JPH0490847A - 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器 - Google Patents

酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器

Info

Publication number
JPH0490847A
JPH0490847A JP2206189A JP20618990A JPH0490847A JP H0490847 A JPH0490847 A JP H0490847A JP 2206189 A JP2206189 A JP 2206189A JP 20618990 A JP20618990 A JP 20618990A JP H0490847 A JPH0490847 A JP H0490847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
resin composition
sheet
film
iron powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2206189A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Koyama
正泰 小山
Yasuhiro Oda
小田 泰宏
Muneki Yamada
山田 宗機
Kunihiko Mizutani
水谷 邦彦
Shinji Nakamura
中村 臣慈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd, Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP2206189A priority Critical patent/JPH0490847A/ja
Publication of JPH0490847A publication Critical patent/JPH0490847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、酸素吸収剤と、該酸素吸収剤を用いた酸素
吸収性を有する樹脂組成物、並びにこの樹脂組成物を用
いたフィルム又はシートおよび包装用容器に関するもの
である。
〔従来の技術〕
酸素吸収剤は、従来より酸素による品質低下が問題とさ
れる加工食品、農水産品、金属製品、精密部品、さらに
は繊維製品などにの分野において幅広く使用されている
か\る酸素吸収剤は、前記各分野の商品を収納する包装
用の袋乃至は容器などの中に、透気性のある小袋に入れ
た酸素吸収剤を、商品と別体で同封し、この酸素吸収剤
によって内部の酸素を吸収して商品の保存効果を高める
ようにしている。
しかしながら、このような手段は酸素吸収剤の小袋への
収納包装や、これを商品と共に包装する作業がきわめて
煩瑣であると共に1食品包装においては、小袋の内容物
を誤って食べたりする事故を防止するため、近年商品の
包装材料自体に酸素吸収剤を直接担持させて外界からの
酸素を吸収遮断すると同時に、内部の酸素を吸収すると
いう脱酸素方式が提案され、これに使用する酸素吸収シ
ートとして1例えば特公昭63−2648号、特開昭5
6−26524号等が存在している。
一方、酸素吸収剤を含有したフィルム又はシートに酸素
吸収剤を含まない他のシートを積層し。
例えばレトルト殺菌などの煮沸水加熱の条件下など水分
と熱とが同時に作用する条件下で酸素バリヤー性能を発
揮することができる多層構造の包装用容器等も1例えば
特公昭62−1824号、特開昭63−137838号
、特公平1−278335号、特公平1−278344
号などで提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これら従前の技術に示されている酸素吸収シート及び多
層構造の包装用容器等は、いずれもシートや包装用容器
自体に特徴を持たせて酸素吸収性能を発現させているも
ので、これに使用する酸素吸収剤自体には格別の特徴が
なく、従来から実用に供されている酸素吸収剤の酸素吸
収効果に全面的に依存しているものである。
この発明の発明者等は、酸素吸収シート或いは多層構造
の包装用容器類に使用されている前記公知の酸素吸収剤
は、シート或いは包装用容器の材料を構成している熱可
塑性樹脂に混線分散されることによって酸素吸収速度が
低下し、充分な性能を付与することができないという事
実を見出し2これを補うためには多量の酸素吸収剤を使
用する必要のあることを認めた。
その結果、多量の酸素吸収剤の使用は、シートや包装材
料が必然的に厚手となることに加えて強度や柔軟性、軽
量性などが犠牲になって実用に耐えるものが得られない
という致命的な問題が存在し、前記酸素吸収シートや包
装用容器には、これに適合する性能の酸素吸収剤が必要
であることを認識するに至ったのである。
発明者等は、か\る特定の通用分野に使用される酸素吸
収剤に関して鋭意研究の結果、新規な構成からなるこの
