JPS60158257A - 酸素吸収性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性樹脂に、鉄粉および無機電解質物質の
粉末を均一に況會・充填した物質から成る酸素吸収性樹
脂組成物に関するもので套る。

一般に食品や薬品の中には、空気中の酸素と接触して著
しく変質するものがあり、その保存に当って酸素からの
害を防止するため脱酸素剤を共存させて保損する方法が
用しられてきた。

脱酸素剤としては亜二チオン酸塩、スルホキシル酸塩な
どの還元性有機化合物、または鉄などの遷移金属の粉末
または粒状物が一般に使用されていた。実際の使用に当
ってはこれらの物質が当該食品や薬品に直接接触するの
を防ぐため通気性のよいフィルムなどで包装するか、パ
ルグシートに吸着させて、シート状にして密閉容器の中
に並存させていた。それによって該容器内の酸素分圧を
さげてｉたのである。

しかるに、この方法ではその都度、脱酸素剤を準備し、
或いは交換する必要がるシ取扱上の不便は免れない。も
し、容器自体に脱酸素の効果に相当する機能が具備され
ていたらばこの不便は取除かれるでろろう。この要求に
応じて本願発明者は種々検討し還元性ある無機物質を樹
脂に混合させる方法に着眼した。

本発明は脱酸素剤として鉄粉および無機電解質物質の粉
末の混合体を使用すること１．かつ。

これを熱可塑性樹脂に均一に混合・充填することを骨子
とする。

脱酸素剤としては２機能および経済性を考慮して鉄粉が
選ばれた。鉄粉は特に高純度である必要はなく、酸素に
対して相当の活性を有するものであればよい。鉄粉は雰
囲気中の酸素を捕捉して酸化される。この際、酸化を促
進するため多少の水分の存在が不可欠でめる。この水分
は、雰囲気中の水蒸気又は当該物質の付着水から供給さ
れる量で充分と考えられる。この際。

鉄粉と共存する無機電解質物質は、これらの水分と反応
し、電離し、鉄粉の酸化反応を促進させる役割を果す。

それ故酸素の捕捉は、。あくまで鉄粉によって行われる
が、同時に電解質物質の存在も不可欠と考えられる。

また、熱可塑性樹脂は、その性質上酸素ガスを透過する
性質を有するもの９例えばポリオレフィン類が選ばれる
べきである。酸素分子は当該樹脂内を透過、拡散して内
含される鉄粉に達し、そこで捕捉されるからである。

本発明において使用される鉄粉および無機電解質物質は
粒径が５０メツシュ以上の細粒が望ましい。充填量は樹
脂１００部に対して、鉄粉は５０〜８００部、無機電解
質物質は１〜１６０部、かつ、鉄粉ｆｉφ番無機電解質
物質の比率は１００：２〜１００　：２０が望ましい。

粉径および充填量に関するこれらの制限は後に行なう成
形時の加工性、加工後の成形品の機械的強度および酸化
効率の面から与えられる。

硝酸塩、リン酸塩などが有効であるが、電離の容易さか
ら見ればハロゲン化物が望ましく、シかも経済性という
観点からは塩化す）　ＩＪウムが粉末を均一混合する手
段としては加温状態で。

例えば高速ミキサーで目的を達することができる。

本発明による樹脂はシート、フィルム或いは瓶容器、積
層物など熱可塑性樹脂本来のもつ賦形性９機械的強度な
どの特質を充分活用した加工が可能である。また、当該
樹脂の耐水性も何ら損われることもない。

本発明の樹脂を包装材料として使用するには例えば積層
構造として加工することが考えられる。その際には外層
として酸素不透過の合成樹脂９例えばナイロン、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニリゾ／、又は金属箔を用いて大気
雰囲気の酸素を遮断する。そして内装として本発明の樹
脂を用いるとよい。□内容物が、当該樹脂と直接接触す
ることを防ぐ場合には更に最内層として酸素透過性の良
好なポリオレフィンやシリコーンフィルムを採用するか
、または通気性のめる微多孔性フィルムを用いることも
考えられる。

この積層構造全一体成形することも可能でめり≠÷＊の
如き複雑な成形加工品もできる。

ｖｌｆＬ茎を 二次的加工法を採る場合には本発明の樹脂でフィルムを
成形した上、その両面に所定の性質を具備したフィルム
を後加工によシ貼付する方法が考えられる。

フィルム或いは瓶容器を問わず当該樹脂を包装容器とし
て使用した場合、内容物たる食品又は薬品を化学的に変
質させることは考えられない。

１ 以下２本発明に基づく熱可斐脂を用いて包装容器を作り
、容器内の酸素濃度の変化を実施例をもって具体的に説
明する。

実施例　１ 熱可塑性樹脂として、低密度ポリエチレン１００部、鉄
粉（２００メツシュ以上）２５０部及び塩化ナトリウム
（２００メツシュ以上）５０部を温度１１０℃でスーパ
ーミキサーで混合し、押出機ペレタイザーでベレットと
し、このペレッ）を押出型Ｔダイ成形機で２００％厚さ
のシートとする。ガラス製２００ｍの密閉容器内に２３
部５国の該シート片と２１の水を含むα２１の綿布金入
れる。容器内の酸素濃度をガスクロマトグラフで経時的
に追跡した結果は付表の如くなった。

実施例　２ 実施例１と同じ組成からなる熱り塑性樹脂（八）。

ナイロン（東し慢５０１２）（Ｂ）ｙ低密度ポリエチレ
ン（宇部ポリエチレンＦＯ１９）（０）を用い、（Ａ）
を中間層、（呻を外層ｔ＜ａ）ｔ−内層としてなるβ層
構成のインフレーションフィルムを成形した。

それぞれの層の平均厚みは（Ａ）　１５０μｍ、（Ｂ）
２０μｍ、（０）１０μｍとした。

このフィルムを用いて、縦２０６ｆｆ、横１０ｃＩｎ。

底部の厚さ２備からなる角：底袋を作った。この袋内に
２１の水を含むα２ｔの綿布を入れ口部を密閉した。袋
内の酸素濃度を実施例１と同様の方法で追跡し付表の如
き結果を得た。

実施例　３ 実施例１で得た２００μｍの厚さのフィルムの一面に２
００ｍのアルミニウム箔を熱プレス成形で融着し、他の
面に１２０μｍの多孔質フィルム（徳山曹達ＮＦレシー
トを酢酸ビニル系の粘着剤で貼着し３層構成とした。

このフィルムを用いて縦２０ｃＷ１．横１０ｃｍ、底部
の厚さ２備からなる角底袋を作った。この袋内に２１の
水を含むα２ｔの綿布を入れ口部を密閉した。袋内の酸
素濃度を実施例１と同様の方法で追跡し付表の如き結果
を得た。

付表　単位　体積％

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱可塑性樹脂に鉄粉および無機電解質物質の粉末を
   均一に混合・充填した物質から成る酸素吸収性樹脂組成
   物 ２、無機電解物質が塩化す）　ＩＪウムであることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項の酸素吸収性樹脂組成物 ３、鉄粉伶尋す番塩化ナトリウムの比が１００：２〜１
   ００：２０であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項および第２項の酸素吸収性樹脂組成物