JP3512231B2 - 自動変速機用潤滑油組成物 - Google Patents
自動変速機用潤滑油組成物Info
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Description
成物に関し、さらに詳しくは、トルク伝達容量を低下さ
せることなく、初期におけるシャダー防止性能に優れた
自動変速機用潤滑油組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】自動変速機油(Automatic T
ransmission Fluid;ATFと略記)
は、トルクコンバータ、歯車機構、油圧機構、湿式クラ
ッチなどを内蔵する自動車の自動変速機(AT)に用い
られる潤滑油である。自動変速機を円滑に作動させるた
めに、ATFには、トルクコンバーターや油圧系、制御
系における動力の伝達媒体、歯車や軸受け、湿式クラッ
チの潤滑、温度調節用熱媒体、摩擦材の潤滑、適正な摩
擦特性の維持など、多くの機能を有することが求められ
ている。 【0003】近年、多くの自動車用のATには、燃費向
上に有効なロックアップクラッチが採用されている。ロ
ックアップ機構を設けて、トルクコンバーター駆動と直
接駆動の切替を適当な時期に行うことにより、トルクコ
ンバーターの効率を向上させることができる。ロックア
ップクラッチの機能は、走行条件に応じて、エンジンの
駆動力を直接トランスミッションへ伝達するものであ
る。従来、ロックアップ機構は、高速域においてのみ作
動し、低速域においては使用されていなかったため、自
動車の発進時などの低速域においては、トルクコンバー
ターによるトルク伝達時に、エンジン出力回転数とトラ
ンスミッション入力回転数との間に動力伝達ロスを生
じ、燃費低下の原因となっていた。この動力伝達ロスを
減少させるために、最近では、自動変速機の低速域にお
いてもロックアップ機構を作動させることが行われてい
る。 【0004】すなわち、ロックアップクラッチを低速域
でも使用するスリップ制御が導入されつつある。ところ
が、低速域においてロックアップ機構を作動させた場合
に、ロックアップクラッチ摩擦面でシャダー(shud
der)と呼ばれる車体異常振動が頻繁に発生する。特
に、スリップ制御式ロックアップクラッチにおいて、相
対すべり速度の増加に伴って摩擦係数が減少する場合
に、シャダーが発生し易くなる。したがって、シャダー
の発生を防ぐためには、μ(摩擦係数)−V(すべり速
度)特性の良好なこと、すなわち、すべり速度の増加と
共に摩擦係数が高くなるような摩擦特性を有するATF
が要求される。しかも、このような摩擦特性は、自動変
速機内に使用されている機械部品(特に摩擦材)がAT
Fになじむ前の段階を含む初期から、自動車走行距離が
10万km以上となるまでの長期間、安定していなけれ
ばならない。 【0005】しかしながら、従来から提案されてきたA
TFは、上記の如き要求されている摩擦特性を欠如し、
その結果、特に初期シャダー防止性能に劣り、スリップ
制御機構付き自動変速機用潤滑油としては不十分であっ
た。例えば、特開昭63−254196号公報には、A
TFの添加剤としてりん酸エステル、脂肪酸エステル、
脂肪酸アミド等の摩擦調整剤を用いることが開示されて
いるが、初期シャダーの防止性能が不十分である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トル
ク伝達容量を低下させることなく、自動変速機のクラッ
チ部の摩擦材のならし前を含む初期におけるシャダー防
止性能に優れ、特にスリップ制御機構を備えた自動車の
自動変速機用の潤滑油として好適な自動変速機用潤滑油
組成物を提供することにある。 【0007】本発明者は、従来技術の問題点を克服する
ために鋭意研究した結果、潤滑油基油に、ジチオりん酸
亜鉛及び/または塩基性ジチオりん酸亜鉛、りん酸エス
テル、酸性りん酸エステル及び亜りん酸エステル等の群
から選択される少なくとも一種の化合物、及び分子中に
特定の結合及び/または官能基を導入した構造の有機系
摩擦調整剤を必須成分としてを含有させることにより、
自動変速機内に使用されている機械部品がなじむ前から
優れたシャダー防止性能を発揮し、しかも高トルク容量
