JPH11172276A - 等速ジョイント用グリース組成物 - Google Patents

等速ジョイント用グリース組成物

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JPH11172276A
JPH11172276A JP33968897A JP33968897A JPH11172276A JP H11172276 A JPH11172276 A JP H11172276A JP 33968897 A JP33968897 A JP 33968897A JP 33968897 A JP33968897 A JP 33968897A JP H11172276 A JPH11172276 A JP H11172276A
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充弘 柿崎
Junichi Imai
淳一 今井
Takashi Okaniwa
隆志 岡庭
Hitoshi Ishii
仁士 石井
Fumio Ueda
文雄 植田
Nobuhiko Okano
信彦 岡野
Hiroshi Mochizuki
啓史 望月
Takashi Matsuda
尚 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 等速ジョイントを効率よく潤滑し、有効に摩
擦を低減し振動の発生を防止し得る等速ジョイント用グ
リース組成物を提供すること。 【解決手段】 下記の成分(a) 〜(f) を含む等速ジョイ
ント用グリース組成物:(a) 基油、(b) ウレア系増ちょ
う剤、(c) モリブデンジチオカーバメート、(d)石油ス
ルホン酸、アルキル芳香族スルホン酸、又は酸化ワック
スの、カルシウム塩又は過塩基性カルシウム塩、(e) チ
オホスフェート、及び(f) 硫黄の含有量が10〜40
%、リンの含有量が0.5〜5%である金属を含まな
い、チオホスフェート以外の硫黄−リン系極圧剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速ジョイント用
グリース組成物に関するものである。潤滑されるべき等
速ジョイントには極めて高い面圧がかかり、またジョイ
ントは複雑なころがりすべり運動を行うため、異常振動
がしばしば発生する。従って、本発明は特に、このよう
な等速ジョイントを効率よく潤滑し、有効に摩擦を低減
して振動の発生を防止し得る等速ジョイント用グリース
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような等速ジョイントに用い
られている潤滑グリースとしては、カルシウムコンプレ
ックス石けんを増ちょう剤とするグリースや、リチウム
石けんを増ちょう剤とし、例えば、硫化油脂、トリクレ
ジルホスフェート、及びジチオリン酸亜鉛からなる群か
ら選択された硫黄−リン系極圧剤を含有したグリースが
使用されている。
【0003】最近の自動車工業においては、軽量化かつ
居住空間の確保の点から、FF車が急激に増加し、これ
に不可欠な等速ジョイント(CVJ)が広く用いられて
いる。このCVJの中で、プランジング型等速ジョイン
ト、特に、トリポード型等速ジョイント(TJ)、ダブ
ルオフセット型等速ジョイント(DOJ)等は、ある角
度の付いた状態で、回転時に複雑なころがりすべり運動
を行うため、軸方向にスライド抵抗を生じ、これがアイ
ドリング時の振動、発進及び加速時の車体の横揺れ、特
定速度での車内でのビート音及び/又はこもり音の起振
源となっている。この問題の解決のため、種々の等速ジ
ョイント(CVJ)自体の構造の改良もなされている
が、ジョイントの占めるスペース、重さ、及びコスト面
でその改良は難しく、振動低減性能に優れたグリースが
要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、等速ジョイントの振動を低減するグリース組成物を
提供することである。本発明の他の目的は、等速ジョイ
ントを効率よく潤滑し、有効に摩擦を低減し振動の発生
を防止し得る等速ジョイント用グリース組成物を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、等速ジョイ
