JPS6225152A - ビニル系樹脂組成物の製法 - Google Patents
ビニル系樹脂組成物の製法Info
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- JPS6225152A JPS6225152A JP16480585A JP16480585A JPS6225152A JP S6225152 A JPS6225152 A JP S6225152A JP 16480585 A JP16480585 A JP 16480585A JP 16480585 A JP16480585 A JP 16480585A JP S6225152 A JPS6225152 A JP S6225152A
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- Japan
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- unsaturated
- unsaturated polyester
- vinyl
- polymer
- acid
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、耐油性、非移行性等耐久性にすぐれ、かつ柔
軟性を損うことのないビニル系樹脂組成物の製法に係る
。
軟性を損うことのないビニル系樹脂組成物の製法に係る
。
「従来の技術]
軟質塩化ビニル樹脂の耐久性を向上させる目的で、トリ
アルキルトリメリテート、ポリエステル系可塑剤など各
種高分子量の可塑剤が使用されているが、益々高まる高
品質化のニーズには充分に応えられるものは得られてい
ない。
アルキルトリメリテート、ポリエステル系可塑剤など各
種高分子量の可塑剤が使用されているが、益々高まる高
品質化のニーズには充分に応えられるものは得られてい
ない。
一方、塩化ビニル樹脂を不飽和ポリエステルで耐熱性、
強度等を改善する試みが、例えば特公昭36−1114
2号公報、特公昭40−10712号公報に記載の発明
で行われている。しかしながら、これらの方法は、不飽
和基の含有量が多いポリエステルを使用するため、得ら
れる樹脂組成物の柔軟性に欠け、それを補うために、多
量の常用される可塑剤を添加せねばならず、結局その日
的を達成することができない。また、これらはいずれも
触媒の存在下で塩化ビニル樹脂と不飽和ポリエステルの
架橋によってその性能を改善してνする。
強度等を改善する試みが、例えば特公昭36−1114
2号公報、特公昭40−10712号公報に記載の発明
で行われている。しかしながら、これらの方法は、不飽
和基の含有量が多いポリエステルを使用するため、得ら
れる樹脂組成物の柔軟性に欠け、それを補うために、多
量の常用される可塑剤を添加せねばならず、結局その日
的を達成することができない。また、これらはいずれも
触媒の存在下で塩化ビニル樹脂と不飽和ポリエステルの
架橋によってその性能を改善してνする。
さらには、ポリウレタン、NBR等をブレンドする、い
わゆるポリマーブレンドにより耐久性を改良する方法も
あるが、これらは高価なうえに、耐水性、耐候性が劣る
という欠点があり、限られた分野においてしか実用化さ
れたいない。
わゆるポリマーブレンドにより耐久性を改良する方法も
あるが、これらは高価なうえに、耐水性、耐候性が劣る
という欠点があり、限られた分野においてしか実用化さ
れたいない。
「発明が解決しようとする問題点」
本発明者らは、軟質ビニル系樹脂組成物に欠くことので
きない柔軟性、その他の諸性質を失うことなく、かつ経
済的な手段によって耐久性を向上すべく鋭意検討した結
果、ビニル系樹脂に、比較的分子量が小さくかつ不飽和
基含有量の少ない不飽和ポリエステルの重合物を混合す
ることにより、本発明の目的を達しうろことを見い出し
、本発明を完成するに到った。
きない柔軟性、その他の諸性質を失うことなく、かつ経
済的な手段によって耐久性を向上すべく鋭意検討した結
果、ビニル系樹脂に、比較的分子量が小さくかつ不飽和
基含有量の少ない不飽和ポリエステルの重合物を混合す
ることにより、本発明の目的を達しうろことを見い出し
、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明の目的は、柔軟性を損うことなく、耐
油性、非移行性等の耐久性にすぐれたビニルi/、樹脂
