JPS6383346A - 防蟻シ−トの施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、住宅等の床下に防蟻シートを施工する方法
に関する。

〔背景技術〕

従来、白蟻による住宅等の被害が問題となっている。こ
れは、我が国の住宅が木材を多量に使用し、かつ、気候
が湿潤であることが原因であると考えられる。白蟻は通
風不良、温暖多湿、暗所を好み、木材を食害するからで
ある。したがって、このような条件の揃った建物の床下
地面部分は、白蟻にとって絶好の繁殖場所となっている
。

そこで、従来は、第９図に示すように、螺進となり易い
布基礎３０の内側面に沿って防蟻シート３２を敷き、白
蟻が布基礎３０を昇って来ないようにするとともに、さ
らに、両者３０．３２間の隙間をなくするために粘着テ
ープ３４を貼り付けている。

しかしながら、粘着テープ３４は、布基礎３゜の粗い面
となじみに＜＜、特に布基礎３ｏの角部では密着しにく
り、隙間ができる等、信頼性に欠け、防蟻を完全に行う
ことができながった。

〔発明の目的〕

この発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって
、防蟻を確実に行うことができる防蟻シ−トの施工方法
を提供することを目的としている〔発明の開示〕 以上の目的を達成するため、この発明は、床下地面に、
その縁部を布基礎の内側面に沿った状態で防蟻シートを
敷設したあと、この防蟻シートの縁部に多数の粒状体を
積み上げ、その後除去体を布基礎の内側面に沿わせて移
動させることにより布基礎の内側面近傍の粒状体を除去
して防蟻シートの縁部を露出させた堤を形成し、次いで
防蟻効果を有する成分を含５し付着力を有する流動体を
、上記堤と布基礎の内側面との間に形成された溝内に供
給することにより防蟻シートの縁部と布基礎の内側面と
の間をシールすることを特徴とする防蟻シートの施工方
法を要旨としている。

以下に、この発明を、その一実施例をあられす図面を参
照しつつ詳しく説明する。

まず、床下地面１に、縁部２ａを布基礎３の内側面３ａ
に沿うようにして、１枚目の防蟻シート２を敷設する（
第１図）。防蟻シート２の敷設にあたっては、その縁部
２ａを、図にみるように、釘４等で固定するようであっ
てもよい。これは、後述する粒状体のＭ量が軽いときに
有効である。

ここに、防蟻シート２の縁部２ａを布基礎３の内側面３
ａに沿って敷設する、と言うのは、布基礎３の内側面３
ａと防蟻シート２の縁部２ａとの間が隙間なく接するよ
うな状態であってもよいことは勿論、隙間があくような
状態であってもよいし、防蟻シート２の縁部２ａが布基
礎３の内側面３ａに被さるような状態であってもよい。

つぎに、先に敷設された１枚目の防蟻シート２に重ねる
ようにして２枚目の防蟻シート２を床下地面１上に敷設
する（第２図）。１枚目の防蟻シート２と２枚目の防蟻
シート２との重ね代には、図にみるように、テープ５等
を貼ってやればよい。床下地面１の全面に、防蟻シート
２をきれいに敷設するためには、テープ５を貼る前に、
重ね代の重ね具合を調整してやればよい。また、防蟻シ
ート２の継ぎ部は重ねることなく突き合わせてもよい。

この場合、防蟻剤入りテープを用いて防蟻シート２．２
同士を貼り合わせることが好ましい以上の操作を繰り返
すことで、床下地面の全面に防蟻シート２を敷設する（
第３図）。

つぎに、有基＃３の内側面３ａと防蟻シート２の縁部２
ａとのコーナーに、砂、土、粘土、全圧粒、プラスチッ
ク粒等の粒状体６′を積み上げる（第４図）。

そして、第５図にみるように、木の棒からなる除去体７
を布基礎３の内側面３ａに沿わせて移動させることによ
ってその内側面３ａ近傍の粒状体６′を除去し、堤６を
形成する。このようにすれば、この堤６と布基礎３の内
側面３ａとの間に形成された溝８内に防蟻シート２の縁
部２ａが露出する。このとき、除去体７を布基礎３の内
側面３ａに当接させた状態で移動させると、作業性が良
く、溝８における布基礎３の内側面３ａ側に粒状体６′
が残らない。

