JPH11171892A - 新規な亜リン酸エステル誘導体 - Google Patents
新規な亜リン酸エステル誘導体Info
- Publication number
- JPH11171892A JPH11171892A JP10268460A JP26846098A JPH11171892A JP H11171892 A JPH11171892 A JP H11171892A JP 10268460 A JP10268460 A JP 10268460A JP 26846098 A JP26846098 A JP 26846098A JP H11171892 A JPH11171892 A JP H11171892A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- integer
- following general
- same
- lubricating oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
性,耐摩耗性及び摩擦特性を満足できる潤滑油組成物を
与える新規な亜リン酸エステル誘導体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I) (R1 −S−R2 −O)n −P−(OH)3-n ・・・(I) (式中、R1 は炭素数6〜20の炭化水素基、R2 は炭
素数1〜6の二価の炭化水素基を示し、nは1〜3の整
数を示す。)等で表される亜リン酸エステル誘導体であ
る。
Description
テル誘導体とその製造方法及び亜リン酸エステル誘導体
を含有した潤滑油用添加剤、並びに亜リン酸エステル誘
導体を配合した潤滑油組成物に関する。
動もしくは転動接触における金属表面を摩耗から防止す
る能力、摩耗を制御する能力を有することが必要とされ
る。潤滑油の耐摩耗性を向上させ、かつ装置の寿命を延
長するためには添加剤の役割が極めて重要になってく
る。すなわち、基油単独では、トランスミッション油組
成物をはじめ、その他の潤滑油組成物の用途に要求され
る多くの特殊な性質を有することはできない。そこで、
添加剤を使用し、それぞれの特定の性質を付与し、潤滑
油組成物の性能を向上させる必要がある。したがって、
これらの潤滑油組成物に使用するのに適した一つあるい
はそれ以上の性質を有する新規な添加剤の探索が行われ
てきた。
含リン化合物と含硫黄化合物が知られているので、一つ
の分子中にリン原子と硫黄原子を含んだ新規な化合物を
合成しようという試みがある。例えば、米国特許第 2,7
50,342号公報,米国特許第 2,960,523号公報,米国第
4,511,480号公報,特開平9-3471号公報等には各種のリ
ン酸エステル類が開示されているが高負荷の過酷な条件
における極圧性,耐摩耗性及び摩擦特性を満足している
ものはなかった。
らなされたもので、新規な亜リン酸エステル誘導体とそ
の製造方法を提供し、及び亜リン酸エステル誘導体を含
有する潤滑油用添加剤を提供し、更にAT(自動変速
機),CVT(無段変速機)等のような高負荷の過酷な
条件下においても、極圧性,耐摩耗性及び摩耗特性を満
足できる潤滑油組成物を提供することを目的とするもの
である。
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、新規な亜リ
ン酸エステル誘導体を見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本願の第一の発明は、下記一般式(I) (R1 −S−R2 −O)n −P−(OH)3-n ・・・(I) (式中、R1 は炭素数6〜20の炭化水素基、R2 は炭
素数1〜6の二価の炭化水素基を示し、nは1〜3の整
数を示す。)及び下記一般式(II)
pは0〜2の整数、qは0又は1の整数を示し、pとq
は同時に0になることはない。)で表される化合物から
選ばれる少なくとも一種の亜リン酸エステル誘導体であ