ffl酸物の製法を提供するにある。
油性、非移行性等の耐久性にすぐれたビニルi/、樹脂
ffl酸物の製法を提供するにある。
「問題点を解決するための手段」
しかして、本発明の要旨とするところは、平均分子量3
00〜5oooでかつ1分子当り不飽和基を平均0.0
5〜1個有する不飽和ポリエステルを重合した後、該重
合物とビニル系重合体とを混合することを特徴とするビ
ニル系樹脂組成物の製法に存する。
00〜5oooでかつ1分子当り不飽和基を平均0.0
5〜1個有する不飽和ポリエステルを重合した後、該重
合物とビニル系重合体とを混合することを特徴とするビ
ニル系樹脂組成物の製法に存する。
本発明の詳細な説明する。
本発明方法に用いる不飽和ポリエステルは、平均分子量
が300〜s o o o、好ましくは700〜300
0の範囲にあり、かつ1分子中の不飽和基の平均含有量
が0.05〜1個、好ましくは0.2〜0.8個の範囲
にあることが必要である。
が300〜s o o o、好ましくは700〜300
0の範囲にあり、かつ1分子中の不飽和基の平均含有量
が0.05〜1個、好ましくは0.2〜0.8個の範囲
にあることが必要である。
分子量及び不飽和基含有量が上述の範囲をはずれると、
後述する不飽和ポリエステルの重合後ビニル系樹脂と混
合しても充分な耐久性は得られず、また柔軟性、加工性
が損われる原因となり易い。
後述する不飽和ポリエステルの重合後ビニル系樹脂と混
合しても充分な耐久性は得られず、また柔軟性、加工性
が損われる原因となり易い。
不飽和ポリエステルに不飽和基を導入するための構成成
分、すなわち原料は、不飽和の多塩基酸、多価アルコー
ル、−塩基酸、−価アルコール等であり、これら不飽和
基を有する酸またはアルコールのみから誘導される不飽
和ポリエステルは、その分子中における不飽和基の平均
含有量が上述の規定よりも多くなり、これを重合すると
固化する虞れがあるので、飽和の多塩基酸、多価アルコ
ール、−塩基酸または一価アルコールを併用して、1分
子中の不飽和基含有量を7g4整する。また、酸及びア
ルコールの化学構造は、特に限定されるものではなく、
脂肪族、脂環族、芳香族等いかなるものであってもよい
。
分、すなわち原料は、不飽和の多塩基酸、多価アルコー
ル、−塩基酸、−価アルコール等であり、これら不飽和
基を有する酸またはアルコールのみから誘導される不飽
和ポリエステルは、その分子中における不飽和基の平均
含有量が上述の規定よりも多くなり、これを重合すると
固化する虞れがあるので、飽和の多塩基酸、多価アルコ
ール、−塩基酸または一価アルコールを併用して、1分
子中の不飽和基含有量を7g4整する。また、酸及びア
ルコールの化学構造は、特に限定されるものではなく、
脂肪族、脂環族、芳香族等いかなるものであってもよい
。
不飽和多塩基酸としては、例えばマレイン酸、無水マレ
イン酸、7マル酸、イタフン酸等を、不飽和多価アルコ
ールとしては、例えばブテンノオール、ペンテンジオー
ル、ヘキセンジオール等を、不飽和−塩基酸としては、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸等を、不
飽和−価アルコールとしては、例えばアリルアルコール
、クロチルアルコール、2−ブテノ−ルー1.2−ペン
テノ−ルー1.3−へキセノ−ルー1.2−ヘプテ7−
ルー1.10−ウンデセノール−1,11−ドブセノー
ル−1等を使用することができる。また飽和多塩基酸と
しては7タル酸、無水7タル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、7
ノビン酸、アゼライン酸、セバシン酸等を、飽和多価ア
ルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,2−ベンタンジオール、1.2−
ブチレングリコール、1.3−ブチレングリフール、1
.4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,5−ベンタンジオール、1.6−ヘキセンジオール
等を、飽和−塩基酸としては、例えばゾロとオン酸、酪
酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸
、/ナン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸
、ステアリン酸等を、好ましくはアルキル基の炭素原子
