JPS6219837Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は雨戸を収納する戸袋に関するもので
ある。

一般にサツシ戸袋は、天板、皿板、妻板等をア
ルミ押出形材で成形し、これを組合せてなるが、
これら形材はシンプルであり、これを組合せて全
体としても、意匠的には日本古来の木造家屋には
調和しないものであつた。そこで、かかる戸袋の
上部外周にオプシヨンとしての飾り縁を取付ける
ことによりこの不都合を解決したものである。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

Ｔは戸袋で、これを第３図乃至第５図に基づき
説明するに、アルミニウム押出形材からなる天板
２０、皿板２１、戸先妻板１５ｂ、戸尻妻板１５
ｃとで枠組みされ、その前端部に上下横桟２２，
２３、左右縦桟３，４とからなる補助枠Ｈを装着
し、その補助枠Ｈに断面波形の鏡板１０を嵌込ん
である。そして前記天板２０、皿板２１の各取付
片１４，１２と、戸尻妻板１５ｃの取付片１８は
それぞれ建屋壁１４に釘着してある。

１は飾り縁で全体がアルミニウム押出形材から
なり、管状本体２の上面壁６ａ後側に戸袋天板２
０とビス止め可能な取付片９を形成し、その前面
壁には凹凸状の飾り部６ｃを形成し、且つ、後面
壁６の下端に延長片１０を形成したもので、これ
を戸袋天板２０の前端部及び両側端部に装着する
ものである。尚、この場合、天板２０の前端部に
装着する飾り縁１ａと側端部に装着する飾り縁１
ｂ，１ｃとは45度の切断面で突き合せ、連結金具
Ｋを介してビス１３で止めてある。次に連結金具
Ｋは一体の金属板を加工したもので、直角屈折形
の水平板１４の両片１４ａ，１４ｂとその内側端
に垂下した脚片１５Ｄ，１５Ｅを設け、これを飾
り縁管状本体２の内周上面壁前側端と下端に内部
へ開口する溝条７，８に係合、各飾り縁１ａ，１
ｂ，１ｃを連結するものである。

尚Ｂは延長部材であつて、同じくアルミニウム
押出し形材からなり、天板側端部の飾り縁１ｂ，
１ｃの取付片９の後側端から延長壁１０の下端に
かけて外面に沿つて屈曲した断面形状に形成し、
且つ、取付片９の内側端の突条部１１と延長壁下
端の突条部１１に引つ掛かる屈折した係合部１
６，１７を設け、側端飾り縁１ｂ，１ｃに嵌めて
継ぎ足して飾り縁が戸袋Ｔの妻板１５ｂ，１５ｃ
にその幅全長に掛けるものである。

本件考案に係る飾り縁は上記の如く形成してあ
るので、これを戸袋の取付時に於いても、取付後
に於いても必要に応じて取付可能であるばかりか
戸袋天板前端部と側端部との装飾部を額縁状に接
合するので、同飾り縁のコーナー部が正確に整合
されると共に、戸袋枠体への装着が容易であり、
降雨時には庇状に張り出す飾り部により雨水を戸
袋枠体の外周より屋外側へ流出し、且つ、同飾り
縁の延長片によつて鏡板、妻板の雨水の伝うこと
が減少され雨仕舞が向上する戸袋となるものであ
る。また本体は管状に形成されているので剛性を
有し、梯子等をたてかけても容易に変形すること
もない。勿論材質的にはアルミニウムの押出形材
に限定すべきものでない。

以上の如く本案は従来戸袋上部外周に簡単に飾
り縁を取付けることにより極めて体裁の良い戸袋
を形成すると共に、雨仕舞良好とするものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る飾り縁の分解斜視図、
第２図は連結金具の斜視図、第３図は飾り縁の取
付状態を示す戸袋平面図、第４図は第３図Ｘ−Ｘ
線矢視の断面図、第５図はＹ−Ｙ線矢視の断面図
である。 １……飾り縁、２……飾り縁本体、２０……戸
袋天板、６ｃ……飾り部、１０……延長片、Ｋ…
…連結金具、Ｂ……延長部材、Ｔ……戸袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 管状本体の上面壁後側に戸袋天板とビス止め可
   能な取付片を形成し、その前面壁には凹凸状の飾
   り部を形成し、且つ、後面壁の下端に延長片を形
   成した飾り縁を、戸袋天板の前端部及び両側端部
   に装着してなる飾り縁付戸袋。