JPS62224255A - 新規な複合調味料組成物 - Google Patents

新規な複合調味料組成物

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JPS62224255A
JPS62224255A JP61064820A JP6482086A JPS62224255A JP S62224255 A JPS62224255 A JP S62224255A JP 61064820 A JP61064820 A JP 61064820A JP 6482086 A JP6482086 A JP 6482086A JP S62224255 A JPS62224255 A JP S62224255A
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薄井 耕一
Izumi Serizawa
芹澤 泉
Masahide Ogawa
小川 政英
Kiyoshi Takai
潔 高井
Teiji Sato
悌治 佐藤
Masanori Tanaka
正範 田中
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカキエキスを主材とする複合調味料組成物に関
する。
(従来技術) カキエキス中には、グルタミン酸、核酸等のうま味成分
や、うま味をひきたてる役目を有するグリコーダン、コ
ハク酸等の各種成分が多量に含才れており、カキの缶詰
を製造する際に副生ずる煮汁を加熱濃縮加工して得られ
るカキエキスは、所謂オイスターソース等の名称で天然
調味料として洋食、中華料理等のかぐし味として使用さ
れている。
またカキエキスは、核酸等の人体の病後回復乃び健康維
持に有効な成分を含有することから、その濃縮エキス及
び乾燥品は健康食品として市販されている。
(発明が解決しようとする問題点) 然しなから、従来のカキエキス凝縮物は、その製造にお
いて、濃縮加工における加熱過程に際して褐変乃至黒変
反応(メイラード反応)を生ずるため、黒色乃至黒褐色
の成分を比較的多量に宮ゼしている。従って、この−M
物はしよう油やウースターソースに似た外観を呈し、着
色を好まない食品類の味付けには適さないという問題が
ある。
また、この様な黒色乃至黒褐色の成分を含有する(4縮
物は、苦味、渋味、焦臭等の調味料とじては望ましくな
い異味異臭を有し、全体としての味がくどいものとなっ
ている。
この為、従来のカキエキス濃縮物乃至はこれを用いた調
味料は、所謂炒め物、焼物等の調理食品のかくし味とし
ての用途には用いられているものの、スープ、吸物、煮
物、サラダ等の味付けのあっさりとした淡色の調理食品
の分野には適用されるに至っていない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上述した問題点を解決するために、次の様な構
成を採用する。
(イ)(i)  天然産又は養殖産のカキを素材とした
主材カキエキス、 及び (ii)魚貝類、海藻類、チキンガラ、野菜類、及び殻
類から選択された少なくとも一種の助材エキス、 とから調味料組成物を形成すること。
(ロ)該組成物は、アミノ酸、蛋白質、糖類及び各種ミ
ネラル分を含Mし、且つ固形分が5]Ef%以上の脱色
複合濃縮組成物であること。
Cう 該組成物は、下記式、 式中、!(、)は、固形分濃度5重量係の水浴液につい
て、厚さ10露のセルを用いて測定した時の波長x n
mにおける吸光度を表わす、で定義される吸光度積分値
Sが200以下であること。
(作用) 本発明の複合調味料組成物は、上記(イ)乃至(ハ)の
構成に従がって次の様な作用を肩する。
即ち、前記吸光度積分値Sが200以下であることによ
り、カキエキスの加熱濃縮に際して生ずる着色成分及び
その前駆物質が有効に除去されているものである。
上述した吸光度積分値Sは可視波長域400乃至800
ナノメータの範囲に吸収を肩する全物質の光学的積算量
を意味し、液の透明性とは逆の関係にある数値である。
従来のカキエキスG:lI?i物は一般に400以上の
吸光度積分値Sを有し、又部分旋縮物でも一般に250
以上の吸光度積分値を示すのに対して、本発明による精
製液は200以下の吸光度積分値を示し、固形分濃度が
4omu係以上となるように娘縮した場合でも150以
下の吸光度積分値を示すにすぎない。
第1図は、従来のカキエキス濃縮物の可視部吸収スペク
トルを示し、第2図は本発明の複合調味料組成物の可視
部吸収スペクトルを示す。
これらの比較から、本発明の組成物では短波艮側に吸収
を有する成分の含有油が著しく減少していることが理解
されよう。
かように本発明の複合調味料組成物は、吸光度積分値が
200以下となる様に調整されていることから、着色成
分を生ずる褐変反応及び黒変反応が抑制されその為従来
のカキエキス濃縮物に含まれる着色成分が著しく減少し
、またそれに基づく異臭成分も除去されていることが顕
著な特徴である。
また本発明の調味料組成物は、主材カキエキスとともに
、魚貝類、海藻類、チキンガラ、野菜類及び殻類等の助
材エキスが使用されていることから、アミノ酸、たんば
く質、糖類及び各)ffl ミネラル分等の調味料とし
ての有効成分が補強されている。即ちこれら成分を高濃
度で含有しているため、上述した作用によって主材カキ
エキスの着色成分の著しい減少又はその前駆物質の除去
による、うま味、風味等の呈味が損なわれることはない
のである。
しかも、本発明組成物の構成成分は全て天然素材であっ
て化学調味料を使用していないから、各種健康食品類等
、特に自然食品類への指向が強い現代の食生活に即応し
得る。
(発明の作用効果) 本発明による複合調味料組成物は、黒色乃至黒褐色の着
色成分を含有せず、淡黄色乃至コハク色の外観を呈し、
任意の食品類に対する味付は等の目的に広く使用し得る
と共に、苦味、渋味、焦臭等の異味異臭が除去されカキ
本来の上品でまろやかな繊細なうま味、風味が強調され
ている為、スープ、吸物、煮物、焼物、サラダ、珍味類
、菓子。
飲料等を含めてその他のすべての調理食品、加工食品等
に対する天然調味料或いは1ソ4味料基材乃至助材とし
て使用することができる。
従って、専門の料理人が作るプロの味を一般の家庭で誰
もが手軽に楽しめ、しかも洋食、和食、中華等の味付け
のうまみ調味料として利用できる利点がある。
また、本発明だよる複合調味料組成物は、魚貝類、海藻
類、野菜類、殻類等の自然食物のエキスを素材とするこ
とから、経済的に安価であるという利点がある。又風味
が良く喫飲性に優れていることから、それ自体で健康食
品、栄養補給食品等の用途にも使用される。
又本発明は、エキス濃縮過程の中間の段階で混合エキス
と前述した吸着剤を接触させれば良く。
格別面倒な清製処理を必要としないことから操作が簡単
であり処理コストも比較的低くてすむという方法上の利
点もある。
(発明の好適実施態様) 生材カキエキス 本発明の調味料組成物の構成成分である主材カキエキス
としては、カキの煮汁或いはその部分献縮物が有利に使
用される。
このカキエキス液は、一般に2乃至30重量%、特に3
乃至15重量%の固形分濃度をMするものがよい。濃度
が上記範囲を超えると原料エキス中に黒色乃至黒褐色の
着色成分の含i−tが増加するので望ましくなく、上記
範囲よりも低いと多量の液を取り扱わねばならないこと
から経済的に不利である。カキエキス原料としては上に
示したものの他、カキの身の摺砕物を熱と水更には圧搾
との。
作用下に処理して得られるエキスももちろん使用できる
。勿論、原液エキスを膜を用いて脱塩操作に付して得ら
れる脱塩原液エキスを用いることもできる。
一例として乾燥カキエキスの成分表をj″話1衣シて示
す。
第1表 カロリー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・354  cal水分・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.6gたんばく
質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
.1g脂質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・ 0.2.7灰分・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
.2g繊維・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・ 0g炭水化物(糖質)・・・・