数4へ・18(以下C1〜18のように記す)の、特に
C6へ・14の脂肪族カルボン酸を、飽和−価アルコー
ルとしては、メタノール、エタ/−ル、プロパツール、
ブタノール、ペンタノール、ヘキサ/−ル、ヘプタツー
ル、n−オクタ7−ル、2−エチルヘキサノール、7ナ
ノール、デカ7−ル、ウンデカノール、ドデカ/−ル、
トリデカノールを、好ましくはC1〜1.の、特にC6
〜、lのアルコールを使用することができる。
イン酸、7マル酸、イタフン酸等を、不飽和多価アルコ
ールとしては、例えばブテンノオール、ペンテンジオー
ル、ヘキセンジオール等を、不飽和−塩基酸としては、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸等を、不
飽和−価アルコールとしては、例えばアリルアルコール
、クロチルアルコール、2−ブテノ−ルー1.2−ペン
テノ−ルー1.3−へキセノ−ルー1.2−ヘプテ7−
ルー1.10−ウンデセノール−1,11−ドブセノー
ル−1等を使用することができる。また飽和多塩基酸と
しては7タル酸、無水7タル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、7
ノビン酸、アゼライン酸、セバシン酸等を、飽和多価ア
ルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,2−ベンタンジオール、1.2−
ブチレングリコール、1.3−ブチレングリフール、1
.4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,5−ベンタンジオール、1.6−ヘキセンジオール
等を、飽和−塩基酸としては、例えばゾロとオン酸、酪
酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸
、/ナン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸
、ステアリン酸等を、好ましくはアルキル基の炭素原子
数4へ・18(以下C1〜18のように記す)の、特に
C6へ・14の脂肪族カルボン酸を、飽和−価アルコー
ルとしては、メタノール、エタ/−ル、プロパツール、
ブタノール、ペンタノール、ヘキサ/−ル、ヘプタツー
ル、n−オクタ7−ル、2−エチルヘキサノール、7ナ
ノール、デカ7−ル、ウンデカノール、ドデカ/−ル、
トリデカノールを、好ましくはC1〜1.の、特にC6
〜、lのアルコールを使用することができる。
不飽和ポリエステルを製造するには、上述の各構成成分
の必要量を触媒、例えばテトライソプロとルチタネート
、ジブチルスズオキサイド、パラトルエンスルホン酸、
硫酸の存在下、好ましくは着色防止側の併用下、100
〜250℃の温度で減圧にして生成水を除去しながら反
応を行うことによって製造される。不飽和多塩基酸また
は不飽和多価アルコールを使用した場合は分子内部に、
不飽和−塩基酸または不飽和−価アルコールを使用した
場合は分子末端に不飽和基が導入される。
の必要量を触媒、例えばテトライソプロとルチタネート
、ジブチルスズオキサイド、パラトルエンスルホン酸、
硫酸の存在下、好ましくは着色防止側の併用下、100
〜250℃の温度で減圧にして生成水を除去しながら反
応を行うことによって製造される。不飽和多塩基酸また
は不飽和多価アルコールを使用した場合は分子内部に、
不飽和−塩基酸または不飽和−価アルコールを使用した
場合は分子末端に不飽和基が導入される。
不飽和ポリエステルの各構成成分は、本発明で規定する
分子量及び不飽和基数になるように適宜組合せて使用さ
れる。本発明方法では、不飽和ポリエステルの主構I&
成分(単量体)が不飽和多塩基酸、飽和多塩基酸、飽和
多価アルコール及び飽和のm個アルコールまたは一塩基
酸の重縮合によって製造されるもの、または飽和多塩基
酸、飽和多価アルコール及び不飽和のm個アルコールま
たは一塩基酸の重縮合によって!l!!遺されるものを
使用するのが望ましい。
分子量及び不飽和基数になるように適宜組合せて使用さ
れる。本発明方法では、不飽和ポリエステルの主構I&
成分(単量体)が不飽和多塩基酸、飽和多塩基酸、飽和
多価アルコール及び飽和のm個アルコールまたは一塩基
酸の重縮合によって製造されるもの、または飽和多塩基
酸、飽和多価アルコール及び不飽和のm個アルコールま
たは一塩基酸の重縮合によって!l!!遺されるものを
