JP2000119290A - ホウ素含有リン酸誘導体及びそれを含有する潤滑油用添加剤 - Google Patents

ホウ素含有リン酸誘導体及びそれを含有する潤滑油用添加剤

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JP2000119290A
JP2000119290A JP28788798A JP28788798A JP2000119290A JP 2000119290 A JP2000119290 A JP 2000119290A JP 28788798 A JP28788798 A JP 28788798A JP 28788798 A JP28788798 A JP 28788798A JP 2000119290 A JP2000119290 A JP 2000119290A
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Hiroaki Koujima
宏明 甲嶋
Izumi Terada
泉 寺田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた極圧性,耐摩耗性,摩擦特性及び耐疲
労寿命性などを潤滑油に付与しうる添加剤などとして有
用なリン酸誘導体、及びこれを含有する潤滑油用添加剤
を提供すること。 【解決手段】 リン核磁気共鳴分光測定において、10
〜−5ppmに吸収を有し、かつホウ素核磁気共鳴分光
測定において、5〜−5ppm及び/又は−20〜−2
5ppmのそれぞれに吸収を有するホウ素含有リン酸誘
導体、及びこのものを含有する潤滑油用添加剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なホウ素含有
リン酸誘導体及びそれを含有する潤滑油用添加剤に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、リン酸系化合物とホウ
素含有化合物との反応生成物からなる、潤滑油用添加剤
などとして有用なホウ素含有リン酸誘導体、及びこのも
のを含有し、優れた極圧性(耐スコーリング性),耐摩
耗性,摩擦特性及び耐疲労寿命性などを潤滑油に付与し
うる潤滑油用添加剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来内燃機関や、機械装置、例えば自動
変速機,緩衝機,パワーステアリングなどの駆動系機
器,ギヤなどには、摺動若しくは転動接触における金属
表面を摩耗から防止し、また摩擦を制御して作動を円滑
にするために潤滑油が用いられているが、高出力,高荷
重のもとでは潤滑性能が不足し、潤滑面が摩擦・摩耗
し、遂には燒付きを起こすことがよく知られている。こ
のため、摩擦,摩耗を減少させ、装置の寿命を延長する
ためには、潤滑油に良好な潤滑性能を付与する目的で配
合される添加剤の役割が極めて重要になってくる。上記
添加剤としては、例えばアルキルジチオリン酸亜鉛(Z
nDTP)などの耐摩耗剤やリン系の耐摩耗剤兼摩擦調
整剤などが用いられている。しかしながら、該ZnDT
Pを添加した潤滑油は、耐摩耗性については改善される
ものの、摩擦係数が高いという欠点がある。そこで、Z
nDTPは、通常摩擦係数を低減させるために、他の添
加剤と併用されているが、この場合、共存する他の添加
剤との相互作用によって、耐摩耗性が低下するという好
ましくない事態を招来する。この問題を解決するため
に、例えば、炭化水素系基油に、ZnDTPと長鎖脂肪
酸などの油性剤を添加するとともに、清浄分散剤を添加
することにより、ZnDTPと油性剤との相互反応を防
止した緩衝器用油圧作動油組成物が提案されている(特
開昭55−165996号公報)。しかしながら、併用
する長鎖脂肪酸などの油性剤は、摩擦係数低減効果はあ
るものの、緩衝器の軸受け材料を腐食させ、摩耗を促進
するという問題点を有している。
【0003】一方、リン系の耐摩耗剤兼摩擦調整剤とし
ては、例えば芳香族リン酸エステル,アルキルリン酸エ
ステル,酸性リン酸エステル,酸性リン酸エステルのア