る。本願の第二の発明は、下記一般式(III) R1 −S−R2 −OH ・・・(III) (式中、R1 ,R2 は前記と同じである。)で表される
アルキルチオアルキルアルコールと、三塩化リンを、無
触媒または塩基の存在下で反応させることを特徴とする
請求項1記載の亜リン酸エステル誘導体の製造方法であ
る。
(硫黄)またはO(酸素)を示し、X,Yのうちどちら
か一方はSである。mは0〜4の整数(但し、n=3の
とき、mは0ではない)で、nは前記と同じである。〕
及び下記一般式(V)
Y,R1 ,R2 ,p及びqは前記と同じである。)で表
される化合物から選ばれる少なくとも一種の亜リン酸エ
ステル誘導体を含有してなる潤滑油用添加剤である。本
願の第四の発明は、上記の亜リン酸エステル誘導体を有
効量配合してなる潤滑油組成物である。
る。本願の第一の発明は、上記一般式(I)及び(II)
で表される化合物から選ばれる少なくとも一種の亜リン
酸エステル誘導体である。上記一般式(I)と(II)に
おいてR1 は炭素数6〜20の炭化水素基を示すが、具
体的には各種ヘキシル基,各種ヘプチル基,各種オクチ
ル基,各種ノニル基,各種デシル基,各種ウンデシル
基,各種ドデシル基,各種トリデシル基,各種テトラデ
シル基,各種ペンタデシル基,各種ヘキサデシル基,各
種ヘプタデシル基,各種オクタデシル基,各種ノナデシ
ル基,各種エイコデシル基のアルキル基、シクロヘキシ
ル基,各種メチルシクロヘキシル基,各種エチルシクロ
ヘキシル基,各種プロピルアルキル基,各種ジメチルシ
クロアルキル基などのシクロアルキル基、フェニル基,
各種メチルフェニル基,各種エチルフェニル基,各種プ
ロピルフェニル基,各種トリメチルフェニル基,各種ブ
チルフェニル,各種ナフチル基などのアリール基、ベン
ジル基,各種フェニルエチル基,各種メチルベンジル
基,各種フェニルプロピル基,各種フェニルブチル基な
どのアリールアルキル基などを挙げることができる。こ
れらの中で炭素数8〜16のアルキル基が好ましい。
数1〜6の二価の炭化水素基を示すが、具体的にはメチ
レン基;エチレン基;1,2−プロピレン基;1,3−
プロピレン基;各種ブチレン基;各種ペンチレン基;各
種ヘキシレン基の二価の脂肪族基、シクロヘキサン,メ
チルシクロペンタンなどの脂環式炭化水素に2個の結合
部位を有する脂環式基、各種フェニレン基の二価の芳香
族炭化水素基などを挙げることができる。これらの中で
メチレン基,エチレン基,各種プロピレン基が好まし
い。
を示すが、1又は2が好ましい。一般式(II)におい
て、pは0〜2の整数、qは0又は1の整数を示し、同
時に0になることはないが、好ましくはp=1かつq=
0、p=1かつq=1、p=2かつq=0である。上記
一般式(I)及び(II)で表される亜リン酸エステル誘
導体の好ましい具体例としては、トリ(オクチルチオエ
トキシ)亜リン酸エステル,トリ(ドデシルチオエトキ
シ)亜リン酸エステル,トリ(ヘキサデシルチオエトキ
シ)亜リン酸エステル,ジ(オクチルチオエトキシ)亜
リン酸エステル,ジ(ドデシルチオエトキシ)亜リン酸
エステル,ジ(ヘキサデシルチオエトキシ)亜リン酸エ
ステル,モノ(オクチルチオエトキシ)亜リン酸エステ
ル,モノ(ドデシルチオエトキシ)亜リン酸エステル,
モノ(ヘキサデシルチオエトキシ)亜リン酸エステル,
オクチルチオエチルホスホン酸オクチルチオエチルエス
テル,ドデシルチオエチルホスホン酸ドデシルチオエチ
ルエステル,ヘキサデシルチオエチルホスホン酸ヘキサ
デシルチオエチルエステルなどを挙げることができる。
なお、上記のジ,モノエステルは互変異性体をも含む。
リン酸エステル誘導体の製造方法については、特に制限
はないが、例えば、一般式(III) R1 −S−R2 −OH ・・・(III) (式中、R1 ,R2 は前記と同じである。)で表される
アルキルチオアルキルアルコールと、三塩化リンを、無
触媒または塩基の存在下で反応させることにより得るこ
とができる。
キルアルコールと三塩化リンの使用割合は、通常、モル
比で三塩化リン1モルに対して、アルキルチオアルキル
アルコール0.1〜5.0モル、好ましくは1.0〜