使用するのが望ましい。
本発明方法に用いるビニル系重合体は、ビニル単量体を
重合して得られるものなら特に限定されるものではない
が、本発明方法では塩化ビニル系重合体での利用価値が
最も高い。
重合して得られるものなら特に限定されるものではない
が、本発明方法では塩化ビニル系重合体での利用価値が
最も高い。
ビニル系重合体は、ビニル系モノマーを、必要に応じ水
性媒体、触媒、分散剤または乳化剤の存在下に重合され
得るものなら特に制限されるものではない。ビニル系モ
ノマーとしでは、例えば、エチレン、プロピレン、ブチ
レン、4−メチルペンテン−1、塩化ビニル、7ツ化ビ
ニル、臭化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ステアリン酸ビニル、ビニルメチルエーテル、ビニルエ
チルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル71
ニルエーテル、アクリル酸、アクリル酸メチル、スチレ
ン、ビニルトルエン、メトキシスチレン、ジビニルベン
ゼン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、α−ビニル
ナフタレン、アクリロニトリル、ビニルメチルケトン、
α−ビニルビリノン、塩化ビニリデン、7フ化ビニリデ
ン、インブチレン、メタクリル酸メチル、α−メチルス
チレン、1.1−塩化7フ化エチレン等のビニル系モノ
マーが挙げられる。本発明方法では、塩化ビニルホモポ
リマーまたは塩化ビニルを主成分としたフボリマーでの
利用価値が高い。
性媒体、触媒、分散剤または乳化剤の存在下に重合され
得るものなら特に制限されるものではない。ビニル系モ
ノマーとしでは、例えば、エチレン、プロピレン、ブチ
レン、4−メチルペンテン−1、塩化ビニル、7ツ化ビ
ニル、臭化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ステアリン酸ビニル、ビニルメチルエーテル、ビニルエ
チルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル71
ニルエーテル、アクリル酸、アクリル酸メチル、スチレ
ン、ビニルトルエン、メトキシスチレン、ジビニルベン
ゼン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、α−ビニル
ナフタレン、アクリロニトリル、ビニルメチルケトン、
α−ビニルビリノン、塩化ビニリデン、7フ化ビニリデ
ン、インブチレン、メタクリル酸メチル、α−メチルス
チレン、1.1−塩化7フ化エチレン等のビニル系モノ
マーが挙げられる。本発明方法では、塩化ビニルホモポ
リマーまたは塩化ビニルを主成分としたフボリマーでの
利用価値が高い。
本発明方法は、不飽和ポリエステルを重合した後、この
重合物とビニル系重合体を混合してビニル系樹脂組成物
を製造するにある。不飽和ポリエステルの重合は、例え
ば過酸化物の存在下に加熱することにより容易に行うこ
とができる。過酸化物としては、例えばベンゾイルパー
オキサイド、ターシャリ−パーオキシベンゾエート等が
挙げられ、不飽和ポリ゛エステル100重量部に対して
0 、1−& 0 、5重@部の範囲で使用するのが望
ましい。不飽和ポリエステルの重合は、また紫外線、重
合方法は、」ユ述の方法に限定されるものではない。こ
のようにして得られた不飽和ポリエステルの重合物の性
状は鳥もち状または粘着性のある固体となる。重合物の
ビニル系重合体に対する使用割合は、ビニル系重合体1
00重量部当り、不飽和ポリエステル重合物5〜300
重量部、好ましくは20〜300重量部の範囲で使用さ
れる。また、本発明の方法では、上述必須成分のほかに
可塑剤、充填剤、安定剤、発泡剤、着色剤等が必要に応
じて併用される。
重合物とビニル系重合体を混合してビニル系樹脂組成物
を製造するにある。不飽和ポリエステルの重合は、例え
ば過酸化物の存在下に加熱することにより容易に行うこ
とができる。過酸化物としては、例えばベンゾイルパー
オキサイド、ターシャリ−パーオキシベンゾエート等が
挙げられ、不飽和ポリ゛エステル100重量部に対して
0 、1−& 0 、5重@部の範囲で使用するのが望
ましい。不飽和ポリエステルの重合は、また紫外線、重
合方法は、」ユ述の方法に限定されるものではない。こ
のようにして得られた不飽和ポリエステルの重合物の性
