JPS62166866A - カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物 - Google Patents

カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物

Info

Publication number
JPS62166866A
JPS62166866A JP61006371A JP637186A JPS62166866A JP S62166866 A JPS62166866 A JP S62166866A JP 61006371 A JP61006371 A JP 61006371A JP 637186 A JP637186 A JP 637186A JP S62166866 A JPS62166866 A JP S62166866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
oyster
concentrate
magnesium compound
solid content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61006371A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0461630B2 (ja
Inventor
Koichi Usui
薄井 耕一
Masahide Ogawa
小川 政英
Kiyoshi Takai
潔 高井
Teiji Sato
悌治 佐藤
Masanori Tanaka
正範 田中
Izumi Serizawa
芹澤 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mizusawa Industrial Chemicals Ltd filed Critical Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Priority to JP61006371A priority Critical patent/JPS62166866A/ja
Priority to KR1019870000381A priority patent/KR930000828B1/ko
Priority to ES87300400T priority patent/ES2015571B3/es
Priority to EP87300400A priority patent/EP0232035B1/en
Priority to US07/004,573 priority patent/US4770894A/en
Publication of JPS62166866A publication Critical patent/JPS62166866A/ja
Publication of JPH0461630B2 publication Critical patent/JPH0461630B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明が属する利用分野) 本発明はカキエキス濃縮物の製法に関するもので、特に
色調、うま味に優れ、天然調味料或いは調味料基材乃至
補助材或いは食品として有用なカキエキス濃縮物の製法
に関する。本発明は更にこの方法で得られるカキエキス
濃縮物にも関する。
(従来の技術) カキエキス中には、グルタミン酸等のうま味成分やうま
味を引立てる役目をするグリコ−rン等の各種成分が多
量に含まれており、カキの缶詰を製造する際に副生ずる
煮汁を濃縮して得られるカキエキスは、所謂オイスター
ンース等の名称で天然調味料として使用されている。又
カキエキスは人体の機能の回復及び維持に有効な成分を
含有することから、その濃縮乾燥品は健康食品として市
販されている。
(発明が解決しようとする問題点) 然しなから、カキエキスの濃縮物は黒色乃至黒褐色の成
分を比較的多量に含有しており、しょう油やウースタソ
ースに似た外観を呈し、着色を好まない食品類の味付け
には適さないという問題点がある。又このような黒色乃
至黒褐色の成分を含有する濃縮物は、苦味、渋味、焦臭
等の調味料としては望ましくない異味異臭を有し、全体
としての味がくどいものとなっている。その為従来のカ
キエキス濃縮物は所謂炒め物、焼物等の調理食品の用途
には用いられているものの、スープ、吸物。
煮物、サラダ等の味付けのあっさりした調理食品の分野
には適用されるに至っていない。
カキエキス濃縮物から前述した黒色乃至黒褐色の着色成
分を分離する方法も種々検討されたが、これらの着色成
分は液中に安定に分散しており、吸着等の手段では分離
することが困難であった。
上記着色成分を分離除去する際に生じるもつとも重要な
問題は、カキエキス中に含まれるうま味成分或いは栄養
成分を減少させてはならないということであり、この要
求に応える吸着剤等の精製剤もいまだみいだされるに至
っていない。従って、本発明の技術的課題は上記欠点が
解消されたカキエキス濃縮物及びその製法を提供するに
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば固形分濃度が30重量−以下のカキエキ
ス液に比表面積が50m/Ii以上の水不溶性無機マグ
ネシウム化合物を主体とする吸着剤を作用させて吸着精
製処理を行い、次いで精製液を実質上非酸化雰囲気中で
固形分濃度が5重量%以上となるように濃縮する。
(作用) 本発明者等は本発明に到達する過程で次に述べる興味の
ある事実を見出した。カキエキスを濃縮していくと固形
分濃度の低い初期の段階では黒色乃至黒褐色の着色成分
は殆んど無いか或いは有るとしても少なく、酸化性雰囲
気の下では濃縮が進行して固形分濃度が10重4%以上
と高くなるにつれてその含有量が著しく増大し非酸化性
雰囲気中でも固形分濃度30重量%以上となる著しく着
色する。このように着色成分の含有量が増大すると、吸
着処理等の通常の精製手段ではこれを除去することが困
難であることは既に前述した通りである。上述した事実
はカキエキス中に含有される複数の成分が濃縮過程中に
相互に反応乃至縮合して比較的高分子量の着色成分を生
ずるに至るものと推定され、このことは一般に多くの食
品の加工・保存においてメイラード反応といわれアミノ
酸。
アミン、蛋白質などのアミノ基をもつアミノ化合物と糖
及びカルビニル化合物との間に起こる褐変反応乃至黒変
反応と思われ、もっとも重要なのは還元糖で食品類の加
熱加工に際して反応性が高まり、特に食品の加工・保存
においてこの還元糖に起因するメイラード反応は、食品
の栄養化、うま味及び味の低下乃至変質を来たすことか
ら問題となる。本発明は、この着色成分が多量に生ずる
以前の段階においてカキエキス液に比表面積が50、.
