JPH04234919A - 農業用合成樹脂被覆材 - Google Patents

農業用合成樹脂被覆材

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JPH04234919A
JPH04234919A JP3001182A JP118291A JPH04234919A JP H04234919 A JPH04234919 A JP H04234919A JP 3001182 A JP3001182 A JP 3001182A JP 118291 A JP118291 A JP 118291A JP H04234919 A JPH04234919 A JP H04234919A
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守 北村
Isamu Takagi
勇 高木
Hiromi Kojima
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆材内面近傍におけ
る霧発生現象を抑制する能力(この能力は、防霧性と称
される。)を、長時間にわたって発揮する能力に優れた
農業用合成樹脂被覆材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有用植物の生産性、市場性を高め
るために、農業用ビニルフィルムなどの農業用被覆材に
よる被覆下に、有用植物を促成、半促成または抑制栽培
する、いわゆるハウス栽培やトンネル栽培が盛んに行な
われている。このハウス栽培やトンネル栽培において、
現在使用されている合成樹脂被覆材、例えば塩化ビニル
系樹脂フィルムの大部分は、被覆材内面(ハウスやトン
ネルの内部に面する側の表面をいう。)における水滴の
流下を促進し、日光の入射量を多くするために、界面活
性剤の1種である防曇剤(主としてソルビタン脂肪酸エ
ステル;グリセリン脂肪酸エステルなど。)を含んでい
る。このような防曇剤を含む被覆材の被覆下では、被覆
材の内外での温度差が大きくなると、被覆材の内面近傍
において、霧が発生するという現象が、しばしば観察さ
れる。
【0003】この霧発生現象は、ハウス栽培およびトン
ネル栽培等の施設栽培にとって最も大切な晩秋ないし冬
季に多く発生する。霧発生現象の原因は、正確にはわか
らないが、ハウスまたはトンネル内の気温、湿度、ハウ
スまたはトンネル内土壌の温度、含水量、ハウスまたは
トンネルへの日射量、被覆材の濡れた面の親水性の程度
などが微妙に影響し合って、ハウスまたはトンネル内の
湿気が温度変化によって被覆材表面に順調に付着して流
れるという現象が阻害され、一部の湿気が被覆材内面近
傍で霧状になることによるものと推定される。
【0004】このような霧発生現象は、本発明者らの観
察によれば、ハウスまたはトンネル内の地表面近傍、栽
培植物の近傍および被覆材内面近傍で起こることが判っ
た。更に、被覆材および被覆材内面は、外気温の低下に
より冷却されて、ハウス内との間に温度差を生じ、ハウ
ス内の暖かく湿った空気が自然対流により被覆材内面の
近傍に移動すると、空気中に含むことのできなくなった
水蒸気が、凝縮して微小水滴となり、霧状となって自然
対流によって、ハウスまたはトンネル内に拡がることが
判った。一旦発生した霧状の微小水滴が、自然対流の途
中で再度蒸発して消失する場合には、霧はハウスまたは
トンネル内に拡がらないが、蒸発消失速度が遅い場合に
は、ハウスまたはトンネル全体が濃い霧に包まれること
も判った。
【0005】このような霧発生現象は、ハウスまたはト
ンネル内で栽培する有用作物の葉、茎、花、実などを濡
らして病害発生の原因、または病害発生伝播の助けとも
なる。又、栽培作物が濡れると、乾かすのに必要な熱が
必要となり、ハウスまたはトンネル内の暖房のための燃
料がそれだけ多く必要となる等の不利が生ずる。さらに
、ハウス内の見通しが悪くなるため、農作業の能率が低
下する等の弊害もある。
【0006】従って、霧発生現象を抑制する技術として
、特開昭55−14648号公報に記載されているよう
に、防曇剤としての界面活性剤と防霧性を改良するフッ
素系界面活性剤とを併用する方法が提案されている。 又、特開昭59−80468号公報には、末端ポリフル
オロアルキル基を含有するアクリレートまたはメタクリ
レートと他の共重合し得る化合物との共重合オリゴマー
を配合し、防霧性を改良する方法も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
実験によれば、防曇剤とフッ素系界面活性剤あるいは共
