JPS62167837A - Ni基合金及びその製造方法 - Google Patents

Ni基合金及びその製造方法

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JPS62167837A
JPS62167837A JP949286A JP949286A JPS62167837A JP S62167837 A JPS62167837 A JP S62167837A JP 949286 A JP949286 A JP 949286A JP 949286 A JP949286 A JP 949286A JP S62167837 A JPS62167837 A JP S62167837A
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stress corrosion
corrosion cracking
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strength
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Toshio Yonezawa
利夫 米澤
Noritake Yamaguchi
山口 詔丈
Yasutaka Okada
康孝 岡田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軽水炉あるいは新型転換炉の炉内構造部材や
燃料要素等に用いられるビン、ボルト、スクリュー等の
締結部材又は板バネ、コイルバネ等のスプリング部材並
びに、タービン用ボルト、熱交換器用支持構造部材、熱
交換器伝熱管材等に好適な耐応力腐食割れ性に優れた高
強度のNi基合金及びその製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来、軽水炉等の前記用途材として、インコネルx−7
50(商品名)と称するNi≧72%、Cr14〜17
チ、Fe6〜9%を有し、A/、Ti.Nbを1〜2%
含む析出強化型Ni基合金が多用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところがインコネルX−750は、熱処理条件によって
は前記用途の使用環境における応力腐食割れ感受性が高
(、上記の締結部材等において応力腐食割れを生じるこ
とがある。しかも、一般に0.2 %耐力や引張強さの
大きな高強度材になるほど、耐応力腐食割れ性が劣ると
言われており、前記のピン、ボルト又はスプリング等の
ように高強度でしかも高温高圧水中での耐応力腐食割れ
性に優れている事が要求される部材として好適なものは
なかった。
本発明は、上記従来合金の不具合に鑑みてなされたもの
で、高強度でしかも高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れたNi基合金の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、鋭意研究の結果、従来のインコネルX−
750の締結部材では、その化学成分、熱処理条件若し
くは加工条件等に起因して金属組織が変化し、材料の応
力腐食割れ感受性が高くなるとの知見を得た上、このよ
うな問題点のない化学組成、金属組織のNi基合金とそ
の製造法とを開発するに至った。
そのだめ、本発明は、まず (1)重量比でc o、os %以下、Si0,15%
以下、Mn 0.1〜1係、Ni45〜75%、Or 
20〜30 % 、賞割≠す呉Ti3,5チ以下、Af
2チ以下、Nb7チ以下慕′    −5゛    。
二  と残部Feを含み、γ基地 に、I+相の少なくともいずれか1種を有し、結晶粒界
にM2.06が半連続状に優先的に析出している事を特
徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性に優れた高
強度Ni基合金を第1発明とした。
そしてこのNi基合金を得るだめの製造法として、次の
(2)〜(3)の発明を第2発明乃至第4発明とした。
(2)重量比で00.08%以下、Si0.15%以下
、Mn 0.1〜II%、Ni45〜75%、Cr20
〜30%、−一刊→→央−Ti3.5%以下、A/2%
以下、Nb7%以下釦゛−1、′      。
と残部Feを含む合金に。
980〜1200℃に加熱保持して空冷以上の冷却速度
で冷却し、更に550〜850℃に加熱保持する時効処
理を少なくとも1回以上施こすことを特徴とする高温高
圧水中での耐応力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金
の製造法。
(3)重量比でc 0.08’!=以下、sl、15%
以下、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75%、Cr 
20〜30 %、嚇舗≠妙ガTt3.5チ以下、人12
チ以下、Nb7チ以下曇゛    −、゛    。
と残部Feを含む合金に、 980〜1200℃に加熱保持して空冷以上の冷却速度
