JPS62185753A - 農業用合成樹脂被覆材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 −「産業上の利用分野−１ 本発明は農業用合成樹脂被覆材に関するものである。更
に詳しくは、被覆材内面近傍における霧発生現象を抑制
する能力（この能力は防霧性と称される）があり、しか
も防曇性を長期間にわたって発揮する能力（この能力は
、防曇持続性と称される）に優れた農業用合成樹脂被覆
材に関するものである。

［従来の技術］ 近年、壱用植物の生産性、市場性を高めるために農業用
ビニルフィルムなどの虚業用被覆材による被覆下に、有
用植物を促成、半促成又は抑制栽培する、いわゆるハウ
ス栽培やトンネル栽培が盛んに行われている。

このハウス栽培やトンネル栽培において、現在使用され
ている合成樹脂被覆材、例えば塩化ビニル系樹脂フィル
ムの大部分は、被覆材内面（ハウスやトンネルの内部に
面する側の表面をいう。以下同じ。）における水滴の流
下を促進し、日光の入射量を多くするために、界面活性
剤の一種である防曇剤（主と′してンルビタン脂肪酸エ
ステル；グリセリン脂肪酸エステルなど。）を含んでい
る。この上うな防曇剤を含む被覆材の被覆下では、被覆
材の内外での温度差が大きくなると、被覆材の内面近傍
において、霧が発生するという現象が、しばしば？ｆ！
！察される。

この霧発生現象は、ハウス栽培及びトンネル栽培等の施
設栽培にとって最ら大切な晩秋ないし冬季に多く発生す
る。霧発生現象の原因は、正確にはわからないが、ハウ
ス又はトンネル内の気温、湿度、ハウス又はトンネル内
土壌の温度、含水墳、ハウス又はトンネルへの日射量、
被覆材の濡れた面の親水性の程度などが微妙に影？／ｌ
　Ｌ合って、ハウス又はトンネル内の湿気が温度変化に
よって被覆材表面に順調に付着し、流れる現象が行なわ
れず、一部の湿気が被覆材内面近傍で霧状になることに
よるものと推定される。

このような霧発生現象は、本発明者らの観察によれば、
ハウス又はトンネル内の地表面近傍、栽培植物の近傍及
び被覆材内面近傍でおこることが粁った。更に、被覆材
及び被覆材内面は、外気温の低下により冷却されて、ハ
ウス内との間に温度差を生じ、ハウス内の暖かく、湿っ
た空気が自然対流により、被覆材内面の近傍に移動する
と空気中に含むことのできなくなった水蒸気が、凝縮し
て微少水滴となり、霧状となって自然対流によって、ハ
ウス又はトンネル内に拡がることが判った。

一旦発生した霧状の微少水滴が、自然対流の途中で再度
蒸発して消失する場合は、霧はハウス又はトンネル内に
は拡がらないが、蒸発消失速度が遅い場合には、ハウス
又はトンネル全体が濃い霧となることもｆｌｌつだ。

このような霧発生現象は、ハウス又はトンネル内で栽培
する有用作物の葉、茎、花、実などを濡らし、病害発生
の原因となり、又は病害発生伝播の助けともなる。また
、栽培作物が濡れると、乾かすのに熱が必要となり、ハ
ウス又はトンネル内の暖房のための燃料がそれだけ多く
必要となる等の不利を生ずる。さらに、ハウス内の見通
しが悪くなるため、農作業の能率が低下する等の弊害も
ある。

このような不利を解消するため、従来、ハウスやトンネ
ル内の気温変化を少しでも柔げるために、着色した農業
用合成ム（詣フィルムを使用したり、ハウス又はトンネ
ル内の土壌をマルチングフィルムで覆ったりして水の蒸
発量を抑えたり、更にまた潅水時間を工夫したり、（例
えば、夕方遅くなってから潅水したり、潅水部分や潅水
量を調節するなど）、潅水方法、装置を改善する等の方
策がとられてきた。しかし、いずれの方法も、霧発生現
象を完全に抑えるには、有効なものではなかった。

