JPS62164660A - 2−スルフアミド安息香酸メチルエステルの製造方法 - Google Patents

2−スルフアミド安息香酸メチルエステルの製造方法

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JPS62164660A
JPS62164660A JP632886A JP632886A JPS62164660A JP S62164660 A JPS62164660 A JP S62164660A JP 632886 A JP632886 A JP 632886A JP 632886 A JP632886 A JP 632886A JP S62164660 A JPS62164660 A JP S62164660A
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JP
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saccharin
methanol
aqueous solution
solid
acid catalyst
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JP632886A
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Akinobu Goudou
郷道 尭信
Takehisa Miyamoto
宮本 武久
Yukio Hashimoto
幸雄 橋本
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はサッカリンとメタノールから2−スルファミド
安息香酸メチルエステルを製造する方法に関する。
2−スルファミド安息香酸メチルエステルは、スルホニ
ルウレア系除草剤の中間原料として用いられる。
〔従来の技術〕
従来、2−スルファミド安息香酸メチルエステルの製造
方法としては、サッカリンとメタノールの混合物に乾燥
した塩化水累ガスを冷却下飽和させた後、加熱反応させ
る方法が知られている( J、 Org、 Chem、
 27. 1703 (1962) )。
また、この従来法によれば、反応液から2−スルファミ
ド安息香酸メチルエステルを取得する方法として、反応
液を濃縮し、過剰のメタノールを除去した後、罐残を酢
酸エチルで処理し、未反応サッカリンをろ別除去し、ろ
液を濃縮した後、メタノール及び水で再結晶する方法を
採用していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の方法において、反応生成物のメタ
ノールによる再結晶精製は、メタノールに対する2−ス
ルファミド安息香酸メチルエステルの溶解度が高いため
、収率が低下するという欠点を有している。
一方、反応生成物の水による再結晶精製は、未反応サッ
カリン及び2−スルファミド安息香酸メチルエステルの
水に対する溶解度が小さいため、精製効果が小さい。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは前記従来技術の欠点を解消するため、種々
検討を重ねた結果、サッカリンとメタノールを酸触媒の
存在下反応せしめた後、反応生成物を弱塩基性水溶液で
処理することによって高品位の2−スルファミド安息香
酸メチルエステルを高収率で製造できることを見い出し
、本発明に到達した。
すなわち、本発明はサッカリンとメタノールを、酸触媒
の存在下反応せしめた後、反応生成物を弱塩基性水溶液
で処理することを特徴とする2−スルファミド安息香酸
メチルエステルの製造方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、原料であるサッカリンとメタノールの
混合割合は、原理的にはサッカリン1モルに対してメタ
ノール1モル以上であれば良いが、実際にはメタノール
に対してサッカリンが溶解しにくいため、特に反応初期
の懸濁液の取扱い面から、通常、サッカリンloo重堡
部ニ対シテ約100から約500重量部のメタノールを
用いることが好ましい。
本発明で用いる好ましい酸触媒は塩酸、硫酸又はベンゼ
ンスルホン酸類である。これらの酸触媒は通常単独で使
用されるが、混合して使用しても良い。酸触媒使用量は
、特に限定されないが、通常、サッカリン100重量部
に対して0.5から20重量部、好ましくは1.0がら
1ott部用いる。従来法では、腐食性の強い多量の乾
燥した塩化水素ガスを冷却下メタノールに飽和するまで
吸収させるので、塩化水素ガスをメタノール550重量
部中で原料サッカリン100重量部に対して200重量
部程度使用することとなり、塩化水素の使用量が極めて
多い。本発明では少量の酸触媒使用量でも反応を進行せ
しめることができる。
ここで、酸触媒使用量は正味の酸の量を言う。
