JPS62162360A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPS62162360A JPS62162360A JP61003481A JP348186A JPS62162360A JP S62162360 A JPS62162360 A JP S62162360A JP 61003481 A JP61003481 A JP 61003481A JP 348186 A JP348186 A JP 348186A JP S62162360 A JPS62162360 A JP S62162360A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、電界効果トランジスタを有する半導体装置お
よびその製造方法に関する。
よびその製造方法に関する。
電界効果トランジスタ(FET)は、二つの電極(ソー
ス、ドレイン)間の電流通路の導電率を第3ff!極(
ゲート)によって変化させ電流を制御するトランジスタ
である。従来の電界効果トランジスタ(例えば特公昭5
1−74035号参照。)においては、電流の通路とな
る半導体基板の表面近傍に不純物が例えばイオン打込み
技術により高濃度に導入されている。この不純物導入は
、素子のしきい電圧を所望の値に設定することを主な目
的としている。しかし、従来の電界効果トランジスタで
は、この高濃度不純物層の存在によって、キャリア(電
子/正孔)の移動度が低下し、素子の伝達コンダクタン
スg1.lの向上が妨げられているという問題点があっ
た。
ス、ドレイン)間の電流通路の導電率を第3ff!極(
ゲート)によって変化させ電流を制御するトランジスタ
である。従来の電界効果トランジスタ(例えば特公昭5
1−74035号参照。)においては、電流の通路とな
る半導体基板の表面近傍に不純物が例えばイオン打込み
技術により高濃度に導入されている。この不純物導入は
、素子のしきい電圧を所望の値に設定することを主な目
的としている。しかし、従来の電界効果トランジスタで
は、この高濃度不純物層の存在によって、キャリア(電
子/正孔)の移動度が低下し、素子の伝達コンダクタン
スg1.lの向上が妨げられているという問題点があっ
た。
本発明の目的は、電界効果トランジスタを有する半導体
装置において、所望のしきい電圧を得ると共に、キャリ
アの移動度の低下を低減し、伝達コンダクタンスを向上
させることができる半導体装置およびその製造方法を提
供することにある。
装置において、所望のしきい電圧を得ると共に、キャリ
アの移動度の低下を低減し、伝達コンダクタンスを向上
させることができる半導体装置およびその製造方法を提
供することにある。
電界効果トランジスタ(例えばSi基板上に形成された
MOSFET)において、電流の通路となるSi基板表
面近傍の反転層は、一般に、Si基板表面から約100
人の厚さをもつ。MOSFETのしきい電圧は、一般に
、Si基板表面から約1−程度の深さまでの不純物の濃
度により決定される。以上の2点から、Si基板表面の
極く薄い100〜300人程度の領域膜厚純物の濃度の
みを低くくすることにより(キャリアすなわち電流の流
れる部分の不純物濃度を低くする)キャリア移動度の大
きい、すなわち伝達コンダクタンスgI11が大きく、
かつ素子のしきい電圧VTHが所望の値をもつ電界効果
トランジスタを実現することができる。
MOSFET)において、電流の通路となるSi基板表
面近傍の反転層は、一般に、Si基板表面から約100
人の厚さをもつ。MOSFETのしきい電圧は、一般に
、Si基板表面から約1−程度の深さまでの不純物の濃
度により決定される。以上の2点から、Si基板表面の
極く薄い100〜300人程度の領域膜厚純物の濃度の
