JPS6221850A - 複合針を使用した横編機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鉤部を有するニードル本体に鉤目を開閉す
るためのスライダーが組合わされた複合針を使用した横
還機に間するものである。

〔従来技術〕

ニードル本体に摺動自在に組合わされたスライダーがニ
ードル本体と相対的な運動関係において一定の制限され
たストロークを前後に移動し、ニードル本体から出没す
るスライダーの舌部でもってニードル本体の鉤目が開閉
される形式の複合針はよく知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、公知の複合針を使った横Ｗｉの中には、
未だ、同一コース内において夫々選択した任意の編針を
、任意にニット、タック、ウェルト又は、口移しさせる
ことができるようになっているものは存在しない。

この発明の目的は、同一コース内において任意の編針を
ニット、タック、ウェルトまたは目移しせしめうる、複
合針を使」した横編機を提供することにある。

この発明の他の目的は、目移しされた逼計に、次のよう
な２通りの編目光状態を可能ならしめることにある。す
なわち、任意のコースにおいては目移しされた編針がち
とからもっていた旧編目の上に目移しされた編目をあた
かもタックされた状態に受け取る型（以後タック型と称
する）の目移しを行わせ、他の任意のコースにおいては
、目移しされた編針が編目を受取る際、該編針がちとか
らもっていた旧編百を該編針の鉤目外のニードル本体の
上に出しておいて、この旧編目を目移しされた編目でも
ってあたかもニットした場合のようにノックオーバーさ
せる型（以下ニット型と称する）の目移しを行わせうる
、複合針を使用した横編機を提供することにある。

この発明の更に他の目的は、同一コースにおいて、任意
の編針には上記タック型の目移しを行わせ、他の任意の
編針には上記ニット型の目移しを行わせうる、複合針を
使用した横編機を提供することにある。

この発明の更に他の目的は、同一コースにおいて任意の
編針にニット又はニット型の目移しを行わせ、他の任意
の編針にタック又はタック型の目移しを行わせた場合に
おいて、各編針に安定した所望の編成動作を与えうるよ
うにしておくことにある。

もともと複合針は、ベラ針のベラを反転させるためスト
ロークよりも少ないスライダーのストロークでもって、
ニードル本体の鉤目を開閉できる利点をもっており、タ
ック位置まで押し上げられたニードル本体上でスライダ
ーを僅かに押し上げるか、又はタック位置まで押し上げ
られたニードル本体を僅かに押し上げることで、タック
時にはスライダーの上に乗らなかった旧編目を、ニット
時には、それをスライダーの上に乗せることができるよ
うにしておくと、ニットまたはタックさせることができ
る利点をもっている。しかしながら、複合針は、任意の
編針にニット又はニット型の目移しを行わせ、他の任意
の編針にタック又はタック型の目移しを行わせた場合に
おいて、前記タック位置からニット位置へのスライダー
又はニードル本体の移動量が小さ過ぎると、ニードル本
体の鉤目に給糸又は目移しされた後、ニードル本体が下
り始めた時において、タック又はタック型の編目受けを
行うニードル本体の鉤目と、ニット又はニット型の編目
受けを行うニードル本体の鉤目とが、あまり差がない時
点で閉じ始めることになるので、このとき、一方のニッ
ト又はニット型の編目受けを行わせようとするニードル
本体側では、旧編目を確実に鉤目外に保っておくことが
困難になり、他方の、タック又はタック型の編目受けを
行わせせようとするニードル本体側では、旧編目を鉤目
内に誘導することが困難になる。この困難を避けるため
には、前記タック位置からニット位置へのスライダーの
移動量を大きくしておくか、又はニッティング動作又は
ニット型の編目受け動作時におけるニードル本体の押上
ストロークと、タッキン゛グ動作又はタック型の編目受
け動作時におけるニードル本体の押上ストロークとの間
の差を大にしておけばよいわけであるが、そうすると、
その分だけニッティングロックが大きくなる。特に、こ
のニードル本体の編目受け位置への上昇ストロークを大
にして、しかも該位置にニードル本体が押し上げられた
とき、この編目受け側のニードル本体の側面に形成しで
ある口移し羽根が、編目渡し側のニードル本体の側面に
形成しである目移し羽根に突き当たらないようにしよう
とすれば、どうしても、これらの目移し羽根の位置をそ
れだけ鉤目から遠ざけた位置に設けておかなければなら
ないことになるが、そうすると、その分だけ、目移し時
における編目渡し側の複合針のニードル本体の押上スト
ローク及びスライダーのニードル本体上での移動ストロ
ークを、更に増大させておかなければならないことにな
る。この発明は、スライダーのニードル本体上での移動
ストロークとか、このようなニードル本体のニット位置
、編目受け位置、及び編目渡し位置等への押上ストロー
ク等の増大を出来るだけ伴うことなく、この発明にした
がって同一コース内で任意の複合針にニット又はニット
型口移しを行わせ、他の任意の複合針にタック又はタッ
ク型目移しを行わせるようにした場合において、一方の
、ニットした複合針又はニット型の目移しによる編目を
受けた複合針では、該複合針にもとからかかっていた旧
編目を、鉤目の外の安定したニット可能位置つまり鉤目
の外のスライダーの上に確実に保って、新しく形成した
編目又は目移しされた編目でもってそれを６盲実にノッ
クオーバーすることができ、他方の、タックした編針又
はタック型目移しによる編目を受けた複合針上では、該
複合針にもとからかかっていた旧編目を、鉤目内又は鉤
目内に通じる安定したタック可能位置に保って、新しく
形成した編目又は目移しされた編目をその上に確実に重
ねることができる、複合針を使用した横編機を提供する
ことにある。

〔問題を解決するための手段〕

以下、この発明を実施例の図面に基いて説明すると、第
１の発明は、 ニードル本体（３）に摺動自在に組み合わされたスライ
ダー（５）が、ニードル本体（３）と相対的な運動関係
において一定の制限されたストロークαを前後に移動し
、スライダー（５）の舌部（４）がニ−ドル本体（３）
の鉤目（Ｉ７）を開閉する形式の複合針（Ｉ）を使用し
た横逼機において、 １）、ニードル本体（３）に、ニードル本体のバット（
Ｉ４）の後方位でニードル本体（３）の上面を押すとニ
ードル本体のバット（Ｉ４）を針溝（２０）内に沈降せ
しめる方向の可撓性を付与してあること、 ２）、スライダー（５）とニードル本体（３）の双方に
夫々バット（Ｉ１）　（Ｉ４）を設けてあり、スライダ
ーのバット（Ｉ１）がニードル本体のバット（Ｉ４）の
前方に位置していること、 ３）、ニードル本体のパン）　（Ｉ４）の後上方位の針
溝（２０）内に、ニードル本体のバット（Ｉ４）の後方
位でその前側の下面がニードル本体（３）の上面に押圧
作用するセレクトジャック（２２）を、その前側を揺動
自在になして配置し、このセレクトジャック（２２）の
前部の上面にバット（２６）を突設してあること、 ４）、上記セレクトジャック（２２）は、針溝（２０）
内を進退自在で、針溝（２０）内の前後方向における前
進位Ｗ　（ｒ）と中間位置（ＩＩ）と後退位置（■）の
３位置において、その後端部近傍を針床（Ｉ９）にクリ
ックストップ（２３）されるようになっており、該クリ
ックストッパー（２３）を支点として揺動自在であるこ
と、 ５）、セレクトジャック（２２）の上方位の針溝（２０
）内とキャリッジ上に配して、任意のセレクトジャック
（２２）を前記３位置（Ｉ）　　（ＩＩ）（ＩＩＩ）の
うちの任意の一つの位置へと選択的に移動させるための
選針装置を設けてあること、６）、キャリッジ上のニッ
ティングロックが、ニードル本体のバット（Ｉ４）に作
用してニードル本体（３）をタック位置（ＴＬ）に押し
上げる一対の上げカム面（３２ａ）を持ったタック位置
レイジングカム（３２）と、タック位置（ＴＬ）又は後
述の編目受け軌道（ＲＥＣ）に押し上あげられた複合針
（Ｉ）のスライダーのバット（Ｉ１）に作用して、スラ
イダー（５）をタック軌道（ＴＣ）に押し下げる押下げ
カム面（４２ｂ）をもった一対のスライダー案内カム（
４２）と、ニードル本体（３）をタック位置（ＴＬ）又
は編目受け軌道（ＲＥＣ）に押し上げられた複合針（Ｉ
）のスライダーのバット（Ｉ１）に、上記スライダー案
内カム　（４２）のキャリッジ進行方向における前方位
で作用して、スライダーのバット（Ｉ１）を、それが上
記スライダー案内カム（４２）の上方を通過しうる位置
まで押し上げる一対の上げカム面（３６ａ）をもったス
ライダーレイジングカム（３６）と、ニードル本体のバ
ット（Ｉ４）に作用してニードル本体（３）を押し下げ
るセンター案内カム（３５）及び一対のステッチカム（
３４）を備えていること、 ７）、前記タック位置レイジングカム（３２）の一対の
上げカム面（３２ａ）の背後間に、ウェルト軌道（ＷＣ
）にあるニードル本体のバット（Ｉ４）が進入しうる空
所（４０）を形成し、該空所（４０）の中央に、ウェル
ト位置（札）のニードル本体のバット（Ｉ４）に作用し
てそれを右又は左から編目受け軌道（ＲＥＣ）に押し上
げる一対の上げカム面（４１ａ）を備えた編目受け軌道
レイジングカム（４１）を配設し、この編目受け軌道レ
イジングカム（４１）の上位に、この編目受け軌道レイ
ジングカム（４１）の両側の空所（４０）からタック軌
道（ＴＣ）に合流する、一対の編目受け軌道（ＲＥＣ）
を形成してあること ８）、前記スライダーレイジングカム（３６）の一対の
上げカム面（３６ａ）が、ニッティングロックの巾方向
の中央位の両側に位置された一対のスライダーレイジン
グカム（３６）でもって構成されていて、上記各上げカ
ム面（３６ａ）が、夫々、ニッティングロックの巾方向
の中央位よりもキャリッジの進行方向における後方位で
キャリッジの進行方向に向けられていること、 ９）、カム板（３１）に、タック位置（ＴＬ）又はニッ
ト位置（ＫＬ）まで上げられたニードル本体のバット（
Ｉ４）に作用して、ニードル本体（３）を編目渡し位置
（ＴＲＬ）に押し上げるための一対の上げカム面（３７
ａ）を備えた編目渡し位置レイジングカム（３７）を配
設してあること １０）、前記編目渡し位置レイジングカム（３７）のカ
ム板（３１）からの突出高さがハーフ高さくＨ）である
か又は出没性であること、 １１）、前進位置（Ｉ）のセレクトジャックのパフ）　
（２６）に対する作用軌道、中間位置（■）のセレクト
ジャックのバット（２６）に対する作用軌道及び後退位
！　ＣＩＩ［）のセレクトジャックのバット（２６）に
対する作用軌道に配して、カム板（３１）上の、前記タ
ック位置レイジングカム（３２）の上げカム面（３２ａ
）の始端部をキャッリジの走行方向においてカバーして
いる位相に、ニードル本体のバット（Ｉ４）を選択的に
上記レイジングカム（３２）に対する不作用位置まで針
溝（２０）内へと押し込むための両側位押圧カム（４５
）ｌ　　・（４５）よ　・（４７）　ｓを配設し、前記
スライダーレイジングカム（３６）、編百渡し位置レイ
ジングカム（３７）及び蝙目受け軌道レイジングカム（
４１）の各上げカム面　（３６ａ）　　・（３７ｇ）及
び（４１ａ）をキャリッジの進行方向においてカバーし
ている位相に、ニードル本体のバット（Ｉ４）を選択的
にこれらのレイジングカムに対する不作用位置まで針溝
（２０）内へと押し込むための中央付押圧カム（４６）
　Ｉ・（４７）、を配設してあること、 １２）、前記中央付押圧カムのうちの一つ（４６）、が
、ニードル本体のパフ）　（Ｉ４）を半分だけ針溝（２
０）内に押し込むハーフ押圧位置（ｈ）を選択できるも
のであること、 工３）、前記中央付押圧カム（４６）の、フル押圧位置
（ｆ）とハーフ押圧位置１ｉＦ　（ｈ）の押圧量の差又
はハーフ押圧位置（ｈ）と没位置（０）間の押圧量の差
によって、前記スライダーのバット（Ｉ１）が、スライ
ダーレイジングカム（３６）に対する不作用位置と作用
位置の間に亘って変位せしめられるようになっているこ
と。

