JPS62241907A - α−オレフイン系ランダム共重合体およびその製法 - Google Patents

α−オレフイン系ランダム共重合体およびその製法

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JPS62241907A
JPS62241907A JP8512386A JP8512386A JPS62241907A JP S62241907 A JPS62241907 A JP S62241907A JP 8512386 A JP8512386 A JP 8512386A JP 8512386 A JP8512386 A JP 8512386A JP S62241907 A JPS62241907 A JP S62241907A
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吉武 順一
Akinori Toyoda
昭徳 豊田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素原子数が5ないし20のα−オレフィンに
由来する繰り返し単位およびジビニルベンゼンに由来す
る繰り返し単位から本質的になるα−オレフィン系ラン
ダム共重合体およびその製法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、ブロー成形、押出成形、射
出成形などの溶融成形において溶融張力および溶融弾性
に優れ、ドローダウンおよびウェルドラインなどの発生
が少なく、シかも耐衝撃性、低温耐衝撃性および剛性が
向上した炭素原子数が3ないし20のα−オレフィンに
由来する繰り返し単位およびジビニルベンゼンに由来す
る繰り返し単位から本質的になるα−オレフィン系ラン
ダム共重合体およびその製法に関する。
〔従来の技術〕
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンは
軽量で経済性に優れかつ溶融成形性に優れていることか
ら、押出成形、ブロー成形、射出成形などの溶融成形に
よって容易に成形され、汎用用途に利用されている。し
かし、これらのポリオレフィンのうちでエチレンを主成
分として含むエチレン系重合体、と9わけチーグラー型
重合触媒によって重合したエチレン系重合体は溶融成形
性には優れているものの、とくにブロー成形の分野にお
いては溶融張力及び溶融弾性が不足し、その結果成形時
にドローダウンの現象が起シ易かっ九シ、成形品にウェ
ルドラインが発生するという欠点がオシ、それらの改善
が強く要望されている。
従来、ポリオレフィンのかかる物性を改善しようとする
試みが提案されている。例えば、ポリオレフィンの製造
時にお、ける触媒およびその組成や重合処方を改良する
ことによシその目的を達成しようとする方法、改質剤を
配合することによシ同様の目的を達成しようとする方法
或いはポリオレフィンを部分的に架橋させることによシ
同様の目的を達成しようとする方法などが試みられてい
る。
しかしながら、いずれの方法も煩雑であシまたその改善
の程度も小さいという難点がちる。それ故、上記提案に
もかかわらずさらに溶融張力及び溶融弾性に優れたポリ
オレフィンが求められている。
また、ポリオレフィンのうちでポリプロ2レンやポリ−
1−ブテンなどは溶融成形性には優れているが、成形物
の耐衝撃性、とくに低温耐衝撃性に劣るという欠点があ
り、その改善が要望されている。4リプロピレンやポリ
−1−ブテンなどの耐衝撃性を改善する方法としても、
重合時における触媒およびその組成や重合処方を改良す
ることによシその目的を達成しようとする方法、エチレ
ンなどの異なるオレフィン成分を共重合することによシ
同様の目的を達成しようとする方法、がム状重合体や低
結晶性オレフィン系重合体などの種々の改質剤を配合す
る方法などが提案されている。
しかしながら、これらのいずれの方法でもポリ−n−1
ノソめ411プ箒ソ盛yの耐鰯軛妊糾所魔享セれるが、
クリ−7#特性などの他の力学的物性が低下する欠点が
ある。それ故、上記提案にもかかわらず、−リプロピレ
ンや一す−1−1テンについて、耐衝撃性および力学物
性に優れた組成物を与えることのできる改質剤が求めら
れている。
α−オレフィンと非共役ジエンとの共重合体も知られて
いる。
特公昭43−26865号公報にはハロゲン化チタン、
とビスジアルキルアルミニウムから成る系にゾビ猛ルベ
ンゼンを添加して成る触媒を用いてα−オレフィンを重
合するα−オレフィンの重置方法が開示されている。
特公昭44−4355号公報および特公昭44−292
60号公報にはバナジウムキレート化合物と有機アルミ
ニウム化合物から見られる触媒を用いてエチレンおよび
エチレンと共重合して不飽和結合を導入することのでき
る炭素−炭素間二重結谷を2個以上有する不飽和庚化水
素を共重合させる実質的に鎖状の高分子量炭化水素重合
体の製造方法が開示されている。
特開昭47−34588号公報には有機アルミニウム化
合物、有機チタニウム化合物及び任意にハロゲノ、ハロ
ビン含有化合物またはそれらの混合物とからなる触媒の
存在下で−mまたはそれ以上のα−オレフィンと非共役
ツエンとを液相で接触させることからなるα−オレフィ
ンと非共役ツエンとの共重合体の製法が開示されている
。同公報にはジビニルベンゼン成分がそれぞれ22モル
%および90モル%のグロビレンとノビニルベンゼンの
共重合体が記載されている。
特開昭59−207905号公報には触媒としてアルキ
ルリチウムを用いて少くとも1種のα−オレフィンの存
在下でゾイングロペニルベンゼン及び任意に他の単量体
を重合させる約1乃至100重世ノセーセントのヅイソ
プロベニルベンゼント0乃至約99重量パーセントのそ
の他の単量体を含有する重合物の製法が開示されている
しかし上記のいずれの文献もプロー成形、押出成形、射
出成形などの溶融成形において溶融張力および浴融弾性
に優れ、ドローダウンおよびウェルドラインなどの発生
の少ないα−オレフィン系ランダム共重合体を開示して
いない。
〔当該発明が解決しようとする問題点〕したがって、本
発明は炭素原子数が3ないし20のα−オレフィンに由