このような欠点を改良した技術として、特定の化合物を
農業用合Ｉ＆樹脂フィルムに配合することにより霧発生
現象を抑える方法が提案されている。

「発明が解決しようとする問題点１ しかし、本発明者らの実験によれば、防霧性を　　　・
発揮する化合物の中には、農業用合成樹脂被覆材として
必須な性能である防曇持続性に悪影響を与えるものがあ
ることがわかった。すなわち、防曇剤を含む、合成樹脂
被覆材に種々の防霧性の化合物を添加併用した場合、気
温の低い冬季においては防曇性の低下がさほど見られな
いが、気温の高い夏季ないし初秋より使用し始めた場合
には、防曇持続性に悪影響を与える場合があることが判
明した。

［問題を解決するための手段、１ 本発明者らは、かかる状況にあって防霧性、防曇性およ
び防曇持続性に優れた農業用合成樹脂被覆材を提供する
ことを目的として鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至ったものである。

しかして、本発明の要旨とするところは、末端にポリフ
ルオロアルキル基を含有する不飽和エステルと、末端に
アルキル基を含有する不飽和エステル及び末端にポリオ
キシエチレン基を含有する不飽和エステルとの共重合オ
リゴマーと、防曇剤を含有することを特徴とする、防霧
性、防曇性および防曇持続性の優れた農業用合成樹脂被
覆材に存する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明のｉ業用合成樹脂被覆材を構成するものとしては
、一般にフィルム形成性の熱可塑性合成樹脂があげられ
る。具体的には塩化ビニル、エチレン、プロピレン、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のＩＬＬ　
量体の単独又はこれら相互の重合体、あるいはこれら４
量体中の少なくとも１種と他の共重合可能な単量体（例
えば酢酸ビニル、塩化ビニリデン等）との共重合体、含
フツ素樹脂、ポリエステル、ポリアミド等もしくはこれ
ら重合体のブレンド物があげられる。これらの中では、
耐候性、光透過性、経済性、強度等の観点から、塩化ビ
ニル系樹脂（すなわち、ポリ塩化ビニル及び塩化ビニル
を５０重量％以上含むその共重合体）及びエチレン系？
ｉ４（脂（すなわち、ポリエチレン及びエチレンを５０
重ｔ＾％以上含むその共重合体）が好適であり、最も有
利にはポリ塩化ビニルである。

本発明において、末端にポリフルオロアルキル基を含有
する不飽和エステルとしては、特に制限はないが例えば
次のような７クリレート又はメタクリレートが好ましい
。

ＣＦ、（ＣＦ２）、Ｃ１１２０ＣＯＣ（ＣＩ＋、）＝Ｃ
Ｉ＋。

ＣＦｊ（ＣＦ２）ａ（Ｃ１１，）、０ＣＯＣ（ＣＨ，）
＝　ＣＩ＋。

ＣＦ、（ＣＦ、）、ＣＨ７ＣＩｌ、０ＣＯＣＩＩ＝　Ｃ
Ｉ＋。

ＣＦ３（ＣＦ、）、ＳＯ，Ｎ（Ｃ，Ｈ，）（Ｃ１１，ｈ
ＯｃＯｃｌＩ＝ｃ１１２ＣＦ、（ＣＦ、）、（Ｃ１１２
）、０ＣＯＣＩＩ＝Ｃ１１゜ＣＦ３（ＣＦ、）、５０２
Ｎ（Ｃ１１，＞（Ｃ１１，）、０ＣＯＣ（ＣＩ＋、）＝
ＣＩ＋。

ＣＦ、　（ＣＦ、　）？ＳＯ，Ｎ（Ｃ，ｌ＋、　）（Ｃ
）１２　ｈＯｃＯｃＩｌ　＝　Ｃ１１゜ＣＬ（ＣＦ２）
、ＣＯＮ＋１（ＣＨ２）２０ＣＯＣ１ｌ＝ＣＩＩ。

ＣＦ、（ＣＦ、）、Ｃ０ＮＦＩ（ＣＨ，）２０ＣＯＣ（
Ｃ１ｌ、）＝ＣＨ２ＣＦ＊（ＣＦｚ）ａ（Ｃ１ｌｚ）ｚ
ＯｃＯｃｌＩ＝　ＣＨ？Ｃｈ（ＣＦｚ）ｓ（Ｃｌｌ□）
２０ＣＯＣ（ｅｌｌ、）＝　ＣＩ＋。