からなる複合針を使用した横編機にある。

第２の発明は、複合針を使用した上記の横編機において
、 １）、前記カム板（３１）に、タック位置レイジングカ
ム（３２）によってタック位置（ＴＬ）まで押し上げら
れたニードル本体のバット（Ｉ４）に作用して、それを
ニット位置（ＫＬ）に押し上げる上げカム面（３３ａ）
と、前記編目量は軌道（Ｉ？ＥＣ）によってタック位置
（ＴＬ）まで押し上げられたニードル本体のバット（Ｉ
４）に作用して、それをニット位置（ＫＬ）まで押し上
げる上げカム面（３３ｂ）をそれぞれもった、一対のニ
ット位置レイジングカム（３３）を設けてあること、 ２）、前記中央付押圧カム（４６）が上記ニット位置レ
イジングカム（３３）の各上げカム面（３３ａ）（３３
ｂ）もキャリッジの進行方向においてカバーしているこ
と、 にある。

〔作用〕

（第１の発明）この発明の複合針を使用した横編機のカ
ム板（３１）上には、上記したような上げカム面（３２
ａ）　（３７ａ）　（３６ａ）及び（４１ａ）をもうた
、タック位置レイジングカム（３２）、逼目渡し位置レ
イジングカム（３７）、スライダーレイジングカム（３
６）及び編目量は軌道レイジングカム（４１）等があり
、また、上記タック位置レイジングカム（３２）の一対
の上げカム面（３２ａ）の間には、ウェルト軌道（ＷＣ
）にあるニードル本体のバラ）　（Ｉ４）が進入しうる
空所（４０）に配して前記編目量は軌道レイジングカム
（４１）を設けてあって、この編目量は軌道レイジング
カム（４１）の上位に、空所（４０）からタック軌道（
ＴＣ）へと合流する一対の編目量は軌道（ＲＥＣ）を形
成してあり、上記スライダーレイジングカム（３６）の
一対の上げカム面（３６ａ）は、夫々ニッティングロッ
クの巾方向の中央位よりもキャリッジの進行方向におけ
る後方位で、これをキャリッジの進行方向に向けられて
いて、これらのレイジングカムが、ニードル本体のバッ
ト（Ｉ４）及びスライダーのバット（ｌｌ）に作用する
と、ニードル本体（３）及び又はスライダー（５）が押
し上げられるようになっているのであるが、複合針（Ｉ
）には、ニードル本体のパン）　（Ｉ４）の後方位でニ
ードル本体（３）の上面（３ａ）を押すとニードル本体
のバット（Ｉ４）を針溝（２０）内に沈降せしめうる可
撓性を付与してあり、ニードル本体のパン）　（Ｉ４）
の後上方位の針溝（２０）内には、ニードル本体のバッ
ト（Ｉ４）の後方位でその前側の下面（２２ａ）がニー
ドル本体（３）の上面（３ａ）に押圧作用するとニード
ル本体のバット（Ｉ４）を針溝（２０）内に沈降せしめ
うるセレクトジャック（２２）を、針溝（２０）内に進
退自在になして配設すると共に、このセレクトジャック
（２２）に、それを針′ａ（２０）内の前後方向におけ
る前進位置ＣＩ）と中間位置（■）と後退位置（ＩＩＩ
）の３位置に亘って選択的に移動させるための選針装置
を配設してあって、この選針装置でもって任意のセレク
トジャック（２２）を前進位置（Ｉ）又は中間位置（Ｉ
ｔ）又は後退位置（ＩＩ［）の何れかの位置に選択的に
位置せしめることができるようになっており、この３位
置に選択されたセレクトジャック（２２）のバット（２
６）に対しては、各位置Ｎ）　　（ＩＩ）　　（ＩＩＩ
）毎に、それに作用してニードル本体のバット（Ｉ４）
をニンテイングロフクが作用し得ない針溝（２０）内へ
と選択的に沈降せしめるための両側位押圧カム（４５）
と中央位押圧カム（４６）が、カム板（３１）上に対設
されており、両側位押圧カム（４５）は、何れも、ニー
ドル本体（３）をタック位置まで上げるタック位置レイ
ジングカム（３２）の上げカム面（３２ａ）の始端部を
キャリッジの進行方向においてカバーしており、中央位
押圧カム（４６）は、編目渡し位置レイジングカム（３
７）の上げカム面（３７ａ）　、スライダーレイジング
カム（３６）の上げカム面（３６ａ）及び編目受け軌道
レイジングカム（４１）の上げカム面（４１ａ）を、キ
ャリッジの進行方向においてカバーしているので、これ
らの押圧カム（４５）　（４６）を、キャリッジの走行
時にセレクトジャック（２２）のバット（２６）に作用
させると、ニードル本体（３）を湾曲せしめて、ニード
ル本体のバット（Ｉ４）及びスライダー（５）のバット
（Ｉ１）を、それらが前記タック位置レイジングカム（
３２）、編目渡し位置レイジングカム（３７）、編目受
け軌道レイジングカム（４１）及びスライダーレイジン
グカム（３６）に作用しない位置まで針溝（２０）内へ
と沈降させることができるのであるが、前記中央位押圧
カム（４６）のうちの一つを、ニードル本体のバット（
Ｉ４）が半分だけ針溝（２０）内に押し込まれるハーフ
押圧位置（ｈ）を選択できるものとしてあり、前記中央
位押圧カム（４６）の、フル押圧位置（ｆ）とハーフ押
圧位置（ｈ）間の押圧量の差又はハーフ押圧位置（ｈ）
と段位！　（０）間の押圧量の差によって、前記スライ
ダーのバット（Ｉ１）が、スライダーレイジングカム（
３６）に対する不作用位置と作用位置の間に亘って変位
せしめられるようにしであるので、この発明の複合針を
使用した横編機は、前記スライダーのバット（Ｉ１）の
高さを、ハーフ高さくＨ）又はフル高さくＦ）に設定し
、且つその高さに応じて、スライダーレイジングカム（
３６）のカム板（３１）からの突出高さをフル高さくＦ
）、ハーフ高さくＨ）又はフル高さくＦ）とハーフ高さ
くＨ）の間に亘って可変に設定し、編目渡し位置レイジ
ングカム（３７）のカム板（３１）からの突出高さをハ
ーフ高さくＨ）又は出没性に設定しておくと、任意の複
合針（Ｉ）をニット、タック、口移し、又は曙目受号さ
せるか、又はそのままウェルト位置に保つことができる
。

すなわち、例えば前記スライダーのバット（Ｉ１）の高
さを、ニードル本体のバット　（Ｉ４）を半分だけ針溝
（２０）内に押し込むと該スライダーのバット（Ｉ１）
が針溝（２０）内に全部沈降される、ハーフ高さくＨ）
に設定した場合であれば、前記スライダーレイジングカ
ム（３６）のカム板（３１）からの突出高さを、タック
イ立直レイジングカム（３２）のカム牟反（３１）から
の突出高さと同じフル高さくＦ）に設定し、前記スライ
ダーのバット（Ｉ１）の高さを、ニードル本体のバット
　（Ｉ４）を全部針溝（２０）内に押し込まなければ該
スライダーのバット（Ｉ１）が針４（２０）内に全部沈
降しない、フル高さくＦ）に設定した場合であれば、前
記スライダーレイジングカム（３６）のカム板（３１）
からの突出高さを、前記フル高さくＦ）の半分であるハ
ーフ高さくＨ）に設定して、何れの場合にも、前記編目
渡し位置レイジングカム（３７）のカム板（３１）から
の突出高さを出没性に構成しておくと、例えば２、ニー
ドル本体のバット（Ｉ４）を半分だけ針１１１（２０）
内に押し込むと該バント（Ｉ４）が作用しな（なるハー
フ高さくＨ）と、カム板（３１）内に没入した没位置（
０）との間に亘って可変に構成しておくと、任意の複合
針（Ｉ）を次のようにコントロールすることができる（
第１１・１２図）、すなわち、 ■、上記編目渡し位置レイジングカム（３７）を没位置
（０）に保ったまま、前記３位置（Ｉ）（ＩＩ）　　（
ＩＩＩ＞のうちの任意の位置のセレクトジャック（２２
）のバット（２６）に、両側位押圧カム（４５）を没位
置（０）に制御して、ハーフ位置（ｈ）に制御した中央
位押圧カム（４６）のみを作用させると、それと同一針
溝（２０）内の複合針（Ｉ）を、ニードル本体のバット
（Ｉ４）に作用するタック位置レイジングカム（３２）
でもってタック位置（ＴＬ）に押し上げ、このタック位
置（ＴＬ）から、ニードル本体のバット（Ｉ４）に作用
するセンター案内カム（３５）の下げカム面（３５ａ）
及び又はステッチカム（３４）の下げカム面（３４ａ）
の作用によってニードル本体（３）が降下し始めると同
時に、そのスライダーのバット（Ｉ１）にスライダー案
内カム（４２）の下げカム面（４２ｂ）を作用させて、
タックさせることができる。

■、同じく編目渡し位置レイジングカム（３７）を没位
置（０）に保ったまま、両側位押圧カム（４５）と中央
位押圧カム（４６）の双方を没位置（０）に制御して、
前記３位置（Ｉ）（ＩＩ）（■）のうちの任意の位置の
セレクトジャック（２２）のバット　（２６）に、両側
位押圧カム（４５）と中央位押圧カム（４６）の双方を
作用させないようにしておくと、それと同一針溝（２０
）内の複合針（Ｉ）を、ニードル本体のバット（Ｉ４）
に作用するタック位置レイジングカム（３２）でもって
タック位置（ＴＬ）に押し上げ、そのスライダーのバッ
ト（Ｉ１）にスライダーレイジングカム（３６）を作用
させてスライダー（５）をニット位置（ＫＬ）に押し上
げ、該スライダーのバット（Ｉ１）をしてスライダー案
内カム（３６）の上方位を通過せしめて、ニットさせる
ことができる。

■、同じく編目渡し位置レイジングカム（３７）を没位
置（０）に保ったまま、前記３位置（Ｉ）　　（ＩＩ）
　　（ＩＩ［）のうちの任意の位置のセレクトジャック
（２２）のバット（２６）に、何れもフル押圧位置（ｆ
）に制御した両側位押圧カム（４５）と中央位押圧カム
（４６）の双方を作用させると、ニードル本体のバット
（Ｉ４）とスライダーのバット（Ｉ１）の双方が、何れ
のレイジングカム（３２）　（３６）　（３７）にも作
用しないので、それと同−針溝（２０）内の複合針（Ｉ
）をそのままウェルト位置に保つことができる。

