JPS62170638A - 防蟻構造および防蟻施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、建築物の床下地盤面における防蟻構造および
防蟻施工方法の改良に関するものである。

（従来技術） 従来、木造建築物が床下から這い上がってきた白蟻によ
って食害を受けるのを防止し、ある（＋）４．を床下地
盤面から１胃する湿気により木質部が腐朽するのを防止
するために、上記床下地盤面に防蟻シートを敷設するこ
とが行なわれている。ところで、上記防蟻シートを敷設
する場合、コンクリート布基礎等の側壁面と上記シート
との間に隙間が形成されると、この部分に白蟻の通路と
なる蟻道が形成されるおそれがある。

このため、特開［）１６０−１０５７１８号公報に示さ
れるように、コンクリート布基礎等の側壁面と防蟻シー
トとの境界部に、樹脂また（よアスファルトあるいはこ
れらの混合物に防蟻剤を混入してなる防蟻用薬液を散布
することにより、上記境界部をシールすることが行なわ
れている。しかし、上記防′蟻用薬液として流動性の高
いものを用ｔ、１／こ場合には薬液が周囲に流出し易い
ためにこの薬液を必要個所に集中させることが困難であ
り、上記境界部を充分にシールできないという欠点があ
る。

また、上記防蟻シートとして剛性が高いものを用いた場
合には、防蟻シートの周縁部が反り返ることによって、
この防蟻シートと上記薬液とが遊離し易く、防蟻用薬液
を散布したにも拘らず白蟻による食害防止効果を充分に
得ることができなかった。

（発明の目的） 本発明は上記欠点を解消するためになされたものであり
、使用する防蟻用薬液の流動性および防蟻シートの剛性
の高低に拘らず、必要最小限の薬液をもってコンクリー
ト布基礎等の側壁面と防蟻シートとの境界部を簡単かつ
確実にシールすることができる防蟻構造および防蟻施工
方法を提供するものである。

（発明の構成） 本発明の第１の要旨は、コンクリート布基礎等の側壁面
に沿って形成された溝部と、床下地盤面に？！！没され
て周縁部が上記溝部内に導入された防蟻シー］・とを備
え、上記溝部内の防蟻シートの周縁部上に防蟻用薬液を
含有する土砂等の充填物が充填されてなるものである。

また、本発明の１２の要旨は、コンクリート布基礎等の
側壁面に沿って溝部を形成し、床下地盤面に敷設した防
蟻シートの周縁部を上記溝部内に導入するとともに、そ
の上に土砂等の充填物を充填して防蟻シートの周縁部を
溝部内に保持させた後、上記充填物の上から溝部内に防
蟻用薬液を流し込むようにしたらのである。

（実施例） 第１図は建築物の床下部を示している。この図　　　　
゛において、１はコンクリート布基礎、２はコンクリー
ト布基礎１により囲繞された床下地盤面である。上記床
下地盤面２に防蟻施工を行なうには、上記布引１の基端
部に沿って幅５３．深さ２〜３０１１程度の溝部３を形
成する。この溝部３を形成するには、上記地盤面２に盛
土をする際に布基礎１の近傍に対する土壌の充填１を減
らすか、あるいは上記地盤面２に均一に盛土をした後に
布基礎１の近傍部分を適宜の工具等で押えるようにする
。

次いで、第２図に示すように、防湿性を有するとともに
、防蟻剤が混入されてなる防蟻シート４Ｊを上記床下地
盤面２の略全面もしくはコンクリート布基礎１および束
石の周囲に沿って敷設する。

そして、上記防蟻シート４の適当個所に釘５を打込んで
仮止めするとともに、この防蟻シート４の周縁部を上記
溝部３内に導入する。そして、第３図に示すように、上
記溝部３内に土砂もしくは石こう、モルタル、プラスチ
ックの廃棄物等からなる充填物６を充填し、この充填物
６によって防蟻シー１−４の周縁部を溝部３内に保持さ
せる。

次に、第４図に示すにうに、コンクリート布基礎１の側
壁面下端部に沿って防蟻用薬液７を注入して上記溝部３
内に流し込み、上記充填物６に防蟻用薬液７を含浸させ
ることにより、第５図に示ずように、防蟻シート４の周
縁部とコンクリート布基礎１の側壁面との境界部が上記
充填物６Ｌ！３よび防蟻用薬液７でシールされた防蟻構
造が得られる。

このように、上記コンクリート１５ｕ礎１の基端部に沿
って形成され、この布基礎１の側壁面と防蟻シート４と
の境界部に位置する溝部３内に充填物６を充填するとと
もに、防蟻用薬液７を流し込んで充填物６に含浸させる
ようにしているため、この薬液７として流動性の高いも
のを利用した場合においても薬液が周囲に流出するのを
防止することかでき、薬液の流動性の如何に拘らず防蟻
用薬液７を必要個所に集中させて上記側壁面と防蟻シー
ト４との境界部に清適が形成されるのを防止することが
できる。