状は鳥もち状または粘着性のある固体となる。重合物の
ビニル系重合体に対する使用割合は、ビニル系重合体1
00重量部当り、不飽和ポリエステル重合物5〜300
重量部、好ましくは20〜300重量部の範囲で使用さ
れる。また、本発明の方法では、上述必須成分のほかに
可塑剤、充填剤、安定剤、発泡剤、着色剤等が必要に応
じて併用される。
ビニル系重合体及び不飽和ポリエステルの重合物または
必要に応じて添加された添加剤は、例えば高速撹拌機、
ニーグー、バンバリーミキサ−、ロールミル、混練押出
機等で配合することによってビニル系1f脂組成物とさ
れる。該組成物は、上述のvcrlで配合混練したのち
、カレンダーロールまたは押出機に移しシートまたはス
トランドにし、続いてシートカッターまたはペレタイザ
ーでもって小粒子化した後各種成形品の製造に用(する
のが「発明の効果」 本発明方法によれば、特定範囲の不飽和基含有量及び分
子量を有する不飽和ポリエステルの重合物をビニル系重
合体に混合するだけで、通常の可塑剤を配合しなくても
、ビニル系重合体に柔軟性が現われ、しかも通常の可塑
剤を添加した樹脂組成物よりも、耐油性、非移行性、相
溶性等の性能にすぐれた組成物が得られ、ブーツ、ホー
ス、床材、′Ki線等、耐油性や非移行性の要求される
分野での利用価値が頗る高い。
必要に応じて添加された添加剤は、例えば高速撹拌機、
ニーグー、バンバリーミキサ−、ロールミル、混練押出
機等で配合することによってビニル系1f脂組成物とさ
れる。該組成物は、上述のvcrlで配合混練したのち
、カレンダーロールまたは押出機に移しシートまたはス
トランドにし、続いてシートカッターまたはペレタイザ
ーでもって小粒子化した後各種成形品の製造に用(する
のが「発明の効果」 本発明方法によれば、特定範囲の不飽和基含有量及び分
子量を有する不飽和ポリエステルの重合物をビニル系重
合体に混合するだけで、通常の可塑剤を配合しなくても
、ビニル系重合体に柔軟性が現われ、しかも通常の可塑
剤を添加した樹脂組成物よりも、耐油性、非移行性、相
溶性等の性能にすぐれた組成物が得られ、ブーツ、ホー
ス、床材、′Ki線等、耐油性や非移行性の要求される
分野での利用価値が頗る高い。
[実施例]
次に、本発明方法を実施例にて詳述するが、本発明は、
その要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるもの
ではない。
その要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるもの
ではない。
実施例1〜5、比較例1〜3
く不飽和ポリエステルの製造〉
撹拌機、温度計、分留管、冷却器、〃ス導入管を備えた
50(’>ml四つロフラスコに、第1表に示す原料(
不飽和ポリエステルのMIt成成分成分定量と触媒テト
ライソプロピル0.05+al を装入した。
50(’>ml四つロフラスコに、第1表に示す原料(
不飽和ポリエステルのMIt成成分成分定量と触媒テト
ライソプロピル0.05+al を装入した。
反応系を窒素置換し220℃まで6時間で昇温し、この
温度で生成水を系外に留去しながら、更に2時間反応を
続けた。その間反応を促進すべく、系内を減圧にし、減
圧度を徐々に高め、最終的に511IIlIHgに至ら
しめ、その後3時間反応を行った。
温度で生成水を系外に留去しながら、更に2時間反応を
続けた。その間反応を促進すべく、系内を減圧にし、減
圧度を徐々に高め、最終的に511IIlIHgに至ら
しめ、その後3時間反応を行った。
この間に過剰の構成成分は留去した。
得られた不飽和ポリエステルの酸価、ヒドロキシル価、
平均分子量、平均不飽和基含有量を測定し、第1表に記
した。
平均分子量、平均不飽和基含有量を測定し、第1表に記
した。
なお、酸価、ヒドロキシル価、平均分子量及び平均不飽
和含有量(個/分子)の測定方法は次の通りである。
和含有量(個/分子)の測定方法は次の通りである。
酸価、ヒドロキシル価; J I S K 007
(1平均分子量;エステルの加水分解の結果から算出 平均不飽和基含有量:不飽和基含有量の使用量及び平均
分子量から算出 く塩化ビニル樹脂組成物の製造〉 不飽和ポリエステル100重量部にパーオキシベンゾニ
ー) 0.3重を部を均一に分散した後、100°Cで
1時間加熱して不飽和ポリエステルの重合物を得た。
(1平均分子量;エステルの加水分解の結果から算出 平均不飽和基含有量:不飽和基含有量の使用量及び平均
