JPS621824B2 - - Google Patents

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JPS621824B2
JPS621824B2 JP53161829A JP16182978A JPS621824B2 JP S621824 B2 JPS621824 B2 JP S621824B2 JP 53161829 A JP53161829 A JP 53161829A JP 16182978 A JP16182978 A JP 16182978A JP S621824 B2 JPS621824 B2 JP S621824B2
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oxygen
resin
bag
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JP53161829A
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Miharu Izumi
Nobuo Mizuno
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、還元性物質を主剤とする脱酸素剤を
用いた包装用多層構造物に関するものである。 近時食品、医薬品の品質保持、易酸化性の金属
材料の保存を目的とした次のような技術が提案さ
れている。 (イ) 真空包装 (ロ) 不活性ガス置換包装 (ハ) 脱酸素剤を袋に入れて食品等の内容物と共に
包装容器(袋、ボルト、チユーブ、深絞り容器
など)内に封入する方法 さて上記(イ)及び(ロ)の方法は、包装材料として酸
素遮断性のすぐれた材料を用いても、酸素ガスは
0.2%程度はどうしても残るので所期の目的を必
ずしも充分には達しえない。一方(ハ)の方法は包装
容器内の酸素ガス濃度を0.1%以下にしうる点で
はすぐれているものの、次の如き難点がある。即
ち公知の脱酸素剤ではいずれも食品、医薬等と接
触することは好ましくないので予め脱酸素剤を袋
詰めにして食品等の内容物と共に包装容器内に封
入しなければならないが、このような封入操作は
自動包装の大きな妨げになり、実用化に支障とな
るのである。 本発明は、上記のような従来の問題点を解決す
ることを目的になされたものである。 本発明の包装用多層構造物は、酸素ガス透過性
を有する樹脂Pに還元性物質を主剤とする脱酸素
剤dを配合して成形してなる層(P+d)と、酸
素ガス遮断性を有する層Vとを積層した構成を有
するものである。 本発明の包装用多層構造物を用いて袋、容器等
を構成すれば、袋、容器等の内部は高度の無酸素
状態が保たれ、内容物の酸化防止、防カビ、防
虫、変色防止、防錆、風味保存等の効果が充分に
奏される。 本発明における還元性物質を主剤とする脱酸素
剤dとしては、還元鉄、還元性亜鉛等の金属粉、
FeO、FeTiO3、Fe3O4など鉄の還元性の低位酸
化物、亜ニチオン酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素
塩、チオ硫酸塩、シユウ酸塩、ピロガロール、ロ
ンガリツト、グルコース、銅アミン錯体、ビタミ
ンCなど、或いはこれらに適宜水酸化カルシウ
ム、活性炭、塩化ナトリウム、種々のフイラーな
どを混合したもの等還元性物質を主剤とするもの
が用いられる。 酸素ガス透過性を有する樹脂Pとしては、次に
列挙するような樹脂のうち、同圧法による酸素透
過率が50c.c./m2・24hr・0.1mm・atm以上の樹脂
が用いられる。ただし酸素透過率は温度20℃、湿
度92%RHにおける測定値である。なお、以下に
列挙するものの中では、ポリエチレン系樹脂及び
ポリプロピレン系樹脂が実用上特に有用である。 低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−α−オ
レフイン(炭素数4〜20)共重合体、アイオノマ
ー、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物など
エチレン成分の含量が50〜100モル%のポリエチ
レン系樹脂又はこれらを不飽和カルボン酸又はそ
