JPS6223029B2 - - Google Patents

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JPS6223029B2
JPS6223029B2 JP56156382A JP15638281A JPS6223029B2 JP S6223029 B2 JPS6223029 B2 JP S6223029B2 JP 56156382 A JP56156382 A JP 56156382A JP 15638281 A JP15638281 A JP 15638281A JP S6223029 B2 JPS6223029 B2 JP S6223029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
resin
sagging
corrosion
composition
Prior art date
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Expired
Application number
JP56156382A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5857484A (ja
Inventor
Akira Murakami
Shigeru Katayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP15638281A priority Critical patent/JPS5857484A/ja
Publication of JPS5857484A publication Critical patent/JPS5857484A/ja
Publication of JPS6223029B2 publication Critical patent/JPS6223029B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金属製構築物の防食被覆体に関す
る。
金属構築物、たとえば鋼管やH.C鋼の如き鋼構
築物は、空気中の酸素、水分、ミストなどによつ
て腐食しやすい。この腐食を防ぐ方法として、従
来、不乾性ペトロラタムを主成分とした常時粘着
性を示す防食用組成物を含浸させてなる布状物を
金属製構築物の表面に巻きつける方法が知られて
いる。この方法では上記布状物によつて構築物の
表面と空気、水分などとの接触を断つことができ
るため、かなり大きな防食効果が得られる。
しかるに、上記の布状物はこれを構築物表面に
オーバラツプさせながら巻きつけたとき、その端
部ではオーバーラツプ間で充分に接着固定されて
いないため、風、雨、光、太陽熱などの自然環境
下で比較的簡単に浮き、剥離を生じ、この部分か
らの空気、水分の侵入によつて本来の防食性能が
発揮できなくなる。
このことから、従来、布状物の端部を接着テー
プで固定したり、樹脂シートを巻きまわして固定
するなどの手段がとられているが、接着テープの
場合固定機能に劣るとともに、一般に耐候性に欠
け経日的に固定機能が減失する問題がある。ま
た、樹脂シートの場合このシート自体には接着固
着性がないためこのシートの固定具が必要で、し
かもかかる固定具は構築物の形状に応じた形態と
されなければならないため多種類の固定具が必要
となるなどの不都合がある。
この発明は、上記の観点から鋭意検討した結
果、見い出されたものであり、その要旨とすると
ころは、不乾性ペトロラタムを主成分とした常時
粘着性を示す防食用組成物を含浸させて金属製構
築物の表面に巻装される布状物と、この布状物の
端部でそのオーバーラツプ部に介装されて上記端
部を接着固定する常温硬化性の非垂下性樹脂組成
物とを含むことを特徴とする防食被覆体にある。
第1図は、この防食被覆体の例を示したもの
で、鋼管1の防食被覆するべき部分の表面に、不
乾性ペトロラタムを主成分とした常時粘着性を示
す防食用組成物を含浸させてなる布状物2が巻き
つけられ、その端部でオーバーラツプされた上記
布状物2,2間に常温硬化性の非垂下性樹脂組成
物3が介装されて、上記非垂下性樹脂組成物の常
温硬化によつて上記布状物2,2が強固に接着固
定されている。
この場合に、布状物2がテープ状であるときに
は、鋼管表面にオーバーラツプさせながら所定長
さに巻きつけられ、その終端部に前記の非垂下性
樹脂組成物が介装されてその端部が接着固定され
る。また、布状物2が広巾なシート状であるとき
には、第2図に示されるように、鋼管1の表面に
すし巻き状に巻きつけられ、その端部のオーバー
ラツプ(重ね合せ)部に前記の非垂下性樹脂組成
物3が介装されて上記重ね合せ端部が接着固定さ
れる。
このように、この発明においては、金属製構築
物の表面に不乾性ペトロラタムを主成分とした常
時粘着性を示す防食用組成物が含浸されてなる布
状物を巻きつける一方、その巻きつけ端部でオー
バーラツプされた上記布状物間に常温硬化性の非
垂下性樹脂組成物を介装させるようにしているか
ら、この組成物をそのまま放置して自然硬化させ