分子量から算出 く塩化ビニル樹脂組成物の製造〉 不飽和ポリエステル100重量部にパーオキシベンゾニ
ー) 0.3重を部を均一に分散した後、100°Cで
1時間加熱して不飽和ポリエステルの重合物を得た。
塩化ビニル樹脂100重量部に、上記重合物67重量部
及びカドミウム(Cd)−バリウム(Bn)系安定剤1
重礒部配合し、160℃に加熱したロールミルで5分間
混線した後、180℃の温度で5分間プレスし、塩化ビ
ニル樹脂組成物の平板を51造した。この平板について
、抗張力、破断伸度、硬度、溶媒抽出性、耐寒性、相溶
性、非移行性等の物性について測定し、第1表に併記し
た。
及びカドミウム(Cd)−バリウム(Bn)系安定剤1
重礒部配合し、160℃に加熱したロールミルで5分間
混線した後、180℃の温度で5分間プレスし、塩化ビ
ニル樹脂組成物の平板を51造した。この平板について
、抗張力、破断伸度、硬度、溶媒抽出性、耐寒性、相溶
性、非移行性等の物性について測定し、第1表に併記し
た。
なお、測定方法は次の通りである。
抗張力及び破断伸度; JIS K−6723硬度;
JIS K−6301溶媒抽出性; (a)ガソリン 23°Cで1日浸漬後80℃で4時
間吃燥時の試験前後の重量変化 百分率(%) (b)ガソリン/メタノール混合 同 」二/+)+
1:ヅキ腓り−I−+&+ Qワ・ハ弔Aロ岨只漬
後50℃で1日間乾燥時の試験前後 の重量変化百分率(%) 耐寒性;クラッシュ・ベルブ法 ASTM D−1043−51 相溶性;lIDl11厚のシートをループ状に折り、2
3℃で所定時間数1胃後ループの 内側のしみ出しをシガレットペーパ への付着状態を次の基準で目視判定。
JIS K−6301溶媒抽出性; (a)ガソリン 23°Cで1日浸漬後80℃で4時
間吃燥時の試験前後の重量変化 百分率(%) (b)ガソリン/メタノール混合 同 」二/+)+
1:ヅキ腓り−I−+&+ Qワ・ハ弔Aロ岨只漬
後50℃で1日間乾燥時の試験前後 の重量変化百分率(%) 耐寒性;クラッシュ・ベルブ法 ASTM D−1043−51 相溶性;lIDl11厚のシートをループ状に折り、2
3℃で所定時間数1胃後ループの 内側のしみ出しをシガレットペーパ への付着状態を次の基準で目視判定。
非移行性:1++a+47.21sII1幅のシートを
ΔII SシートとポリスチレンPSRシートの 1闇にはさみ、1kg荷重、70°Cオーブン中4日間
放置後のABSシート、 PSRシートの表面状態を次の基糸で 目視判定。
ΔII SシートとポリスチレンPSRシートの 1闇にはさみ、1kg荷重、70°Cオーブン中4日間
放置後のABSシート、 PSRシートの表面状態を次の基糸で 目視判定。
相溶性 非移行性
1級 しみ出しなし 痕跡なし2級わずかに
しみ出しあり、わずかに痕跡あり3級 しみだし中程度
痕跡中程度4級 しみ出し大
痕跡大第1表の結果から明らかなように、従来のポリエ
ステル可塑剤(比較例1)は、硬度78で柔軟性の点で
は、本発明方法によって製造された塩化ビニル樹脂組成
物と大差ないが、溶媒抽出性の点で者しく劣り、相溶性
及び非移行性の点でも満足すべき結果が得られていない
、また、不飽和基含有量の多い不飽和ポリエステル(比
較例2.3)を使用したものは相溶性、非移行性の点で
極めて優れた結果を示しているが、柔軟性が全くなく(
硬度95及び97)、加工性が看しく劣り軟質組成物と
しては使用し得ないことがわかる。
しみ出しあり、わずかに痕跡あり3級 しみだし中程度
痕跡中程度4級 しみ出し大
痕跡大第1表の結果から明らかなように、従来のポリエ
ステル可塑剤(比較例1)は、硬度78で柔軟性の点で
は、本発明方法によって製造された塩化ビニル樹脂組成
物と大差ないが、溶媒抽出性の点で者しく劣り、相溶性
及び非移行性の点でも満足すべき結果が得られていない
、また、不飽和基含有量の多い不飽和ポリエステル(比
較例2.3)を使用したものは相溶性、非移行性の点で
極めて優れた結果を示しているが、柔軟性が全くなく(
硬度95及び97)、加工性が看しく劣り軟質組成物と
しては使用し得ないことがわかる。
実施例6〜8、比較例4
不飽和ポリエステル製造時の不飽和基含有原料無水マレ
イン酸をアリルアルコールに換えたほかは、はぼ前述の
実施例と同様に行い、その結果をfjS2表に示した。
イン酸をアリルアルコールに換えたほかは、はぼ前述の
実施例と同様に行い、その結果をfjS2表に示した。
