JP2010095692A - 省電力ギヤ油組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省電力性、低温流動性に優れ、かつ、極圧性も良好なギヤ油組成物を提供する。
【解決手段】重量平均分子量が1,000以上3,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体と重量平均分子量が3,000を超え20,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体を、質量比で60〜100:40〜0の割合で含有する基油を含有し、硫黄を含有する極圧剤を組成物全量に対して0.2〜10質量%含有し、かつ、組成物の40℃における動粘度が30〜2000mm/sであることを特徴とするギヤ油組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、省電力型ギヤ油組成物に関する。
近年、地球規模での温暖化が進行し、温室効果ガスの一つである二酸化炭素排出量削減が急務となっている。わが国でも、2006年にエネルギーの使用の合理化に関する法律、地球温暖化対策の推進に関する法律がそれぞれ改正施行され、工場、輸送事業者等はこれまで以上に電力消費量の削減が求められるようになってきた。
電力消費量削減の一つの方法として、産業機械や輸送機械で使用される潤滑油側からの省電力化が図られている。そのような状況下、産業機械の軸受や歯車に用いられている工業用ギヤ油においても、省電力化が検討されており、例えば、摩擦調整剤である硫化オキシモリブデンジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジチオカーバメートなどの配合技術による対応が試みられている(例えば、特許文献1、2参照)。
ところで、各種機械においては、通常運転時の他にも、起動時の電力消費量削減も求められており、これに対しては低温流動性の向上で対応している。ギヤ油においても同様に低温流動性の向上が必要とされている。
さらに、省電力化や低温流動性向上の際には、当然、ギヤ油としての基本性能である極圧性を十分に兼ね備えている必要もある。
特開平6−220475号公報 特開平7−197068号公報
本発明は、省電力性、低温流動性に優れ、かつ、極圧性も良好なギヤ油組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体を基油とし、硫黄を含有する極圧剤を添加、混合することにより、特定の組成物とすることで、省電力性、低温流動性に優れ、かつ、良好な極圧性も示すギヤ油組成物が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、重量平均分子量が1,000以上3,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体と重量平均分子量が3,000を超え20,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体を、質量比で60〜100:40〜0の割合で含有する基油を含有し、硫黄を含有する極圧剤を組成物全量に対して0.2〜10質量%含有し、かつ、組成物の40℃における動粘度が30〜2000mm/sであることを特徴とするギヤ油組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記ギヤ油組成物において、前記エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体がエチレンと炭素数3〜30のオレフィンとの共重合体であるギヤ油組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記ギヤ油組成物において、前記硫黄を含有する極圧剤が硫化オレフィン及び硫黄−リン系極圧剤から選ばれる少なくとも1種以上であるギヤ油組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記ギヤ油組成物において、さらにモリブデン化合物がモリブデン量換算で該組成物の全量に対して0.001〜1.0質量%配合されているギヤ油組成物を提供するものである。
本発明のギヤ油組成物は、特定の重量平均分子量のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体と特定の重量平均分子量のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体を、特定割合で含有する基油を潤滑油基油として用い、さらに特定量の硫黄を含有する極圧剤と組み合わせるため、省電力性、低温流動性に優れ、かつ、極圧性も良好である。
(基油)