＋１（ＣＦ、）、、Ｃ１１２０ＣＯＣＲ＝Ｃ１１２ＣＦ
２Ｃ１（ＣＦ２）、、Ｃ１１２０ＣＯＣＯ（ＣＩ＋、）
＝Ｃ１１２ＣＦ、（ＣＦ２）、Ｃ１１，Ｃ１１（Ｏｌｌ
）ＣＩ、０ＣＯＣ（ＣＩＩ３）＝ＣＨ２ＣＦ、ＣＦ（Ｃ
Ｆ２）Ｓ（Ｃ１１，）２０ＣＯＣＨ＝Ｃ１１゜■ ＣＦ。

ＣＦ＝ＣＦ（Ｃｌ１２）ｇ（ＣＨｚ）ＪＣＯＣＩ（＝Ｃ
Ｈ２゜’Ｆ３ ＣＦ、ＣＦ（ＣＦ２）、Ｃ１１２ＣＩ（ＯＣＯＣＨ５）
ＯＣＯＣ（ＣＨ３）＝　Ｃ）Ｉ。

ＣＦ。

ＣＦ、ＣＦ（ＣＦ２）、ＣＨ２Ｃｌ（ＯＨ）Ｃ１ｈＯＣ
ＯＣＨ＝ＣＨ２Ｃ’Ｆ。

中でも炭素数が６〜１２個のポリフルオロアルキル基を
末端に含有する不飽和エステルが特に好適である。

本発明において末端にアルキル基を含有する不飽和エス
テルとしては、特に限定されるものではないが、例えば
次のような一般式で表わされる７クリレート又はメタア
クリレートが好ましい。

ＣｎＨ、ｎ、、ｏ　ＣＯＣＨ＝　ＣＨ２ＣｎＨ７ｎ＋１
０ＣＯＣ（ＣＩ−１−）＝ＣＨ２（ただしｎ＝１〜８） 本発明において末端にポリオキシエチレン基を含有する
不飽和エステルとしては、特に限定されるものではない
が、例えば次のような一般式で表わされるアクリレート
又はメタアクリレートが好ましい。

ＨＯ（ＣＨＣＨＯ）　ｍ　ＯＣＯＣＨ＝　ＣＨ。

ＨＯ（ＣＨＣＨＯ）ｍＯＣＯＣ（ＣＩ　−）＝　ＣＨ２
（ただし麹＝１〜２０） 防曇剤としては通常使用される非イオン性界面活性剤が
使用される。

合成樹脂被覆材に、末端にポリフルオロアルキル基を含
有する不飽和エステルと、末端にアルキル基を含有する
不飽和エステル及び末端にポリオキシエチレン基を含有
する不飽和エステルとの共重合オリゴマーと、非イオン
性界面活性剤よりなる防曇剤を含有せしめることによ！
）、優れた防霧性、防曇性および防曇持続性を付与する
ことができるが、共重合オリゴマー中の、末端アルキル
基（Ｒと略記する）（共重合オリゴマーの主鎖に直接結
合しているアルキル基は除く）と末端ポリフルオロアル
キル基（Ｒｆと略記する）の重量の比率（Ｒ／１０と略
記する）が０．０１〜０．３の範囲であり、末端ポリオ
キシエチレン基（ＰＯＥと略記する）と末端ポリフルオ
ロアルキル基の重量の比率（ＰＯＥ／Ｒｆと略記する）
が０．４〜１．３の範囲である共重合オリゴマーが特に
好適である。