の誘導体でグラフト変性した変性ポリエチレン系
樹脂。 結晶性ポリプロピレン、プロピレン−エチレン
共重合体、プロピレン−α−オレフイン(炭素数
4〜20)共重合体などのポリプロピレン系樹脂又
はこれらを不飽和カルボン酸又はその誘導体でグ
ラフト変性した変性ポリプロピレン系樹脂。 ポリブテン、ポリペンテン、ポリヘキセンなど
のポリオレフイン又はそのグラフト物。 上記のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系
樹脂の塩素化物。 ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エチレン共重合
体、酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体な
ど酢酸ビニル成分の含量が50〜100モル%の酢酸
ビニル系樹脂。 ポリエステル系樹脂(ポリエステルエラストマ
ーを含む)、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹
脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、
アクリル系樹脂、ゴム系樹脂などの樹脂。 酸素ガス遮断性を有する層Vを構成する樹脂と
しては、次に列挙するような樹脂のうち、同圧法
による酸素透過率が50c.c./m2・24hr・0.1mm・
atm未満、なかんづく30c.c./m2・24hr・0.1mm・
atm以下の樹脂が用いられる。ただし、酸素透過
率は、前記と同様に温度20℃、湿度92%RHにお
ける測定値である。 このような樹脂の典型的なものとしては、ビニ
ルアルコール系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リアミド、バリアー性アクリロニトリル系共重合
体、セロハンなどがあげられる。この層は一軸又
は二軸に延伸されていてもよく(延伸すれば一般
に酸素透過性は小さくなる)、他の樹脂がコーテ
イングされていたり、他のフイルムと貼合されて
いてもよい。貼合又はコーテイングの例として
は、防湿セロハン、ポリエチレン/セロハン貼合
フイルム、塩化ビニリデン系共重合体や塩化ビニ
ル−酢酸ビニルをコーテイングしたビニルアルコ
ール系樹脂フイルムなどがあげられる。 なお、上記ビニルアルコール系樹脂としては、
ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物、α−オレフイン(炭素数3〜
30)共重合体ケン化物、不飽和カルボン酸(部分
又は完全エステル、無水物、塩を含む)−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、アクリルアミド−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、アクリロニトリル−酢酸
ビニル共重合体ケン化物、不飽和スルホン酸(塩
を含む)−酢酸ビニル共重合体ケン化物などケン
化前の酢酸ビニル成分の含量が50〜100モル%の
ビニルアルコール系樹脂があげられる。 上記酸素ガス透過性を有する樹脂Pに対する脱
酸素剤dの配合量は、脱酸素剤dが両者の合計量
(P+d)の1〜99重量%、なかんずく10〜90重
量%を占めるように選ぶべきである。一見脱酸素
剤の配合量が余りに多い場合も含むように見える
が、たとえば脱酸素剤として還元性鉄化合物を用
いたときはその比重が5〜6或いはその前後と高
いので容量%としてはかなり小さくなり、必ずし
も多いとは言えない。脱酸素剤の割合が上記範囲
より少ないときは包装容器中の酸素を充分に吸収
することができず、一方その割合が上記範囲を越
えるときは層の強靭性が極端に低下して、所期の
目的を達しえなくなる。 酸素ガス透過性を有する樹脂Pに還元性物質を
主剤とする脱酸素剤dを配合して成形してなる層
(P+d)と、酸素ガス遮断性を有する層Vとを
積層することにより、本発明の包装用多層構造物
が構成される。 まずV/(P+d)の層構成を有する2層構造
物は、V層が外側、(P+d)層が内側になるよ
うに袋、箱、ボトル、チユーブ等の包装容器を形
成すれば、包装容器内部の空気中の酸素は(P+