3.0モル、より好ましくは1.5〜2.5モルの範囲
である。反応温度は、通常、−10〜100℃、好まし
くは0〜40℃の範囲で選ばれる。触媒の塩基として
は、例えば、トリエチルアミン,ピリジンなどが使用で
きる。なお、この反応はTHF,ジエチルエーテルなど
の溶媒中で行うことができる。
(硫黄)またはO(酸素)を示し、X,Yのうちどちら
か一方はSである。mは0〜4の整数(但し、n=3の
とき、mは0ではない)で、nは前記と同じである。〕
及び下記一般式(V)
Y,R1 ,R2 ,p及びqは前記と同じである。)で表
される化合物から選ばれる少なくとも一種の亜リン酸エ
ステル誘導体を含有してなる潤滑油用添加剤である。上
記一般式(IV)と(V)において、R1 ,R2 ,n,p
及びqついては第一の発明の記載と同じである。一般式
(IV)と(V)において、mの好ましい範囲は1〜4の
整数である。
式(VI) (R1 −S−R2 −Y)n −P−(OH)3-n ・・・(VI) (式中、R1 ,R2 ,Y及びnは前記と同じである。)
及び下記一般式(VII)
と同じである。)で表される化合物から選ばれる少なく
とも一種の亜リン酸エステル誘導体を含有してなる潤滑
油用添加剤である。
(VIII)、(IX)、(X)、(XI)及び(XII) R1 −S−R2 −O−P−(OH)2 ・・・(VIII) (R1 −S−R2 −O)2 −P−OH ・・・(IX)
る。)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種の
亜リン酸エステル誘導体を含有してなる潤滑油用添加剤
である。上記の亜リン酸エステル誘導体を潤滑油用添加
剤として使用する場合には、そのままで使用する、
基油等で希釈し使用する、後述のその他の添加剤と組
み合わせてパッケージとして使用するなどの方法がある
ので、潤滑油用添加剤中の亜リン酸エステル誘導体の割
合は、通常、0.1〜100重量%である。
の少なくとも一種の亜リン酸エステル誘導体を有効量配
合してなる潤滑油組成物である。潤滑油基油としては、
鉱油や合成油が使用できる。鉱油,合成油は各種のもの
があり、用途などに応じて適宜選定すればよい。鉱油と
しては、例えばパラフィン系鉱油,ナフテン系鉱油,中
間基系鉱油などが挙げられ、具体例としては、溶剤精製
または水添精製による軽質ニュートラル油,中質ニュー
トラル油,重質ニュートラル油,ブライトストックなど
を挙げることができる。
レフィン,α−オレフィンコポリマー,ポリブテン,ア
ルキルベンゼン,ポリオールエステル,二塩基酸エステ
ル,,多価アルコールエステル,ポリオキシアルキレン
グリコール,ポリオキシアルキレングリコールエステ
ル,ポリオキシアルキレングリコールエーテル、シクロ
アルカン系化合物などを挙げることができる。これらの
基油は、それぞれ単独で、あるいは二種以上を組み合わ
せて使用することができ、鉱油と合成油を組み合わせて
使用してもよい。
によって異なるが、組成物全量基準で、通常0.01〜
10重量%で、好ましくは0.1〜5重量%である。本
発明の潤滑油組成物には、上記の潤滑油用添加剤の他
に、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望に応じ従
来から潤滑油組成物に慣用されている清浄分散剤,酸化
防止剤,防錆剤,消泡剤,粘度指数向上剤,流動点降下
剤,抗乳化剤,他の極圧剤,他の摩耗剤などを、適宜配
合することができる。本発明の潤滑油組成物は、例え
ば、動力伝達用潤滑油,内燃機関用潤滑油,ギヤ油,軸
受け油,ショックアブソーバー油,工業用潤滑油として
使用できる。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 〔製造例1〕500ccフラスコに、n−オクチルチオ
エタノール38.1g(0.2モル)、トリエチルアミ
ン20.2g(0.2モル)とTHF250ccを入
れ、均一になるように攪拌した。氷冷しながら、窒素気
流中で三塩化リン13.7g(0.1モル)を滴下し