27y以上の無機マグネシウム化合物、例えば層状フィ
ロケイ酸マグネシウムを主体とする吸着剤を作用させる
と、黒色乃至黒褐色の着色物質の前駆物質の除去が、う
ま味成分や栄養物質の含有量を大きく低減させること無
しに、効果的に除去できるという知見に基づくものであ
る。
本発明によればこのように着色物質の原因となる前駆物
質が除去されている為この精製液を高濃度に濃縮する場
合にも着色物質が生成すること無く、色調、うま味及び
フレーバーの組合せの優れた濃縮物が得られるものであ
る。
本発明において前述した無機マグネシウム化合物が特異
的に着色物質の前駆物質を吸着除去する理由は未だ解明
されるに至っていないが、物理吸着の他に化学吸着(イ
オン吸着も含む)も関係し更には前述した褐変反応その
ものを抑制しているものと思われる。この三者が関連し
ていることは、濃縮中に生成した着色成分そのものに対
しては水不溶性無機マグネシウム化合物がかなり低い吸
着性しか示さないという事実とも良く符合している。
(発明の作用効果) 本発明によるカキエキス濃縮物は、黒色乃至黒褐色の着
色成分を含有せず、淡黄色乃至コハク色の外観を呈し、
任意の食品類に対する味付は等の目的に広く使用し得る
と共に、苦味、渋味、焦臭等の異味異臭が除去されカキ
本来の上品でまろやかな繊細なうま味、風味が強調され
ている為、スーブ、吸物、煮物、焼物、サラダ、珍味類
、菓子。
飲料等を含めてその他のすべての調理食品、加工食品等
に対する天然調味料或いは調味料基材乃至助材として使
用することができる。又風味が良く喫飲性に優れている
ことから、それ自体で健康食品、栄養補給食品等の用途
にも使用される。
又本発明の方法は、カキエキス濃縮過程の中間の段階で
カキエキスと前述した吸着剤を接触させれば良く、格別
面到な精製処理を必要としないことから操作が簡単であ
り処理コストも比較的低くてすむという方法上の利点が
ある。
(発明の好適実施態様の説明) 処理に用いるカキエキスとしてはカキの煮汁あるいはそ
の部分濃縮物が有利に使用される。この原料カキエキス
液は一般に2乃至30重flチ、特に3乃至15重:t
チの固形分濃度を有するものが良い。濃度が上記範囲を
超えると原料エキス中に黒色乃至黒褐色の着色成分の含
有量が増加するので望ましくなく、上記範囲よりも低い
と多量の液を取り扱わねばならないことから経済的に不
利である。カキエキス原料としては上に示したものの他
、カキの身の摺砕物を熱と水との作用下に処理して得ら
れるエキスももちろん使用できる。勿論、原液エキスを
イオン交換膜を用いて脱塩操作に付して得られる脱塩原
液エキスを用いることもてきる。
一例として乾燥カキエキスの成分表を第1表に示す。
第1表 一般成分 カロリー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・354 cal水 分・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・  2.6 .1il
たんぱく質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ 38.1y脂質・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・  0.2y灰 分・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  9.
2I繊維・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・   O1!炭水化物(糖質)・・・・・
・・・・・・・ 49.9yアミノ酸組成 必須アミノ酸類 インロイシン・・・・・・・・・・・・−−−−−−−
・−0,96yロイシン・・・・・・・・川・・・・・
・・・・・・・・・・・ 1.56!jリジン・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ 1.98gメチオニン・・、・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ 0.63yフエニルアラニ
ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.86N
スレオニン・・・・・・・・・・・・山山・・・・・ 
1.30g0gトリブトファン・・・・・・・・・・・
・・・・・ 0.229バリン・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.24F
システイン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・ 0.36.Fチロシン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.74j;1
アルギニン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・1.82Nヒスチノン・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.63gア
ラニン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・山・・1.85,9アス/4’ラギン酸・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・2.91グルタミ
ン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・4.25.9グリシン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・1.95.9プロリ
ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・2.53.9セリン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.
11無機質 カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・115ダリン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・55219マンがン・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・  2.28#マ