d)層中のdに吸収されてすみやかに減少し、つ
いには0.1%以下にまでなる。一方外部の空気中
の酸素はV層にはばまれて内部に滲透することが
できず、仮に微量浸透しても(P+d)層の所で
dにキヤツチされてしまう。これにより包装容器
内部は長期間無酸素条件下に保たれるので、食
品、医薬品の保存、金属部品の防錆等に卓効を奏
するようになる。 V層と(P+d)層とは両者を同時に層状に溶
融押出する共押出法、Vフイルム上に(P+d)
を溶融押出するか(P+d)フイルム上にVを溶
融押出するエクストルージヨンコーテイング法、
Vフイルムと(P+d)フイルムを接着剤を用い
て接着するドライラミネート法、Vフイルム上に
(P+d)をコーテイングするか(P+d)フイ
ルム上にVフイルムをコーテイングする溶液又は
分散液コーテイング法、Vフイルムと(P+d)
フイルムとを重ねておいて加熱加圧接着するホツ
トプレス法等任意の方法が採用される。 なお上記ラミネートに際し層間密着性を増すた
めに、V層にP又は他の接着性付与樹脂を配合し
たり、(P+d)層にV又は他の接着性付与樹脂
を配合する方法、V層と(P+d)層との間に接
着剤層を介在させる方法、Vフイルム又は(P+
d)フイルムを予め活性化処理(コロナ放電処
理、火炎処理、クロム混酸処理など)しておく
か、アンカーコーテイングを施しておく方法等が
適宜採用される。 V/(P+d)層は一軸又は二軸に共延伸して
もよい。 以上述べたV/(P+d)の2層構造には、さ
らに共押出法、ドライラミネート法、エクストル
ージヨンコーテイング法、溶液コーテイング法等
任意の手段により他の層を付加することができ
る。この付加は他の層にV層と(P+d)層とを
順次又は同時に設ける方法によつて達成される。 代表的な構成を例示すれば V/(P+d)/X の構成において、X層として酸素透過性が大き
く、透湿防止性を有し、かつヒートシール性を有
する樹脂層を設け、これを内側にすれば製袋に際
しヒートシールが円滑にできること、内容物(食
品等)と脱酸素剤とが接触しないことなど実用上
極めて大きな効果が奏される。かかるX層を構成
する好ましい樹脂としては低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体をはじめエチレン
含量の高いポリエチレン系樹脂やヒートシール性
ポリプロピレンがあげられる。 Y/V/(P+d) の構成も有用である。このY層としては腰の強い
基材フイルムを使用することが好ましい。Y層の
V層寄りの面にはラミネートに先立ち印刷を施す
こともある。このようなY層としては、二軸延伸
ポリプロピレンフイルム、二軸延伸ナイロンフイ
ルム、二軸延伸ポリエステルフイルムなどの二軸
延伸フイルムのほか、一軸延伸フイルム、未延伸
フイルム、アルミニウム箔、紙なども用いられ
る。Y層として一軸延伸ポリプロピレンフイルム
の如き一軸延伸フイルムを用いたときはY/V又
はY/V/(P+d)をYの延伸方向と直角方向
に延伸することもあり、Y層として未延伸ポリプ
ロピレンフイルムを用いたときはY/V又はY/
V/(P+d)を一軸又は二軸方向に延伸するこ
ともある。Y/Vの場合はこれに(P+d)層を
ラミネートしてY/V/(P+d)とすることに
なる。 以上の態様のほか X/V/(P+d) V/(P+d)/Y Y/V/(P+d)/X などV層と(P+d)層とを少なくとも1層づつ
含む多種の構成がとられる。V層と(P+d)層
との間に他の層が介在していても何ら差支えな
い。 本発明の包装用多層構造物はフイルム、シート
状であればこれを製袋するか容器の蓋部として、
或いはこのフイルム、シートからチユーブや深絞
り容器を作成して、ボトル、チユーブ、箱の場合
はそのままで或いは延伸ブローして包装容器とな
し、この中に内容物を充填し、必要に応じて包装
容器内部の空気を脱気するか不活性ガス(窒素ガ
スや炭素ガス)で置換した後密封する。内容物と
しては広義の食品のほか、医薬品、薬品、油脂
類、香気含有物、金属製機器又はその部品、繊維
製品など任意のものがあげられる。 次に例をあげて本発明の構造物をさらに説明す
る。なお以下において脱酸素剤と樹脂との予備混
合、溶融成形は全て窒素ガス雰囲気下に行なつ