て、室温で1時間攪拌した。副生したトリエチルアミン
の塩酸塩をろ過により除去した。反応液に水1.8g
(0.1モル)を滴下して、室温で1昼夜攪拌した後、
エバポレーターでTHFを減圧留去した。得られた反応
生成物の収量は42gであった。この反応生成物は、リ
ン核磁気共鳴分光(図1)、プロトン核磁気共鳴分光
(図2)の結果より、下記の式(XIII)で表される化合
物であることが確認された。
化リン13.7g(0.1モル)とTHF50ccを入
れ、均一になるように攪拌した。氷冷しながら、窒素気
流下でn−オクチルチオエタノール38.1g(0.2
モル)、トリエチルアミン20.2g(0.2モル)と
THF250ccの混合物を滴下して、室温で1時間攪
拌した。副生したトリエチルアミンの塩酸塩をろ過で除
去し、反応液に水1.8g(0.1モル)を滴下して、
室温で1昼夜攪拌した後、エバポレーターでTHFを減
圧除去した。得られた反応物の収量は41gであった。
この反応生成物は、リン核磁気共鳴分光、プロトン核磁
気共鳴分光の結果により、上記の式(XIII)で表される
化合物であることが確認された。
チルチオエタノールの代わりにn−ドデシルチオエタノ
ール38.6g(0.2モル)を使用したこと以外は製
造例2と同様に実施した。得られた反応生成物の収量は
51gであった。この反応生成物は、リン核磁気共鳴分
光、プロトン核磁気共鳴分光の結果より、下記の式(XI
V)で表される化合物であることが確認された。
チルチオエタノールの代わりにn−ヘキサデシルチオエ
タノール60.5g(0.2モル)を使用したこと以外
は製造例2と同様に実施した。得られた反応生成物の収
量は65gであった。この反応生成物は、リン核磁気共
鳴分光、プロトン核磁気共鳴分光の結果より、下記の式
(XV)で表される化合物であることが確認された。
チルチオエタノールの量を28.6g(0.15モ
ル)、水の量を2.7g(0.15モル)に代えたこと
以外は製造例2と同様に実施した。得られた反応生成物
の収量は33gであった。この反応生成物は、リン核磁
気共鳴分光、プロトン核磁気共鳴分光の結果より、下記
の式(XVI)と前記の式(XIII)で表される化合物の混合
物であることが確認された。
溶媒:アセトニトリル,検出器:示差屈折計)の結果よ
り式(XVI)の化合物が44重量%、式(XIII)の化合物
が56重量%であることが確認された。
チルチオエタノールの量を47.6g(0.25モ
ル)、トリエチルアミンの量を25.3g(0.25モ
ル)、水の量を0.9g(0.05モル)に代えたこと
以外は製造例2と同様に実施した。得られた反応生成物
の収量は52gであった。この反応生成物は、リン核磁
気共鳴分光、プロトン核磁気共鳴分光の結果より、下記
の式(XVII)と前記の式(XIII)で表される化合物の混
合物であることが確認された。
溶媒:アセトニトリル,検出器:示差屈折計)の結果よ
り式(XVII)の化合物が51重量%、式(XIII)の化合
物が49重量%であることが確認された。
化リン13.7g(0.1モル)とジエチルエーテル1
00ccを入れ、均一になるように攪拌した。氷冷しな
がら、窒素気流下でn−オクチルチオエチルマグネシウ
ムブロマイド27.7g(0.1モル)のジエチルエー
テル溶液を滴下して、10℃以下で1時間攪拌した。さ
らに、室温で1時間攪拌した後、反応溶液を氷冷した5
%塩酸水溶液中に注ぎ込み反応を停止させた。ジエチル
エーテルで抽出、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
ジエチルエーテルを留去し、n−オクチルチオエチルジ
クロロホスフィン(収率75%)を得た。
n−オクチルチオエチルジクロロホスフィン13.7g
(0.05モル)とTHF50ccを入れ、均一になる
ように攪拌した。氷冷しながら、窒素気流下でn−オク
チルチオエタノール9.5g(0.05モル)、トリエ
チルアミン5.1g(0.05モル)とTHF100c
cの混合物を滴下して、室温で1時間攪拌した。副生し
たトリアミンの塩酸塩をろ過で除去し、反応液に水0.