来する繰り返し単位およびノビニルベンゼンに由来する
繰り返し単位から本質的になるα−オレフィン系ランダ
ム共重合体であって、プロー成形、押出成形、射出成形
などの溶融成形において溶融張力および溶融弾性に優れ
、ドローダウンおよびウェルドラインなどの発生が少な
く、耐衝撃性、低温耐衝撃性および剛性が向上したα−
オレフィン系ランダム共重合体およびその製法を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、本発明に従い、 炭素原子数が5ないし20のα−オレフィン成分および
ジビニルベンゼン成分からなるα−オレフィン系ランダ
ム共重合体であって、 (a)該α−オレフィンに由来する繰り返し単位が80
ないし99.99重量%およびノビニルベンゼンに由来
する繰り返し単位が0.01ないし20重量%の範囲に
あり、 (b)デカリン中で135℃で測定した極限粘度〔η〕
が05ないし2Qdi/fの範囲にあり、 (C)  ?ルパーミエイションクロマトグラフイーで
測定した分子量分布(Mw/Kn)が10以下であり、 (d)135℃のデカリン中に溶解し、不溶性のゲル状
架橋重合体を含有せず、 (j) ”SC−NMRで測定したアイソタクチック値
が90%以上である ことによって特徴づけられるα−オレフィン系う:/ダ
ム共重合体によシ達成される。
また上記目的は、本発明に従い、 (,4)マグネシウム、チタン、ハロゲノおよび電子供
与体を必須成分として含有する高活性のチタン触媒成分
、 <B)有機アルミニウム化合物触媒成分、(C)電子供
与体 から形成される触媒の存在下に、炭素原子数が3ないし
20のα−オレフィンおよびノビニルベンゼンを共重合
させることにより、α−オレフィンに由来する繰り返し
単位が80ないし99.99重tXおよびノビニルベン
ゼンに由来する繰り返し単位が0.01ないし20重量
%の範囲にあり、デカリン中で135℃で測定した極限
粘度〔η〕がα5ないし2o dt7yの範囲にあり、
ゲル・9−ミエイションクロマトグラフイーで測定した
分子量分布(Mw/Mrb)が10以下であり、135
℃のデカリン中に完全に溶解して不溶性のゲル状架橋重
合体を含有せず、′sC−N iV Rで測定したアイ
ソタクチック値が90%以上であるα−オレフィン系ラ
ンダム共重合体の製法により達成される。
以下本発明について詳しく説明する。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体は、式 %式% 式中、Rは炭素数が1ないし18のアルキル基である、 で表わされる炭素原子数が5ないし20のα−オレフィ
ンに由来する繰り返し単位およびノビニルベンゼン成分
のうちの大部分は式 で表わされるノビニルベンゼンに由来する繰り返し単位
から実質的になるものである。
本発明で使用する上記α−オレフィンとしては、プロピ
レン、1−1テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
オクテン、4−メチル−1−ペンテンなどを挙げること
ができる。プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−
ペンテンは好ましいものとして挙げることができる。
本発明で使用するりビニルベンゼンは0−ノビニルベン
ゼン、惟−ノビニルベンゼン、p−ノビニルベンゼンお
よびその混合物からなる群よシ選択することができる。
本発明におけるノビニルベンゼンは少量の他の芳香族化
合物、たとえばエチルスチレン、ジエチルベンゼンなど
を含んでいても差支えない。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体において炭
素原子数が3ないし20のα−オレフィンに由来する繰
り返し単位は80ないし9999重量%、好ましくは9
0ないし9999重量%、よシ好ましくは95ないし9
9.9重量%であり、ノビニルベンゼンに由来する繰り
返し単位は0.01ないし20重量%、好ましくはα0
3ないし10重量%、よシ好ましくはα05ないし5重
量%である。ノビニルベンゼンに由来する繰り返し単位
が101重量%よシ少ないと、溶融張力の改良がなく、
溶融成形性が改良されず、20重量%より多いと、成形
物中にグルがみられ、成形品外観の悪化、強度の低下が
みられる。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体のデカリン
中135℃で測定した極限粘度〔η〕はO,Sないし2
adl/y、好ましくは0.5ないし10 di/l、
よフ好ましくは0.5ないし5dl/fの範囲にある。
上記極限粘度〔η〕が05よシ小さいと、成形品中にグ
ルがみられ、成形物の強度が低下する。20よシ大きい
と、成形物の強度低下が起る。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体のゲル/卆
−ミエイジョンクロマトグラフィーで測定した分子量分
布(Mw/Kn)は10以下、好ましくは7以下、よシ
好ましくは5以下である。上記分子量分布(71w/K
n)が10よシも大きいと、グルが生成し、成形物の強
度低下が起る。
なお、分子量分布(Nw/Rs)の値の測定は、武内著
、丸善発行の「ゲルノ9−ミエーションクロマトグラフ
ィー」K準じて次のように行った。
(1)分子量既知の標準ポリスチレン(東洋ソーダ(製
)単分散ポリスチレン)を使用して、分子′!kMとそ
のG p C(Gel permeatiofLC五r
o−matograph )カウントを測定し、分子量
MとE V (Elrbtion Volumg ) 
(Q相関図較正曲線を作成1−た7この時の濃度は0.
02wt%とした。
+2)  GPC測定によシ試料のGPCクロマトグラ
フをとυ、前記(1)によシポリスチレン換算の数平均
分子113?n、重量平均分子fIkMwを算出し3?
 w / M x値を求めた。その際のサンプル調製条
件およびGPC測定条件は以下の通りである。
〔サンプル調製〕
(イ)試料をα1wt%になるようにO−ジクロルベン
ゼン溶媒とともに三角フラスコに分取した。
(ロ)試料の入っている三角フラスコに老化防止剤2.