発明の酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた酸素吸収性
を有する樹脂組成物、並びにこの樹脂組成物を用いたフ
ィルム又はシート。
および包装用容器を完成させたものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の基本をなす酸素吸収剤は、比表面積が0.5
m”/g以上の鉄粉と、ハロゲン化金属とからなること
を特徴とするものである。
一方、この発明の樹脂組成物は、前記の酸素吸収剤を分
散担持させた熱可塑性樹脂であることを特徴とするもの
である。
他方、この発明のフィルム又はシート、並びに包装用容
器は、前記樹脂組成物をそれぞれフィルム状に、又はシ
ート状に、さらには所望の形態に成形して得ることを特
徴とするものであるが、包装用容器にあっては1前記樹
脂組成物を成形して得たフィルム又はシートからも成形
して得ることができる。
しかして5 この発明の酸素吸収剤の一成分を構成して
いる鉄粉は、比表面積がQ、5m”/g以上、好ましく
は1.0m”/g以上、より好ましくは2.0m”/g
以上のものである。
このような比表面積の鉄粉は、還元鉄粉、噴霧鉄粉、搗
砕鉄粉などの各種の製法で得られた鉄粉で2表面から内
部にかけて多数の微細孔を有する海綿状の多孔質細粒で
構成されているもので、鉄粉の比表面積が0.5m!/
g未満であると、これを酸素吸収剤とした場合に酸素吸
収速度が低下し、フィルム又はシート或いは包装用容器
に適用した場合、充分な酸素吸収能を発揮することがで
きなくなり、包装された商品の品質維持が困難となる。
また、鉄粉の鉄成分としては、金属鉄又は酸化鉄の単独
、若しくはこれらに水酸化鉄を含んだものを使用できる
が、実質的に金属鉄成分と酸化鉄成分とが共存するもの
であることが望ましく、その鉄含量は、全鉄(金属鉄+
酸化鉄等)含量として80重量%以上で、かつ金属鉄含
量で40重量%であることが望ましい。
鉄粉の粒径は、これと併用するハロゲン化金属との分散
性をよくするために1通常、平均粒径として150μ以
下、好ましくは100μ以下のものが用いられるが、あ
まり微粉のものは、混合及び充填などの製造工程におい
て粉立ちしたり、流動性が悪くなるので、平均粒径とし
て10μ以上のものが好適である。
一方、前記の鉄粉と併用するハロゲン化金属としては、
塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、
塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム等で示され
るアルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物の
1種若しくは2種以上が好ましく用いられる。
このハロゲン化金属の前記鉄粉に対する配合量は、鉄粉
100重量部に対して0.05〜50重量部が好ましく
、さらには0.1〜20重量部が特に好ましい。
ハロゲン化金属の配合量が0.05重量部未満において
は1本来の優れた酸素吸収性能が発揮されず、50重量
部を超える配合量は酸素吸収反応に対して過剰なもので
、か\る過剰なハロゲン化金属が酸素吸収反応に際して
、これを担持したフィルム又はシート等から染み出して
商品に悪影響を与えるおそれがあるので好ましくない。
このハロゲン化金属を粉末として使用する場合には、鉄
粉との分散性を良くするために、鉄粉とはソ゛同じ粒径
であることが望ましく、従って、その平均粒径は好まし
くは150μ以下、より好ましくは100μ以下の微粉
末として用いるものである。
か\る鉄粉とハロゲン化金属とからなる酸素吸収剤の製
造は、鉄粉とハロゲン化金属粉末の両者を単に混合する
方法、或いは鉄粉の表面に各種の手段でハロゲン化金属
粉末を被覆する方法によって行うことができる。
この発明の酸素吸収剤を用いた酸素吸収性を有する樹脂
組成物において、前記構成からなる酸素吸収剤を配合し
て樹脂組成物とするための熱可塑性樹脂としてはオレフ
ィン系樹脂1例えば低−中一、高密度のポリエチレン、
ボリブロビレンブロビレンーエチレン共重合体、ポリブ
デンー1゜エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン
ーブテン1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−
1共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体。
イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)或いは
これらのブレンド物などのオレフィン系樹脂、ポリスチ
レン、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン−イソ
プレン共重合体などのスチレン系樹脂、ポリエチレンテ
レフタレートポリテトラメチレンテレフタレートなどの
熱可塑性ポリエステルやナイロン−6、ナイロン66、
ナイロン610.ナイロン11.ナイロン12.メタキ