ることにより、上記布状物相互を強固に接着固定
でき、従来のような接着テープや樹脂シートを使
用する場合に較べて非常に簡便にしてかつすぐれ
た固定機能を発揮させることができる。
また、上記自然硬化させた樹脂組成物はそれ自
体耐熱性や防食性能にすぐれたものであるため、
前記良好な固定機能によつて巻きつけ端部からの
水分、空気の侵入が阻止されこれによつて不乾性
ペトロラタムの本来の防食性能が維持されること
と相俟つて、金属製構築物の腐食が効果的に防が
れる。
しかも、上記に用いる常温硬化性の樹脂組成物
は非垂下性とされたものであるため、これが硬化
するまでの間に垂れ落ちたり下方にずれたりする
ことがなく、防食被覆時の作業性に好結果がもた
らされる。
この発明において用いられる不乾性ペトロラタ
ムを主成分とした常時粘着性を示す防食用組成物
を含浸させてなる布状物は、従来公知のものでよ
く、上記防食用組成物には不乾性ペトロラタムの
ほか一般にタンニンやその他の防錆剤が含まれ、
また布状物としては合成繊維、天然繊維などの有
機繊維や無機繊維からなる織布、不織布、マツト
などが広く用いられる。かかる布状物は、上記防
食用組成物の性状に起因して常温で半永久的に硬
化することのない常時粘着性を示すものであり、
これによつて構築物表面に良好に密着して構築物
表面と空気、水分などとの接触を防止する。
構築物表面に巻装された上記布状物の厚みは、
構築物の種類、構築箇所によつて一概には決めら
れないが、一般には1.0〜3.0mm厚程度とされてい
るのが望ましい。
この発明において上記布状物とともに用いられ
る常温硬化性の非垂下性樹脂組成物は、一般に熱
硬化性樹脂に硬化剤と非垂下性附与物質とを配合
し、これにさらにシランカツプリン剤、防食顔料
などの各種添加剤を必要に応じて配合してなる常
温でパテ状ないしペースト状に調整されたもので
ある。
熱硬化性樹脂としては、不乾性ペトロラタムを
主成分とした常時粘着性を示す防食用組成物と相
溶しやすいものが好適で、この相溶性によつてオ
ーバーラツプ間の接着固定がより容易となる。具
体的にはエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フエノール樹脂、キシレン樹脂などが好適に
用いられる。硬化剤は、上記樹脂に応じて常温硬
化性を与えうるものが適宜選択される。かかる硬
化剤はすでに公知であり、たとえばエポキシ樹脂
に対してはポリアミドアミン、脂肪族ポリアミ
ン、芳香族ポリアミンなどが用いられる。この硬
化剤の使用量は、一般に樹脂100重量部に対して
25〜100重量部程度である。
また、上記樹脂および硬化剤とともに通常用い
られる非垂下性付与物質としては、アエロジルの
如き微粉末シリカ粉、アスベスト、タルクなどの
無機質充填剤が好ましい。その使用量は、樹脂の
粘度や無機質充填剤自体の種類によつてかなり相
違するが、通常は樹脂100重量部に対して50〜100
重量部の割合で用いられる。
このような常温硬化性の非垂下性樹脂組成物
は、そのポツトライフの関係から通常樹脂系と硬
化剤系との二液型として取り扱われ、防食被覆の
ための施工現場において両液を混合し、構築物表
面に巻装された前記布状物の端部におけるオーバ
ーラツプ間に塗工される。非垂下性附与物質やそ
の他の配合成分は一般に樹脂系に配合させておく
のがよいが、その1部または全部を硬化剤系に配
合させておいてもよい。
オーバーラツプ間への塗工厚みは、巻装された
布状物の厚みに応じて選択されるが、通常は0.1
〜3mm程度とするのがよく、この厚みが薄すぎる
とこの発明の効果を得にくく、また厚くなりすぎ
ると段差が生じ雨水等の滞留のおそれが生じるな
どの問題があり、好ましくない。
上記塗工ご、オーバーラツプ端部を軽く指圧し
たのち放置すると、徐々に硬化反応が進行し最終
的に完全硬化して強固な固着端部が形成される。
この発明に適用される金属製構築物は、陸上に
おいて構築されたものが好ましい。この理由は、
不乾性ペトロラタムを主成分とした常時粘着性を
示す防食用組成物は、これを海中や海上などに構
築されたものに適用したとき、貝その他の海産物
の付着によつて防食機能を果しえなくなつたり、
またスプラツシユゾーンで受ける衝撃などによつ
て簡単に脱落するおそれがあるからである。
しかしながら、この発明の防食被覆体は、上述
した不乾性ペトロラタムを主成分とした常時粘着
性を示す防食用組成物を含浸させてなる布状物と
常温硬化性の非垂下性樹脂組成物とのほかに、こ
れらをさらに一体に被覆する繊維強化プラスチツ
ク板の如き保護カバーなどとで構成することもで
き、かかる保護カバーを有する態様では不乾性ペ
トロラタムを主成分とした常時粘着性を示す防食
用組成物の前記欠点が上記保護カバーによつて回
避されるから、この場合は海中やスプラツシユゾ
ーンなどの構築物に対しても有効に応用できる。
上記の場合に、保護カバーは不乾性ペトロラタ
ムを主成分とした常時粘着性を示す防食用組成物
を含浸させてなる布状物を固定するための働らき
をも有しているが、これだけでは前記布状物端部