サッカリンとメタ、ノールの反応は通常、加熱下に行な
われる。本発明において、酸触媒の存在下サッカリンと
メタノールの混合物を加熱する温度は通常40から12
0℃の範囲であるが、一般に低温の場合は反応速度が遅
くなる傾向となり実用性に乏しい。一方、高温になると
不純物が多く副生する傾向が認められるので、加熱温度
は50  から100℃の範囲が好ましい。
本発明において酸触媒の存在下、サッカリンとメタノー
ルの混合物を加熱する反応方式は、回分式、半連続式又
は連続式のいずれの手段でも行なうことができる。
次に本発明tこおいて、反応生成物から高品位の2−ス
ルファミド安息香酸メチルエステルを高収率で取得する
方法として、未反応のサッカリンと酸触媒を含む反応生
成物を弱塩基性水溶液で処理することが好適である。処
理は通常、反応生成物と弱塩基性水溶液を混合攪拌する
ことによって行なわれる。
反応生成物は弱塩基性水溶液で処理する前にあらかじめ
、できるだけ濃縮し、過剰のメタノールを回収しておく
ことが、メタノールの損失を防ぐ百から好ましい。
弱塩基性物質としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモ
ニウム、炭酸ナトリウム、アンモニアなどが使用できる
これら弱塩基性物質の反応生成物への添加方式は、通常
水溶液の形で添加されるが、弱塩基性物質をガス状、粉
末状又はスラリー懸濁状態で添加しても良い。
弱塩基性物質の添加量は反応生成物に含まれる酸触媒と
未反応サッカリンを中和するに必要な量以上であり、通
常、仕込んだサッカリンl当爪に対して0.05 k”
> 0.5当量程度である。また、弱塩基性水溶液は通
常、1力1も30重債務濃度で使用される。
なお、弱塩基性物質以外のアルカリ、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどの強塩基性物質を用いると
、生成した2−スルファミド安息香酸メチルエステルが
ケン化し、収率低下をきたす。
本発明において、弱塩基性水溶液で処理されたスラリー
状態の反応生成物は、デカンティション、遠心分離、ろ
過などの方法で、主に2−スルファミド安息香酸メチル
エステルを含む固体と中和された酸触媒及び未反応サッ
カリンの塩を含むろ液に固液分離される。固液分離され
た固体側は直接乾燥しても良いが、製品の品質を向上さ
せるために乾燥工程の前に水でリンス又は水洗する工程
を採用することが好ましい。
なお、固液分離後、ろ液中に含有する未反応サッカリン
塩は、酸を用いて酸析することによってサッカリンとし
て回収できる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 還流冷却器、攪拌装置及び温度計を有する容M 500
 dのガラス製フラスコにサッカリン50F。
メタノール1509及び95%濃硫酸1.58 Fを仕
込む。ウォーターバス上で加熱し、メタノールの還流状
態(内温的62〜66℃)で6時間保つた。次に反応液
を減圧下ロータリー・エバポレーターを用いてメタノー
ルを蒸発させて罐残130 fを得た。この罐残に6.
096炭酸水素ナトリウム水溶液80fを加えて50℃
で30分間攪拌した。
反応生成物はpf(=8.1のスラリー状態になってお
り、これを30℃まで冷却し固液分離した後、固体を水
50g/を用いてリンスし80℃で乾燥した。
得られた固体は53.5f″′C:融点=121.5〜
122.5℃、灰分=0.41重量%、純度=98.9
%(HPLC法)であり、2−スルファミド安息香酸メ
チルエステルの収率は90.0%であった。
実施例2 実施例1と同じ装置にサッカリン50f1メタノール1
50 F及び35%塩酸3.21を仕込む。ウォーター
バス上で加熱し、メタノールの還流状態(内温的62〜
66℃)で4時間保った。
次に反応液を減圧下口−タリー−エバポレーターを用い
てメタノールを蒸発させて罐残135fを得た。この罐
残に炭酸水素アンモニウム5.Ofと水80Fを加えた
後、50℃で30分間攪拌した。反応生成物はスラリー
状態になっており、これを30℃まで冷却し固液分離し
た後、固形分は水5Qg/を用いてリンスし80℃で乾
燥した。
得られた固体は52.7Fで純度=98.5%(HPL
C法)であり、2−スルファミド安息香酸メチルエステ
ルの収率は88.3%であった。
実施例3 還流冷却器、攪拌装置、温度計、ガス導入口及びガス排
出口を有する容[Mのチタン製オートクレーブにサッカ
リンフ5f1 メタノール150 f及び95%濃硫酸
2.32Fを仕込む。オートクレーブの気相部を高純度
窒素ガスで3回置換し、窒素ガスで2kq/d−Gに加
圧した後、オイルバス中で加熱し、反応温度80℃で2
時間保った。
以下、実施例1と同じように処理し、乾燥固体7B、O
fを得た。この得られた固体は純度=98.0%(f−
1PLc法)であり、2−スルファミド安息香酸メチル
