JP4044224B2 - 潤滑油用添加剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な潤滑油用添加剤に関し、さらに詳しくは、特にトラクションドライブ方式,ベルトタイプ方式,歯車式(手動式)などの自動車用変速機の潤滑油に対し、優れた耐スコーリング性,耐摩耗性,耐表面疲労寿命性などを同時に付与しうる添加剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用変速機としては、例えば歯車(手動式),ベルトタイプ無段変速機,トラクションドライブ無段変速機などが知られている。これらは高面圧接触部(歯車,転がり軸受けなど)を構成機械要素とし、そして、その潤滑油としては、上記構成機械要素の摩耗防止,スコーリング(焼付き)防止を主目的として、耐摩耗性及び耐スコーリング性に優れるものが用いられてきた。すなわち、自動車用変速機の潤滑油としては、従来、耐摩耗性及び耐スコーリング性に優れる硫黄系添加剤とリン系添加剤との組合わせを配合したものが用いられてきた。
ところで、自動車用変速機は、最近、小型化,軽量化,伝達動力大容量化の傾向にあり、潤滑部分の損傷形態についても、ピッチングなどの表面疲労損傷が主体となっている。
しかしながら、前記の耐摩耗性及び耐スコーリング性を付与する硫黄系とリン系添加剤の併用系は、表面疲労損傷に対する効果はあまり期待できず、むしろ、悪影響を及ぼすことが多い。したがって、自動車用変速機の潤滑油に対して、優れた耐摩耗性及び耐スコーリング性を付与するとともに、耐表面疲労寿命性を付与しうる添加剤の開発が望まれていた。
リン酸エステル系や亜リン酸エステル系潤滑油用添加剤としては、これまで、例えば(1)一般式(II)
【0003】
【化2】
【0004】
(式中、Rは炭素数2又は3のアルキル基、R3 ,R4 及びR5 は炭素数1〜18のアルキル基、X1 ,X2 及びX3 はO又はSを示す。)
で表される化合物(米国特許第2750342号明細書)、(2)一般式(III)
【0005】
【化3】
【0006】
(式中、XはO又はSを示し、少なくとも一つのXはSであり、nは0又は1であるが、少なくとも三つのnは1であり、R6 〜R8 はアルキル基又は芳香族基を示す。)
で表される化合物と、芳香族アミンとからなるエステル(米国特許第3446738号明細書)、(3)一般式(IV)
Ya−S−Yb ・・・(IV)
〔式中、Yaは
【0007】
【化4】
【0008】
で示される基であり、Zは二価のヒドロカルビル基、R9 及びR10は炭素数1〜10のヒドロカルビル基,ヒドロカルビルオキシ基又はヒドロカルビルメルカプト基、R11は水素原子又はヒドロカルビル基、XはO又はS、Ybは−R12H又は−R12−S−R13(R12は炭素数1〜30の二価ヒドロカルビル基、R13は水素原子又はYaである)を示す。〕
で表される化合物(米国特許第4081387号明細書)、(4)一般式(V)
【0009】
【化5】
【0010】
〔式中、R14はアルキル基又はアルケニル基、R15は水酸基,アルコキシ基,アルケニルオキシ基又はR14O−(CH2 CH2 O)k −、kは2〜4の数を示す。〕
で表される化合物(米国特許第4579672号明細書)、(5)一般式(VI)
【0011】
【化6】
【0012】
〔式中、R16は炭化水素基、pは1〜3、R17はアルキレン基、qは1〜12、X4 及びX5 は−O−,−NH−又は−S−、R18及びR19はアルキレン基、rは0又は1を示し、rが1の場合、Y1 は−O−,−NH−,−S−,−S−S−又は−CH2 −であり、rが0の場合、R18とR19は結合して環式ヘテロ環構造を形成する。〕
で表される化合物(米国特許第4776969号明細書)、(6)硫黄組成物と、ジ若しくはトリヒドロカルビルホスファイトとアミン化合物との反応生成物(WO88/3554号公報)、(7)(イ)β−ヒドロキシエチルチオエーテル化合物と、(ロ)亜リン酸水素ジヒドロカルビル及び/又は亜リン酸トリヒドロカルビルと、(ハ)反応性水酸基を含有し、かつ反応性メルカプト基又は−SCH2 CH2 OH基を有しない化合物との反応生成物(WO89/12666号公報)などが開示されている。
しかしながら、これらのリン酸エステル系や亜リン酸エステル系潤滑油用添加剤は、潤滑油に対し、耐スコーリング性,耐摩耗性及び耐表面疲労寿命性などを、同時に充分に付与しうるとはいえず、必ずしも満足しうるものではなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況下で、特に自動車用変速機の潤滑油に対して、優れた耐摩耗性及び耐スコーリング性を付与するとともに、耐表面疲労寿命性を付与しうる新規な添加剤を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の優れた性能を有する潤滑油用添加剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する酸性リン酸エステル又は亜リン酸エステルと、ホウ素含有イミド系分散剤とを、特定の条件で加熱処理してなるものが、その目的に適合しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、(A)一般式(I)