゛また、上記防蟻用薬液７として液状の合成樹脂、合成
ゴムもしくはアスファルト等の溶媒内に防蟻剤を混入し
てなるもの等の接着性を有する薬液を用いた場合には、
この薬液７が固化することにより、この薬液７を介して
上記コンクリート布基礎１と防蟻シー１〜４とが一体化
され、防蟻シー１−４の周縁部をコンクリート布基礎１
の側壁面に止着することができる。すなわち、上記薬液
７が充填物６を浸透してコンクリート布基礎１の側壁面
および防蟻シート４の上面に到達し、この薬液７を介し
て上記コンクリート布基礎１と防蟻シート４とが一体化
されることとなる。したがって、この防蟻用薬液７によ
り上記境界部をより確実にシールすることができ、この
境界部から湿気が上昇して建築物内に浸入したり、ある
いは防蟻シート４がずれ動いてその周縁部がコンクリー
ト布基礎１の側壁面から遊離したりするのを効果的に防
ぐことができる。

また、上記防蟻施工方法では、溝部３内に防蟻シート４
の周縁部を導入し、その上に充填物６を充填して防蟻シ
ート４の周縁部を溝部３内に保持させた後、その上から
防蟻用薬液７を流し込むようにしているため、防蟻シー
ト４として剛性の高い６のを用いた場合でもその周縁部
が反り返ることを上記充填物６の型組によって阻止して
コンクリート布基礎１の側壁面と防蟻シート４の周縁部
とがＴ１１１１１するのを防止した状態で薬液７を流し
込むことができ、両者の境界部を上記薬液７によってよ
り効果的にシールすることができる。

なお、上記防蟻構造を構成するには上記防蟻施工方法に
限らず種々の方法を採用可能であり、例えば防蟻シート
４の周縁部が導入された溝部３内に、予め防蟻用薬液７
を含浸させてなる充１眞物６を充填してもよく、あるい
は上記防蟻シート４の周縁部上に防蟻用薬液７を流し込
んだ後、その上に充填物６を充填してこの充填物６に薬
液７を含浸させるようにしでもよい。

また、上配防蟻浦工方法ではコンクリート布基礎１の基
端部に沿って溝部３を形成した後、その上に防蟻シート
４を敷設するようにしているが、防蟻シート４を床下地
盤面に敷設した後、その上からコンクリート布基礎１の
基端部に沿って上記床下地盤面２を押え付けることによ
り、溝部３を形成するようにしてもよい。

また、本発明に係る防蟻構造および防蟻施工方法は、上
記コンクリート布１ｉ１１１と防蟻シート４との境界部
に限られず、例えば束石の周壁面と防蟻シートとの境界
部等においても適用可能である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明はコンクリート布Ｍ礎等の
側壁面と防蟻シートとの境界部に沿って形成した溝部内
に防蟻用薬液を含有する土砂等の充填物を充填している
ため、防蟻用薬液の流動性の如何に拘らずこの薬液が周
囲に流出するのを防止して上記境界部に簡単に行渡らせ
ることができ、上記側壁面と防蟻シートとの間に白蟻の
通路となる清適が形成されるのを確実に防止することが
できるものである。

特に、上記溝部内に防蟻シートの周縁部を導入し、その
上に土砂等の充填物を充填して防蟻シートの周縁部を溝
部内に保持させた後、その上から防蟻用薬液を流し込む
ようにした本発明の防蟻施工方法では、防蟻シー１〜と
して剛性の高いものを用いた場合でもその周縁部が反り
返ることを上記充填物の型組により阻止してコンクリー
ト布基礎の側壁面等と防蟻シートの周縁面とが遊離する
のを防ぐことができるため、上記側壁面等と防蟻シー１
−の周縁部との境界部を防蟻用薬液によってより効果的
にシールできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明に係る防蟻施工方法の実施例を
示す断面図、第５図は上記施工方法によって得られた防
蟻構造の実施例を示す断面斜視図である。 １・・・コンクリート布基礎、２・・・床下地盤面、３
・・・溝部、４・・・防蟻シート、６・・・充填物、７
・・・防蟻用薬液。 特許出願人　　　　フクヒ化学工業株式会社代　理　人
　　　　弁理士　　　　小谷悦司同　　　　　　弁理士
　　　　長１）正向　　　　　　弁理士　　　　板谷康
夫第　　１　　図 第　　２　　ロ 第　　４　　図 第　　５　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、コンクリート布基礎等の側壁面に沿って形成された
   溝部と、床下地盤面に敷設されて周縁部が上記溝部内に
   導入された防蟻シートとを備え、上記溝部内の防蟻シー
   トの周縁部上に防蟻用薬液を含有する土砂等の充填物が
   充填されてなることを特徴とする防蟻構造。 ２、コンクリート布基礎等の側壁面に沿って溝部を形成
   し、床下地盤面に敷設した防蟻シートの周縁部を上記溝
   部内に導入するとともに、その上に土砂等の充填物を充
   填して防蟻シートの周縁部を溝部内に保持させた後、上
   記充填物の上から溝部内に防蟻用薬液を流し込むように
   したことを特徴とする防蟻施工方法。