エステルの収率は86.7%であつた。
実施例4 ′ 実施例1と同じ装置にサッカリン50g、メタノール1
50 f 及ヒp−トルエンスルホン酸・−水塩2.O
fを仕込む。
以下、実施例1と同じように処理し、乾燥固体53.O
fを得た。この得られた固体は純度=98.2%(f(
PLC法)であり、2−スルファミド安息香酸メチルエ
ステルの収率は88.5%であった。
実施例5 実施例1と同じ装置に実施例4と同じ仕込み条件でサッ
カリン、メタノール、酸触媒を仕込む。ウォーターバス
上で加熱しメタノール還流状態(内温的62〜66℃)
で6時間保った。
次に反応液を減圧下口−タリー・エバポレーターを用い
てメタノールを蒸発させ、罐残105fを得た。この罐
残に4.0%炭酸アンモニウム<NH3:30%書堝ざ
O)水溶液100yを加えて50℃で30分間攪拌した
。スラリー状の反応生成物を20℃まで冷却し固液分q
tシた後、固形分は水120!で洗浄し、再び固液分離
した後、固形分を80℃で乾燥した。
得られた固体は51.1gで純度= 98.9 % (
HPLC法)であり、2−スルファミド安息香酸メチル
エステルの収率は86.0%であった。
実施例6 実施例1と同じ装置に実施例2と同じ仕込み条件でサッ
カリン、メタノール、酸触媒を仕込む。以下、実施例1
と同じように処理し、罐残70yを得た。この罐残に1
.2%アンモニア水溶液115Iを加えて50℃で30
分間攪拌した。スラリー状の反応生成物を20℃まで冷
却し、固液分離して固形分65Fを得た。なお、固液分
離したろ液のpH= 8.3であった。固形分は水65
Fで洗浄し80℃で乾燥した。
得られた固体は50.61で純度= 98.8% (H
PLC法)であり、2−スルファミド安息香酸メチルエ
ステルの収率は85.1%であった。
比較例1 還流冷却器、攪拌装置、温度計、ガス導入口及びガス排
出口を有する容積14’のガラス製フラスコにサッカリ
ン50g、メタノール150fヲ仕込む。水浴中で30
℃以下に冷却しながら、乾燥した塩化水素ガスを少量ず
つ注意して1時間吹込む。この時点で反応液量は295
ノあり、塩化水素ガスが959吸収された。
次に塩化水素ガスを吸収したスラリー状態の反応液を注
意しながら加熱昇温し、メタノールの還流状態(内温的
68℃)で4時間保った。この間、還流冷却器の上部か
ら塩化水素ガスが排出した。4時間後の反応液量は20
31であり、塩化水素ガスは約92f系外へ放出した。
反応液に炭酸水素ナトリウム3.6fを添加した後、減
圧下口−タリー・エバポレーターヲ用いて濃縮し、メタ
ノールを蒸発させ罐残1459を得た。この罐残を30
℃まで冷却し、スラリーな固液分離して固形分571を
得た。この固形分にメタノール571を加え、60℃ま
で加熱して固形分を溶解し、再び30℃まで冷却し、ス
ラリーを固液分離して固形分43Fを得た。この固形分
を80℃で乾燥し乾燥固体37Fを得た。
この得られた固体は灰分=6.5重量%、純度=91.
5%(HPLC法ただし、灰分のみ濃度補正した)であ
り、2−スルファミド安息香酸メチルエステルの収率は
57.6%であった。
比較例2 実施例1と同じ装置を用いて、実施例2と同じ条件で反
応−濃縮処理を行ない、罐残70 Fを得た。この罐残
に2.5%水酸化ナトリウム水溶液120 fを加え5
0℃で30分間攪拌した。スラリー状の反応生成物を2
0℃まで冷却し固液分離して、固形分561を得た。な
お、固液分離したろ液のpH= 3.3であった。固形
分は水56fで洗浄し80℃で乾燥した。
得られた固体は40.59で純度=98.5%(f(P
LC法)であり、2−スルファミド安息香酸メチルエス
テルの収率は67.9%であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来法に比べ簡単な操作で高収率かつ
高品位の2−スルファミド安息香酸メチルエステルが得
られる。従って、本発明は工業的に僅れた方法である。
ζ3許出願人東し株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. サッカリンとメタノールを酸触媒の存在下反応せしめた
    後、反応生成物を弱塩基性水溶液で処理することを特徴
    とする2−スルファミド安息香酸メチルエステルの製造
    方法。
JP632886A 1986-01-17 1986-01-17 2−スルフアミド安息香酸メチルエステルの製造方法 Pending JPS62164660A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110437112A (zh) * 2019-09-19 2019-11-12 河北兴柏农业科技有限公司 一种甲酰氨基嘧磺隆或其衍生物中间体的制备方法

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