・・・・・・・・・・・49.9gアミノ酸組成 必須アミノ酸類 イソロイシン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・ 0.9690イシン ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・  1.56gリノン
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・  1.9JL9メチオニン ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.63.
S’フェニルアラニン・・・・・・・・・・・・・・・
 0.869スレオニン ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・ 1.30g0gトリブトファ
ン・・・・・・・・・・・・・・・・  0.22.F
バリン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・ 1.24.9システイン ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.36
gチロシン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・ 0.741アルギニン ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1.82
gヒスチジン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・ 0.63pアラニン ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.85g
アスノ!ライン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・
・  2.98:yグルタミン酸 ・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・4.2!1クリシン 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・叩
−・1.959プロリン ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・2.53gセリン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・1.15g無機質 カルシウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・115  mgリ    ン  ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 552  
 m9マンがン ・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・川・  2.28rIv?マグネシウム ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・241  #+1/ナ
トリウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,
860mgカリウム ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・1,410mgコバルト ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・  14 μg鉄
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・ 5.30〜銅・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
.9〃η亜鉛・・・・・・・・・・・・・・・川・・・
・・・・・・ 40.2419ヨウ素・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0,6#II
7ビタミン類 ビタミンB2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・  1.67111!?ビタミンB6・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  0.
431n9ビタミンB、2  ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・ 34  μyビタミンH(ビオ
チン)・・・・・・・・・  27  μgイノシトー
ル・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93 ■コ
リン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・280  ■有用成分 タウリン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・  4.2gクリコーrン・・・・・・・・・
・・・・・・・・・  27  gリン脂質 ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  10 
卿助材エキス 本発明の調味料組成物の構成成分である助材エキスとは
、カツオ、サバ、アジ、アサリ、ホタテ等の魚貝類、昆
布等の海藻類、チキンガラ等のがラスープ類、白菜等の
野菜類及び米酢等の殻類を素材とし、その煮汁及びだし
汁から選択された少なくとも一種のエキスを組合せて主
材カキエキスに配合される。
これらの助材エキスは、特に魚貝類のエキス以外はその
固形分濃度に格別留意する必要はないが、一般に1乃至
40重敬チ、特に2乃至20重tチの固形分濃度を有す
るものがよい。
濃j矩が上記範囲を超えると主材カキエキスと同様にメ
イラード反応によると思われる着色成分が生ずるので望
ましくなく、上記範囲よりも低いと多量の液を取り扱わ
ねばならないことから経済的に不利である。勿論、助材
エキスを混合エキスにする前にあらかじめ吸着精製処理
したエキスも使用される。
更にそれぞれの助材エキスの調達は、カツオ、サバ、ホ
タテ、アサリ等の魚貝類は多量に缶詰、珍味食品として
加工されていることから、加工時の煮汁及び冷凍品を蒸
気で解凍する際に生じる汁として入手されるし、昆布、
チキンがう等のエキスは昔からだし汁として一般に使用
されており。
量的な入手も容易である。又白菜エキスも白菜が   
 ゛比較的大忙に生産される野菜であることから白菜の
煮汁として入手されるし、白菜エキスの代替にグラニユ
ー糖を使用してもよい。
これらの助材エキスはいずれも主材カキエキスとの相性
から選択されたもので、基本的には主材カキエキスのう
ま味、風味との相性及び助材の組合せは助材そのものの
持ち味を相互に引き出すと共に、主材カキエキスの本来
のうま味を引き立て更にその組合せは主材を洋食、和食
、中華用の調味料としての用途にしむける作用をするも
のである。
組成物の與造 本発明の複合調味料組成物は、前述した主材カキエキス
と助材エキスとの混合エキスを、その吸光度積分値Sが
200以下となる様に吸着精製処理を行ない、次いで精
製液を固形分濃度が5N量係以上となる様に濃縮するこ
とにより得られる。
吸N精製処理にあたって、混合エキスの固形分濃度が、
30重j11以下となる様に調整することが望ましい。
即ち、固形分設題が30重量係を超えると、濃縮処理に
あたって着色傾向が著しく増大する傾向にあり、この様
に着色成分の含有量が増大すると、吸着処理等の通常の
情実手段ではこれを除去することが困難となり、吸光度
積分値Sを200以下となる様に調整することが著しく
困難となるからである。
上述した事実はエキス中に含有される複数の成分が濃縮
過程中に相互に反応乃至縮合して比較的高分子量の着色
成分を生ずるに至るものと推定され、このことは一般に
多くの食品の加工・保存においてメイラード反応といわ
れ、アミノ酸、アミン、蛋白質などのアミン基をもつア
ミン化合物と糖及びカルゲニル化合物との間に起こる褐
変反応乃至黒変反応と思われ、もっとも重要なのは還元
糖で食品類の加熱加工に際して反応性が高まり、特に食
品の加工・保存においてこの還元糖に起因するメイラー
ド反応は、食品の栄養化、うま味及び味の°低下乃至変
質を来たすことから問題となるのである。
吸着精製処理は、上述した着色成分が生ずる前の段階で
行なうことが好適である。即ち、着色成分の前駆物質を
予じめ吸着処理により除去することにより、吸光度積分
値が200以下となる様に有効に調整できる。
吸着精製処理にあたって用いる吸着剤としては、比表面
積が50 m2X11以上、特に100乃至800、.