を有する潤滑油組成物が得られることを見い出し、その
知見に基づいて本発明を完成するに至った。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、基油
に、組成物全重量基準で、 〔A〕ジチオりん酸亜鉛、及び塩基性ジチオりん酸亜鉛
からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物0.0
5〜5重量%、 〔B〕りん酸エステル、酸性りん酸エステル、亜りん酸
エステル、及び酸性亜りん酸エステルからなる群より選
ばれる少なくとも一種の化合物0.01〜5重量%、及
び 〔C〕炭素数5〜40の炭化水素の構造を有する有機化
合物の組合わせであって、(i)アミン系化合物とジオ
ール系化合物、(ii)アミン系化合物とエステル系化
合物、(iii)アミン系化合物とエーテル系化合物、
(iv)ジオール系化合物とエステル系化合物、又は
(v)ジオール系化合物とエーテル系化合物から選ばれ
る有機化合物の組合せで、組合わせの各成分0.01〜
5重量%を含有させたことを特徴とするスリップ制御式
ロックアップクラッチ付き自動変速機用潤滑油組成物が
提供される。 【0009】また、本発明によれば、以下のような好ま
しい発明の実施態様1〜3が提供される。 1.〔A〕成分のジチオりん酸亜鉛が、一般式(a) 【0010】 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独立に炭素数1
〜30の炭化水素基であり、同一または相異なっていて
もよい。)で表される化合物であり、そして、塩基性ジ
チオリン酸亜鉛が、一般式(a)に対応する塩基性ジチ
オりん酸亜鉛であって、ZnOを50モル%以下の割合
で含有するものであり、〔B〕成分のりん酸エステル、
酸性りん酸エステル、亜りん酸エステル、及び酸性亜り
ん酸エステルが、各々下記の一般式(b)、(c)及び
(d) 【0011】 【化2】 【0012】 【化3】 【0013】 【化4】 【0014】〔式(b)、(c)及び(d)中、R
5は、炭素数1〜30の炭化水素基または硫黄原子含有
炭化水素基である。Xは、1、2または3である。Y
は、1または2である。〕で表される化合物であり、そ
して、〔C〕成分の有機化合物が、(i)炭素数5〜4
0、好ましくは8〜25の炭化水素の構造中に、−O
−、−CONH−、−COO−、−OH、−N
H2、及び−COOHで表される結合または官能基か
らなる群より選ばれる少なくとも一種を導入した構造の
有機化合物、または(ii)炭素数5〜40、好ましく
は8〜25の炭化水素の構造中に、前記〜で表され
る結合または官能基からなる群より選ばれる少なくとも
一種と共に、−S−、−NH−、及び−N<で表
される結合の少なくとも一種を導入した構造を有する有
機化合物である前記の自動変速機用潤滑油組成物。 【0015】2.一般式(a)において、R1、R2、R
3及びR4が、各々独立に炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のシク
ロアルキル基、アリールアルキル基、またはアルキルア
リール基である前記第1項記載の自動変速機用潤滑油組
成物。 【0016】3.一般式(b)、(c)及び(d)にお
いて、R5が、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2
〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のシクロアルキ
ル基、アリール基、アリールアルキル基、またはアルキ
ルアリール基である前記第1項記載の自動変速機用潤滑
油組成物。 【0017】以下、本発明について詳述する。基 油 自動変速機用潤滑油組成物の基油としては、一般に潤滑
油基油として使用されているものを使用することがで
き、鉱油、合成油、及びこれらの混合油のいずれをも使
用することができる。鉱油としては、原油の常圧または
減圧蒸留により誘導される潤滑油原料をフェノール、フ
ルフラール、N−メチルピロリドンの如き芳香族抽出溶
剤で処理して得られる溶剤精製ラフィネート、潤滑油原
料を水素化処理用触媒の存在下において、水素化処理条
