塗布方法は特に限
定されないが、例えば、グラビアコーターによる塗布が
挙げられる。
【0018】塗布物を乾燥した後、次に樹脂シート基材
の他面に粘着剤層を積層する。粘着剤の配合組成材料
を、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチルなどの汎
用、工業的に使用される有機溶剤中に溶解、分散させる
ことにより粘着剤溶液とし、該粘着剤溶液を上記基材に
塗布、乾燥することにより粘着剤層を形成する。上記粘
着剤層を形成させるのに使用できる塗工機としては、通
常の粘着剤溶液塗布に使用されるものであれば特に限定
されるものではないが、好ましくは、精度良く厚みを調
整出来、かつ生産性よく塗工出来るナイフコーター、コ
ンマコーター、ロールコーターが挙げられる。
【0019】また、塗布方式としては上記基材に直接粘
着剤溶液を塗布、乾燥する方式、または一旦離型紙に粘
着剤溶液を塗布、乾燥することにより粘着剤層を形成さ
せて上記基材と貼り合わせることによる転写方式など、
適宜選択できる。
【0020】このようにして製造された装飾用粘着シー
トは、通常、粘着剤層面に剥離シートを貼り合わせた積
層体として保管され、使用する際に剥離シートを粘着剤
層面から剥がして使用する。
【0021】
【作用】本発明では、酸化亜鉛微粒子を紫外線吸収剤と
して使用しており、樹脂シート基材に対する紫外線の作
用が減少するので樹脂シート基材の退色が効果的に防止
される。また、酸化亜鉛微粒子は、吸収した紫外線を1
00%熱に変換するため、それ自身は半永久的な寿命を
もつ。また、樹脂として前記の選択された樹脂を使用す
ることにより、紫外線による樹脂の劣化が起きないた
め、表面層は半永久的な耐候性を示す。以上の紫外線吸
収剤として働く酸化亜鉛微粒子の耐久性と前記樹脂の耐
久性によって本発明の表面層は耐候性が大きいので、樹
脂シートの耐候性を著しく改良する。
【0022】
【実施例】
(実施例)図1は本発明装飾用粘着シート1の拡大断面
図であり、樹脂シート基材11の一面に表面層12が積
層され、他面に粘着剤層13が積層されている。上記装
飾用粘着シートを以下のようにして製造した。流延法で
製造された厚み50μmの青色の軟質塩化ビニル系シー
ト11にアクリル系粘着剤層13が積層されたもの(積
水化学工業社製、タックペイントTP−05)を用意し
た。
【0023】表面層形成用の酸化亜鉛微粒子分散樹脂溶
液を次のようにして作製した。酢酸エチル70重量部と
シクロヘキサノン25重量部からなる溶媒に溶解した、
2フッ化エチレン、4フッ化エチレンおよび6フッ化プ
ロピレンの3元共重合体(アトケム社製、KYNAR−
ADS)の25重量%溶液を79重量部とメチルメタク
リレートとエチルアクリレートの共重合体(ローム&ハ
ースジャパン社製、パラロイドB−44)の40重量%
トルエン溶液21重量部を混合して樹脂溶液を調製し
た。この樹脂溶液320重量部に、比表面積50m2
gの酸化亜鉛微粒子(堺化学工業社製)10重量部を加
え、攪拌後、超音波分散機により分散させて、酸化亜鉛
微粒子分散樹脂溶液を得た。
【0024】上記の酸化亜鉛微粒子分散樹脂溶液を、前
記の樹脂シート11の表面に、バーコーターを使用して
乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布し、70℃で
30分乾燥し、本発明の装飾用粘着シート1を得た。さ
らに、粘着剤層13面に離型紙14を貼り合わせた。
【0025】得られた装飾用粘着シート1を、離型紙1
4を剥がした後、サンシャインウェザオメーターにセッ
トし、耐候性評価として照射時間と表面の光沢保持率の
関係を調べた。光沢保持率はJIS K−7105に準
拠しグロスメータで測定した。その結果を表1および図
2に示した。
【0026】(比較例)実施例で使用した、流延法で製
造された厚み50μmの青色の軟質塩化ビニル系シート
11にアクリル系粘着剤層13が積層されたもの(積水
化学工業社製、タックペイントTP−05)をそのまま
サンシャインウェザオメーターにセットし、実施例と同
様にして耐候性の評価をした。その結果を表1および図
2に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の装飾用粘着シートの構成は前記
した通りであり、シート表面が白化することがなく、か
つ退色することもない耐候性に優れたものであり、屋外
用のマーキング材料として好適に使用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾用粘着シートを示す拡大断面図で
ある。
【図2】実施例および比較例の装飾用粘着シートの耐候
性評価の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 装飾用粘着シート 11 樹脂シート基材 12 表面層 13 粘着剤層 14 離型紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂シート基材の一面に、ポリフッ化ビ
    ニル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合
    体またはこれらのアクリル変性物もしくはこれらとアク
    リル樹脂との混合物と、酸化亜鉛微粒子とからなる表面
    層が積層され、他面に粘着剤層が積層されてなることを
    特徴とする装飾用粘着シート。
JP14762193A 1993-06-18 1993-06-18 装飾用粘着シート Pending JPH073220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14762193A JPH073220A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 装飾用粘着シート

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JP14762193A JPH073220A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 装飾用粘着シート

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Publication Number Publication Date
JPH073220A true JPH073220A (ja) 1995-01-06

Family

ID=15434470

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JP14762193A Pending JPH073220A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 装飾用粘着シート

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JP (1) JPH073220A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219199A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着フィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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