シリレンアジパミド(MXナイロン)などのポリアミド
系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニル
アルコール、ポリアクリル酸、ビニルアルコール−アク
リル酸共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド及びその変成物、さらにはアクリル酸ソーダ
重合体などを挙げることができ、これらはいずれも単独
で、あるいは複数のブレンド物として使用することがで
きるものである。
これら熱可塑性樹脂と酸素吸収剤からなる酸素吸収性を
有する樹脂組成物は1例えばカレンダー法、T−ダイ法
、リングダイ法などの公知の溶融製膜法によってフィル
ムとすることができ、T−ダイ法によってシートに成形
することもできる。
か\る樹脂組成物において、前記の酸素吸収剤は、熱可
塑性樹脂に対し、好ましくは80%重量以下、より好ま
しくは50重量%以下で配合するものである。
この配合量が80重量%を超えると、樹脂組成物の成形
性が悪くなると共に、得られるフィルムやシートの強度
も低下し、また重量のある鉄粉によって得られたフィル
ムやシートの重さが増して取り扱いが不便となり、好適
なフィルム又はシートを得ることができない。
この樹脂組成物によって成形されるフィルムやシートの
厚みには特に制限はないが、概ね0.1−一〜3.0−
の範囲が好適である。
なお、この発明の樹脂組成物で成形されたフィルムやシ
ートは、必要に応じて他の熱可塑性樹脂や金属箔と積層
して使用することができる。
積層する熱可塑性樹脂は、既述の酸素吸収剤を混合する
ものと同種の熱可塑性樹脂、あるいは別種のものでもよ
いが、a素透過性の見地からはオレフィン系樹脂が好ま
しい。また、金属箔を使用する場合には、アルミ箔、鉄
箔が用いられる。
積層する方法は、ウェットラミネーション、ドライラミ
ネーション、押出ラミネーションなど公知の技術を使用
して行うことができるが、積層する樹脂に限っては、シ
リコーン系樹脂の分散液をコーティング法によって積層
することも可能で。
これらの樹脂層は、#素吸収剤を含む樹脂層の片側だけ
であっても両側であってもよい。
さらに、この発明の包装用容器は、前記の酸素吸収剤を
分散させた酸素吸収性を有する樹脂組成物を用いて成形
するもので、前記の材料構成に関する点を除けば、それ
自体公知の方法で製造することができる。
なお、この発明において包装用容器とは、カップ、トレ
イ、チューブ、ボトル、キャップ、袋。
蓋など包装用に使用できるものであれば、その形状には
特別な制限はない。
しかして、包装用容器の成形に際し、多層同時押出によ
って成形する場合には、各樹脂層に対応する押出機で溶
融混練したのち、T−ダイ、サーキュラ−ダイ等の多層
多重ダイスを通して所定の形状に押し出す。
また、各樹脂層に対応する射出機で溶融混練したのち、
射出金型中に共射出又は逐次射出して多層容器又は容器
用のプリフォームを製造する。
さらに、ドライラミネーション、サントーイソチラミネ
ーション、押出しコート等の積層方式も採用することが
できる。
この樹脂組成物による包装用容器の成形物は。
ボトル乃至チューブ形成用パリソン、或いはバイブ、ボ
トル乃至チューブ形成用プリフォーム等の形を取り得る
パリソン、バイブ或いはプリフォームからのボトルの成
形は、押出物を一対の割型でピンチオフし、その内部に
流体を吹き込むことによって容品に行うことができる。
また、バイブ乃至プリフォームを冷却した後。
延伸温度に加熱し、軸方向に延伸することによって延伸
ブローボトル等が得られる。
また、前記した樹脂組成物によって得たフィルム又はシ
ートを、真空成形、圧空成形、射出成形又はプラグアシ
スト成形等の手段によってカップ状、トレイ状の包装用
容器を得ることができる。
さらに、多層フィルムにあっては、これを袋状に重ね合
わせ、或いは折り畳み1周囲をヒートシールして袋状の
包装用容器とすることもでき、押出機からキャップ殻中
に溶融押出し、冷却しなから型押して、所定形状のライ
ナーとすること、又は、蓋上に樹脂組成物のベレフト乃
至はプリフォームを施し、加熱下に型押し、ついで冷却
することによって所定形状のライナーとすることや、シ
ート及び多層シートを円板状に打ち抜くことによってラ
イナーとすることもできる。
〔作   用〕
この発明の酸素吸収剤に使用される比表面積が0.5m
” 7g以上の鉄粉は、その大きな比表面積によって、
従来の酸素吸収剤に比較して酸素吸収速度が大きく2酸
素吸収容量も顕著に増加し併用するハロゲン化金属と相
俟って少量で優れた酸素吸収性能を発揮することができ
る。
一方、上記の酸素吸収剤を熱可塑性樹脂に分散担持させ
たこの発明の樹脂組成物は、きわめて優れた酸素吸収性
と成形性を有するものである。
他方、前記樹脂組成物で成形されたフィルム又はシート
、または包装用容器、さらには前記フィルム又はシート
で成形された包装用容器は、それ自体が優れた酸素吸収
性を有するので、保存性に冨んだ成形物が得られる。
〔実 施 例〕
以下、実施例及び比較例によりこの発明をさらに具体的