件下で水素と接触させて得られる水素化処理油、あるい
は溶剤精製工程と水素化処理工程を組み合わせて得られ
る潤滑油留分などを挙げることができる。いずれの製造
法によっても、脱蝋工程、水素化仕上げ工程、白土処理
工程等の工程は、常法により任意に採用することができ
る。鉱油の具体例としては、軽質ニュートラル油、中質
ニュートラル油、重質ニュートラル油及びブライトスト
ック等が挙げられ、要求性状を満たすように適宜混合す
ることにより基油を調製することができる。 【0018】合成油としては、例えば、ポリα−オレフ
ィン、α−オレフィンコポリマー、ポリブテン、アルキ
ルベンゼン、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、
ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレ
ングリコールエステルまたはポリオキシアルキレングリ
コールエーテル、シリコーン油等を挙げることができ
る。 【0019】これらの基油は、それぞれ単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて使用することができ、鉱油と
合成油を組み合わせて使用してもよい。本発明で使用す
る基油は、100℃において、通常、3〜20mm2/
sの動粘度を有し、好適な動粘度は、4〜15mm2/
sの範囲である。基油の動粘度が高すぎると、低温粘度
が悪化し、逆に、低すぎると、自動変速機のギヤ軸受、
クラッチ等の摺動部において摩耗が増加するという難点
を有する。〔A〕成分 ジチオりん酸亜鉛は、一般式(a) 【0020】 【化5】 で表わされるものを包含し、式中、R1、R2、R3及び
R4は、各々独立に炭素数1〜30の炭化水素基であ
り、同一または相異なっていてもよい。 【0021】好ましい炭化水素基としては、炭素数1〜
20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭
素数6〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、アルキルアリール基またはアリールアルキル
基等を挙げることができる。特に好ましい炭化水素基
は、アルキル基及びアルケニル基を包含し、直鎖状また
は分岐状のものであり、好ましい炭素数は、5〜18
で、特に好ましい炭素数は6〜13である。 【0022】〔A〕成分の作用は、金属摩擦表面に反応
被膜を形成して、ATFに良好な摩擦特性を付与するこ
とにある。ジチオりん酸亜鉛は、基油に対して、組成物
全重量基準で、0.05〜5重量%、好ましくは0.0
7〜1重量%の割合で添加される。特に好適な添加量
は、0.1〜0.5重量%の範囲である。本発明におい
ては、ジチオりん酸亜鉛に亜鉛酸化物を含有させて得ら
れる塩基性ジチオりん酸亜鉛を使用することができる。
塩基性ジチオりん酸亜鉛は、ZnOとして50モル%以
下含有するものが使用できる。この塩基性ジチオリン酸
亜鉛は、アモコ社製などの市販品を使用することができ
る。塩基性ジチオりん酸亜鉛の配合割合は、ジチオりん
酸亜鉛の場合と同じである。 【0023】〔B〕成分 りン酸エステル、酸性りン酸エステル及び亜りン酸エス
テルなどのりん系化合物は、一般式(b)、(c)及び
(d)で表わされるものを包含する。 【0024】 【化6】 【0025】 【化7】 【0026】 【化8】 【0027】上記式中、R5は、炭素数1〜30の炭化
水素基または硫黄原子含有炭化水素基であり、それぞれ
の式中で同一または相異なるものであってもよい。X
は、1、2または3である。Yは、1または2である。
好ましい炭化水素基は、炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のシク
ロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキル
アリール基、アリールアルキル基である。特に好適な炭
化水素基は、炭素数8以上の直鎖状または分岐状アルキ
ル基である。 【0028】具体的には、りん酸エステルとして、トリ
アリールホスフェート、トリアルキルホスフェート等が
あり、例えば、ベンジルジフェニルホスフェート、アリ
ルジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、エチルジフェニルホス
フェート、トリブチルホスフェート、エチルジブチルホ
スフェート、クレジルジフェニルホスフェート、ジクレ
ジルフェニルホスフェート、エチルフェニルジフェニル
ホスフェート、ジエチルフェニルフェニルホスフェー
ト、プロピルフェニルジフェニルホスフェート、ジプロ
ピルフェニルフェニルホスフェート、トリエチルフェニ
ルホスフェート、トリプロピルフェニルホスフェート、
ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ジブチルフェ
ニルフェニルホスフェート、及びトリブチルフェニルホ
スフェート等の化合物を挙げることができる。 【0029】酸性りん酸エステルとしては、例えば、2
−エチルヘキシルアシッドホスフェート、イソデシルア
シッドホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、
トリデシルアシッドホスフェート、ステアリルアシッド
ホスフェート、イソステアリルアミッドホスフェート、
オレイルアシッドホスフェート、ジ(2−エチルヘキシ
ル)ホスフェート等が挙げられる。 【0030】亜りん酸エステルとしては、例えば、トリ
フェニルホスファイト、トリ(p−クレジル)ホスファ
イト、トリ(ノニルフェニル)ホスファイト、トリイソ
オクチルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファ
イト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリイソデ
シルホスファイト、トリステアリルホスファイト、トリ
オレイルホスファイト等が挙げられる。 【0031】酸性亜りん酸エステルとしては、例えば、
ジ(2−エチルヘキシル)ハイドロジエンホスファイ
ト、ジラウリルハイドロジエンホスファイト、ジオレイ
ルハイドロジエンホスファイト等が挙げられる。硫黄原
子含有炭化水素基としては、例えば、ドデシルチオエチ
ル基などが挙げられる。〔B〕成分は、摩耗防止剤とし
ての作用を有する。りん系化合物は、基油に対して、組
成物全重量基準で、0.01〜5重量%、好ましくは
0.03〜3重量%の割合で添加される。特に好ましい
添加量は、0.05〜1重量%の範囲である。 【0032】〔C〕成分 本発明で使用する〔C〕成分は、炭素数5〜40の炭化
水素の構造中に、−O−、−CONH−、−CO
O−、−OH、−NH2、−COOH、−S
−、−NH−、及び−N<で表される結合または官
能基からなる群より選ばれる少なくとも一種を導入した
構造を有する有機化合物である。上記の炭化水素として
は、直鎖状、分岐状または環式の飽和または不飽和のも
のが挙げられるが、炭素数8〜25のものが好ましく、
特に炭素数13以上の長鎖のパラフィン系炭化水素が好
適である。炭素数が5未満の短鎖の化合物の場合には、
初期シャダー防止性能が十分ではない。 【0033】〔C〕成分の有機化合物の具体例は、次の
とおりである。 −O−(エーテル結合) エチルヘキシルエーテル、プロピルヘキシルエーテル、
ブチルデシルエーテル、ヘキシルドデシルエーテル、オ
クチルドデシルエーテル、エチルヘキサデシルエーテ
ル、ジドデシルエーテル、メチルテトラコシルエーテル
及び2−メトキシテトラデカンの如き炭素鎖の末端の炭
素原子を除いた炭素原子にアルコキシ基を結合したアル
コキシ基置換炭化水素類等の一般式R7−O−R8で表さ
れるエーテル類があり、これらの中でも、ヘキシルドデ
シルエーテル、オクチルドデシルエーテル、ジドデシル
エーテルなどが好ましい。上記の一般式中、R7及びR8
は、炭素数が各々3〜20及び2〜20の炭化水素基で
あり、好ましい炭化水素基は、アルキル基及びアルケニ
ル基である。 【0034】−(CO)NH−(アミド結合) エチルヘキシルアミド、ブチルヘキシルアミド、ブチル
デシルアミド、エチルヘキサデシルアミド、ブチルエイ
コシルアミド、ジヘキサデシルアミドの如き一般式R9
−CONH−R10で表される化合物を挙げることがで
き、これらの中でも、ブチルデシルアミド、エチルヘキ
サデシルアミド、ブチルエイコシルアミドなどが好まし
い。上記一般式中、R9及びR10は、各々炭素数3〜2
0及び2〜20の炭化水素基であり、好ましい炭化水素
基は、アルキル基及びアルケニル基である。 【0035】−COO−(エステル結合) ヘキサン酸メチル、ウンデカン酸メチル、テトラデカン
酸メチル、オクタデカン酸メチル、エイコサン酸ブチ
ル、酢酸オクタデシル、こはく酸ジテトラデシルなどを
挙げることができ、これらの中でも、テトラデカン酸メ
チル、オクタデカン酸メチルなどが好ましい。 【0036】−OH(水酸基) オクタノール、デカノール、テトラデカノール、ヘプタ
デカノール、オクタデカノール、テトラコサノールなど
のアルコール類を挙げることができ、特に、テトラデカ
ノール、オクタデカノール、テトラコサノールなどが好
ましい。また、トリデシルジオール、ヘキサデシル、ジ
オール、オクタデシルジオール、エイコシルジオールな
どのジオール類を挙げることができ、これらの中でも、
トリデシルジオール、ヘキサデシルジオール、オクタデ
シルジオール、エイコシルジオールなどが好ましい。 【0037】−NH2(アミノ基) オクチルアミン、デシルアミン、トリデシルアミン、テ
トラデシルアミン、オクタデシルアミン、テトラコシル
アミン、トリアコンチルアミンなどを挙げることがで
き、これらの中でも、オクチルアミン、トリデシルアミ
ン、オクタデシルアミン、テトラコシルアミンなどが好
ましい。 【0038】−COOH(カルボキシル基) オクタン酸、ノナン酸、トリデカン酸、テトラデカン
酸、ヘキサデカン酸、ペンタデカン酸、オクタデカン
酸、ノナデカン酸、ペンタコサン酸などを挙げることが
でき、これらの中でも、テトラデカン酸、ノナデカン
酸、ペンタコサン酸などが好ましい。 【0039】−S−(硫黄結合) エチルヘキシルサルファイド、エチルデシルサルファイ
ド、ブチルデシルサルファイド、エチルドデシルサルフ
ァイド、エチルヘキサデシルサルファイド、エイコシル
ペンチルサルファイド等のモノサルファイドのほかジサ
ルファイド及びトリサルファイド、並びにヘキシルチオ
エタノール、デシルチオエタノール、デシルチオブタノ
ール、ドデシルチオエタノール、エイコシルチオペンタ
ノール、ヘキシルチオプロパン酸、デシルチオペンタン
酸、エイコシルチオペンタン酸などを挙げることがで
き、これらの中でも、エチルヘキシルサルファイド、エ
チルデシルサルファイド、エチルヘキサデシルサルファ
イド、エイコシルペンチルサルファイドなどが好まし
い。このようなサルファイドとして、一般式R11−SX
−R12を有するものが好適であり、式中、R11及びR12
は、各々炭素数3〜20及び2〜20の炭化水素基であ
り、好ましい炭化水素基は、アルキル基及びアルケニル
基であり、Xは1〜3である。なお、C12H25−S−C
10H20−NH2は、アミノ基と−S−結合の両方を含む
化合物であり、本発明の目的を達成するためには好適で
ある。 【0040】−NH− エチルヘキシルアミン、エチルデシルアミン、ブチルデ
シルアミン、エチルヘキサデシルアミン、ブチルエイコ
シルアミンなどを挙げることができ、これらの中でも、
エチルデシルアミン、ブチルデシルアミン、ブチルエイ
コシルアミンなどが好ましい。 【0041】−N< C18H37−N(C8H16−COOH)2の如く、一般式R
13−N(R14−COOH)2で表される化合物を挙げる
ことがでる。C18H37−N(C8H16−COOH)2など
は、カルボキシル基と−N<結合の両方を含む化合物で
ある。 【0042】〔C〕成分において、(i)炭素数5〜4
0、好ましくは8〜25の炭化水素の構造中に、−O
−、−CONH−、−COO−、−OH、−N
H2、及び−COOHで表される結合または官能基か
らなる群より選ばれる少なくとも一種を導入した構造の
有機化合物は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組
み合わせることにより、優れた初期シャダー防止性能を
発揮する。(ii)炭素数5〜40、好ましくは8〜2
5の炭化水素の構造中に、前記〜で表される結合ま
たは官能基からなる群より選ばれる少なくとも一種と共
に、−S−、−NH−、及び−N<で表される結
合の少なくとも一種を導入した構造を有する有機化合物