グネシウム・・・・・・・・・・・・・・・ 241〜
ナトリウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,
860In9カリウム・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・1,410119コバルト・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ 14μ9鉄・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・ 5.301#9銅・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ 1゜9ダピタiン
類 ビタばンB2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・ 1.67ダビタミンB6・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・ 0.43■ビタミンB12・・
・・・・・・・・・・・・・・−・・・・34 μIビ
タミンH(ビオチン) ・・・・・・・・・27  μ
lタウリン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・ 4.2gクリコーrン・・・・・・・
・・・・・・・・・・・ 279リン脂質・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107Q本発
明に於いては比表面積が50m2/J1以上、特に10
0乃至800 m2/lの範囲にある水不溶性無機マグ
ネシウム化合物を主体とする吸着剤を使用する。比表面
積が上記範囲よりも小さい化合物では着色成分の前駆物
質に対する吸着能が本発明のものに比して劣る。この無
機マグネシウム化合物は実質上水に不溶であることも重
要であり、水溶性のものでは濃縮物の風味の点で好まし
くない。
本発明に用いられる水不溶性でかつ吸着性能の大きい無
機マグネシウム化合物としては、マグネシウムのケイ酸
塩、炭酸塩1部分酸付加物2部分水酸化物等のうち、低
結晶質で比表面積の高いものが好ましい。
特に、ケイ酸分とマグネシウムの酸化物及び/又は水酸
化物を水熱処理することによりて得ら粗下記式 %式% の組成を有し、且つ100rn/g以上の比表面積を有
するケイ酸マグネシウムがよシ好適に用いられ、中でも
上記組成式でm=473のケイ酸マグネシウムが最も好
適である。
本発明に最も好適に用いられる上記組成(m=4/3)
のケイ酸マグネシウムは、下記構造式%式%(5) Kよっても表わされ、面間隔4.5〜4.6 X 、 
2.5〜2.61及び1.5〜1.6XにX線回折ピー
クを有し、且つ300m/、F以上の比表面積を有する
層状のフィロケイ酸マグネシウムから成る水不溶性の鉱
物性物質である。該層状フィロケイ酸塩鉱物の合成は、
ケイ酸分原料として■合成ケイ酸、天然ケイノウ土、フ
ェロシリコンダスト等の非晶質シリカ、■ケイソウ土焼
成物、硅石等の結晶質シリカ、■粘土鉱物等の酸処理に
よって得られる活性ケイ酸乃至活性アルはノケイ酸、又
は■反応条件下にシリカを形成し得る化合物を用い、マ
グネシウム原料としては、マグネシウムの酸化物、水酸
化物又は反応条件下に前記酸化物乃至水酸化物を形成し
得る化合物を用いて、両者を水性媒体中で混合し、スラ
リー状となし、常圧下又は加圧下に水熱処理することに
より達成される。反応条件としては80乃至200℃の
温度が使用され、この場合、反応系の圧力は0.5乃至
16 kll/cm に維持され、反応時間は温度及び
圧力によっても相違するが0.5乃至10時間の範囲が
適当である。生成物は、必要により水洗し、乾燥、粉砕
2分級等の後処理を行なって水不溶性の白色粉末状吸着
剤に製することが出来る。
かくして得られる合成層状フィロケイ酸マグネシウムは
、前記の構造式 %式%(5) からも推考できるように、天然の粘土鉱物であるタルク
(滑石)に類似した構造、すなわちMg06ノへ面体層
(ブルーサイト層)t−間に挟んで2つの5IO4の四
面体層(フィロケイ酸層)がサンドイッチされた三層構
造のものを主体としており、この層状構造に特有のX線
回折スペクトルを有する。
第1図は本発明に最も好適に用いられる合成層状フィロ
ケイ酸マグネシウムのX線回折図であり、面間隔4.5
〜4.61 ((020)面、[:110)面に対応)
、2.5〜2.6 X ([200)面に対応)、及び
1.5〜166X((:060’)面に対応)に夫々回
折ピークを有することが明らかであり、これは天然のト
リオクタヘドラル型層状粘土鉱物に共通のX線回折ピー
クである。
本発明に用いる合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
タルク等天然のフィロケイ酸塩には全く認められなかっ
た極めて大きな比表面積と吸着力を有する。これは、合
成層状フィロケイ酸マグネシウムでは、X線回折ピーク
のブロードな形状から分るように低結晶質であることに
由来し、結晶子が微細であることと、層の積み重ねに不
規則性があり、この層間に他の物質が入り易い構造とな
っているためと思われる。
本発明に用いる無機マグネシウム化合物を主体とする吸
着剤は、粉状のまま用いても良いが、吸着処理後の固液
分離を容易にする目的で、予め吸着剤粉末を水及び必要
に応じて水不溶性の粘結性鉱物すなわち酸性白土、白陶
土(カオリン)又はベントナイト等とともに成形し、乾
燥又は仮焼により固結させて粒状等の成形体として用い
ることも出来る。無機マグネシウム化合物はカキエキス
当り0.5乃至20重量%特に1乃至15重量%の量で
添加するのが良い。上記範囲よりも低いと着色物質の前
駆物質の除去が不十分であり、上記範囲より多いとうま
味成分や栄養成分の実質的な量が吸着除去されるように
なり、本発明の目的に好ましくない。
本発明に於いては上記無機マグネシウム化合物を単独で
吸着剤として使用する他、活性白土、酸性白土、シリカ
、アルミナ、シリカアルミナ、ゼオライト、活性炭等の
他の吸着剤と組合せて使用することができる。
本発明者等は無機マグネシウム化合物と活性炭との組合
