JPS62229921A

JPS62229921A - 積層コア材の製造方法

Info

Publication number: JPS62229921A
Application number: JP7104486A
Authority: JP
Inventors: Takahiko Ito; 孝彦伊東; Yoshiya Fukakusa; 義也深草
Original assignee: Toppan Moore Co Ltd; Yukigaya Institute Co Ltd
Current assignee: Yukigaya Institute Co Ltd; Toppan Edge Inc
Priority date: 1986-03-31
Filing date: 1986-03-31
Publication date: 1987-10-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は鉄心材料などに利用可能な積層コア材の製造方
法に関する。

（従来技術）近年、非晶質（アモルファス）金属が学問的、工業的に
注目されている。非晶質金属は合金材料を溶融し、これ
を超急冷したり高周波を利用してスパッタリングするこ
とにより製造され、高い硬度、引張り強さ、電気抵抗、
すぐれた耐食性や磁気特性を有することから新たな工業
材料として実用化され始めている。

非晶質金属のすぐれた物理的、電気的、磁気的特性のう
ち高い電気抵抗とすぐれた磁気特性に着目して磁気ヘッ
ド、可飽和リアクトル、電カドランス、高周波トランス
などの鉄心（コア）材料への応用が試みられており、一
部実用化が進められている。ところが、非晶質金属はそ
の製造方法から薄膜、薄帯、粉末、細線の形状で製造さ
れるので、鉄心材料として利用するには薄帯を巻装した
り（特開昭５８−５８８４５号）、所定形状に加工した
後積層する必要がある（特開昭５４−１５４００７号）
。

非晶質金属リボンを製造する方法の１つに量産性にすぐ
れた単ロール法が知られているが、この方法で製造され
るリボンは板厚が２０〜５０ＩＬｍと薄いために打抜き
加工が困難である。また打抜き加工をすると加工歪が生
じて電気的および磁気的特性が劣化するという問題があ
る。

一方、最近の傾向として硅素鋼やパーマロイなどの磁性
材料を急冷、圧延、電解析出などの方法で極めて薄く製
造する技術が確立されているが、この種の結晶化した金
属薄板を積層する場合も同様の問題がある。

そこで打抜きによらず容易に形状加工ができさらに加工
歪の問題もない加工法として特開昭５５−１４５１７４
号にはエツチングによる加工法が提案されている。

このエツチング処理による加工法によれば金属薄板を所
望形状に加工できるものの、加工後の金属薄板はやはり
薄くて取り扱いにくく複数枚を正確に位数合わせして積
層するのは困難である。

（発明の目的および構成）本発明はこのエツチング技術を利用した非晶質金属の加
工法を利用して取り扱い易い非晶質金属薄板または結晶
化金属薄板の積層コア材を製造する方法を提供すること
を目的とし、この目的を達成するために、所定枚数の金
属薄板を積層して成る加工部片から所定形状の単位コア
材を形成するようにした。

（実施例）以下本発明を図面に基づいて説明する。

本発明で用いる積層金属薄板（以下「加工部片」という
）はいかなる方法で製造してもよい・が、その製造方法
の一例を第１図に示す。

図の右側に示した４つのリールｌ、２，３．４の各々に
は非晶質金属の帯板１０．２０．３０．４０が巻かれて
おり、帯板は図示しない引張手段により連続的にゆっく
りとリールから巻きほどかれている。各リール２〜４の
出口側の位置に帯板２０．３０．４０の片面に接着液を
塗布するための塗布装置Ａ−Ｃ（破線で囲んで示す）が
設けられている。これらの塗布装置Ａ−Ｃはすべて同じ
であるので、帯板２０の塗布装置ｉＡだけについて詳細
を示し、他の塗布装置Ｂ、Ｃについては破線だけで示し
た。

塗布袋２ｉＡは帯板２０の片側に配設され、　Ｉｔｔ着
液Ｓを入れた容器５ａと、接着液Ｓに一部が浸りながら
回転する付はロール５ｂと、帯板２０の反対側にあって
塗布ロール５Ｃに対して帯板２０を挟んで圧接し従動す
る圧接ロール５ｄとにより構成されている。