た。 例 1 下記の条件で共インフレーシヨン成形を行なつ
た。 原料樹脂 V:エチレン含量36モル%、酢酸ビニル成分のケ
ン化度98.9モル%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物のペレツト(このVの厚み15μの
フイルムの酸素透過率は5c.c./m2・24hr・
atm) P+d:変性低密度ポリエチレン(三井石油化学
工業株式会社製アドマーLF−500)(P)と還
元鉄系脱酸素剤(三菱瓦斯化学株式会社製エー
ジレスF)(d)との重量で1:1の混合物
(成形時に定量フイーダーを用いて混合) 成形条件 押出機 V用 40mm径押出機 (P+d)用 40mm径押出機 スクリユー 共にL/D=24、圧縮比3.0のフル
フライト型 ダイ リツプ径100mm、リツプ巾0.8mmの2層イン
フレーシヨン用スパイラルダイ 押出温度 シリンダー先端部 V:230℃、P+
d:210℃ ダイ210℃ 吹込空気温度 室温 ブロー比 1.72 引取速度 10m/min 上記操作により折巾270mm、合計膜厚55μ
(V:外層15μ、P+d;内層40μ)の2層フイ
ルムを得た。 この2層フイルムから160mm×240mmの大きさの
袋を作成し、カステラ60gと空気約200c.c.を封入
して密封した。 この袋を温度20±0.5℃、湿度65±1%RHの環
境下に放置し、袋の中の酸素濃度及び内容物であ
るカステラの変質の度合を経時的に追跡した。 対照例 1 厚み20μの二軸延伸ポリプロピレンフイルムと
厚み40μのポリエチレンフイルムとのドライラミ
ネートによる貼合せフイルムから袋を作成し、例
1と同様の試験を行なつた。 対照例 2 例1におけるVとPよりなる2層フイルムを共
インフレーシヨン法により作成し(V:外層15
μ、P:内層40μ)、これから袋を作成して例1
と同様の試験を行なつた。 対照例 3 対照例2で作成した袋にカステラを入れた後、
中の空気を窒素置換してから密封した。 例 2 例1で得られた2層フイルムのV層の外側にウ
レタン系接着剤を用いて厚み20μの二軸延伸ポリ
プロピレンフイルムをラミネートし、かくして得
られた3層フイルムを用いて二軸延伸ポリプロピ
レンフイルム層が外側になるように袋を作成し、
例1と同様の試験を行なつた。 例 3 例1で得られた2層フイルムの(P+d)層側
にメルトイデツクス8、密度0.918の低密度ポリ
エチレンを温度300℃で30μ厚にエクストルージ
ヨンコーテイングしてヒートシール層を形成し、
このヒートシール層を内側にしてヒートシール法
により袋を作成し、例1と同様の試験を行なつ
た。 例 4 例1で得られた2層フイルムのV層の側にウレ
タン系接着剤を用いて厚み20μの二軸延伸ポリプ
ロピレンフイルムをラミネートし、(P+d)層
側には例3の如くして厚み30μのヒートシール層
を形成させた。かくして得られた4層フイルムの
ヒートシール層を内側にしてヒートシール法によ
り袋を作成し、例1と同様の試験を行なつた。 例1〜4、対照例1〜3の結果を第1表に示
す。
【表】 対照例1においては素材の酸素透過性が大きい
ので、当然ながら食品の保存性が悪い。対照例2
の場合も最初に袋内に封じこめられた空気の存在
により食品保存性は充分でなく、又外部から袋壁
を経て侵入する酸素の影響も完全には無視できな
い。対照例3においては袋内の酸素ガス濃度は
0.2%程度まで減ずるが、なお充分とは言えず、
又外部から袋壁を経て侵入する酸素の影響も無視
できない。 一方例1〜4においては非常に良好な結果が得
られる。例2や4が例1よりさらに良いのは、最
外層の二軸延伸ポリプロピレンフイルムにより湿
気がV層に達しないので、V層の酸素遮断性が低
下しないためと思われる。 例 5 次の条件で共インフレーシヨン成形を行なつ
た。 原料樹脂 V:エチレン含量42モル%、酢酸ビニル成分のケ
ン化度99.0モル%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物 (このVの厚み15μのフイルムの酸素透過率
は6c.c./m2・24hr・atm) A:例1で用いた変性低密度ポリエチレンと変性
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井石油化学
