JPS62240389A - ギヤ油組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 薙叉上公肌几公団 本発明は、動力伝達系に利用されるギヤ油組成物に関す
る。

従来の　′と」　声 最近における社会的趨勢として省電力、省エネルギが進
行しており、ギヤ潤滑油部門においても摩ｔｏｒｎ失を
低減し、機械効率を高めるための努力がなされていて、
既に固体潤滑剤及び各種有機系摩擦低減剤を配合した工
業用並びに車両用ギヤ油が実用化されている。

而して、ギヤ油の省電力及び省エネルギ効果を高めるた
めには、低粘度化と優れた摩擦低減剤を用いる２通りの
方法が考えられる。しかし、ギヤ油の場合使用される動
力伝達系内での潤滑油が主として境界潤滑領域で潤滑さ
れるため、低粘度化は歯面の疲労損傷を招き易く、ピッ
チング、スポーリング等の損傷による寿命低下をきたし
易いという問題がある。

また、近年、高効率掻業、運転をめざしているため、歯
面にかかる負荷（面圧）が増大しており、さらに低粘度
化し得る余地が少くなっている。

したがって、畝上の状況から、優れた摩耗低減剤を開発
して提供することが省電力、省エネルギのギヤ油の利用
上置も重要なことであると言える。

なお、従来、摩耗低減剤として有機モリブデン化合物を
使用することが有効とされ、既に有機モリブデンジチオ
カーバメート（ＭｏＤＴＣと略記）及び有機モリブデン
ジチオフォスフェート（ＭｏＤＴＩ’と略記）をギヤ油
に添加することが実用化されている。

光里友邂ンしようとする課 本発明は、上述したごときギヤ油にみられる問題点に鑑
みなされたものであって、摩耗係数の低減及び機械効率
向上に顕著な効果を示し、省エネルギ上優れたギヤ油組
成物を提供することを課題とする。

本発明者らは、既にギヤ油に用いられている上記有機モ
リブデン化合物の機能について検討した結果、ＭｏＤＴ
Ｐにおけるアルキル基の構造によってその［擦係数の低
減及び機械効率向上の点で著しい差異があること、そし
て上記アルキル基として炭素数が５個又は８個を有する
ものが所望の優れた摩擦係数の低減及び機械効率向上の
効果を奏することを見出し、本発明を成すに至った。

以下本発明の詳細な説明する。

又皿五盪底 本発明の特徴は、鉱油又は合成潤滑油もしくは両者の混
合物を基油とし、 （ａ）一般式 （式中、Ｐは５個又は８個の炭素原子を有する２級アル
キル基を表わし、Ｘは０又はＳを表わし同一でも異なっ
ていてもよ＜　、Ｏ／Ｓ−１／３〜３／１である）で示
される化合物を、モリブデン濃度として０．０１〜０．
２０重量部、 ｔｂ＋極圧剤としての硫化オレフィン、硫化魚油及び硫
化鯨油から成る群から選択される少くとも１種の硫化物
を硫黄分として０．３〜３ｆｆ１１部、及び（Ｃ１金属
を含まないアルキルリン酸系化合物、アルキルチオリン
酸系化合物又はアルキルジチオリン酸系化合物から選択
されるものの１種もしくは２種以上をリン分として０．
０２〜０．２重量部を、含有したギヤ油組成物にある。

課里至肛火を五亙汝免王役 本発明において用いる基油は、鉱油又は合成基油、さら
には両者の混合油を包含するものであって、工業用及び
車両用ギヤ油としての適度な粘度を有するものが広く利
用できる。

鉱油は、１００．１５０．５００ニユートラル油、プラ
クトスドック油等と称せられるが、本発明ではこれらの
鉱油、さらには合成基油を適宜混合し、必要に応じてポ
リイソブチレン、ポリブテンのごとき潤滑油に汎用され
る増粘剤を添加、混合して粘度を調整したものを基油と
して用いるとよく、さらにマルチグレード油作成のため
にはポリメタアクリレート等の各種の粘度指数向上剤を
添加したものも用いてもよい。

本発明は、上述のごとき基油に、硫黄系極圧剤とリン系
極圧剤に、前記一般式（１）で示される炭素数５個又は
８個のアルキル基を有する有機モリブデンジチオフォス
フェートを組合わせて添加することにより、該有機モリ
ブデンジチオフォスフェート（ＭｏＤＴＰ）の有する摩
耗係数低減及び機械効率向上の機能を−そう高めるもの
である。