に説明するが、これら実施例、比較例における酸素吸収
の評価は下記によるものである。
(酸素吸収性能の評価方法) 実施例1〜6及び比較例1〜3において、多層積層体か
らなるシートを用い、これを温度190℃に加熱したの
ち、真空成形機で内容積120m1のカップ状の包装用
容器を成形し、かくて得た各包装用容器〔表面積;内容
積=1 : 1  (cm” /cm’ ) )中に、
窒素雰囲気中で水2mlを充填し。
12μmのポリエチレンテレフタレート、接着剤。
9μmアルミニウム箔および30μmのポリプロピレン
フィルムからなるヒートシール性の蓋を加熱圧着して密
封したのち、温度120℃で30分間レトルト処理を行
い、しかるのち温度22℃湿度60%RHにて保存し、
一定期間毎に包装用容器内のガス組成をガスクロマトグ
ラフ装置にて分析し、外部から容器中へ透過してきた酸
素量を求、め、この酸素透過の程度より酸素吸収性の良
否を判定したもので7判定の基準は次のとおりである。
◎二vI素吸収性良好 ○:酸素吸収性概ね良好 △:酸素吸収性や\悪い ×:酸素吸収性が悪い 実施例1 比表面積が0.77m” /g、平均粒径が42μ、全
鉄含量89%で、その中の金属鉄含量が80%である還
元鉄粉275部(重量部;以下同じ)に対し、平均粒径
が30μの塩化ナトリウム粉末5部を加えてよく混合し
、酸素吸収剤を得た。
この酸素吸収剤を、エチレン−ビニルアルコール共重合
体(エチレン含有量32モル%、ケン化度99.6モル
%)とを、バッチ式高速撹拌翼型混合機(ヘンシェルミ
キサー)にて混合した。
混合割合は、酸素吸収剤が30重量%となるように行っ
た。
ついで、この混合物を50m径のスクリューを内蔵する
押出機、ストランドダイ、ブロワ−冷却機及びカッター
で構成されるペレタイザーにてペレット化し、ペレット
化したエチレンビニルアルコール共重合体と酸素吸収剤
混合物(E O)を中間層とし、メルトインデックスが
0.5g/10m1n  (温度230℃)のポリプロ
ピレン(PP)を内外層とし、メルトインデックスが0
.5g/lQminの無水マレイン酸変成PP (AD
H)を接着剤層とした対称3種5層シート(全厚み0゜
9 mm、構成比PP : ADH: EO: ADH
: PP=、12:1:2:1:12)を、50+am
径の内外層押出機、32m+m径の接着剤押出機、32
−■径の中間層押出機、フィードブロック、T−ダイ、
冷却ロール及びシート引取機から構成される多層シート
成形装置にて成形して酸素吸収性の多層シートを得た。
実施例2〜6 酸素吸収剤において、鉄粉の比表面積、平均粒径、鉄含
有量等を種々に相違させた以外は前記実施例1と同様に
して実施例2〜6の酸素吸収剤を得た。
かくて得た酸素吸収剤を使用して実施例1と同様に熱可
塑性樹脂に混合し、これを多層シートに成形した。
比較例1〜3 酸素吸収剤として鉄粉の比表面積、平均粒径。
鉄含有量等を種々に相違させた以外は前記実施例1と同
様にして比較例1〜3の酸素吸収剤を得。
これらの酸素吸収剤を使用して実施例1と同様に熱可塑
性樹脂に混合し、これを多層シートに成形した。
これら実施例1〜6及び比較例1〜3に使用した酸素吸
収剤の諸物性値及び成形によって得られた酸素吸収性の
シートについて酸素吸収性能を評価した結果を第1表に
示す。
〔以下余白〕
第 表 いて同様のキャップライナーを作成し、それぞれをガス
遮断性を有するアルミ箔ラミネート袋(構成PET:A
j!:PP)に空気209mI!、水1mlと一緒に入
れて密封シールし、温度50℃で保存した。
一定期間後に内部空気中の酸素吸収量(ml/ライナー
)をガスクロマトグラフ装置によって分析した。その結
果を第2表に示す。
この表によって、この発明の樹脂組成物を使用したキャ
ップライナーが明らかに酸素吸収性に優れていることが
判る。
第2表 実施例7 低密度ポリエチレンとポリエチレンオキサイド変性物の
2:1混合物に、実施例1の酸素吸収剤を同様の方法で
混合してペレットを得、このベレットを28++++n
径のスクリューを内蔵する押出機を用いて38IIII
m径のキャップライナーを成形した。
一方、対照品として比較例2の酸素吸収剤を用〔発明の
効果〕 この発明の酸素吸収剤は、酸素吸収剤の一成分として、
比表面積が0.5m”/g以上の鉄粉を使用すると共に
、これにハロゲン化金属の所定量を併用したもので、か
\る構成によって大きな酸素吸収速度で酸素を素早く捕
捉し、しかも優れた酸素吸収能力によって持続的な酸素
吸収を行うことができるものである。
この発明の樹脂組成物は、前記の優れた特性を有する#
素吸収剤を分散担持させた熱可塑性樹脂から構成されて
いるので、酸素吸収性に冨む成形物を得ることができる
また、前記樹脂組成物で成形したフィルム又はシートは
、フィルムやシート自体の有する本来の強度、柔軟性及
び軽量性等の特長を失うことなく。
優れた酸素吸収性能を発揮し、これを適宜の大きさに切
断して商品を収納した包装用容器内に入れるだけで、商
品の品質を確実に維持することができる。
か\るフィルム又はシートは、これを単独で使用するこ
