JPH0676704B2 - 防蟻シートおよび防蟻構造並びに防蟻方法 - Google Patents

防蟻シートおよび防蟻構造並びに防蟻方法

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JPH0676704B2
JPH0676704B2 JP10565989A JP10565989A JPH0676704B2 JP H0676704 B2 JPH0676704 B2 JP H0676704B2 JP 10565989 A JP10565989 A JP 10565989A JP 10565989 A JP10565989 A JP 10565989A JP H0676704 B2 JPH0676704 B2 JP H0676704B2
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信行 岡永
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地盤から突出する束石等と地盤との境界部分
をシールするための防蟻シートおよび防蟻構造並びに防
蟻方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、白蟻から木造建築物を譲り、あるいは床下地盤
面から上昇する湿気で木質部が腐朽するのを防ぐ手段と
して、床下地盤面に防蟻シートを敷くことが良く行なわ
れる。ところが、地盤から束石やパイプ等が突出してい
る場合には、これらの突出物と防蟻シートとの間に隙間
が生じ易く、この隙間から上方に白蟻が侵入するおそれ
がある。
そこで従来は、上記隙間に防蟻テープを貼着する方法
や、上記防蟻シートと束石等の側面との境界部周辺に土
砂を盛って溝を形成し、この溝内に防蟻用薬液を流し込
む方法(特開昭62-25638号公報)、あるいは上記境界部
周辺に溝を掘り、この溝内に防蟻シートの周縁部を導入
し、その上から防蟻用薬液を流し込む方法(特開昭62-2
5639号公報)等が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記公報に示される方法では、いずれも束石等の突出物
と地盤との境界部分に溝を形成し、この部分に防蟻用薬
剤を流し込むといった比較的面倒な作業が必要である。
また、防蟻テープを貼着する方法も、上記境界部分の全
域を隙間なくテープで塞ぐ作業は難しい。従って、より
一層の防蟻作業性の向上が課題とされている。
本発明は、このような事情に鑑み、束石やパイプ等の突
出物と地盤との境界部分を簡単かつ確実にシールするこ
とができる防蟻シートおよび防蟻構造並びに防蟻方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、防蟻剤を含む可撓性シートからなり、一部に
貫通穴が設けられているものである。
この防蟻シートを用いた防蟻構造としては、地盤からの
突出物と地盤との境界部分における防蟻構造であって、
上記防蟻シートの貫通穴を上記突出物が貫通し、この突
出物の側面に上記防蟻シートの貫通孔の周縁部が上方に
撓みながら密着する状態で、同防蟻シートが地盤側に固
定されているものがある。
また、上記防蟻シートを用いた防蟻方法としては、上記
防蟻シートの貫通穴を上記突出物が貫通する状態でこの
突出物に沿って防蟻シートを押し下げ、この防蟻シート
の貫通孔の周縁部が上方に撓みながら上記突出物の側面
に密着する状態で同防蟻シートを地盤側に固定するもの
がある。
〔作用〕
上記構成によれば、防蟻シートの貫通穴を地盤からの突
出物が貫通する状態で、上記防蟻シートを地盤側に固定
するだけの作業により、この防蟻シートの貫通穴の周縁
部と突出物の側面とが密着し、これによって地盤と突出
物との境界部分がシールされる。
〔実施例〕
第1図および第2図は、本発明の一実施例における防蟻
シート10を示したものである。この防蟻シート10は、可
撓性を有する矩形状のシート材からなり、防蟻剤が混練
および含浸されている。このシート材および防蟻剤は、
従来から周知のものを用いればよく、シート材について
は、塩化ビニルシートやポリエチレンシート等の合成樹
脂製シート、あるいは化学繊維を接着剤で結合させた不
織布等が好適であり、防蟻材については、フェニトロチ
オン、ホキシム(公知の有機リン系殺虫剤)等が好適で
ある。
防蟻シート10の略中央には、この実施例では矩形状の貫