で冷却した後、断面縮小率で10%以上の冷間加工を施
し、更に550〜850°Cに加熱保持する時効処理を
少なくとも1回以上施すことを特徴とする高温高圧水中
での耐応力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金の製造
法。
(4)重量比でc o、os%以下、st 0.15%
以下、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75%、Or 
20〜30 %、d≠#ミTi 3,5チ以下、A/ 
2チ以下、Nb7チ以下社゛−一、   ゛    。
と残部Feを含む合金に、 850〜1250℃で圧下率20チ以上の熱間加工を施
した後、980〜1200℃に加熱保持して空冷以上の
冷却速度で冷却し、更に550〜850℃に加熱保持す
る時効処理を少なくとも1回以上施すことを特徴とする
高温高圧水中での耐応力腐食割れ性に優れた高強度Ni
基合金の製造法。
〔数値限定理由〕
C:CはOrと結合してM23C@なるCr炭化物を結
晶粒界に形成し、結晶粒の粒界結合力を増す働きをなす
。ところが、Cが0.08%を超えるとNbやTiと結
合してNbOやTICを形成し、NbやTiがNiと結
合して生成するTiやγII相を減少させるため強度が
低下する。従って、Cを0.08係以下とした。
Si : stは合金中の不純物としての酸素な取除(
作用を持つが、反面0.15%を超えると粒界部におけ
るM2’JC6の半連続状析出を阻害し、耐応力腐食割
れ性を低下させる。従って、Slを015チ以下とした
Mn : Mnは粒界部におけるMBCgの半連続状析
出を促進する元素であり、0.1%以上含有させる必要
があるが、1チを超えて含有することにより延性を損な
う脆代相の析出を助長する。従って、Mnを0.1〜1
チとした。
Fe:Feは鋳造時、若しくは塑性加工時の組織の安定
性を高める元素であるが、15%を超えて含有すると、
延性を害する。従ってFeを15チ以下とした。
Cr:C:rは耐応力腐食割れ性を保持する上で最も重
要な元素であり、20チ以上含有する必要があるが30
%を超えて含有すると凝固偏析が著しく、鍛造しにくく
なるばかりか、均質なインゴットが出来にくい。従って
、Orを20〜30チとした。
Ti:TiはNiと結合してNi3Tiなるrlを析出
し強度を高くする。35チを超えると延性が低下し、η
相が析出して耐応力腐食割れ性が低下する。
従って、Tiを35%以下とした。
A/:AlはNiと結合してNi5Alなるrlを析出
し強度を高くするが、2%を超えると耐応力腐食割れ性
が低下する。従って、A7を2%以下とした。
rJb:NbはNiと結合してNi3Nbなる。II相
あるいはδ相を析出し、強度を高くするが、7%を超え
ると耐応力腐食割れ性が低下する。従って、Nbを7%
以下とした。
また、熱処理条件としては、高強度を保持し、かつ高い
耐応力腐食割れ性を保持させるために980〜1200
℃に加熱保持して空冷以上の冷却速度で冷却する溶体化
処理後、更に550〜850°Cに加熱保持する時効処
理を少なくとも1回以上施こす必要がある。
尚、熱処理時間としては、溶体化処理力;5分〜5時間
、時効処理が1〜150時間程度施こすのが好ましい。
また、一般に、鋳造材の場合、上記の溶体化処理と、時
効処理だけで良いが、更に、冷間加工及び熱間加工を行
う場合は次の条件下で行う。
すなわち、冷間加工の場合、すぐれた耐応力腐食割れ性
を得るために、溶体化処理後に断面縮小率10チ以上の
高い加工率にて均質に加工を行う。
尚、上記の冷間加工条件によれば、すぐれた耐応力腐食
割れ性に加えて、02チ耐力が90Kg/nfi以上、
引張強さが100 Kq/wA1以上の高強度材となる
また、熱間加工の場合、熱間加工による割れを防止し、
また必要以上の粒成長を防止するために加工温度を85
0〜1250℃で行い、すぐれた耐応力腐食割れ性を保
持するために20%以上の圧下率で均質に行う。
尚、上記の熱間加工条件によれば、すぐれた耐応力腐食
割れ性に加えて、室温の0.2 %耐力が70Ky/−
以上、引張強さが90Kp/−以上の高強度材となる。
〔実施例〕
l)応力腐食割れ試験 軽水炉環境下で締結部材や、ペロー等に本発明のNi基
合金が用いられた場合の耐応力腐食割れ性を評価するだ
め、加圧水型軽水炉−次系水を模擬した表1に示す環境
下で、第1図に示すUベンド試験片を浸漬し、高応力を
負荷した各供試材の応力腐食割れ試験を4000h迄実
施し、割れの有無を調査した。
2)供試材 本試験に用いた供試材の化学成分を表2に、供試材の熱
処理、加工条件の例を表3に示す。
尚、不純物としてp、sがそれぞれ最大0.01チ程度
、Cuが最大0.07チ程度、またNが最大001チ程
度含有していた。
3)試験結果 結果は表3、並びに第2図乃至第10図のとおりである
が、表4に示すとおり、図中の記号のうち白ぬきは割れ
なしのもので、黒ぬりは割れ有りのものである。
尚、これらの供試材のうち割れをおこさなかったものの
金属組織を観察したところ、r基地にr1相又は、11
相が分散し、結晶粒界にはMticgが半連続状に優先