ともできるが、多層構造の包装用袋或いは包装用容器の
特に内層又は中間層に使用して内部の酸素の捕捉及び外
部から通過してくる酸素の吸収遮断を的確に行うことが
できる。
さらに、このシートと酸素吸収剤を担持していない他の
シートとを積層して多層構造とすることによって、優れ
た酸素吸収性能の保持と、水分や熱などによる酸素吸収
性能の低下を防止することができるものである。
また、前記樹脂組成物から直接に、あるいは樹脂組成物
で成形したフィルム又はシートを成形加工して得た包装
用容器は、それ自体が優れた酸素吸収性を有するので、
得られた包装用容器内に商品を収納するだけで、商品の
品質を損なうことなく維持することができるものである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)比表面積が0.5m^2/g以上の鉄粉と、ハロ
    ゲン化金属とからなることを特徴とする酸素吸収剤。 (2)比表面積が0.5m^2/g以上の鉄粉と、ハロ
    ゲン化金属とからなる酸素吸収剤を分散担持させた熱可
    塑性樹脂であることを特徴とする酸素吸収性を有する樹
    脂組成物。(3)比表面積が0.5m^2/g以上の鉄
    粉と、ハロゲン化金属とからなる酸素吸収剤を分散担持
    させた熱可塑性樹脂で成形したことを特徴とするフィル
    ム又はシート。 (4)比表面積が0.5m^2/g以上の鉄粉と、ハロ
    ゲン化金属とからなる酸素吸収剤を分散担持させた熱可
    塑性樹脂で成形したことを特徴とする包装用容器。 (5)比表面積が0.5m^2/g以上の鉄粉と、ハロ
    ゲン化金属とからなる酸素吸収剤を分散担持させた熱可
    塑性樹脂からなるフィルム又はシートで成形したことを
    特徴とする包装用容器。
JP2206189A 1990-08-03 1990-08-03 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器 Pending JPH0490847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2206189A JPH0490847A (ja) 1990-08-03 1990-08-03 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2206189A JPH0490847A (ja) 1990-08-03 1990-08-03 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0490847A true JPH0490847A (ja) 1992-03-24

Family

ID=16519286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2206189A Pending JPH0490847A (ja) 1990-08-03 1990-08-03 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0490847A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5744056A (en) * 1993-07-16 1998-04-28 Amoco Corporation Oxygen-scavenging compositions and articles
US5885481A (en) * 1993-07-16 1999-03-23 Amoco Corporation Efficiency oxygen-scavenging compositions and articles
JP2000248111A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Toagosei Co Ltd 酸素吸収性樹脂用酸素吸収剤、酸素吸収性樹脂組成物、酸素吸収性フィルムまたはシートおよび脱酸素性容器
JP2002001879A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Toyo Seikan Kaisha Ltd 酸素吸収性積層体およびその製造方法
JP2002066311A (ja) * 2000-08-28 2002-03-05 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 被覆された脱酸素組成物粒子
US6369148B2 (en) 1993-07-16 2002-04-09 Ciba Specialty Chemicals Corporation Oxygen-scavenging compositions and articles
KR100461284B1 (ko) * 1996-07-12 2005-06-17 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 산소흡수성수지,그수지를사용한탈산소성다층구조체및포장용기