6−シーtεrt−ブチル−p−クレゾールをポリマー
溶液に対して0.05wt%添加した。
ti  三角フラスコを140℃に加温し、約30分間
攪拌し、溶解させた。
に)そのF液をGPCにかけた。
(GpC測定条件〕 次の条件で実施した。
(イ)装@      Wa t e r s社製(1
50(’−ALC/Gpc) (ロ) カラム    東洋ソーダ製(GMHタイプ)
(ハ)サンプル量  400%1 に)温度     140℃ (ホ)流速     17 / tni ?!本発明の
α−オレフィン系ランダム共重合体は135℃のデカリ
ン中に溶解し、不溶性のゲル状架橋重合体を含有しない
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体の”C−N
MRで測定したアイソタクチック値は90%以上、好ま
しくは94%以上、よシ好ましくは96%以上である。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体は上で説明
した特徴を有するが、さらに下記の特徴を有することが
好ましい。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体の溶融張力
(7”)とジビニルベンゼンを含有せずかつ同一の極限
粘度〔η〕、分子量分布およびアイソタクチック値を有
するα−オレフィン単独重合体の溶融張力(7’0)と
の比(T/To)は1.1ないし5、好ましくは1.1
ないし4、よシ好ましくは1.2ないし6の範囲にある
。上記比(7’/To)が5よシ大きいと、ゲルが成形
物中にみられ易くなfi、1.1より小さいと、溶融張
力の改良効果、溶融成形性およびウェルドラインの改良
効果が小さくなる。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体のX線回折
法による結晶化度は20%ないし80%、好ましくは2
0%ないし70%、よシ好ましくは30%ないし70%
の範囲にある。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体において、
10℃におけるアセトン・n−デカン混合溶媒(溶量比
1/1)への可溶分量(it重重量%上、該共重合体の
重量に基づいて、4×〔η〕″″1・1重量%以下、好
ましくはα1×〔η〕1・2〜&5×〔η〕″″・2を
量%、とくに好ましくは(L3X(η〕−1・2〜5×
〔η〕−1・2の範囲にある(ここで、〔η〕は該共重
合体の極限粘度の数値であって、ディメンジョンを除い
た値を示す。)。
この特性値は、本発明のα−オレフィン系ランダム共重
合体における低分子量重合体成分の含有率を示しかつ該
共重合体の組成分布及び分子量の広狭を示す尺度である
。従来から知られているα−オレフィン系ランダム共重
合体は該アセトン・n−デカン混合溶媒可溶分が多く、
表面非粘着性に劣り、ブロッキン性が大きい原因になっ
ている。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体におけるこ
の特性値は、他の特性値と一緒になって前述の優れた性
質を共重合体に与えるのに役立っている。本発明におい
て、該混合溶媒中への共重合体の可溶分量は次の方法に
よって測定決定される。
すなわち、攪拌羽根対150−の7ラスコに、1?の共
重合体試料、a、osrの2,6−ソtttrt−ブチ
ル−4−メチルフェノール、50−の外−デカンを入れ
、120℃の油浴上で溶解させる。
溶解後50分間呈湿温下自然放冷し、次いで5〇−のア
セトンを30秒で添加し、10℃の水浴上で60分間冷
却する。析出した共重合体と低分子量重合体成分の溶解
した溶液をグラスフィルターで濾過分離し、溶液を1(
]wH9で150℃で恒量になるまで乾燥し、その重量
を測定し、前記混合溶媒中への共重合体の可溶分量を試
料共重合体の重量に対する百分率として算出決定した。
なお、前記測定法において攪拌は溶解時から濾過の直前
まで連続して行った。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体は、とくに
プロー成形、押出成形、射出成形などの溶融成形におい
て溶融張力(メルトテンション)および溶融弾性に優れ
、ドローダウンおよびウェルドラインなどの発生が少な
く、耐衝撃性、低温耐衝撃性および剛性が向上している
上で説明した特徴を有する本発明のα−オレフィン系ラ
ンダム共重合体は、 (A)マグネシウム、チタン、ハロゲノおよび電子供与
体を必須成分として含有する高活性のチタン触媒成分、 CB>有機アルミ、=ラム化合物触媒成分、(C)電子
供与体 から形成される触媒の存在下に炭素原子数が3ないし2
0のα−オレフィンとジビニルベンゼンを共重合によシ
製造することができる。
本発明で用いられる高活性、高立体規則性固体状チタン
触媒成分(A)は、マグネシウム、チタン、ハロゲノ及
び電子供与体を必須成分として含有するもので、マグネ
シウム/チタン(w、子比)が1より大きく好ましくは
6ないし50、とくに好ましくは6ないし30、ハロゲ
ン/チタン(原子比)が好ましくは4ないし100、と
くに好ましくは6ないし40、電子供与体/チタン(モ
ル比)が好ましくは0.1ないし10、とくに好ましく
は0.2ないし乙の範囲にある。その比表面積は、好ま
しくは3m”/f以上、一層好ましくは約40m” /
 P以上、さらに好ましくは100m’/fないし80
0m”/rである。通常、常温におけるヘキサン洗浄の
ような簡単な手段ではチタン化合物を脱離しない。そし
てそのX線スペクトルが、触媒調製に用いた原料マグネ
シウム化合物の如何にかかわらず、マグネシウム化合物
に関して微結晶化された状態を示すか、又はマグネシウ
ムソバライドの通常の市販品のそれに比べ、望ましくは
非常に微結晶化された状態にある。そして前記必須成分
以外に他の光素、金属、官能基などを含んでいてもよい
。さらに有機又は無機の希釈剤で希釈されていてもよい
固体状チタン触媒成分(,4)は、平均粒径が1ないし
200μ、好ましくは6ないし100μ、とくに好まし
くは6ないし50μであって粒度分布の幾何標準偏差が
2.1未満、好ましくは1.9以下、更に好ましくは1
.7以下である。
ここにチタン触媒成分粒子の粒度分布の測定は光透過法
により行いうる。具体的にはデカリン等の不活性溶媒中
に0.01〜0.5%前後のs度に触媒成分を希釈し、
測定用セルに入れ、セルに細光をあて、粒子のある沈降
状態での液体を通過する光の強さを連続的に測定して粒
度分布を41す定する。
この粒度分布を基にして標準偏差σ2は対数正規分布関
数から求められる。なお触媒の平均粒子径はt量平均径
で示してあり、粒度分布の測定は、重量平均粒子径の1
0〜20%の範囲でふるい分けを行って計算する。
固体状チタン触媒成分(,4)は、高立体規則性重合体
を高い触媒効率で製造しうる性能を有しておシ、例えば
同一条件下でプロピレンの単独重合を行った場合、アイ
ソタフティシティ(沸騰外−ヘグタン不溶分)が92%
以上、とくに96%以上のポリプロピレンをTi1ミリ
モル当J[Oo。
2以上、とくにs、ooor以上更に好ましくは10.