みを低くくすることにより(キャリアすなわち電流の流
れる部分の不純物濃度を低くする)キャリア移動度の大
きい、すなわち伝達コンダクタンスgI11が大きく、
かつ素子のしきい電圧VTHが所望の値をもつ電界効果
トランジスタを実現することができる。
すなわち、本発明は、半導体層(半導体基板を含む)の
表面に形成された電界効果トランジスタを有する半導体
装置において、上記半導体層内の電流の流れる領域(電
流通路領域と称する)の全不純物濃度(p型不純物濃度
およびN型不純物濃度の総和を意味する)を、該半導体
層の他の領域の全不純物濃度よりも低く制御することに
より、所望のしきい電圧値と、高い伝達コンダクタンス
gl11とを同時に実現する半導体装置を提供するもの
である。
表面に形成された電界効果トランジスタを有する半導体
装置において、上記半導体層内の電流の流れる領域(電
流通路領域と称する)の全不純物濃度(p型不純物濃度
およびN型不純物濃度の総和を意味する)を、該半導体
層の他の領域の全不純物濃度よりも低く制御することに
より、所望のしきい電圧値と、高い伝達コンダクタンス
gl11とを同時に実現する半導体装置を提供するもの
である。
第1図は、本発明の一実施例のnチャネルMO8FET
の断面図である。図において、1はp型不純物がドープ
されたp )!:!S L基板、2.3はn型の高濃度
不純物層から構成されるソース、ドレイン領域、4はゲ
ート電極、5はゲート酸化膜、6はSi基板1の表面近
傍の電流通路領域に形成された全不純物濃度N、の低い
低濃度不純物層、7はゲート電極がしきい電圧にちょう
どバイアスされたときの空乏層を示す。
の断面図である。図において、1はp型不純物がドープ
されたp )!:!S L基板、2.3はn型の高濃度
不純物層から構成されるソース、ドレイン領域、4はゲ
ート電極、5はゲート酸化膜、6はSi基板1の表面近
傍の電流通路領域に形成された全不純物濃度N、の低い
低濃度不純物層、7はゲート電極がしきい電圧にちょう
どバイアスされたときの空乏層を示す。
本実施例において、MOSFETのしきい電圧vT■は
ほぼ次式で表わされる。
ほぼ次式で表わされる。
VTIIzφI4s+2φF+ −2ES(INA
2?r (1)CO ここで、φM8はゲート電極材料と基板Siとの仕事関
数差、φFはフェルミ電圧、COは単位ゲート容量、E
sはSiの誘電率、qは単位電荷量。
2?r (1)CO ここで、φM8はゲート電極材料と基板Siとの仕事関
数差、φFはフェルミ電圧、COは単位ゲート容量、E
sはSiの誘電率、qは単位電荷量。
N^はp型Si基板1の不純物濃度、正確にはゲート電
極4直下のp型Si基板1の空乏層7内の部分の不純物
濃度である。
極4直下のp型Si基板1の空乏層7内の部分の不純物
濃度である。
第1図の実施例において、ゲート電極材料として、例え
ば集積回路技術でよく使用されるN型の不純物を含んだ
多結晶SLを使用した場合には、式(1)のφMSの値
は一〇、9V、2φFは約0,6Vとなるため、nチャ
ネルMO8FETにおいてスイッチング動作が可能なエ
ンハンスメント型の素子(VTR>0.5V)を実現す
るためlc、si基板1の不純物濃度N^は下記の式を
満たすように選ばなければならない。
ば集積回路技術でよく使用されるN型の不純物を含んだ
多結晶SLを使用した場合には、式(1)のφMSの値
は一〇、9V、2φFは約0,6Vとなるため、nチャ
ネルMO8FETにおいてスイッチング動作が可能なエ
ンハンスメント型の素子(VTR>0.5V)を実現す
るためlc、si基板1の不純物濃度N^は下記の式を
満たすように選ばなければならない。
ここで、ゲート酸化膜厚T。Xを25nmとすると、式
NA >6.12X10” (■−3)と極めて高濃