2Xgの範囲にある水不溶性無機マグネシウム化合物を
主体とする吸着剤を使用するのがよい。
比表面積が上記範囲よりも小さい化合物では、着色成分
の前駆物質に対する吸着能が劣る。また水溶性の無機マ
グネシウム化合物は、濃縮物の風味の点で好ましくない
水不溶性でかつ吸着性能の大きい無機マグネシウム化合
物としては、マグネシウムのケイ酸塩、炭酸塩、酸化物
、部分酸付加物、部分水酸化物等のうち、低結晶質で比
表面積の高いものが好ましい。
特に、ケイ酸分とマグネシウムの酸化物及び/又は水酸
化物を水熱処理することによって得ら゛h−1下記式 %式% の組成をMし、且つ100 m”/、!i’以上の比表
面積を有するケイ酸マグネシウムがより好適に用いられ
、中でも上記組成式でm = 4/3のケイ酸マグネシ
ウムが最も好適である。
最も好適に用いられる上記組成(m = 4/3 )の
ケイ酸マグネシウムは、下記構造式 %式%) によっても表わされ、面間隔4.5〜4.6X、2.5
〜2.6X及び1.5〜1.6XにX線回折ピークを肩
し、且つ300 m”/I以上の比表面積を有する層状
のフィロケイ酸マグネシウムから成る水不溶性の鉱物性
物質である。該層状フィロケイ酸塩鉱物の合成は、ケイ
酸分原料として■合成ケイ酸、天然ケイソウ土、フェロ
シリコンダスト等の非晶質シリカ、■ケイソウ土焼成物
、珪石等の結晶質シリカ、■粘土鉱物等の酸処理によっ
て得られる活性ケイ酸乃至活性アルミノケイ酸、又は■
反応条件下にシリカを形成し得る化合物を用い、マグネ
シウム原料としては、マグネシウムの酸化物、水酸化物
又は反応条件下に前記酸化物乃至水酸化′勿を形成し得
る化合物を用いて、両者を水性媒体中で混合し、スラリ
ー状となし、常圧下又は加圧下に水熱処理することによ
り達成される。反応条件としては80乃至200℃の温
度が使用され、この場合、反応系の圧力は0.5乃至1
6 kg/cm2に維持され、反応時間は温度及び圧力
によっても相違するが0.5乃至10時間の範囲が適当
である。生成物は、必要により水洗し、乾燥、粉砕、分
級等の後処理を行なって水不溶性の白色粉末状吸着剤に
裂することが出来る。
かくして得られる合成層状フィロケイ酸マグネシウムは
、前記の構造式 %式%(5) からも推考できるように、天然の粘土鉱物であるメルク
(滑石)に類似した構造、すなわちMg06の八面体層
(ブルーサイト層)を間に挾んで2つのS iO4の四
面体層(フィロケイ酸層)がサンドイッチされた三j−
構造のものを主体としており、この層状構造に特有のX
線回折スペクトルを■する。
第3図は本発明組成物を得るにあたって吸着剤として最
も好適に用いられる合成層状フィロケイ醒マグネシウム
のX線回折図であり、面間隔4,5〜4.6X([02
0)面、(ii01面に対応)、2.5〜2.6 X 
([200)面に対応)、及び1.5〜1.6X(1:
oso)面に対応)に夫々回折ピークを有することが明
らかであり、これは天然のトリオクタヘドラル型層状粘
土鉱物に共通のX線回折ピークである。
この合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、タルク等天
然のフィロケイ酸塩には全く認められなかった極めて大
きな比表面積と吸着力を有する。
これは、合成層状フィロケイ酸マグネシウムでは、X線
回折ピークのブロードな形状から分るように低結晶質で
あることに由来し、結晶子が微細であることと、層の積
みlねに不規則性があり、この層間に他の物質が入り易
い構造となっているためと思われる。
用いる無機マグネシウム化合物を主体とする吸着剤は、
粉状のまま用いても良いが、吸着処理後の固液分離を容
易にする目的で、予め吸着剤粉末を水及び必要に応じて
水不溶性の粘結性鉱物すなわち酸性白土、白陶土(カオ
リン)、タルク、ケイソウ土、ベントナイト又は膨張頁
岩等とともに成形し、乾燥又は仮焼により固結させて粒
状等の成形体として用いることも出来る。無機マグネシ
ウム化合物を主体とする吸着剤は複合組成物エキス当り
0.5乃至20重重量時に1乃至15重量係の量で添加
するのが良い。上記範囲よりも低いと着色物質の前駆物
質の除去が不十分であり、上記範囲より多いとうま味成
分や栄養成分の実質的な量が吸着除去されるようになり
、本発明の目的に好ましくない。
吸着処理にあたっては上記無機マグネシウム化合物を単
独で吸着剤として使用する他、活性白土、酸性白土、シ
リカ、アルミナ、シリカアルミナ、マグネシア、ゼオラ
イト、パーライト、ケイソウ土又は活性炭等の他の吸着
剤と組合せて使用してもよい。
特に、無機マグネシウム化合物と活性炭との組合せで使
用すると、例えば第2表に表示した主材カキエキスに関
して行った吸着処理と未処理(従来の力Φ煮汁)のそれ
ぞれ濃縮品についての有効成分の含it及び吸光度積分
値S等の比較から明らかなようにうま味成分等の含有量
を低減させることなく、むしろ本願の吸着処理によって
従来のカキエキスに見られる褐変反応による有効成分の
着色成分への移行が著しく抑制されることから、固形分
、必須アミノ酸の全量及び特にアラニン、グルタミン酸
、タウリン等の含Wfが増加し、従って従来のカキエキ
スに見られる着色成分の前駆物質を最も効果的に吸着除
去することができる。
第2表 吸光度積分値8      65      380−
膜成分 固形分!1度     38.06%   31.64
%(w/w)全窒業   1.11 〃1.101F無
機質 カルシウム      490ppm    420p
pm(w/v)マグネシウム    2600 〃14