せで使用すると、うま味成分等の含有看をあまシ低減さ
せることなく、着色成分の前駆物質を最も効果的に吸着
除去できることを見い出した。無機マグネシウム化合物
を単独で使用する場合には着色成分の前駆物質を完全に
除去するにはかなり多量に使用しなければならず、それ
に伴ってうま味成分等の吸着もかなり生ずるようになる
活性炭は着色成分の前駆物質の除去にかなり有効である
けれどうま味成分等を同時に吸着してその含有tを著し
く低減させることが致命的な欠点である。この両者を組
合せて使用すると、うま味成分等をあまり低減させるこ
となく着色成分の前駆物質を有効に除去できるようにな
る。この場合無機マグネシウム化合物は0.5乃至20
重t%特に1乃至15重t%、活性炭はo、i乃至5重
量%特に0.2乃至3重量%の量で使用するのが良く両
者の重量比は2:1乃至10:1とするのが最も良い。
無機マグネシウム化合物と活性炭とは同時に原料カキエ
キスに接触させるのが最も良いが、最初に活性炭と接触
させ次いでマグネシウム化合物と接触させることあるい
は逆の順序に接触させることも可能である。
原料カキエキスと吸着剤との接触条件は前記成分が吸着
除去されるようなものであれば良く、格別の制限はない
が、一般にO乃至100℃の温度で1分間以上接触させ
るのが良く、室温での処理が特に有利である。吸着処理
はカキエキス中に吸着剤の粉末を投入し所定時間攪拌後
濾過分離する方法や、吸着剤を充填した塔に、カキエキ
スを通し吸着処理を行なう方法などそれ自体公知の任意
の吸着精製手段を適用できる。
吸着処理を終えた精製液を実質上非酸化性の雰囲気中で
固形分濃度が5重量%以上となるように濃縮する。濃縮
に際しては可及的に低温で水分の蒸発が有効に行なわれ
ることが望ましく、このため減圧乃至真空濃縮が望まし
い。溶剤を使用する共沸蒸溜ももちろん可能である。又
窒素等の不活性がスをキャリアがスとする蒸発濃縮も可
能である。濃縮を効率良く行なうために多段濃縮缶を用
いることもできるう 濃縮物として粘稠な液体乃至ペースト状の製品とするこ
ともできるし、更に凍結乾燥、噴霧乾燥等の乾燥手段を
適用して粉末粒状物等の製品とすることもできる。又そ
れ自体の粘結性を利用して、あるいは他の食品質バイン
ダー、例えば多糖類を使用して板状、フレーク状あるい
はケーキ状の成形品とすることもできる。
本発明によればカキエキスの脱色濃縮物であって、必須
成分としてアミノ酸、たんぱく質、糖類及び各種ばネラ
ル分を含有し、5重量%以上の固形分を含有し、且つ下
記式 式中ε(、)は固形分濃度5重量−の溶液について、厚
さ10〜のセルを用いて測定した時の波長Xナノメータ
に於ける吸光度を表わす。
で定義される吸光度積分値Sが200以下であることを
特徴とするカキエキス脱色濃縮物が提供される。
上述した吸光度積分値Sは可視波長域400乃至800
ナノメータの範囲に吸収を有する全物質の光学的積算量
を意味し、液の透明性とは逆の関係にある数値である。
従来のカキエキス濃縮物は一般に400以上の吸光度積
分値Sを有し、又部分濃縮物でも一般に250以上の吸
光度積分値を示すのに対して、本発明による精製液は2
00以下の吸光度積分値を示し、固形分濃度が40重量
%以上となるように濃縮した場合でも150以下の吸光
度積分値を示すにすぎない。
第2図は原料エキス及び従来法による濃縮物の可視部吸
収スイクトルを示し、第3図は本発明による精製カキエ
キス及びその濃縮物の可視部吸収スペクトルを示す。こ
れらの比較から本発明による濃縮物では短波長側に吸収
を有する成分の含有量が著しく減少しているとともに濃
縮によるその増大も顕著に抑制されていることがわかる
本発明による濃縮物では、このように着色成分が除去さ
れ、又それに基づく異味異臭成分が除去されていること
が顕著な特徴であるが、カキエキス中のうま味成分や風
味成分が高度に濃縮された形で存在していることも顕著
な特徴である。
本発明によるカキエキス濃縮物が上品でまろやかでしか
も繊細なうま味及び風味を有する事実は結局のところ後
述する例に示す通り官能試験によらざるを得ないが、本
発明によるカギエキス濃縮物が前述した好ましくない成
分以外の有効成分を高濃度で含有している事実はそのク
ロマドグ2ムを参照することにより明らかである。添付
図面第4図及び第5図は、カキエキス原液てついて、活
性炭単独を使用して吸光度積分値がほぼ70となるよう
に処理した精製液(第4図)、及び層状フィロケイ酸マ
グネシウムと活性炭との組合せを使用して吸光度積分値
が上記と同じ値となるように処理した精JM液(第5図
)てついて固形分濃度が5重量チとなるように調製し水
を展開液及び東洋曹達工業株式会社製rルG 2500
 PWXLをカラムとして使用した高速液体クロマトグ
ラフィーにおけるクロマトグラムを示す。これらの比較
から本発明による濃縮物ではカキエキス中の有効成分が
よシ高濃度に保有されているという事実が明らかである
う第5図のクロマトグラムにおいてピークEはロイシン
及び/又はインロイシンに固有のピークでありピークF
はグルタミン酸及び/又はコハク酸に特有のピークであ
り、ピークG及びHはその他のうま味成分(他のアば)
酸及び/又は水溶性低分子量蛋白質成分と思われる)に
基づくピークであるがこれらのピークは第4図の場合に
比して顕著に高いことが注目されるべきであろう。
又本発明は更にこの方法で得られるカキエキスの他に、
鰹(カツオ)、鯖(サバ)、鯛(タイ)。
鰺(アジ) 、1ii(ブリ)、はたて貝、海老、蟹等
の魚貝甲殻類、こんぶ等の海藻類、チキンガラ。
白菜等の野菜類2マムシ等の爬虫類及びスツポン等の亀
甲類等のエキスにも利用されるし、更には本発明に用い
たカキエキスに前述したエキス類を混合させた複合エキ
スに対しても本発明の方法を用いることによって同様に
脱色濃縮物とするととが出来る。
(実施例) 本発明を次の例で説明する。
本実施例中における各特性の試験方法はつぎのとおりで
ある。
1) 吸着剤の比表面積測定方法 自動BET(比表面積)測定装置(Carlo Erb
a社gsorptomatic 5eries 180
0)により測定する。
2) カキエキス固形分濃度測定方法 試料カキエキス中の不溶分、夾雑物をA5C定滑濾紙で
濾過分離し、濾液を供試液とした。供試成約111を重
量既知の直径約4cInのガラス秤量風(a 、q )