0OOf以上製造する能力を有している。そして好まし
くは、真球状、楕円球状、顆粒状の如き球状を呈してい
る。
このような諸要件を満足するチタン触媒成分を用いるこ
とによシ、高いエチレン含有率の共重合体を操作性良く
、シかも高収率で製造することができる。
このような条件を全て満足するようなチタン触媒成分(
,4)は、例えば平均粒子径及び粒度分布、さらに好ま
しくは形状が前述のような範囲にあるようなマグネシウ
ム化合物を形成した後、触媒調製を行う方法、或いは液
状のマグネシウム化合物と液状のチタン化合物を接触さ
せて、前記のような粒子性状となるように固体状触媒を
形成させる方法などによって得ることができる。かかる
方法は例えば特開昭55−135102号、同55−1
35103号、同56−811号、同56−67311
号、特願昭56−181019号などに開示されている
これらの方法の数例を簡単に述べる。
(1)平均粒子径が1ないし200μ、粒度分布の幾何
標準偏差σfが2.1未満のマグネシウム化合物・電子
供与体錯体を、電子供与体及び/又は有機アルミニウム
化合物やハロゲン含有ケイ素化合物のような反応助剤で
予備処理し、又は予備処理せずに反応条件下に液相をな
すハロゲン化チタン化合物、好ましくは四塩化チタンと
反応させる。
(2)還元能を有しないマグネシウム化合物の液状物と
液状のチタン化合物を電子供与体の存在下で反応させて
、平均粒子径が1ないし200μ、粒度分布の幾何標準
偏差σfが2.1未満の固体成分を析出させる。必要に
応じさらに液状のチタン化合物好ましくは四塩化チタン
あるいはこれと電子供与体と反応させる。
とくに本発明においては、(1)の方法においてマグネ
シウム化合物、電子供与体錯体がその液状物から球状固
体として析出させたものを用いる場合、あるいは(2)
の方法での固体成分の析出を、球状の固体が析出するよ
うな条件で行ったものを用いる場合に良好な結果が得ら
れる。
チタン触媒成分の調製に用いられるマグネシウム化合物
として社、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト、マグネシウムのカルボン酸塩、アル
コキシマグネシウム、アリロキシマグネシウム、アルコ
キシマグネシウムハライド、アリロキシマグネシウムハ
ライド、マグネシウムソバライド、有機マグネシウム化
合物、有機マグネシウム化合物と電子供与体、ハロシラ
ン、アルコキシシラン、シラノール、アルミニウム化合
物などとの反応物などを例示することができる。上記チ
タン触媒成分の調製に用いられることのある有機アルミ
ニウム化合物としては、後記オレフィン重合に用いるこ
とのできる有機アルミニウム化合物の中から選ぶことが
できる。さらに、チタン触媒成分調製に用いられること
のあるハロゲン含有ケイ素化合物としては、テトラハロ
ゲン化ケイ素、アルコキシハロゲン化ケイ素、アルキル
ハロゲン化ケイ素、ハロポリシロキサンなどが例示でき
る。
チタン触媒成分調製に用いられるチタン化合物の例とし
ては、テトラハロry化チタン、アルコキシチタンハラ
イド、アリロキシチタンハライド、アルコキシチタン、
アリロキシチタンなどが例示でき、とくにテトラハロゲ
ン化チタン、中でも四塩化チタンが好ましい。
チタン触媒成分の調製に用いることのできる電子供与体
としては、アルコール、フェノール類、ケトン、アルデ
ヒド、カルボン酸、有機酸又は無機酸のエステル、エー
テル、酸アミド、酸無水物のアルコキシシランの如き含
酸素電子供与体、アンモニア、アミン、ニトリル、イン
シアネートの如き含窒素電子供与体などを用いることが
できる。
よシ具体的には、メタノール、エタノール、プロノダノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタツール、ド
デカノール、オクタデシルアルコール、ベンツルアルコ
ール、フェニルエチルアルコール、クミルアルコール、
イングロビルベンソルアルコールなどの炭素数1ないし
18のアルコール類;フェノール、クレゾール、キシレ
ノール、エチルフェノール、グロぎルフェノール、ノニ
ルフェノール、クミルフェノール、ナフトールナトの低
級アルキル基を有してよい炭素数6ないし20の7エノ
ール類寡アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケト/、アセトフ二ノン、ベンゾフェノンなどの炭
素数5ないし15のケトン類;アセトアルデヒド、プロ
ピオンアルデヒド、オクチルアルデヒド、ベンズアルデ
ヒド、トルアルデヒド、ナツトアルデヒドなどの炭素数
2ないし15のアルデヒド類;ギ酸メチル、酢酸メチル
、酢酸エチル、酢酸ビニル、酢酸グロビル、酢酸オクチ
ル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸エチル、酪酸メ
チル、吉草酸エチル、クロル酢酸メチル、ジクロル酢酸
エチル、メタクリル酸メチル、クロトン酸エチル、シク
ロヘキサンカルボン酸エチル、安息香酸メチル、安息香
酸エチル、安息香酸グ四ピル、安息香酸ブチル、安息香
酸オクチル、安息香酸シクロヘキシル、安息香酸フェニ
ル、安息香酸ベンシル、トルイル酸メチル、トルイル酸
エチル、トルイル酸アミル、エチル安息香酸エチル、ア
ニス酸メチル、アニス酸エチル、エトキシ安息香酸エテ
ル、マロン酸ノブチル、1sofロビルマロン酸ゾエチ
ル、九−1チルマロン酸ソエチル、フェニルマロン酸ソ
エデル、2−アリルマロン酸ジエチル、ゾt8oグチル
マロン酸ジエチル、ゾ外ブチルマロン酸ゾエチル、コハ
ク酸ジnツチル、メチルコハク酸ゾエチル、エチルコハ
ク酸ツブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジプチ
ル、マレイン酸モノオクチル、マレイン酸ソオクチル、
ブチルマレイン酸ツブチル、ブチルマレイン酸ゾエチル
、7マル酸ソiaoオクチル、イタコン酸ジエチル、イ
タコン酸ソ外ブチル、シトラコン酸ジメチル、1,2−
シクロヘキサンジカルボン酸ジエチル、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸ソ2−エチルヘキシル、7タル酸