度のp型不純物を含んだSi基板を使用しなればならな
い。
NA >6.12X10” (■−3)と極めて高濃
度のp型不純物を含んだSi基板を使用しなればならな
い。
第2図は1式(2)よりゲート酸化膜厚T。Xと、素子
のしきい電圧VT11を0.5VにするためのSi基板
1の不純物濃度NAの値との関係を示したもので1図か
ら明らかなように、MOSFETの性能を向上させるた
めに膜厚TaXを薄くしてゆくと、NAの値は(”ro
x)−”に比例して急激に大きくなる。すなわち、高性
能集積回路用素子を実現するためには、NAの値の大き
なSi基板を使う必要がある。
のしきい電圧VT11を0.5VにするためのSi基板
1の不純物濃度NAの値との関係を示したもので1図か
ら明らかなように、MOSFETの性能を向上させるた
めに膜厚TaXを薄くしてゆくと、NAの値は(”ro
x)−”に比例して急激に大きくなる。すなわち、高性
能集積回路用素子を実現するためには、NAの値の大き
なSi基板を使う必要がある。
ここで、第1図の低濃度不純物層6は、その層中に含ま
れる不純物の量が少ないので、素子のしきい電圧に与え
る影響は小さい。したがって、素子のしきい電圧はほぼ
(2)式で決まると考えてよい。
れる不純物の量が少ないので、素子のしきい電圧に与え
る影響は小さい。したがって、素子のしきい電圧はほぼ
(2)式で決まると考えてよい。
他方、MOSFETの伝達コンダクタンスgmを決める
キャリア(nチャネルMO3FETの場合は電子)の移
動度μ6は、Si基板表面近傍の全不純物濃度NTとの
関係で、第3図に示される値となる(但し、室温の場合
)。したがって、従来のMOSFETにおける、キャリ
アの流れるSi基板表面近傍のNTが、Si基板のNA
より大きい(もしくはほぼ同一の)素子では、例えばT
ox = 25nmの場合のSi基板の他の領域のNA
の値6、12 X 10”■−3を考えると、μ6は7
00cII12/V−sec以下となりNt=IQ”a
n−’の場合(μ6=1300C!It” / V−s
ec)に比べて、jLeの値は約1/2に低下し、前に
も述べたように、素子の伝達コンダクタンスg、、lが
低下してしまうという問題があった。
キャリア(nチャネルMO3FETの場合は電子)の移
動度μ6は、Si基板表面近傍の全不純物濃度NTとの
関係で、第3図に示される値となる(但し、室温の場合
)。したがって、従来のMOSFETにおける、キャリ
アの流れるSi基板表面近傍のNTが、Si基板のNA
より大きい(もしくはほぼ同一の)素子では、例えばT
ox = 25nmの場合のSi基板の他の領域のNA
の値6、12 X 10”■−3を考えると、μ6は7
00cII12/V−sec以下となりNt=IQ”a
n−’の場合(μ6=1300C!It” / V−s
ec)に比べて、jLeの値は約1/2に低下し、前に
も述べたように、素子の伝達コンダクタンスg、、lが
低下してしまうという問題があった。
上述の如く、第1図に示した実施例によれば。
キャリアが流れるSi基板表面に全不純物濃度NTの低
い低濃度不純物層6を設けることにより、キャリアの移
動度μ。の大きな、すなわち素子の伝達コンダクタンス
glllが大きく、シかもスイッチング動作が可能なエ
ンハンスメント型MO3FETを実現することができた
。
い低濃度不純物層6を設けることにより、キャリアの移
動度μ。の大きな、すなわち素子の伝達コンダクタンス
glllが大きく、シかもスイッチング動作が可能なエ
ンハンスメント型MO3FETを実現することができた
。
なお、7第1図の説明で述べたように、素子のしきい電
圧を決定するSi基板1の不純物濃度N^は、正確には
ゲート電極4の下の部分の空乏層7の内部におけるNA