上記一般式（１）中Ｒで示される２級アルキル基として
は、 式　１１ｉＣ−Ｃ１１□−Ｃ１ｌ−Ｃ）ｌｘ−Ｃ１ｌｉ
　　で示される３−ペンチル基、弐　〇３Ｃ−ＣＩ＋、
−ＣＨ２−Ｃｌ１−ＣＨ２で示される２−ペンチル基、
弐　〇、Ｃ−Ｃ１１□−ＣＩｌ□−ＣＩｌ□−ＣＨｔ−
ＣＨｔ−ＣＨ−Ｃｌｌｚで示される２−オクチル基等を
例示し得るが、下記式で示されるような側鎖の炭素数が
２〜３個であものが好ましい。

Ｃｌ１ｊ−ＣＩｌ□−Ｃト ＣＨｔ、　　　　　　　■ ■ ＣＨｔ。

Ｃ１１ｓ−Ｃ１１ｔ−ＣＩｌｔ−Ｃ１ｌ□−０１１−Ｃ
Ｉ。

Ｃ１１，−Ｃ１１□−Ｃ１１！−ＣＩｌ□−ＣＩｌ−Ｃ
１１−Ｃ１ｌ□　　　■ 「 ＣＨ。

本発明におけるＭｏＤＴＰの基油に対する添加量はモリ
ブデン濃度で０．Ｏ１〜０．２０重量部であって、この
範囲より少ないと摩擦低減効果が十分に発揮されず、一
方多く添加してもその効果も格別向上しないので経済上
得策でない。

上記のような２級アルキル基を有するＭｏＤＴＰを基油
に対し上記範囲量で添加することにより、摩擦低減効果
及び機械効率の優れたギヤ油かえられるが、本発明では
、これらの効果を−そう高めるために、硫黄系極圧剤と
リン系極圧剤を組合せて添加する。

ここで用いる硫黄系極圧剤は、硫化オレフィン、硫化魚
油もしくは硫化鯨油であって、硫化オレフィンはイソブ
チレンの重合体を硫化処理して得られるイオウ含量が４
０乃至５０重量％の多硫化物であり、また、硫化魚油並
びに硫化鯨油は魚油並びに鯨油を同様に硫化処理して得
られるものであって平均分子量が５００〜１ｏｏｏ程度
のものが基油に対する溶解性の点で好ましい。

これらの硫黄系極圧剤の基油に対する添加量は、イオウ
分として０．３〜３．０重量部であって、この範囲より
少なくてはそれの添加による上記効果が期待できず、一
方多くても格別な効果上の向上はみられない。

また、本発明で用いるリン系極圧剤は、アルキルリン酸
系化合物としてアルキルリン酸エステルもしくはアルキ
ルアミン塩（部分又は完全中和塩）を挙げられ、アルキ
ルチオリン酸系化合物としてアルキルチオリン酸エステ
ル、同酸性エステルのリン酸エステル化合物もしくはこ
れらのアルキルアミン塩（部分又は完全中和塩）が挙げ
られ、アルキルジチオリン酸系化合物としてアルキルジ
チオリン酸エステル、同エステルの酸性リン酸エステル
化合物もしくはこれらのアルキルアミン塩（部分又は完
全中和塩）が挙げられる。

これらの化合物は１種もしくは２種以上組合せて用いる
ことができ、基油に対する添加量はリン分として０．０
２〜０．２重量部であって、このリン分としての下限＋
ｆｆｔ（０，０２重量部）は、該化合物の耐摩耗性を維
持するうえで必要である。なお、リン分として０．２重
量部を越えて添加すると、むしろ焼付現象が起り易くな
るので好ましくない。

畝上のとおり、本発明は、基油に対し、炭素数５個又は
８個のアルキル基を有する特定な２級アルキルモリブデ
ンジチオフォスフェートの特定範囲量を、上記の硫黄系
極圧剤とリン系極圧剤の各特定範囲量と組合せて添加す
ることにより、後記実施例に示すごとく、工業用ギヤ油
として利用した場合、ウオームギヤ効率試験で高い伝達
効率とＪａ械効率向上に伴う摩擦損失の低減による油温
低下がみられ、また、車両用ギヤ油として利用した場合
、ハイポイドギヤ効率の測定で著しい高い伝達効率を示
す、優れた性能のギヤ油組成物の提供を可能にする。

；−と、ｎのｔ果 以下に実施例を示して本発明の効果を具体的に説明する
。

実施例１ ギヤ油組成物の調製： 基油に硫化オレフィン、アミンフォスフェート及びアル
キルフェノールをそれぞれイオウ分１．１２ｗＬ％及び
リン分１４０ｐρｍの含有量になるように添加した硫黄
−リン系工業用ギヤ油Ａと、基油に硫化オレフィン、チ
オリン酸エステルアミン塩、ヒンダードフェノール、ベ
ンジルアミンをそれぞれイオウ分２．６５ｗｔ％及びリ
ン分１０７０ｐｐ＋＊の含有量になるように添加、した
硫黄−リン系自動車用ギヤ油Ｂを用意し、各ギヤ油に各
種のアルキルモリブデンジチオフォスフェート（ＭｏＤ
ＴＰ）を種々の添加量で添加したものをギヤ油組成物と
して試験に供した。