ントの摩擦を低減し、振動を防止するグリース組成物の
開発研究を種々行い、振動の発生し易い潤滑条件下で使
用するグリースの性能評価を、振動摩擦摩耗試験機とし
て知られるSRV(Schwingungs Reibung undVerschlei
ss)試験機を用いて行った。その結果、等速ジョイント
を起振源とした振動と、SRV試験機で測定した特定の
振動条件下の摩擦係数に特別な関係があることを見いだ
した。さらに、本発明者は、基グリースにウレアグリー
スを用いて、各種極圧剤等の様々な組み合わせについ
て、上述の関係を検討した。その結果、本発明者等は、
基油、ウレア系増ちょう剤、モリブデンジチオカーバメ
ート、特定のカルシウム塩、チオホスフェート、及びチ
オホスフェート以外の特定の硫黄−リン系極圧剤を含有
するグリース組成物が、低摩擦係数の望ましい潤滑特性
を示すことを見いだし、さらに、実際の等速ジョイント
を用いた強制力試験においても、従来の等速ジョイント
用グリースとは異なり、振動の発生を防止し得ることを
確認し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明の上記目的は以下の成分(a) 〜(f)
を含む等速ジョイント用グリース組成物により効果的に
達成することができる。 (a) 基油、(b) ウレア系増ちょう剤、(c) モリブデンジ
チオカーバメート、(d) 石油スルホン酸のカルシウム
塩、アルキル芳香族スルホン酸のカルシウム塩、酸化ワ
ックスのカルシウム塩、石油スルホン酸の過塩基性カル
シウム塩、アルキル芳香族スルホン酸の過塩基性カルシ
ウム塩、及び酸化ワックスの過塩基性カルシウム塩から
なる群から選択される少なくとも1種のカルシウム塩、
(e) チオホスフェート、及び(f) 硫黄の含有量が10〜
40%、リンの含有量が0.5〜5%である金属を含ま
ない、チオホスフェート以外の硫黄−リン系極圧剤。
【0007】本発明の好ましい実施態様は、全組成物
中、ウレア系増ちょう剤の含有量が1〜25重量%、モ
リブデンジチオカーバメートの含有量が0.1〜10重量
%、カルシウム塩の含有量が0.5〜15重量%、チオホ
スフェートの含有量が0.1〜10重量%、チオホスフ
ェート以外の硫黄−リン系極圧剤の含有量が0.1〜1
0重量%である等速ジョイント用グリース組成物であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用する(a) 成分の基油
としては、鉱物油、エーテル系合成油、炭化水素系合成
油等の普通に使用されている潤滑油またはそれらの混合
油が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明に使用する(b) 成分のウレア系増ちょう剤として
は、例えば、ジウレア化合物、及びポリウレア化合物が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0009】ジウレア化合物は、例えば、ジイソシアネ
ートとモノアミンとの反応で得られる。ジイソシアネー
トとしては、フェニレンジイソシアネート、ジフェニル
ジイソシアネート、フェニルジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、オクタデカンジイソシア
ネート、デカンジイソシアネート、ヘキサンジイソシア
ネート等が挙げられ、モノアミンとしては、オクチルア
ミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデ
シルアミン、オレイルアミン、アニリン、p−トルイジ
ン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。
【0010】ポリウレア化合物は、例えば、ジイソシア
ネートとジアミンとの反応で得られる。ジイソシアネー
トとしては、ジウレア化合物の生成に用いられるものと
同様のものが挙げられ、ジアミンとしては、エチレンジ
アミン、プロパンジアミン、ブタンジアミン、ヘキサン
ジアミン、オクタンジアミン、フェニレンジアミン、ト
リレンジアミン、キシレンジアミン等が挙げられる。特
