JPS62164764A - 農業用合成樹脂被覆材 - Google Patents

農業用合成樹脂被覆材

Info

Publication number
JPS62164764A
JPS62164764A JP703886A JP703886A JPS62164764A JP S62164764 A JPS62164764 A JP S62164764A JP 703886 A JP703886 A JP 703886A JP 703886 A JP703886 A JP 703886A JP S62164764 A JPS62164764 A JP S62164764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
group
fog
agricultural
covering material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP703886A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Arie
英司 有江
Takashi Takazawa
孝 高澤
Sadao Yamada
山田 貞夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Vinyl Co filed Critical Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Priority to JP703886A priority Critical patent/JPS62164764A/ja
Publication of JPS62164764A publication Critical patent/JPS62164764A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は農業用合成樹脂被覆材に関するものである。更
に詳しくは、被覆材内面近傍における霧発生現家を抑制
する能力(この能力は防霧性と称される)があり、しか
も防曇効果を長期にわたって発揮する能力(この能力は
、防曇持続性と称される)に優れた農業用合成樹脂被覆
材に関するものである。
「従米の技術」 近年、有用植物の生産性、市場性を高めるために農業用
ビニルフィルムなどの農業用被覆材による被覆下に、有
用植物を促成、半促成又は抑制栽培する、いわゆるハウ
ス栽培やトンネル栽培が盛んに行われている。
このハウス栽培やトンネル栽培において、現在使用され
ている合成樹脂被覆材、例えば塩化ビニル系樹脂フィル
ムの大部分は、被覆材内表面(ハウスやトンネルの内部
に面する側の表面をいう。
以下同じ。)における水滴の流下を促進″し、日光の入
射量を多くするために、界面活性剤の一種である防曇剤
(主としてソルビタン脂肪酸エステル;グリセリン脂肪
酸エステルなど。)を含んでいる。
このような防曇剤を含む被覆材の被覆下では、被覆材の
内外で温度差が大きくなると、被覆材の内表面近傍にお
いて、霧が発生するという現象が、しばしば1151察
される。
この霧発生現象は、ハウス栽培及びトンネル栽培等の施
設栽培にとって最も大切な晩秋ないし冬季に多く発生す
る。霧発生現象の原因は、正確にはわからないが、ハウ
ス又はトンネル内の気温、湿度、ハウス又はトンネル内
土壌の温度、含水量、ハウス又はトンネルへの日射量、
被覆材の濡れた面の親水性の程度などが微妙に影響し合
って、ハウス又はトンネル内の湿気が温度変化によって
被覆材表面に順調に付着し、流れる現象が行なわ八ず、
一部の湿気が被覆材内表面近傍で霧状になることによる
ものと推定される。
このような霧発生現象は、本発明者らの観察によれば、
ハウス又はトンネル内の地表面近傍、栽培植物の近傍又
は被覆材内表面近傍でおこることが判った。更に、被覆
材及び被覆材内面は、外気温の低下により冷却されて、
ハウス内との間に温度差を生じ、ハウス内の暖かく、湿
った空気が自然対流により、被覆材内表面の近傍に移動
すると空気中に含むことのできなくなった水蒸気が、凝
縮して微少水滴となり、霧状となって自然対流によって
、ハウス又はトンネル内に拡がることが判った。一旦発
生した霧状の微少水滴が、自然対流の途中で再度蒸発し
て消失する場合は、霧はハウス又はトンネル内には拡が
らないが、蒸発消失速度が遅い場合には、ハウス又はト
ンネル全体が濃い霧となることも判った。
このような霧発生現象は、ハウス又はトンネル内で栽培
する有用作物の葉、茎、花、実などを濡らし、病害発生
の原因となり、又は病害発生伝播の助けともなる。また
、栽培作物が濡れると、乾かすのに必要な熱が必要とな
り、ハウス又はトンネル内の暖房のための燃料がそれだ
け多く必要となる、等の不利を生ずる。さらに、ハウス
内の見通しが悪くなるため、農作業の能率が低下する等
の弊害もある。
このような不利を解消するため、従来、ハウスやトンネ