の値であり、空乏層内部と空乏層外部のNAが異なって
いる場合でも上記議論は全く変わらないことは明らかで
ある。
圧を決定するSi基板1の不純物濃度N^は、正確には
ゲート電極4の下の部分の空乏層7の内部におけるNA
の値であり、空乏層内部と空乏層外部のNAが異なって
いる場合でも上記議論は全く変わらないことは明らかで
ある。
第4図は、pチャネルMO3FETにおいて本発明を実
施した他の実施例を示す断面図である。
施した他の実施例を示す断面図である。
本実施例において、1′はn型のSi基板、2′および
3′はp型窩濃度不純物層よりなるソース。
3′はp型窩濃度不純物層よりなるソース。
ドレイン領域、4′は例えばn型の多結晶Siから形成
されたゲート電極、5′はゲート酸化膜、6′はエンハ
ンスメン1〜型MO8FETを形成するために設けられ
たp型の低濃度不純物層である。
されたゲート電極、5′はゲート酸化膜、6′はエンハ
ンスメン1〜型MO8FETを形成するために設けられ
たp型の低濃度不純物層である。
なお、本実施例においては、所望のしきい電圧値(例え
ばVru=−0,5V)を得るために、n型の多結晶S
iをゲート電極材料に使った場合、n型のSi基板1′
の表面をp型化する必要のあることは周知のことである
。本実施例の特徴は、第5図に示すように、このSi基
板の表面に形成したp型不純物層をn型基板Siの不純
物濃度NDを相殺する形で該NDの値より大きなNAの
不純物を表面にドープする従来の構造と異なり、Noを
含まないSi基板表面に所望のNAをもつ不純物層を形
成することである。本実施例において、Si基板表面に
おける実効的なp型不純物濃度NA8は、従来素子と同
じであり、したがって、素子のしきい電圧値は従来と同
一となる。ところが、Si基板表面のキャリア(本実施
例では正孔)が流れる電流通路での全不純物濃度NTの
値は従来素子と本発明とでは下式のようになる。
ばVru=−0,5V)を得るために、n型の多結晶S
iをゲート電極材料に使った場合、n型のSi基板1′
の表面をp型化する必要のあることは周知のことである
。本実施例の特徴は、第5図に示すように、このSi基
板の表面に形成したp型不純物層をn型基板Siの不純
物濃度NDを相殺する形で該NDの値より大きなNAの
不純物を表面にドープする従来の構造と異なり、Noを
含まないSi基板表面に所望のNAをもつ不純物層を形
成することである。本実施例において、Si基板表面に
おける実効的なp型不純物濃度NA8は、従来素子と同
じであり、したがって、素子のしきい電圧値は従来と同
一となる。ところが、Si基板表面のキャリア(本実施
例では正孔)が流れる電流通路での全不純物濃度NTの
値は従来素子と本発明とでは下式のようになる。
NT(従来素子) = 2 No+ NAeNt(本実
施例)=NA− 明らかに本実施例においてNTは低く、したがって大き
な伝達コンダクタンスをもつエンハンスメント型pチャ
ネルMO8FETを実現することができる。
施例)=NA− 明らかに本実施例においてNTは低く、したがって大き
な伝達コンダクタンスをもつエンハンスメント型pチャ
ネルMO8FETを実現することができる。
第6図(a)〜Ca)は、本発明の製造方法の一実施例
を示す工程断面図である。
を示す工程断面図である。
まず、第6図(a)に示すように、p型Si基板1(不
純物濃度約10”C1m−’のp型不純物例えばB(ボ
ロン)を含む)のMOSFETを形成する部分に、該M
O5FETのしきい電圧を制御するためのp型不純物層
8を例えばイオン打込み技術により形成する。その後、
Si基板1の表面を水蒸気雰囲気中で1例えば、920
℃、6気圧で30分ウェット酸化を行なうと、厚さ約1
0Or+mの酸化膜9が形成される。このウェット酸化