に好ましいウレア系増ちょう剤は、オクチルアミン、ス
テアリルアミン等の脂肪族系アミン、シクロヘキシルア
ミン、又はこれらの混合物と、ジイソシアネート化合物
との反応によって得られる、ジウレア化合物である。
【0011】本発明に使用する(c) 成分はモリブデンジ
チオカーバメートである。このモリブデンジチオカーバ
メートの好ましい例としては、下記の式(1)で表され
るものが挙げられる。 (R12N−CS−S)2−Mo2OmSn (1) (式中、R1 及びR2 は、独立して、炭素数1〜24、
好ましくは3〜18のアルキル基を表し、mは0〜3、
nは4〜1であり、m+n=4である。)
【0012】本発明に使用する(d)成分のカルシウム塩
は、エンジン油等の潤滑油に用いられる金属系清浄分散
剤や防錆剤として知られている、潤滑油留分中の芳香族
炭化水素成分のスルホン化によって得られる石油スルホ
ン酸のカルシウム塩、ジノニルナフタレンスルホン酸や
アルキルベンゼンスルホン酸のようなアルキル芳香族ス
ルホン酸のような合成スルホン酸のカルシウム塩、酸化
ワックスのカルシウム塩、石油スルホン酸の過塩基性カ
ルシウム塩、アルキル芳香族スルホン酸の過塩基性カル
シウム塩、及び酸化ワックスの過塩基性カルシウム塩か
らなる群から選ばれる少なくとも1種である。特に好ま
しいのは、ジノニルナフタレンスルホン酸カルシウム
塩、アルキル芳香族スルホン酸カルシウム塩である。
【0013】本発明に使用する(e) 成分のチオホスフェ
ートとして好ましいものは、下記の式(2)で表される
チオホスフェートである。 (R3 O)(R4 O)P(=S)(OR5 ) (2) (式中、R3 は炭素数1〜24のアルキル基、シクロア
ルキル基、アルキルシクロアルキル基、アリール基、ア
ルキルアリール基、アリールアルキル基を、R4、R5
は水素原子または炭素数1〜24のアルキル基、シクロ
アルキル基、アルキルシクロアルキル基、アリール基、
アルキルアリール基、アリールアルキル基を示す。) 特に好ましいものは、R3 、R4 、R5 が炭素数12も
しくは13のアルキル基であるトリアルキルチオホスフ
ェート、トリ(アルキルフェニル)チオホスフェートで
ある。
【0014】本発明の(f) 成分は、亜鉛、モリブデン、
アンチモン等の金属を含まない、チオホスフェート以外
の硫黄−リン系極圧剤である。(f) 成分中、硫黄の含有
量が10〜40%、リンの含有量を0.5〜5%に調整
することにより、優れた磨耗防止性能や焼け付き防止性
能を発揮させることができる。硫黄成分が上記範囲より
多いとジョイントが腐食しやすくなり、リン成分が上記
範囲より多いとジョイントの磨耗防止効果が十分に得ら
れなくなる。また両者とも上記範囲より少ない場合は、
磨耗防止性能や焼け付き防止性能を十分に発揮させるこ
とができない。チオホスフェート以外の硫黄−リン系極
圧剤の例としては、硫黄のみを含有する硫化油脂、ポリ
サルファイド等と、リンのみを含有するホスフェート、
ホスファイト等の混合物が挙げられる。本発明の等速ジ
ョイント用グリース組成物には、上記成分に加えて、酸
化防止剤、防錆剤、防食剤を含有させることができる。
【0015】本発明の等速ジョイント用グリース組成物
は、好ましくは、グリース組成物の全重量に対して、
(a) 成分の基油:30.0〜98.2重量%、(b) 成分
のウレア系増ちょう剤:1〜25重量%、(c) 成分のモ
リブデンジチオカーバメート:0.1〜10重量%、
(d) 成分のカルシウム塩:0.5〜15重量%、(e) 成
分のチオホスフェート:0.1〜10重量%、及び(f)
成分の、チオホスフェート以外の硫黄−リン系極圧剤:
0.1〜10重量%を含んでいる。
【0016】本発明の等速ジョイント用グリース組成物
は、さらに好ましくは、グリース組成物の全重量に対し
て、(a) 成分の基油:55.0〜95.3重量%、(b)
成分のウレア系増ちょう剤:3〜20重量%、(c) 成分
のモリブデンジチオカーバメート:0.5〜5重量%、
(d) 成分のカルシウム塩:1〜10重量%、(e) 成分の
チオホスフェート:0.1〜5重量%、及び(f) 成分
の、チオホスフェート以外の硫黄−リン系極圧剤:0.
1〜5重量%を含んでいる。
【0017】(b) 成分の含有量が1重量%未満では、増
ちょう効果が少なくなり、グリース化しにくくなり、2
5重量%より多いと、得られた組成物が硬くなり過ぎ、
所期の効果が得られにくくなる。(c) 成分の含有量が0.
1重量%未満、(d) 成分の含有量が0.5重量%未満、
(e) 成分の含有量が0.1重量%未満、(f) 成分の含有量
が0.1重量%未満では、所期の効果を十分に得ることが
困難になり、一方、(c)成分の含有量が10重量%より
多く、(d) 成分の含有量が15重量%より多く、(e) 成
分の含有量が10重量%より多く、(f) 成分の含有量が
10重量%より多い場合にも効果の増大はない。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により説明
する。 〔実施例1〜5、比較例1〜7〕容器に基油460gと
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート38.7
gをとり、混合物を70〜80℃に加熱した。別容器に
基油460gとシクロヘキシルアミン24.6g、ステア
リルアミン16.7gをとり、70〜80℃に加熱後、先
の容器に加えよく攪拌しながら、30分間反応させた。
その後攪拌しながら、170℃まで昇温し、放冷し、ベ
ースウレアグリースを得た。このベースグリースに、表
1及び表2に示す配合で、添加剤を添加し、適宜基油を
加え、得られる混合物を、三段ロールミルにて、ちょう
度No. 1 グレードに調整した。
【0019】上記実施例および比較例において、いずれ
もグリースの基油としては以下の性質を有する鉱油を使
用した。 粘度 40℃ 91.4 mm2/s 100℃ 10.5 mm2/s 粘度指数 97 また、硫黄系極圧剤、リン系極圧剤を含有する市販リチ
ウムグリースを比較例8のグリースとした。
【0020】これらのグリースにつき以下に示す試験方
法で物性の評価を行い、得られた結果を表に併記した。 <ちょう度> JIS K 2220 5.3による <滴点> JIS K 2220 5.4による <SRV試験> テストピース ボール 直径 17.5mm (SUJ-2) 円筒プレート 直径 24mm ×厚み 7.85mm (SUJ-2) 試験条件 荷重 200 N 周波数 20 Hz 振幅 0.4 mm 時間 2分 試験温度 40℃ 測定項目 摩擦係数
【0021】<強制力試験>下記条件にて、実ジョイン
トの強制力試験を行い、強制力を測定した。 試験条件 回転数 200rpm トルク 400N・m ジョイント角度 8゜ 運転時間 5分 ジョイントタイプ トリポードジョイント 測定項目 ジョイント強制力を測定し、市販リチウムグリースを基準 としての増減率で評価した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の等速ジョ
イント用グリース組成物は、(a) 基油、(b) ウレア系増
ちょう剤、(c) モリブデンジチオカーバメート、(d) 石
油スルホン酸のカルシウム塩、アルキル芳香族スルホン
酸のカルシウム塩、酸化ワックスのカルシウム塩、石油
スルホン酸の過塩基性カルシウム塩、アルキル芳香族ス
ルホン酸の過塩基性カルシウム塩、及び酸化ワックスの
過塩基性カルシウム塩からなる群から選択される少なく
とも1種のカルシウム塩、(e) チオホスフェート、及び
(f) 硫黄の含有量が10〜40%、リンの含有量が0.