本発明のギヤ組成物は、(1)重量平均分子量が1,000以上3,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体と(2)重量平均分子量が3,000を超え20,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体を、質量比で(1)成分:(2)成分が60〜100:40〜0、好ましくは65〜100:35〜0の割合で含有する基油が用いられる。すなわち、本発明のギヤ油組成物の基油としては、(1)成分を主成分とし60%以上含有するもので、必要な動粘度が(1)成分だけで確保できれば、(2)成分は含有しなくてもよい。また、(2)成分は(1)成分と比較して、せん断下における粘度低下を起こしやすい傾向にあり、この点からも(2)成分は少ないか、または含まない方がよい。
上記(1)成分のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体の重量平均分子量は、1,000以上3,000以下、好ましくは1,300以上2,500以下である。(1)成分の重量平均分子量をこの範囲内とすることで、所定のギヤ油動粘度を得やすい。
一方、上記(2)成分のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体の重量平均分子量は3,000を超え20,000以下、好ましくは3,000を超え15,000以下である。(2)成分の重量平均分子量を3,000を超える分子量とすることで、(1)成分との組み合わせで所定のギヤ油動粘度に調整しやすくなる。また、(2)成分の重量平均分子量を20,000以下とすることで、せん断下における粘度低下を抑制しやすい。
なお、本発明における重量平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定され、ポリスチレン換算による値である。
エチレンと共重合体を形成するエチレン以外のモノマーとしては、例えば、オレフィン系炭化水素、ジエン系炭化水素、ビニル芳香族炭化水素等が挙げられる。これらのエチレン以外のモノマーの炭素数は、好ましくは3〜30であり、より好ましくは3〜25であり、さらに好ましくは3〜15であり、特に好ましくは3〜8であり、最も好ましくは3〜5である。エチレン以外のモノマーの炭素数が30以下とすることで、耐せん断安定性を向上させることができるため好ましい。
エチレン以外のモノマーとして用いられるオレフィン系炭化水素としては、直鎖であっても環状であっても良く、分岐があっても良い。オレフィン系炭化水素の具体例としては、プロピレン、n−ブテン、i−ブチレン、シクロブテン、n−ペンテン、i−ペンテン、シクロペンテン、n−へキセン、i−へキセン、n−へプテン、i−へプテン等が挙げられる。
エチレン以外のモノマーとして用いられるジエン系炭化水素は、鎖状であっても、環状であってもよく、分岐鎖があってもよい。ジエン系炭化水素の具体例としては、ブタジエン、シクロブタジエン、ペンタジエン、シクロペンタジエン、ヘキサジエン、ヘプタジエン等が挙げられる。
エチレン以外のモノマーとして用いられるビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
これらエチレン以外のモノマーの内、好ましいものはオレフィン系炭化水素であり、特に好ましいものは炭素数3〜5のオレフィン系炭化水素である。
エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体はエチレンとエチレン以外のモノマーを重合して合成するが、エチレン以外のモノマーは1種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。
エチレンとエチレン以外のモノマーのモル比は特に制限されないが、好ましくは80:20〜20:80であり、より好ましくは70:30〜30:70であり、さらに好ましくは65:35〜35:65である。
エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体は、規則的交互重合体、ランダム重合体、ブロック重合体またはグラフト重合体のいずれであってもよい。
エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体は、本発明の目的が損なわれないかぎり、分散型、非分散型のいずれであってもよい(モノマー由来の極性基を有するものを分散型、極性基を有さないものを非分散型という)。すなわち、エチレン以外のモノマー分子として窒素原子含有化合物やアルキルエステル類が用いられている分散型であってもよい。このような窒素原子含有化合物の具体例としては、アルキル-ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール等が挙げられる。また、アルキルエステル類の具体例として、ポリアルキレングリコールエステル、マレイン酸エステル、フマル酸エステル等が挙げられる。これらは1種でも、2種以上でも用いることができる。
ただし、エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体中の分散基を有するモノマーとそれ以外のモノマーのモル比は、分散基のモル比が25を超えると、基油とエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体の混合物のトラクション係数が高くなり、電力消費量が多くなる傾向がある。そのため、分散基を有するモノマーとそれ以外のモノマーのモル比は、好ましくは0:100〜25:75であり、より好ましくは0:100〜10:90である。
エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明では、十分な省電力効果を得るために、上記の(1)成分又は(1)成分及び(2)成分の混合物からなる基油を用いることが肝要である。なお、本発明の性能を妨げない範囲であれば、少量の他の基油成分を含有していてもよい。上記のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体の含有量は、全基油の合計量に対して、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましく、98質量%以上であることが特に好ましい。
本発明のギヤ油組成物においては、全基油の配合量は、硫黄を含有する極圧剤や、必要に応じて添加されるモリブデン化合物やその他の添加剤の配合量と全基油の配合量の合計が100質量%になるように調整されればよいが、組成物の全量に対して90〜99.8質量%が好ましく、92〜99.8質量%がより好ましく、95〜99.8質量%がさらに好ましく、97〜99.5質量%が特に好ましい。
(硫黄を含有する極圧剤)
本発明のギヤ油組成物は、極圧剤として、硫黄を含有する極圧剤を含有する。
この硫黄を含有する極圧剤としては、例えば、硫黄系極圧剤や硫黄−リン系極圧剤が挙げられ、耐摩耗性の観点から、硫黄系極圧剤のうちの硫化オレフィンや硫黄−リン系極圧剤を配合することが好ましい。
(i)硫黄系極圧剤
硫黄系極圧剤としては、炭化水素硫化物、硫化油脂、硫化エステル等が挙げられる。
上記炭化水素硫化物としては、一般式(1)又は一般式(2)で表される炭化水素硫化物が挙げられる。
Figure 2010095692
一般式(1)及び一般式(2)中、Rは、1価の炭化水素基(例えば、炭素数2〜20個の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基(例えば、アルキル基又はアルケニル基)、又は炭素数6〜26の芳香族炭化水素基)を表し、Rは、2価の炭化水素基(例えば、炭素数2〜20の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基、又は炭素数6〜26の芳香族炭化水素基)を表す。
また、一般式(1)及び一般式(2)中、bは1以上の整数で、繰り返し単位中において各々のbは同じでも異なっていてもよく、cは0又は1以上の整数を表す。
で表される1価の炭化水素基の具体例としては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、フェニル基、トリル基、へキシルフェニル基、ベンジル基などが挙げられる。
で表される2価の炭化水素基の具体例としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、フェニレン基などが挙げられる。
これら炭化水素硫化物の具体的な化合物例としては、(1)ジイソブチルジサルファイド、ジオクチルポリサルファイド、ジ−tert−ブチルポリサルファイド、ジ−tert−ノニルポリサルファイド、ジベンジルポリサルファイドなどのポリサルファイド化合物、(2)ポリイソブチレン、テルペン類などのオレフィン類を、硫黄などの硫化物で硫化した硫化オレフィン類、(3)イソブチレンと硫黄との反応生成物で、一般式(3)、一般式(4)の化学式を有するものと推測される化合物などが挙げられる。
Figure 2010095692
一般式(3)中、b及びcは、一般式(1)におけるb及びcと同じである。
Figure 2010095692
一般式(4)中、b及びcは、一般式(2)におけるb及びcと同じである。
上記硫化油脂としては、油脂と硫黄の反応生成物が挙げられる。
ここで、油脂としては、ラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油などの動植物油脂が挙げられる。
硫化エステルは、油脂と各種アルコールとの反応により得られる脂肪酸エステルを硫化することにより得られ、化学構造そのものは明確でない。油脂としてラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油などの動植物油脂などが挙げられる。
(ii)硫黄−リン系極圧剤
硫黄−リン系極圧剤としては、上記の硫黄系極圧剤とリン系極圧剤とを組みあわせて配合したものや、硫黄−リン系化合物が挙げられる。
硫黄系極圧剤と組み合わせるリン系極圧剤としては、ホスフェート、ホスファイト、及びこれらの誘導体が挙げられる。ホスフェート、ホスファイトは、モノ、ジ、トリエステルのいずれでもよく、そのアルコール残基としては、ブチル、オクチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基などの炭素数4〜30のアルキル基、フェニル基などの炭素数6〜30のアリール基、メチルフェニル、オクチルフェニル基などの炭素数7〜30のアルキル置換アリール基などが挙げられる。