ル内の気温変化を少しでも柔げるために、着色した農業
用合成樹脂フィルムを使用したり、ハウス又はトンネル
内の土壌をマルチングフィルムで覆ったりして水の蒸発
量を抑えたり、更にまた潅水時開を工夫したり、(例え
ば、夕方遅くなってから潅水したり、潅水部分や潅水量
を調節するなど)、潅水方法、装置を改善する等の方策
がとられてきた。しかし、いずれの方法も、霧発生現象
を完全に抑えるには、有効なものではなかった。
このような欠点を改良した技術として、特定の化合物を
農業用合成樹脂フィルムに配合することにより霧発生現
象を抑える方法が提案されている。
「発明が解決しようとする問題点」 しかし、本発明者らの実験によれば、防霧性を発揮する
化合物の中には、農業用合成樹脂被覆材として必須な性
能である防曇持続性に悪影響を与えるものがあることが
わかった。
すなわ、ち、防曇剤を含む、合成樹脂被覆材に種々の防
霧性の化合物を添加併用した場合、低温の冬季において
は防曇性に余り変化を与えないが、気温の高い夏季ない
し、初秋より使用し始めた場合には防曇持続性に悪影響
を与える場合があることが判明した。
[問題点を解決するための手段」 本発明者らは、かかる状況にあって被覆材内面近傍にお
ける霧発生現象を抑制する能力(防霧性)があり、かつ
、優れた防曇持続性をもつ農業用合成樹脂被覆材を提供
することを目的として、鋭意検討した結果、特定のフッ
素系界面活性剤及び防曇剤としての界面活性剤を併用す
ることにより、本目的が達成されることをつきとめた。
しかして、本発明の要旨とするところは、分子内にポリ
フルオロフルキル基(Rfと略記する)とアルキル基(
Rと略記する)とポリオキシエチレン基(POEと略記
する)を含有し、末端アルキル基とポリフルオロアルキ
ル基の分子量の比率(R/R[と略記する)が0.05
〜0.1の範囲であり、ポリオキシエチレン基とポリフ
ルオロアルキル基の分子量の比率(POE/Rfと略記
する)が0.7〜1.2の範囲である非イオン性フッ素
系界面活性剤と、防曇剤とを含有することを特徴とする
農業用合成樹脂被覆材に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の農業用合成樹脂被覆材を構成する合成樹脂材料
としては、一般にフィルム形成性の熱可塑性合成樹脂が
あげられる。具体的には塩化ビニル、エチレン、プロピ
レン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の
単量体の単独又はこれら相互の共重合体、あるいはこれ
ら単量体中の少なくとも1種と他の共重合可能な単量体
(例えば酢酸ビニル、塩化ビニリデン等)との共重合体
、含フッ素0(脂、ポリエステル、ポリアミド等もしく
はこれら重合体のブレンド物があげられる。これらの中
では、耐候性、光透過性、経済性、強度等の観点から、
塩化ビニル系樹脂(すなわち、ポリ塩化ビニル及び塩化
ビニルを50重量%以上含むその共重合体)及びエチレ
ン系樹脂(すなわち、ポリエチ、レン及びエチレンを5
0重景%以上含むその共重合体)が好適であり、最も有
利にはポリ塩化ビニルである。
本発明において非イオン性フッ素系界面活性剤の例とし
ては、次の一般式で表わされる化合物が挙げられる。
Rf−CONII−(CJ−0)n−RRf−CON−
(C,Hlo)nH Rf−CON−(CzHnO)n−R Rf−CON−(Cal140)nH (C,H,0)n−R Rf−CON−(CzHlo)n−R (CJ−0)n−R Rf−SO,NII−(C,11,0)n−RRf−S
OJ−(C21140)nH Rf−SOJ−(Cill+0)n−R■ Rf−S02N−(C21f40)nH■ (CzHlO)n−R Rf−SO,N−(C21140)n−R■ (C21140)n−R Rf−CIl□ClIClI20−(C,11,0)n
−RRf−C−tl−SCH21JIcH20−(Cz
H−0)n−RH (式中Rfは直鎖状、または、分岐状のポリフルオロア
ルキル基を、Rはアルキル基を、nは自然数を表わす。
) 前記一般式において、末端アルキル基(R)とポリフル
オロアルキル基(Rf)の分子量の比率(R/RF)は
0.05〜0.1の範囲であり、ポリオキシエチレン基
(POE)とポリフルオロアルキル基の分子量の比率(
POE/Rf)は0.7〜1.2の範囲である。
前記一般式で表わされる非イオン性フッ素系界面活性剤
に含有されるポリフルオロアルキル基としては、炭素数
8〜10個のものが特に好適である。
前記一般式で表わされる非イオン性フッ素系界面活性剤
の具体例としては、次の化合物が挙げられる。
R/Rf  POE/Rf CJ+y−CONll−(CJ40)+。−C21f、
0.069 1.05C,F、 ?−CON−(C2H
,0)、。I       O,8691,05「 C2H% C1゜F2+−CON−(C2H40)S−01130
,0580,85(C,H,0)、−CH。
C,F、、−SO,N11−(C,11,0)、2−C