5〜5%である金属を含まない、チオホスフェート以外
の硫黄−リン系極圧剤を含有しているため、表1に示す
実施例および比較例の結果からもわかるように、著しい
摩擦係数低減効果及び振動発生防止効果を示す。
【0023】
【表1】 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 1 2 1) ジウレアグリース 90.5 91.0 88.5 89.5 90.5 97 97 2) Moジチオカーバメート 3 3 3 2 3 3 − 3) Moジチオカーバメート − − − 2 − − 3 4) スルホン酸カルシウム塩 5 5 5 5 − − − 5) スルホン酸カルシウム塩 − − − − 5 − − 6) チオリン酸エステル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 − − 7) 硫黄−リン系極圧剤 1.0 0.5 3.0 1.0 1.0 − − 8) ちょう度 60w 325 328 330 329 320 318 322 9) 滴点(℃) 240 242 237 236 240 240 243 10) SRV試験 摩擦係数 0.05 0.05 0.05 0.04 0.05 0.10 0.09 11) 強制力試験 -49 -47 -50 -52 -47 -7 -5
【0024】
【表2】 比 較 例 3 4 5 6 7 8* 1) ジウレアグリース 97 95 99.5 99.5 91.5 − 2) Moジチオカーバメート − − − − 3 − 3) Moジチオカーバメート − − − − − − 4) スルホン酸カルシウム塩 5 − − − 5 − 5) スルホン酸カルシウム塩 − 5 − − − − 6) チオリン酸エステル − − 0.5 − 0.5 − 7) 硫黄−リン系極圧剤 − − − 0.5 − − 8) ちょう度 60w 319 329 318 325 321 280 9) 滴点(℃) 241 237 239 237 239 190 10) SRV試験 摩擦係数 0.12 0.11 0.09 0.10 0.06 0.12 11) 強制力試験 +10 -3 +7 +3 -41 基準
【0025】1) モノアミンとして、シクロヘキシルア
ミンとステアリルアミンを混合使用したジウレア化合物
を用いたジウレアグリース 2) モリブデンジチオカーバメート(商品名:Molyvan
A 、 R.T.Vanderbilt 社製) 3) モリブデンジチオカーバメート(商品名:Molyvan
822 、 R.T.Vanderbilt社製) 4) ジノニルナフタレンスルホン酸カルシウム塩(商品
名:NA-SUL 729、 KINGINDUSTRIES社製) 5) アルキル芳香族スルホン酸カルシウム塩(商品名:
ALOX 2292B、 ALOX Corporation 製) 6)チオリン酸エステル(商品名:Irgalube 211、 CIBA-
GEIGY 社製、硫黄含有量:4.4 %、リン含有量:4.3
%) 7)硫黄−リン系極圧剤(商品名:Anglamol 99 、日本ル
ーブリゾール(Lubrizol)社製、硫黄含有量:31.5%、リ
ン含有量:1.7 %) ) 8)ちょう度 60W 9)滴点(℃) 10) SRV試験 摩擦係数 11) 強制力試験 *市販硫黄系極圧剤、リン系極圧剤入りグリース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 137:10) C10N 10:12 30:06 40:04 50:10 (72)発明者 岡庭 隆志 神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目4番地1号 協同油脂株式會社辻堂工場内 (72)発明者 石井 仁士 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 植田 文雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡野 信彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 望月 啓史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松田 尚 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(a) 〜(f) を含む等速ジョイ
    ント用グリース組成物:(a) 基油、(b) ウレア系増ちょ
    う剤、(c) モリブデンジチオカーバメート、(d) 石油ス
    ルホン酸のカルシウム塩、アルキル芳香族スルホン酸の
    カルシウム塩、酸化ワックスのカルシウム塩、石油スル
    ホン酸の過塩基性カルシウム塩、アルキル芳香族スルホ
    ン酸の過塩基性カルシウム塩、及び酸化ワックスの過塩
    基性カルシウム塩からなる群から選択される少なくとも
    1種のカルシウム塩、(e) チオホスフェート、及び(f)
    硫黄の含有量が10〜40%、リンの含有量が0.5〜
    5%である金属を含まない、チオホスフェート以外の硫
    黄−リン系極圧剤。
  2. 【請求項2】 全組成物中、ウレア系増ちょう剤の含有
    量が1〜25重量%、モリブデンジチオカーバメートの
    含有量が0.1〜10重量%、カルシウム塩の含有量が0.
    5〜15重量%、チオホスフェートの含有量が0.1〜
    10重量%、チオホスフェート以外の硫黄−リン系極圧
    剤の含有量が0.1〜10重量%である請求項1記載の
    等速ジョイント用グリース組成物。
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