具体例を示せば、 共重合オリゴマー（１） ＣＦ、（ＣＦ２）８（ＣＩｌ、）、０ＣＯＣ（ＣＨ，）
＝Ｃ１１，とＣ２１１，０ＣＯＣＩＩ＝　ＣＩＬ及び１
１０（ＣＩＩＣＩＩＯ）、０ＣＯＣＨ＝　ＣＩｌ、を、
仕込みｉｔ比率１：０．１：１．５の割合で重合した（
Ｒ／［）＝０．１３、（Ｐ　ＯＥ／Ｒｆ）＝　０．５７
　テある分子量約４０００の共重合オリゴマー。

共重合オリゴマー（２） ＣＦ３（ＣＦ、）、３０２Ｎ（ＣＨ３）（Ｃ１１２）２
０ＣＯＣ（ＣＩ、）＝ＣＩｌ□とＣＩ、０ＣＯＣＩＩ＝
　Ｃ１１２及び＋１０（ＣＩＩＣＩＩＯ）ＭＯＣＯＣＩ
Ｉ＝　ＣＩｌ２を、仕込み重量比率１：０，５：０．５
の割合で重合した（Ｒ／Ｒｆ）＝０．１３、（ＰＯＥ／
Ｒｆ）＝０．５７である分子量４０００の共重合オリゴ
マー。

共重合オリゴマー（３） ＣＦ、（ＣＦ２　）、Ｃ０ＮＨ（Ｃ１１２）２０ＣＯＣ
（ＣＩｌ、）＝　ＣＩｌ、とＣＩｌ、０ＣＯＣ１ｌ＝　
Ｃｉｌ、及び＋１０（ＣＩＩＣＩＩＯ）、　、ＱＣＯＣ
ＩＩ＝　Ｃ１１，を、仕込み重量比率１　：１　：１の
割合で重合した（Ｒ／Ｒｆ）＝０．２３、（Ｐ　ＯＥ／
Ｒｆ）＝　１　、１４である分子量約２０００の共重合
オリゴマー。

共重合オリゴマー（４） ＣＦ＝（ＣＦ２）ｓ（ＣＩｌ２）ｔＯｃＯｃｌＩ＝ｃｆ
ｌｔ　　とＣ，Ｈ，０ＣＯＣＨ＝　ＣＩｌ。

及び＋１０（Ｃ１１ＣＩＩＯ）、０ＣＯＣＩＩ＝　Ｃ１
１，を、仕込み重量比率１　：０．１　：１　ノ割合で
重合ｔ、、？、＝（Ｒ／Ｒｆ）＝０−．０５、（ＰＯＥ
／Ｒｆ）＝０．８１である分子量約２０００の共重合オ
リゴマー。

共重合オリゴマー（５） ＣＦ、ＣＦ（ＣＦ２）、Ｃ）！２Ｃ）ｌ（ＯＨ）ＣＨ２
０ＣＯＣＩＩ　＝　ＣＩ、とＣ’Ｆ　３ Ｃ，Ｉｔ、０ＣＯＣＩＩ＝　ＣＩ２及びＨＯ（ＣＩＩＣ
Ｈθ）、０ＣＯＣＨ＝　Ｃ１１２を、仕込み重量比率１
：０．２：１の割合で重合した（Ｒ／Ｒｆ）＝０．０７
、（Ｐ　ＯＥ／Ｒｆ）＝　０．８６である分子量約６０
００の共重合オリゴマー。

