JPS62201902A - スケ−ルの付着防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、スチレンとメタクリル酸との共重合体を製造
する際に、重合容器内壁および内部付属物の表面へのス
ケールの付着を防止する方法に関する。

［従来技術おＪ：びその問題点］ スチレンモノマーとメタクリル酸ｔーツマ−との混合物
を水性媒体中で懸濁重合する場合、一般に良く知られて
いるように重合容器の内壁＋１５よび攪拌間、バッフル
プレー１−、温度検知管等の重合容器内付属物へスケー
ルが付着する。このため、製品重合体の収率、申合温度
調節能力等が低下するほか、スケールの混入により製品
の品質が低下することがある。につて、頓繁にスケール
を除去する心嚢があり、重合容器の連続使用の大きな障
害となっている。

従来、このスケールを除去するには、プラスチック製ま
たは金ＦｉＲ製の工具を用いて機械的な衝撃を与えスケ
ールを剥離する方法が採られている。しかしながら、ス
ケールは器壁等に強固に付着しているために剥離するに
はかなり大きな力が必要で、それがために作業中にしば
しば器壁内面を損傷し、その後の重合においてさらに多
量のスケールが生成づることと仕る。また、多くの労力
と時間を必要とするため重合容器の稼動率を低下させる
だけでなく、労務環境上からも好ましくない作業である
。一方、製品となるべき原料モノマーがスケールとなっ
ているため収率の低下をきたし、前述のスケールを剥離
するための労力や重合容器の稼動率の低下と相俟って、
製造コストを＾める原因ともなっている。

よって、−Ｅｌ付着したスケールを除去するのではなり
、車合容；褐等にスケールが付着するのを防止する方法
が切望されている。

重合容器等へのスケールの付着を防止する方法としては
、一般に、重合容器の内壁表面等に薬剤を塗布する方法
や不溶性の被膜を形成する方法が考えられるが、いずれ
も重合容器全体に施さなければならず多大の労力と時間
を要し、また、その効果の持続性や製品への影費につい
て好ましい結果が（りられていない。

本発明の課題は、製品や重合容器等に悪影響をおよぼす
ことなく、重合容器内壁おＪ：び内部付属物の表面への
スケールの付着を容易に防止する方法を捷供する処にあ
る。

〔問題点を解決するための手段および作用１本発明のス
ケールの付着防止方法は、スチレンとメタクリル酸との
共重合反応において、スケールの付着防止剤としてメル
カプタンを添加することを特徴とするものである。

即ち、スチレンとメタクリル酸との共重合体を懸濁重合
により製造する際にメルカプタンを添加しておくだけで
よく、伯の特別な操作は一切必要ない。

本発明に用いるメルカプタンは、低級メルカプタンまた
は高級メルカプタンのいずれでし良いが、例えば、ノル
マルブチルメルカプタン、ターシャリ−ブチルメルカプ
タン、ノルマルヘプチルメルカプタン たは、二種以上混合して用いる。

これらのメルカプタンの添加最は特に制限されないが、
一般にはスチレンモノマーおよびメタクリル酸モノマー
の仕込量の和の５０〜２。

０　０　０　ｐｐｍの範囲で添加される。この範囲内で
の添加は、製品に何ら悪影響を及ぼさない。なお、メル
カプタンをこれ以上添加する場合には、重合触媒の邑を
減らすか、または、重合温度を下げることが望ましい。

本発明の重合反応におけるスチレンモノマーとしては、
スチレン、イソプロピルスチレン、α−メチルスチレン
、核メチルスチレン、１！！素化スチレン、ターシＶリ
ーブチルスチレンがあげられる。また、スチレンと共重
合ｉＪ能なブタジェン、アクリロニトリル、無水マレイ
ン酸等の七ツマ−を５０重邑％越えない範囲で混合して
使用づることもできる。

本発明の１合反応におけるスチレン上ツマ−とメタクリ
ル酸モノマーとの仕込比は７０：３０〜９５：５（重量
化）が好ましい。

本発明の重合に用いる重合開始剤としては、ベンゾイル
パーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、１．１−
ごスターシャリ−ブチルパーオキシ−３．３．５−トリ
メチルシクロヘキサン、ジターシャリーブチルバーオキ
シヘキザハイドロテレフタレート等がある。

また、残モノマー低減剤としてはターシ１ｒリーブチル
パーオキシベンゾエートがある。

主分散剤としては、ヒドロキシエチルセル［］−ス、ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等を水の仕込量の０．０３〜０．５％添
加する。

乳化重合禁止剤としては、亜硝酸ナトリウム、エチレン
ジアミン化合物、酢酸銅、シュウ酸カリウム、クエン酸
三ナトリウム等を単独で、あるいは、２種を併用して、
水の０．０００５〜０、３％添加する。