【0015】
【化7】
【0016】
〔式中、Aは水素原子又は水酸基、mは0又は1を示し、mが0の場合Aは水酸基、mが1の場合Aは水素原子及び/又は水酸基であり、R1及びR2は、それぞれ水素原子又は一つ以上酸素原子及び/又はの硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよいが、R1とR2が同時に水素原子であることはなく、かつ、R 1 とR 2 の少なくとも一方が一つ以上の硫黄原子を含む炭素数1〜18の炭化水素基である。〕で表される酸性リン酸エステル及び/又は亜リン酸エステルと、(B)ホウ素含有イミド系分散剤とを、120〜150℃の温度において5時間以上加熱処理して得られたものからなる潤滑油用添加剤を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の潤滑油用添加剤は、(A)酸性リン酸エステル及び/又は亜リン酸エステルと(B)ホウ素含有イミド系分散剤とを、加熱処理して得られたものからなり、上記(A)成分の酸性リン酸エステル又は亜リン酸エステルとしては、上記一般式(I)で表される構造のものが用いられる。
【0018】
一般式(I)において、Aは水素原子又は水酸基、mは0又は1を示し、mが0の場合Aは水酸基、mが1の場合Aは水素原子又は水酸基である。R1 及びR2 は、それぞれ水素原子又は一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を示す。
ここで、炭素数1〜18の炭化水素基としては、炭素数1〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数3〜18のシクロアルキル基、炭素数2〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基、炭素数6〜18のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基が挙げられる。炭素数1〜18のアルキル基の例としては、メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,オクチル基,2−エチルヘキシル基,デシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基などが挙げられる。炭素数3〜18のシクロアルキル基の例としては、シクロペンチル基,シクロヘキシル基,メチルシクロヘキシル基,シクロオクチル基などが挙げられる。炭素数2〜18のアルケニル基の例としては、アリル基,プロペニル基,ブテニル基,オクテニル基,デセニル基,オレイル基などが挙げられる。炭素数6〜18のアリール基の例としては、フェニル基,トリル基,キシリル基,ナフチル基などが挙げられ、炭素数7〜18のアラルキル基の例としては、ベンジル基,フェネチル基,ナフチルメチル基などが挙げられる。
【0019】
また、この炭素数1〜18の炭化水素基は、一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子を含んでいてもよい。すなわち、主鎖中に一つ以上のエーテル基又はチオエーテル基あるいはその両方を含んでいてもよい。このような炭化水素基の例としては、ヘキシルオキシメチル基,ヘキシルオキシエチル基,オクチルオキシメチル基,オクチルオキシエチル基,ドデシルオキシメチル基,ドデシルオキシエチル基,ヘキサデシルオキシメチル基,ヘキサデシルオキシエチル基,ヘキシルチオメチル基,ヘキシルチオエチル基,オクチルチオメチル基,オクチルチオエチル基,ドデシルチオメチル基,ドデシルチオエチル基,ヘキサデシルチオメチル基,ヘキサデシルチオエチル基などが挙げられる。このR1及びR2は、たがいに同一であってもよく、異なっていてもよいが、R1とR2が共に水素原子であることはなく、かつ、R 1 とR 2 の少なくとも一方が一つ以上の硫黄原子を含む炭素数1〜18の炭化水素基である。一般式(I)で表される化合物の中で、酸性リン酸エステルとしては、一般式(I−a)
【0020】
【化8】
【0021】
(式中のR1及びR2は前記と同じである。)