00 //鉄           6.4ppm  
  480ppmアミノ酸(必須アミノ酸類) イソロイシフ      0,05 tl     O
,06% (w/w)ロイシン       0.08
     0.08リジン        0.07 
    0・07メチオニン     0.07p  
  O,07pフェニルアラニン  0.11    
0.11スレオニン     Q       Oバリ
ン      0.08   0.09シスチイ7  
    0.07     0・06チロシン    
   0.05 //     0・05 “アルギニ
ン     0.12    0・07ヒスチノン  
    0.06     0・05アラニン    
   0.52 tt    O,35アス・母うギン
酸   oll    0・09グルタミン酸    
 0.49     0.21グリシン       
0.34//     0・20 “プ。リン    
  0.69    0.72セリン      0.
11    0・07タウリン      2.40p
    1.59  p合    量     5.5
4     4・06無機マグネシウム化合物を単独で
1重用する場合には着色成分の前駆物質を完全如除去す
るにはかなり多量に使用しなければならず、それに伴っ
てうま味成分等の吸着もかなり生ずるようになる。
活性炭は着色成分の前駆物質の除去にかなり有効である
けれどうま味成分等を同時に吸着してその含itを著し
く低減させることが致命的な欠点である。この両者を組
合せて使用すると、うま味成分等をあまり低減させるこ
となく着色成分の前駆物質を有効に除去できるようにな
る。この場合無機マグネシウム化合物は0.5乃至20
重fチ特に1乃至15重量%、活性炭は0.1乃至5重
量1特に0,2乃至3重f!ksの量で使用するのが良
く両者の重量比は1:1乃至20:1とするのが最も良
い。無機マグネシウム化合物と活性炭とは同時に複合エ
キスに接触させるのが最も良いが、最初に活性炭と接触
させ次いでマグネシウム化合物と接触させることあるい
は逆の順序に接触させることも可能である。
複合エキスと吸着剤との接触条件は前記成分が吸着除去
されるようなものであれば良く、格別の制限はないが、
一般に0乃至100℃の温度で1分間以上接触させるの
が良く、室温での処理が特に有利である。吸着処理は複
合エキス中に吸着剤の粉末を投入し所定時間攪拌後濾過
分離する方法や、吸着剤を充填した塔に複合エキスを通
し吸着処理を行なう方法などそれ自体公知の任意の吸着
精製手段を適用できる。
吸着処理を終えた¥Ij製液を実質上非酸化性の雰囲気
中で固形分濃度が5重fts以上となるようにひ縮する
。濃縮に際しては可及的に低温で水分の蒸発が有効に行
なわれることが望ましく、このため減圧乃至真空濃縮が
望ましい。溶剤を使用する共沸蒸溜ももちろん可能であ
る。又窒素等の不活性ガスをキャリアがスとする蒸発濃
縮も可能である。濃縮を効率良く行なうために多段濃縮
缶を用いることもできる。更には限外濾過や逆浸透圧濾
過等の膜濾過による濃縮もできる。
濃縮物として粘稠な液体乃至ペースト状の製品とするこ
ともできるし、更にそれ自体又は多8J類等を添加し凍
結乾燥、噴霧乾燥等の乾燥手段を適用して粉末粒状物等
の製品とすることもできる。
又それ自体の粘結性を利用して、あるいは他の食品質バ
インダー、例えば多糖類を使用して板状、フレーク状あ
るいはケーキ状の成形品とすることもできる。
かくして得られた調味料組成物は、前記(1)式で定義
される吸光度積分値Sが200以下であるとともに、必
須成分としてアミノ酸、たんばく質、糖類及び各種ミネ
ラル分を含有しており、5重量%以上の固形分を含有し
ている。
即ち、吸光度積分値が200以下であることより、調味
料として好ましくない着色成分及びその前駆物質が除去
され、またそれに基づく異味異臭成分が除去されている
前述した主材カキエキス(1)と助材エキス(ii) 
O組合せ及び配合量は、発明の目的である洋食用、オロ
食用及び中華用の複合調味料乃至はスープ、吸物、めん
つゆ、ソース等を含めて、その他のすべての調理食品、
加工食品等に対する調味料等の用途によりで異なるが、
基本的には主材カキエキスのうま味、風味との相性及び
助材そのものの持ち味を相互に引き出すと共に、主材カ
キエキスに対して本来のうま味をひき立て更に前述した
用途向きに主材をしむける助材エキスの基本組合によっ
て異なる。主材カキエキス中が固形分濃度基準で複合調
味料中に50乃至90重i%含有するのがよく更には主
材カキエキス(1)の固形分濃度基準で100重量部に
対してチキンがラエキス、カツオ及び/又はサバエキス
及び昆布エキスの組合せから成る助材エキス(ii)、
チキンがラエキス、カツオ及び/又tdサバエキス、昆
布エキス及び白菜エキス及ヒ/又はグラニユー糖の組合
せから成る助材エキス(ii)及びチキンガラエキス、
カツオ及び/又はサバエキス、昆布エキス、白菜エキス
及び/又はグラニー−糖及び米酢の組合せから取る助材
エキス(ii)をそれぞれ5乃至501i量部、特に1
0乃至3゜it部含含有るのがよい。
また、かかる組成物は、前述した助材エキスを使用して
いる結果、アミノ酸、たんばく質、糖類、及び各種ミネ
ラル分等の有効成分を高濃度で含有しており、カキ本来
の上品でまろやかで且つ繊細なうま味及び風味を有して
いる。
本発明による組成物が上品でまろやかでし73)も繊細
なうま味及び風味を有する事実は結局のところ後述する
例に示す通り官能試験によらざるを得ないが、上記有効