により形成された酸化膜9には、公知のように、該酸化
膜9と接するSi基板1の表面近傍のp型不純物(ボロ
ン)が吸収されるため、該Si基板1の表面近傍のボロ
ンの不純物濃度は、急激に減少しく約1/10の濃度)
、表面から約70niの浅い領域に低濃度不純物層6が
形成される(第6図(b))。
純物濃度約10”C1m−’のp型不純物例えばB(ボ
ロン)を含む)のMOSFETを形成する部分に、該M
O5FETのしきい電圧を制御するためのp型不純物層
8を例えばイオン打込み技術により形成する。その後、
Si基板1の表面を水蒸気雰囲気中で1例えば、920
℃、6気圧で30分ウェット酸化を行なうと、厚さ約1
0Or+mの酸化膜9が形成される。このウェット酸化
により形成された酸化膜9には、公知のように、該酸化
膜9と接するSi基板1の表面近傍のp型不純物(ボロ
ン)が吸収されるため、該Si基板1の表面近傍のボロ
ンの不純物濃度は、急激に減少しく約1/10の濃度)
、表面から約70niの浅い領域に低濃度不純物層6が
形成される(第6図(b))。
次に、酸化膜9を化学的エツチング法等を用いて除去し
た後、酸化により新たにMOSFETのゲート絶縁膜と
なるゲート酸化膜5を形成する。
た後、酸化により新たにMOSFETのゲート絶縁膜と
なるゲート酸化膜5を形成する。
ゲート酸化膜5の上に良酒電性のゲート電極材料例えば
n型多結晶Si層を被着し、ゲート電極となる部分のみ
を残してエツチングにより除去し、MOSFETのゲー
ト電極4を形成する。その後ゲート電極4をイオン打込
みのマスクとして、n型不純物を導入し、n型ソース、
ドレイン領域2.3を形成する(第6図(C))。
n型多結晶Si層を被着し、ゲート電極となる部分のみ
を残してエツチングにより除去し、MOSFETのゲー
ト電極4を形成する。その後ゲート電極4をイオン打込
みのマスクとして、n型不純物を導入し、n型ソース、
ドレイン領域2.3を形成する(第6図(C))。
第7図(a)、(b)は、第6図の実施例により形成し
たnチャネルMO5FETの電流特性を測定した結果を
従来と比較して示す図である。MOSFETの条件は、
従来および本発明共に、ゲート酸化膜厚が8.4nm、
ソース、ドレイン領域の間隔が0.95岬であり、表面
近傍の不純物濃度は従来が10”cm−”、本発明が1
015印−3である。この図から、本発明を実施した素
子は、従来の素子と比べて伝達コンダクタンスが2倍以
上となっていることがわかる。
たnチャネルMO5FETの電流特性を測定した結果を
従来と比較して示す図である。MOSFETの条件は、
従来および本発明共に、ゲート酸化膜厚が8.4nm、
ソース、ドレイン領域の間隔が0.95岬であり、表面
近傍の不純物濃度は従来が10”cm−”、本発明が1
015印−3である。この図から、本発明を実施した素
子は、従来の素子と比べて伝達コンダクタンスが2倍以
上となっていることがわかる。
第8図(a)〜(c)は、本発明の製造方法の別の実施
例を示す工程断面図である。
例を示す工程断面図である。
まず、第8図(a)に示すように、n型の不純物を含む
Si基板1′の表面に、p型の不純物を含むSi層6“
を例えば分子線エピタキシャル法により被着させる。こ
のSL層6′を形成する場合、例えば1100℃の高温
処理を必要とするような通常のエピタキシャル技術を用
いると、Si基板1′中のn型不純物が、エピタキシャ
ル層61の中にも拡散してくるため、分子線エピタキシ
ャル等の低温の方法で形成するのが望ましい。例えば。
Si基板1′の表面に、p型の不純物を含むSi層6“
を例えば分子線エピタキシャル法により被着させる。こ
のSL層6′を形成する場合、例えば1100℃の高温
処理を必要とするような通常のエピタキシャル技術を用