ジメチル、フタル酸モノ(80ブチル、7タル酸ジエチ
ル、フタル酸エチルnブチル、7タル酸ゾnプロピル、
フタル酸1−ブチル、フタル酸tsoブチル、フタル酸
ヅnヘプチル、7タル酸ソ2エチルヘキシル、7タル酸
ゾn−オクチル、7タル酸ヅネオベンチル、7タル酸ペ
ンシルブチル、フタル酸ソフェニル、ナフタレンジカル
ボン酸ゾts。
−グチル、セバシン酸ゾ2−エチルヘキシル、r−ブチ
ロラクトン、δ−バレロラクトン、クマリン、フタリド
、炭酸エチレンなどの炭素数2ないし30の有機酸エス
テル類;アセチルクロリド、ベンゾイルクロリド、トル
イル酸クロリド、アニス酸クロリドなどの炭素数2ない
し15の酸ノ1ライド類富メチルエーテル、エチルエー
テル、インアミルエーテル、ブチルエーテル、インアミ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、アニソール、ソフェ
ニルエーテルなどの炭素数2ないし20のエーテル類;
酢酸アミド、安息香酸アミド、トルイル酸アミドなどの
酸アミド類;メチルアミン、エチルアミン、ソエチルア
ミン、トリグチルアミン、ピペリジン、トリペンツルア
ミン、アニリン、♂リジン、ピコリン、テトラメチルメ
チレンシアミン、テトラメチルメチレンシアミンなどの
アミン類;アセトニトリル、ベンゾニトリル、トルニト
リルなどのニトリル類;亜リン酸トリメチル、亜リン酸
トリエチルなどのp−o−c結合を有する有機リン化合
物;ケイ酸エチル、ソフェニルソメトキシシランなどの
アルコキシシラン類;などを挙げることができる。これ
ら電子供与体は、2種以上用いることができる。
チタン触媒成分L4)に含有されることが望ましい電子
供与体は、有機酸又は無機酸のエステル、アルコキシ(
アリーロキシ)シラン化合物、エーテル、ケトン、第三
アミン、酸ハライド、酸無水物のような活性水素を有し
ないものであり、とくKl[エステルやアルコキシ(ア
リーロキシ)シラン化合物が好ましく、中でも芳香族モ
ノカルボン酸と炭素数1ないし8のアルコールとのエス
テル、マロンm、a換マロンL it換コハク酸、マレ
イン酸、!換マレイン酸、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、7タル酸などのヅカルボン酸と炭素数2以上
のアルコールとのエステルなどがとくに好ましい。勿論
これらの電子供与体は、必ずしもチタン触媒調製時に原
料として用いる必要はなく、他のこれら電子供与体に変
換しうる化合物として使用し、触媒調製過程でこれら電
子供与体に変換させてよい。
前記例示の如き諸方法で得られるチタン触媒成分は、反
応終了後、液状の不活性炭化水素で充分に洗浄すること
によって精製できる。この目的に使用される不活性液体
炭化水素としては、n−ペンタン、イソペンタン、n−
ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘゲタン、n−オクタン
、イソオクタン、n−デカン、1−ドデカン、灯油、流
動パラフィンのような脂肪族炭化水素;シクロペンタン
、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサンのような脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、サイメンのような芳香族炭化水素;クロ
ルベンゼン、ノクロロエタンのようなハロゲン化炭化水
素あるいはこれらの混合物などを例示できる。
本発明に用いられる(B)有機金属化合物触媒成分の好
適なものは有機アルミニウム化合物であって、少なくと
も分子内に1個のAI−炭素結合を有する化合物が利用
でき、例えば、(1)一般式RI At (□A”)H
X  (eこ−t”i お!びR1はm      n
  p  q 炭素原子通常1ないし15個、好ましくは1ないし4個
を含む炭化水素基で互いに同一でも異なってもよい。X
はハロゲン、仇はohm<s、nはa<n<s、pは0
〈p<3、qは0〈q〈3の数であって、しかもB +
 n + p + q = 5である)で表わされる有
機アルミニウム化合物、(iD一般式M1,4!R1(
ここでMlはLイ、Nα、Kであり、R1は前記と同じ
)で表わされる第1族金属とアルミニウムとの錯アルキ
ル化物などを挙げることができる。
前記の(1)に属する有機アルミニウム化合物としては
、次のものを例示できる。一般式R’ Atηt <on”>s−m <ここでHsお゛よびR2は前記と
同じ、扉は好ましくは1.5〈fi〈3の数である)。
一般式R’AtX3−□(ここでR1は前記と同じ。
ηt Xはハロゲン、惜は好ましくは0(m(5である)、一
般式RIAIH,−tn(ここでR1は前記と同じ。
常は好ましくは2〈mく3である)、一般式8式% 前と同じ。Xはハロゲン、0〈常〈5.0〈外〈3.0
〈q<sで、常+fi + q = 3である)で表わ
されるものなどを例示できる。
(1)に属するアルミニウム化合物において、より具体
的にはトリエチルアルミニウム、トリブチルアルミニウ
ムなどのトリアルキルアルミニウム、トリイソプレニル
アルミニウムのようなトリアルケニルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムエトキシド、シブチルアルミニウム
ブトキシドなどのシアルキルアルミニウムアルコキシド
、エチルアルミニウムセスキエトキシド、ブチルアルミ
ニウムセスキブトキシドなどのアルキルアルミニウムセ
スキアルコキシドのほかに、R”、5At(OR1)。
、。
などで表わされる平均組成を有する部分的にアルコキシ
化されたアルキルアルミニウム、ソエチルアルミニウム
クロリド、シブチルアルミニウムクロリド、ジエチルア
ルミニウムプロミドのようなシアルキルアルミニウムハ
ライド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ブチルア
ルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキ
プロミドのようなアルキルアルミニウムセスキハライド
、エチルアルミニウムシクロリド、グロビルアルミニウ
ムゾクロリド、グチルアルミニウムノプロミドなどのよ