成分を高?1llfで含有している事実はそのクロマト
グラムを参照することにより明らかである。添付図面第
4図、第5図及び第6図は、主材カキエキス原液及び本
願複合組成物液について、活性炭単独を使用して吸光度
積分値がほぼ70となるように処理した主材カキエキス
精製液(第4図)、及び層状フィロケイ酸マグネシウム
と活性炭との組合せを使用して吸光度積分1直が上記と
同じ値となるように処理した主材カキエキス精製M(第
5図)及び同じく複合吸着剤を使用して吸光度積分値が
上記と同じ値となるように処理した複合組成物液の精製
液(第6図)について固形分濃度が5重量係となるよう
に調製し水を展開液及び東洋u達工業株式会社梨rルG
2500PWXLをカラムとして使用した高速液体クロ
マトグラフィーにおけるクロマトグラムを示す。これら
の比較から本発明による組成物では主材カキエキス中の
有効成分がより高濃度に採石されているという事実が明
らかである。第5図のクロマトグラムにおいてピークE
はロイシン及び/又はインロイシンに固Mのピークであ
りピークFはグルタミン酸及び/又はコハク酸忙特有の
ピークであり、ピークG及びHはその他のうま味成分(
他のアミノ酸及び/又は水溶性低分子量蛋白質成分と思
われる)K基づくピークであるがこれらのピークは第4
図の場合に比して顕著に高いことが注目されるべきであ
ろう。
又、特に第2表の結果及びl@5図と!6図とのクロマ
トグラムから本発明による組成物には、カキエキス中の
有効成分に加え、助材エキスの有効成分も充分姉保肩さ
れていることも明らかである。
更K、本発明において脱色精製の処理前に生材カキエキ
ス(1)と助材エキス類(ii)をブレミックスして置
くことが複合エキス物と精製剤との作用効果において上
述した本発明の複合調味料組成物を得る上で有効に作用
していることも注目される。
(実施例) 本発明を次の例で説明する。
本実施例中における各特性の試験方法はっぎのとおりで
ある。
1)吸着剤の比表面積測定方法 自動Blur (比表面積)測定装e (Cario 
Erba社’JJ Sorptomatic 5eri
es 1800)により測定する。
2)固形分濃度測定方法 試料中の不溶分、夾雑物をl15C定貸濾紙でaζ過分
離し、濾液を供試液とした。供試級約1!!を重量既知
の直径約4mのガラス秤量瓶(a、lに採取し、その*
量(b、V)を精秤する。それを105℃に調整した恒
温乾燥器に入れ5時間4繰して恒量となす。デシケータ
−にて放冷後その重t(C,!ii’)を精秤する。
固形分濃悶(重量チ)を次式により算出する。
3)吸光度積分値(S)測定方法 あらかじめ不溶分、夾雑物を分離し、固形分濃度既知の
試料を蒸留水で固形分浸度5重骨係に希釈し供試液とし
た。
供試液の波長400ナノメータから800ナノメ一タ間
の吸光スペクトルを自動記録式分光光度計(日本分光工
業製ダブルビーム・ダブルモノクロメータ分光光度計U
VIDEC650)を用いて次の条件で得る。
標準(対照光路):蒸溜水 スペクトル幅:2.OOnm 時   定   数:0,4秒 波長走査範囲: 800〜400 nm波長スケール:
 40 nm/1M 測定スケール: o、ooo〜5.000吸光度使 用
 セ ル:10%石英セル 吸光度積分値(S)は下記式で表わされるが式中ε(X
)は固形分濃度5重量%の溶液について、厚さ10%の
セルを用いて測定した時の波長Xナノメータに於ける吸
光度を表わし、吸光度積分値(S)の算出は吸収スペク
トル図のイλ分域面積測定だより求める。
4)高速液体クロマトグラフィーによるクロマトグラム
測定方法 あらかじめ不溶分、夾雑物を分離し、固形分濃度既知の
試料を蒸溜水で固形分me5M量φに希釈し供試液とす
る。
供試液のクロマトグラムを高速液体クロマトグラフィー
装置(日本ウォーターズリミテッド社製)を用いて次の
条件で測定する。
カ ラ ム:東洋d達工業裂TSK G2500界几(
親水性ポリマー) 展開液:水 流   速:0.8ml/分 注入量:10μl 圧   力=300〜350PSI 温   度:20℃ 検出器:UV(254nm 1.0AUFS)記録計フ
ルスケール:10mV 5)複合調味料組成物の風味試験方法 試料組成物濃縮物及び固形分5重量%に希釈し供試液と
した。
供試液の風味をよく訓練されたパネル10名の調味料関
係者に10点満点法で評価してもらい、平均点で表わし
た。
実施例1 カキの煮汁(固形分濃度6.2重+i% ) 1200
g、カッオニキス(固形分濃度1.17重量%)351
、トリがラエキス(固形分備IJN1.06[量%)2
20g及び昆布エキス(固形分鑓度0.82′M量%)
200gをステンレス容器にとり、次いで合成層状フィ
ロケイ酸マグネシウムと活性炭を重量比3:1の割合で
混合し、水の存在下で複合化反応を行ない、濾過、乾燥
、粉砕の後処理を行なって、比表面積540 m”/ 
、!ilをMする複合吸看剤粉末25gを加え、30℃
の温度で30分間かきまぜたものをjra 5 C定量
濾紙を用いて濾過し、淡黄色の透明な複合調味料組成物
液を得た(第1工程)。次いでこの組成物液1001t
”21のナス型フラスコに、!: !l)、ロータリー
二/ぐボレーターを用い、減圧下90℃の温度で濃縮し
、158Iの粘稠なコハク色yk有する複合調味料濃縮
物(試料番号PC−1)を得た(第2工程)。
水晶の固形分を測定したところ411重量の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合調
味料組成物として極めて優れた商品価値を有するもので
あった。