で表される構造のものが挙げられる。この一般式(I−a)で表される酸性リン酸エステルの例としては、モノ又はジ−(ヘキシルチオエチル)ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−(ヘキサデシルチオエチル)ハイドロジェンホスフェート,などが挙げられる。また、一般式(I)で表される化合物の中で、亜リン酸エステルとしては、一般式(I−b)又は一般式(I−c)
【0022】
【化9】
【0023】
(式中、R1 及びR2 は前記と同じである。)
で表される構造の酸性亜リン酸エステルが挙げられる。
この一般式(I−b)又は一般式(I−c)で表される酸性亜リン酸エステルの例としては、モノ又はジ−(ヘキシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−(ヘキサデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイトなどが挙げられる。これらの化合物の中で、特にジ(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト及びジ(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイトが好適である。
【0024】
本発明においては、この(A)成分の酸性リン酸エステルや亜リン酸エステルは、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の添加剤において、(B)成分として用いられるホウ素含有イミド系分散剤としては、特に制限はなく、従来潤滑油用添加剤として慣用されているものの中から任意のものを選択して用いることができる。このホウ素含有イミド系分散剤としては、例えば一般式(VII)
【0025】
【化10】
で表されるモノポリアルケニル若しくはポリアルキルコハク酸イミド、又は一般式(VIII)
【0026】
【化11】
【0027】
で表されるビスポリアルケニル若しくはポリアルキルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したものなどが挙げられる。
上記一般式(VII)及び(VIII) においてはR20,R22及びR23は、それぞれ炭素数2〜8程度のα−オレフィンのオリゴマー残基又はその水素化物であって、R22及びR23はたがいに同一でも異なっていてもよい。またR21,R24及びR25はそれぞれ炭素数2〜4のアルキレン基であり、R24及びR25はたがいに同一でも異なっていてもよい。sは1〜10の整数、tは0又は1〜10の整数である。 本発明においては、(B)成分のホウ素含有イミド系分散剤として、上記一般式(VII)で表されるモノ体のホウ素処理物を用いてもよいし、一般式(VIII) で表されるビス体のホウ素処理物を用いてもよく、またこれらの混合物を用いてもよい。
【0028】
上記ポリアルケニル若しくはポリアルキルコハク酸イミドとしては、ポリアルケニルコハク酸イミドが好ましく、特に重量平均分子量500〜3000程度のポリブテニルコハク酸イミドが好適である。また、窒素量及びホウ素量については特に制限はない。
本発明の添加剤は、前記(A)成分と(B)成分とを、120〜150℃の範囲の温度において、5時間以上加熱処理することにより、得られる。具体的には、まず、(A)成分と(B)成分とを、ホウ素とリンの重量比(B/P)が、好ましくは0.05以上になるように混合し、40〜70℃程度の温度で10分〜3時間程度攪拌して均質化処理を行う。ホウ素とリンとの重量比(B/P)が0.05未満では所望の性能をもつ潤滑油用添加剤が得られにくい。添加剤の性能の面から、このB/P比のより好ましい値は、0.1〜0.5の範囲である。
なお、この均質化処理物におけるリン含有量Pc(重量%)に対する全酸価TAN(mgKOH/g)の比TAN/Pcは、通常20以下である。
【0029】
次に、前記均質化処理物を120〜150℃の温度において、5時間以上、好ましくは5〜24時間程度加熱処理する。この加熱処理は静置条件で行ってもよく、攪拌条件で行ってもよい。加熱処理温度が上記範囲を逸脱したり、加熱処理時間が5時間未満では所望の性能を有する添加剤が得られない。
このような加熱処理により得られた本発明の添加剤においては、前記のTAN/Pc比は、通常25以上、好ましくは30以上である。加熱処理後のTAN/Pc比が25未満では、所望の性能を有する添加剤が得られにくい。
本発明の添加剤は、極圧添加剤,耐摩耗剤,摩擦調節剤,無灰分散剤などとして、自動車用変速機,産業用歯車,産業用変速機などの潤滑油、特に自動車用変速機の潤滑油に添加することにより、優れた耐摩耗性,耐スコーリング性,耐表面疲労寿命性などを同時に付与することができる。
本発明の添加剤は、所望により公知の他の潤滑油用添加剤、例えば摩耗防止剤,摩擦調整剤,極圧添加剤,酸化防止剤,金属清浄剤,無灰分散剤,粘度指数向上剤,流動点降下剤,防錆剤,腐食防止剤,消泡剤などと併用することができる。