通穴12が設けられている。この貫通穴12の形状は、防蟻
の対象である束石(地盤からの突出物)20の断面よりも
一回り小さく設定されている。
次に、この防蟻シート10を用いた防蟻構造並びに防蟻方
法を第3図に基づいて説明する。
上記束石20は、地盤40上に立設され、この地盤40から上
方に突出した状態となっており、この束石20の際(き
わ)まで通常の防蟻シート30が敷設されている。この状
態から、上記防蟻シート10の貫通穴12に束石20の突出部
分を貫通させ、この束石20に沿って防蟻シート10を押し
下げ、その周縁部をピン等で地盤30側に固定することに
より、この防蟻シート10の貫通穴12の周縁部分14が上方
に撓んだ状態で束石20の側面に密着する。従って、この
防蟻シート10によって、束石20と防蟻シート30の周縁部
との隙間50をシールすることができ、白蟻の侵入や湿気
の上昇を確実に防止することができる。
なお、本発明はこのような実施例に限らず、例として次
のような態様をとることが可能である。
(1)本発明の適用は上記束石20に限らず、例えばパイ
プ等、地盤から突出する種々の突出物の周縁部に対して
適用することができる。
(2)本発明における防蟻シートの外形状や貫通穴の形
状は問わず、施工箇所の状況や束石等の形状に応じて適
宜設定すればよい。また、貫通穴の形状と束石等の形状
は必ずしも完全な相似形でなくてもよく、上記貫通穴の
周縁部が突出物の側面に不都合なく密着する範囲で相違
してもよい。
(3)上記実施例では、従来の防蟻シート30と併せて本
発明の防蟻シート10を用いるようにしているが、この防
蟻シート10のみを単独で用いるようにしてもよい。白蟻
等は上記突出物を伝わって侵入することが多いので、本
発明の防蟻シート10のみを用いても優れた効果が期待で
きる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、防蟻シートに貫通穴を設け、こ
の貫通穴の周縁部を地盤からの突出物に密着させるよう
にしたものであるので、上記突出物に貫通穴を通して防
蟻シートを地盤側に固定するだけの簡単な作業で、上記
突出物の周縁部分を確実にシールすることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における防蟻シートを示す平
面図、第2図は同防蟻シートの斜視図、第3図は同防蟻
シートを用いた防蟻構造を示す断面図である。 10…防蟻シート、12…貫通穴、14…貫通穴の周縁部、20
…束石(地盤からの突出物)、40…地盤。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防蟻剤を含む可撓性シートからなり、一部
    に貫通穴が設けられていることを特徴とする防蟻シー
    ト。
  2. 【請求項2】地盤からの突出物と地盤との境界部分にお
    ける防蟻構造であって、防蟻剤を含み、かつ上記突出物
    の断面よりも一回り小さい貫通穴を有する可撓性の防蟻
    シートを備え、この防蟻シートの貫通穴を上記突出物が
    貫通し、この突出物の側面に上記防蟻シートの貫通孔の
    周縁部が上方に撓みながら密着する状態で、同防蟻シー
    トが地盤側に固定されていることを特徴とする防蟻構
    造。
  3. 【請求項3】防蟻剤を含む可撓性の防蟻シートに地盤か
    らの突出物の断面よりも一回り小さい貫通穴を設け、こ
    の貫通穴を上記突出物が貫通する状態でこの突出物に沿
    って防蟻シートを押し下げ、この防蟻シートの貫通孔の
    周縁部が上方に撓みながら上記突出物の側面に密着する
    状態で同防蟻シートを地盤側に固定することを特徴とす
    る防蟻方法。
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JP2009019447A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 束石周り用の防蟻シート、該防蟻シートを用いた床下防蟻方法および床下防蟻構造
AU2009212889B2 (en) * 2009-09-01 2016-11-17 Fmc Australasia Pty Ltd Insect barrier article

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