等が挙げられる。

一ヒ記の一般式で表わされる化合物の具体例は、本発明
を限定するものではない。

本発明における共重合オリゴマーを得るためには、原料
の重合し得る−り記３種の不飽和エステルを、適当な有
機溶媒に溶かし、重合開始剤（使用する有機溶媒に溶け
る過酸化物、アゾ化合物あるいは電離性放射線など）の
作用により、溶液重合させる方法が通常採用される。溶
液重合に好適な溶剤は、トルエン、酢酸エチル、イソプ
ロピルアルコール、１，１．２−）リクロロー１．２．
２−トリ７ルオロエタン、テトラクロルジフルオロエタ
ン、メチルクロロホルム等である。かかる共重合オリゴ
マーの分子量は、平均分子量で１．０００〜１０，００
０の範囲が好ましい。共重合オリゴマーの分子量７ｆｊ
４整にはＩＩ　Ｓ　Ｃ２Ｉ＋　、　０１、ｌｌ５ＣＩＩ
、Ｃ００Ｉ＋、）ＩＳＣｓｌｌｔ、ＨＳＣ５２Ｈｚｓ、
ＨＳＣ３−１１−２、ＨＳＣ２１１４Ｃ，Ｆ、　、、＋
１ｓｃ、１１．ｃＯＯｃ２Ｈ，Ｃ，Ｆ、　、等の連鎖移
動剤を用いればよい。共重合オリゴマーはランダム、ブ
ロック、グラフＦ等の形態を適宜採用し得る。

共重合オリゴマーの合成樹脂被覆材への配合量は、配合
する共重合オリゴマーの種類、基体合成樹脂の種Ｍ等に
応じて広範囲に変えることができる。一般的には、配合
すべき合成樹Ｉ！ｗｉｏｏ重量部（ただし可塑剤は計算
に含めない、以下同じ。）当り、少な（とも０．０１重
ｔｉとすることができ、また、配合量の上限は厳密に制
約されるものではないが、あまり多量に配合するとブリ
ードアウトや白濁を生ずるおそれがあるので通常は０．
５重量部以下で充分である。

これら合成樹脂被覆材には、防曇性を付与するた−めに
、従来から使用されている防曇剤を配合する。しかして
、本発明において用いることができる防曇剤としては、
主として非イオン性界面活性剤、例えばソルビタンモノ
ステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタ
ンモノベヘネートなどのソルビタン系界面活性剤；グリ
セリンモノラウレート、ジグリセリンモ／パルミテート
、グリセリンモノステアレートなどのグリセリン系界面
活性剤：ポリエチレングリコールモノステアレート、ポ
リエチレングリコールモ／パルミテートなどのポリエチ
レングリコール系界面活性剤；フルキルフェノールのフ
ルキレンオキシド付加物；ソルビタン／グリセリンの縮
合物と有機酸とのエステル等が包含される。これら防曇
剤は、それぞれ１１を独で、または２種以、Ｆ、を組み
今わせて用いることができる。

防曇剤の基体樹層への配合量は、従来の農業用合成樹脂
フィルムに対して使用されている場合と同等とすること
ができる。一般的には、合成樹脂基材１００重量部当り
、１〜５重量部の範囲とすることができる。

本発明に係る農業用合成樹脂被覆材を構成する合成樹脂
基材は、また、必要に応じて、通常の各種樹脂添加物、
例えば可塑剤、滑剤、熱安定剤、帯電防１１−削、紫外
線吸収剤、顔料、染料等を通常の竜で含むことができる
。

例えば、本発明において好適な軟質塩化ビニル系樹脂に
ついていえば、風合度が約１０００〜２０００のポリ塩
化ビニル１００重量部に対して、可塑剤を約３０〜７０
￥Ｌｌｉ部の割合で配合することができる。用いうる好
適な可塑剤としては、例えばノー＋１−オクチル７タレ
ート、ジー２−エチルへキシル７タレート、ジベンジル
７タレート、ジイソデシル７タレート、ノドデシル７タ
レート、ノドデシル７タレート等の７タル酸誘導体；ジ
イソオクチル７タレート等のイソフタル酸誘導体；ジー
１１−ブチルアノベート、ノオクチルアジペート等ｃｎ
アジピン酸誘導体；ノーｎ−ブチルマレート等のマレイ
ン酸誘導体：　トリー〇−ブチルシトレート等のクエン
酸誘導体：モ／ブチルイタコネ・−Ｆ等のイタコン酸誘
導体；ブチルオレート等のオレイン酸誘導体；グリセリ
ンモノシトレート等のリシノール酸誘導体；その他トリ
クレジルホスフェート、エポキシ化大見油、エポキシ樹
脂系可塑剤等があげられる。