,II、    0,092 1.13C,F、、−S
O□N−(CJ−0)a−C1ls     O,06
41,13(C,l+、0)、 −ell。
C,F、 、−C11,C11C1120−(C211
,0)、。−C211,0,0691,05H C1゜F2、−C211,5C11,tc11c112
0−(C21140)+ 4−C,l15011   
     01056 1.19C−F 1s−C21
14SC11□C+1el!2O−(C711,0)、
。−C、11。
011        0.0t32 0.94CI2
F2S−CON−(C21+、0)+211     
0.070 0.85C、II 。
C,2F2s−S02N−(C211,0>、、ll 
       0.070  1.00I 3H7 C,F、?−5O7N−(C2H40)l。II   
     O,0691,05C2)1゜ 非イオン性フッ素系界面活性剤の上記一般式、および、
具体例は、本発明を限定するものではない。
本発明において使用する非イオン性フッ素系界面活性剤
は、それぞれ単独で使用することができるし、2種また
はそれ以上を組み合せて使用することができる。この非
イオン性フッ素系界面活性剤の合成樹脂被覆材への配合
量は、配合する非イオン性フッ素系界面活性剤の種類、
基本合成樹脂の種類等に応じて広範囲に変えることがで
きる。
一般的には、基体合成樹WfIioo重量部(ただし、
可塑剤は計算に含めない。以下同じ、)当り、少なくと
も0.01重量部とすることができ、また、配合量の上
限は#C密に制約されるものではないが、あまり多量に
配合すると、ブリードアウトや白濁を生ずるおそれがあ
るので、通常は0.5重量部以下で充分である。配合量
の好適範囲は、合成樹脂材10.0重量部当Q O−0
2〜0.2重量部である。
これら合成樹脂基材には、本発明の農業用被覆材に防曇
性をもたせるため、従来から農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムの分野で利用されている防曇剤を配合する。しか
して、本発明において使用しうる防曇剤としては、本発
明に係る77素を含有する界面活性剤を除いた防曇剤を
いう。
使用しうる防曇剤の具体例としては、例えば、ソルビト
ール、マンニトール、グリセリン、ポリグリセリン、ペ
ンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等の多価
アルコール類と、炭素数10〜22個の脂肪酸より誘導
される非イオン系界面活性剤、または、上記多価アルコ
ール類と脂肪酸とフルキレンオキサイドより誘導される
非イオン系界面活性剤があげられる。炭素数10〜22
個の脂肪酸としでは、直鎖または分岐鎖状脂肪酸のいず
れでもよい。
より具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、
オレイン酸等の脂肪酸のほか、牛脂、菜種油、トウモロ
コシ油、大豆油、綿実油、パーム油、ごま油、アマニ油
、これらの硬化油から得られる脂肪酸類、および、これ
らの混合脂肪酸があげられる。
アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、フェニレ
ンオキサイドがあげられる。また、アルキレンオキサイ
ドの付加は、多価アルコール類にフルキレンオキサイド
を付加した後に、脂肪酸をエステル化してもよいし、多
価アルコール類と脂肪酸とをエステル化した後に、アル
キレンオキサイドを付加してもよい。アルキレンオキサ
イドは、2種以上を付加させてもよい。
防曇剤はまた、冬季の低温期においても防曇性を発揮し
、IL季の高温期においても被覆材から抽出されにくく
、防儂性を長期間持続するものの中から選」このがよい
。この上うな防畳持続性を示すものとして、特に多価ア
ルコール類がソルビトール、マンニトール、縮合度が2
へ、10であるポリグリセリンであり、脂肪酸が炭素数
16〜18の脂肪酸より誘導される非イオン系界面活性
剤、または上記多価アルコールと脂肪酸と、エチレンオ
キサイドまたはプロピレンオキサイドとより誘導される
非イオン系界面活性剤があげられる。また、非イオン系
界面活性剤の中でも、多価アルコールと脂肪酸エステル
化反応時に、多価アルコールの分子内脱水縮合反応によ
って離脱する水分子数が、多価アルコール1分子当り水
分子が2以下のものがよい。更に、多価アルコールと脂
肪酸との反応によって得られるエステル混合物中のノエ
ステルの含有割合が、全重量の20〜80重量%のもの
がよい。加えて、エチレンオキサイドおよび/よたはプ
ロピレンオキサイド付加量の合計が、多価アルコール1
モル当り5モル以下である非イオン系界面活性剤が、最
も好ましい。
防曇剤の基体fJ(脂への配合量は、従来の農業用合成
樹脂フィルムに対して使用されている場合と同等とする
ことができる。一般的には、合成樹脂基材100重f1
部当り、1〜5重量部の範囲、好ましくは1.5〜3.