ミン塩,亜リン酸エステルなどが知られている。これら
の中で、酸性リン酸エステルは少量の使用で優れた効果
を有しているが、このものは金属に対する腐食性が大き
いなどの欠点がある。したがって、酸性リン酸エステル
のアミン塩や亜リン酸エステルを用いることが多い。し
かしながら、従来の酸性リン酸エステルのアミン塩や亜
リン酸エステルは、耐摩耗性に劣ったり、あるいは摩擦
調整剤としての効果に劣るなど、必ずしも十分に満足し
うるものではなかった。
【0004】ところで、自動車用変速機としては、例え
ば歯車(手動式),ベルトタイプ無段変速機,トラクシ
ョンドライブ無段変速機などが知られている。これらは
高面圧接触部(歯車,転がり軸受など)を構成機械要素
とし、そして、その潤滑油としては、上記構成機械要素
の摩耗防止,スコーリング(焼付き)防止を主目的とし
て、耐摩耗性及び耐スコーリング性に優れるものが用い
られてきた。すなわち、自動車用変速機の潤滑油として
は、従来、耐摩耗性及び耐スコーリン性に優れる硫黄系
添加剤とリン系添加剤との組合わせを配合したものが用
いられてきた。この自動車用変速機は、最近、小型化,
軽量化,伝達動力大容量化の傾向にあり、潤滑部分の損
傷形態についても、ピッチングなどの表面疲労損傷が主
体となっている。しかしながら、前記の耐摩耗性及び耐
スコーリング性を付与する硫黄系とリン系添加剤の併用
系は、表面疲労損傷に対する効果はあまり期待できず、
むしろ、悪影響を及ぼすことが多い。したがって、自動
車用変速機の潤滑油に対して、優れた耐摩耗性及び耐ス
コーリング性を付与するとともに、耐表面疲労寿命性を
付与しうる添加剤の開発が望まれていた。リン酸エステ
ル系や亜リン酸エステル系潤滑油用添加剤としては、こ
れまで、例えば(1)一般式(I)
【0005】
【化1】
【0006】(式中、Rは炭素数2又は3のアルキル
基、R1 ,R2 及びR3 は炭素数1〜18のアルキル
基、X1 ,X2 及びX3 はO又はSを示す。)で表され
る化合物(米国特許第2750342号明細書)、
(2)一般式(II)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、XはO又はSを示し、少なくとも
一つのXはSであり、nは0又は1であるが、少なくと
も三つのnは1であり、R4 〜R6 はアルキル基又は芳
香族基を示す。)で表される化合物と、芳香族アミンと
からなるエステル(米国特許第3446738号明細
書)、(3)一般式(III) Ya−S−Yb ・・・(III) 〔式中、Yaは
【0009】
【化3】
【0010】で示される基であり、Zは二価のヒドロカ
ルビル基、R7 及びR8 は炭素数1〜10のヒドロカル
ビル基,ヒドロカルビルオキシ基又はヒドロカルビルメ
ルカプト基、R9 は水素原子又はヒドロカルビル基、X
はO又はS、Ybは−R10H又は−R10−S−R11(R
10は炭素数1〜30の二価ヒドロカルビル基、R11は水
素原子又はYaである)を示す。〕で表される化合物
(米国特許第4081387号明細書)、(4)一般式
(IV)
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R12はアルキル基又はアルケニル
基、R13は水酸基,アルコキシ基,アルケニルオキシ基
又はR12O−(CH2 CH2 O)k −、kは2〜4の数
を示す。〕で表される化合物(米国特許第457967
2号明細書)、(5)一般式(V)
【0013】
【化5】
【0014】〔式中、R14は炭化水素基、pは1〜3、
15はアルキレン基、qは1〜12、X4 及びX5 は−
O−,−NH−又は−S−、R16及びR17はアルキレン
基、rは0又は1を示し、rが1の場合、Y1 は−O
−,−NH−,−S−,−S−S−又は−CH2 −であ
り、rが0の場合、R16とR17は結合して環式ヘテロ環
構造を形成する。〕で表される化合物(米国特許第47
76969号明細書)、(6)硫黄組成物と、ジ若しく
はトリヒドロカルビルホスファイトとアミン化合物との
