JPS5811903Y2 - 金属製戸袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、戸袋に於ける妻板と、鏡板との嵌合部の雨仕
舞を良好とし、又鏡板のパネルを押圧してパネルの振動
騒音をなくシ、且耐風・耐震性を一層向上させた堅牢で
、体裁良好な金属製戸袋に係るもので、以下その一実施
例を図面に付き説明すれば下記の通りである。

図中１は金属製の戸袋枠で、断面皿形の上下両枠材２，
３の左右両端部に、戸先・戸尻側妻板４，５を当てて方
形状に枠組みしである。

６は戸袋枠１の内側屋外側に張設した金属製の鏡板で、
上下両框体７，８の左右両端に一対の竪框体９，１０を
当てて方形に框組みしながら、その框枠体ａの内側に、
複数枚の板材１１・・・・・・を連結してなるパネル１
２を嵌着しである。

Ａは金属製の戸袋で、所定に組立てた戸袋枠１の内側屋
外側に形成した二片の突片１３゜１４からなる嵌合部１
５へ鏡板６を張設しである。

１６．１６は戸袋Ａに於ける妻板４，５の外端縁部寄り
に附設した断面鉤形状の外装材で、妻板４，５の外縁へ
螺子１７止めされる取付片１８と、該取付片１８の外端
に形成される鉤片１９と、その鉤片１９の端部に室内側
に向って突設され、且先端を戸袋Ａの鏡板６へ当接する
押え片２０とよりなる。

２１は戸袋Ａの一側に連設した雨戸枠体で、正面コの字
形に形成され、且内側に雨戸２２を開は建て自在に建付
けである。

２３は建造物である。尚本考案に於ける鏡板６は、框枠
体ａの内側中間部に、左右両側にパネル１２を嵌着する
嵌合部２４．２５を有する中空状の方立材２６を介在さ
せて、上記框枠体ａの内側左右にパネル１２．１２を嵌
着する場合があり、又妻板４，５へ取付ける外装材１６
゜１６鉤片１９を所望に凹凸させて、化粧縁を感得させ
る装飾部２７を形成する場合もあり、更に又鏡板６の上
部屋外側に霜除は部材２８を附設する場合もある。

本考案に係る金属製戸袋は、上記の様に構成されている
から、今この戸袋を組立てる場合は、先ず間隔的に配列
させた上下具枠材２，３の左右両端部に戸先・戸尻妻板
４，５を当てて、方形の戸袋枠１を形成しながら、その
戸袋枠１の内側屋外側に、予め工場等で組立てた金属製
の鏡板６を嵌込み、之れを一体的に固定して所定の戸袋
Ａに形成した後、戸袋Ａに於ける両妻板４，５の外物端
部寄りに、外装材１６．１６を当てて、外装材１６．１
６の取付片１８を妻板４，５の外縁へ螺子１７止めし、
又外装材１６．１６の押え片２０を鏡板６のパネル１２
へ当てて、鏡板６の妻板４，５への嵌合部を隠蔽するも
のである。

又鏡板６に於ける框枠体ａの内側に方立材２６を介在さ
せた鏡板６を使用する場合は、上下両框体７．８の左右
両端部に一対の竪框体９，１０を当てて方形の框枠体ａ
を形成しながら、その框枠体ａの内側中間部に中空状の
方立材２６を取付け、更に框枠体ａの内側左右に方立材
２６を挾んで、内側にパネル１２．１２を嵌込み、鏡板
６を形成し、之れを上記と同様に戸袋枠１へ嵌込んで外
装材１６．１６を取付けるものである。

更に又鉤片１９を所望に凹凸化させて装飾部２７を施し
た外装材１６．１６を使用する場合も、上記と同様に妻
板４，５へ螺子１７．１７止めし、鏡板の外面へ当接さ
せるものである。