■、同じく編目渡し位置レイジングカム（３７）を没位
置（０）に保ったまま、前記３位置（Ｉ）　　（ＩＩ）
　　（ＩＩ［）のうちの任意の位置のセレクトジャック
（２２）のバット（２６）に、フル押圧位置（ｆ）に制
御した両側位押圧カム（４５）と、ハーフ押圧位置（ｈ
）に制御した中央位押圧カム（４６）の双方を作用させ
ると、それと同一針溝（２０）内の複合針（Ｉ）のニー
ドル本体のバット（Ｉ４）を空所（４０）内へと導いた
上、ニードル本体のバット（Ｉ４）に編目受け渡し位置
レイジングカム（４１）を作用せしめて、該複合針（Ｉ
）をタック軌道（ＴＣ）に合流する編目受け軌道（ＲＥ
Ｃ）に入れ、反対側の針床上で編目渡し位置（ＴＲＬ）
まで上げられた複合針（Ｉ）から、編目（５２）を受け
取らせることができるが、この複合針（Ｉ）のニードル
本体のバット（Ｉ４）は、センター案内カム（３５）と
ステッチカム（３４）の作用でもってタック軌道（ＴＣ
）に沿って降下し、そのスライダーのバット（Ｉ１）は
、前記スライダー寓内カム（４２）の下げカム面（４２
ｂ）の作用でもってタック軌道（ＴＣ）に沿って降下せ
しめられるから、この複合針（Ｉ）は、目移しされた編
目（５２）を、この複合針（Ｉ）がもとからもっていた
旧纒百（５０）の上にあたかもタックされた状態に重ね
て受け取る型の、タック型の編目受けを行う。

■、同じく編目渡し位置レイジングカム（３７）を没位
置（０）に保ったまま、前記３位置（Ｉ）　　（ＩＩ）
　　（ＩＩＩ）のうちの任意の位置のセレクトジャック
（２２）のバット　（２６）に、中央位押圧カム（４６
）を没位置（０）に制御して、フル押圧位置（ｆ）に制
御した両側位押圧カム（４５）のみを作用させると、そ
れと同一針溝（２０）内の複合針（Ｉ）のニードル本体
のバット（Ｉ４）を空所（４０）内へと導いた上、ニー
ドル本体のバット（Ｉ４）に編目受け軌道レイジングカ
ム（４１）を作用せしめて、該複合針（Ｉ）をタック軌
道（ＴＣ）に合流する編目受け軌道（ＲＰＣ）に入れ、
反対側の針床上の複合針（Ｉ）から移された編目（５２
）を受け取ったニードル本体のバット（Ｉ４）をして、
センター案内カム（３５）とステッチカム（３４）の作
用でもって、ニット軌道に兼用されているタック軌道（
ＴＣ）に沿って降下させると共に、そのスライダーのバ
ット（Ｉ１）にスライダーレイジングカム（３６）の上
げカム面（３６ａ）を作用せしめて、スライダー（５）
をニット位置（ＫＬ）に押し上げ、該スライダーのバッ
ト（Ｉ１）をしてスライダー案内カム（３６）の上方位
を通過せしめることになるので、この複合針（Ｉ）は、
該複合針（Ｉ）がもとからもっていた旧逼目（５０）を
複合針（Ｉ）の鉤目（Ｉ７）外のニードル本体（Ｉ）の
上に出しておき、それをスライダー（５）の上に保って
おいて、ニードル本体（３）のみを先ず降下させること
により、この旧編目（５０）を目移しされた新しい編目
（５２）でもってあたかもニットした場合のようにノッ
クオーバーする型の、ニット型の扁巨受けを行う。

■、前記編目渡し位置レイジングカム（３７）を予めハ
ーフ高さくＨ）に突出させておいた上、両側位押圧カム
（４５）と中央位押圧カム（４６）の双方を没位置（０
）に制御しておいて、これらの双方を前記３位［（Ｉ）
　　（ＩＩン　＜ｍ＞のうちの任意の位置のセレクトジ
ャック（２２）のバット（２６）に作用させないように
しておくと、それと同一針溝（２０）内の複合針（Ｉ）
のニードル本体のバット（Ｉ４）に、タック位置レイジ
ングカム（３２）と編目渡し位置レイジングカム（３７
）の双方を作用せしめて、該複合針（Ｉ）を編目渡し位
置（ＴＲＬ）まで押し上げて、目移しさせることができ
る。

また、この発明の複合針（Ｉ）を使用した編機は、例え
ば、前記スライダーのバット（Ｉ１）の高さを、ニード
ル本体のバット（Ｉ４）を針ｍ　（２０）内に全部押し
込まなければ、該スライダーのバット（Ｉ工）が針溝（
２０）内に全部沈降されない、フル高さくＦ）に設定し
た場合において、前記スライダーレイジングカム（３６
）のカム板（３１）からの突出高さを、前記したフル高
さくＦ）と、ニードル本体のバット（Ｉ４）を半分だけ
針溝（２０）内に押し込むとそれに作用しなくなるハー
フ高さくＨ）との間に亘って可変に措成し、謳口渡し位
置レイジングカム（３７）のカム板（３１）からの突出
高さをハーフ高さく　Ｈ）に設定しておいても、上記ス
ライダーレイジングカム（３６）をフル高さＣＦ）か又
はハーフ高さくＨ）の何れかの高さに制御した上で、両
側位押圧カム（４５）を没位置（０）か又はフル押圧位
置（、ｆ）　　の何れかの位置に制御すると共に、中央
位押圧カム（４６）を段位ｉ！　（０）　、ハーフ押圧
位置（ｈ）又はフル押圧位置（ｆ）に制御すると、任意
の複合針（Ｉ）を上記同様の各コースに夫々案内して、
任意の複合針（Ｉ）をニット、タック、目移し又は編目
受けさせるか、又はウェルト位置に保つことができる（
第１３・１４図）、すなわち、この場合には、■、上記
スライダーレイジングカム（３６）をフル高さくＦ）に
制御して、両側位押圧カム（４５）を没位置（０）に制
御し、中央位押圧カム（４６）をハーフ押圧位置（ｈ）
に制御しておくと、セレクトジャック（２２）のバット
（２６）をこれらの押圧カム（４５）　（４６）が作用
する位置に選択されたセレクトジャック（２２）と同一
針溝（２０）内の複合針（Ｉ）を、ニットさせることが
できる。

■、上記スライダーレイジングカム（３６）をフル高さ
くＦ）に制御して、両側位押圧カム（４５）を没位置（
０）に制御し、中央位押圧カム（４６）をフル押圧位置
（ｆ）に制御しておくと、セレクトジャック（２２）の
バット（２６）をこれらの押圧カム（４５）　（４６）
が作用する位置に選択されたセレクトジャック（２２）
と同一針溝（２０）内の複合針（Ｉ）を、タックさせる
ことができる。

■、上記スライダーレイジングカム（３６）をフル高さ
くＦ）に制御して、両側位押圧カム（４５）と中央位押
圧カム（４６）の双方を共にフル押圧位置（ｆ）に制御
しておくと、セレクトジャック（２２）のバット（２６
）をこれらの押圧カム（４５）　（４６）が作用する位
置に選択されたセレクトジャック（２２）と同一針溝（
２０）内の複合針（Ｉ）を、そのままウェルト位置に保
つことができる。

■、上記スライダーレイジングカム（３６）をフル高さ
くＦ）に制御して、両側位押圧カム（４５）をフル押圧
位置（ｆ）に制御し、中央位押圧カム（４６）をハーフ
押圧位置（ｈ）に制御しておくと、セレクトジャック（
２２）のバット（２６）をこれらの押圧カム（４５）　
（４６）が作用する位置に選択されたセレクトジャック
（２２）と同一針溝（２０）内の複合針（Ｉ）に、ニッ
ト型の編目受けを行わせることができる。

■。上記スライダーレイジングカム（３６）をハーフ高
さくＨ）に制御して、両側位押圧カム（４５）をフル押
圧位置（ｆ）に制御し、中央位押圧カム（４６）をハー
フ押圧位置（ｈ）に制御しておくと、セレクトジャック
（２２）のバット（２６）をこれらの押圧カム（４５）
　（４６）が作用する位置に選択された、セレクトジャ
ック（２２）と同一針溝（２０）内の複合針（Ｉ）に、
タック型の編目受けを行わせることができる。

■０両側位押圧カム（４５）と中央位押圧カム（４６）
の双方を共に没位置（０）に制御しておくと、複合針（
Ｉ）を巨移しさせることができる。

（第２の発明）第２の発明にしたがったａｉ機には、カ
ム板（３１）に、タック位置（ＴＬ）に押し上げられた
ニードル本体のバット（Ｉ４）に作用する一対のニット
位置レイジングカム（３３）を設けであるが、各ニット
位置レイジングカム（３３）の一対の上げカム面（３３
ａ）　（３３ｂ）は、タック位置レイジングカム（３２
）によってタック位置（ＴＬ）に押し上げられたニード
ル本体のバット　（Ｉ４）に作用して、それをニット位
置（ｉ）に押し上げる上げカム面（３３ａ）　　と、編
目受け軌道（ＲＦＣ）によってタック位置（ＴＬ）まで
上げられたニードル本体のバット（Ｉ４）に作用して、
それをニット位置（にＬ）まで上げる上げカム面（３３
ｂ）であり、このニット位置レイジングカム（３３）は
、そのカム板（３１）からの突出高さを、タック位置レ
イジングカム（３２）の突出高さの半分であるハーフ高
さくＨ）とするか又は可変とすることで、タック位置レ
イジングカム（３２）とニット位置レイジングカム（３
３）との間、及びニット位置レイジングカム（３３）と
編目渡し位置レイジングカム（３７）との間に、夫々、
前者の方が後者よりも高い突出高さの差が得られるよう
にしてあり、また、前記中央位押圧カム（４６）がこの
一対のニット位置レイジングカム（３３）の各上げカム
面（３３ａ）　（３３ｂ）をもキャリッジの進行方向に
おいてカバーしているので、前記第１の発明の場合同様
に、スライダーのバット（Ｉ１）の高さとスライダーレ
イジングカム（３６）のカム板（３１）からの突出高さ
の関係に応じて・例えば、前者がハーフ高さくＨ）で後
者がフル高さくＦ）であるか、又は前者がフル高さくＦ
）で後者がハーフ高さく）１）の場合であれば、ニット
位置レイジングカム（３３）のカム板（３１）からの突
出高さをハーフ高さくＨ）に設定し、前者がフル高さく
Ｆ）で、後者がフル高さくＦ）とハーフ高さくＨ）の間
に亘って可変の場合であれば、ニット位置レイジングカ
ム（３３）のカム板（３１）からの突出高さをフル高さ
くＦ）とハーフ高さくＨ）の間に亘って可変に構成して
おくと、前記第１の発明について説明した場合と全（同
じように、スライダーレイジングカム（３６）の高さ、
編目渡し位置レイジングカム（３７）の高さ及び再押圧
カム（４５）　（４６）を設定ならびに制御することで
、任意の複合針（Ｉ）をニット、タック、目移し又は［
ｌＵ受けさせるか、又は、そのままウェルト位置に保つ
ことができる（第２０〜２３図）。