また、合成樹脂基材に含ませうる滑剤または熱安定剤と
しては、例えばポリエチレンワックス、ビスアマイド、
ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリ１
クム、ステ７りン酸カルシウム、リシ／−ル酸パリクム
等があげられる。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾ
トリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、
シアノアクリレート系、フェニルサリシレート系等の紫
外線吸収剤があげられる。また、顔料および染料としで
は、例えば酸化チタン、シリカ、群青、７タロシ７ニン
ブルー等があげられる。これら樹脂添加物は、通常の含
有量、例えば前記合成樹脂基材１００重量部当り、５重
ｉ部以下の少量で含ませうる。

基材となる合ｄｔ樹脂に、防曇剤、共重合オリゴマー、
更に要すれば各種樹脂添加物を含ませるには、通常の配
合技術、混合技術、例えばりボンプレングー、バンバリ
ーミキサ−、スーパーミキサー、その他の配合磯混合磯
によって混合した後、フィルム化することにより可能で
ある。

合成樹脂をフィルム化するには、それ自体公知の方法、
例えば溶融押出し法、溶液流延法、カレンダー法等を採
用すればよい。

本発明に係る農業用被覆材の厚さは、余り薄いと強度が
不光分で好ましくなく、逆に余り厚すぎるとフィルム化
作業、その後の取り扱い（フィルムを切ってハウス型に
接合する作業、ハウスに展張する作業等を含む）等に不
便をきたすので、０．０３−、．０．２曽傭の範囲とす
るのがよい。

本発明に係る農業用合成樹脂被覆材は、被覆材外側の防
塵性を併せて改良しておくのがよい、防塵性を向、ヒさ
せるためには、溶剤塗料、水溶性塗料、紫外線硬化性塗
料等にもとづく防塵被膜を形成するのがよい。

本発明に係る農業用合成樹脂被覆材は、従来がら使用さ
れている農業用被覆材と同様にして、ハウ・ス、トンネ
ル等のＳ園芸施設に展張し、有用植物の栽培に利用する
ことがで終る。

［発明の効果１ 本発明に係る農業ｍ合成樹脂被覆材は、次のように特別
に顕著な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大
である。

（１）本発明に係る農業ｍ合成樹脂被覆材が展張された
ハウスまたはトンネルにおいては、被覆材内面近傍にお
ける霧の発生が効果的に抑制される。その抑制効果は極
めて強力で、従来がら霧が多発するといわれていた晩秋
ないし冬場でも、霧発生を実質的に完全に抑制すること
ができ、有用植物の４ｉｌｉ害発生および伝播の阻ＩＦ
、に顕著な効果がある。従って、従来のように、潅水等
に細心の沖意を払う必要がない。

（２）本発明に係る農業用合成樹脂被覆材には、末端に
ポリフルオロアルキル基を含有する不飽和エステルと、
末端にアルキル基を含有する不飽和エステル及び末端に
ポリオキシエチレン基を含有する不飽和エステルとの共
重合オリゴマーと、防曇剤が配合されているので、霧発
生抑制効果のみならず、防曇性および防曇持続性も優れ
ており、有用植物の施設栽培に有用である。

「実施例１ 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の例に限定され
るものではない。

実施例１〜３、比較例１〜３ ポリ塩化ビニル（重合度＝１３００）１００重量部ジオ
クチル７タレート　　　　　　　４５　〃トリクレジル
−フォスフエイト　　　　　　５　〃エポキシ樹脂　　
　　　　　　　　　　　２　〃Ｂａ−Ｚｎ系液状安定剤
　　　　　　　　２　〃Ｂａ−Ｚｎ系粉末安定削　　　
　　　　　ｌ　　／／ベンゾフェノン系系外外線吸収剤
　　０．１　〃ソルビタン・モノパルミテート　　　　
２　〃を基本組成とし、これに第１−＆に示す共重合オ
リゴマーを配合し、スーパーミキサーで混合した。