接着液としては、クロロプレンなどのコンタクト型接着
液、アクリル系、ゴム系の各種粘着液または酢酸ビニル
、ポリアミドなどの熱融着型接着剤、ホットメルト接着
剤などが利用できる。ただし、金り＆薄板を３枚以上桔
層する場合は、エツチングを妨げない接着剤を用いると
よい。

６は一対の圧接ローラ６ａ、６ｂから成る積層装置であ
り、４枚の帯板を重ね合わせて圧接して積層する。

こうして積層された帯板はパンチ７で切り離され加工部
片９として受皿８に収納される。なお、加工部片９の製
造は爆着、圧延などの製造方法を用いてもよい。

製造された積層金属薄板の加工部片９を示しており、図
示したものは４枚の非晶質金属の帯板を積層したもので
ある。

次に第２図を参照して本発明による積層コア材の製法を
説明する。

第３図（イ）には上述した方法で製造された積層金属薄
板の加工部片９を示しており、図示したものは４枚の非
晶質金属の帯板を積層したものである。同図（ロ）に示
すように、加工部片９上にたとえばゴムローラなどを用
いて発電機の固定子鉄心のようなコア材として製造した
い部品形状のパターンのレジスト剤ｌＯを印刷する。レ
ジスト剤はエツチング液に耐えるものでなければならな
い。

レジスト剤を用いる代りに加工部片９の全面にフォトレ
ジストを塗布しその上にコア材の形状をしたパターンマ
スクをかぶせ光を照射して同様のレジストパターンを形
成してもよい。

こうして表面にレジストパターン１１を形成した加工部
片９上に第３図（ハ）に示すようにノズル１２からエツ
チング液を一様に吹き掛ける。その結果、加工部片９の
レジストパターンを除く部分はエツチング液に溶け、レ
ジストパターン部分のみがコア材１３として残る。１４
はコア材１３の受箱である。

加工部片９からコア材を製造する方法としては上述した
ような加工部片の片面からエツチング処理する方法だけ
でなくレジストパターンを加工部片９の両面に位置合わ
せして形成した後両面からエツチング処理する方法でも
よい。

このようにして製造された単位厚さのコア材すなわち単
位コア材１３を実際の積層部品として用いるには、第４
図に示すように、複数の単位コア材１３の一方の面に接
着剤を塗布し、この接着剤で積層して所望の厚さとする
。この場合接着剤が絶縁性であれば金属薄板間に絶縁膜
が形成されることになり、渦電流損の減少に効果がある
。別の方法としては、単位コア材を重ね合わせ端面から
接着剤を層間に浸透させて積層してもよい。

上記実施例では金属薄板を積層した加工部片から単位コ
ア材を製造するのにエツチング処理を用いたが、エツチ
ング処理゛のほかに、超音波、レーザ、ワイヤーカット
、ウォータージェットなどによる加工も利用できる。

以上本発明を非晶質金属薄板の積層について説明したが
１本発明は非晶質金属以外の硅素鋼やパーマロイなどの
急冷法や圧延法あるいは電解析出法などの方法で製造可
能な結晶化金属薄板の積層についても適用することがで
きる。

（発明の効果）以上説明したように１本発明においては、複数の金属薄
板を複数枚積層して成る加工部片から所定形状の単位コ
ア材を形成するようにしたので、その後の扱いが容易で
あり、積層コア材に加工歪の問題もなく電気的、磁気的
特性の劣化がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法で用いる加工部片の製造方法の一例
を示す概略線図、第２図は加工部片の斜視図、第３図　
（イ）、（ロ）、（ハ）、（二〕（大木発明による積層
コア材の製造方法の工程を示す図、第４図は単位コア：
−イ　　どうしの積層体の一部切欠き側面図である。１〜４・・・リレー、６・・・積層装置、７・・・パン
チ、９・・・加工部片、１０，２０，３０．４０・・・
帯板、１１・・・レジストパターン、１２・・・ノズル
、１３・・一単位コア材特許出願人　株式会社雪ケ谷制御研究所トツパン・ムー
ア株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金属薄板を所定枚数積層して成る加工部片から所
定形状の単位コア材を形成することを特徴とする積層コ
ア材の製造方法。
（２）前記単位コア材の形成にエッチング処理を用いる
特許請求の範囲第１項に記載の積層コア材の製造方法。