そして、この発明（第１・第２の発明）の横編機は、前
記夕、り位置レイジングカム（３２）の作用によってニ
ードル本体（３）をタック位置（ＴＬ）に押し上げられ
た複合針（Ｉ）のスライダーのバット（Ｉ１）に作用し
て、複合針（Ｉ）のスライダー（５）を、タック軌道（
ＴＣ）で、ニードル本体（３）が降下し始めると同時に
若干押し下げるための一対のスライダー案内カム（４２
）と、スライダーのバット（Ｉ１）に直接作用して、ニ
ードル本体のパフ）　（Ｉ４）に作用するタック位置レ
イジングカム（３２）及び又はニット位置レイジングカ
ム（３３）がスライダー（５）を間接的に押し上げうる
位置よりも若干上まで、スライダー（５）を押し上げ、
押し上げられたスライダーのバット（Ｉ１）をして上記
スライダー案内カム（４２）の上方を通過させるための
、一対の上げカム面（３６ａ）をもった一対のスライダ
ーレイジングカム（３６）を備えているので、任意の複
合針（Ｉ）にニフト又はニー／　ト型巨移しを行わせ、
他の任意の複合針（Ｉ）にタック又はタック型目移しを
行わせた場合において、それを次のように行わせること
ができる。

すなわち、一方の、ニットした複合針（Ｉ）又はニット
型の編目受けを行わせた複合針（Ｉ）の上では、ニット
位置レイジングカム（３３）がない第１の発明の場合に
は、タック位置（ＴＬ）まで押し上げられたニードル本
体（３）を全く押し上げなくても、ニット位置レイジン
グカム（３３）がある第２の発明の場合には、ニット位
置レイジングカム（３３）によってニードル本体（３）
をタック位置（ＴＬ）からそれほど大きく押し上げなく
ても、何れの場合にも、ニット時及びニット型目移し時
にのみ、タック位置（ＴＬ）　（第１の発明）又はニッ
ト位置（ＫＬ）　（第２の発明）まで押し上げられたニ
ードル本体（３）上で、更にスライダー（５）のみを、
上記スライダーレイジングカム（３６）の作用によって
若干押し上げ、もって、ニードル本体（３）の鉤目（Ｉ
７）の外でニードル本体（３）の上に保たれている旧纏
目（５０）の中にスライダー（５）の舌部（４）を位置
させると共に、スライダーのバット（Ｉ１）を、それが
スライダ一本内カム（４２）の上方を通過しうる位置ま
で押し上げて、この状態の複合針（Ｉ）の鉤目（Ｉ７）
内に、新たに給糸された編糸（５１）又は目移しされた
編目（５２）を受け取らせることができる。そして、こ
の複合針（Ｉ）は、ニードル本体（３）が、そのバット
（Ｉ４）に作用するセンター案内カム（３５）の下げカ
ム面（３５ａ）及び又はステッチカム（３４）の下げカ
ム面（３４ａ）の作用によって下がり始めても、スライ
ダーのバット（Ｉ１）が、スライダー富内カム（４２）
の上方を通過し、それが降下しようとすると、それがス
ライダー案内カム（４２）のカム上面（４２ａ）に接し
て所定の上昇位に保たれることになるから、ニードル本
体（３）が下がり始めたときにおけるスライダー（５）
の舌部（４）による鉤目（Ｉ７）の閉動作が確実に行わ
れ、このスライダー（５）の舌部（４）の上に乗った旧
編目（５０）をして、確実にノックオーバーせしめるこ
とができる（第１５・１８図参照）。

他方の、タックした複合針（Ｉ）又はタック型目移しに
よる編目を受け取る複′合計（Ｉ）の上では、タック位
置（ＴＬ）まで押し上げられたニードル本体（３ン　が
、そのバット（工４）に作用するセンター案内カム（３
５）の下げカム面（３５ａ）及び又はステッチカム（３
４）の下げカム面（３４ａ）の作用によって下がり始め
ると同時に、その初期において、スライダー案内カム（
４２）の下げカム面（４２ｂ）でもって、スライダー（
５）が、ニードル本体（３）と共に同様に降下せしめら
れるから、この複合針（Ｉ）の鉤目（Ｉ７）は、その中
に給糸される編糸（５１）又は目移しされる編目（５２
）を受け取る際、一旦鉤目（Ｉ７）の外のニードル本体
（３）の上に出しておいた旧遍目（５０）を、ニードル
本体（３）の降下に伴って再び鉤目（Ｉ７）の中に導入
するまで、確実に開いたままの状態に保たれる（第１６
・１７図参照）。

なお、第２の発明にしたがって、ニット位置レイジング
カム（３３）を設けた場合には、タック位置レイジング
カム（３２）の押し上げストロークと、スライダー（５
）がニードル本体（３）に対して規制されている前後方
間のストロークを、ニット位置レイジングカム（３３）
を設けていない第１の発明の場合よりも若干（例えば、
夫々、ニット位置レイジングカム（３３）の押し上げス
トロークの１７２宛）小さくしても、ニット又はニット
型の編目受け時に、ニードル本体（３）の鉤目（Ｉ７）
の外に出された旧編目（５０）の中にスライダー（５）
の舌部（４）を位置させることができ、しかも、ニット
又はニット型の編目受けを行った複合針（Ｉ）のスライ
ダーのバット（Ｉ１）と、タック又はタック型の編目受
けを行った複合針（Ｉ）のスライダーのバット（Ｉ１）
をして、スライダー案内カム（４２）の上と下に確実に
振り分けて案内せしめることができる。

〔実施例〕

第１の発明の実施例を第１〜１９図について説明すると
、この発明にしたがった複合針（Ｉ）は、第４・６図に
示しであるような、その先端にフック（２）を存するニ
ードル本体（３）と、第３・５図に示しであるような、
その先端に舌部（４）を有するスライダー（５）とでも
って構成されている。ニードル本体（３）の上面には、
ニードル本体（３）の長手方向に沿った／Ｉ（６）を形
成してあって、この溝（６）の前端はフック（２）の対
向位置で前向きに開いている。またこの溝（６）は、ニ
ードル本体（３）の前部でニードル本体（３）の上面に
形成しである後向きの段部（７）を越えてその後方まで
延びており、該段部（７）では、後向きに開いている。

上記のように構成されたニードル本体（３）の溝（６）
に、スライダー（５）が嵌合されているのであるが、こ
の実施例のスライダー（５）は、ニードル本体（３）の
上記溝（６）内に摺動自在に嵌合するシャンク部（８）
と、このシャンク部（８）にその先端部を関節結合（９
）されたジャック部（Ｉ０）とでもって構成されていて
、ジャック部（Ｉ０）にバット（Ｉ１）を突設しである
。そして、上記関節結合（９）部位では、シャンク部（
８）の上面に形成した凹所（Ｉ２）にジャック部（ｌＯ
）の先端に形成しである凸部（Ｉ３）を嵌め合わせるこ
とで、シャンク部（８）とジャック部（Ｉ０）を関節結
合（９）シであるのであるが、一方のシャンク部（８）
は、その厚さをニードル本体（３）に形成しである前記
溝（６）内に摺動しうる厚さに形成しであるのに対して
、他方のジャック部（Ｉ０）の厚さは、これをニードル
本体（３）の厚さと同一の厚さに形成してあって、この
スライダー（５）は、シャンク部（８）をニードル本体
（３）の溝（６）に嵌合した第４図仮想線の状態では、
スライダー（５）をニードル本体（３）に対して相対的
に前進させると、ジャック部（Ｉ０）の先端がニードル
本体（３）の上面の後向きの段部（７）に衝突した位置
でスライダー（５）がニードル本体（３）上での相対的
な前進を阻止されるようになっている。

また、この複合針（Ｉ）を構成しているニードル本体（
３）の上面にはバット（Ｉ４）を突設すると共に、該バ
ット（Ｉ４）の前方位に配して前向きの凹所（Ｉ５）を
形成してあって、該凹所（Ｉ５）に、スライダー（５）
のジャック部（Ｉ０）がバット（Ｉ１）の後方へと延び
ている部分（Ｉ０ａ）を位置されている。そして、この
スライダー（５）は、それをニードル本体（３）に対し
て相対的に後退させると、バット（Ｉ１）の後面が前記
凹所（工５）のあごの部分（Ｉ６）に衝突した位置でニ
ードル本体（３）に対する相対的な後退を阻止されるよ
うになっている。すなわちこのスライダー（５）は、ジ
ャック部（Ｉ０）の先端が前記段部（７）に衝突した前
進位置と、ジャック部（Ｉ０）のバット（Ｉ１）の後面
が前記あごの部分（Ｉ６）に衝突した後退位置との間の
、制限された一定のストローク（α）の範囲においての
み、ニードル本体（３）に対して相対的に進退できるよ
うになっていて、上記ストローク（α）以上ニードル本
体（３）又はスライダー（５）の何れか一方を針溝（２
０）内で進退させると、他方がそれに連動せしめられる
ようになっており、ニードル本体（３）上でスライダー
（５）を最後退位置まで後退させると、スライダー（５
）の舌部（４）がニードル本体（３）の溝（６）内に引
き込まれてニードル本体（３）の鉤目（Ｉ７）を開き、
ニードル本体（３）上でスライダー（５）を最前退位ま
で前進させると、舌部（４）がフック（２）の先端に衝
突して鉤目（Ｉ７）を閉じるように構成されている。

なお上記スライダー（５）のニードル本体（３）に対す
るストローク（α）は、スライダー（５）の先端部が鉤
目（Ｉ７）を開閉するために要するストロークよりも若
干大にしてあり、鉤目（Ｉ７）の後方位のニードル本体
（３）の上面には段部（３ｂ）を形成し、その側面に目
移し羽根（Ｉ８）を取りつけである。

上記のように構成されたこの複合針（Ｉ）には、ニード
ル本体のバット（Ｉ４）の前方位にスライダー（５）の
バット（Ｉ１）が位置せしめられているのであるが、こ
の実施例の複合針（Ｉ）のニードル本体（３）には、ス
ライダー（５）を組合わせた状態においても、ニードル
本体のバット（Ｉ４）の後方位でニードル本体（３）の
上面（３ａ）を針溝（２０）の深さ方向に押すと、常態
では両バント（Ｉ１）　（Ｉ４）を針溝（２０）外への
突出位置に保っている複合針（Ｉ）を弾性変形せしめて
、両バット　（Ｉ１）　（Ｉ４）を針溝（２０）内へと
沈降せしめうる可撓性を付与してあって、この実施例の
複合針（Ｉ）は、ニードル本体（３）の上面（３ａ）に
それを針溝（２０）内へと押し下げる外力が作用してい
ない第１図の状態においては、ニードル本体（３）の前
端部近傍の下面とニードル本体（３）の後端部が、針１
ｌｌ（２０）底に接し、バット（Ｉ４）の後方位のニー
ドル本体（３）の上面（３ａ）が、針溝（２０）を横断
方向に横切っているピアノ線からなるスト・ツバ−（２
１）に接することで、バット（Ｉ１）をハーフ高さくＨ
）に突出させ、バット（Ｉ４）をフル高さくＦ）に突出
させた所定の最突出位置に保っているが・上記ストッパ
ー（２１）の後方位置でニードル本体（３）の上面（３
ａ）を針７ＪＩ（２０）の深さ方向に押すと、第２図に
示しであるように、ニードル本体（３）の長さ方向の中
間部が上向きに湾曲せしめられて、その押圧量に応じて
、両バット　（Ｉ１）　（Ｉ４）が共に針溝（２０）内
へと沈降せしめられた状態と、ニードル本体のバット（
Ｉ４）の突出高さが半分になりスライダーのバット（Ｉ
１）のみが完全に針溝（２０）内へと沈降せしめられた
状態の、何れか一方の状態を選択的に得ることができる
ようになっている（第２図参照）、すなわち、この実施
例では、前記スライダーのバラ）　（Ｉ１）の針溝（２
０）からの突出高さを、ニードル本体のバット（Ｉ４）
を半分だけ針溝（２０）内に沈降させると、それが針溝
（２０）内に全部沈降されるハーフ高さくＨ）になして
あり、針溝（２０）には、第２図に示しであるように、
上記位置で複合針（Ｉ）の上面を押圧したとき複合針（
Ｉ）の湾曲を許容して上記両バット（Ｉ１）　（Ｉ４）
を所望量針溝（２０）内へと沈降せしめうる深さを与え
である。