反応生成物(WO88/3554号公報)、(7)
(イ)β−ヒドロキシエチルチオエーテル化合物と、
(ロ)亜リン酸水素ジヒドロカルビル及び/又は亜リン
酸トリヒドロカルビルと、(ハ)反応性水酸基を含有
し、かつ反応性メルカプト基又は−SCH2 CH2 OH
基を有しない化合物との反応生成物(WO89/126
66号公報)などが開示されている。しかしながら、こ
れらのリン酸エステル系や亜リン酸エステル系潤滑油用
添加剤は、潤滑油に対し、極圧性(耐スコーリング
性),耐摩耗性,摩擦特性及び耐疲労寿命性などを、同
時に充分に付与しうるとはいえず、必ずしも満足しうる
ものではなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、特に自動車用変速機のような高負荷の過酷な
条件下においても、極圧性(耐スコーリング性),耐摩
耗性,摩擦特性及び耐疲労寿命性などを、共に満足しう
る潤滑油用添加剤などとして有用な新規なリン酸誘導
体、及びこのものを含有してなる上記性能を有する潤滑
油用添加剤を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、リン核磁気共
鳴分光測定及びホウ素核磁気共鳴分光測定において、そ
れぞれ特定の吸収を有するホウ素含有リン酸誘導体がそ
の目的に適合しうることを見出した。本発明は、かかる
知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明
は、リン核磁気共鳴分光測定において、10〜−5pp
mに吸収を有し、かつホウ素核磁気共鳴分光測定におい
て、5〜−5ppm及び/又は−20〜−25ppmの
それぞれに吸収を有することを特徴とするホウ素含有リ
ン酸誘導体を提供するものである。また、本発明は、上
記ホウ素含有リン酸エステル誘導体を含有してなる潤滑
油用添加剤をも提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のホウ素含有リン酸誘導体
は、リン核磁気共鳴分光測定において、10〜−5pp
mに吸収を有し、さらにホウ素核磁気共鳴分光測定にお
いて、5〜−5ppm及び/又は−20〜−25ppm
のそれぞれに吸収を有するものである。このような性状
を有するホウ素含有リン酸誘導体は、潤滑油に対して、
極圧性(耐スコーリング性),耐摩耗性,摩擦特性及び
耐疲労寿命性などを付与することができ、潤滑油用添加
剤として有用である。本発明のホウ素含有リン酸誘導体
は、前記性状を有するものであればよく、その組成及び
構造については特に制限はないが、例えばリン酸エステ
ル,酸性リン酸エステル,亜リン酸エステル,酸性亜リ
ン酸エステル,次亜リン酸エステルなどのリン酸系化合
物と、ホウ酸,ホウ酸エステル,ホウ素含有イミドなど
のホウ素含有化合物との反応生成物が好ましく挙げられ
る。上記リン酸系化合物の中で、リン酸エステルや酸性
リン酸エステルとしては、一般式(VI)
【0018】
【化6】
【0019】(式中、R18,R19及びR20は、それぞれ
水素原子又は一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子を
含有していてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を示
し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよいが、
18とR19とR20が同時に水素原子であることはな
い。)で表される化合物を好ましく挙げることができ
る。上記一般式(VI) において、R18,R19及びR20
うちの炭素数1〜20の炭化水素基としては、炭素数1
〜20の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数3
〜20のシクロアルキル基、炭素数2〜20の直鎖状若
しくは分岐状のアルケニル基、炭素数6〜20のアリー
ル基又は炭素数7〜20のアラルキル基が挙げられる。
炭素数1〜20のアルキル基の例としては、メチル基,
エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチ
ル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブ
チル基,ペンチル基,ヘキシル基,オクチル基,2−エ
チルヘキシル基,デシル基,ドデシル基,テトラデシル
基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,エイコシル基な
どが挙げられる。炭素数3〜20のシクロアルキル基の
例としては、シクロペンチル基,シクロヘキシル基,メ
チルシクロヘキシル基,シクロオクチル基などが挙げら
れる。炭素数2〜20のアルケニル基の例としては、ア
リル基,プロペニル基,ブテニル基,オクテニル基,デ
セニル基,オレイル基などが挙げられる。炭素数6〜2
0のアリール基の例としては、フェニル基,トリル基,
キシリル基,ナフチル基などが挙げられ、炭素数7〜2
0のアラルキル基の例としては、ベンジル基,フェネチ
ル基,ナフチルメチル基などが挙げられる。
【0020】また、この炭素数1〜20の炭化水素基
は、一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子を含有して
いてもよい、すなわち、主鎖中に一つ以上のエーテル基
又はチオエーテル基あるいはその両方を含んでいてもよ
い。このような炭化水素基の例としては、ヘキシルオキ
シメチル基,ヘキシルオキシエチル基,オクチルオキシ
メチル基,オクチルオキシエチル基,ドデシルオキシメ
チル基,ドデシルオキシエチル基,ヘキサデシルオキシ
メチル基,ヘキサデシルオキシエチル基,ヘキシルチオ
メチル基,ヘキシルチオエチル基,オクチルチオメチル
基,オクチルチオエチル基,ドデシルチオメチル基,ド
デシルチオエチル基,ヘキサデシルチオメチル基,ヘキ
サデシルチオエチル基などが挙げられる。
【0021】前記一般式(VI)で表されるリン酸エステル
や酸性リン酸エステルとしては、例えばトリ(ヘキシ
ル)ホスフェート,トリ(オクチル)ホスフェート,ト
リ(ドデシル)ホスフェート,トリ(ヘキサデシル)ホ
スフェート,トリ(ヘキシルチオエチル)ホスフェー
ト,トリ(オクチルチオエチル)ホスフェート,トリ
(ドデシルチオエチル)ホスフェート,トリ(ヘキサデ
シルチオエチル)ホスフェート,モノ又はジ−ヘキシル
ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−オクチルハ
イドロジェンホスフェート,モノ又はジ−ドデシルハイ
ドロジェンホスフェート,モノ又はジ−ヘキサデシルハ
イドロジェンホスフェート,モノ又はジ−(ヘキシルチ
オエチル)ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−
(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスフェート,
モノ又はジ−(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホ
スフェート,モノ又はジ−(ヘキサデシルチオエチル)
ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−オクテニル
ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−オレイルハ
イドロジェンホスフェート,モノ又はジ−シクロヘキシ
ルハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−フェニル
ハイドロジェンホスフェート,モノ又はジ−トルイルハ
イドロジェンホスフェート,モノ又はジ−ベンジルハイ
ドロジェンホスフェート,モノ又はジ−フェネチルハイ
ドロジェンホスフェートなどが挙げられる。また、亜リ
ン酸エステルや酸性亜リン酸エステルとしては、一般式
(VII)
【0022】
【化7】
【0023】(式中、R18,R19及びR20は、前記と同