からの空気、水分の侵入を充分に防止できるとは
いえず、前記常温硬化性の非垂下性樹脂組成物を
前述の如く介装させることによつてやはり前記同
様の効果が奏せられる。
つぎに、この発明の実施例を記載する。なお、
以下において部とあるは重量部を意味するものと
する。
実施例 陸上に構築された外径100mmの鋼管表面を国鉄
さび落し方基準に規定される3種ケレンを施し、
これに不乾性ペトロラタム、タンニンおよびその
他の防錆剤からなる常時粘着性を示す防食用組成
物を0.7mm厚のポリエステル製不織布に含浸量90
重量%で含浸させたのち100mm巾に切断したテー
プ状物を、ハーフラツプで全長100cm巻きつけ、
その終端部から10cm程度の内側に常温硬化性の非
垂下性樹脂組成物を1mm厚に塗工したのちオーバ
ーラツプさせ軽く脂圧し、そのご2日間放置し
た。
なお、上記の常温硬化性の非垂下性樹脂組成物
としては、エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ社
製商品名エピコート#828)100部に、アエロジル
6部、タルク50部およびシランカツプリング剤
(信越化学社製商品名KBM#403)1部を配合し
てなる樹脂液と、ポリアミドアミン(三和化学社
製商品名サンマイド76T)70部と芳香族ポリアミ
ン(旭電化社製商品名アデカハードナー#543)
30部とからなる硬化剤液とを使用し、両液を重量
比100/25で混合して使用した。この混合物の20
℃でのゲル時間は120分で、常温での粘度が1500
ポイズであつた。
上記方法で防食被覆された鋼管は、テープ状物
の終端部がこれに設けられた常温硬化性の非垂下
性樹脂組成物の自然硬化によつて強固に接着固定
され、6ケ月以上経過ごも錆の発生が全く認めら
れなかつた。一方、上記の非垂下性樹脂組成物を
用いなかつたときには、テープ状物を巻きつけて
のち7日ごに終端部からの浮き、剥がれが認めら
れテープ終端部の剥がれ部分の鋼管表面の錆の発
生が顕著に認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の防食被覆体の1例を示す断
面図、第2図は布状物の重ね合せ端部が常温硬化
性の非垂下性樹脂組成物で接着固定された状態を
示す上記防食被覆体の斜視図である。 1……金属製構築物、2……布状物、3……常
温硬化性の非垂下性樹脂組成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属製構築物の防食被覆体であつて、不乾性
    ペトロラタムを主成分とした常時粘着性を示す防
    食用組成物を含浸させて上記構築物の表面に巻装
    される布状物と、この布状物の端部でそのオーバ
    ーラツプ部分に介装されて上記端部を接着固定す
    る常温硬化性の非垂下性樹脂組成物とを含むこと
    を特徴とする防食被覆体。
JP15638281A 1981-09-30 1981-09-30 防食被覆体 Granted JPS5857484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15638281A JPS5857484A (ja) 1981-09-30 1981-09-30 防食被覆体

Applications Claiming Priority (1)

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JP15638281A JPS5857484A (ja) 1981-09-30 1981-09-30 防食被覆体

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Publication Number Publication Date
JPS5857484A JPS5857484A (ja) 1983-04-05
JPS6223029B2 true JPS6223029B2 (ja) 1987-05-21

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ID=15626526

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4911934A (ja) * 1972-05-11 1974-02-01

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750255Y2 (ja) * 1977-09-27 1982-11-04

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4911934A (ja) * 1972-05-11 1974-02-01

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JPS5857484A (ja) 1983-04-05

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