う々アルキルアルミニウムソバライドなどの部分的にハ
ロゲン化されたアルキルアルミニウム、ジエチルアルミ
ニウムヒドリド、ツブチルアルミニウムヒドリドなどの
シアルキルアルミニウムヒドリド、エチルアルミニウム
ソヒドリド、グロビルアルミニウムゾヒドリドなどのア
ルキルアルミニウムジヒドリドなどの部分的に水素化さ
レタアルキルアルミニウム、エチルアルミニウムエトキ
シクロリド、グチルアルミニウムブトキシクロリド、エ
チルアルミニウムエトキシプロミドなどの部分的にアル
コキシ化およびへロrン化されたアルキルアルミニウム
である。また(1)に類似する化合物として、酸素原子
や窒素原子を介して2以上のアルミニウムが結合した有
機アルミニウム化合物であってもよい。このような化合
物として例えば (C!Eり!Al0AL ((1’t
Hs )t、(CJ* ) t A I OA l (
C4HD )1 % (Ct’s )* ” NA’C
6H。
(CzHs)1などを例示できる。前記(11)に属す
る化金物としては、L sA l (C2H5)4 、
LイA L (Cq Hss )aなどを例示できる。
これらの中では、とくにトリアルキルアルミニウム又は
トリアルキルアルミニウムとアルキルアルミラムハライ
ド又はアルミニウムハライドとの混合物を用いるのが好
ましい。
触媒成分(C)として使用される電子供与体の例は、ア
ミン類、アミド類、エーテル類、ケトン類、ニトリル類
、ホスフィン類、スチビン類、アルシン類、ホスホルア
ミド類、エステル類、チオエーテル類、チオエステル類
、酸無水物類、酸ノ・ライド類、アルデヒド類、アルコ
レート類、アルコキシ(アリーロキシ)シラン類、有機
酸類および周期律表の第1族ないし第4族に属する金属
の〒9V杯か−r関憔頚hμ〒あふ一塩相け、有機酸と
触媒成分(B)として用いられる有機金属化合物との反
応によってその場で形成させることもできる。
これらの具体例としては、例えばチタン触媒成分(,4
)に含有される電子供与体として先に例示したものから
選ぶことができる。良好な結果は、有機酸エステル、ア
ルコキシ(アリーロキシ)シラン化合物、エーテル、ケ
トン、酸無水物、アミンなどを用いた場合に得られる。
とくにチタン触媒成分(,4)中の電子供与体がモノカ
ルボン酸エステルである場合には、成分(C)としての
電子供与体は、芳香族カルボン酸のアルキルエステルで
あることが望ましい。
またチタン触媒成分(,4)中の電子供与体が、先に好
ましいものとして例示したソカルボン酸と炭素数2以上
のアルコールとのエステルである場合には、一般式R,
Sイ(□R1)4−fi (式中、R1R1は炭化水素
基、0<%<4)で表わされるアルコキシ(アリーロキ
シ)シラン化合物や立体障害の大きいアミンを成分(C
)として用いることが好ましい。上記アルコキシ(アリ
ーロキシ)シラン化合物の具体例としては、トリメチル
メトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ゾメテル
ソメトキシシラン、ジメチルジェトキシシラン、ヅフェ
ニルジメ、トキシシラン、メチルフェニルソメトキシシ
ラン、ジフェニルジェトキシシラン、エチルトリメトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、r−クロル
グロビルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ブチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、r−アミノグロピルトリエトキシシラン、ク
ロルトリエトキシシラン、エチルトリイソグロポキシシ
ラン、ビニルトリプトキシシラン、ケイ酸エチル、ケイ
酸ブチル、トリメチ/I/フェノキシシラン、メチルト
リアリロキシ(a1lylozy)シラン、ビニシトリ
ス(β−メトキシエトキシシラン)、ビニルトリアセト
キシシラン、ソメチルテトラエトキシノシロキサンなど
であり、とりわけメチルトリメトキシ7ラン、フェニル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ/、フ
ェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン
、ジフェニルノメトキシシラン、メチルフェニルソメト
キシシラン、ジフェニルジェトキシシラン、ケイ酸エチ
ルなどが好ましい。
また前記立体障害の大きいアミンとしては、2゜2.6
,6−チトラメチルピペリゾン、2,2゜5.5−テト
ラメチル20リノン、あるいはこれらの誘導体、テトラ
メチルメチレンシアミンなどがとくに好適である。
共重合させるα−オレフィンの量とジビニルベンゼンの
量の割合は、α−オレフィンが80ないし99.99重
量%、好ましくは90ないし9999重量%、よシ好ま
しくは95ないし99.9重量%であり、ジビニルベン
ゼンがα01ないし20重量%、好ましくは10′5な
いし10重量%、より好ましくはα05表いしsnt%
である。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体の製造にお
いては、前記触媒のチタン触媒成分CA)1グラム当シ
5,00(1以上、好ましくは5,000f以上、よシ
好ましくはス000f以上のα−オレフィンとジビニル
ベンゼンを共重合させる。
共重合反応は不活性溶媒中でまたは溶媒の不存在下で行
なう。
共重合において不活性溶媒を使用するときは、不活性溶
媒11当り、チタン触媒成分(,4)をチタン原子に換
算してα001ないし500ミリモル、とくに0.00
5ないし200ミリモルとするのが好ましく、また有機
アルミニウム化合物(B)をAl/Tt(原子比)カr
J、1ないし1000、とくに0.5ないし500とな
るような割合で用いるのが好ましい。また触媒成分(C
)は、(A)成分に担持されていてもよく、(B)成分
の一部と付加させて用いてもよく、また遊離の状態で重
合系に添加してもよい、いずれにしても触媒成分(C)
は、チタン原子1モル当りIllないし200モル、と
くにα2ないし50モル程度存在させれしr 1+1^ 共重合に用いられる不活性炭化水素溶媒としてハ、テロ