なお、この除去体７は、図にみるような木の棒に限らず
、たとえば、金属のヘラやプラスチック板等であっても
かまわない。あるいは、この除去体７を第６図にみるよ
うな形状にしておけば、図にみる寸法ａと寸法すとを適
当に定めることで、常に一定寸法の溝８を形成できるよ
うになる。このため、たとえば、溝８内に流し込む流動
体の量の管理が容易になる、等の効果がある。また、こ
のような除去体７の寸法を種々用意しておけば、白蟻の
被害の地域差等によって、この寸法ａ、　　ｂ、すなわ
ちシール量を変えることも容易になる。

粒状体６′は、水等の液体を加えると、堤６を形成しや
すい場合がある。

以上のように、溝８は、粒状体６′を積み上げたあと、
除去体７によって形成してなるものであるため、常に一
定形状のものを容易に素早く形成できるようになるので
ある。

このようにして形成された溝８内に、防蟻効果を有する
成分を含有し付着力を有する流動体９を供給する（第７
図）。そして、この流動体９により、第８図にみるよう
に、防蟻シート２の縁部２ａと布基礎３の内側面３ａの
間がシールされる。

釘４の位置は、この発明では特に限定されないが、この
実施例にみるように、溝８内に釘４を位置させるように
すれば、釘穴も同時にシールされるため、より防蟻効果
を高めることが可能となる。

さらに、この流動体９が固化あるいは硬化するものであ
る場合には、防蟻シート２の縁部２ａが布基礎３の内側
面３ａに固定される。

防蟻シート２の縁部２ａと布基礎３の内側面３ａがシー
ルされると、白蟻は、もはや、防蟻シート２の縁部２ａ
と布基礎３の内側面３ａとの間から侵入することができ
なくなる。なぜなら、この両者をシールしている流動体
９は、それ自体防蟻効果を有する成分が含有されており
、しかも、この流動体９によって前記両者間が隙間なく
シールされているからである。

この発明に使用できる、防蟻効果を有する成分としては
、たとえば、以下のものがあげられるが、これら以外の
ものを使用することもできる。

クロルデン、アルドリン等の有機塩素剤、クロルピリホ
ス等の有機リン剤等。

また、このような防蟻効果を有する成分が配合される、
付着力を有する流動体としては、種々のものが考えられ
るが、その中でも、以下のものが好ましいものとして、
挙げられる。

ブチルゴム、シリコンゴム、ポリサルファイドゴム等の
ゴム系粘着剤、油性コーキング剤、ポリウレタン等の可
塑性樹脂よりなる弾性接着剤、ポリ塩化ビニル、アクリ
ル、変性シリコン、アスファルト等の可塑性樹脂よりな
る固化型接着剤等。

このような流動体は、その名のとおり流動性を有するの
で、たとえ、布基礎３の表面が粗面であっても、防蟻シ
ート２の縁部２ａと布基礎３の内側面３ａとの間を確実
にシールすることができるようになる。

防蟻シート２としては、たとえば、布にゴム。

合成樹脂等を含浸させたものや、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂シート等、白蟻
が食い破ることができないシート状材料からなるもの、
さらには、布に直接防蟻剤を含浸させて忌避効果を狙っ
たものがある。

上記合成樹脂シート等については、加工工程中において
防蟻剤を混入してもよい。また、このような防蟻シート
２に防湿性を持たせるようにすれば、白蟻の好む温暖多
湿な環境が床下で形成されることを防ぎ、白蟻が好んで
食する湿った木材が作られるのを極力軽減し、−層防蟻
効果が高まるこのように防湿効果を持たせた場合には、
多湿状態によって引き起こされる木材の腐敗等を防ぐこ
とも可能となる。