次に、上記のような複合針（Ｉ）が針溝（２０）に収容
されているこの発明の横ｉｌｌにおいて、この複合針（
Ｉ）を制御するための制御装置について説明すると、第
１・２図に示しであるように、針溝（２０）内のニード
ル本体（３）の後上方位には、前記ストッパー（２１）
の後方に位置せしめて、その前端部近傍の下面（２２ａ
）がニードル本体（３）の上面（３ａ）に押圧作用する
セレクトジャック（２２）を進退自在に配設しである。

このセレクトジャック（２２）は、その後端部近傍の上
面に形成しである３個の小凹部（２２ｂ）　　・（２２
ｃ）　　・（２２ｄ）のうちの何れか一つを、針溝（２
０）を横断して針床（Ｉ９）に貫通したピアノ線からな
るクリックストッパー（２３）に軽く係合させることで
、針溝（２０）内における３位置の一つを選択してクリ
ックストップされ、且つ、クリックストッパー（２３）
を支点としてその前側を揺動自在になされている。　（
２４）はそのためにセレクトジャック（２２）を上向き
に付勢しているばね、（２５）ばばね（２４）によるセ
レクトジャック（２２）の前部の浮き上がりを阻止して
いるストッパーで、このストッパー　（２５）は、針溝
（２０）を横断して針床（Ｉ９）を貫通しているピアノ
線でもって構成されている。

セレクトジャック（２２）の前部の上面には、バット（
２６）を突設しである。このバット（２６）の針溝（２
０）内における位置は、セレクトジャック（２２）が前
記３個の凹部（２２ｂ）　　・（２２ｃ）及び（２２ｄ
）のいずれを選択してクリックストッパー（２３）に係
合されるかによって、前進位置（Ｉ）、中間位置（［［
）及び後退位置（ＩＩＩ）の何れかの位置に位置される
ようになっている。

セレクトジャック（２２）のバット（２６）の背後の針
溝（２０）内には、その前端部（２７ａ）がバット（２
６）の後面に衝突するとセレクトジャック（２２）に対
して押し上げ作用するセレクター（２７）を、進退自在
に、且つストッパー（２５）を支点としてその後側を揺
動自在になして配置しである。このセレクター（２７）
は、キャリッジ上の図示してない電気的な選針装置によ
って選択したセレクター（２７）のみを、キャリッジ上
のセレクターレイジングカム（図示せず）の作用領域に
もたらした上、それを該セレクターレイジングカムの作
用によって前進させると、選択されたセレクター（２７
）と同一針溝（２０）内のセレクトジャック（２２）を
押して、セレクトジャック（２２）を後退位置（ＩＩ［
）から前進位！（Ｉ）まで前進させるもので、このよう
な選針装置はすでに公知のものであるから、その詳細に
ついては説明を省略する。なお、上記セレクター（２７
）の作用によって前進位置（ｒ）に押し進められたセレ
クトジャック（２２）のバット（２６）は、第７図に示
しであるキャリッジ上のハーフクリヤカム（２９）によ
って中間位ｆ　（ＩＩ）に押し下げられ、クリヤカム（
３０）によって後退位置（ＩＩＩ）まで選択的に押し下
げられるようになっている。

次に、上記のように構成された複合針（Ｉ）及びセレク
トジャック（２２）に作用するキャリッジ上のカム装置
について説明すると、第７図はキャリッジ上のカム板（
３１）の一部を切り取って示したちので、この図では、
解り易くするため、バットの上面に作用する斜面には、
傾斜方向に沿った線を付しであるが、カム板（３１）上
には次のようなニフテイングロ７りとトランスファーロ
ックをキャリッジの走行方向における同一位相に配して
設けである。すなわち、ニッティングロックは、ウェル
ト位置（畦）にあるニードル本体のバット（Ｉ４）に作
用してニードル本体（３）をタック位置（ＴＬ）まで押
し上げる一対の上げカム面（３２ａ）を備えたタック位
置レイジングカム（３２）と、タック位置（ＴＬ）に押
し上げられたニードル本体のバラ）　（Ｉ４）に作用し
てそれを次のステッチカム（３４）の作用位置まで押し
下げるセンター案内カム（３５）と、ニードル本体のバ
ット（Ｉ４）に作用する一対のステッチカム（３４）と
、スライダー（５）のバット（Ｉ１）に直接作用して前
記タック位置レイジングカム（３２）がスライダー（５
）を間接的に押し上げうるタック位置（ＴＬ）よりも若
干上のニット位置（にＬ）までスライダー（５）を押し
上げうる一対の上げカム面（３６ａ）をもった一対のス
ライダーレイジングカム（３６）と、タック位置（ＴＬ
）に押し上げられた複合針（Ｉ）のスライダーのバラ）
　（Ｉ１）に作用して、複合針（Ｉ）をタック軌道（Ｔ
Ｃ）に沿って押し下げる下げカム面（４２ｂ）をもった
一対のスライダー案内カム（４２）と、タック位置（Ｔ
Ｌ）に押し上げられた複合針（Ｉ）のスライダーのパン
）　（Ｉ１）に、上記スライダ一本内カム（４２）のキ
ャンリジ進行方向における前方位で作用して、スライダ
ーのバット（Ｉ１）を、それが上記スライダー案内カム
（４２）の上方を通過しうる位置まで押し上げる一対の
上げカム面（３６ａ）をもった一対のスライダーレイジ
ングカム（３６）とでもって構成されているのであるが
、この実施例のタック位置レイジングカム（３２）、セ
ンター案内カム（３５）及びスライダーレイジングカム
（３６）は、それぞれ一体のフ゛ロックでもって構成さ
れており、前記スライダーレイジングがム（３６）のカ
ム板（３１）からの突出高さは、スライダーのバット（
Ｉ１）の高さが八−フ高さくＨ）であるから、ニードル
本体（３）を湾曲させていない状態における、ハーフ高
さくＨ）のこのスライダーのバット（Ｉ１）にそれを作
用せしめうる、フル高さくＦ）に設定しである。

また、前記ステッチカム（３４）の上方位に配しては、
次のような一対のスライダー案内カム（４２）を配設し
である。すなわちこのスライダー案内カム（４２）には
、前記タック位置レイジングカム（３２）の作用によっ
てニードル本体（３）をタック位置（ＴＬ）に押し上げ
られ、前記スライダーレイジングカム（３６）の作用に
よってスライダー（５）をニット位置（ＫＬンへと押し
上げられた、複合針（Ｉ）のスライダー（５）のバット
（Ｉ１）に作用して、スライダー（５）を所定の上昇位
置に保つためのカム上面（４２ａ）と、タック位置レイ
ジングカム（３２）の作用によってニードル本体（３）
をタック位置（ＴＬ）に押し上げられた、複合針（Ｉ）
のスライダーのバー／　）　（Ｉ１）　ニ作用して、ス
ライダー（５）をタック軌道に沿って若干押し下げる下
げカム面（４２ｂ）とを形成しであるのであるが、この
実施例のスライダー案内カム（４２）は、キャリッジの
進行方向におけるスライダーのバットの受け入れ側に、
第８〜１０図に示しである如く、キャリッジの進行方向
に向いた上げカム面（４２ｃ）と、針床（Ｉ９）の方向
を向いた斜面（４２ｄ）とを形成しである。なお、上記
下げカム面（４２ｂ）は、前記センター案内カム（３５
）の下げカム面（３５ａ）　と平行である。また、（３
Ｂ）　（３９）はいづれもカム板（３１）に固定された
案内カムである。

トランスファーロックは、前記タック位置レイジングカ
ム（３２）の上位に配設した編目渡し位置レイジングカ
ム（３７）と、タック位置レイジングカム（３２）の一
対の上げカム面（３２ａ）の間の前記ウェルト位置（Ｗ
Ｌ）に配してタック位置レイジングカム（３２）に形成
した空所（４０）と、この空所（４０）に配設した編目
受け軌道レイジングカム（４１）と、タック位置レイジ
ングカム（３２）に形成した空所（４０）からタック軌
道（ＴＣ）　（第１１図参照）に通じる編目受け軌道（
ＲＦＣ）　（第１２図参照）と、編目渡し位置（ＴＲＬ
）に押し上げられたニードル本体のバット（Ｉ４）に作
用してそれをステッチカム（３４）の作用位置まで押し
下げるための下げカム面（３５ａ）をも形成しである前
記センター案内カム（３５）と、でもって構成されてい
るのであるが、この実施例の編目渡し（立置レイジング
カム（３７）は、そのカム）反（３１）からの突出高さ
を前記タック位置レイジングカム（３２）の突出高さの
約半分に等しいハーフ高さくＨ）と没位置（０）との間
に亘って可変に構成されており、前記編目受け軌道レイ
ジングカム（４１）は、その基部（４１ｃ）をカム板（
３１）に枢支されて第７図に実線で示しである位置と鎖
線で示しである位置との間に亘って揺動変位自在な可動
カムに構成されており、ニードル本体のバット（工４）
に作用してニードル本体（３）を空所（４０）から前記
タック位置（ＴＬ）まで上げるための前記編目受け軌道
（ＲＥＣ）は、上記編目受け軌道レイジングカム（４１
）の両側の上げカム面（４１ａ）　と、タック位置レイ
ジングカム（３２）の上面が編目渡し位置レイジングカ
ム（３７）に向いている部分からなる一対の上げカム面
（３２ｂ）と、でもって構成されており、この編目受け
軌道（ＲＥＣ）は、編目受け軌道レイジングカム（４１
）の両側の前記空所（４０）からＸ型にクロスして前記
タック軌道（ＴＣ）に通じている。

また、この実施例のこのカム板（３１）には、前記せる
如く３位置（Ｉ）　　（ＩＩ）　　（ＩＩＩ）に選択さ
れたセレクトジャック（２２）のバット（２６）の上面
に対して選択的に押圧作用する、次のような出没性の押
圧カム（４５）、　　・（４５）　ｚ　　・（４６）　
＋　　・（４７）　ｓを配設しである。すなわち、押圧
カム（４５）＋　　・（４６）ｌ　は、前進位置（Ｉ）
のセレクトジャック（２２）のバット（２６）に対する
作用軌道に配され、押圧カム（４５）ｇは、中間位置（
ＩＩ）のセレクトジャック（２２）のバット（２６）に
対する作用軌道に配され、押圧カム（４７）、は、後退
位置（ＩＩ［）のセレクトジャック（２２）のバット（
２６）に対する作用軌道に配されているのであるが、押
圧カム（４５）＋　　・（４５）　ｚは、前記タック位
置レイジングカム（３２）の上げカム面（３２ａ）の少
なくとも始端部をキャリ７ジの走行方向においてカバー
した位相に設けられた両側位押圧カムであり、押圧カム
（４６）＋　は、前記スライダーレイジングカム（３６
）、編目渡し位置レイジングカム（３７）及び編目受け
軌道レイジングカム（４１）の、各上げカム面（３６ａ
）　、上げカム面（３７ａ）及び上げカム面（４１ａ）
を、キャリッジの走行方向においてすべてカバーした位
相に設けられた中央位押圧カムであり・押圧カム（４７
）３は、両側位押圧カム（４５）　。