5重ffi部の範囲がよい。
本発明に係る農業用被覆材を構成する合成樹脂基材はま
た、必要に応じて、通常の各種樹脂添加物、例えば可塑
剤、滑剤、熱安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、顔料
、染料等を、通常の量で含むことがで外る。
例えば、本発明において好適な軟質塩化ビニル系樹脂に
ついていえば、重合度が約1000〜2000のポリ塩
化ビニル100重量部に対して、可塑剤を約30〜70
重量部の割合で配合することができる。用いうる好適な
可塑剤としては、例えぼり−n−オクチル7タレート、
ノー2−エチルへキシル7タレート、ジベンジル7タレ
ート、ジイソデシル7タレート、ジドデシル7タレート
、ノウンデシルブタンート等の7タル酸誘導体;ジイソ
オクチル7タレート等のイソフタル酸誘導体;ノーn−
ブチルアジペート、ジオクチルアジペート等のアジピン
酸誘導体;ジ−n−ブチルマレート等のマレイン酸誘導
体; トリーローブチルシトレート等のクエン酸誘導体
;モノブチルイタフネート等のイタコン酸誘導体;ブチ
ルオレート等のオレイン酸誘導体;グリセリンモノシト
レート等のリシノール酸誘導体;その他トリクレジルホ
スフェート、トリキシリルホスフェート、エポキシ化大
豆油、エポキシO(脂系可塑剤等があげられる。
また、合成樹脂基材に含ませうる滑剤または熱安定剤と
しては、例えばポリエチレンワックス、ビス7マイド、
ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸バリウム等
があげられる。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾト
リアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、シ
アノアクリレート系、7ヱニルサリシレート系等の紫外
#i@収剤があげられる。また、顔料及び染料としては
、例えば酸化チタン、シリカ、群青、7タロシアニンブ
ルー等があげられる。
これら樹脂添加物は、通常の含有量、例えば前記合成樹
脂基材100重量部当り、5重量部以下の少量で含ませ
うる。
基材となる合成樹脂に、非イオン性フッ素系界面活性剤
、防曇剤、更に要すれば各種樹脂添加物を含ませるには
、通常の配合技術、混合技術、例えばリボンブレングー
、バンバリーミキサ−、スーパーミキサー、その他の配
合機、混合機によって混合した後、フィルム化すること
により可能である。
合成樹脂をフィルム化するには、それ自体公知の方法、
例えば溶融押出法、溶液流延法、カレングー法等を採用
すればよい。
本発明に係る)&業用合成樹脂被覆材の厚さは、余り薄
いと強度が不充分で好ましくなく、逆に余り厚すぎると
フィルム化作業、その後の取り扱い(フィルムを切って
ハウス型に接合する作業、ハウスに展張する作業等を含
む)等に不便をきたすので、0.01〜0 、5 +a
raの範囲とするのがよい。
本発明に係る農業用合成O(薄波覆材は、」二記のとお
り、被覆材内側の防霧性、防曇持続性は改良されるが、
彼覆祠外側の防塵性をイガせて改良して← ) ハJ、
t  1− 口   1七w4るトド 色 向 し ^
 、し 1 ン一 函1−1+   惨剤系塗料、水溶
性塗料、紫外線硬化性塗料等にもとづく防塵被膜を形成
するのがよい。
本発明に係る農業用合成樹脂被覆材は、従来から使用さ
れている農業用被覆材と同様にして、ハウス、トンネル
等の農園芸施設に展張し、有用植物の栽培に利用するこ
とができる。
「作用」 本発明による農業用合成樹脂被覆材は、防曇剤に加えて
、防霧性を改良する非イオン性フッ素系界面活性剤のう
ち、特定の分子構造を持つものを添加しているので、防
曇持続性をそこなうことなく優れた防霧性を発揮するも
のである。
「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
実施例1〜3、比較例1〜3 ポリ塩化ビニル(P=1300)  100重量部ジオ
クチル7タレート      45 〃トリクレノルア
オス7エート     5 〃エポキシ樹脂     
       2 〃Ba−Zn系液状安定剤    
   2 〃Ba−Zn系粉末安定剤       1
 〃ベンゾ7ヱ7ン系紫外線吸収剤   0.1/。
ソルビタン・ステアレート・    2 〃プロピレン
オキサイド付加物 (防曇削二ノエステル含有量42%: プロピレンオキサイド1モル付加) を基本組成とし、これに第1表に示す非イオン性フッ素
系界面活性剤を第1表に示す配合割合で配合した。その
混合物を180 ’Cに加温したカレンダー成形機に供
給し、常法によりフィルム化し、jγさ0.075[1
1111のフィルム6種を作成した。
に従って、防曇性、防霧性、植物表面水滴付着状況を評
価した。結果を第2表と第3表に示す。
防曇性の評価 愛知県名古屋市の圃場に、間口2 In、棟高2 In
、奥行30情の片屋根型ハウスに、前記6種のフィルム
を昭和59年9月3日、および、同型の別ハウスに昭和
59年10月30日に被覆し、各々のフィルムの防曇性
を定期的に肉眼で観察し、評価した。第2表に示す[防