9g(0.05モル)を滴下して、室温で1昼夜攪拌し
た後、エバポレーターでTHFを減圧留去した。得られ
た反応生成物の収量は20gであった。この反応生成物
は、リン核磁気共鳴分光、プロトン核磁気共鳴分光の結
果より、下記の式(XVIII)で表される化合物であること
が確認された。
チルチオエタノールの代わりにエチルチオエタノール2
1.2g(0.2モル)を使用したこと以外は製造例1
と同様に実施した。得られた反応生成物は33gであっ
た。この反応生成物は、リン核磁気共鳴分光、プロトン
核磁気共鳴分光の結果より、下記の式(XIX)で表される
化合物であることが確認された。
ンの代わりにオキシ塩化リン15.3g(0.1モル)
を使用したこと以外は製造例1と同様に実施した。得ら
れた反応生成物は44gであった。この反応生成物は、
リン核磁気共鳴分光、プロトン核磁気共鳴分光の結果よ
り、下記の式(XX)で表される化合物であることが確認
された。
1〕シクロアルカン系の合成油基油に、組成物全量基準
で、上記の製造例で得られた亜リン酸エステル誘導体又
は市販の亜リン酸エステル誘導体を1重量%、清浄分散
剤1重量%、酸化防止剤0.5重量%,防錆剤0.1重
量%,消泡剤0.1重量%を配合して潤滑油組成物を調
製した。その調製した潤滑油組成物について、下記の条
件でファレックス ブロック オン リング摩擦摩耗試
験(ASTMD−3704に準じる)により評価した。
その結果を第1表に示す。
幅,ブロック摩耗量,摩擦係数変化
した潤滑油組成物は、AT,CVT等のような高負荷の
過酷な条件下においても、極圧性,耐摩耗性及び摩擦特
性を満足できるものであり、各種の潤滑油に利用でき
る。
スペクトル
分光スペクトル
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式(I) (R1 −S−R2 −O)n −P−(OH)3-n ・・・(I) (式中、R1 は炭素数6〜20の炭化水素基、R2 は炭
素数1〜6の二価の炭化水素基を示し、nは1〜3の整
数を示す。)及び下記一般式(II) 【化1】 (式中、R1 ,R2 は前記と同じである。pは0〜2の
整数、qは0又は1の整数を示し、pとqは同時に0に
なることはない。)で表される化合物から選ばれる少な
くとも一種の亜リン酸エステル誘導体。 - 【請求項2】 下記一般式(III) R1 −S−R2 −OH ・・・(III) (式中、R1 ,R2 は前記と同じである。)で表される
アルキルチオアルキルアルコールと、三塩化リンを、無
触媒または塩基の存在下で反応させることを特徴とする
請求項1記載の亜リン酸エステル誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 下記一般式(IV) 〔R1 −(X−R2 )m −Y〕n −P−(OH)3-n ・・・(IV) 〔式中、R1 ,R2 は前記と同じである。X,YはS
(硫黄)またはO(酸素)を示し、X,Yのうちどちら
か一方はSである。mは0〜4の整数(但し、n=3の
とき、mは0ではない)で、nは前記と同じである。〕
及び下記一般式(V) 【化2】 (式中、mは0〜4の整数であり、X,Y,R1 ,
R2 ,p及びqは前記と同じである。)で表される化合
物から選ばれる少なくとも一種の亜リン酸エステル誘導
体を含有してなる潤滑油用添加剤。 - 【請求項4】 下記一般式(VI) (R1 −S−R2 −Y)n −P−(OH)3-n ・・・(VI) (式中、R1 ,R2 ,Y及びnは前記と同じである。)
及び下記一般式(VII) 【化3】 (式中、R1 ,R2 ,Y,p及びqは前記と同じであ
る。)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種の
亜リン酸エステル誘導体を含有してなる請求項3記載の
潤滑油用添加剤。 - 【請求項5】 下記一般式(VIII)、(IX)、(X)、
(XI)及び(XII) R1 −S−R2 −O−P−(OH)2 ・・・(VIII) (R1 −S−R2 −O)2 −P−OH ・・・(IX) 【化4】 【化5】 【化6】 (式中、R1 及びR2 は前記と同じである。)で表され
る化合物から選ばれる少なくとも一種の亜リン酸エステ
ル誘導体を含有してなる請求項3又は4に記載の潤滑油
用添加剤。 - 【請求項6】 潤滑油基油に、請求項3〜5のいずれか
に記載の亜リン酸エステル誘導体を有効量配合してなる
潤滑油組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26846098A JP4166872B2 (ja) | 1997-10-06 | 1998-09-22 | 新規な亜リン酸エステル誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27261397 | 1997-10-06 | ||
JP9-272613 | 1997-10-06 | ||
JP26846098A JP4166872B2 (ja) | 1997-10-06 | 1998-09-22 | 新規な亜リン酸エステル誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11171892A true JPH11171892A (ja) | 1999-06-29 |
JP4166872B2 JP4166872B2 (ja) | 2008-10-15 |
Family
ID=26548320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26846098A Expired - Fee Related JP4166872B2 (ja) | 1997-10-06 | 1998-09-22 | 新規な亜リン酸エステル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4166872B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281474A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 無段変速機用潤滑油組成物 |
WO2020095968A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-14 | Jxtgエネルギー株式会社 | 潤滑油組成物 |
CN115349008A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-11-15 | 出光兴产株式会社 | 润滑油组合物 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5432537B2 (ja) | 2009-01-28 | 2014-03-05 | 昭和シェル石油株式会社 | 耐摩耗剤およびそれを含む耐摩耗性に優れた潤滑油組成物 |