（４５）ｚと中央位押圧カム（４６）＋の双方の位相を
・キャリッジの進行方向においてカバーした位相に設け
られた両側位兼中央位押圧カムであって、上記中央位押
圧カム（４６）、は、セレクトジャック（２２）のバッ
ト（２６）に作用してニードル本体のバット（Ｉ４）を
半分だけ針溝（２０）内に押し込むハーフ押圧位置（ｈ
）と、それに全く作用しない没位置（０）との間に亘っ
て可変であり、他の両側位押圧カム（４５）　＋　　・
（４５）ｚ及び両側位兼中央位押圧カム（４７）３は、
何れも、セレクトジャック（２２）のバット（２６）に
作用してニードル本体のバット（Ｉ４）を全部針溝（２
０）内に押し込むフル押圧位置＜ｒ＞　と、それに全く
作用しない没位置（０）との間に亘って可変である。

この実施例のスライダーのバット（Ｉ１）、スライダー
レイジングカム（３６）、ｉＪＨ目渡し位置レイジング
カム（３７）及び各押圧カム（４５）　＋　　・（４５
）ｘ　　・（４６）１　・（４７）　ｘは、上記のよう
に設定されているので、上記制御表（Ｉ）の第１欄に示
しであるように、任意のセレクトジャック（２２）のバ
ット（２６）を、夫々前記３位置（Ｉ）　　（Ｉｔ）　
　（ＩＩ［）　４？１のうちの何れかの位置に選針し、
編目渡し位置レイジングカム（３７）をハーフ位置（Ｈ
）又は没位置（０）の何れかに選択し、３位置（Ｉ）（
ＩＩ）（ｍ）の両側位押圧カム（４５）　ｒ　　・（４
５）ｚ中央位押圧カム（４６）　Ｉ　　・（４６）２及
び両側位兼中央位押圧カム（４７）　ｘを夫々任意の押
圧位置Ｃｆ＞　　（ｈ）又は没位置（０）に選択すると
、同欄に示しであるように、任意の複合針（Ｉ）を、ニ
ット軌道（ＫＣ）、タック軌道（ＴＣ）、ウェルト軌道
（ＷＣ）、編目渡し軌道（ＴＲＣ）　、タック型編目受
け軌道（ＲＥＣ）　Ｉ又はニット型編百受け軌道（ＲＥ
Ｃ）ｚに選択的に案内することができる（第１１・１２
図参照）。

上記各軌道に案内された複合針（Ｉ）の状態を経時的に
分解して示すと、第１５〜１８図の通りであって、第１
５図には複合針（Ｉ）がニットするときの状態を分解し
て示してあり、第１６図には複合針（Ｉ）がタックする
ときの状態を分解して示してあり、第１７図には複合針
（Ｉ）がタック型の編目受けをするときの状態分解して
示してあり・第１８図には複合針（Ｉ）がニット型の編
目受けをするときの状態を分解して示しである。なお、
これらの図面において、符号（５０）は旧編目、符号（
５１）は新たに給糸された編糸、符号（５２）は目移し
される編目であり、第１５・１６図に付した技記号■〜
■は夫々第１１図に示した位相ａ　”−ｅに対応し、第
１７・１８図に付した技記号■〜のは夫々第１２図に示
した位相ａ　ｗ　ｒに対応する。

次に第１の発明の他の実施例を説明すると、この発明に
係る複合針を使用した横編機は、前記制御表（Ｉ）の第
２欄に示しであるように、前記スライダーのバット（Ｉ
１）の針溝（２０）からの突出高さを、ニードル本体の
バット（Ｉ４）を全部針ｍ　（２０）内に沈降させなけ
れば該スライダーのバット（Ｉ１）が全部針溝（２０）
内に沈降されないフル高さくＦ）に設定した場合におい
て、スライダーレイジングカム（３６）の高さをフル高
さくＦ）とハーフ高さくＨ）の間に亘って可変とし、編
目渡し位置レイジングカム（３７）の高さをハーフ高さ
くＨ）に設定しておいても、任意のセレクトジャック（
２２）のバット（２６）を、夫々、前記３位置（Ｉ）（
ＩＩ）（ＩＩ［）のうちの何れかの位置に選択し、スラ
イダーレイジングカム（３６）をフル高さくＦ）又はハ
ーフ高さくＨ）の何れかの高さに選択し、３位置（Ｉ）
（Ｕ）　　（ＩＩ［）の両側位押圧カム（４５）＋　　
・（４５）ｘ中央位押圧カム（４６）　＋　　・（４６
）　を及び両側位兼中央位押圧カム（４７）ｘを夫々任
意の押圧位置（ｆ）（ｈ）又は没位置（０）に選択する
と同制御表の第２欄に示しであるように、任意の複合針
（Ｉ）を、ニット軌道（ＫＣ）　、ウェルト軌道（ＷＣ
）　、編目渡し軌道（ＴＲＣ）　、タック型編目受け軌
道（Ｒ［ＩＣ）　Ｉ又はニット型績目受け軌道（ＲＥＣ
）！に選択的に真向することができる（第１３・１４図
）。

次に、第２の発明の実施例を第１９〜２４図について説
明すると、第２の発明に従った横編機が前記第１の発明
の横編機と異なっている点は、第１９図に示しであるよ
うに、タック位置レイジングカム（３２）の上位に、タ
ック位置レイジンクカム（３２）の上げカム面（３２ａ
）の作用によってタック位置（ＴＬ）まで押し上げられ
たニードル本体のバット（Ｉ４）に作用して、ニードル
本体（３）を更にニット位置（［、）まで押し上げる上
げカム面（３３ａ）をもうた、一対のニット位置レイジ
ングカム（３３）を配設してあること、この一対のニッ
ト位置レイジングカム（３３）には、タック位置レイジ
ングカム（３２）によってタック位置（ＴＬ）に押し上
げられたニードル本体のパン）　（Ｉ４）に作用する前
記一対の上げカム面（３３ａ）の各冑後に配して、夫々
、前記編目受け軌道（ＲＥＣ）を通ってタック位置（Ｔ
Ｌ）まで上げられたニードル本体のバット（Ｉ４）に作
用して、それを更にニット位置（ｉ）まで上げるための
一対の上げカム面（３３ａ）を形成してあること、及び
、この一対のニット位置レイジングカム（３３）の各上
げカム面（３３ａ）　（３３ｂ）のキャリ７ジの進行方
向に沿った位相をも、前記中央位押圧カム（４６）によ
ってカバーせしめていることにあるが、この第２の発明
の場合には、タック位置レイジングカム（３２）とニッ
ト位置レイジングカム（３３）の間、及び、ニット位置
レイジングカム（３３）と編目渡し位置レイジングカム
（３７）間に、夫々、高さの差を与えうるようにしてお
けば、第１の発明の場合と同様に複合針（すなわち、上
記制御表（２）の第１欄に示しであるように、スライダ
ーのバット（Ｉ１）の高さをハーフ高さくＨ）に設定し
てスライダーレイジングカム（３６）の高さをフル高さ
くＦ）とするか、又はスライダーのバット（Ｉ１）の高
さをフル高さＣＦ）に設定してスライダーレイジングカ
ム（３６）の高さをハーフ高さくＨ）としておいて、編
目渡し位置レイジングカム（３７）の高さを没位置（０
）とハーフ高さくＨ）の間に亘って可変とした場合であ
れば、ニット位置レイジングカム（３３）の高さをハー
フ高さくＨ）に設定して、タック位置レイジングカム（
３２）とニット位置レイジングカム（３３）の間、及び
ニット位置レイジングカム（３３）と編目渡し位置レイ
ジングカム（３７）の間に、夫々高さの差を与えうるよ
うにしておくと、第１の発明の場合（制御表（Ｉ）の第
１欄）と同様に、任意のセレクトジャック（２２）のバ
フｌ−（２６）を、夫々前記３位置（Ｉ）（ＩＩ）（Ｉ
Ｉ［）のうちの何れかの位置に選針し、編目渡し位置レ
イジングカム（３７）をハーフ位置（Ｈ）又は没位置（
０）の何れかに選択し、３位置（Ｉ）（ＩＩ）（ＩＩ［
）の両側位押圧カム（４５）　、　　・（４５）、・中
央位押圧カム（４６）　ｌ及び両側位兼中央位押圧カム
（４７）ｓを、それぞれ任意の押圧位置（ｆ）（ｈ）（
０）に選択すると、任意の複合針（Ｉ）を、ニット軌道
（ＫＣ）、タック軌道（ＴＣ）、ウェルト軌道（罰）、
編目渡し軌道（ＴＲＣ）　、タック型編目受け軌道（Ｒ
ＥＣ）　＋又はニット型編目受け軌道（ＲＥＣ）　ｚに
選択的に案内することができる（第２０・２１図参照）
。

上記に説明した実施例においては、ニット位置レイジン
グカム（３３）の高さをハーフ高さくＨ）とし、編目渡
し位置レイジングカム（３７）の高さをハーフ高さくＨ
）と没位置（０）の間に亘って可変とすることで、タッ
ク位置レイジングカム（３２）とニット位置レイジング
カム（３３）の間、及びニット位置レイジングカム（３
３）と編目渡し位置レイジングカム（３７）の間に、夫
々高さの差を与えうるようにしたが、他の実施例におい
ては、この高さの差を与えるために、ニット位置レイジ
ングカム（３３）の高さをフル高さくＦ）とハーフ高さ
くＨ）の間に亘って可変とし、［渡し位置レイジングカ
ム（３７）の高さをハーフ高さくＨ）としておいても、
上記実施例の場合同様に複合針（Ｉ）を制御できる。

すなわち、上記制御表（２）の第２欄に示しであるよう
に、前記スライダーのバット（Ｉ１）の針溝（２０）か
らの突出高さを、ニードル本体のバット（Ｉ４）を全部
針溝（２０）内に沈降させなければニードル本体のパン
）　（Ｉ４）が全部針溝（２０）内に沈降されないフル
高さくＦ）に設定した場合において、スライダーレイジ
ングカム（３６）の高さをフル高さくＦ）とハーフ高さ
くＨ）の間に亘って可変とし、編目渡し位置レイジング
カム（３７）の高さをハーフ高さくＨ）に設定した場合
には、ニット位置レイジングカム（３３）の高さをフル
高さくＦ）とハーフ高さくＨ）の間に亘って可変に設定
することで、タック位置レイジングカム（３２）とニッ
ト位置レイジングカム（３３）の間、及びニット位置レ
イジングカム（３３）と編目渡し位置レイジングカム（
３７）の間に、夫々高さの差を与えうるようにしておく
と、第１の発明の場合（第１９図の制御表（Ｉ）の第２
欄）と同様に、任意のセレクトジャック（２２）のバッ
ト（２６）を、夫々、前記３位置（Ｉ）　　（ＪＴ）（
ＩＩＩ）のうちの何れかの位置に選択し、スライダーレ
イジングカム（３６）をフル高さくＦ）又はハーフ高さ
くＨ）の何れかの高さに選択し、３位置（Ｉ）（ＩＩ）
（ＩＩ［）の両側位押圧カム（４５）　Ｉ　　・（４５
）！中央位押圧カム（４６）　ｌ　　・（４６）　を及
び両側位兼中央位押圧カム（４７）　ｓを夫々任意の押
圧位置（ｆ）（ｈ）又は没位置（０）に選択すると、任
意の複合針（Ｉ）を、ニット軌道（ＫＣ）　、ウェルト
軌道（ＷＣ）　、編目渡し軌道（ＴＲＣ）　、タック型
編目受け軌道（ＮＥＣ）　ｒ又はニット型編目受け軌道
（ＲＥＣ）　ｚに選択的に案内することができる（第２
２・２３図）。