に採取し、その重1(b9)を精秤する。それを105
℃に調整した恒温乾燥器に入れ5時間乾燥して恒量とな
す。デシケータ−にて放冷後その重量(c9)を精秤す
る。
固形分濃度(重量%)を次式によシ算出する。
3) カキエキス吸光度積分値(S)測定方法あらかじ
め不溶分、夾雑物を分離し、固形分濃度既知の試料カキ
エキスを蒸溜水で固形分濃度5重量%に希釈し供試液と
した。
供試液の波長400ナノメータから800ナノメ一タ間
の吸光スペクトルを自動記録式分光光度計(日本分光工
業製ダブルビーム・ダブルモノクロメータ分光光度計U
VIDEC650)を用いて次の条件で得る。
標準(対照光路):蒸溜水 ス被りトル幅:2.OOnm 時  定  数:0.4秒 波長走査範囲:800〜400nm 波長スケール=40nm/crn 測定スケール:o、ooo〜5.000吸光度使 用 
セ ル:1(1石英セル 吸光度積分値(S)は下記式で表わされるが式中ε(、
)は固形分濃度5重量%の溶液について、厚さIOXの
セルを用いて測定した時の波長Xナノメータに於ける吸
光度を表わし、吸光度積分値(S)の算出は吸収スペク
トル図の積分域面積測定により求める。
4)高速液体クロマトグラフィーによるりoマドグラム
測定方法 あらかじめ不溶分、夾雑物を分離し、固形分濃度既知の
試料カキエキスを蒸溜水で固形分濃度5重i%に希釈し
供試液とする。
供試液のクロマトグラムを高速液体クロマトグラフィー
装置(日本ウォーターズリミテッド社製)を用いて次の
条件で測定する。
カラム:東洋曹達工業製TSK G 2500 PWX
L(親水性ポリマー) 展開液:水 流   速:0.8d/分 注入量:10μl 圧   カニ300〜350 PSI 湛  度:20℃ 検出器:σV(254nm1.0AUFS)5) カキ
エキス風味試験方法 試料カキエキス濃縮物及び固形分5重量%に希釈したカ
キエキスを供試液とした。
供試液の風味をよく訓練された10名の調理関係者に1
0点満点法で評価してもらい、平均点で表わした。
実施例1 カキの煮汁(固形分6.2 、ii Ii%)1200
gをステンレス容器にとり、639m/、Fの比表面積
を有する合成層状フィロケイ酸マグネシウム(水沢化学
工業製商品名ミズカナイトP−1)60Fを加えて30
℃の温度で30分間かきまぜたものを、A5C定量濾紙
を用いて濾過し、淡黄色の透明なカキエキス液を得た(
第1工8)。
次に第1工程てて得たカキエキス液1000LJ−21
のナス型フラスコにとり、ロータリーエバ?レータ−(
ヤマト科学製RE46A型)を用い、減圧下90℃の温
度で濃縮し、14011の粘稠なコハク色を有するカキ
エキス濃縮物を得た(第2工程)。
本島の固形分濃度を測定したところ433重量の濃度で
あった。又本島を蒸溜水を用いて5重量−の濃度に希釈
したものの吸光スペクトルよシ算出した吸光度積分値S
1第5図に示した高速液体クロマトグラフィーによるク
ロマトグラムとの比較結果、風味試験結果は第2表に示
したとおりであり、カキエキス濃縮物として極めて優れ
た商品価値を有するものであった。
実施例2 カキの煮汁(固形分6.2重量%)1300gをステン
レス容器Qてとり、184m/、9の比表面積を有する
試薬ケイ酸マグネシウム(和光紬薬製)195gを加え
て30℃の温度で30分間かきまぜたものをA5C定量
定量上用いて濾過し、淡黄色の透明なカキエキス液を得
た(第1工程)。
次に第1工程にて得たカキエキス液100([’を21
のナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレーターを
用い、減圧下90℃の温度で濃縮し、158gの粘稠な
コハク色を有するカキエキス濃縮物を得た(第2工程)
本島の固形分を測定したところ38重量%の濃度であっ
た。又本島の吸光度積分値S1クロマトダラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、カキエ
キス濃縮物として極めて優れた商品価値を有するもので
あった。
実施例3 合成層状フィロケイ酸マグネシウムと活性炭を重量比3
:lの割合で混合し、水の存在下で複合化反応を行ない
、濾過、乾燥、粉砕の後処理を行なって、比表面積54
0m/11を有する複合吸着剤粉末を得た。
次にカキの煮汁(固形分濃度6,2重f%) 1200
gをステンレス容器にとり、得られた複合吸着剤粉末2
5.9を加え、30℃の温度で30分間かきまぜたもの
をA5C定量定量上用いて濾過し、淡−黄色の透明なカ
キエキス液を得た(第1工程)っ次に第2工程にて得た
カキエキス液100ONを21のナス型フラスコにとり
、ロータリーエバポレーターを用い、減圧下90℃の温
度で濃縮し、133Iの粘稠なコハク色を有するカキエ
キス濃縮物を得た(第2工程)。
本島の固形分濃度を測定したとこる45重量%の濃度で
あった。又本島の吸光度積分値S1クロマトダラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、カ
キエキス濃縮物として極めて優れた商品価値を有するも
のであった。
実施例4 カキの煮汁(固形分6.2重t%)1200.9をステ
ンレス容器にとり、639m/Iの比表面積を有する合
成層状フィロケイ酸マグネシウム(水沢化学工業製ミズ
カナイ)P−1)18Nと、活性炭(式日薬品工業製強
力白鷺)6IIを加えて30℃の温度で30分間かきま
ぜたものをA5C定量定量上用いて濾過し淡黄色の透明
なカキエキス液を得た(第1工程)。
次に第1工程にて得たカキエキス/1lo00,9を2
1のナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレーター
を用い、減圧下90℃の温度で濃縮し、154Iの粘稠
なコハク色を有するカキエキス濃縮物を得た(第2工程
)。
本島の固形分を測定したところ399重量の濃度であっ
た。又本島の吸光度積分値S、クロマトダラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、カキエ
キス濃縮物として極めて優れた商品価値を有するもので
あった。
実施例5 カキの煮汁(固形分6.2重量L)1200.9をステ
ンレス容器にとり、168m/gの比表面積を有する合
成ハイドロタルサイト609と活性炭(武田薬品工業製
カル?ラフイン)7.21/を加えて30℃の温度で3