上記工業用ギヤ油Ａと自動車ギヤ油Ｂの性状は表１と表
２に示すとおりである。

表　　１ 表２ 摩擦試験； 次に、上記工業用ギヤ油Ａ並びに自動車用ギヤ油Ｂに、
各種アルキルモリブデンジチオフォスフェートを表３並
びに表４に示すように添加した各ギヤ油組成物について
、下記条件下に高振動型摩擦試験機による摩擦試験をｒ
ｌｎｄｕｓｔｒｉａｌ　ＬｕｂｒｉｃａｔｉｏｎＩｊｎ
ｄ　　Ｔｒｉｂｏｌｏｇｙ　　Ｊ　　Ｊｕｌｙ−八ｕｇ
ｕｓＬ（１９８２）　　、ｐ−１３０に記載の方法に従
って行った。

験条件 負荷　　　　　　　１．０　　ｋｇｆ 振幅　　　　　　士０．５　　ａｍ 振動数　　　　　５０　　　ｆｉｚ 温度　　　　　　１２０　　　℃ 時間　　　　　　６０　　　分 テストピース　　鋼球（ＳＯＳ−２） プレー１−　（５４５Ｃ） 上記試験の結果は表３並びに表４に示すとおりある。

表４ 実施例２ 本例は、本発明によるギヤ油組成物を利用した場合のウ
オームギヤ効率試験を行った結果を、比較例との対比で
示したものである。

供試ギヤ油組成物は、表５に示す性状を有する硫黄−リ
ン系工業用ギヤ油Ｃに種々のＭｏＤＴＰを添加したもの
を用い、下記条件下にウオームギヤ効率試験を行い、１
時間運転後の油温と効率を測定した。

表５ 表６ （室温　２２〜２４℃） （注）工業用ギヤ油に対するＭｏＤＴＰの添加量はモリ
ブデン濃度で０．０３１！ｆｆｉ部とした。

実施例３ 本例は、本発明によるギヤ油組成物を利用した場合のハ
イポイドギヤ効率試験を行った結果を、比較例との対比
で示したものである。

供試ギヤ油組成物は、表７に示す性伏のギヤ油りに、表
８に示す種々のＭｏＤＴＰを添加したものを用いた。

表７ ハイボイ゛ドギャ効率試験の方法 アリスルアッセンブリとしてはプルバードＳＳＳ用デフ
アッセイ（Ｒ１６０）を用いた。減速機関のデフアレン
シアルギヤ差動じないように固定した。また、油温はド
レン口から熱電対を挿入し測定した。

入力回転速度：　３８００ｒｐｓ＋、　入力トルク：　
５ｋｇｆｍで運転し、油温６０℃、７５℃、９０℃にな
ったときの動力伝達効率を求めた。結果は表８に示すと
おりである。

表８ （注）　ＭｏＤＴＰはモリブデン濃度が０．０６　！ｉ
量部になるように添加した。

手続ネ甫正四 昭和６１年５月２３日 特許庁長官　宇　賀　道　部　殴 １、事件の表示　　昭和６１年特許願第８１８２１号２
、発明の名称　　ギヤ油組成物 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 名　称　　　（０３Ｂ）旭電化工業株式会社４、代理人 住　所　東京Ｂ港区東ｔＲ橋２丁目７番７号新驕国際ビ
ル５、補正命令の日付　　自発 ６、補正により増加する発明の敗 ７．１ｉｉ正の対象　　明　ＩＩ！　　書８、補正の内
容・　　Ｍ書に最初に添付した明細口の浄の（内容に変
更なし）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉱油又は合成潤滑油もしくは両者の混合物を基油
   とし、 （ａ）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） （式中、Ｒは５個又は８個の炭素原子を有する２級アル
   キル基を表わし、ＸはＯ又はＳを表わし同一でも異なつ
   ていてもよく、Ｏ／Ｓ＝１／３〜３／１である）で示さ
   れる化合物を、モリブデン濃度として０．０１〜０．２
   ０重量部、 （ｂ）極圧剤としての硫化オレフィン、硫化魚油及び硫
   化鯨油から成る群から選択される少くとも１種の硫化物
   を硫黄分として０．３〜３重量部、及び （ｃ）金属を含まないアルキルリン酸系化合物、アルキ
   ルチオリン酸系化合物又はアルキルジチオリン酸系化合
   物から選択されるものの１種もしくは２種以上をリン分
   として０．０２〜０．２重量部を、 含有することを特徴とするギヤ油組成物。