いると、Si基板1′中のn型不純物が、エピタキシャ
ル層61の中にも拡散してくるため、分子線エピタキシ
ャル等の低温の方法で形成するのが望ましい。例えば。
基板温度を500〜600°Cに保ち、10”” To
rr程度の真空条件でSiを成長させると、0.1〜l
nm/秒の速度で成長させることができる。
rr程度の真空条件でSiを成長させると、0.1〜l
nm/秒の速度で成長させることができる。
次に、第8図(b)に示すように、エピタキシャルSL
層61の表面に酸化膜あるいは絶縁膜5′をゲート絶縁
膜として形成する。このゲート絶縁膜5′の形成におい
てもSi基板1′中の不純物の移動を抑えるため低温で
行なうことが望ましい。加圧雰囲気で酸化を行なうこと
により、低温においても容易に酸化膜を形成することが
できる。
層61の表面に酸化膜あるいは絶縁膜5′をゲート絶縁
膜として形成する。このゲート絶縁膜5′の形成におい
てもSi基板1′中の不純物の移動を抑えるため低温で
行なうことが望ましい。加圧雰囲気で酸化を行なうこと
により、低温においても容易に酸化膜を形成することが
できる。
以下、第6図の実施例と同様にして、ゲート電極4′、
ソース、ドレイン領域2′、3′(本実施例では、pチ
ャネルMO5FETであるので、p型の不純物層)を形
成する。
ソース、ドレイン領域2′、3′(本実施例では、pチ
ャネルMO5FETであるので、p型の不純物層)を形
成する。
第9図(a)〜(d)は、第7図の実施例で行なった分
子線エピタキシャル法を用いて相補型MO3CC−MO
8)を形成した実施例を示す工程断面図である。
子線エピタキシャル法を用いて相補型MO3CC−MO
8)を形成した実施例を示す工程断面図である。
まず、第9図(a)に示すように、不純物濃度1010
1sa’のp型Si基板21に、深さ約31!mのn型
ウェル22を形成する。その後、素子分離のためにp型
不純物をイオン打込みにより選択的に導入し、P型不純
物vI24.24’、 24’を形成し、次イテ該素子
分離領域に厚さ約1−の厚い酸化膜23.23′。
1sa’のp型Si基板21に、深さ約31!mのn型
ウェル22を形成する。その後、素子分離のためにp型
不純物をイオン打込みにより選択的に導入し、P型不純
物vI24.24’、 24’を形成し、次イテ該素子
分離領域に厚さ約1−の厚い酸化膜23.23′。
23′を形成する。
次に、第9図(b)に示すように、nチャネルMO5F
ETおよびpチャネル間O8FETのしきい電圧VT+
+を制御するために、イオン打込みにより例えばp型の
不純物層(不純物濃度lo i G〜to”■−3)2
5.26をそれぞれ形成する。その後、基板温度を約6
00℃に保ち、分子線エピタキシャル法を用いて不純物
を含まないS1層27.27′を約1人/秒の速度で、
SL基板21上に厚さ15nm成長させる。
ETおよびpチャネル間O8FETのしきい電圧VT+
+を制御するために、イオン打込みにより例えばp型の
不純物層(不純物濃度lo i G〜to”■−3)2
5.26をそれぞれ形成する。その後、基板温度を約6
00℃に保ち、分子線エピタキシャル法を用いて不純物
を含まないS1層27.27′を約1人/秒の速度で、
SL基板21上に厚さ15nm成長させる。
次に、第9図(c)に示すように、酸素雰囲気中、92
0℃、6気圧の条件で30分酸化すると、Si層27.
27′上にHさ約10nmのゲート酸化膜28.28′
が形成されると共に、Si層27.27′の厚さはこの
酸化により約10nmとなる。その後、酸化膜28.2
8′上に例えば厚さ300nmの多結晶Si膜を選択的
に形成し、ゲート電極29.29′を形成する。
0℃、6気圧の条件で30分酸化すると、Si層27.