0分間かきまぜたものをA 5 C定量濾紙を用いて濾
過し、淡黄色の透明なカキエキス液を得た(第1工程)
次に第1工程にて得たカキエキス液1000Ft2ノの
ナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレーターを用
い、減圧下90℃の温度で濃縮し、143IIの粘稠な
コハク色を有するカキエキヌ濃縮物を得た(第2工程)
水晶の固形分を測定したところ42重量%の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、カキエ
キス濃縮物として極めて優れた商品価値を有するもので
あった。
実施例6 実施例3の第2工程にて得たカキエキス濃縮物100N
を直径30硝のガラス皿にとり、105℃に調整した恒
温乾燥器に入れ8時間乾燥しカキエキス固形品を得た。
この固形品を卓上型サンプルミルにて粉砕し、コノ・り
色を有するカキエキス粉末を得た。
本カキエキス粉末を蒸溜水を用いて5重量%の濃度にな
るように溶解したものの吸光スにクトルより算出した吸
光度積分値S1クロマトダラム比較結果、風味試験結果
は第2表に示したとおりであり、カキエキス粉末として
極めて優れたものであった。
実施例7 カキの煮汁(固形分6.2重t%)1201を21のナ
ス型フラスコにとり、639m/11の比表面積を有す
る合成層状フィロケイ酸マグネシウム(水沢化学工業製
ミズカナイ)P−1)18Ilと、活性炭(式日薬品工
業製強力白鷺)6JFを加えて、ロータリーエバポレー
ターを用い、減圧下90℃の温度で濃縮し、吸着剤を含
む2111の粘稠な力中エキス濃縮物を得た(第1工程
)。
次に第1工程にて得たカキエキス濃縮物を小型遠心分離
機(5,oooc)fc用いて吸着剤を分離除去し16
5#の粘稠なコハク色を有するカキエキス濃縮物を得た
(第2工程)。
水晶の固形分濃度を測定したところ41重量%の濃度で
あった。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、カ
キエキス濃縮物として極めて優れた商品価値を有するも
のであった。
実施例8 カキの煮汁(固形分6.2重!#、%)1200Fを2
1のナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレーター
を用い、減圧下80℃の温度で濃縮し、300gの不透
明な茶色のカキエキス部分濃縮物を得だ(第1工程)。
次に第1工程にて得゛た部分濃縮物300.9に639
 m /iの比表面積を有する合成層状フィロケイ酸マ
グネシウム(水沢化学工業製ミズカナイトP−1)18
!iと活性炭(式日薬品工業製強力白鷺)6gをエバポ
レーターの真空圧を常圧に戻してからすぐに加えて、3
0℃の温度で60分間かきまぜたものを、小型遠心分離
機(5,000G )を用いて吸着剤を分離除去し、コ
ハク色を有し、固形分濃度25重t%のカキエキス部分
濃縮物260Iを得た(第2工程)。
次に第2工程てて得た精製部分濃縮カキエキス液250
gを11のナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレ
ーターを用いて、減圧下90℃の温度で濃縮し、152
gの粘稠なコノ・り色を有するカキエキス濃縮物を得た
(第3工程)。
水晶の固形分濃度を測定したところ41重量%の濃度で
あった。又水晶の吸光度積分値S1クロマトダラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、カ
キエキス濃縮物として極めて優れた商品価値を有するも
のであった。
比較例1 カキの煮汁(固形分6.2重量係)を吸着剤を加えるこ
となしにA5C定量濾紙を用いて濾過し、不溶分、夾雑
物を除去したカキエキス原液を得た(第1工程)。
次に第1工程にて得たカキエキス液1000Fを21の
ナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレーターを用
い、減圧下90℃の温度で濃縮し、144gの粘稠な黒
褐色のカキエキス濃縮物を得た(第2工程)。
水晶の固形分濃度を測定したところ43重量%の濃度で
あった。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、黒
色の強い着色がひどく、異味異臭も有し、風味に欠ける
ものであった。
比較例2 カキの煮汁(固形分6.2重t%)1201をステンレ
ス容器にとり、活性炭(式日薬品工業製強力白鷺)6J
Fを加えて30℃の温度で30分間かきまぜたものを、
ム5C定量濾紙を用いて濾過し、更に遠心分離機(5,
0OOG)にて濾過洩れの活性炭を分離し、やや黒味の
ある淡黄色の透明なカキエキス液を得た(第1工程)。
次に第1工程にて得たカキエキス液100ONt21の
ナス型フラスコにとり、ロータリーエバーレータ−を用
い減圧下90℃の温度で濃縮し、150gの粘稠な黒褐
色を有するカキエキス濃縮物を得た(第2工程)。
本島の固形分濃度を測定したところ40重量−の濃度で
あった。又本島の吸光度積分値S1クロマトグラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、着
色が強く、やや風味にも欠け、商品価値において劣るも
のであった。
比較例3 カキの煮汁(固形分6.2重量%)1200I!をステ
ンレス容器にとり、活性炭(式日薬品工業製強力白鷺)
15!iを加えて30℃の温度で30分間かきまぜたも
のをN A 5 Cの定量濾紙を用いて濾過し、更に遠
心分離機(5,0OOG)にて濾過洩れの活性炭を分離
し、僅かに黄色味のある透明なカキエキス液を得た(第
1工程)。
次に第1工程にて得たカキエキス液1ooo11を21
のナス型フラスコにとり、ロータリーエバポレーターを
用い、減圧下90℃の温度で濃縮し、158、!ifの
粘稠なコハク色を有するカキエキス濃縮物を得た(第2
工程)。
本島の固形分濃度を測定したところ38重量%の濃度で
あった。又本島の吸光度積分値S1クロマトグラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、着
色は少ないがうま味、風味に欠けるものであった。
比較例4 カキの煮汁(固形分6.2重量%)1200.9を1!
のナス型フラスコにとり、ロータリーエ・ぐボレーター