工業株式会社製アドマーVF−500)との重量で
1:1の混合樹脂 P+d:メルトインデツクス2.0、密度0.927の低
密度ポリエチレン(P)と還元鉄系脱酸素剤
(d)との重量で1:1の混合物 成形条件 押出機 V用 40mm径押出機 A用 40mm経押出機 (P+d)用 65mm径押出機 スクリユー 共にL/D=26、圧縮比3.5 ダイ リツプ径150mm、リツプ巾1.0mmのスパイラ
ルダイ 押出温度 シリンダー先端部 V:210℃、A:
210℃、(P+d):210℃ ダイ 210℃ 吹込空気温度 室温 ブロー比 2.0 引取速度 11.5m/min 上記操作により折巾470mm、合計膜厚55μ
(V:外層15μ、A:中間層10μ、P+d:内層
30μ)の3層フイルムを得た。 この3層フイルムから袋を作成し、例1と同様
の試験を行なつた。 例 6 例5で得られた3層フイルムのV層側にウレタ
ン系接着剤を用いて厚み20μの二軸延伸ポリエス
テルフイルムをドライラミネートし、(P+d)
層側には温度290℃でメルトインデツクス4、密
度0.930、酢酸ビニル成分の含量5重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を30μ厚にエクストル
ージヨンコーテイングしてヒートシール層を形成
した。かくして得られた多層フイルムのヒートシ
ール層を内側にしてヒートシール法により袋を作
成し、例1と同様の試験を行なつた。 対照例 4 例5におけるV、A及びPよりなる3層フイル
ムを共インフレーシヨン法により作成し(V:外
層15μ、A:中間層10μ、P:内層30μ)、これ
から袋を作成して例1と同様の試験を行なつた。 対照例 5 対照例4で作成した袋にカステラを入れた後、
中の空気を窒素ガス置換してから密封した。 例5〜6、対照例4〜5の結果を第2表に示
す。
【表】 例 7 下記の条件でT−ダイ押出法によりフイルムを
得た。 原料樹脂 P+d:メルトインデツクス4.0、密度0.922の低
密度ポリエチレン(P)と還元鉄系脱酸素剤
(d)との重量で1:1の混合物 成形条件 押出機 40mm径押出機 スクリユー L/D=24、圧縮比3.0 押出温度 シリンダー先端部 220℃ ダイ 210℃ 上記操作により巾300mm、厚み40μの単層フイ
ルムを得た。 このフイルムを別途作成したエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物(エチレン含量36モル%、
酢酸ビニル成分のケン化度98.9モル%)の二軸延
伸フイルム(延伸倍率3×3、膜厚15μ、酸素透
過率1c.c./m2・24hr・atm)とウレタン系接着剤
を用いてドライラミネートした。ついで(P+
d)層が内側になるように160mm×240mmの大きさ
の袋を作成し、例1と同様の試験を行なつた。 例 8 例7で作成した(P+d)フイルムに酸素透過
率1.5c.c./m2・24hr・atmの厚み15μの二軸延伸
ポリビニルアルコールフイルムをウレタン系接着
剤を用いてラミネートし、かくして得られた2層
フイルムの両面にエクストルージヨンコーテイン
グ法によりメルトインデツクス4.0、密度0.928の
低密度ポリエチレン層を設けた。(P+d)側の
低密度ポリエチレン層の厚みは40μ、二軸延伸ポ
リビニルアルコールフイルム側の低密度ポリエチ
レン層の厚みは30μとした。このフイルムから厚
み40μの低密度ポリエチレン層が内側となるよう
にヒートシール法により袋を作成し、例1と同様
の試験を行なつた。 例 9 例7で作成した(P+d)フイルムに酸素透過
率10c.c./m2・24hr・atmの厚み22μの防湿セロハ
ンをイミン系接着剤を用いてドライラミネートし
た。ついで(P+d)層が内側になるように袋を
作成し、例1と同様の試験を行なつた。 例 10 例7で作成した(P+d)フイルムに酸素透過
率2c.c./m2・24hr・atm厚み30μの塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体フイルムをラミネート
し、ついでこのラミネートフイルムの(P+d)
側にエクストルージヨンコーテイング法によりエ
