JPS6221772B2 - - Google Patents

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JPS6221772B2
JPS6221772B2 JP4100479A JP4100479A JPS6221772B2 JP S6221772 B2 JPS6221772 B2 JP S6221772B2 JP 4100479 A JP4100479 A JP 4100479A JP 4100479 A JP4100479 A JP 4100479A JP S6221772 B2 JPS6221772 B2 JP S6221772B2
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JP
Japan
Prior art keywords
citral
added
hydrolysis
methanol
general formula
Prior art date
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Expired
Application number
JP4100479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55133327A (en
Inventor
Shoichi Kinoshita
Masao Aizawa
Kenichi Ooaku
Takashi Hotsuta
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP4100479A priority Critical patent/JPS55133327A/ja
Publication of JPS55133327A publication Critical patent/JPS55133327A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はα,β―不飽和アルデヒドの製造方法
に関する。 α,β―不飽和アルデヒドの中でもとりわけシ
トラールは香料及びその中間体又は脂溶性ビタミ
ンの中間体として産業上極めて有用になつてきて
いる。従来、シトラールのようなα,β―不飽和
アルデヒドの製造は、相当するアルコールの脂肪
酸エステルをPH14付近の強アルカリ性条件下で加
水分解するか、あるいはPH5未満の酸性条件下で
加水分解することにより行なわれている。例えば
ヘルベチカ キミカ アクタ(Helvetica
Chimica Acta)第42巻第1945頁(1959年)、独国
特許第1060381号などが挙げられる。 しかしながら、従来の方法では実際にはそれら
の文献記載のような高い反応率が得られなかつた
り、あるいは副生成物が多く生成するという欠点
がみられる。 本発明者はこうした実情に鑑み、特に工業的見
地から鋭意研究した結果、特定の共存溶媒と特定
のPH領域が極めて有効であることを見い出し、本
発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、 一般式 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6の低
級アルキル基を表わし、R2は炭素数1〜20の直
鎖または分枝状アルキルまたはアルケニル基を表
わし、R3は水素原子を表わし、R4は―OA′c基を
表わし、あるいはR3とR4は一諸になつて炭素―
炭素の化学結合を表わし、そしてAc及びA′cは同
一でも異なつていてもよいが、脂肪族カルボン酸
(通常炭素数18以下)のアシル残基を表わす。) のエステルを、アルコールの存在下でアルコール
としてメタノールを使用するときにはPH5〜10好
ましくは7〜10、エタノール、n―プロパノー
ル、イソプロパノールまたは第3級ブタノールを
使用するときにはPH6〜13好ましくは10〜13に於
いて、加水分解することを特徴とする一般式 (式中、R1及びR2は上述の意味である) のα,β―不飽和アルデヒドの製造方法を提供す
る。 一般式〔〕の化合物は、一般式 (式中、R1及びR2は上述の意味であり、Acは
低級脂肪族カルボン酸、例えば酢酸、プロピオン
酸、酪酸の残基を表わす。) で表わされる第3級エチニルカルビノールのエス
テルを公知の方法で転移させることにより容易に
製造することができる。上記第3級エチニルカル
ビノールの具体例としては、 3―メチル―ブチン―1―オール―3 3―エチル―ペンチン―1―オール―3 3,7―ジメチル―オクテン―6―イン―1―
オール―3 3,6,7―トリメチル―オクテン―6―イン
―1―オール―3 3.7,11―トリメチル―ドデシン―1―オール
―3 などが挙げられる。 PHを調整するためのアルカリ性化剤としては、
アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸
化物、炭酸塩などがあり、それらの具体例として
は酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシ
ウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。その
他アルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル
基等を有する第1級、第2級、第3級アミン類も
アルカリ性化剤として使用することができる。本
発明では、これらの例示のアルカリ性化剤に限ら
れることなく、アルカリ性を呈するものであれば
良い。アルカリ性化剤は水溶液または水に懸濁さ
せた形で使用される。 アルカリ性化剤は系が所定のPHになるように添
加すればよいが、反応系中の全アシル基に対して
メタノールを溶媒とした場合には0.4〜1.2当量好
ましくは0.5〜0.7当量、その他の溶媒の場合には
0.8〜3.0当量好ましくは0.9〜2.0当量が目安とな
る。 アルカリ性化剤は、加水分解の初期に全量添加
しても、或るいは加水分解初期に一部を添加し、
所定温度に昇温後、残余を添加してもよい。 アルコール溶媒は、アルカリ性化剤の水溶液ま
たは懸濁水に対して、2〜30倍重量好ましくは3
〜6倍重量加える。 加水分解の温度は、室温〜150℃の範囲好まし
くは50〜100℃の範囲から選択される。 また加水分解はアルゴン、窒素等の不活性ガス
雰囲気下で行なえば、空気と接触して生じる副生
成物の生成を抑制して収率が向上すると共に目的
物たるα,β―不飽和アルデヒドの品質も向上す
る。しかしながら、このことは加水分解を大気中
で行ない得ることを否定するものではない。また
加水分解の際にハイドロキノン、ハイドロキノン
モノメチルエーテル、ビタミンA、ブチルヒドロ
キシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、パ
ラターシヤリーブチルカテコール等の酸化防止剤
を併用しても良好な結果が得られる。 次いで実施例により本発明をより具体的に説明
する。 実施例 1 撹拌機、窒素導入管、還流冷却器及び温度計を