上記リン系極圧剤の具体的化合物の例としては、トリブチルホスフェート、モノオレイルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジオレイルホスファイト、ジフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイトなどが挙げられる。これらの誘導体としては、上記モノエステルすなわちアシッドホスフェートやアシッドホスファイトのアミン塩があり、例えばステアリルアミン塩、オレイルアミン塩、ココナッツアミン塩などが挙げられる。
硫黄−リン系化合物としては、チオホスファイト、チオホスフェート及びこれらの誘導体が挙げられる。チオホスファイトは、モノ、ジ、トリチオホスファイトのいずれでもよい。チオホスフェートは、モノ、ジ、トリ、テトラチオホスフェートのいずれでもよい。またチオホスファイト、チオホスフェートは、モノ、ジ、トリエステルのいずれでもよく、そのアルコール残基としては、ブチル、オクチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基などの炭素数4〜30のアルキル基、フェニル基などの炭素数6〜30のアリール基、メチルフェニル、オクチルフェニル基などの炭素数7〜30のアルキル置換アリール基などが挙げられる。
硫黄−リン系化合物の具体例としては、トリブチルチオホスフェート、モノオレイルチオホスフェート、ジオクチルチオホスフェート、トリクレジルチオホスフェートなどが挙げられる。これらのアミン塩としては、ステアリルアミン塩、オレイルアミン塩、ココナッツアミン塩などが挙げられる。チオホスファイト及びチオホスフェートの誘導体としては、上記アシッドチオホスファイト及びアシッドチオホスフェートとのアミン塩、金属塩、脂肪酸との反応物等が挙げられ、下記一般式(5)で表されるジチオリン酸エステル系化合物等も用いることができる。
Figure 2010095692
上記一般式(5)において、R、Rは、炭素数3〜18の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基、環状炭化水素基を表し、同一であっても異なっていてもよい。具体的には、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、ノニル基、ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、フェニル基、ヘキシルフェニル基などがある。
は炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を表し、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、アミレン基、へキシレン基があり、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基である。
は水素原子または炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基、環状炭化水素基を表す。具体的には、水素原子、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、ノニル基、ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、フェニル基、ヘキシルフェニル基などがある。好ましい例として、Rがプロピレン基でRが水素原子のものが挙げられる。
上記の硫黄を含有する極圧剤の含有量は、本発明のギヤ油組成物の全量に対し、0.2〜10質量%であることが必要である。この含有量は、より好ましくは0.2〜8質量%であり、さらに好ましくは0.2〜5質量%であり、特に好ましくは0.5〜3質量%である。含有量が0.2質量%未満であると、ギヤ油組成物として求められる極圧性能を得にくくなる傾向にあり、10質量%を超えても添加量に見合った効果が得られない。
上記の硫黄を含有する極圧剤は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
(モリブデン化合物)
本発明のギヤ油組成物は、さらにモリブデン化合物をギヤ組成物の全量に対しモリブデン量換算で0.001〜1.0質量%含有させることで、さらに省電力効果を高めることができる。モリブデン化合物のモリブデン換算量での含有量は、好ましくは0.005〜0.3質量%であり、より好ましくは0.01〜0.2質量%である。
上記モリブデン化合物としては、モリブデン酸アミン、モリブデンジチオホスフェート、モリブデンジチオカーバメートなどが挙げられる。