重合オリゴマーを併用配合した場合には、農業用合成樹
脂被覆材として必須な性能である防曇性に悪影響を与え
る場合があり、低温の冬季に使用しても防曇性はそれほ
ど低下しないが、気温の高い夏季ないし初秋より使用し
始めた場合には、防曇性の低下が促進され防曇持続性が
著しく劣る場合があることが判明した。フッ素系界面活
性剤あるいは共重合オリゴマーの配合量を少量にするこ
とにより防曇性への悪影響を軽減することができるが、
霧の発生抑制効果が満足なものではなく、特に長期間使
用する場合に防霧性の低下が著しいという欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状
況にあって、防曇持続性を低下させることなく、且つ、
防霧性を長期間にわたって発揮する農業用合成樹脂被覆
材を提供することを目的として鋭意検討した結果、防曇
剤に従来提案されている前述のフッ素系界面活性剤や、
共重合オリゴマーとは全く構造の異なる特殊な含フッ素
化合物とN,N′−ジオレイルアジプアミド、N,N′
−ジステアリルアジプアミド、エチレンビスラウリルア
ミドのうち少なくとも1種を併用配合することにより、
防曇持続性を低下させることなく、防霧性を長期間にわ
たって発揮することを見いだし、本発明を完成するに至
ったものである。
【0009】しかして本発明の要旨とするところは、合
成樹脂100重量部あたり、防曇剤1〜5重量部、1分
子中に2以上のポリフルオロアルキル基と1以上のポリ
オキシアルキレン基を有する含フッ素化合物0.01〜
0.5重量部及びN,N′−ジオレイルアジプアミド、
N,N′−ジステアリルアジプアミド、エチレンビスラ
ウリルアミドのうち少なくとも1種を0.05〜1.0
重量部配合し、フィルム化またはシート化したことを特
徴とする農業用合成樹脂被覆材に存する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
農業用合成樹脂被覆材を構成する合成樹脂材料としては
、一般にフィルム形成性の熱可塑性合成樹脂があげられ
る。具体的には塩化ビニル、エチレン、プロピレン、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の単量体の
単独又はこれら相互の重合体、あるいはこれら単量体中
の少なくとも1種と他の共重合可能な単量体(例えば酢
酸ビニル、塩化ビニリデン等)との共重合体、含フッ素
樹脂、ポリエステル、ポリアミド等もしくはこれら重合
体のブレンド物があげられる。これらの中では、耐候性
、光透過性、経済性、強度等の観点から、塩化ビニル系
樹脂(すなわち、ポリ塩化ビニル及び塩化ビニルを50
重量%以上含むその共重合体)及びエチレン系樹脂(す
なわち、ポリエチレン及びエチレンを50重量%以上含
むその共重合体)が好適であり、最も有利にはポリ塩化
ビニルである。
【0011】これら合成樹脂被覆材には、防曇性を付与
するために、従来から使用されている防曇剤を配合する
。本発明において用いる防曇剤としては、主として非イ
オン系界面活性剤、例えばソルビタンモノステアレート
、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノベヘネ
ートなどのソルビタン系界面活性剤;グリセリンモノラ
ウレート、ジグリセリンモノパルミテート、グリセリン
モノステアレートなどのグリセリン系界面活性剤;ポリ
エチレングリコールモノステアレート、ポリエチレング
リコールモノパルミテートなどのポリエチレングリコー
ル系界面活性剤;アルキルフェノールのアルキレンオキ
シド付加物;ソルビタン/グリセリンの縮合物と有機酸
とのエステル等が包含される。これら防曇剤は、それぞ
れ単独で、または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。防曇剤の基体樹脂への配合量は、従来の農業用
合成樹脂フィルムに対して使用されている場合と同等と
することができ、合成樹脂基材100重量部(ただし、
可塑剤は計算に含めない。以下同じ)当り、1〜5重量
部の範囲である。
【0012】本発明における含フッ素化合物は、オキシ
エチレン基を主成分とするポリオキシアルキレン基と2
以上のポリフルオロアルキル基(以下Rf基と略す)を
有する化合物であれば何ら限定されないが、製造が容易
であり、防霧性とその持続性が高いことから、ポリオキ
シアルキレン基を介して末端にRf基を有する化合物が
好ましい。
【0013】ポリオキシアルキレン基中にはオキシエチ
レン基を2〜30モル、好ましくは5〜15モル含有し