備えた四つ口フラスコに氷酢酸53.6g及び3,7
―ジメチル―3―アセトキシ―オクテン―6―イ
ン―1(デヒドロリナリルアセテート)8.7gを
仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら室温にて炭
酸銀0.55gを徐々に添加した。 炭酸銀が完全に溶解した後、加熱し80℃に保ち
つつデヒドロリナリルアセテート34.8gを約1時
間かけて滴下した。終了後80〜82℃にて3時間反
応させ、反応後過剰の酢酸を減圧下で、その殆ん
どを留去した後、過すると、液として3,7
―ジメチル―1―アセトキシ―オクタトリエン―
1,2,6(シトラ―ルアレンアセテート)と
3,7―ジメチル―1,1―ジアセトキシ―オク
タジエン―2,6(シトラールジアセテート)の
混合物が得られた。 この液にメタノール171.6g及びブチルヒド
ロキシトルエン0.16gを添加し、激しく撹拌しな
がら窒素雰囲気下に於いて20%炭酸ナトリウム水
溶液57.2g滴下し、系中のPHを8〜9に維持し、
1時間リフラツクスして加水分解を行なつた。 冷却後、過し、エステル交換で生じた酢酸メ
チル及びメタノールを減圧留去した後、n―ヘキ
サン130gを加え、油層を分離した。留去された
酢酸メチルは結合アセチル基の約32%がエステル
交換したことを物語る。水層をn―ヘキサンで抽
出して、前記の油層と合併した後、水洗し、硫酸
マグネシウム上で乾燥し、n―ヘキサンを留去し
た後、高真空下(〜10-8mmHg)にて精留を行な
うと、高純度の3,7―ジメチル―オクタジエン
―2,6―アール―1(シトラール)が収率(理
論量に対する%、以下同じ)85%で得られた。 実施例 2 まず実施例1と同様にしてデヒドロリナリルア
セテートからシトラールアレンアセテートとシト
ラールジアセテートの混合物を得た。 これにメタノール170g及びブチルヒドロキシ
トルエン0.16gを添加し、激しく撹拌しながら窒
素雰囲気下で20%炭酸ナトリウム水溶液17.2gを
添加し、約1時間かけてリフラツクス温度まで昇
温し、同温度にて更に20%炭酸ナトリウム水溶液
40gを約25分間で滴下した(PH8.4)。滴下終了
後、1時間リフラツクスして加水分解を行なつた
後、実施例1と同様の処理を行なつて、収率84%
で高純度シトラールを得た。 実施例 3 実施例1と同じ四つ口フラスコに氷酢酸48.3
g、デヒドロリナリルアセテート40g及び炭酸銀
0.45gを仕込み、80〜82℃にて窒素雰囲気下で
3.5時間反応させ、反応終了後、過剰の酢酸を減
圧下で留去した後、過して液としてシトラー
ルアレンアセテートとシトラールジアセテートと
の混合物を得た。 この液にメタノール150g及びブチルヒドロ
キシトルエン0.15gを添加し、激しく撹拌しなが
ら窒素雰囲気下に於いて10%水酸化ナトリウム水
溶液53.2gを約30分かけて滴下した(PH7.4)。滴
下後、37〜38℃にて1.5時間撹拌後、実施例1と
同様な処理を行なうと、収率84.2%でシトラール
が得られた。 比較例 1 実施例3と同様にして得られたシトラールアレ
ンアセテート及びシトラールジアセテートを含む
液に、5%水酸化カリウム水溶液196g、メタ
ノール150g及びブチルヒドロキシトルエン0.15
gを添加し、60〜70℃にて窒素雰囲気下で撹拌す
ると、シトラールに転移後、殆んどメチルヘプテ
ノンとアセトアルデヒドに分解してしまつた。 実施例4〜9及び比較例2 アルカリ性化剤、溶媒及び系のPHを変えて実施
例1を繰り返した結果を次の表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6の低
    級アルキル基を表わし、R2は炭素数1〜20の直
    鎖または分枝状アルキル又はアルケニル基を表わ
    し、R3は水素原子を表わし、R4は―OAc′基を表
    わし、あるいはR3とR4は一緒になつて炭素―炭
    素の化学結合を表わし、そしてAc及びA′cは同一
    でも異なつていてもよいが、脂肪族カルボン酸の
    アシル残基を表わす。) のエステルを、アルコールの存在下でアルコール
    としてメタノールを使用するときにはPH5〜10、
    エタノール、n―プロパノール、イソプロパノー
    ルまたは第3級ブタノールを使用するときにはPH
    6〜13に於いて、加水分解することを特徴とする
    一般式 (式中、R1及びR2は上述の意味である) のα,β―不飽和アルデヒドの製造方法。
JP4100479A 1979-04-06 1979-04-06 Preparation of alpha,beta-unsaturated aldehyde Granted JPS55133327A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4100479A JPS55133327A (en) 1979-04-06 1979-04-06 Preparation of alpha,beta-unsaturated aldehyde

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JP4100479A JPS55133327A (en) 1979-04-06 1979-04-06 Preparation of alpha,beta-unsaturated aldehyde

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Publication Number Publication Date
JPS55133327A JPS55133327A (en) 1980-10-17
JPS6221772B2 true JPS6221772B2 (ja) 1987-05-14

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ID=12596246

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4100479A Granted JPS55133327A (en) 1979-04-06 1979-04-06 Preparation of alpha,beta-unsaturated aldehyde

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DE10140786A1 (de) * 2001-08-20 2003-03-06 Haarmann & Reimer Gmbh Depotpräparate
ES2659951T3 (es) * 2012-10-08 2018-03-20 Dsm Ip Assets B.V. Formulación de aroma y fragancia (VI)

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JPS55133327A (en) 1980-10-17

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