なお、重合温度としては、重合開始剤の分解温度に応じ
た湿度〈７０〜９５℃）で組合率が７０〜９５％になる
まで反応させ、その後１２０〜１４０℃に昇温して重合
を完結させるのが望ましい。

［実施例コ 次に、実ｌｌｌ１例にＪ：り本発明の詳細な説明する。

実施例　１ 内容ｆｉ５Ｊ！のステンレス製オートクレーブに、水３
０００ｇ、スチレンモノマー１２７５ｇ、メタクリルＭ
’Ｅツマ−１１９，３ｇ、ターシＶリープチルメルカプ
タン７５ｍＱ、ベンゾイルパーオキサイド３．７５ｇ、
ターシャリ−ブチルパーオキシベンゾエート０．９ａ　
、とドロキシエチルセルロース１．５＜１、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム１．５！７、亜硝酸ナトリウ
ム４９．！Ｍｇを仕込み、８７℃に昇温し、メタクリル
ＭＥツマ−を添加しながら５時間２０分重合を行なった
。メタクリル酸モノマーの添加冶は手合開始より４時間
は１５．８ｇ／ｌ（ｒとし、その後１時間２０分は３１
．５ｇ／Ｈｒとした。なお、小合聞始Ｊ：０２時間経過
後ヒドロキシエチルビルロース１．５ｇを添加した。

上記のように８７℃で５時間２０分反応させた後に、１
２５℃に’ｉ￥！渇し、この温度で１時間３０分反応さ
ぜＣ重合を完結させた。

実施例　２ ターシャリ−ブチルメルカプタン 仕込む以外は実施例１と全く同様に手合反応を行なった
。

実ＩＮ＠　　３ ターシャリ−ブチルメルカプタンの代わりにノルマルブ
チルメルカプタンを７５０Ｌｌ１ｇ仕込む以外は実施例
１と全く同様に重合反応を行なった。

実施例　４ ターシャリ−ブチルメルカプタンの代わりにノルマルヘ
プチルメルカプタンを７５０ｍｇ仕込む以外は実施例１
と全く同様に手合反応を行なった。

実施＠　５ ターシャリ−ブチルメルカプタンの代わりにノルマルド
デシルメルカプタンを７５０ｍ（Ｊ仕込む以外は実施例
１と全く同様に重合反応を行なった。

実施例　６ ターシャリ−ブチルメルカプタンの代わりにノルマルド
デシルメルカプタンを３．０ｇ仕込む以外は実施例１と
全（同様に手合反応を行なった。

比較例　１ メルカプタンを仕込まずに実施例１と同様の重合反応を
行なった。

実施例１〜６おＪ：び比較例１について、相合反応後に
おけるスケールの付η最を測定した結果を第１表に示す
１。

上記実施例１〜６および比較例１にＪ″３いてはメタク
リル酸モノマーを分割して添加したが、これはスケール
の付＠吊に影響を及ぼすしのではない。

なお、実施例１〜６．Ｂよび比較例１で１５ノられた製
品重合体について、ガラス転移温石、水分、固有粘度、
粒度分布、粒子形状および透明性を測定したが、メルカ
プタンを添加したことにＪ：る有意的な差異は認められ
なかった。

（以下余白） ｍ１表からも明らかなＪ、うにメルカプタンを添加する
ことにより重合容器の内壁および攪拌翼へのスケールの
付着用は箸しく減少しており、反応収率においては約１
５％の向上が認められた。

［発明の効果１ 本発明は、メルカプタンを添加するという簡単な操作に
より、重合容器の内壁および小合容器内付５物へのスケ
ールの付着を防止し得るものである。よって、従来、付
着したスケールの除去に要していた労力おＪ：び時間を
大幅に削減でき、重合容：梠の連続使用をも可能とする
。

また、従来法ではスケールとなっていた七ツマ−が製品
の生成に有効に利用されるため、収率が著しく向上し、
前記労力、時間の削減と相俟って製造コストの低減が図
れる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、スチレンとメタクリル酸との共重合反応において、
   スケールの付着防止剤としてメルカプタンを添加するこ
   とを特徴とするスケールの付着防止方法。 ２、前記メルカプタンが、ノルマルブチルメルカプタン
   、ターシャリーブチルメルカプタン、ノルマルヘプチル
   メルカプタン、ノルマルドデシルメルカプタンのいずれ
   か一種、または二種以上の混合物であることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載のスケールの付着防止方法
   。 ３、前記メルカプタンの添加量が、スチレンおよびメタ
   クリル酸の仕込量の和の５０〜２，０００ｐｐｍの範囲
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のス
   ケールの付着防止方法。