、その他のオキシアルキレン基、例えばオキシプロピレ
ン基、オキシブチレン基、オキシフェニレン基等を0〜
10モル、好ましくは0〜5モル含有するものである。 オキシエチレン基のモル数をその他のオキシエチレン基
のモル数よりも多くすることが性能上好ましく、オキシ
エチレン基のみのポリオキシアルキレン基が特に好まし
い。オキシエチレン基及びその他のオキシエチレン基を
混合使用してもよく、ランダム状に結合してもよい。
【0014】ポリオキシアルキレン基を介して末端にR
f基を有する化合物の製造方法としては、ポリオキシア
ルキレン基を有する化合物と、Rf基を有する化合物を
反応させる方法が好適である。ポリオキシアルキレン基
を有する化合物としては、ポリオキシアルキレンポリオ
ール、ポリオキシアルキレンポリアミン、およびこれら
の反応性誘導体などがある。反応性誘導体としては、た
とえば水酸基やアミノ基をハライドやアルカリ金属アル
コキサイドに変換したもの、グリシジルエーテル化等に
よりエポキシ基を導入したもの、無水ポリカルボン酸で
エステル化してカルボキシル基を導入したもの、ポリイ
ソシアネートでウレタン化してイソシアネート基を導入
したもの(即ち、イソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマー)などがある。
【0015】一方、これと反応させるRf基を有する化
合物としては、上記化合物の水酸基、アミノ基、その他
の反応性官能基と反応しうる官能基を有するRf基含有
化合物が用いられる。たとえば、水酸基、エポキシ基、
カルボキシル基、イソシアネート基、ハロゲンなどを有
するRf基含有化合物が用いられる。さらに具体的には
、たとえば水酸基含有化合物としては、Rf基含有カル
ボン酸類やRf基含有スルホン酸類とエタノールアミン
などのアルカノールアミン類との反応生成物がある。 エポキシ基含有化合物としてはRf基含有アルコールと
エピクロルヒドリンとの反応生成物などがある。
【0016】Rf基とポリオキシアルキレン基を有する
化合物を多量化する方法や、Rf基とポリオキシアルキ
レン基を有する化合物に、さらにRf基を導入する方法
など上記以外にも種々の方法で目的化合物を得ることが
できる。また、種々の方法で得られたポリオキシアルキ
レン基と2以上のRf基とを有する化合物は、必要によ
りさらに変性することができる。たとえば、水酸基をア
シル基に変換したり、カルボキシル基をアミド基に変換
したりすることができる。
【0017】本発明における含フッ素化合物の好適な具
体例を表1に示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0018】
【表1】
【0019】含フッ素化合物におけるRf基としては、
下記構造のポリフルオロアルキル基が望ましい。     CF3 −(CF2 )l         
      lは2〜19の整数  (CF3)2 −
CF−(CF2 )m       mは0〜17の整
数    HCF2 −(CF2 )n       
      nは2〜19の整数さらに、Rf基として
は、前記ポリフルオロアルキル基の他、CF2 =CF
2 、CF3 −CF=CF2 のオリゴメリゼーショ
ンで合成される分岐を有するポリフルオロアルキル基や
、C3 F7 O−(C3 F6 O)k −CO−〔
kは0〜5の整数〕等も含まれる。
【0020】本発明において使用する含フッ素化合物は
、それぞれ単独で使用することができるし、2種または
それ以上組み合わせて使用することもできる。この含フ
ッ素化合物の合成樹脂被覆材への配合量は、配合する含
フッ素化合物の種類、基体合成樹脂の種類等に応じて変
えることができ、基体合成樹脂100重量部当り0.0
1重量部以上、0.5重量部以下である。配合量の好適
範囲は、合成樹脂100重量部当り0.02〜0.2重
量部である。
【0021】本発明においては更に、N,N′−ジオレ
イルアジプアミド、N,N′−ジステアリルアジプアミ
ド、エチレンビスラウリルアミドのうち少なくとも1種
を配合するが、その配合量は基体合成樹脂100重量部
当り、0.05重量部〜1.0重量部の範囲内である。 本発明に係る農業用合成樹脂被覆材を構成する合成樹脂
基材には、必要に応じて、通常の各種樹脂添加物、例え
ば可塑剤、滑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、染料等を通常の量で含
むことができる。
【0022】本発明の合成樹脂として好適な例えば軟質
塩化ビニル系樹脂についていえば、重合度が約1000