その混合物を１８０°Ｃに加温したカレングー成形機に
供給し、常法によりフィルム化し、厚さ０・、０７５ｍ
ｍのフィルム６種を作成した。

上記６！１１１のフィルムについて、以下の方法で霧発
生試験と、防曇性の評価を行なった。

＜１）Ｒ発生試験 三重県−志郡の圃場に、間口５．４Ｉ、棟高３ｍ、奥行
き１５ｍのパイプハウス６棟を構築し、各棟に一ヒ記フ
ィルムの１！１Ｔｉを被覆した。

霧の発生程度の評価は、パイプハウスにフィルムを被覆
した直後の５日問（昭和５９年１０月２８日〜１１月１
日）と、被覆後４ケ月経過した頃の５日ｆｉｔ（昭和６
０年２月２４日〜２月２８日）に行なった。

「霧の発生評価」の数値は、それぞれ次のような意義を
有する。

ｒＬＪ・・・ハウス内に霧の発生が全く見られないか、
フィルム内表面近傍にのみ、 わずかに発生している状態。

１２１・・・ハウス全体に霧が発生しているが、１５Ｉ
Ｉ先のハウスの奥を明瞭に識別 できる状態。

ｒ３Ｊ・・・ハウス全体に霧がやや濃く発生し、１５曽
先のハウスの奥を明瞭には識 別でトな状態。

［４１・・・ハウス全体に霧が濃く発生し、１５論先の
ハウスの奥が全く識別できない 状態。

霧発生状況を観察した５日間の数値を平均した値をＰｔ
４２表に示す。

（２）防曇性の評価 愛知県名古屋市の圃場で、間口２Ｉ１１、棟高２ｍ。

奥行き３０輪の片屋根型ハウスに、前記６種のフィルム
を昭和５９年９月３日、および、同型の別ハウスに昭和
５９年１０月３０）コに被覆し、各フィルムの防曇性を
肉眼で観察し、評価した。

「防曇性の評価」の数値は、それぞれ次のような意義を
有する。

「１」・・・水が薄膜状に付着し、水滴が認められない
状態。

［２］・・・水が薄膜状に付着しているが、わずかに大
粒の水滴が認められる状態。

・「３Ｊ・・・部分的に細かい水滴の付着が認められる
状！ｌｌ！。

［４１・・・フィルム内表面全面に、細かい水滴の付着
が認められる状態。

結果を第３表に示す。

第　　　１　　　表 第　　２　　表 第３表

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）末端にポリフルオロアルキル基を含有する不飽和
   エステルと、末端にアルキル基を含有する不飽和エステ
   ル及び末端にポリオキシエチレン基を含有する不飽和エ
   ステルとの共重合オリゴマーと、防曇剤を含有すること
   を特徴とする農業用合成樹脂被覆材。 （２）共重合オリゴマー中の末端アルキル基と末端ポリ
   フルオロアルキル基の重量の比が ０．０１〜０．３の範囲であり、末端ポリオキシエチレ
   ン基と末端ポリフルオロアルキル基の重量の比率が０．
   ４〜１．３の範囲であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の農業用合成樹脂被覆材。 （３）末端ポリフルオロアルキル基の炭素数が６〜１２
   個であることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第
   ２項記載の農業用合成樹脂被覆材。 （４）不飽和エステルが、アクリレートまたはメタアク
   リレートであることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載の農業用合成樹脂被覆材。 （５）合成樹脂１００重量部あたり、共重合オリゴマー
   を０．０１〜０．５重量部と防曇剤を１〜５重量部とを
   含有することを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第
   ２項記載の農業用合成樹脂被覆材。