JPH0631387B2 - グリ−ス組成物 - Google Patents

グリ−ス組成物

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JPH0631387B2
JPH0631387B2 JP60001414A JP141485A JPH0631387B2 JP H0631387 B2 JPH0631387 B2 JP H0631387B2 JP 60001414 A JP60001414 A JP 60001414A JP 141485 A JP141485 A JP 141485A JP H0631387 B2 JPH0631387 B2 JP H0631387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はグリース組成物に関し、詳しくは特にけん引駆
動装置(トラクションドライブ装置)の動力伝達部に用
いられるのに適したグリース組成物に関する。
(従来の技術) けん引駆動装置、例えば遊星ローラー型けん引駆動装置
などの動力伝達部においては、ころがり接触面において
潤滑剤の油膜が硬化することにより生じるころがり摩擦
を利用して動力が伝達されるため、そこに用いられるグ
リースは優れた動力伝達能力、すなわち高いけん引係数
を有することが要求される。
また同時に、けん引駆動装置に用いられるグリースは高
温、高負荷にさらされるため、このような過酷な条件下
で長時間使用しても油分離が少なく、かつ滴点、酸化安
定性、せん断安定性に優れ、しかもけん引係数が低下し
ないことが必要である。
しかしながら、これまで公知の種々のグリースは上記の
要求性状の一部は満たすものの、すべてを満たすものは
なく、けん引駆動装置への使用には適するものではなか
った。そこで本発明者らは上記の要求性能をすべての面
で満たすグリースを開発すべく研究を重ねた結果、特定
の構造を有する炭化水素化合物を基油とし、これに特定
の構造を有するジウレア化合物を増稠剤として用いた場
合に、上記要求性能をすべての面で満足する優れたグリ
ース組成物が得られることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
(本発明の目的) 本発明者は、高いけん引係数を有し、かつ高温、高負荷
で長時間使用しても油分離が少なく、しかも滴点、酸化
安定性、せん断安定性に優れ、けん引係数が低下しな
い、特にけん引駆動装置の動力伝達媒体として適するグ
リース組成物を提供することを目的とする。
(本発明の内容) 本発明は2発明を含み、その特定発明は (A)一般式 (式中、R1,R2およびR3は炭素数1〜4のアルキル
基を、R4およびR5はその水素原子が炭素数1〜4のア
ルキル基で置換されてもよいメチレン基、エチレン基ま
たはトリメチレン基を、ならびにa,b,cは0〜2の
整数を、およびxは0または1の整数をそれぞれ示
す。)で表わされる炭化水素化合物を基油とし、これに (B)一般式 (式中、R6およびR7は炭素数1〜4のアルキル基を、
8は炭素数6〜18の2価の炭化水素基を、ならびに
dおよびeは0〜2の整数をそれぞれ示す。) で表わされるジウレア化合物を増稠剤として組成物全量
を基準として3〜25重量%配合してなることを特徴と
するグリース組成物を提供するものである。
また本発明の第2発明は上記特定発明の(A),(B)両成分
に加えて第3成分として、 (C)ホスフェート、ホスファイト、ホスホロアミデー
ト、アミンホスフェート、モリブデンジチオホスフェー
トおよびモリブデンジチオカーバメートの中より選ばれ
る1種または2種以上の化合物を組成物全量を基準とし
て0.1〜10重量%配合してなることを特徴とするグリ
ース組成物を提供するものである。
以下、本発明の内容をより詳細に説明する。
本発明のグリース組成物の基油(A)成分は、次の〔I〕
式で表わされる炭化水素化合物である。
〔I〕式において、R1,R2およびR3は炭素数1〜4
のアルキル基を、R4およびR5はその水素原子が炭素数
1〜4のアルキル基、好ましくはメチル基で置換されて
もよいメチレン基、エチレン基またはトリメチレン基を
示し、a,bおよびcは0〜2の整数を、及びxは0ま
たは1の整数を示している。
〔I〕式のR1,R2およびR3としては、具体的には例
えば、メチル基、エイル基、プロピル基、ブチル基があ
げられるが、中でもメチル基およびエチル基が好まし
い。またR4およびR5としては、具体的には例えば、メ
チレン基、メチルメチレン基(エチリデン基)、ジメチ
ルメチレン基、エチレン基、メチルエチレン基、1,1