〜2000のポリ塩化ビニル100重量部に対して、可
塑剤を約30〜70重量部の割合で配合する。用いうる
好適な可塑剤としては、例えば、分子量が250以下の
低分子量の多価アルコール、フタル酸誘導体、イソフタ
ル酸誘導体、アジピン酸誘導体、マレイン酸誘導体、ク
エン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、
リシノール酸誘導体、有機リン酸エステル、エポキシ化
大豆油、エポキシ樹脂系可塑剤等があげられる。
【0023】具体的には、特公昭62−53543号公
報第5欄第36行〜6欄14行目に記載の可塑剤が使用
される。滑剤ないし熱安定剤としては、一般的に農業用
フィルムに使用される。脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミド系
滑剤、エステル系滑剤、ポリエチレンワックス、流動パ
ラフィン、有機ホスファイト化合物の如きキレーター、
フェノール類、β−ジケトン化合物等があげられる。具
体的には、特公昭62−53543号公報第7欄第1行
〜12行目に記載の化合物等がある。
【0024】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリ
アゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、シア
ノアクリレート系、フェニルサリシレート系等の紫外線
吸収剤があげられる。中でも、ベンゾフェノン系紫外線
吸収剤および/またはベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤が特に好ましい。具体的には特公昭62−38143
号公報第7欄第27行〜第9欄第34行目、特公昭62
−53543号公報第7欄第13行〜36行目に記載の
紫外線吸収剤である。
【0025】光安定剤としては、農業用塩化ビニルフィ
ルムに通常配合される種々の化合物を使用することがで
き、例えば、ヒンダードアミン系化合物があげられる。 具体的には、特公昭62−59745号公報第5欄第3
7行〜第16欄第18行、特開平2−30529号公報
第20頁15行〜第38頁3行目に記載されているヒン
ダードアミン化合物である。
【0026】酸化防止剤としては、周知のフェノール系
及び硫黄系酸化防止剤が使用される。具体的には、特公
昭62−53543号公報第7欄37行〜第8欄14行
目に記載の化合物である。帯電防止剤としては、例えば
ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリグリコールエ
ーテル、p−スチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げら
れる。
【0027】着色剤しては例えば、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、アリザ
リンレーキ、酸化チタン、亜鉛華、群青、パーマネント
レッド、キナクリドン、カーボンブラック等の各種の顔
料、染料等を挙げることができる。これら樹脂添加物は
、通常の含有量、例えば合成樹脂基材100重量部当り
、10重量部以下の少量で含ませうる。
【0028】基材となる合成樹脂に、防曇剤、フッ素含
有化合物、N,N′−ジオレイルアジプアミド、N,N
′−ジステアリルアジプアミド、エチレンビスラウリル
アミドのうち少なくとも1種、更に要すれば各種樹脂添
加物を含ませるには、通常の配合技術、混合技術、例え
ばリボンブレンダー、バンバリーミキサー、スーパーミ
キサー、その他の配合機、混合機によって混合できる。 合成樹脂をフィルム化するには、それ自体公知の方法、
例えば溶融押出し法、溶液流延法、カレンダー法等採用
すればよい。
【0029】本発明に係る農業用被覆材の厚さは、余り
薄いと強度が不十分で好ましくなく、逆に余り厚すぎる
とフィルム化作業、その後の取り扱い(フィルムを切っ
てハウス型に接合する作業、ハウスに展張する作業等を
含む)等に不便をきたすので、0.03〜0.2mmの
範囲とするのがよい。本発明に係る農業用合成樹脂被覆
材は、被覆材外側の防塵性を併せて改良しておくのがよ
い。防塵性を向上させるためには、溶剤塗料、水溶性塗
料、紫外線硬化性塗料等にもとづく防塵被膜を形成する
のがよい。
【0030】本発明に係る農業用合成樹脂被覆材は、従
来から使用されている農業用被覆材と同様にして、ハウ
ス、トンネル等の農園芸施設に展張し、有用植物の栽培