-
1998
- 1998-09-22 JP JP26846098A patent/JP4166872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281474A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 無段変速機用潤滑油組成物 |
JP4700288B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2011-06-15 | 出光興産株式会社 | 無段変速機用潤滑油組成物 |
CN112930389A (zh) * | 2018-11-06 | 2021-06-08 | 引能仕株式会社 | 润滑油组合物 |
WO2020095970A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-14 | Jxtgエネルギー株式会社 | 潤滑油組成物 |
WO2020095969A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-14 | Jxtgエネルギー株式会社 | 潤滑油組成物 |
CN112912477A (zh) * | 2018-11-06 | 2021-06-04 | 引能仕株式会社 | 润滑油组合物 |
WO2020095968A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-14 | Jxtgエネルギー株式会社 | 潤滑油組成物 |
JPWO2020095968A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2021-09-02 | Eneos株式会社 | 潤滑油組成物 |
JPWO2020095970A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2021-10-07 | Eneos株式会社 | 潤滑油組成物 |
JPWO2020095969A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2021-10-07 | Eneos株式会社 | 潤滑油組成物 |
CN112912477B (zh) * | 2018-11-06 | 2022-11-11 | 引能仕株式会社 | 润滑油组合物 |
CN112930389B (zh) * | 2018-11-06 | 2022-11-25 | 引能仕株式会社 | 润滑油组合物 |
US11555159B2 (en) | 2018-11-06 | 2023-01-17 | Eneos Corporation | Lubricating oil composition |
CN115349008A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-11-15 | 出光兴产株式会社 | 润滑油组合物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4166872B2 (ja) | 2008-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101252867B1 (ko) | 윤활제용 첨가제 | |
CN103827086B (zh) | 羧酸吡咯烷酮及其使用方法 | |
CN100497562C (zh) | 通用齿轮油组合物 | |
CN105296063A (zh) | 含嵌段共聚物的组合物和润滑内燃机的方法 | |
KR20170082622A (ko) | 윤활제 용도의 혼합 인 에스테르 | |
JP5701630B2 (ja) | 潤滑油添加剤及びそれを含有する潤滑油組成物 | |
US5414103A (en) | Polyether phosphate esters | |
EP3575388A1 (en) | Lubricant composition for transmission, method for lubricating transmission, and transmission | |
JP2019065256A (ja) | イオン液体、及び潤滑剤組成物 | |
CN103814011A (zh) | 过碱性摩擦改进剂及其使用方法 | |
JPH0339399A (ja) | 潤滑油組成物 | |
US5250203A (en) | Lubricating oil compositions containing a polyoxyalkylene carboxylic acid salt additive | |
JP2023534530A (ja) | 自動車の変速機用の潤滑油組成物 | |
CA2151928A1 (en) | Lubricating oil composition for use in final drive | |
EP1022281A1 (en) | Sulfur-containing organophosphorus compounds | |
JP4166872B2 (ja) | 新規な亜リン酸エステル誘導体 | |
EP0677571A1 (en) | Final-drive lubricating oil composition | |
CA2894238A1 (en) | Process for producing an overbased metal detergent | |
JP3554087B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP2009007440A (ja) | 油類用添加剤およびこれを含有する潤滑油 | |
JP3512231B2 (ja) | 自動変速機用潤滑油組成物 | |
JPH1135960A (ja) | 潤滑油用組成物 | |
JP2007070348A (ja) | 硫黄含有リン酸エステル化合物の製造方法 | |
JP6023675B2 (ja) | 潤滑油添加剤、および潤滑油組成物 | |
JP2000119290A (ja) | ホウ素含有リン酸誘導体及びそれを含有する潤滑油用添加剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050411 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080722 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080731 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |