JP2007126552A - ギヤ油組成物 - Google Patents

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Takeshi Nomura
武史 野邑
Yutaka Takeshima
豊 竹嶋
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Abstract

【課題】従来のSP系ギヤ油と同等以上の高い極圧性、耐摩耗性に加え、省電力効果及び長期間に渡って優れた酸化安定性を示すギヤ油組成物を提供する。
【解決手段】鉱油系潤滑油基油及び合成油系潤滑油基油の中から選ばれる1種以上の基油に対して、SP系極圧剤と、S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物を含有する組成物であって、該SP系極圧剤の含有量が硫黄分で0.4〜0.8質量%、かつ、りん分で0.02〜0.05質量%であり、該S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物の含有量がモリブデン量で組成物中の全硫黄分のモル比に対して1/250〜1/100であるギヤ油組成物とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、産業機械などに用いられる工業用ギヤ油組成物に関し、詳しくは、従来のSP系ギヤ油と同等以上の高い極圧性、耐摩耗性に加え、優れた省電力効果及び長期間に亘って優れた酸化安定性を示すギヤ油組成物に関する。
産業機械の軸受や歯車に用いられている工業用ギヤ油には、耐摩耗性、極圧性及び酸化安定性が求められる。さらに省エネルギー性の向上のため、摩擦調整剤を配合する場合もある。
工業用ギヤ油の耐摩耗性や極圧性を高めるためには、硫黄系化合物とりん系化合物とを組み合わせた極圧剤、りん硫黄系化合物からなる極圧剤、又はりん硫黄系極圧剤にさらに硫黄系化合物やりん系化合物を組み合わせた極圧剤が使用される。これらの極圧剤は、総称して「硫黄−りん系極圧剤」又は「SP系極圧剤」といわれており、その構成成分の代表的なものとしては、硫黄系化合物には硫化オレフィン、サルファイド、及び硫化油脂などが、りん系化合物にはりん酸エステル及びそのアミン塩、硫黄−りん系化合物にはチオりん酸エステルなどが用いられている。このSP系極圧剤を含有するギヤ油、すなわちSP系ギヤ油は現在ギヤ油の主流を占めている。
工業用ギヤ油に省電力効果を付与する場合には、摩擦調整剤として、一般的に硫化オキシモリブデンジチオカーバメイト(以下、MoDTCと示す)、硫化オキシモリブデンジチオフォスフェート(以下、MoDTPと示す)が広く使用されている(特許文献1、2参照)。
ギヤ油は使用中において恒常的に撹拌状態にあるため空気中の酸素、水分と接触しやすい環境にある。そのため、上記性能に加えて、優れた酸化安定性を長期間に渡って示しうるギヤ油の開発が求められている。
特開平06−220475号公報 特開平7−197068号公報
本発明は、高い極圧性、耐摩耗性に加え、摩擦係数の低減による省電力効果と、優れた酸化安定性を示すギヤ油組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するために検討を重ねた結果、鉱油系潤滑油基油及び合成油系潤滑油基油の中から選ばれる1種以上の基油に対して、SP系極圧剤と、S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物を特定量の範囲で配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、鉱油系潤滑油基油及び合成油系潤滑油基油の中から選ばれる1種以上の基油に対して、SP系極圧剤と、S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物を含有する組成物であって、該SP系極圧剤の含有量が硫黄分で0.4〜0.8質量%、かつ、りん分で0.02〜0.05質量%であり、該S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物の含有量がモリブデン量で組成物中の全硫黄分のモル比に対して1/250〜1/100であることを特徴とするギヤ油組成物を提供するものである。
本発明のギヤ油組成物によれば、SP系極圧剤と、S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物を特定量の範囲で配合する事により、高い極圧性、耐摩耗性に加え、摩擦係数の低減による省電力効果、及び長期間に渡って優れた酸化安定性を保持することができる。これにより、長期に渡ってギヤの損傷を防止することができるともに、ロングドレン化によりメンテナンスの省力化に寄与することができる。
本発明のギヤ油組成物に用いられる基油は、鉱油系潤滑油基油及び合成油系潤滑油基油の中から選ばれる1種以上の基油である。鉱油系潤滑油基油としては、例えば原油の潤滑油留分を溶剤精製、水素化精製など適宜組み合わせて精製したものが挙げられる。
合成系潤滑油基油としては、例えば炭素数3〜12のα−オレフィンの重合体であるα−オレフィンオリゴマー、2−エチルヘキシルセバケート、ジオクチルセバケートを始めとするセバケート、アゼレート、アジペートなどの炭素数4〜12のジアルキルジエステル類、1−トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールと炭素数3〜12の一塩基酸から得られるエステルを始めとするポリオール類、炭素数9〜40のアルキル基を有するアルキルベンゼン類、ブチルアルコールをプロピレンオキシドと縮合させることにより得られるポリグリコールなどのポリグリコール類、約2〜5個のエーテル連鎖及び約3〜6個のフェニル基を有するポリフェニルエーテルなどのフェニルエーテル類などが挙げられる。
上記鉱油系潤滑油基油及び合成系潤滑油基油は1種単独であるいは2種以上を混合して使用することができる。
本発明のギヤ油組成物に用いられるSP系極圧剤としては、硫黄系化合物とりん系化合物とを組み合わせた極圧剤、りん硫黄系化合物からなる極圧剤、又はりん硫黄系極圧剤にさらに硫黄系化合物やりん系化合物を組み合わせた極圧剤を使用することができる。
SP系極圧剤の成分として用いられる硫黄系化合物としては、炭化水素硫化物、硫化油脂等が挙げられる。炭化水素硫化物としては、一般式(1)及び(2)で表される炭化水素硫化物が挙げられ、R1が1価の炭化水素基、例えば、アルキル基やアルケニル基のような炭素数2〜20個の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいは炭素数6〜26の芳香族炭化水素基で表され、R2が2価の炭化水素基、例えば、炭素数2〜20の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいは炭素数6〜26の芳香族炭化水素基で表されるものが挙げられる。
R1−Sx−(R2−Sx)n−R1 (1)
Figure 2007126552
(式中、R1は1価の炭化水素基、R2は2価の炭化水素基、xは1以上の整数で、繰り返し単位中において各々のxは同じでも異なってもよく、nは0又は1以上の整数を表す。)
R1で表される1価の炭化水素基の具体例としては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、フェニル基、トリル基、ヘキシルフェニル基、ベンジル基などが挙げられる。R2で表される1価の炭化水素基の具体例としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、フェニレン基などが挙げられる。
これら炭化水素硫化物の具体的な化合物例としては、ジイソブチルジサルファイド、ジオクチルポリサルファイド、ジターシャリーノニルポリサルファイド、ジターシャリーブチルポリサルファイド、ジベンジルポリサルファイドなどのポリサルファイド化合物;及びポリイソブチレン、テルペン類などのオレフィン類を、硫黄などの硫化物で硫化した硫化オレフィン類;イソブチレンと硫黄との反応生成物で、一般式(3)、一般式(4)の化学式を有するものと推測される化合物などが挙げられる。
Figure 2007126552
(式中、x、nは一般式(1)と同じである。)
Figure 2007126552
(式中、x、nは一般式(1)と同じである。)
さらに、組成物中のSP系極圧剤の硫黄分のひとつである硫化油脂は、油脂と硫黄の反応生成物であって、油脂としては、ラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油などの動植物油脂が挙げられる。
SP系極圧剤の成分として用いられるりん系化合物としては、りん酸エステル、亜りん酸エステル、及びこれらのアミン塩等が挙げられる。りん酸エステル、亜りん酸エステルは、モノ、ジ、トリエステルのいずれでもよく、そのアルコール残基としては、炭素数4〜30のアルキル基、例えば、ブチル、オクチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基など、炭素数6〜30のアリール基、例えば、フェニル基など、炭素数7〜30のアルキル置換アリール基、例えば、メチルフェニル、オクチルフェニル基などが挙げられる。具体的化合物の例としては、りん酸トリブチル、りん酸モノオレイル、りん酸ジオクチル、亜りん酸ジオレイル、亜りん酸ジフェニル、りん酸トリクレジルなどが挙げられる。これらのアミン塩としては、ステアリルアミン塩、オレイルアミン塩、ココナッツアミン塩などが挙げられる。
SP系極圧剤の成分として用いられるりん硫黄系化合物としては、チオりん酸エステルが挙げられる。チオりん酸エステルは、モノ、ジ、トリエステルのいずれでもよく、そのアルコール残基としては炭素数4〜30のアルキル基、例えば、ブチル、オクチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基など、炭素数6〜30のアリール基、例えば、フェニル基など、炭素数7〜30のアルキル置換アリール基、例えば、メチルフェニル、オクチルフェニル基などが挙げられる。具体的化合物の例としては、チオりん酸トリブチル、チオりん酸モノオレイル、チオりん酸ジオクチル、チオりん酸トリクレジルなどが挙げられる。
本発明のS原子を含まない有機モリブデン窒素化合物は、三酸化モリブデン、モリブデン酸、又はそのアルカリ塩を還元剤にて還元後、アミノ性窒素原子含有化合物とを反応させて得ることができる。
使用されるアミノ性窒素原子含有化合物は下記の一般式(5)で表される。
Figure 2007126552
(式中、R3〜R5は水素原子及び/又は炭化水素基を表す。)
上記、一般式(5)の化合物としては、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミンなどが挙げられる。第一級アミンとしては、炭素数3〜30程度、好ましくは4〜24のモノアルキルアミンが好適であり、たとえば、n−ブチルアミン、n−オクチルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、イソブチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、分枝トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、牛脂由来アルキルアミン、硬化牛脂由来アルキルアミン、大豆油由来アルキルアミンなどの鎖状モノアルキルアミンが挙げられる。その他のモノアルキルアミンとしてシクロヘキシルアミン、2−メチルシクロヘキシルアミンなどの脂環式置換基を持つモノアミン、ベンジルアミン、4−メチルベンジルアミンなどの芳香族置換基を持つモノアミンが挙げられる。
第二級アミンとしては、ジアルキルアミンが好ましく、ジアルキルアミンとしては、各アルキル基が炭素数1〜30程度、好ましくは1〜24のアルキル基のジアルキルアミンが好ましく、具体例としては、ジ−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、ジラウリルアミン、ジステアリルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、分枝ジ(トリデシル)アミン、N−テトラデシルメチルアミン、N−ペンタデシルメチルアミン、N−ヘキサデシルメチルアミン、N−ステアリルメチルアミン、N−オレイルメチルアミン、N−ドコシルメチルアミン、N−牛脂由来アルキルメチルアミン、N−硬化牛脂由来アルキルメチルアミン、N−大豆油由来アルキルメチルアミン、ジテトラデシルアミン、ジペンタデシルアミン、ジヘキサデシルアミン、ジステアリルアミン、ジオレイルアミン、ジドコシルアミン、ビス(2−ヘキシルデシル)アミン、ビス(2−オクチルドデシル)アミン、ビス(2−デシルテトラデシル)アミン、ジ牛脂由来アルキルアミン、ジ硬化牛脂由来アルキルアミン、ジ大豆油由来アルキルアミンなどの鎖状ジアルキルアミンが挙げられる。
その他のジアルキルアミンとしてジシクロヘキシルアミン、ジ−2−メチルシクロヘキシルアミンなどの脂環式置換基を持つ第二級アミン、ジベンジルアミン、ジ−4−メチルベンジルアミンなどの芳香環置換基をもつ第二級アミン、メチル−n−ブチルアミン、エチルラウリルアミン、エチルステアリルアミン、イソプロピル−n−オクチルアミン、イソブチル−2−エチルヘキシルアミン、シクロヘキシル−2−エチルヘキシルアミン、シクロヘキシルベンジルアミン、ステアリルベンジルアミン、2−エチルヘキシルベンジルアミンなどの非対称第二級アミンが挙げられる。
第三級アミンとしては、トリアルキルアミンが好ましく、トリアルキルアミンとしては、各アルキル基が炭素数1〜30程度、好ましくは1〜24のアルキル基のトリアルキルアミンが好ましく、具体例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリラウリルアミン、トリステアリルアミン、トリイソプロピルアミン、トリイソブチルアミン、トリ−2−エチルヘキシルアミン、分枝トリ(トリデシル)アミン、テトラデシルジメチルアミン、ヘキサデシルジメチルアミン、オクタデシルジメチルアミン、牛脂由来アルキルジメチルアミン、硬化牛脂由来アルキルジメチルアミン、大豆油由来アルキルジメチルアミン、ジオレイルメチルアミン、トリテトラデシルアミン、トリステアリルアミン、トリオレイルアミンなどの鎖状トリアルキルアミンが挙げられる。
その他のトリアルキルアミンとしてトリシクロヘキシルアミンの如き脂環式置換基を持つ第三級アミン、トリベンジルアミン、トリ−4−メチルベンジルアミンの如き芳香環置換基を持つ第三級アミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジメチルステアリルアミン、ジエチルラウリルアミン、ジメチルベンジルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミンの如き混合炭化水素基を有する第三級アミンが挙げられる。さらに、アミノ性窒素原子含有化合物としては、分子量70〜50,000程度の炭化水素基を持ち、アミノ性窒素原子を持つコハク酸イミド、コハク酸アミド、カルボン酸アミド及び炭化水素系ポリアミン等の分散剤的アミノ化合物もしくはこれらの混合物も挙げることができる。
また、この他にもアルカノール基を含むアルキルアミンも使用でき、具体的には2−ヒドロキシドデシルアミン、2−ヒドロキシテトラデシルアミン、2−ヒドロキシヘキサデシルアミン、2−ヒドロキシオクタデシルアミン、2−ヒドロキシエイコシルアミン等の第一級アミン;N−2−ヒドロキシドデシルメチルアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルメチルアミン、N−2−ヒドロキシヘキサデシルメチルアミン、N−2−ヒドロキシオクタデシルメチルアミン、N−2−ヒドロキシエイコシルメチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルエチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルブチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルエタノールアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルエタノールアミン、N−2−ヒドロキシヘキサデシルエタノールアミン、N−2−ヒドロキシオクタデシルエタノールアミン、N−2−ヒドロキシエイコシルエタノールアミン等の第二級アミン;
N−2−ヒドロキシドデシルジメチルアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルジメチルアミン、N−2−ヒドロキシヘキサデシルジメチルアミン、N−2−ヒドロキシオクタデシルジメチルアミン、N−2−ヒドロキシエイコシルジメチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルジエチルアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルジエチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルジブチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルジエタノールアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルジエタノールアミン、N−2−ヒドロキシヘキサデシルジエタノールアミン、N−2−ヒドロキシオクタデシルジエタノールアミン、N−2−ヒドロキシエイコシルジエタノールアミン、N−2−ヒドロキシドデシルジイソプロパノールアミン等の第三級アミンなどが挙げられる。
さらに、アルカノール基を含むアルキルアミンの他の具体例として、N−2−ヒドロキシオクタデシル(アミノエチル)アミン、N−2−ヒドロキシオクタデシルビス(2−アミノエチル)アミン、N−デシルエタノールアミン、N−ドデシルエタノールアミン、N−イソトリデシルエタノールアミン、N−テトラデシルエタノールアミン、N−ヘキサデシルエタノールアミン、N−オクタデシルエタノールアミン、N−オレイルエタノールアミン、N−デシルジエタノールアミン、N−ドデシルジエタノールアミン、N−イソトリデシルジエタノールアミン、N−テトラデシルジエタノールアミン、N−ヘキサデシルジエタノールアミン、N−オクタデシルジエタノールアミン、N−オレイルジエタノールアミン、N−ベヘニルジエタノールアミン、N,N−ジデシルエタノールアミン、N,N−ジドデシルエタノールアミン、N,N−ジイソトリデシルジエタノールアミン、N,N−ジテトラデシルエタノールアミン、N,N−ジヘキサデシルエタノールアミン、N,N−ジオクタデシルエタノールアミン、N,N−ジベヘニルエタノールアミン、N,N−ジオレイルエタノールアミン等のエタノールアミン類;N−デシルジイソプロパノールアミン、N−ドデシルジイソプロパノールアミン、N−イソトリデシルジイソプロパノールアミン、N−テトラデシルジイソプロパノールアミン、N−ヘキサデシルジイソプロパノールアミン、N−オクタデシルジイソプロパノールアミン、N−オレイルジイソプロパノールアミン、N,N−ジデシルイソプロパノールアミン、N,N−ジドデシルイソプロパノールアミン、N,N−ジイソトリデシルイソプロパノールアミン、N,N−ジテトラデシルイソプロパノールアミン、N,N−ジヘキサデシルイソプロパノールアミン、N,N−ジオクタデシルイソプロパノールアミン、N,N−ジオレイルイソプロパノールアミン等のイソプロパノールアミン類;N−デシルビス(2−ブタノール)アミン、N−ドデシルビス(2−ブタノール)アミン、N−イソトリデシルビス(2−ブタノール)アミン、N−テトラデシルビス(2−ブタノール)アミン、N−ヘキサデシルビス(2−ブタノール)アミン、N−オクタデシルビス(2−ブタノール)アミン、N−オレイルビス(2−ブタノール)アミン、N,N−ジデシル−2−ブタノールアミン、N,N−ジドデシル−2−ブタノールアミン、N,N−ジイソトリデシル−2−ブタノールアミン、N,N−ジテトラデシル−2−ブタノールアミン、N,N−ジヘキサデシル−2−ブタノールアミン、N,N−ジオクタデシル−2−ブタノールアミン、N,N−ジオレイル−2−ブタノールアミン等の2−ブタノールアミン類;N−デシル−1,3−プロパンジアミン、N−ドデシル−1,3−プロパンジアミン、N−イソトリデシル−1,3−プロパンジアミン、N−テトラデシル−1,3−プロパンジアミン、N−オクタデシル−1,3−プロパンジアミン、N−オクタデシル−1,3−プロパンジアミンのエチレンオキサイド3モル付加物等の1,3−プロパンジアミン類及びそのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
これらアミノ性窒素原子含有化合物の中で、生成物の油溶性の点で特に好ましいのは炭素数6〜24のジアルキルアミンであり、炭素数がこれより短いと基油への溶解度が低くなり、使用できる基油が限定される。また、炭素数がこれより長い場合、製品に含まれる有効なモリブデン濃度が低くなり、十分な摩擦低減効果が得られない場合がある。
また、一般に第一級アミンは、油への溶解性が悪く、第三級アミンは、製品の収率が悪くなる。アミノ性窒素原子含有化合物として、ポリアルキレンポリアミンのサクシンイミド等、通常無灰型分散剤として潤滑油に使用されるアミン類を使用した場合は、特に基油への溶解速度が速く、かつ分散剤としての機能も有する組成物が得られる。
有機モリブデン窒素化合物の具体的な例としては、下記一般式(6)で表されるモリブデン酸の第二級アミン塩が挙げられる。
Figure 2007126552
(式中、aは1〜3の整数、bは1〜11の整数、cは0〜6の整数、dは0、1の整数、nは1〜4の整数であり、R及びRはそれぞれ炭素数3〜30の炭化水素基である。nが複数の場合、第二級アミンは同一のものでも異なるものでもよい。)
一般式(6)において、R及びRは炭素数3〜30の炭化水素基であり、4個の炭化水素基は同一でも、異なっていてもよい。炭素数3〜30の炭化水素基としては、例えば、炭素数3〜30のアルキル基、炭素数3〜30のアルケニル基、炭素数3〜30のシクロアルキル基、炭素数6〜30のアリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基などを挙げることができる。炭素数3〜30の炭化水素基の具体例としては、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基、各種ノニル基、各種デシル基、各種ウンデシル基、各種ドデシル基、各種トリデシル基、各種テトラデシル基、各種ペンタデシル基、各種ヘキサデシル基、各種ヘプタデシル基、各種オクタデシル基、各種オクテニル基、各種ノネニル基、各種デセニル基、各種ウンデセニル基、各種ドデセニル基、各種トリデセニル基、各種テトラデセニル基、各種ペンタデセニル基、シクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、プロピルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル基、ヘプチルシクロヘキシル基、フェニル基、トリル基、ジメチルフェニル基、ブチルフェニル基、ノニルフェニル基、メチルベンジル基、フェニルエチル基、ナフチル基、ジメチルナフチル基などを挙げることができる。
本発明において、有機モリブデン窒素化合物は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明のSP系極圧剤の含有量は、硫黄分として0.4〜0.8質量%、好ましくは0.5〜0.7質量%であり、りん分として0.02〜0.05質量%、好ましくは0.025〜0.04質量%である。これらの含有量が少なすぎると、十分な極圧性、耐摩耗性を発揮できず、また多すぎても、高い酸化安定性を示せない上に経済的にも不利となる。
本発明におけるS原子を含まない有機モリブデン窒素化合物の含有量は、モリブデン量として、全硫黄分のモル比に対して1/250〜1/100であり、好ましくは1/200〜1/140である。全硫黄分とは基油、SP系極圧剤及びその他の成分など本発明のギヤ油組成物を構成する全成分中の硫黄分の合計値であり、その由来ならびに構造は問わない。上記有機モリブデン窒素化合物の配合量が少ないと、高い摩擦低減効果が得られず、また多すぎてもそれに見合った摩擦低減効果や酸化安定性が現れない上に経済的に不利になる。
本発明のギヤ油組成物には、上記成分の他に、目的に応じて、通常使用されている公知の添加剤、例えば、金属型清浄剤、無灰型分散剤、摩耗防止剤、摩擦調整剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤などが配合される。
上記の金属型清浄剤としては、アルカリ土類金属スルフォネート、アルカリ土類金属フェネートなどが、無灰型分散剤としては、アルケニルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポリアミンとのアミド(アミノアミド型)などが、摩耗防止剤としては、Zn−DTPなどが、摩擦調整剤としては、脂肪酸、上記有機モリブデン窒素化合物以外の有機モリブデン化合物などが、酸化防止剤としては、Zn−DTP、アミン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤などが、金属不活性化剤としては、ベンゾトリアゾール、アルケニルコハク酸エステルなどが、粘度指数向上剤としては、ポリメタクリレート、オレフィンコポリマーなどが、流動点降下剤としては、ポリメタクリレートなどが、消泡剤としては、シリコン化合物、エステル系消泡剤などが、それぞれ挙げられる。
次に、本発明を実施例と比較例によりさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの例によっては何等限定されるものではない。
(実施例1及び2)
表1に示した成分を表1に示した含有量で混合してギヤ油組成物を調製した。得られたギヤ油組成物の評価試験結果を表1に示した。
SP系極圧剤は硫化オレフィン53質量%、アルキルフォスフェートアミン塩及びチオフォスフェートが33質量%からなるものを用いた(硫黄分;27質量%、りん分;1.4質量%)。有機モリブデン窒素化合物はモリブデン酸第2級アミン塩(一般式(6)において、a=1、b=2、c=0、d=0、n=2であり、R及びRがトリデシル基である。)を用いた。その他の成分として金属不活性剤としてベンゾトリアゾールアミン塩、消泡剤としてジメチルポリシロキサンを用いた。基油はJIS K2219中のギヤ油の工業用2種ISO VG220相当の粘度を有する鉱油系潤滑油基油(硫黄分0.38質量%)を用いた。
実施例および比較例で用いる評価試験法は以下の通りである。
(1)酸化安定性の評価
酸化安定性の評価は、内燃機関用潤滑油酸化安定度試験法(JIS K 2514)に準拠し、95℃、500時間の条件で行った。スラッジ量は、JIS
B9931(質量法による作動油汚染の測定方法)に記載された装置(フィルターの孔径:10μm)と定量方法に従って、試験対象のギヤ油中に生成したスラッジをろ過し、ろ別されたスラッジをn−ヘキサンで洗浄し、スラッジ量を定量した。
(2)摩擦特性の評価試験
摩擦特性の評価試験は、シリンダ・オン・ディスク試験機(オプチモル社製、SRV試験機を用い摩擦係数を測定し評価した。このときの試験条件を下記に示す。
試験条件:試験片;(シリンダ)材質SUJ−2、Φ15mm×22mm
(ディスク)材質SUJ−2、Φ24mm×7mm
試験温度;90℃
試験時間;30分
荷重;200N
振幅;1mm
周波数;50Hz
(3)耐荷重試験の評価
極圧性及び耐摩耗性を耐荷重試験で評価した。耐荷重試験はFZGギヤ試験機を用い、ドイツ工業規格(DIN)のDIN51354−2に準拠した。すなわち規格に沿った荷重をギヤに負荷したのち、ギヤ回転速度1,440rpmで21,700回転に達するまで試験を行った。(ここまでを1ステージとする)荷重ステージを段階的に上昇させ、12ステージ(ピニオントルク;534.5Nm)終了時におけるピニオンの16歯面における摩耗傷(スカッフィング、スコーリング)の合計面積幅が20mm未満を合格とした。
(比較例1及び2)
表2に示した成分を表2に示した含有量で混合してギヤ油組成物を調製した。SP系極圧剤、その他の成分及び基油は実施例と同一のものを使用し、りん酸エステルを添加した。評価試験は実施例と同様の手法で評価した。評価試験結果を表2に示した。
表1、2から明らかなように、本発明のギヤ油組成物(実施例1〜2)は、比較のギヤ油組成物(比較例1〜2)に比べ、長期に渡り優れた酸化安定性を示すとともに、摩擦低減効果、耐荷重性能と三種の性能を兼ね備えた極めて良好なものであることが分かる。
Figure 2007126552
Figure 2007126552
本発明のギヤ油組成物は、産業機械の軸受や歯車など、特に好ましくは圧延機、セメントキルン、セメントミル、発電所のタービン、建設機械、工作機械、船舶などに用いることができる。

Claims (1)

  1. 鉱油系潤滑油基油及び合成油系潤滑油基油の中から選ばれる1種以上の基油に対して、SP系極圧剤と、S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物を含有する組成物であって、該SP系極圧剤の含有量が硫黄分で0.4〜0.8質量%、かつ、りん分で0.02〜0.05質量%であり、該S原子を含まない有機モリブデン窒素化合物の含有量がモリブデン量で組成物中の全硫黄分のモル比に対して1/250〜1/100であることを特徴とするギヤ油組成物。
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