−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、
1,1,2−トリメチルエチレン基、テトラメチルエチ
レン基、トリメチレン基、1−メチルトリメチレン基、
2−メチルトリメチレン基、1,1−ジメチルトリメチ
レン基、1,2−ジメチルトリメチレン基、1,3−ジ
メチルトリメチレン基、2,2−ジメチルトリメチレン
基、1,1,2−トリメチルトリメチレン基、1,1,
3−トリメチルトリメチレン基、1,2,2−トリメチ
ルトリメチレン基、1,2,3−トリメチルトリメチレ
ン基、1,2,2,2−テトラメチルトリメチレン基、
1,1,2,3−テトレメチルトリメチレン基、1,
1,3,3−テトラメチルトリメチレン基、1,2,
2,3−テトラメチルトリメチレン基などが好ましい基
としてあげられる。
本発明において、グリース組成物の基油として用いられ
る。一般式〔I〕で表わされる好ましい化合物として
は、具体的には例えば、ジシクロヘキシルメタン、1,
1−ジシクロヘキシルエタン、1,2−ジシクロヘキシ
ルエタン、1,2−ジシクロヘキシルプロパン、1,3
−ジシクロヘキシルプロパン、2,2−ジシクロヘキシ
ルプロパン、1,2−ジシクロヘキシル−2−メチルプ
ロパン、1,3−ジシクロヘキシルブタン、1,3−ジ
シクロヘキシル−3−メチルブタン、1,3−ジシクロ
ヘキシル−2,3−ジメチルブタン、2,3−ジシクロ
ヘキシル−2,3−ジメチルブタン、2,4−ジシクロ
ヘキシルペンタン、2,4−ジシクロヘキシル−2−メ
チルペンタン、ビス−(シクロヘキシルメチル)シクロ
ヘキサン、ビス−(1−シクロヘキシルエチル)シクロ
ヘキサン,ビス−(1−メチル−2−シクロヘキシルエ
チル)シクロヘキサン、およびこれらの化合物のシクロ
ヘキシル環の水素原子が1〜2個のメチル基またはエチ
ル基で置換された化合物、ならびにこれらの混合物など
があげられる。
本発明において(A)成分として特に好ましい化合物は、
1−シクロヘキシル−1−メチルシクロヘキシルエタ
ン、1−シクロヘキシル−1−エチルシクロヘキシルエ
タン、1−シクロヘキシル−1−ジエチルシクロヘキシ
ルエタン、ビス−(1−シクロヘキシルエチル)メチル
シクロヘキサン、ビス−(1−シクロヘキシルエチル)
エチルシクロヘキサン、ビス−(1−シクロヘキシルエ
チル)ジメチルシクロヘキサン、2,4−ジシクロヘキ
シル−2−メチルペンタンおよびこれらの混合物であ
る。
一方、本発明のグリース組成物の増稠剤(B)成分)は、
次の〔II〕式で表わされるジウレア化合物である。
〔II〕式において、R6およびR7は炭素数1〜4のアル
キル基を、R8は炭素数6〜18の2価の炭化水素基
を、ならびにdおよびeは0〜2、好ましくは0〜1の
整数をそれぞれ示している。
〔II〕式のR6およびR7としては、具体的には例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基があげられ
るが、中でもメチル基およびエチル基が好ましい。また
8としては、具体的にはヘキシレン基、オクチレン
基、デシレン基、ドデシレン基、テトラデシレン基、ヘ
キサデシレン基、オクタデシレン基などのアルキレン基
やフェニレン基、トリレン基、キシレン基、ビフェニリ
レン基 ビトリリレン基 ジフェニルメタン基 などがあげられる。これらの中でもR8としては、高
温、高負荷時でもグリース組成物の安定性の点からジフ
ェニルメタン基が最も好ましい。
(B)成分の配合量は、グリース組成物全量を基準として
3〜25重量%、好ましくは8〜20重量%である。
本発明においては、以上に示した(A)成分の炭化水素化
合物を基油として、(B)成分のジウレア化合物を増稠剤
として用いることにより、各種性能に優れた、特にけん
引駆動装置に用いるのに適したグリース組成物を得るこ
とができるが、さらにそのけん引係数や摩擦係数に関す
る性能を高めるために第3成分として前述の(c)成分を
配合することができる。
本発明でいう(c)成分とは、ホスフェート、ホスファイ
ト、ホスホロアミデータ、アミンホスフェート、モリブ
デンチオホスフェートおよびモリブデンジチオカーバメ
ートの中より選ばれる1種または2種以上の化合物であ
る。ここでいうホスフェートとは一般式 ホスファイトとは一般式 ホスホロアミデートとは一般式 アミンホスフェートとは一般式 モリブデンジチオホスフェートとは一般式 モリブデンジチオオカーバメートとは一般式 で表わされる化合物をそれぞれ示している。
上式中、R9およびR10は炭素数1〜24のアルキル
基、シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基、ア