実施例2 カキの煮汁(固形分濃度6.21量係)1200g、カ
ッオニキス(固形分濃度1.45重量%)400I、ト
リガラエキス(固形分濃度1.06重量係)300g、
昆布エキス(固形分鑓就0.82i景係)2501、及
び白菜エキス(固形分濃度0.95重量%)200gを
ステンレス容器にとり、次いで実施例1で用いた複合吸
着剤粉末25gを加え、30℃の温度で30分間かきま
ぜたものをA5C定量濾紙を用いて濾過し、淡黄色の透
明な複合調味料組成物液を得た。次いでこの組成物液1
000gを21のナス型フラスコにとり、実施例1と同
様に濃縮し、160gの粘稠なコハク色を府する複合調
味料濃縮物(試料昨号PC−2)を得た。
水晶の固形分を測定したところ39m1%の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合調
味料組成物として極めて優れた商品価値を肩するもので
ありた。
実施例3 カキの煮汁(固形分濃度6.2:itチ)1201、カ
ッオニキス(固形分濃度1.45ffi量%)500g
、トリガラエキス(固形分濃度1.06重量%)400
g、昆布エキス(固形分濃度0.82重量%)300g
、グラニュ糖1.5g及び米酢4.5gをステンレス容
器にとり、次いで実施例1で用いた複合吸着剤粉末25
.9を加え、30℃の温度で30分間かき捷ぜたものを
& 5 C定量濾紙を用いて濾過し、淡黄色の透明な複
合調味料組成物液を得た。
次いでこの組成物液1000gを21のナス型フラスコ
にとり、実施例1と同様に濃縮し、165gの粘稠なコ
ハク色を有する複合調味料濃縮物(試料番号PC−3)
を得た。
水晶の固形分を測定したところ38.5重1の濃度であ
った。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較結
果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合
調味料組成物として極めて優れた商品価値を肩するもの
であった。
実施例4 カキの煮汁(固形分濃度6.2重を係)1200g、カ
ッオニキス(固形分Q度2.56重i%)1450!!
をステンレス容器にとシ、次いで比表面積640m2/
gの合成層状フィロケイ酸マグネシウム60Iを加えて
30℃の温度で30分間かきまぜたものを、A5C定量
濾紙を用いて濾過し、淡黄色の透明な複合調味料組成物
液を得た。次いでこの組成物液1000.Fを実施例1
と同様に濃縮し、200gの粘稠なコハク色を有する複
合調味料濃縮物(試料番号PC−4)を得た。
水晶の固形分を測定したところ42重量%の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトダラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合調
味料組成物として極めて優れた商品価値を有するもので
あった◎ 実施例5 カキの煮汁(固形分濃度6.2重量%)1200g、カ
ッオニキス(固形分d度1.45重量係)500g、ト
リがラエキス(固形分m1度1.06重量%)300g
、昆布エキス(固形分濃度0.82重量%)300、@
、及び白菜エキス(固形分磁度o、9szi%)301
をステンレス容器にとり、次いで639 m2/gの比
表面積をMする合成層状フィロケイ酸マグネシウム(水
沢化学工業製ミズ力ナイトP−1)18gと、活性炭(
武田薬品工業製強力白:*)6.9を加えて30℃の温
度で30分間かきまぜたものをA5C定量濾紙を用いて
濾過し淡黄色の透明な複合調味料組成物液を得た。次い
でこの組成物液1000gを21のナス型フラスコにと
り、実施例1と同様に濃縮し、165Iの粘稠なコハク
色を育する複合調味料濃縮物(試料番号PC−5)を得
た。
水晶の固形分を測定したところ38重量%の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトダラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合調
味料組成物として極めて優れた商品価値を有するもので
あった。
実施例6 カキの煮汁(固形分濃度6.2重量%)1201、カッ
オニキス(固形分濃度1.45重量%)400g、トリ
がラエキス(固形分濃度1.06重量%)300g、昆
布エキス(固形分濃度0.82重社係)250.9.及
び白菜エキス(固形分濃度0.95重f%)200.9
をステンレス容器にとり、次いで639m2/jjの比
表面積を有する合成IZ状フィロケイ酸マグネシウム1
8gと、活性炭6gを加えて、ロータリーエバポレータ
ーを用い、減圧下90℃の温度で濃縮し、吸着剤を含む
210gの粘稠な複合調味料濃縮物を得た。
次いでこの濃縮物を小型遠心分離機(5,0OOG )
を用いて吸着剤を分離除去し170yの粘稠なコハク色
を有する複合調味料濃縮物(試料番号pc−6)を得た
水晶の固形分濃度を測定したところ41重量係の濃度で
あった。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較
結果、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複
合調味料組成物として極めて優れた商品価値を有するも
のであった。
実施例7 実施例1で得た試料番号PC−1の複合調味料濃縮物2
00gを直径30cr11のがラス皿にとり、105℃
に調憬した恒温乾燥器に入れ8時間乾燥しカキエキス固
形品を得た。この固形品を卓上型サンプルミルにて粉砕