曇性の評価Jの数値は、それぞれ次のような意義を有す
る。
rlJ  ・・・水が薄膜状に付着し、水滴が認められ
ない状態。
r2J  ・・・水が薄膜状に付着しているが、わずか
に大粒の水滴が認められる状態。
「31 ・・・水がN膜状に付着しているが、部分的に
大粒の水滴の付着が認められる 状態。
[4] ・・・部分的に細かい水滴の付着が認めらの付
着が認められる状態。
防霧性、植物表面水滴付着状況の評価 イチゴ栽培ハウスで防霧性と植物表面水滴付着状況の評
価を行なった。
三重県−志郡の圃場で、畦作りの30日前に、1平方メ
ートル当り、堆肥31tr、苦土石灰150gを施肥し
、更に、畦作り15日前に、魚粉15g、尿素5g、溶
成燐肥40gおよび塩化カリ5gを施肥した。
この圃場に開口4.8m、奥行き30mのパイプハウス
7棟を構築し、昭和59年10月22日に実施例1〜3
と比較例1〜3の6種のフィルムを被覆した。各パイプ
ハウス内には、高さ30cm。
幅60cmの畦を4条づつ設け、各畦を黒色マルチング
フィルムで被覆した。
昭和59年10月29日に、各々の畦に30cII1間
隔でイチゴ(品種名[春の香1)の菫を定植した。
定植後の10日目上70日目上追肥として、1平+ /
   L 1l−1kll/l+4A1 rニー  t
′i1x’y  c−44tlし4リ10gをそれぞれ
施肥した。
定植後、常法に従って、イチゴを栽培しながら、昭和6
0年1月10日から1月31日の間に、下記の方法で防
霧性と植物表面水滴付着状況を評価した。
防霧性の評価 霧の発生程度は、午前7時から午後6時までの開、1時
間ごとに1日当り12回観察して、結果を「nの発生評
価」として12回の平均数値でttS3表に示した。
「nの発生評価」の数値は、それぞれ次のような意義を
有する。
「1」 ・・・ハウス内に霧の発生が全く見られないか
、フィルム内表面近傍にのみわ ずかに発生している状態。
「2」 ・・・ハウス全体に霧が発生しているが、25
+a先のハウスの奥が明瞭に識別 できる状態。
「3」 ・・・ハウス全体に霧がやや濃く発生し、25
m先のハウスの奥を明瞭には識 別できない状態6 [41・・・ハウス全体に霧が濃く発生し、25τn先
のハウスの奥が全く識別できない 状態。
植物表面水滴付着状況 栽培中の植物の葉、茎、果実に付着している水滴を、肉
眼で観察し、評価した。第3表の[植物表面水滴付着状
況]の欄の数値は、それぞれ次のような意義を有する。
「1」 ・・・水滴の付着が、全く認められない。
「2」 ・・・わずかに水滴の付着が認められる。
[3] ・・・葉先に、はっきりと水滴の付着が認めら
れる。
「4」 ・・・果実にも、水滴の付着が認められる。
第3表 「発明の効果」 以上の実施例からも明らかなように、本発明の農業用合
成fit(薄被覆材は優れた防霧性と防曇性を発揮し、
特に気温の高い夏季ないし初秋より使用し始めても防曇
性低下の恐れが少なく、有用植物栽培に好適な環境をも
たらすものである。
特許出願人 三菱化成ビニル株式会社 代 理 人 弁理士 長径用 − (ほか1名)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子内にポリフルオロアルキル基とアルキル基と
    ポリオキシエチレン基を含有し、末端アルキル基とポリ
    フルオロアルキル基の分子量の比率が0.05〜0.1
    の範囲であり、ポリオキシエチレン基とポリフルオロア
    ルキル基の分子量の比率が0.7〜1.2の範囲である
    非イオン性フッ素系界面活性剤と、防曇剤とを含有する
    ことを特徴とする、農業用合成樹脂被覆材。
  2. (2)ポリフルオロアルキル基の炭素数が8〜10個で
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の農
    業用合成樹脂被覆材。
  3. (3)合成樹脂100重量部当り、非イオン性フッ素系
    界面活性剤を0.01〜0.5重量部と、防曇剤を1〜
    5重量部含有することを特徴とする、特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の農業用合成樹脂被覆材。
JP703886A 1986-01-16 1986-01-16 農業用合成樹脂被覆材 Pending JPS62164764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP703886A JPS62164764A (ja) 1986-01-16 1986-01-16 農業用合成樹脂被覆材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP703886A JPS62164764A (ja) 1986-01-16 1986-01-16 農業用合成樹脂被覆材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62164764A true JPS62164764A (ja) 1987-07-21

Family