的に析出して(・た。代表的な例を表5に示す。
各成分元素、熱処理条件と割れの有無は、第2図(al
(t)l乃至第4図までのとおりであり、いずれも本発
明の成分範囲、熱処理条件の範囲であれば他にくらべて
耐応力腐食割れKすぐれることがわかる。
また、第5図(al 、 1t)l Kは冷間加工率、
溶体化温度と割れの有無の関係を示すが、いずれも本発
明の条件下であれば他にくらべて耐応力腐食割れ性にす
ぐれることがわかる。
第6図乃至第7図にTl、A/量とNb量とが耐応力腐
食割れ性に及ぼす影響を示すが、いずれも本発明の範囲
内であれば他と比較して耐応力腐食割れ性処すぐれるこ
とがわかる。
第8図に機械的性質と、冷間加工率との関係を示すが、
第5図fal l I)lに示すとおり、本発明の範囲
では、耐応力腐食割れ性に優れるKもかかわらず、02
%耐力及び引張強さもすぐれている。
第9図及び第10図に、圧下率30 %の熱間加工を施
こした合金の化学成分と機械的性質との関係を示すが、
本発明の範囲では耐応力腐食割れ性にすぐれるKもかか
わらず、機械的性質がすぐれている。
尚、各図において、+al l tb1図のあるものは
、MOの有無によりデータを区分けしたもので、[al
がMoの無いもの、ft)lがMoの有るものテする。
〔発明の効果」 以上のとおり、本発明によれば、機械的強度と耐応力腐
食割れ性をともに満足するNi基合金を得ることができ
るので、軽水炉等の炉内構造部材をはじめ、締結部材、
スプリング部材等として、きわめて安全に長寿命にて用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ta+ 、 [bl 、 (C1はいずれも本発
明の実施例について試験を行った試験片の説明図、第2
図(al 、 (bl乃至第10図は、本発明の実施例
についての実験結果をあられす図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
    、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
    %、Ti3.5%以下、Al2%以下、Nb7%以下と
    残部Niを含み、γ基地にγ^1相及び γ^1^1相の少なくともいずれか1種を有し、結晶粒
    界にM_2_3C_6が半連続状に優先的に析出してい
    る事を特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性に
    優れた高強度Ni基合金。
  2. (2)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
    、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
    %、Ti3.5%以下、Al2%以下、Nb7%以下と
    残部Niを含む合金に、 980〜1200℃に加熱保持して冷却し、更に550
    〜850℃に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以
    上施こすことを特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食
    割れ性に優れた高強度Ni基合金の製造法。
  3. (3)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
    、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
    %、Ti3.5%以下、Al2%以下、Nb7%以下と
    残部Niを含む合金に、 980〜1200℃に加熱保持して冷却した後、断面縮
    小率で10%以上の冷間加工を施し、更に550〜85
    0℃に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以上施す
    ことを特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性に
    優れた高強度Ni基合金の製造法。
  4. (4)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
    、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
    %、Ti3.5%以下、Al2%以下、Nb7%以下と
    残部Niを含む合金に、 850〜1250℃で圧下率20%以上の熱間加工を施
    した後、980〜1200℃に加熱保持して冷却し、更
    に550〜850℃に加熱保持する時効処理を少なくと
    も1回以上施すことを特徴とする高温高圧水中での耐応
    力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金の製造法。
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