じであり、それらはたがいに同一であってもよく、異な
っていてもよいが、R18とR19とR20が同時に水素原子
であることはない。)で表される亜リン酸エステルまた
は酸性亜リン酸エステル、あるいは一般式(VIII)
【0024】
【化8】
【0025】(式中、R18及びR19は、前記と同じであ
り、それらはたがいに同一であってもよく、異なってい
てもよいが、R18とR19が同時に水素原子であることは
ない。)で表される酸性亜リン酸エステル(ホスホン酸
エステル)を好ましく挙げることができる。前記一般式
(VII),(VIII) で表される亜リン酸エステルや酸性亜リ
ン酸エステルとしては、例えばトリ(ヘキシル)ホスフ
ァイト,トリ(オクチル)ホスファイト,トリ(デシ
ル)ホスファイト,トリ(ヘキサデシル)ホスファイ
ト,トリ(ヘキシルチオエチル)ホスファイト,トリ
(オクチルチオエチル)ホスファイト,トリ(ドデシル
チオエチル)ホスファイト,トリ(ヘキサデシルチオエ
チル)ホスファイト,モノ又はジ−ヘキシルハイドロジ
ェンホスファイト,モノ又はジ−オクチルハイドロジェ
ンホスファイト,モノ又はジ−ドデシルハイドロジェン
ホスファイト,モノ又はジ−ヘキサデシルハイドロジェ
ンホスファイト,モノ又はジ−(ヘキシルチオエチル)
ハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ−(オクチル
チオエチル)ハイドロジェンホスファイト,モノ又はジ
−(ドデシルチオエチル)ハイドロジェンホスファイ
ト,モノ又はジ−(ヘキサデシルチオエチル)ハイドロ
ジェンホスファイト,モノ又はジ−オクテニルハイドロ
ジェンホスファイト,モノ又はジ−オレイルハイドロジ
ェンホスファイト,モノ又はジ−シクロヘキシルハイド
ロジェンホスファイト,モノ又はジ−フェニルハイドロ
ジェンホスファイト,モノ又はジ−トルイルハイドロジ
ェンホスファイト,モノ又はジ−ベンジルハイドロジェ
ンホスファイト,モノ又はジ−フェネチルハイドロジェ
ンホスファイトなどが挙げられる。さらに、次亜リン酸
エステルとしては、一般式(IX)
【0026】
【化9】
【0027】(式中、R21は一つ以上の酸素原子及び/
又は窒素原子で中断されていてもよい炭素数1〜20の
炭化水素基を示す。)で表されるホスフィン酸エステル
を好ましく挙げることができる。上記一般式(IX) にお
いて、R21で示される炭素数1〜20の炭化水素基、及
び一つ以上の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されて
いてもよい炭素数1〜20の炭化水素基としては、前記
一般式(VI) におけるR18〜R20の説明で示したとおり
である。前記一般式(IX) で表されるホスフィン酸エス
テルとしては、例えばヘキシルホスフィネート,オクチ
ルホスフィネート,ドデシルホスフィネート,ヘキサデ
シルホスフィネート,ヘキシルチオエチルホスフィネー
ト,オクチルチオエチルホスフィネート,ドデシルチオ
エチルホスフィネート,ヘキサデシルチオエチルホスフ
ィネート,オクテニルホスフィネート,オレイルホスフ
ィネート,シクロヘキシルホスフィネート,フェニルホ
スフィネート,トルイルホスフィネート,ベンジルホス
フィネート,フェネチルホスフィネートなどが挙げられ
る。
【0028】一方、ホウ素含有化合物の中で、ホウ酸エ
ステルとしては、一般式(X) B(OR22) m ( OH)3-m ・・・(X) (式中、R22は炭素数1〜20の炭化水素基、mは1〜
3の整数を示す。)で表される化合物を好ましく挙げる
ことができる。上記一般式(X)において、R22で示さ
れる炭素数1〜20の炭化水素基としては、前記一般式
(VI)におけるR18〜R20の説明で例示した炭素数1〜
20の炭化水素基と同じものを挙げることができる。
【0029】この一般式(X)で表されるホウ酸エステ
ルとしては、例えばモノ,ジ又はトリ−メチルボレー
ト,モノ,ジ又はトリ−エチルボレート,モノ,ジ又は
トリ−プロピルボレート,モノ,ジ又はトリ−ブチルボ
レート,モノ,ジ又はトリ−ヘキシルボレート,モノ,