27′上にHさ約10nmのゲート酸化膜28.28′
が形成されると共に、Si層27.27′の厚さはこの
酸化により約10nmとなる。その後、酸化膜28.2
8′上に例えば厚さ300nmの多結晶Si膜を選択的
に形成し、ゲート電極29.29′を形成する。
次に、第9図(d)に示すように、nチャネルMO3F
ET部分33にはn+型ソース、ドレイン領域30.3
1を、またpチャネルMO8FET部分34にはp+型
ソース、ドレイン領域30′、31′を、ゲート電極2
9.29′をそれぞれマスクとしてイオン打込み法によ
り形成する。この後、層間絶縁膜32を被着し、該層間
絶縁膜32のゲートまたはドレインの所望の位置に電極
引出し用の穴を選択的に開け、例えばM等の導電材料に
より相互配線(図示せず)を設け、C−MOSを構成し
た。本実施例において作成したC−MOSにおいても、
上記実施例と同様に伝達コンダクタンスを向上させるこ
とができた。
ET部分33にはn+型ソース、ドレイン領域30.3
1を、またpチャネルMO8FET部分34にはp+型
ソース、ドレイン領域30′、31′を、ゲート電極2
9.29′をそれぞれマスクとしてイオン打込み法によ
り形成する。この後、層間絶縁膜32を被着し、該層間
絶縁膜32のゲートまたはドレインの所望の位置に電極
引出し用の穴を選択的に開け、例えばM等の導電材料に
より相互配線(図示せず)を設け、C−MOSを構成し
た。本実施例において作成したC−MOSにおいても、
上記実施例と同様に伝達コンダクタンスを向上させるこ
とができた。
以上説明したように、本発明の半導体装置によれば、所
望のしきい電圧を得ると共に、キャリアの移動度の低下
を低減し、伝達コンダクタンスを向上させることができ
る。また、このような高性能の半導体装置は、従来の製
造方法を応用し、製造プロセスを複雑にすることなく、
容易に実現することができる。
望のしきい電圧を得ると共に、キャリアの移動度の低下
を低減し、伝達コンダクタンスを向上させることができ
る。また、このような高性能の半導体装置は、従来の製
造方法を応用し、製造プロセスを複雑にすることなく、
容易に実現することができる。
第1図は本発明の一実施例のnチャネルMO3FETの
断面図、第2図はゲート酸化膜厚と、Si基板の不純物
濃度との関係を示す図、第3図はキャリアの移動度とS
i基板の全不純物濃度との関係を示す図、第4図は本発
明の別の実施例のpチャネルMO3FETの断面図、第
5図は第4図の実施例を説明するための図、第6図(a
)〜(Q)は本発明の製造方法の一実施例を示す工程断
面図、第7図(a)、(b)はそれぞれ従来および第6
図の実施例の電流特性を測定した結果を示す図、第8図
(a)〜(Q)は本発明の製造方法の別の実施例を示す
工程断面図、第9図(a)〜(d)はC−MOSの製造
工程断面図である。 1.21・・・p形Si基板 1′・・・n型Si基板 2.3・・・n型ソース、ドレイン領域2′、3′・・
・p型ソース、ドレイン領域4.4′・・・ゲート電極 5.5′、29,29′・・・ゲート酸化膜6.6′、
6“・・・低濃度不純物層 7・・・空乏層 8・・・p型不純物層 9・・・酸化膜 22・・・n型ウェル 23.23′、23“・・・素子分離用酸化膜24.2
4′、24“・・・p型不純物層25.26・・・p型
不純物層 27.27′・・・Si層 28.28′・・・酸化膜 30.31・・・n+型ソース、ドレイン領域30′、
31’・・・p1型ソース、ドレイン領域32・・・層
間絶縁膜
断面図、第2図はゲート酸化膜厚と、Si基板の不純物
濃度との関係を示す図、第3図はキャリアの移動度とS
i基板の全不純物濃度との関係を示す図、第4図は本発
明の別の実施例のpチャネルMO3FETの断面図、第
5図は第4図の実施例を説明するための図、第6図(a
)〜(Q)は本発明の製造方法の一実施例を示す工程断
面図、第7図(a)、(b)はそれぞれ従来および第6
図の実施例の電流特性を測定した結果を示す図、第8図
(a)〜(Q)は本発明の製造方法の別の実施例を示す
工程断面図、第9図(a)〜(d)はC−MOSの製造
工程断面図である。 1.21・・・p形Si基板 1′・・・n型Si基板 2.3・・・n型ソース、ドレイン領域2′、3′・・
・p型ソース、ドレイン領域4.4′・・・ゲート電極 5.5′、29,29′・・・ゲート酸化膜6.6′、
6“・・・低濃度不純物層 7・・・空乏層 8・・・p型不純物層 9・・・酸化膜 22・・・n型ウェル 23.23′、23“・・・素子分離用酸化膜24.2
4′、24“・・・p型不純物層25.26・・・p型
不純物層 27.27′・・・Si層 28.28′・・・酸化膜 30.31・・・n+型ソース、ドレイン領域30′、
31’・・・p1型ソース、ドレイン領域32・・・層
間絶縁膜
Claims (6)
- (1)半導体層の表面に形成された電界効果トランジス
タを有する半導体装置において、上記半導体層内の電流
通路領域の全不純物濃度が、該半導体層内の他の領域の
全不純物濃度に比べて低くなっていることを特徴とする
半導体装置。 - (2)上記半導体層の表面に絶縁膜を介してゲート電極
が形成されており、該ゲート電極直下の上記半導体層表
面近傍が上記電流通路領域であることを特徴とする特許
請求範囲第1項記載の半導体装置。 - (3)上記電流通路領域が、上記半導体層の他の領域の