リール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基
を、R11,R12,R13およびR14は水素原子または炭素
数1〜24のアルキル基、シクロアルキル基、アルキル
シクロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、
アリールアルキル基を、ならびにf=0<f≦4,gは
0≦g≦4でかつf+g=4となる数をそれぞれ示して
いる。
9およびR10としては、具体的には例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシ
クロヘキシル基、エチルシクロヘキシル基、ジメチルシ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、フェニル基、トリ
ル基、キシリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニ
ル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシ
ルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル
基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ドデシルフ
ェニル基、テトラデシルフェニル基、ヘキサデシルフェ
ニル基、オクタデシルフェニル基、ベンジル基、フェネ
チル基などがあげられる。またR11,R12,R13および
14としては、具体的には例えば水素原子または上記に
列挙したアルキル基、シクロアルキル基、アルキルシク
ロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリ
ールアルキル基などがあげられる。
本発明の(c)成分としては、具体的には例えば、モノペ
ンチルホスフェート、モノデシルホスフェート、ジブチ
ルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジドデシル
ホスフェート、ジフェニルホスフェート、トリブチルホ
スフェート、ジブチルヘキシルホスフェート、ブチルジ
オクチルホスフェート、トリドデシルホスフェート、ジ
ブチルフェニルホスフェート、エチルジフェニルホスフ
ェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ベンジル
フェニルホスフェート、ジドデシルホスファイト、トリ
ドデシルホスファイト、ジブチルホスホロモノブチルア
ミデート、ジブチルホスホロジブチルアミデート、モノ
オクチルアミンジブチルホスフェート、ジブチルアミン
ジブチルホスフェート、ジオクチルアミンジブチルホス
フェート、モノドデシルアミンジブチルホスフェート、
シクロヘキシルアミンジブチルホスフェート、シクロヘ
キシルアミンジオクチルホスフェート、硫化モリブデン
ジエチルジチオホスフェート、硫化モリブデンジプロピ
ルジチオホスフェート、硫化モリブデンジブチルチオホ
スフェート、硫化モリブデンジペンチルジチオホスフェ
ート、硫化モリブデンヘキシルジチオホスフェート、硫
化モリブデンジオクチルジチオホスフェート、硫化モリ
ブデンジデシルジチオホスフェート、硫化モリブデンジ
ドデシルジチオホスフェート、硫化モリブデンジ(ブチ
ルフェニル)ジチオホスフェート、硫化モリブデン(ノ
ニルフェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブ
デンジエチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデ
ンジプロピルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデ
ンジブチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデン
ジペンチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデン
ジヘキシルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデン
ジオクチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデン
ジデシルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
ドデシルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
(エブチルフェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシ
モリブデンジ(ノニルフェニル)ジチオホスフェート、
硫化モリブデンジエチルジチオカーバメート、硫化モリ
ブデンジプロピルジチオカーバメート、硫化モリブデン
ジブチルジチオカーバメート、硫化モリブデンジヘキシ
ルジチオカーバメート、硫化モリブデンジオクチルジチ
オカーバメート、硫化モリブデンジデシルジチオカーバ
メート、硫化モリブデンジドデシルジチオカーバメー
ト、硫化モリブデンジ(ブチルフェニル)ジチオカーバ
メート、硫化モリブデンジ(ノニルフェニル)ジチオカ
ーバメート、硫化オキシモリブデンジエチルジチオカー
バメート、硫化オキシモリブデンジプロピルジチオカー
バメート、硫化オキシモリブデンジブチルジチオカーバ
メート、硫化オキシモリブデンジペンチルジチオカーバ
メート、硫化オキシモリブデンジヘキシルジチオカーバ
メート、硫化オキシモリブデンジオクチルジチオカーバ
メート、硫化オキシモリブデンジデシルジチオカーバメ
ート、硫化オキシモリブデンジドデシルジチオカーバメ
ート、硫化オキシモリブデンジ(ブチルフェニル)ジチ
オカーバメート、硫化オキシモリブデンジ(ノニルフェ
ニル)ジチオカーバメートおよびこれらの混合物なとが
好ましい化合物として挙げられるが、中でもホスフェー
ト、モリブデンジチオホスフェート、モリブデンジチオ
カーバメートおよびこれらの混合物がより好ましい。
(C)成分の配合量は、グリース組成物の全量を基準とし
て0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。
また本発明のグリース組成物において、必要に応じて種
々の添加剤、例えば酸化防止剤、粘度指数向上剤、腐食
防止剤、さび止め剤、極圧剤、張付性向上剤などを添加
することも可能である。
(本発明の実施例) 以下、本発明の内容を実施例および比較例により、さら
に具体的に説明する。
実施例1 2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン420
gにジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート6
7gを加え攪拌しながら加熱溶解させた。この溶液に、
シクロヘキシルアミン53gを2,4−ジシクロヘキシ
ル−2−メチルペンタン420gに溶解させた溶液を加
え激しく攪拌しながら液温を160℃に昇温し、この後
放冷した。こうして液温が100℃まで低下した時にア
ミン系酸化防止剤10g、腐食防止剤0.5g、張付性向
上剤30gを添加し、よく攪拌した後に3本ロールミル
掛けを行い、本発明にかかるグリース組成物を得た。こ
のグリース組成物の組成を表1に示す。
このグリース組成物の性能評価を以下に示す方法で行
い、その結果も表1に示した。
〔ちょう度〕
JIS K 2220 5.3.5混和ちょう度測定方法に準じて測定し
た。
〔滴点〕
JIS K 2220 5.4滴点試験方法に準じて測定した。
〔離油度〕
JIS K 2220 5.7離油度試験方法に準じて測定した。
〔けん引係数〕
四円筒ころがり摩擦試験機を用い、ころがり速度310
cm/秒、荷重90kg/mm2、すべり率2%の条件で測定し
た。
〔摩擦係数〕
LFW−5型摩擦試験機を用い、すべり速度12.5cm/
秒、荷重1kg/cm2の条件で測定した。
実施例2 実施例1において、2,4−ジシクロヘキシル−2−メ
チルペンタンのかわりにビス−(1−シクロヘキシルエ
チル)ジメチルシクロヘキサンを用い、その他は実施例
1と同様の方法により本発明にかかるグリース組成物を
得た。
このグリース組成物の組成および実施例1と同様にして
行った性能評価試験の結果を表1に示す。
実施例3〜6 実施例1および実施例2において、アミン系酸化防止
剤、腐食防止剤、張付性防止剤とともにさらに本発明の
(c)成分として表1に示す種々の化合物を添加し、その
他は実施例1,2と同様の方法により本発明にかかるグ
リース組成物を得た。
これらグリース組成物の組成および実施例1と同様にし
て行った性能評価試験の結果を表1に示す。
比較例1 粘度10.5cst(@100℃)、粘度指数95の精製鉱油90
0gに増ちょう剤としてリチウム12−ヒドロキシステ
アレート60gを加え、攪拌しながら210℃まで加熱
後放冷した。こうして液温が100℃まで低下した時に
実施例1と同様のアミン系酸化防止剤10g、腐食防止
剤0.5g、張付性向上剤30gを添加し、よく攪拌した
後に3本ロールミル掛けを行い、グリース組成物を得
た。