以上の実施例では、防蟻シート２を複数枚床下地面１上
に敷設していたが、床下地面１の面積によっては１枚の
防蟻シート２を敷設するだけでよい場合もある。防蟻シ
ート２は、１枚から複数枚まで、床下地面の面積に応じ
て使用できるのである。また、以上の実施例では、複数
枚の防蟻シート２の重ね合わせ部分にテープ５が貼られ
ていたが、たとえば、防蟻剤を含有した防蟻シート２を
使用する場合には、白蟻はこの防蟻シート２に近づくこ
ともできないので、単に重ね合わせておくだけでよいの
である。

防蟻シート２が敷設される床下地面４に、束石等の突出
物がある場合には、その部分の防蟻シート２を切り欠い
て、そこから突出物を通してもよい。その場合には、こ
の突出物と防蟻シートとの間から白蟻が侵入するのを防
ぐために、そこに、この発明の床下防蟻シートの施工方
法を適用すればよい。

なお、この発明の防蟻シートの施工方法は以上の実施例
に限定されるものではない。

〔発明の効果〕

この発明の防蟻シートの施工方法は、以上のようであり
、床下地面に、その縁部を布基礎の内側面に沿った状態
で防蟻シートを敷設したあと、この防蟻シートの縁部に
多数の粒状体を積み上げ、その後除去体を布基礎の内側
面に沿わせて移動させることにより布基礎の内側面近傍
の粒状体を除去して防蟻シートの縁部を露出させた堤を
形成し、次いで防蟻効果を有する成分を含有し付着力を
存する流動体を、上記堤と布基礎の内側面との間に形成
された溝内に供給することにより防蟻シートの縁部と布
基礎の内側面との間をシールするようになっているため
、防蟻シート縁部と布基礎の内側面との間を確実にシー
ルすることができるとともに、その流動体を注入するた
めの溝を構成する堤を、粒状体を積み上げたあと、除去
体を使用して形成するようになっているため、形成され
た堤は、建物のプランに応じ設定される布基礎の平面形
状に充分に追従し、かつ所定断面形状の溝を、容易に素
早（形成できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図はこの発明の一実施例の工程を説明
する図であって、第１図は床下地面上に防蟻シートを敷
設する様子をあられす斜視図、第２図は敷設された防蟻
シート同士をテープを用いて固定する様子をあられす斜
視図、第３図は床下地面の全面に防蟻シートが敷設され
た様子をあられす斜視図、第４図は防蟻シートの縁部と
布基礎の内側面との間に粒状体を散布し積み上げた様子
をあられす斜視図、第５図は積み上げられた粒状体と布
基礎の内側面との間に溝を形成する様子をあられす斜視
図、第６図は除去体の別の例を用いて溝を形成する状態
をあられす断面図、第７図は堤と布基礎の内側面との間
の溝内に防蟻効果を持つ成分を含有し付着力を有する流
動体を流し込む様子をあられす斜視図、第８図は溝内に
流動体が流し込まれた状態をあられす断面図、第９図は
従来の防蟻シートの施工をあられす断面図である。 １・・・床下地面　２・・・防蟻シー）　　２ａ・・・
縁部３・・・布基礎　３ａ・・・側面　６・・・堤　６
′・・・粒状体７・・・除去体　９・・・防蟻効果を有
する成分を含有し付着力を有する流動体 代理人　弁理士　　松　本　武　彦 東４図 第５図 第６図 １８８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）床下地面に、その縁部を布基礎の内側面に沿った
   状態で防蟻シートを敷設したあと、この防蟻シートの縁
   部に多数の粒状体を積み上げ、その後除去体を布基礎の
   内側面に沿わせて移動させることにより布基礎の内側面
   近傍の粒状体を除去して防蟻シートの縁部を露出させた
   堤を形成し、次いで防蟻効果を有する成分を含有し付着
   力を有する流動体を、上記堤と布基礎の内側面との間に
   形成された溝内に供給することにより防蟻シートの縁部
   と布基礎の内側面との間をシールすることを特徴とする
   防蟻シートの施工方法。