【0030】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、全酸価の測定方法及び添加剤の性能の評価方法は、次のとおりである。(1)全酸価
均質化処理物及び加熱処理物の全酸価TAN(mgKOH/g)を、JIS K2501に従って測定した。この全酸価とリンの含有量Pc(重量%)から、TAN/Pc比を算出した。
(2)FZG歯車試験による耐焼付性
鉱油150ニュートラルオイルに対し、添加剤をリンとして200重量ppmになるように添加してFZG試験用油を調製し、試験に供し耐焼付性を測定した。
ASTM D5182−91に準拠し、90℃,1450rpm、15分の条件で試験を行い、スカッフィング発生荷重ステージで表示した。
(3)FZG耐表面疲労寿命性
上記(2)のFZG試験用油を用い、90℃、TypeC Gears,Load9th Stageの条件でFZGピッチングテストを行った。
【0031】
実施例1〜11及び比較例1〜3
ジ(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト(全酸価138mgKOH/g、P:8.5重量%、S:11.6重量%)とホウ素含有イミド系分散剤(エクソン化学社製「ECA5025」,全酸価6.5mgKOH/g、N:1.35重量%、B:0.35重量%)とを、B/P重量比が第1表に示す値になるように混合したのち、60℃で1時間攪拌を行い、均質化処理物を得た。
次に、この均質化処理物を、第1表に示す温度及び時間の条件で加熱処理して添加剤を製造した。
均質化処理物と加熱処理物のTAN/Pc比及び添加剤の性能を第1表に示す。
【0032】
実施例12
ジ(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト(全酸価94mgKOH/g、P=5.7重量%)とホウ素含有イミド系分散剤(エクソン化学社製「ECA5025」,全酸価6.5mgKOH/g、N:1.35重量%、B:0.35重量%)とを、B/P重量比が第1表に示す値になるように混合したのち、60℃で1時間攪拌を行い、均質化処理物を得た。
次に、この均質化処理物を、第1表に示す温度及び時間の条件で加熱処理して添加剤を製造した。
均質化処理物と加熱処理物のTAN/Pc比及び添加剤の性能を第1表に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
(注)
実施例1〜11,比較例1〜3:亜リン酸エステルとして、ジ(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイトを使用。
実施例12:亜リン酸エステルとして、ジ(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイトを使用。
【発明の効果】
本発明の潤滑油用添加剤は、自動車用変速機,産業用歯車,産業用変速機などの潤滑油、特に手動変速機(歯車),トラクションドライブ無段変速機,ベルトタイプ無段変速機などの自動車用変速機の潤滑油に添加することにより、優れた耐摩耗性,耐スコーリング性及び耐表面疲労寿命性を同時に付与することができる。
本発の添加剤を用いることにより、小型化,大伝達容量化変速機用潤滑油が可能となる。
Claims (5)
- (A)一般式(I)
で表される酸性リン酸エステル及び/又は亜リン酸エステルと、(B)ホウ素含有イミド系分散剤とを、120〜150℃の温度において5時間以上加熱処理して得られたものからなる潤滑油用添加剤。 - (A)成分と(B)成分との使用割合が、ホウ素とリンの重量比(B/P)で0.05以上である請求項1記載の潤滑油用添加剤。
- (A)成分がジ(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト又はジ(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイトである請求項1又は2記載の潤滑油用添加剤。
- (B)成分のホウ素含有イミド系分散剤がポリアルケニルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したものである請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑油用添加剤。
- 加熱処理物におけるリン含有量Pc(重量%)に対する全酸価TAN(mgKOH/g)の比TAN/Pcが25以上である請求項1〜4のいずれかに記載の潤滑油用添加剤。
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