導電型と同じ導電型の不純物のみを含むことを特徴とす
る特許請求範囲第1項または第2項記載の半導体装置。 - (4)半導体層の表面に形成された電界効果トランジス
タを有する半導体装置の製造方法において、上記半導体
層に第1導電型もしくは第2導電型の不純物を導入する
第1の工程と、上記半導体層の全不純物濃度よりも低い
全不純物濃度の電流通路領域を形成する第2の工程とを
具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (5)上記第1の工程を行なった後、上記第2の工程に
おいて、上記半導体層の表面を酸化して酸化膜を形成す
ることにより上記半導体層の表面近傍の不純物を該酸化
膜に吸収させて上記全不純物濃度の低い電流通路領域を
形成することを特徴とする特許請求範囲第4項記載の半
導体装置の製造方法。 - (6)上記第2の工程において、上記半導体層の表面に
全不純物濃度の低い層を被着することにより上記全不純
物濃度の低い電流通路領域を形成することを特徴とする
特許請求範囲第4項記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61003481A JPH0638497B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61003481A JPH0638497B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62162360A true JPS62162360A (ja) | 1987-07-18 |
JPH0638497B2 JPH0638497B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=11558526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61003481A Expired - Lifetime JPH0638497B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638497B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63169059A (ja) * | 1987-01-06 | 1988-07-13 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JPH03209876A (ja) * | 1990-01-12 | 1991-09-12 | Mitsubishi Electric Corp | 微小なmis型fetとその製造方法 |
CN113394102A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-09-14 | 上海华力集成电路制造有限公司 | Nmos器件制造方法和nmos器件 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5633881A (en) * | 1979-08-29 | 1981-04-04 | Hitachi Ltd | Manufacture of semiconductor device |
JPS59151464A (ja) * | 1983-02-17 | 1984-08-29 | Nec Corp | Misトランジスタ及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP61003481A patent/JPH0638497B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5633881A (en) * | 1979-08-29 | 1981-04-04 | Hitachi Ltd | Manufacture of semiconductor device |
JPS59151464A (ja) * | 1983-02-17 | 1984-08-29 | Nec Corp | Misトランジスタ及びその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63169059A (ja) * | 1987-01-06 | 1988-07-13 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JPH03209876A (ja) * | 1990-01-12 | 1991-09-12 | Mitsubishi Electric Corp | 微小なmis型fetとその製造方法 |
CN113394102A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-09-14 | 上海华力集成电路制造有限公司 | Nmos器件制造方法和nmos器件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0638497B2 (ja) | 1994-05-18 |
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