も、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせる
ことにより、優れた初期シャダー防止性能を発揮する。
上記(i)と(ii)の有機化合物の併用も効果的であ
る。 【0043】〔C〕成分は、それぞれ単独で使用するこ
とができるが、2種以上を組み合わせて添加するとより
効果的である。そのような組み合わせの例としては、ア
ミン系化合物とジオール系化合物、アミン系化合物とア
ルカノールアミン系化合物、アミン系化合物とエーテル
系化合物、ジオール系化合物とアルカノールアミン系化
合物、ジオール系化合物とエーテル系化合物などを挙げ
ることができる。〔C〕成分は、摩擦調整剤としての作
用を有しており、基油に対して、組成物全重量基準で、
0.01〜5重量%、好ましくは0.03〜3重量%、
特に好ましくは0.05〜2重量%の割合で添加され
る。 【0044】本発明の潤滑油組成物は、これら〔A〕及
び〔B〕に〔C〕を共存させて、3成分を必須成分とし
て含有させることにより、ATFとして使用した場合、
初期から優れた摩擦・摩耗特性を示し、しかも初期シャ
ダー防止性能に優れ、特にスリップ制御機構付き自動変
速機のシャダー防止にとって顕著な効果を奏する。本発
明の自動変速機用潤滑油組成物には、必要に応じて、粘
度指数向上剤、無灰分散剤、金属系清浄剤、酸化防止
剤、極圧剤、金属不活性化剤、流動点降下剤、消泡剤、
腐食防止剤などを適宜添加することができる。 【0045】粘度指数向上剤としては、例えば、ポリメ
タクリレート系、ポリイソブチレン系、エチレン−プロ
ピレン共重合体系、スチレン−ブタジエン水添共重合体
等を用いることができ、これらは、通常、3〜35重量
%の割合で使用される。無灰分散剤としては、例えば、
ポリブテニルこはく酸イミド系、ポリブテニルこはく酸
アミド系、ベンジルアミン系、エステル系のものがあ
り、これらは、通常、0.05〜7重量%の割合で使用
される。 【0046】酸化防止剤としては、例えば、アルキル化
ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、ア
ルキル化−α−ナフチルアミン等のアミン系酸化防止
剤、2,6−ジターシャリーブチルフェノール、4,
4′−メチレンビス−(2,6−ジターシャリーブチル
フェノール)等のフェノール系酸化防止剤等を挙げるこ
とができ、これらは、通常、0.05〜2重量%の割合
で使用される。極圧剤としては、例えば、ジベンジルサ
ルファイド、ジブチルジサルファイド等があり、これら
は、通常、0.05〜3重量%の割合で添加される。 【0047】金属系清浄剤としては、例えば、バリウム
のスルフォネート、フェネート、サリシレート;カルシ
ウムのスルフォネート、フェネート、サリシレート;マ
グネシウムのスルフォネート、フェネート、サリシレー
ト;等の通常使用されているものを使用することができ
る。これらは、通常、0.05〜5重量%の割合で使用
される。 【0048】金属不活性剤としては、例えば、ベンゾト
リアゾール、チアジアゾール等があり、これらは、通
常、0.01〜3重量%の割合で添加される。流動点降
下剤としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、塩素化パラフィンとナフタレンとの縮合物、塩素化
パラフィンとフェノールとの縮合物、ポリメタクリレー
ト、ポリアルキルスチレン等が挙げられ、これらは、通
常、0.1〜10重量%の割合で使用される。 【0049】 【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、初期シャダ
ー防止性能は、以下の方法でμH/μLを測定して、評価
した。 【0050】初期シャダー防止性能 試験機としてLVFA(Low Velocity F
riction Apparatus)を用い、次の要
領で初期シャダー防止性能を測定した。μH/μLの比を
判断基準とした。 ・試験機: LVFA ・摩擦材: SD1777 ・油 温: 80℃ ・油 量: 100cc ・面 圧: 10kgf/cm2 ・判断基準: μH/μL μH・・・相対スリップ速度1.0m/sにおける摩擦