ノ々ン、ブタン、n−インタン、イソ−ペンタン、外−
ヘキサン、イソヘキサン、外−へブタン、外−オクタン
、イソオクタン、九−デカン、外−ドデカン、灯油表ど
の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、メチルシクロペン
タ/、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンのような
脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンのヨウ
ナ芳香族炭化水素、メチレンクロリド、エチルクロリド
、エチレンクロリド、クロルベンゼンのヨウナハロrン
化炭化水素などを例示することができ、中でも脂肪族炭
化水素、とくに炭素数4ないし10の脂肪族炭化水素が
好ましい。
共重合温度は適宜に選択でき、好ましくは約20ないし
約200℃、一層好ましくは約30ないし約180℃程
度、圧力も適宜に選択でき、大気圧ないし約100に9
/CI+ls好ましくは約2ないし約50に9/cd程
度の加圧条件下で行うのが好ましい。
分子量の調節は、重合温度、触媒成分の使用割合などの
重合条件を変えることによっである程度調節できるが、
重合系中に水素を添加するのが最も効果的である。
本発明のα−オレフィン系ランダム共重合体は外観、耐
衝撃強度のすぐれたチューブ、ボトル、シートに好適で
ある。
実施例1 〔チタン触媒成分の調製〕 無水塩化マグネシウム7、14 F (75鴫ol)、
デカン37ml (225mtnol )を130℃で
2時間加熱反応を行い均一溶液とした後、この溶液中に
無水フタル酸1.67 f (11,5mtnol )
を添加し、130℃にて更に1時間攪拌混合を行い、無
水フタル酸を該均一溶液に溶解させる。この様にして得
られた均一溶液を室温に冷却した後、−20℃に保持さ
れた四塩化チタ7200y+j (1,8moL)中に
1時間に渡って全量滴下装入する。装入終了後、この混
合液の温度を4時間かけて110℃に昇温し、110℃
に達したところで7タル酸ソイツブチル1a9 mmo
 lを添加し、これよシ2時間同温度にて攪拌下保持す
る。2時間の反応終了後熱濾過にて固体部を採取し、こ
の固体部を275dのTiCl2にて再懸濁させた後、
再び110℃で2時間、加熱反応を行う。反応終了後、
再び熱一過にて固体部採取し、110℃のデカン及び室
温のデカンにて、洗液中に遊離のチタン化合物が検出さ
れなくなる迄充分洗浄する。以上の製造方法にて合成さ
れたチタン触媒成分はデカンスラリーとして保存するが
、このうち一部を触媒組成を調べる目的で乾燥する。こ
の様にして得られたチタン触媒成分の組成はチタン2.
1重量%、塩素5aO重量%、マグネシウム1aowt
%およびフタル酸ジインブチル12.7重量%であった
比表面積は210ビ/?であった。
又チタン触媒成分は平均粒度13μで粒度分布の幾何標
準偏差(σt)が1.2の顆粒状触媒であった。
〔重合〕
内容積2jのオートクレーブにヘキサン175ノをいれ
、室温で十分にプロピレン置換する。ジビニルベンゼン
10−をいれft−L 水]t−2,5を添加する。系
を昇温し、70℃でトリエチルアルミニウム6 mmo
 L 、ジフェニルジメトキシシランcL6 mmo 
Lおよび前記のT(触媒成分をTt原子に換算して10
311F原子添加する。プロピレンを全圧7 ky/c
rlとなるように供給しながら、70℃で2時間重合を
行った0重合終了後、生成重合体を含むスラリーを一過
し、白色粉末重合体と液相部に分離した。乾燥後の白色
粉末重合体の収量は382 ffあシ、tac −NM
R”T:測定シfl:、フイ7タクチツク値は9a1%
、結晶化度は63%、C4”lは2.5 d t/ f
 S見掛は比重はα44f/−、ジビニルベンゼン含量
はα31重量%、GPCによるM w /″Knは4.
5、メルトテンションは2f、T/T、は2.9であっ
た。また、重合体中にゲルの生成は認められず、アセト
ン・デカン可溶部量は0.1重量%であった。一方、液
相部の濃縮によシ溶媒可溶性重合体’lBfを得た。
比較例1 〔重合〕 実施例1のTt触媒成分を用い、ジビニルベンゼンを添
加せず、水素2.5ノを(121に、トリエチルアルミ
ニウム6 mmo lを5 mttso lに、ジフェ
ニルジメトキシシランα6 mmo Lをα5 tnm
o lに、またT1触触媒分Q、03岬原子を(LO1
5η原子にかえた他は、実施例10条件下で重合を行っ
た。
白色粉末重合体の収量は39!if、(η〕は2.71
dL/y、  メルトテンションは1.8fであった。
実施例2 〔チタン触媒成分の調製〕 エチルブチルマグネシウム5 Q mmo lを含むヘ
ゲタン溶液8五6−と2−エチルヘキシルアルコール2
&1m(150mfiO()とを80℃2時間の加熱反
応を行い、均一溶液としてからこの溶液に安息香酸エチ
ル1.4−を加え十分な均一溶液とした後、これを−2
0℃に保持した200−の四塩化チタン中に攪拌下1時
間にわたシ滴下する。
滴下終了後該混合物を1時間半かけ90℃に昇温し、こ
の時安息香酸エチルを1.8−添加し、更に90℃、2
時間攪拌下に保持した後、固体部分を−過によって採取
し、これを200−〇四塩化チタンに再び懸濁させ、9
0℃で2時間の加熱反応を行った後、p過により固体物
質を採取し、洗液中に遊離のチタン化合物が検出されな
くなる迄精製ヘキサンで充分洗浄乾燥し、チタン触媒成
分を得る。該成分は原子換算でチタン2.8を景%、塩
素61重量9σ、マグネシウム20重量%および安息香
酸エチル1&8重量%を含む、又該触媒成分は平均粒度
15μで粒度分布の幾何標準偏差(σt)は1.4を持
った顆粒状触媒であった。比表面積は195ば/?であ
った。
〔前重合〕
前記のTi触媒成分をTtW、子に換算して0.4ミリ
モルおよびヘキサン200 mlをフラスコに装入する
。さらにトリエチルアルミニウム0.4ミリモルを添加
する。7aロビレン2.1fを20℃に維持しながら1
時間にわたって供給した。上澄み部をヘキサンを用いて
デカンテーションによシ十分除去した。
〔重合〕
内容積21のオートクレーブに精製ヘキサン0.75!