ジ又はトリ−オクチルボレート,モノ,ジ又はトリ−ド
デシルボレート,モノ,ジ又はトリ−ヘキサデシルボレ
ート,モノ,ジ又はトリ−オクタデシルボレート,モ
ノ,ジ又はトリ−エイコシルボレートなどが挙げられ
る。また、ホウ素含有イミドとしては、例えば従来潤滑
油用添加剤として慣用されているホウ素含有イミド系分
散剤などを用いることができる。このホウ素含有イミド
系分散剤としては、例えば一般式(XI)
【0030】
【化10】
【0031】で表されるモノポリアルケニル若しくはポ
リアルキルコハク酸イミド、又は一般式(XII)
【0032】
【化11】
【0033】で表されるビスポリアルケニル若しくはポ
リアルキルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したも
のなどが挙げられる。上記一般式(XI) 及び(XII)にお
いてはR23,R25及びR26は、それぞれ炭素数2〜10
程度のα−オレフィンのオリゴマー残基又はその水素化
物であって、R25及びR26はたがいに同一でも異なって
いてもよい。またR24,R27及びR28はそれぞれ炭素数
2〜4のアルキレン基であり、R27及びR28はたがいに
同一でも異なっていてもよい。sは1〜10の整数、t
は0又は1〜10の整数である。上記ポリアルケニル若
しくはポリアルキルコハク酸イミドとしては、ポリアル
ケニルコハク酸イミドが好ましく、特に重量平均分子量
500〜3000程度のポリブテニルコハク酸イミドが
好適である。また、窒素量及びホウ素量については特に
制限はない。
【0034】本発明のホウ素含有リン酸誘導体は、通常
前記リン酸系化合物の中から選ばれた少なくとも一種
と、ホウ素含有化合物の中から選ばれた少なくとも一種
とを反応させることにより製造される。この反応におい
ては、リン酸系化合物とホウ素含有化合物の使用割合
は、通常モル比0.1:1〜10:1、好ましくは0.3:
1〜3:1、より好ましくは0.5:1〜2:1の範囲で
選定される。また、反応温度は、通常0〜200℃、好
ましくは80〜150℃の範囲で選ばれる。この反応は
無触媒で行ってもよいし、触媒の存在下で行ってもよ
い。なお、この反応を行うにあたっては、必要に応じ、
鉱油やキシレンなどの溶媒を用いることができる。反応
時間は、反応温度,原料のリン酸系化合物やホウ素含有
化合物の種類、触媒や溶媒の有無などにより左右され、
一概に定めることはできないが、一般的には0.1〜24
時間、好ましくは0.5〜10時間程度で充分である。
【0035】本発明の潤滑油用添加剤は、このようにし
て得られたホウ素含有リン酸誘導体の中から選ばれる少
なくとも一種を含有するものであって、例えば極圧添加
剤,耐摩耗剤,摩擦調整剤,疲労寿命改良剤などとして
好適に用いられる。また、本発明の潤滑油用添加剤に
は、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、
従来公知の各種潤滑油用添加成分、例えば清浄分散剤,
酸化防止剤,防錆剤,消泡剤,粘度指数向上剤,流動点
降下剤,抗乳化剤,他の極圧剤や耐摩耗剤などを配合す
ることができる。本発明の潤滑油用添加剤は、例えば動
力伝達用潤滑油,内燃機関用潤滑油,ギヤ油,軸受け
油,ショックアブーソーバー油,工業用潤滑油などに適
用することができる。この場合、基油に対し、潤滑油全
量に基づき、本発明のホウ素含有リン酸誘導体の含有量
が0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範
囲になるように配合するのが望ましい。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 300ミリリットル容フラスコに、ジ(オクチルチオエ
チル)ハイドロジェンホスファイト42.7g(0.1モ
ル)及びホウ素含有イミド(ホウ素含有量2.0重量%)
54.0g(ホウ酸として0.1モル)を入れ、均質になる
ように攪拌して均質化処理物を得たのち、窒素気流下、
130℃で5時間攪拌して反応生成物を得た。図1に、