チレン−アクリル酸エチル共重合体の厚み30μの
層を設けた。ついでエチレン−アクリル酸エチル
共重合体層が内側になるようにヒートシール法に
より袋を作成し、例1と同様の試験を行なつた。 以上例7〜10の結果を第3表に示す。
【表】 例 11 多層ブロー成形機を用いて下記V及び(P+
d)層よりなる容量200c.c.、平均厚み120μ(V:
外側20μ、P+d:内側100μ)の中空ボトルを
製造した。 V:α−ドデセン含量3.0モル%のα−ドデセン
−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル成分の99.2
モル%をケン化したα−ドデセン変性ポリビニ
ルアルコール (このVの厚み20μのフイルムの酸素透過率
は30c.c./m2・24hr・atm) P+d:変性ポリプロピレン(三井石油化学工業
株式会社製アドマーQF−300)(P)と還元鉄
系脱酸素剤(d)との重量で1:1の混合物 この中空ボトルの中に食用植物油15c.c.を含浸さ
せた無サイズ紙を入れて温度40℃の環境に保ち、
経時的に油の酸化を測定した。 対照例 6 例11におけるV及びPよりなる2層ボトルをブ
ロー成形法により作成し(V:外層20μ、P:内
層100μ)、例11と同様の試験を行なつた。 対照例 7 例11におけるPのみからなる厚み120μの単層
ボトルをブロー成形法により作成し、この中に油
を含浸させた無サイズ紙を入れた後ボトル内の空
気を窒素ガスで置換した。 例 12 例11のα−ドデセン変性ポリビニルアルコール
に代えてナイロン−6を用いて例12に準じて中空
ボトルを成形し、さらにボトルの外部に浸漬法に
よりポリ塩化ビニリデン系エマルジヨンを付着、
乾燥した。皮膜厚は約3μ、このボトルの酸素透
過率は約20c.c./m2・24hr・atmであつた。このボ
トルを用いて例12と同様の試験を行なつた。 上記例11〜12、対照例6〜7の結果を第4表に
示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸素ガス透過性を有する樹脂Pに還元性物質
    を主剤とする脱酸素剤dを配合して成形してなる
    層(P+d)と、酸素ガス遮断性を有する層Vと
    を積層した構成を有する包装用多層構造物。 2 Pが酸素透過率50c.c./m2・24hr・0.1mm・
    atm以上の樹脂である特許請求の範囲第1項記載
    の構造物。 3 Vが酸素透過率50c.c./m2・24hr・0.1mm・
    atm未満の樹脂層である特許請求の範囲第1項記
    載の構造物。 4 (P+d)層におけるdの割合が1〜99重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の構造物。 5 (P+d)層におけるdの割合が10〜90重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の構造物。
JP16182978A 1978-12-28 1978-12-28 Membranous substance Granted JPS5590535A (en)

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JP16182978A JPS5590535A (en) 1978-12-28 1978-12-28 Membranous substance

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JP16182978A JPS5590535A (en) 1978-12-28 1978-12-28 Membranous substance

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JPS621824B2 true JPS621824B2 (ja) 1987-01-16

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ID=15742698

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