を用い、減圧下90℃の温度で濃縮し、230Iの粘稠
な黒褐色を有する固形分濃度35重量%の力午エキス濃
縮物を得た(第1工程)。
次に第1工程にて得たカキエキス濃縮物200gをステ
ンレス容器にとり、639m/I!の比表面積を有する
合成層状フィロケイ酸マグネシウム(水沢化学工業製ミ
ズ力ナイトP−1)19II、活性炭(式日薬品工業製
強力白鷺)191を加えて20℃の温度で30分間かき
まぜたものを小型遠心分離機(5,000G )を用い
て吸着剤を分離除去し、黒褐色のカキエキス濃縮物を得
た(第2工程)。
本島の固形分濃度を測定したところ31重量%の濃度で
あった。本島の吸光度積分値S1クロマトグラム比較結
果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、黒味
の強い着色がひどく、異味異臭も有し、風味に欠けるも
のであった。
比較例5 市販の濃棺カキエキス(香港産オイスターソース)10
0gを蒸溜水100gk用いて希釈し、固形分濃度21
重′!ii′チの希釈液を得た。この希釈液を遠心分離
機(5,000G )を用いて不溶分、夾雑物を分離し
たら固形分16重量%の褐色を有する透明なカキソース
液を得た。又遠心分離の際の残渣は多量のペースト状で
ん粉であった。
希釈、遠心分離した本カキエキス液を蒸溜水を用込て5
重量%の濃度に希釈したものの吸光ス被りトルよシ算出
した吸光度積分値S、クロマトグラム比較結果、風味試
験結果は第2表に示したとおりであり、カキエキス液と
しては着色が強く、風味もややものたりないものであっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例に用いた合成層状フィロケイ酸マ
グネシウムのCυ−にα線によるX−線回折スペクトル
である。 第2図は本発明実施例に用いた原料カキエキスの可視部
吸収ス硬りトルA1比較例1による濃縮カキエキスの可
視部吸収スRクトルBである。 第3図は本発明実施例3の第1工程にて得た精製カキエ
キスの可視部吸収スペクトルC1実施例3の第2工程に
て得た濃縮カキエキスの可視部吸収スペクトルDである
。 第4図は比較例3の第1工程による精製カキエキスの水
を展開液とした高速液体クロマトグラフィーによるクロ
マトグラムである。 第5図は本発明実施例3の第1工程による精製カキエキ
スの水を展開液とした高速液体クロマトグラフィーによ
るクロマトグラムである。 第2図 淡長(nm) 第3図 )L表(nm) 第5図 吟IJI(分) 手系売嗜Ti jE書(自発) 昭和61年9月25日 特許庁長官   黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第6371号 2、発明の名称 カキエキス*縮物の製法及び濃縮物 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都中央区日本橋室町4丁目5番地名称水澤化
学工業株式会社 4・代理人〒!05 5、補正命令の日付 なし く1)明細書第26頁下から7行目に、rP−IJとあ
るのを削除する。 (2)仝第29頁下から7行目に、 rP−IJとあるのを削除する。 (3)仝第32頁上から第5行目に、 rP−IJとあるのを削除する。 (4)仝第33頁上から第8行目に、 rP−IJとあるのを削除する。 (5)仝第37頁上から第6行目に、 rP−LJとあるのを削除する。 以上

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固形分濃度が30重量%以下のカキエキス液に、
    比表面積が50m^2/g以上の水不溶性無機マグネシ
    ウム化合物を主体とする吸着剤を作用させて吸着精製処
    理を行い、次いで精製液を実質上非酸化雰囲気中で固形
    分濃度が5重量%以上となるように濃縮することを特徴
    とするカキエキス濃縮物の製法。
  2. (2)無機マグネシウム化合物をカキエキス当り0.5
    乃至20重量%の量で添加する特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  3. (3)無機マグネシウム化合物が層状フイロケイ酸マグ
    ネシウム塩である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)吸着剤が無機マグネシウム化合物と活性炭との組
    合から成る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  5. (5)無機マグネシウム化合物を0.5乃至20重量%
    及び活性炭を0.1乃至5重量%添加する特許請求の範
    囲第4項記載の方法。
  6. (6)無機マグネシウム化合物及び活性炭を同時に添加
    する特許請求の範囲第4項記載の方法。
  7. (7)無機マグネシウム化合物及び活性炭をこの順序又
    は逆の順序に添加する特許請求の範囲第4項記載の方法
  8. (8)吸着精製処理を0乃至100℃の温度で1分間以
    上行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。
  9. (9)濃縮物が粘性液体である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  10. (10)濃縮物が粉末、顆粒、成形体である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  11. (11)カキエキスの脱色濃縮物であって、必須成分と
    してアミノ酸、たんぱく質、糖類及び各種ミネラル分を
    含有し、5重量%以上の固形分を含有し、且つ下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中ε(x)は固形分濃度5重量%の溶液について、厚
    さ10m/mのセルを用いて測定した時の波長xナノメ
    ータに於ける吸光度を表わす。 で定義される吸光度積分値Sが200以下であることを
    特徴とするカキエキス脱色濃縮物。
  12. (12)水を展開液及び東洋曹達工業株式会社製ゲルG
    2500PWXLをカラムとして使用した高速液体クロ
    マトグラフィーに於いて第5図に示すクロマトグラムと