係数 μL・・・相対スリップ速度0.5m/sにおける摩擦
係数 μH/μL>1であれば、実機でシャダーを発生しない。 【0051】[実施例1]基油として溶剤精製パラフィ
ン系鉱油(100℃での動粘度4mm2/s)を使用
し、〔A〕成分としてジ−2−エチルヘキシルジチオり
ん酸亜鉛0.3重量%、〔B〕成分として酸性りん酸エ
ステルとして2−エチルヘキシルアシッドホスフェート
0.1重量%、及び〔C〕成分としてオクタデシルアミ
ン0.05重量%とOH−C20H40−OH0.1重量%
を添加し、さらに、ポリメタアクリレート(粘度指数向
上剤)5.0重量%、ポリブテニルこはく酸イミド(無
灰分散剤)4.0重量%、アルキルジフェニルアミン
(酸化防止剤)0.4重量%、ジベンジルサルファイド
(極圧剤)0.2重量%、マグネシウムフェネート(金
属清浄剤)0.5重量%、及びベンゾトリアゾール(金
属不活性化剤)0.05重量%を添加し、自動変速機用
潤滑油組成物を得た。ここで得られた自動変速機用潤滑
油組成物の初期シャダー防止性能指数を求めたところ次
の結果を得た。 シャダー防止性能指数(μH/μL): 1.17 この値が1.0を越えていることから、実施例1の潤滑
油組成物は、初期シャダー防止性能に優れていることが
分かる。 【0052】[実施例2〜19、比較例1〜6]表1〜
5に従い各成分を用いて、自動変速機用潤滑油組成物を
調製した。実施例1と同様に各組成物の初期シャダー防
止性能を求め、その結果を表1〜5に示す。 【0053】 【表1】 【0054】 【表2】【0055】 【表3】【0056】 【表4】【0057】 【表5】【0058】(脚注) (1)鉱油:溶剤精製パラフィン系鉱油(100℃での
動粘度4mm2/s) (2)合成基油:ポリα−オレフィン(100℃での動
粘度4mm2/s) (3)R1、R8、R18などのRについている数字
は、それぞれの化合物におけるアルキル基の炭素数を示
す。ただし、〔C〕成分については、炭化水素残基の炭
素数の合計を表す。 (4)R8(+ZnO)は、アルキル基の炭素数が8の
塩基性ジチオりん酸亜鉛(ZnO=15モル%)を表
す。 (5)R8(含S)は、硫黄原子含有アルキル基を表
す。 【0059】(6)〔C〕成分は、次のとおりである。 ・アミン系化合物 R4 :C4H9−NH2 R18:C18H37−NH2 ・ジオール系化合物 R4 :HO−C4H8−OH R20:HO−C20H40−OH ・エステル系化合物 R4 :C2H5−COOCH3 R20:C18H37−COOCH3 ・エーテル系化合物 R4 :C2H5−O−C2H5 R24:C12H25−O−C12H25 【0060】これらの表から明らかなように、本発明の
潤滑油組成物は、初期シャダー防止性能指数が良好であ
り、ならし運転時におけるシャダー防止性に優れてい
る。 【0061】 【発明の効果】本発明の自動変速機用潤滑油組成物は、
スリップ制御機構付きの自動変速機において低速域及び
ロックアップ機構を採用した場合にも、初期シャダー防
止性能が高いという優れた特性を有する。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 基油に、 組成物全重量基準で、 〔A〕ジチオりん酸亜鉛、及び塩基性ジチオりん酸亜鉛
からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物0.0
5〜5重量%、 〔B〕りん酸エステル、酸性りん酸エステル、亜りん酸
エステル、及び酸性亜りん酸エステルからなる群より選
ばれる少なくとも一種の化合物0.01〜5重量%、及
び 〔C〕炭素数5〜40の炭化水素の構造を有する有機化
合物の組合わせであって、(i)アミン系化合物とジオ
ール系化合物、(ii)アミン系化合物とエステル系化
合物、(iii)アミン系化合物とエーテル系化合物、
(iv)ジオール系化合物とエステル系化合物、又は
(v)ジオール系化合物とエーテル系化合物から選ばれ
る有機化合物の組合せで、組合わせの各成分0.01〜
5重量%を含有させたことを特徴とするスリップ制御式
ロックアップクラッチ付き自動変速機用潤滑油組成物。
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