ジ(オクチルチオエチル)ハイドロジェンホスファイト
のリン核磁気共鳴分光チャートを、図2にホウ素含有イ
ミドのホウ素核磁気共鳴分光チャートを、図3及び図4
に、それぞれ均質化処理物のリン核磁気共鳴分光チャー
ト及びホウ素核磁気共鳴分光チャートを、図5及び図6
に、それぞれ反応生成物のリン核磁気共鳴分光チャート
及びホウ素核磁気共鳴分光チャートを示す。なお、核磁
気共鳴分光は下記の条件により測定した。 測定溶媒 :ヘキサン 測定温度 :室温 測定モ−ド :シングルパルス法(ノンデカップリング) 共鳴周波数 :P−NMR:202MHz B−NMR:160MHz 標準物質(0ppm):P−NMR;オルトリン酸 B−NMR;ホウ酸
【0037】実施例2 300ミリリットル容フラスコに、ジ(オクチル)ハイ
ドロジェンホスファイト30.6g(0.1モル)及びトリ
(エイコシル)ボレート90.2g(0.1モル)を入れ、
均質になるように攪拌して均質化処理物を得たのち、窒
素気流下、80℃で5時間攪拌して反応生成物を得た。 実施例3 300ミリリットル容フラスコに、ジ(2−エチルヘキ
シル)ハイドロジェンホスファイト30.6g(0.1モ
ル)及びホウ素含有イミド(ホウ素含有量2.0重量%)
54.0g(ホウ酸として0.1モル)を入れ、均質になる
ように攪拌して均質化処理物を得たのち、窒素気流下、
130℃で5時間攪拌して反応生成物を得た。 実施例4 300ミリリットル容フラスコに、ジ(オクチル)ハイ
ドロジェンホスフェート32.2g(0.1モル)及びホウ
素含有イミド(ホウ素含有量2.0重量%)54.0g(ホ
ウ酸として0.1モル)を入れ、均質になるように攪拌し
て均質化処理物を得たのち、窒素気流下、130℃で5
時間攪拌して反応生成物を得た。
【0038】実施例5 300ミリリットル容フラスコに、ジ(ドデシルチオエ
チル)ハイドロジェンホスファイト59g(0.1モル)
及びトリブチルボレート23.0g(0.1モル)を入れ、
均質になるように攪拌して均質化処理物を得たのち、窒
素気流下、80℃で5時間攪拌して反応生成物を得た。 実施例6 300ミリリットル容フラスコに、ジ(オクチルチオエ
チル)ハイドロジェンホスファイト42.7g(0.1モ
ル)及びホウ素含有イミド(ホウ素含有量0.35重量
%)108.0g(ホウ酸として0.035モル)を入れ、
均質になるように攪拌して均質化処理物を得たのち、窒
素気流下130℃で5時間攪拌して反応生成物を得た。
図7及び図8に、それぞれ反応生成物のリン核磁気共鳴
分光チャート及びホウ素核磁気共鳴分光チャートを示
す。なお、核磁気共鳴分光の測定条件は、実施例1と同
様の条件により測定した。
【0039】実施例7 300ミリリットル容フラスコに、ジ(オクチルチオエ
チル)ハイドロジェンホスファイト42.7g(0.1モ
ル)及びホウ素含有イミド(ホウ素含有量0.35重量
%)42.7g(ホウ酸として0.014モル)を入れ、均
質になるように攪拌して均質化処理物を得たのち、窒素
気流下130℃で5時間攪拌して反応生成物を得た。図
9及び図10に、それぞれ反応生成物のリン核磁気共鳴
分光チャート及びホウ素核磁気共鳴分光チャートを示
す。なお、核磁気共鳴分光の測定条件は、実施例1と同
様の条件により測定した。 実施例8 300ミリリットル容フラスコに、ジ(オクチルチオエ
チル)ハイドロジェンホスファイト42.7g(0.1モ
ル)及びトリ(エイコシル)ボレート12.6g(0.01
4モル)を入れ、均質になるように攪拌して均質化処理
物を得たのち、窒素気流下80℃で5時間攪拌して反応
生成物を得た。
【0040】実施例9 合成油〔ナフテン系合成油,動粘度:20mm2 /秒
(40℃),4mm2 /秒(100℃)〕からなる基油
に、潤滑油組成物の全量に基づき、実施例1で得られた
反応生成物2重量%、清浄分散剤(コハク酸イミド)1
重量%,酸化防止剤(アミン系酸化防止剤)0.5重量
%,防錆剤(脂肪酸エステル)0.1重量%及び消泡剤
(シリコ−ン系消泡剤)0.1重量%を配合し、潤滑油組