従来の金属製戸袋は、上下両枠材の左右両端に戸先・戸
尻側妻板を取付けて方形状の戸袋枠に形成しながら、該
戸袋枠の内側屋外側に金属製鏡板を張設したものである
から、両妻板と鏡板との嵌合部の雨仕妻は悪く、又風塵
等が戸袋内に人って戸袋を汚す原因ともなり、更に又こ
の種の戸袋の鏡板は、表面に複数条の補強リブを打出し
た長尺の板状のものか、或は方形状に框組みした框枠体
の内側へパネルを嵌込んだ所謂縁付のものであったから
、パネルは一枚板で風圧に対し弱く、特に台風時等の強
風下に於ては、風圧により全体が彎曲したり、或は戸袋
より離脱したりすることがあり、然もパネルには格別な
補強はなされていなかった為、震災に於ても弱く、又戸
袋全体の体裁も良くなかった。

然るに本考案に係る金属製戸袋は、上下両枠材の左右両
端に戸先・戸尻側妻板を当てて方形状に枠組みした戸袋
枠の内側に、金属製の鏡板を張設した戸袋に於て、上記
妻板の外端部寄りに、該妻板に螺子止めされる取付片と
、取付片の外側に形成された鉤片と、その鉤片の端部に
突設し、且鏡板外の面へ当接させる押え片とよりなる外
装材を附設したものであるから、鏡板の妻板への嵌合部
は、外装材の鉤片及び押え片等により隠蔽されているの
で、上記嵌合部からの雨水の流入は阻止されて雨仕舞を
良好とすると共に、風塵等の侵入も阻止出来るから、戸
袋全体が清潔となり、又外装材の押え片が張設した鏡板
を押えて、鏡板の振動騒音をなくすことも出来るもので
゛ある。

更に上下両框体へ左右一対の竪框体を当てて方形の框枠
体を形成し、該框枠体の内側中間部に中空状の方立材を
介在させると共に、該方立材を挾んで框枠体の内側左右
にパネルを嵌着した金属製の鏡板を使用した場合は、方
立材の介在により框枠体の内側が分割され、パネルの巾
が狭くなって風圧に対し強く、例え台風時等の強風下に
於ても風圧によりパネルは、彎曲したり或は離脱するこ
とはなく、堅固な状態を保持するものである。

加うるに本考案に於ける外装材の鉤片を所望に凹凸化し
て装飾部を形成したときは、戸袋の左右両端に化粧縁を
附設した状態を感得させることが出来るので、鏡板の方
立材と相撲って外観形状を極めて良好とするから、建物
の外観と釣合いのとれた体裁良好な戸袋を得ることも可
能となるので、雨仕舞並びに堅牢で体裁の良い金属製戸
袋として大きな実用的効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る金属製戸袋の一実施例を示すもので
、第１図は使用状態の正面図、第２図は同上一部切欠拡
大横断面図、第３図は同上一部切欠拡大縦断面図、第４
図は鏡板の他実施例を示す正面図、第５図は外装材の斜
視図、第６図は他実施例の一部切欠拡大縦断側面図であ
る。 尚図中 １は戸袋枠、２，３は上下両枠材、４，５は戸
先・戸尻側妻板、６は鏡板、７，８は上下両框体、９゜
１０は竪框体、ａは框枠体、１２はパネル、Ａは戸袋、
１６．１６は外装材、１７は螺子、１８は取付片、１９
は鉤片、２０は押え片、２６は方立材、２７は装飾部で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下両枠材と、左右の妻板と、上下両枠材の両端に妻板
   を当てて方形状に枠組みした戸袋枠の内側に嵌着した金
   属製の鏡板とよりなる戸袋に於て、上記妻板の外縁端部
   寄りに、該妻板に螺子止めされる取付片と、取付片の外
   端に形成された鉤片と、その鉤片の端部に突設し、且鏡
   板の外面へ当接させる押え片とよりなる外装材を附設し
   たことを特徴とする金属製戸袋。