し、コノ・り色を有する複合調味料組成物の比較的サラ
リとした粉末(試料番号PC−7)を得た。
本m成物粉末を蒸溜水を用いて5重量係の濃度になるよ
うに溶解したものの吸光スペクトルより算出した吸光度
積分値S、クロマトグラム比較結果、風味試験結果は第
2表に示したとおりであり、複合調味料組成物粉末とし
て極めて優れたものであった。
実施例8 実施例1で得た試料番号PC−1の複合調味料濃縮物液
1580gに乳糖240gを添加し、よく溶解させた後
、フロイント産業l噂裳のスプレードライヤーL型を用
いて複合調味料組成物の乾燥粉末800gを回収した。
次いでこの粉末をフロイント産業■規のTF−MINI
型ローラーコンノfクター小型造粒機を用いて顆粒状複
合調味料(PC−8)7、50 gを回収した。
次いで水晶を水中に分散させたが極めて溶解性に浸れた
顆類品であった。
実施例9 実施例2で得た試料番号PC−2の複合調IJ1i:料
濃縮物液1200.iil金実施例8と同様のスプレー
ドライヤーで乾燥粉末500gを回収した。次いでこの
粉末をフロイント産業(噌與のFL−MINI型フロー
コーター流動層造粒機に入れ、流動させた後次いで95
gの砂糖を溶解させた水浴液をスプレーし、顆粒状の複
合調味料(PC−9)6501を得た。
次いで水晶を水中に分散させたがpc−sと同様に極め
て溶解性に優れた顆粒品であった。
実施例10 カキ身の搾汁(固形分濃度8.5重量%)1200g、
カッオニキス(固形分濃度2.56重量係)500g、
トリがラエキス(固形分濃度1.06重量1)40(l
及び昆布エキス(固形分濃度0.82重i%)300)
i+をステンレス容器にとり、次いで合成層状フィロケ
イ酸マグネシウムと活性炭を重量比2:1の割合で混合
し、水の存在下で複分化反応を行ない、濾過、乾燥、粉
砕の後処理を行なって、比表面積580 m”/gを有
する複合吸着剤粉末30gを加え、30℃の温度で30
分間かきまぜたものをA50定を濾紙を用いて濾過し、
淡黄色の透明な複合調味料組成物液を得た。次いでこの
組成物液1000.51を21のナス型フラスコにとり
、実施例1と同様に濃縮し、185gの粘稠なコハク色
を有する複合調味料濃縮物(試料番号pc−1o)を得
た。
水晶の固形分を測定したところ48重f%の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトグラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合調
味料組成物及び健康食品として極めて優れた商品価値を
有するものであった。
実施例11 カキ身の搾汁(固形分濃度16重i%)1200I、昆
布エキス(固形濃度0.82重量係)1500yをステ
ンレス容器にとり、次いで合成層状フィロケイ酸マグネ
シウムと活性炭を重量比8:1の割合で混合し、水の存
在下で複合化反応を行ない、濾過、乾燥、粉砕の後処理
を行なって、比表面、屓600 m”/i を有する複
合吸着剤粉末20gを加え、30℃の温度で40分間か
きまぜたものを應5C定量濾紙を用いて濾過し、淡黄色
の透明な複合調味料組成物を得た。次いでこの組成物液
1000gを21のナス型フラスコにとり、実施例1と
同様に濃縮し、210gの粘稠なコハク色を有する複合
調味料濃縮物(試料番号PC−11)を得た。
水晶の固形分を測定したところ49重ftチの濃度であ
った。又水晶の吸光度積分値S、クロマトダラム比較結
果及び風味試験結果を第3表に示したとおりであり、複
合調味料及び健康食品として極めて浸れた商品価値を看
するものであった。
実施例12 カキの煮汁(固形分濃度6.2重量係’)1201、サ
バエキス(固形分濃度1.85重量%)25(1アサリ
エキス(固形分濃度1.95重fjk%)3001、昆
布エキス(固形分濃度0,82重f係)300gをステ
ンレス容器にとり、次いで800m2/gの比表面積を
有する合成層状フィロケイ酸マグネシウム(水沢化学工
業製ミズカナイ)P−1)18pと、活性炭(武田薬品
工業製強力白鷺)6Iを加えて30℃の温度で30分間
かきまぜたものをA50定量濾紙を用いて濾過し淡黄色
の透明な複合調味料組成物液を得た。次いでこの組成物
液1000.9を21のナス型フラスコにとり、実施例
1と同様に濃縮し、160gの粘稠なコハク色を有する
複合調味料濃縮物(試料番号PC−12)を得た。
水晶の固形分を測定したところ39重i%の濃度であっ
た。又水晶の吸光度積分値S、クロマトダラム比較結果
、風味試験結果は第2表に示したとおりであり、複合調
味料組成物として極めて優れた商品価値を肩するもので
あった。
比較例1 カキの煮汁(固形分6.2重量%)1201をステンレ
ス容器にとり、639m27gの比表面積を有する合成
層状フィロケイ酸マグネシウム(水沢化学工業製商品名
ミズカナイトP−1)20.!i+を加えて30℃の温
度で30分間かきまぜたものを、A5C定量濾紙を用い
て濾過し、淡黄色の透明なカキエキス液を得た。次いで
このカキエキスを実施例1と同様に濃縮し、140Iの
粘稠な黒褐色を肩するカキエキス濃縮物(試料番号H−
1)を得念。
水晶の固形分濃度を測定したところ43重量係の濃度で
あった。
比較例2 カキの煮汁(固形分濃度6.2重量%)1200I、カ
ッオニキス(固形分濃度1.17重ft、)350g、
トリがラエキス(固形分濃度1.06″i量%)220
.@及び昆布エキス(固形分濃度0.82重tqb)2
00Iをステンレス容器にとり、次いでこの組成液10
00.9を21のナス型フラスコにとり、実施例1と同