tを装入し、室温でプロピレン置換を十分行った。ノビ
ニルベンゼン1rILtをいれた後、トリイソブチルア
ルミニウム5.75 mmol 、パラトルイル酸メチ
ル1.56mmolおよび前記の前重合処理したTi触
媒成分をTi原子に換算して0.03η原子添加する。
水素を0.71添加した後、系を昇温し、60℃で2時
間重合を行った。白色粉末状重合体の収量は5341、
sa C−N M Rf測定したアイソタクチック値は
97.1%、アセトン・デカン可溶部量は0.1重量%
であり、〔η〕は五65 dllf、  見掛は比重は
0.4’5f/rd、ジビニルベンゼン含量は0.05
重1%、GpCによるTiw /7;I外は5.8、結
晶化度は60%であり、メルトテンションは6.22、
T/To値は1.3であった。また、重合体中にはゲル
の生成は認められなかった。一方、液相部の濃縮により
溶媒可溶性重合体2.8fを得た。
実施例3 (前重合) デカ7150me中にトリエチルアルミニウム6.6 
mmol 、  )リメテルメトキシシラン0.66m
molおよび実施例1のTiMLs成分をTi原子に換
算して0.66η原子添加した。4−メチルペンテン−
1152を0℃で1時間にわたって系内に滴下した後、
さらに20℃で1時間攪拌した。
上澄み部を十分に新鮮表デカンで置換した。
(重合) 21のオートクレーブを十分に窒素置換する。
4−メチルペンテン−150ONt、デセン−16,7
2およびジビニルベンゼン’5.55ft系内に添加す
る。さらにトリエチルアルミニウム1trano l 
トリメチルメトキシシラン1stnolおよび前記の前
重合処理されたTi触媒成分をTi原子に換算してo、
oos■原子添加した後、水素を31添加する。50℃
で1時間重合を行った後、生成重合体を含むスラリーを
F遇し、白色粉末重合体を液相部から分離した。乾燥後
の白色粉末重合体の収量は651であり、〔η〕は2.
75dllfz見11 ケ比重は0.41?/at、ジ
ビニルベンゼン含量は[16重量%、デセン−1含量は
4重量%、GPCによる71 w /7;I nは5.
2、アイソタクチック値は98%、結晶化度は42%、
メルトテンショ/は1α5fST/T、は1.6であり
、また重合体中にはゲルの生成は認められず、アセトン
・デカン可溶分量は0.2重量%であった。一方、液相
部の濃縮によシ溶媒可溶性重合体5.(lを得た。
比較例2 実施例3にシいてノビニルベンゼンを添加せf、またト
リエチルアルミニウム、トリメチルメトキシシラン、T
i触媒成分および水素量をそれぞれ、(15fMLoL
、  Q、 5 詭o1 、  α0044原子および
21にかえ、重合時間を30分とした他は、実施例30
条件下で重合を行った。白色粉末状重合体の収量は13
8F、(η〕は2.56dl/l、メルトテンションは
6.42であった。
〔発明の効果〕
本発明によって炭素原子数が3ないし2oのα−オレフ
ィンに由来する繰り返し単位およびノビニルベンゼンに
由来する繰り返し単位からなるα−オレフィン系ランダ
ム共重合体であって、プロー成形、押出成形、射出成形
などの溶融成形において溶融張力および溶融弾性に優れ
、ドローダウンおよびウェルドラインなどの発生が少な
く、耐衝撃性、低温耐衝撃性および剛性が向上した該α
−オレフィンに由来する繰り返し単位およびジビニルベ
ンゼンに由来する繰り返し単位からなるα−オレフィン
系共重合体およびその製法が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭素原子数が3ないし20のα−オレフィン成分お
    よびジビニルベンゼン成分からなるα−オレフィン系ラ
    ンダム共重合体であつて、 (a)該α−オレフィンに由来する繰り返し単位が80
    ないし99.99重量%およびジビニルベンゼンに由来
    する繰り返し単位が 0.01ないし20重量%の範囲にあり、 (b)デカリン中で135℃で測定した極限粘度〔η〕
    が0.5ないし20dl/gの範囲にあり、 (c)ゲルパーミエイションクロマトグラフイーで測定
    した分子量分布(@M@w/@M@n)が10以下であ
    り、 (d)135℃のデカリン中に溶解し、不溶性のゲル状
    架橋重合体を含有せず、 (e)^1^3C−NMRで測定したアイソタクチック
    値が90%以上である ことによつて特徴づけられるα−オレフィン系ランダム
    共重合体。 2、(A)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子
    供与体を必須成分として含有する高 活性のチタン触媒成分、 (B)有機アルミニウム化合物触媒成分、 (C)電子供与体 から形成される触媒の存在下に、炭素原子数が3ないし
    20のα−オレフィンおよびジビニルベンゼンを共重合
    させることにより、α−オレフィンに由来する繰り返し
    単位が80ないし99.99重量%およびジビニルベン
    ゼンに由来する繰り返し単位が0.01ないし20重量
    %の範囲にあり、デカリン中で135℃で測定した極限
    粘度〔η〕が0.5ないし20dl/gの範囲にあり、
    ゲルパーミエイションクロマトグラフイーで測定した分
    子量分布(@M@w/@M@n)が10以下であり、1
    35℃のデカリン中に完全に溶解して不溶性のゲル状架
    橋重合体を含有せず、^1^3C−NMRで測定したア
    イソタクチック値が90%以上であるα−オレフィン系
    ランダム共重合体の製法。
JP61085123A 1986-04-15 1986-04-15 α−オレフイン系ランダム共重合体およびその製法 Expired - Lifetime JPH0768308B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096849A (en) * 1999-07-21 2000-08-01 The Penn State Research Foundation Linear copolymers of alpha-olefins and divinylbenzene having narrow molecular weight and composition distributions and process for preparing same
US6265493B1 (en) 1999-07-21 2001-07-24 The Penn State Research Foundation Polyolefin graft copolymers derived from linear copolymers of alpha-olefins and divinylbenzene having narrow molecular weight and composition distributions and process for preparing same

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