Claims (4)
- (1)平均分子量300〜5000でかつ1分子当り不
飽和基を平均0.05〜1個有する不飽和ポリエステル
を重合した後、該重合物とビニル系重合体とを混合する
ことを特徴とするビニル系樹脂組成物の製法。 - (2)不飽和ポリエステルの主構成成分が、不飽和多塩
基酸、飽和多塩基酸、飽和多価アルコール及び飽和の一
価アルコールまたは一塩基酸である特許請求の範囲第1
項記載のビニル系樹脂組成物の製法。 - (3)不飽和ポリエステルの主構成成分が、不飽和の一
価アルコールまたは一塩基酸、飽和多塩基酸及び飽和多
価アルコールである特許請求の範囲第1項記載のビニル
系樹脂組成物の製法。 - (4)不飽和ポリエステルの重合を触媒の存在下に加熱
して行う特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記
載のビニル系樹脂組成物の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16480585A JPS6225152A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | ビニル系樹脂組成物の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16480585A JPS6225152A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | ビニル系樹脂組成物の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6225152A true JPS6225152A (ja) | 1987-02-03 |
Family
ID=15800252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16480585A Pending JPS6225152A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | ビニル系樹脂組成物の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6225152A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02269146A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-11-02 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 含ハロゲン熱可塑性樹脂組成物 |
CN102883965A (zh) * | 2010-04-01 | 2013-01-16 | Ppg工业俄亥俄公司 | 高官能度聚酯和包含它的涂料 |
-
1985
- 1985-07-25 JP JP16480585A patent/JPS6225152A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02269146A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-11-02 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 含ハロゲン熱可塑性樹脂組成物 |
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JP2013527268A (ja) * | 2010-04-01 | 2013-06-27 | ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッド | 高官能性ポリエステルおよびそれを含むコーティング |
KR101460427B1 (ko) * | 2010-04-01 | 2014-11-10 | 피피지 인더스트리즈 오하이오 인코포레이티드 | 고 작용성 폴리에스터 및 이를 포함하는 코팅 |
CN102883965B (zh) * | 2010-04-01 | 2016-02-17 | Ppg工业俄亥俄公司 | 高官能度聚酯和包含它的涂料 |
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