に利用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の農業用合成樹脂被覆材は、ハウ
スまたはトンネルに展張使用した場合に、被覆材内面近
傍における霧の発生を従来から霧が多発する晩秋ないし
冬場においても、効果的に抑制し、長期間にわたり使用
した場合にもその抑制能力の低下は少なく、又、防曇性
および防曇持続性にも優れており、農業用被覆材として
有用植物の施設栽培に好適である。
【0032】
【実施例】以下、本発明の農業用合成樹脂被覆材を実施
例にもとづいて詳細に説明するが、本発明は、その要旨
を超えない限り、以下の例に限定されるものではない。
【0033】 実施例1〜5,比較例1〜5   ポリ塩化ビニル(重合度=1300)      
      100重量部  ジオクチルフタレート 
                         
  45  〃  トリクレジルフォスフェイト   
                     5  〃
  エポキシ樹脂                 
                     2  〃
  Ba−Zn系液状安定剤            
                2  〃  Ba−
Zn系粉末安定剤                 
           1  〃  ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤                   
   0.1〃  ソルビタン・モノパルミテート  
                    2  〃を
基本組成とし、これに表2に示す含フッ素化合物とN,
N′−ジラウリルアジプアミド、N,N′−ジステアリ
ルアジプアミド、エチレンビスラウリルアミドの少なく
とも1種を、表2に示す量を配合し、スーパーミキサー
で混合した。その混合物を180℃に加温したカレンダ
ー成形機に供給し、常法によりフィルム化し、厚さ0.
1mmのフィルム10種を作成した。
【0034】
【表2】
【0035】この10種のフィルムについて、以下の方
法で霧発生試験と、防曇性の評価を行なった。その結果
を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】(1)霧発生試験 三重県一志郡の圃場に、間口5.4m、棟高3m、奥行
15mのパイプハウス10棟を構築し、各棟にそれぞれ
フィルムを被覆した。霧の発生程度の評価は、パイプハ
ウスにフィルムを被覆した直後の5日間(平成元年10
月27日〜10月31日)と、被覆後約4ケ月経過した
5日間(平成2年2月23日〜2月27日)と、被覆後
約6ケ月過した5日間(平成2年4月13日〜4月17
日)に行なった。
【0038】霧の発生評価の数値は、それぞれ次のよう
な意義を有する。 1:ハウス内に霧の発生が全く見られないか、フィルム
内表面近傍にのみ、僅かに発生している状態2:ハウス
全体に霧が発生しているが、15m先のハウスの奥を明
瞭に識別できる状態 3;ハウス全体に霧がやや濃く発生し、15m先のハウ
スの奥を明瞭には識別できない状態 4:ハウス全体に霧が濃く発生し、15m先のハウスの
奥が全く識別できない状態 表3中の数値は、5日間の数値を平均した値である。
【0039】(2)防曇性の評価 愛知県名古屋市の圃場に、間口2m、棟高2m、奥行3
0mの片屋根型ハウスに、前記10種のフィルムを平成
元年9月3日、および、同型の別ハウスに平成元年10
月27日に被覆し、各フィルムの防曇性を約2ケ月毎に
肉眼で観察し、評価した。
【0040】防曇性の評価の数値は、それぞれ次のよう
な意義を有する。 1:水が薄膜状に付着し、水滴が認められない状態2:
水が薄膜状に付着しているが、僅かに大粒の水滴が認め
られる状態 3:部分的に細かい水滴の付着が認められる状態4:フ
ィルム内表面全面に、細かい水滴の付着が認められる状

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  合成樹脂100重量部あたり、防曇剤
    1〜5重量部、1分子中に2以上のポリフルオロアルキ
    ル基と1以上のポリオキシアルキレン基を有する含フッ
    素化合物0.01〜0.5重量部及び、N,N′−ジオ
    レイルアジプアミド、N,N′−ジステアリルアジプア
    ミド、エチレンビスラウリルアミドのうち少なくとも1
    種を0.05〜1.0重量部配合したことを特徴とする
    農業用合成樹脂被覆材。
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