このグリース組成物の組成および実施例1と同様にして
行った性能評価試験の結果を表1に示す。
比較例2 比較例1において、精製鉱油のかわりに2,4−ジシク
ロヘキシル−2−メチルペンタンを用い、その他は比較
例1と同様の方法によりグリース組成物を得た。
このグリース組成物の組成および実施例1と同様にして
行った性能評価試験の結果を表1に示す。
比較例3 実施例1において、2,4−ジシクロヘキシル−2−メ
チルペンタンのかわりに比較例1で用いた精製鉱油を使
用し、その他は実施例1と同様の方法によりグリース組
成物を得た。
このグリース組成物の組成および実施例1と同様にして
行った性能評価試験の結果を表1に示す。
例1において、2,4−ジシクロヘキシル−2−メチル
ペンタンのかわりに、脂環族系成分(%C)が43
%、粘度指数15、100℃の動粘度が6.0cStで
あるナフテン系鉱油を用い、その他は実施例1と同様の
方法によりグリース組成物を得た。このグリース組成物
の組成および実施例1と同様にして行った性能評価試験
の結果を表1に示す。
(本発明の効果) 表1の性能評価試験の結果から明らかなとおり、本発明
にかかるグリース組成物は滴点、離油度などが良好であ
るとともに、けん引係数が高いという優れた性能を兼ね
備えている。
それに対して公知の鉱油+リチウム12−ヒドロキシス
テアレートからなるグリース組成物(比較例1)では性
能評価試験のほとんどの点において本発明のグリース組
成物より大きく劣っている。また本発明において増ちょ
う剤が本発明のジウレア化合物でない場合(比較例2)
には滴点や離油度などが本発明のグリース組成物より大
きく劣っており、さらにけん引係数も増ちょう剤の影響
により悪くなっている。一方、基油が本発明の炭化水素
化合物でない場合にはけん引係数が本発明のグリース組
成物より大きく劣っており、また基油が本発明の炭化水
素化合物でなくナフテン系鉱油である場合にもけん引係
数が本発明のグリース組成物より大きく劣っており、本
発明のグリース組成物の優秀性が明白に示されている。
また実施例1および2のグリース組成物に対して、本発
明(c)成分をさらに加えた場合(実施例3〜6)には、
実施例1および2のグリース組成物に比べてけん引係数
および摩擦係数がより優れており、(C)成分の添加効果
がはっきり表れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:02 135:18) C10N 10:12 30:02 30:06 40:04 50:10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式 (式中、R1,R2およびR3は炭素数1〜4のアルキル
    基を、R4およびR5はその水素原子が炭素数1〜4のア
    ルキル基で置換されてもよいメチレン基、エチレン基ま
    たはトリメチレン基を、ならびにa,b,cは0〜2の
    整数を、およびxは0または1の整数をそれぞれ示
    す。)で表わされる炭化水素化合物を基油とし、これに (B)一般式 (式中、R6およびR7は炭素数1〜4のアルキル基を、
    8は炭素数6〜18の2価の炭化水素基を、ならびに
    dおよびeは0〜2の整数をそれぞれ示す。) で表わされるジウレア化合物を増稠剤として組成物全量
    を基準として3〜25重量%配合してなることを特徴と
    するグリース組成物。
  2. 【請求項2】(A)一般式 (式中、R1,R2およびR3は炭素数1〜4のアルキル
    基を、R4およびR5はその水素原子が炭素数1〜4のア
    ルキル基で置換されてもよいメチレン基、エチレン基ま
    たはトリメチレン基を、ならびにa,b,cは0〜2の
    整数を、およびxは0または1の整数をそれぞれ示
    す。)で表わされる炭化水素化合物を基油とし、これに (B)一般式 (式中、R6およびR7は炭素数1〜4のアルキル基を、
    8は炭素数6〜18の2価の炭化水素基を、ならびに
    dおよびeは0〜2の整数をそれぞれ示す。) で表わされるジウレア化合物を増稠剤として組成物全量
    を基準として3〜25重量%、および (C)ホスフェート、ホスファイト、ホスホロアミデー
    ト、アミンホスフェート、モリブデンジチオホスフェー
    トおよびモリブデンジチオカーバメートの中より選ばれ
    る1種または2種以上の化合物を組成物全量を基準とし
    て0.1〜10重量%配合してなることを特徴とするグリ
    ース組成物。
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