なお、第７・１９図等に示した実施例においては、空所
（４０）の中央に配設した編目受け軌道レイジングカム
（４１）を、その基部（４１Ｃ）をカム板（３１）に枢
支されて所定の角度に亘って揺動変位自在な可動カム（
４１）でもって構成しである例を示したが、他の実施例
においては、第２６図に示しであるような一対の上げカ
ム＠（Ｉ４１ａ）をもった固定カム（又は出没性のカム
）　（Ｉ４１）でもって構成してもよい。

また、第１９図等に示した実施例においては、編目渡し
位置レイジングカム（３７）の上げカム面（３７ａ）が
、ニット位置（［、）まで押し上げられたニードル本体
のバット（Ｉ４）に作用してニードル本体（３）を編目
渡し位置（↑ＩＩＬ）に押し上げるものである例を示し
たが、他の実施例のおいては、第２５図に示しであるよ
うに、咳上げカム面（３７ａ）は、タック位ｆ　（ＴＬ
）まで押し上げられたニードル本体のバット（Ｉ４）に
作用してニードル本体（３）を編目渡し位ｆ　（ＴＲＬ
）に押し上げるものであってもよい。

〔発明の効果〕

本発明は、上記のように構成されて上記のように作用す
るものであるから、作用について詳述したところから容
易に理解されるように、次のような効果を奏することが
できる。

すなわち、本発明によれば、複合針を用いた横編機にお
いて、前記３位置（Ｉ）　　（Ｉｔ）　　（ＩＩ［）に
選針された複合針に、ニット、タック、ウェルト、編目
渡し又は編目受けの５通りの動作中、任意の３通りの動
作を同一コースにおいて行わせることができる。

又、本発明によれば、任意のコースにおいて、任意の複
合針に、ニット型の目移し、すなわち、複合針が編目を
受け取る際、該複合針がちとがらもっていた１日編目を
目移しされた編目でもってあたかもニットした場合のよ
うにノックオーバーさせる型の目移しを、行わせること
ができ、必要とあらば、同一コースにおいて、任意の複
合針に上記廿るニット型の目移しを行わせ、他の任意の
複合針にタック型の目移し、すなわち、目移しされた複
合針がもとからもっていた旧編口の上に、目移しされた
編目をあたかもタックされた状態に受け取る、従来型の
目移しを行わせることもできる。

そして、本発明によれば、スライダーのバットに作用す
るスライダーレイジングカムによって、スライダーをス
ライダー案内カムの上下に振り分けて案内することによ
り、一方の、ニットした複合計又はニット型の目移しを
受けた複合針上では、旧編目を鉤目の外のスライダーの
上と確実に保って、新しく形成した編目又は目移しされ
た編目でもって旧編目を確実にノンフォーバーさせるこ
とができ、他方の、タックした複合針又はタック型の目
移しを受けた複合針上では、鉤目を開かれたニードル本
体上の安定したタック位置に旧績目を保って、新しく形
成した編目又は目移しされた鳩目を、その上に確実に重
ねることができる。

第２の発明によれば、ニット時およびニット型目移し時
には、ニット位置レイジングカムの作用によってタック
位置よりも若干上のニット位置まで押し上げられたニー
ドル本体の上で、スライダーをスライダーレイジングカ
ムの作用によって若干押し上げれば、旧編目をスライダ
ーの舌部の上に乗せることができ、この状態からニード
ル本体を降下させることで旧編目を確実にノンフォーバ
ーせしめうるから、スライダーの押上ストロークとタッ
ク位置レイジングカムの押上ストロークの合計ストロー
クを、ニット位置レイジングカムの押上ストローク分小
ならしめ得て、それだけ、複合針とタック位置レイジン
グカムを小形化できる利点が得られる。

また、タック位置レイジングカムの作用によってニード
ル本体をタック位置まで押し上げられたスライダーのバ
ットの上昇位置と、ニット位置レイジングカムによって
ニードル本体をニット位置まで押し上げられたスライダ
ーのバットの上昇位置との間に、ニット位置レイジング
カムの押上ストロークに相当する間隔が生じるので、本
発明の横編機では、スライダーレイジングカムの作用に
よってニット位置のスライダーを少量押し上げるだけで
、タック位置とニット位置のスライダーのバントを、前
記スライダー案内カムの上下に確実に振り分は得る。