モリブデン酸アミンとしては、三酸化モリブデン、モリブデン酸、又はそのアルカリ塩を還元剤にて還元後、アミン類と反応させて得ることができる。ここで用いられるアミン類としては第一級アミン、第二級アミン、第三級アミンのいずれであってもよく、その一例として、第一級アミンとしては炭素数4〜24のアルキル基を有するモノアルキルアミン等、第二級アミンとしては炭素数1〜24のアルキル基を有するジアルキルアミン等、第三級アミンとしては炭素数1〜24のアルキル基を有するトリアルキルアミン等を挙げることができる。このうち、生成物の油溶性の点で特に好ましいアミンは、第二級アミンであり、炭素数6〜24のアルキル基を有するジアルキルアミンが好ましい。ジアルキルアミンにおけるアルキル基の炭素数は、8〜20がより好ましく、10〜16がさらに好ましい。
モリブデンジチオカーバメートとしては一般式(6)の構造を有する化合物が挙げられる。
Figure 2010095692
(式中、R〜R10は炭素数6〜18の炭化水素基であり、それぞれ同一であってもよいし、異なってもよい。X及びYは、硫黄原子又は酸素原子を示す。)
モリブデンジチオホスフェートとしては、一般式(7)の構造を有する化合物が挙げられる。
Figure 2010095692
(式中、R〜R10は炭素数6〜18の炭化水素基であり、それぞれ同一であってもよいし、異なってもよい。X及びYは、硫黄原子又は酸素原子を示す。)
上記モリブデン化合物の中で、最も好ましいものはモリブデン酸アミンである。
(その他添加剤)
本発明のギヤ油組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて各種公知の添加剤を配合することができる。例えば酸化防止剤、油性剤、清浄分散剤、さび止め剤、金属不活性化剤、流動点降下剤、泡消剤、抗乳化剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール等のフェノール系酸化防止剤、アルキル化ジフェニルアミン、アルキル化フェニル−α−ナフチルアミン等のアミン系酸化防止剤、ホスホン酸エステル等のリン系酸化防止剤等が挙げられる。
油性剤としては、オレイン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイルアルコール等の高級アルコール、オレイルアミン等のアミン、ブチルステアレート等のエステルが挙げられる。
清浄分散剤としては、アルケニルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸エステル等の無灰系清浄分散剤、アルカリ土類金属系清浄分散剤が挙げられる。
さび止め剤としては、カルボン酸、金属セッケン、カルボン酸アミン塩、スルホン酸の金属塩、多価アルコールの部分エステル等が挙げられる。
金属不活性化剤としては、ベンゾトリアゾ−ルおよびその誘導体、アルキルコハク酸誘導体が挙げられる。
流動点降下剤としては、ポリアルキルメタクリレート、ポリブテン、ポリアルキルスチレン、ポリビニルアセテート、ポリアルキルアクリレート等が挙げられる。
消泡剤としては、シリコーン油やエステル系消泡剤等が挙げられる。
抗乳化剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤等の抗乳化剤が挙げられる。
これら添加剤は、1種を単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
(ギヤ油組成物の性状)
本発明のギヤ油組成物の40℃動粘度は、JIS K2283動粘度試験方法(40℃)において、30〜2000mm/sであり、好ましくは60〜1000mm/sである。40℃動粘度が30mm/s未満であると、適切な油膜厚さが保たれなくなり、極圧性が低下する傾向がある。40℃動粘度が1000mm/sを超えると、電力消費量が多くなる傾向がある。
また、本発明のギヤ油組成物の粘度指数は、JIS K2283動粘度試験方法において、好ましくは100以上であり、より好ましくは110以上、さらに好ましくは120以上、特に好ましくは130以上である。粘度指数が低すぎると低温粘度が高くなり、低温始動時の電力消費量が多くなる傾向がある。
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。
各実施例、比較例において組成物の調製に用いた基油、添加剤成分は次のとおりである。
なお、40℃動粘度はJIS K2283動粘度試験方法により測定した。
(A)基油
(A−1) 重量平均分子量が2,000、エチレン/プロピレンのモル比が53:47であるエチレン/プロピレン共重合体
(A−2) 重量平均分子量が16,000、エチレン/プロピレンのモル比が53:47であるエチレン/プロピレン共重合体
(A−3) 重量平均分子量が10,000、エチレン/プロピレンのモル比が53:47であるエチレン/プロピレン共重合体
(A−4) 重量平均分子量が5,000、エチレン/プロピレンのモル比が53:47であるエチレン/プロピレン共重合体
(A−5) 重量平均分子量が3,500、エチレン/プロピレンのモル比が53:47であるエチレン/プロピレン共重合体
(A−6) 重量平均分子量が150,000であるポリイソブチレン
(A−7) 重量平均分子量が22,000であるポリメタクリレート
(A−8)水素化精製鉱油(グループII基油)