JP2007289813A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 酸素吸収性組成物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5744056A (en) * 1993-07-16 1998-04-28 Amoco Corporation Oxygen-scavenging compositions and articles
US5885481A (en) * 1993-07-16 1999-03-23 Amoco Corporation Efficiency oxygen-scavenging compositions and articles
US6369148B2 (en) 1993-07-16 2002-04-09 Ciba Specialty Chemicals Corporation Oxygen-scavenging compositions and articles
KR100461284B1 (ko) * 1996-07-12 2005-06-17 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 산소흡수성수지,그수지를사용한탈산소성다층구조체및포장용기
JP2000248111A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Toagosei Co Ltd 酸素吸収性樹脂用酸素吸収剤、酸素吸収性樹脂組成物、酸素吸収性フィルムまたはシートおよび脱酸素性容器
JP2002001879A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Toyo Seikan Kaisha Ltd 酸素吸収性積層体およびその製造方法
JP2002066311A (ja) * 2000-08-28 2002-03-05 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 被覆された脱酸素組成物粒子
JP2007289813A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 酸素吸収性組成物
JP4736928B2 (ja) * 2006-04-21 2011-07-27 三菱瓦斯化学株式会社 酸素吸収性組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0490848A (ja) 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器
US5820956A (en) Multi-layer structural body
JP5288079B1 (ja) 酸素吸収性樹脂組成物、酸素吸収多層体、および酸素吸収中空容器
JP5378639B2 (ja) 樹脂配合用酸素吸収剤及びその製造方法
US5908676A (en) Oxygen absorbing resin, deoxidizing multi-layer structure using resin, and packaging container
JP2699814B2 (ja) フレーバー保持性に優れたプラスチック多層容器及び米飯包装体
JP3630706B2 (ja) 内容物保存性に優れたプラスチック多層容器
JPH0490847A (ja) 酸素吸収剤及び該酸素吸収剤を用いた樹脂組成物並びに樹脂組成物からなるフィルム又はシート,包装用容器
JP3582254B2 (ja) 酸素吸収性樹脂組成物、包装容器及び製法
JP3166817B2 (ja) 脱酸素性多層構造体及びこれよりなる包装体
JP3362756B2 (ja) 酸素吸収性樹脂組成物及び酸素吸収性積層体
JP5041110B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料
JPH10114371A (ja) 保存性に優れた酸素吸収性多層プラスチック容器
JP4893978B2 (ja) 脱酸素性容器
JP2002201360A (ja) 酸素吸収組成物、該組成物からなるフィルムまたはシート及び該組成物からなる層を有する酸素吸収積層フィルムまたはシート、該フィルムまたはシートからなる包装容器
WO2019146491A1 (ja) 酸素吸収性樹脂組成物及び容器
JPH10296845A (ja) 脱酸素性多層容器の製造方法
JP4139924B2 (ja) 脱酸素性フィルム及びその製造方法
JP3724526B2 (ja) 米飯の保存方法及び包装体
JP3424734B2 (ja) 脱酸素性包装袋
JP3855617B2 (ja) 酸素吸収性積層体
JPH10329276A (ja) 脱酸素性多層体、これよりなる包装容器及び食品または医薬品の保存方法
JP2001139067A (ja) 脱酸素性多層ペレット
JPH1076590A (ja) 脱酸素性多層構造体及び包装容器
JPH0460827B2 (ja)