    実質上同一のクロマトグラムを有する特許請求の範囲第
    11項記載のカキエキス脱色濃縮物。
JP61006371A 1986-01-17 1986-01-17 カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物 Granted JPS62166866A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61006371A JPS62166866A (ja) 1986-01-17 1986-01-17 カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物
KR1019870000381A KR930000828B1 (ko) 1986-01-17 1987-01-17 굴엑기스 탈색 농축물의 제조방법
ES87300400T ES2015571B3 (es) 1986-01-17 1987-01-19 Concentracion de extracto de ostras descolorido.
EP87300400A EP0232035B1 (en) 1986-01-17 1987-01-19 Decolorized oyster extract concentration
US07/004,573 US4770894A (en) 1986-01-17 1987-01-20 Decolorized oyster extract concentrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61006371A JPS62166866A (ja) 1986-01-17 1986-01-17 カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62166866A true JPS62166866A (ja) 1987-07-23
JPH0461630B2 JPH0461630B2 (ja) 1992-10-01

Family

ID=11636508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61006371A Granted JPS62166866A (ja) 1986-01-17 1986-01-17 カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62166866A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009261372A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Watanabe Oisutaa Kenkyusho:Kk カキ肉エキス濃縮液からの成分取り出し方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009261372A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Watanabe Oisutaa Kenkyusho:Kk カキ肉エキス濃縮液からの成分取り出し方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0461630B2 (ja) 1992-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930000828B1 (ko) 굴엑기스 탈색 농축물의 제조방법
JP5312325B2 (ja) 清涼飲料及びその製造方法
US20070178175A1 (en) Lipase activity inhibitors containing high-molecular weight polyphenol fractions, tea extracts, and processes for producing the same
WO1998003259A1 (fr) Nouvel adsorbant
KR101932941B1 (ko) 기능성 흑생강 소금의 제조방법
JP2006174746A (ja) 脱カフェインされた生コーヒー豆抽出物の製造方法
JP4951109B2 (ja) 脱カフェインされた生コーヒー豆抽出物の製造方法
EP0040641B1 (en) Process for isolating and purifying a fraction capable of inhibiting mutagenicity of a mutagenic material from burdock juice
WO2016068330A1 (ja) ゲニポシド、ゲニピン、又はこれらの両方を除去する方法
JPS62166866A (ja) カキエキス濃縮物の製法及び濃縮物
JP3790648B2 (ja) ダシ類の製造方法
EP0300747B1 (en) Process for preparation of shellfish extract concentrate, and shellfish extract concentrate
JP4749727B2 (ja) ムメフラール含有組成物の製造方法
JP5010248B2 (ja) アルコール酔い軽減用組成物
JPS62224255A (ja) 新規な複合調味料組成物
JP3772239B2 (ja) きのこエキス及びその製造方法
JP5155595B2 (ja) ポリフェノール含有組成物の精製方法、及び該精製方法により精製されたポリフェノール含有組成物
JP2003144102A (ja) 海藻エキスの精製法および該精製海藻エキス含有茶飲料
JP3649310B2 (ja) 動物性調味料
JP3261348B2 (ja) アロエエキス含有固形組成物
JP2008143788A (ja) 血糖値降下組成物及びそれを含有する糖尿病予防用飲食品
JPH07203910A (ja) しじみ抽出エキスの製造法
KR102150121B1 (ko) 서양종꿀벌의 수번데기를 함유하는 항혈전용 조성물
JP6953363B2 (ja) ピーマン汁の製造方法、及びピーマン汁の苦味除去方法
KR101931766B1 (ko) 기능성 흑마늘 소금의 제조방법