成物を調製した。この潤滑油組成物の性能を、ファレッ
クス・ブロック・オン・リング摩擦摩耗試験により評価
した。その結果を第1表に示す。なお、試験条件は下記
の通りである。 リング材質 :SAE 4620スチ−ル ブロック材質:SAE 01スチ−ル 試験温度 :130℃ 回転速度 :0.367m/s 荷重 :1500N 試験時間 :60分 試験項目 :リング外観,リング摩耗量,ブロック摩
耗幅,ブロック摩耗量,摩擦係数変化
【0041】実施例10〜16 実施例9において、実施例1で得られた反応生成物の代
わりに、実施例2〜8で得られた反応生成物を用いた以
外は、実施例9と同様にして潤滑油組成物を調製し、そ
の性能を評価した。結果を第1表に示す。 比較例1 実施例9において、実施例1で得られた反応生成物の代
わりに、市販のトリ(デシル)ホスファイトを用いた以
外は、実施例9と同様にして潤滑油組成物を調製し、そ
の性能を評価した。結果を第1表に示す。 比較例2 実施例9において、実施例1で得られた反応生成物の代
わりに、市販のトリ(2−エチルヘキシル)ホスフェー
トを用いた以外は、実施例9と同様にして潤滑油組成物
を調製し、その性能を評価した。結果を第1表に示す。
【0042】比較例3 実施例9において、実施例1で得られた反応生成物を用
いなかったこと以外は、実施例9と同様にして潤滑油組
成物を調製し、その性能を評価した。結果を第1表に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】(注) (1)リング外観 ○:平滑 ×:黒色変化 (2)摩擦係数変化 ○:0.01未満 ×:0.01以上
【0045】
【発明の効果】本発明のホウ素含有リン酸誘導体は、リ
ン酸系化合物とホウ素含有化合物との反応生成物からな
るものであって、潤滑油に対して、優れた極圧性(耐ス
コーリング性),耐摩耗性,摩擦特性及び耐疲労寿命性
などを付与することができ、潤滑油用添加剤などとして
有用である。上記ホウ素含有リン酸誘導体を含有する本
発明の潤滑油用添加剤は、例えば極圧添加剤,耐摩耗
剤,摩擦調整剤,疲労寿命改良剤などとして、動力伝達
用潤滑油,内燃機関用潤滑油,ギヤ油,軸受け油,ショ
ックアブソーバー油,工業用潤滑油などに用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で用いたジ(オクチルチオエチル)
ハイドロジェンホスファイトのリン核磁気共鳴分光チャ
ートである。
【図2】 実施例1で用いたホウ素含有イミドのホウ素
核磁気共鳴分光チャートである。
【図3】 実施例1における均質化処理物のリン核磁気
共鳴分光チャートである。
【図4】 実施例1における均質化処理物のホウ素核磁
気共鳴分光チャートである。
【図5】 実施例1で得られた反応生成物のリン核磁気
共鳴分光チャートである。
【図6】 実施例1で得られた反応生成物のホウ素核磁
気共鳴分光チャートである。
【図7】 実施例6で得られた反応生成物のリン核磁気
共鳴分光チャートである。
【図8】 実施例6で得られた反応生成物のホウ素核磁
気共鳴分光チャート
【図9】 実施例7で得られた反応生成物のリン核磁気
共鳴分光チャート
【図10】 実施例7で得られた反応生成物のホウ素核
磁気共鳴分光チャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 40:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン核磁気共鳴分光測定において、10
    〜−5ppmに吸収を有し、かつホウ素核磁気共鳴分光
    測定において、5〜−5ppm及び/又は−20〜−2
    5ppmのそれぞれに吸収を有することを特徴とするホ
    ウ素含有リン酸誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホウ素含有リン酸誘導体
    を含有してなる潤滑油用添加剤。
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