【図面の簡単な説明】

第１〜１８図は第１の発明に係る横＆Ｗｍの１実施例を
示したもので、第１図は針床の縦断側面図、第２図は複
合針を湾曲させた状態を示した第１図と同じ針床の縦断
側面図、第３図はスライダーの側面図、第４図はニード
ル本体の側面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線断面図、第
６図は第４図の■−■線断面図、第７図はカム板の一部
の平面図、第８図はスライダー案内カムを拡大して示し
た平面図、第９図は同断面図（断面は第８図のＩＸ−Ｉ
Ｘ線に沿う）、第１０図は同側面図、第１１・１２図は
夫々ニードル本体のバットとスライダーのバットの軌道
を示した第７図と同じカム板の一部の平面図、第１３・
１４図は夫々他の実施例におけるニードル本体のバット
とスライダーのバットの軌道を示した第７図と同じカム
板の一部の平面図、第１５図■〜■はニッチング動作の
説明図、第１６図■〜■はタフキング動作の分解説明図
、第１７図■〜のはタック型目移し動作の分解説明図、
第１８図Ｏ〜のはニット型目移し動作の分解説明図、第
１９図は第２の発明の１実施例を示したカム板の一部の
平面図、第２１・２１図は夫々ニードル本体のバットと
スライダーのバットの軌道を示した第１９図と同じカム
板の一部の平面図、第２２・２３図は夫々他の実施例に
おけるニードル本体のバットとスライダーのバットの軌
道を示した第１９図と同じカム板の一部の平面図、第２
４°２５図は夫々更に他の実施例を示したカム板の一部
の平面図である。 （Ｉ）−・−複合針、　　（３）・−ニードル本体、（
４）−・−舌部、　　　（５）　−スライダー・（Ｉ１
）・−スライダーのバット、 （Ｉ４）−・−ニードル本体のバット、（Ｉ７）−−・
鉤目、　　　（２０）−・針溝、（２２）−・−セレク
トジャック、 （２３）・・・クリックストッパー、 （２６）−・−・セレクトジャックのバット、（３２）
−タック位置レイジングカム、（３２ａ）　　・（３２
ｂ）　−−−−上げカム面、（３３）−−−ニット位置
レイジングカム、（３３ａ）　　・（３３ｂ）　＝−上
げカム面、（３６）−・スライダーレイジングカム、（
３６ａ）−・−上げカム面 （３７）−・−編目渡しイ装置レイジングカム、（４０
）・−空所、 （４１）−・・編目受け軌道レイジングカム、（４１ａ
）・・−上げカム面 （４２）−・スライダー案内カム、 （４２ａ）・−・カム上面、 （４２ｂ）　−・−下げカム面 （４５）−ｍ−両側位押圧カム、 （４６）−−・中央位押圧カム、 （４７）・・−両側位兼中央位押圧カム、特許出願人　
株式会社　島アイデア・センター代理人（６３７０）弁
理士西村武美 手続ネ甫上書く方式） ６０　１１　　　Ｇ ％式％ ２、発明の名称 複合針を使用した横編機 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住　所　和歌両市神前３５７番地 氏　名　株式会社　島アイデア・センター４、代理人 住　所　大阪市天王寺区生玉町１１番２９−２０９号５
、補正命令の日付　昭和６０年１０月２９日６、補正の
対象 ７、補正の内容 明細書第８１頁下から第４行目の「第２１・２１図」の
記載を、「第２′０・２１図」と補正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ニードル本体に摺動自在に組み合わされたスライダ
   ーが、ニードル本体と相対的な運動関係において一定の
   制限されたストロークを前後に移動し、スライダーの舌
   部がニードル本体の鉤口を開閉する形式の複合針を使用
   した横編機において、１）、ニードル本体に、ニードル
   本体のバットの後方位でニードル本体の上面を押すとニ
   ードル本体のバットを針溝内に沈降せしめうる可撓性を
   付与してあること、 ２）、スライダーとニードル本体の双方に夫々バットを
   設けてあり、スライダーのバットがニードル本体のバッ
   トの前方に位置していること、 ３）、ニードル本体のバットの後上方位の針溝内に、ニ
   ードル本体のバットの後方位でその前側の下面がニード
   ル本体の上面に押圧作用するセレクトジャックを、その
   前側を揺動自在になして配置し、このセレクトジャック
   の前部の上面にバットを突設してあること、 ４）、上記セレクトジャックは、針溝内を進退自在で、
   針溝内の前後方向における前進位置（ I ）と中間位置
   （II）と後退位置（III）の３位置において、その後端
   部近傍を針床にクリックストップされるようになってお
   り、該クリックストッパーを支点として揺動自在である
   こと、 ５）、セレクトジャックの後方上方位の針溝内とキャリ
   ッジ上に配して、任意のセレクトジャックを前記３位置
   のうちの任意の一つの位置へと選択的に移動させるため
   の選針装置を設けてあること、 ６）、キャリッジ上のニッテイングロックが、ニードル
   本体のバットに作用してニードル本体をタック位置に押
   し上げる一対の上げカム面を持ったタック位置レイジン
   グカムと、ニードル本体をタック位置又は編目受け軌道
   に押し上げられた複合針のスライダーのバットに作用し
   て、スライダーをタック軌道に押し下げる下げカム面を
   もった一対のスライダー案内カムと、ニードル本体をタ
   ック位置又は編目受け軌道に押し上げられた複合針のス
   ライダーのバットに、上記スライダー案内カムのキャリ
   ッジ進行方向における前方位で作用して、スライダーの
   バットを、それが上記スライダー案内カムの上方を通過
   しうる位置まで押し上げる一対の上げカム面をもったス
   ライダーレイジングカムと、ニードル本体のバットに作
   用してニードル本体を押し下げるセンター案内カム及び
   一対のステッチカムを備えていること、 ７）、前記タック位置レイジングカムの一対の上げカム
   面の背後間に、ウエルト軌道にあるニードル本体のバッ
   トが進入しうる空所を形成し、該空所の中央に、ウエル
   ト位置のニードル本体のバットに作用してそれを右又は
   左から編目受け軌道に押し上げる一対の上げカム面を備
   えた編目受け軌道レイジングカムを配設し、この編目受
   け軌道レイジングカムの上位に、この編目受け軌道レイ
   ジングカムの両側の空所からタック軌道に合流する、一
   対の編目受け軌道を形成してあること、 ８）、前記スライダーレイジングカムの一対の上げカム
   面が、ニッテイングロックの巾方向の中央位の両側に位
   置された一対のスライダーレイジングカムでもって構成
   されていて、上記各上げカム面が、夫々、ニッテイング
   ロックの巾方向の中央位よりもキャリッジの進行方向に
   おける後方位でキャリッジの進行方向に向けられている
   こと、 ９）、カム板に、タック位置まで押し上げられたニード
   ル本体のバットに作用してニードル本体を編目渡し位置
   に押し上げるための一対の上げカム面を備えた編目渡し
   位置レイジングカムを配設してあること。 １０）、前記編目渡し位置レイジングカムのカム板から
   の突出高さが、ハーフ高さであるか又は出没性であるこ
   と、 １１）、前進位置（ I ）のセレクトジャックのバット
   に対する作用軌道、中間位置（II）のセレクトジャック
   のバットに対する作用軌道及び後退位置（III）のセレ
   クトジャックのバットに対する作用軌道に配して、キャ
   ッリジ上の、前記タック位置レイジングカムの上げカム
   面の始端部をキャッリジの走行方向においてカバーして
   いる位相に、ニードル本体のバットを選択的に上記レイ
   ジングカムに対する不作用位置まで針溝内へと押し込む
   ための両側位押圧カムを配設し、編目渡し位置レイジン
   グカム、スライダーレイジングカム及び前記編目受け軌
   道レイジングカムの各上げカム面をキャリッジの進行方
   向においてカバーしている位相に、ニードル本体のバッ
   トを選択的にこれらのレイジングカムに対する不作用位
   置まで針溝内へと押し込むための中央位押圧カムを配設
   してあること、 １２）、前記中央位押圧カムのうちの一つが、ニードル
   本体のバットを半分だけ針溝内に押し込むハーフ押圧位
   置を選択できるものであること、 １３）、前記中央位押圧カムの、フル押圧位置とハーフ
   押圧位置間の押圧量の差又はハーフ押圧位置と没位置間
   の押圧量の差によって、前記スライダーのバットが、ス
   ライダーレイジングカムに対する不作用位置と作用位置
   の間に亘って変位せしめられるようになっていること、
   を特徴とする複合針を使用した横編機。 ２、前記スライダー案内カムが、キャリッジの進行方向
   におけるスライダーのバット受け入れ口側に、そのカム
   上面にはキャリッジの進行方向に向いた上げカム面を備
   え、カム下面には針床の方向を向いた斜面を備えている
   、特許請求の範囲第１項に記載の複合針を使用した横編
   機。 ３、前記編目受け軌道レイジングカムが、カム板に固定
   されたカムである、特許請求の範囲第１〜２項の何れか
   一つの項に記載の複合針を使用した横編機。 ４、前記編目受け軌道レイジングカムが、その基部をカ
   ム板に枢支されて、所定の角度に亘って揺動変位自在な
   可動カムである、特許請求の範囲第１〜２項の何れか一
   つの項に記載の複合針を使用した横編機。 ５、前記スライダーのバットの高さがハーフ高さで、前
   記スライダーレイジングカムのカム板からの突出高さが
   フル高さで、前記編目渡し位置レイジングカムのカム板
   からの突出高さが没位置と出位置の間に亘って可変であ
   る、特許請求の範囲第１〜４項の何れか一つの項に記載
   の複合針を使用した横編機。 ６、前記スライダーのバットの高さがフル高さで、前記
   スライダーレイジングカムのカム板からの突出高さがハ
   ーフ高さで、前記編目渡し位置レイジングカムのカム板
   からの突出高さが没位置と出位置の間に亘って可変であ
   る、特許請求の範囲第１〜４項の何れか一つの項に記載
   の複合針を使用した横編機。 ７、前記スライダーのバットの高さがフル高さで、前記
   スライダーレイジングカムのカム板からの突出高さがフ
   ル高さとハーフ高さの間に亘って可変で、前記編目渡し
   位置レイジングカムのカム板からの突出高さがハーフ高
   さである、特許請求の範囲第１〜４項の何れか一つの項
   に記載の複合針を使用した横編機。 ８、ニードル本体に摺動自在に組み合わされたスライダ
   ーが、ニードル本体と相対的な運動関係において一定の
   制限されたストロークを前後に移動し、スライダーの舌
   部がニードル本体の鉤口を開閉する形式の複合針を使用
   した横編機において、１）、ニードル本体に、ニードル
   本体のバットの後方位でニードル本体の上面を押すとニ
   ードル本体のバットを針溝内に沈降せしめる方向の可撓
   性を付与してあること、 ２）、スライダーとニードル本体の双方に夫々バットを
   設けてあり、スライダーのバットがニードル本体のバッ
   トの前方に位置していること、 ３）、ニードル本体のバットの後上方位の針溝内に、ニ
   ードル本体のバットの後方位でその前側の下面がニード
   ル本体の上面に押圧作用するセレクトジャックを、その
   前側を揺動自在になして配置し、このセレクトジャック
   の前部の上面にバットを突設してあること、 ４）、上記セレクトジャックは、針溝内を進退自在で、
   針溝内の前後方向における前進位置（ I ）と中間位置
   （II）と後退位置（III）の３位置において、その後端
   部近傍を針床にクリックストップされるようになってお
   り、該クリックストッパーを支点として揺動自在である
   こと、５）、セレクトジャックの上方位の針溝内とキャ
   リッジ上に配して、任意のセレクトジャックを前記３位
   置のうちの任意の一つの位置へと選択的に移動させるた
   めの選針装置を設けてあること、 ６）、キャリッジ上のニッテイングロックが、ニードル
   本体のバットに作用してニードル本体をタック位置に押
   し上げる一対の上げカム面を持ったタック位置レイジン
   グカムと、更にそれをニット位置に押し上げる一対の上
   げカム面を持ったニット位置レイジングカムと、タック
   位置又は編目受け軌道に押し上げられた複合針のスライ
   ダーのバットに作用して、スライダーをタック軌道に押
   し下げる下げカム面をもった一対のスライダー案内カム
   と、ニードル本体をニット位置又は編目受け軌道に押し
   上げられた複合針のスライダーのバットに、上記スライ
   ダー案内カムのキャリッジ進行方向における前方位で作
   用して、スライダーのバットを、それが上記スライダー
   案内カムの上方を通過しうる位置まで押し上げる一対の
   上げカム面をもったスライダーレイジングカムと、ニー
   ドル本体のバットに作用してニードル本体を押し下げる
   センター案内カム及び一対のステッチカムを備えている
   こと、 ７）、前記タック位置レイジングカムの一対の上げカム
   面の背後間に、ウエルト軌道にあるニードル本体のバッ
   トが進入しうる空所を形成し、該空所の中央に、ウエル
   ト位置のニードル本体のバットに作用してそれを右又は
   左から編目受け軌道に押し上げる一対の上げカム面を備
   えた編目受け軌道レイジングカムを配設し、この編目受
   け軌道レイジングカムの上位に、この編目受け軌道レイ
   ジングカムの両側の空所からタック軌道に合流する、一
   対の編目受け軌道を形成してあること、 ８）、前記ニット位置レイジングカムが、タック位置レ
   イジングカムによってタック位置にあげられたニードル
   本体のバットに作用する前記一対の上げカム面の各背後
   に、夫々前記編目受け軌道によってタック位置まで押し
   上げられたニードル本体のバットに作用してそれをニッ
   ト位置まで押し上げる一対の上げカム面をもっているこ
   と、 ９）、前記スライダーレイジングカムの一対の上げカム
   面が、ニッテイングロックの巾方向の中央位の両側に位
   置された一対のスライダーレイジングカムでもって構成
   されていて、上記各上げカム面が、夫々、ニッテイング
   ロックの巾方向の中央位よりもキャリッジの進行方向に
   おける後方位でキャリッジの進行方向に向けられている
   こと、 １０）、カム板に、タック位置又はニット位置まで上げ
   られたニードル本体のバットに作用してニードル本体を
   編目渡し位置に押し上げるための一対の上げカム面を備
   えた編目渡し位置レイジングカムを配設してあること。 １１）、前記編目渡し位置レイジングカムのカム板から
   の突出高さが、ハーフ高さであるか又は出没性であるこ
   と、 １２）、前記タック位置レイジングカムとニット位置レ
   イジングカムとの間、及びニット位置レイジングカムと
   編目渡し位置レイジングカムとの間に、夫々、前者の方
   が後者よりも高い突出高さが得られるように、ニット位
   置レイジングカムのカム板からの突出高さをハーフ高さ
   とするか、又はハーフ高さとフル高さの間に亘って可変
   としてあること、 １３）、前進位置（ I ）のセレクトジャックのバット
   に対する作用軌道、中間位置（II）のセレクトジャック
   のバットに対する作用軌道及び後退位置（III）のセレ
   クトジャックのバットに対する作用軌道に配して、キャ
   ッリジ上の、前記タック位置レイジングカムの上げカム
   面の始端部をキャッリジの走行方向においてカバーして
   いる位相に、ニードル本体のバットを選択的に上記レイ
   ジングカムに対する不作用位置まで針溝内へと押し込む
   ための両側位押圧カムを配設し、前記ニット位置レイジ
   ングカム、編目渡し位置レイジングカム、スライダーレ
   イジングカム及び前記編目受け軌道レイジングカムの各
   上げカム面をキャリッジの進行方向においてカバーして
   いる位相に、ニードル本体のバットを選択的にこれらの
   レイジングカムに対する不作用位置まで針溝内へと押し
   込むための中央位押圧カムを配設してあること、 １４）、前記中央位押圧カムのうちの一つが、ニードル
   本体のバットを半分だけ針溝内に押し込むハーフ押圧位
   置を選択できるものであること、 １５）、前記中央位押圧カムの、フル押圧位置とハーフ
   押圧位置間の押圧量の差又はハーフ押圧位置と没位置間
   の押圧量の差によって、前記スライダーのバットが、ス
   ライダーレイジングカムに対する不作用位置と作用位置
   の間に亘って変位せしめられるようになっていること、
   を特徴とする複合針を使用した横編機。 ９、前記スライダー案内カムが、キャリッジの進行方向
   におけるスライダーのバット受け入れ口側に、そのカム
   上面にはキャリッジの進行方向に向いた上げカム面を備
   え、カム下面には針床の方向を向いた斜面を備えている
   、特許請求の範囲第８項に記載の複合針を使用した横編
   機。 １０、編目渡し位置レイジングカムの前記上げカム面が
   、タック位置まで押し上げられたニードル本体のバット
   に作用して、ニードル本体を、編目渡し位置に押し上げ
   るものである、特許請求の範囲第８〜９項の何れか一つ
   の項に記載の複合針を使用した横編機。 １１、編目渡し位置レイジングカムの前記上げカム面が
   、ニット位置まで押し上げられたニードル本体のバット
   に作用してニードル本体を編目渡し位置に押し上げるも
   のである、特許請求の範囲第８〜９項の何れか一つの項
   に記載の複合針を使用した横編機。 １２、前記編目受け軌道レイジングカムが、カム板に固
   定されたカムである、特許請求の範囲第８〜１１項の何
   れか一つの項に記載の複合針を使用した横編機。 １３、前記編目受け軌道レイジングカムが、その基部を
   カム板に枢支されて、所定の角度に亘って揺動変位自在
   な可動カムである、特許請求の範囲第８〜１１項の何れ
   か一つの項に記載の複合針を使用した横編機。 １４、前記スライダーのバットの高さがハーフ高さで、
   前記スライダーレイジングカムのカム板からの突出高さ
   がフル高さで、前記編目渡し位置レイジングカムのカム
   板からの突出高さが没位置とハーフ高さの間に亘って可
   変で、前記ニット位置レイジングカムのカム板からの突
   出高さがハーフ高さである、特許請求の範囲第８〜１３
   項の何れか一つの項に記載の複合針を使用した横編機。 １５、前記スライダーのバットの高さがフル高さで、前
   記スライダーレイジングカムのカム板からの突出高さが
   ハーフ高さで、前記編目渡し位置レイジングカムのカム
   板からの突出高さが没位置と出位置の間に亘って可変で
   、前記ニット位置レイジングカムのカム板からの突出高
   さがハーフ高さである、特許請求の範囲第８〜１３項の
   何れか一つの項に記載の複合針を使用した横編機。 １６、前記スライダーのバットの高さがフル高さで、前
   記スライダーレイジングカムのカム板からの突出高さが
   フル高さとハーフ高さの間に亘って可変で、前記編目渡
   し位置レイジングカムのカム板からの突出高さがハーフ
   高さで、前記ニット位置レイジングカムのカム板からの
   突出高さがハーフ高さとフル高さの間に亘って可変であ
   る、特許請求の範囲第８〜１３項の何れか一つの項に記
   載の複合針を使用した横編機。