ID=11654871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP703886A Pending JPS62164764A (ja) 1986-01-16 1986-01-16 農業用合成樹脂被覆材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62164764A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02296849A (ja) * 1989-05-11 1990-12-07 Achilles Corp 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH03180334A (ja) * 1989-12-08 1991-08-06 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH04272946A (ja) * 1991-02-27 1992-09-29 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム
JP2011201967A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 C I Kasei Co Ltd マスターバッチペレット、およびその作製方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02296849A (ja) * 1989-05-11 1990-12-07 Achilles Corp 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH03180334A (ja) * 1989-12-08 1991-08-06 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH0624798B2 (ja) * 1989-12-08 1994-04-06 三菱化成ビニル株式会社 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH04272946A (ja) * 1991-02-27 1992-09-29 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム
JP2011201967A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 C I Kasei Co Ltd マスターバッチペレット、およびその作製方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5935573B2 (ja) 農業用被覆材
CN109627489A (zh) 一种农膜长效流滴剂
JPS62164764A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPS63312361A (ja) 農業用合成樹脂製被覆材
JP2637736B2 (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPH03123422A (ja) 農業用フィルム
JPH0572942B2 (ja)
JPS62158756A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPS5925827A (ja) 合成樹脂製農業用被覆材及びその使用方法
JPH0333740B2 (ja)
JPH0488929A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPS63162761A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPS59102944A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
JPH01147A (ja) 防霧性と防曇性に優れた農業用フイルムの製造方法
JPS6231742B2 (ja)
JPH0826200B2 (ja) 防霧性と防曇性に優れた農業用フイルムの製造方法
JPH04131018A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH0269538A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JP2882033B2 (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH04180942A (ja) 農業用合成樹脂被覆材および防曇防霧剤
JPS62185753A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPH03215562A (ja) 農業用合成樹脂製被覆材
JPH04234919A (ja) 農業用合成樹脂被覆材
JPS59161447A (ja) 防曇性合成樹脂フイルム
JPS639540A (ja) 防曇持続性良好な農業用フイルム