40℃動粘度:81mm2/s、100℃動粘度:10.0mm2/s、40℃における密度:0.859
(A−9)精製鉱油(グループI基油)
40℃動粘度:99mm2/s、100℃動粘度:11.1mm2/s、40℃における密度:0.869
(A−10)精製鉱油(グループI基油)
40℃動粘度:510mm2/s、100℃動粘度:31mm2/s、40℃における密度:0.885
(A−11)PAO(ポリαオレフィン)
40℃動粘度:400mm2/s、100℃動粘度:40mm2/s、40℃における密度:0.835
(A−12)ペンタエリスリトールエステル(花王(株)製 カオルーブ262
40℃動粘度:32mm2/s、100℃動粘度:5.9mm2/s、40℃における密度:0.961
重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィーにて測定、ポリスチレン換算にて算出した。ゲル浸透クロマトグラフィーはカラムにShodex GPC LF−804を3本、移動層にTHF、検出器に示差屈折検出器を用いた。
(B)極圧剤
(B−1) 硫化オレフィン(硫黄含有量19質量%)
(B−2) アシッドホスフェートのアミン塩
(B−3) β−ジチオホスホリル化プロピオン酸
(一般式(5)の、RとRがイソブチル基、Rがプロピレン基、Rが水素原子である硫黄−リン系極圧剤)
(B−4) 硫化エステル
(C)モリブデン化合物
(C−1) Mo酸アミン(Mo量:4.4質量%、モリブデン酸のジトリデシルアミンとの反応物)
(評価方法)
ギヤ油組成物の粘度指数、極圧性、省電力効果について、下記の評価方法により評価した。
<粘度指数>
粘度指数はJIS K2283動粘度試験方法により測定した。
<極圧性>
極圧性を耐荷重試験で評価した。耐荷重試験はFZGギヤ試験機を用い、ドイツ工業規格(DIN)のDIN51354−2に準拠した。具体的には、規格に沿った荷重をギヤに負荷したのち、ギヤ回転速度1,440rpmで21,700回転に達するまで試験を行う。ここまでを1ステージとする。以下、荷重ステージを段階的に上昇させ、各ステージ終了時におけるピニオンの16歯面における摩耗傷(スカッフィング、スコーリング)の合計面積を測定し、20mm未満を合格とした。各表に記載した「FZGギヤ試験不合格ステージ」は不合格となった最終ステージである(例えば、FZGギヤ試験不合格ステージが11のものは、10ステージまでは合格で、11ステージ目で不合格となったことを示す。)。したがって、FZGギヤ試験合格ステージの数値が大きい程、極圧性は高い。なお、試験は12ステージまで実施し、12ステージ目を合格したものは12+として示した。
<省電力効果>
ASTM D 5182に規定されるFZG試験において、50℃、1450rpm、3ステージにおける消費電力をJIS K 2219に規定する工業用2種のギヤ油(コスモギヤSE220)の消費電力と比較し、下記の基準で評価した。
◎:省電力効果2.5%以上
○:省電力効果1.5%以上〜2.5%未満
△:省電力効果0.5%以上〜1.5%未満
×:省電力効果0.5%未満
(実施例1〜7)
基油に、硫黄を含有する極圧剤、その他の添加剤を表1の上段に示す割合(質量%)で配合し、ギヤ油組成物を調製した。それらのギヤ油組成物の各種性能を評価し、その結果を表1の下段に示す。
(比較例1〜6)
基油に、極圧剤、その他の添加剤を表2の上段に示す割合(質量%)で配合し、ギヤ油組成物を調製した。それらのギヤ油組成物の各種性能を評価し、その結果を表2の下段に示す。
Figure 2010095692
Figure 2010095692
本発明のギヤ油組成物は、種々の用途において使用することが可能である。例えば、産業機械の軸受や歯車、金属加工、特に好ましくは圧延機、搬送用ベルトコンベア、発電所のタービン、建設機械、工作機械、船舶等に用いることができる。

Claims (4)

  1. 重量平均分子量が1,000以上3,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体と重量平均分子量が3,000を超え20,000以下のエチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体を、質量比で60〜100:40〜0の割合で含有する基油を含有し、硫黄を含有する極圧剤を組成物全量に対して0.2〜10質量%含有し、かつ、組成物の40℃における動粘度が30〜2000mm/sであることを特徴とするギヤ油組成物。
  2. 前記エチレンとエチレン以外のモノマーとの共重合体がエチレンと炭素数3〜30のオレフィンとの共重合体である請求項1に記載のギヤ油組成物。
  3. 前記硫黄を含有する極圧剤が硫化オレフィン及び硫黄−リン系極圧剤から選ばれる少なくとも1種以上である請求項1又は請求項2に記載のギヤ油組成物。
  4. さらにモリブデン化合物がモリブデン量換算で該組成物の全量に対して0.001〜1.0質量%配合されている請求項1〜3のいずれかに記載のギヤ油組成物。
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