様に濃縮し、170gの粘稠な黒褐色をMする複合濃縮
物(試料番号H−2)を得た。
水晶の固形分a度を測定したところ41重量係の濃度で
あった。
(応用例) 本実施例で得られた複合調味料を使って専門の料理人に
洋食、和食及び中華等の代表的な料理及びスープ類を調
理していただき、次いで同様によく項線されたパネルに
よってそれぞれ調理品の味を試食評価した。
・なお本発明による複合調味料の評価を明確にするため
に市販の化学調味料を使った料理の比較例を検討した。
なお使用した化学調味料は市販の化学調味料を固形分濃
度が40重量係となるように水に溶解させた液状物(試
料番号H−3)を用いた。
以上、表4から明らかなように、本発明による天然素材
から成る複合調味料は和食(応用例1−1乃至1−5)
、洋食(応用例2−1乃至2−6)及び中華(応用例3
−1乃至3−6)それぞれの調理品の味評価から少なく
とも従来の化学調味料で味付けした調理品(応用例4−
1乃至4−6)と比較しても同等又はそれ以上の結果が
得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は比較例1に用いた濃縮カキエキスの可視部吸収
スペクトルA、比較例2による濃縮複合エキスの可視部
吸収スペクトルBである。 第2図は本発明実施例1の第1工程にて得た精製複合エ
キスの可視部吸収スペクトルC1実施例1の第2工程に
て得た濃縮複合エキスの可視部吸収ス4クトルDである
。 第3図は本発明実施例に用いた合成層状フィロケイ酸マ
グネシウムのCuKa線によるX−線回折スペクトルで
ある。 第4図は活性炭単独で吸光度積分値Sが70となるよう
に処理した第1工程による主材精製カキエキスの水を展
開液とした高速液体クロマトグラフィーによるクロマト
グラムである。 第5図は本発明実施例1で用いた複合吸着剤で吸光度積
分値Sが70となるように処理した第1工程による主材
精製カキエキスの水を展開液とした高評液体クロマトグ
ラフィーによるクロマトグラムである。 第6図は本発明実施例1で吸光度積分値Sが70となる
ように処理した第1工程における精製複合エキスの水を
展開液とした高速液体クロマトグラフィーによるクロマ
トグラムである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(i)天然産又は養殖産のカキを素材とした主材
    カキエキス、 及び (ii)魚貝類、海藻類、チキンガラ、野菜類及び殻類
    から選択された少なくとも一種の助材エキス、とから成
    り、アミノ酸、蛋白質、糖類及び各種ミネラル分を含有
    し且つ固形分が5重量%以上の脱色複合濃縮組成物であ
    って、下記式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、ε(x)は、固形分濃度5重量%の水溶液につい
    て、厚さ10mmのセルを用いて測定した時の波長xn
    mにおける吸光度を表わす、 で定義される吸光度積分値Sが200以下であることを
    特徴とするカキエキス脱色濃縮物を主材とする複合調味
    料組成物。
  2. (2)助材エキス(ii)の魚貝類エキスがカツオ及び
    /又はサバエキスである特許請求の範囲第1項記載の複
    合調味料組成物。
  3. (3)助材エキス(ii)の海藻類エキスが昆布エキス
    である特許請求の範囲第1項記載の複合調味料組成物。
  4. (4)助材エキス(ii)の野菜類エキスが白菜エキス
    である特許請求の範囲第1項記載の複合調味料組成物。
  5. (5)主材カキエキス(i)が固形分濃度基準で複合調
    味料組成物中に50乃至90重量%含有する特許請求の
    範囲第1項記載の複合調味料組成物。
  6. (6)チキンガラエキス、カツオエキス及び昆布エキス
    の組合せから成る助材エキス(ii)が主材カキエキス
    (i)の固形分濃度基準で100重量部に対して5乃至
    50重量部含有する特許請求の範囲第1項記載の複合調
    味料。
  7. (7)チキンガラエキス、カツオエキス、昆布エキス及
    び白菜エキスの組合せから成る助材エキス(ii)が主
    材エキス(i)の固形分濃度基準で100重量部に対し
    て5乃至50重量部含有する特許請求の範囲第1項記載
    の複合調味料組成物。
  8. (8)チキンガラエキス、カツオエキス、昆布エキス白
    菜エキス及び米酢の組合せから成る助材エキス(ii)
    が主材エキス(i)の固形分濃度基準で100重量部に
    対して5乃至50重量部含有する特許請求の範囲第1項
    記載の複合調味料組成物。
  9. (9)複合調味料組成物が粘性液体である特許請求の範
    囲第1項記載の複合調味料組成物。
  10. (10)複合調味料組成物が粉末乃至は顆粒状成形体で
    ある特許請求の範囲第1項記載の複合調味料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011182723A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Tablemark Co Ltd 新規調味料組成物
WO2018181794A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 味の素株式会社 オイスターソースの製造方法

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