JPS62160157A - 塗装用スプレ−ガン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、オリフィス型平吹きノズルから噴出する扇形
状噴霧に対し、周辺から空気流を供給して塗゛装に好適
な扇形状噴霧流を生成するようにしたスプレーガンに関
するものである。

（従来技術の問題点） オリフィス型平吹き噴液ノズルからの扇形状噴霧にその
周辺から空気流を添加するようにした噴霧装置は種々発
表されているが、その代表的なものとして、実開昭５７
−９０７６２公報に記載のものおよび特開昭５０−５３
４３０公報に記載されたものがある。

実開昭５７−９０７６２公報に記載された先行技術は、
ドーム状凹穴と溝との交叉により形成されるリップ状の
噴気ノズルを平吹き噴液ノズルに冠せかける状態のもと
に設け、以って扇形状空気流に噴液ノズルから７噴出す
る扇形状噴霧を共通平面上に噴出して霧化の向上および
ミスト飛散の防止等を実現するようにしたものであるが
、霧化効果、テール発生防止効果、ミスト飛散防止効果
、噴霧流の乱調防止効果等が認められるものの、特にテ
ールの発生し易い粘着性の高い塗料、塗膜に斑紋が生じ
易いメタリック塗料等の仕上げ塗装には充分満足できる
ものではなく、まだ扇形状噴霧がねじれ易く、ノズル製
作に当っては高精度の加工技術を必要とする等の欠点が
ある。

また特開昭５０−５３４３０公報に記載された先行技術
は、平吹き噴液ノズルから噴出する扇形状噴霧の後方か
ら前方へ漸次狭縮する中空円錐形空気流を供給するほか
、前記扇形状噴霧の両側に斜め前向きの空気流を供給す
るようにし、これにより霧化効果、テール発生防止効果
、ミスト飛散防止効果等を企図したものであるが、中空
円錐状空気膜のバランスの保持および両側からの空気流
のバランスの保持が難かしいため、扇形状噴霧流に部分
的に濃淡が生じて条状のもとに揺動する乱調現象が起り
易く、塗装むらが生じる原因となる重大欠陥がある。

（本発明の目的） 本発明は、霧化効果、テール発生防止効果。

ミスト飛散防止効果、噴霧流の乱調防止効果を一層向上
すると共に、噴霧流のねじれを防止するようにした塗装
用スプレーガンを提供することを目的とするものである
。

（本発明の特徴） 本発明は、上記目的を達成するため、前方へ漸次狭縮す
る縦向き扇形開口部と前方へ漸次拡開する横向き扇形開
口部とが十文字状に形成された噴気ノズルの中央にオリ
フィス型平吹き噴液ノズルをこの噴液ノズルからの扇形
噴霧と前記噴気ノズルにおける縦向き扇形開口部とが同
一平面上に一致する関係のもとに配設して、扇形状噴霧
を一旦円形化する傾向のもとに推進させつつその前方に
おいて扁平化用噴気ノズルからの空気流により扇形角を
広角化するようにしたことを特徴とするものである。

（実施例） 以下、本発明の塗装用スプレーガンを図示の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図ないし第３図に示すように、スプレーガン本体１
の先端寄りの中心部に弁座２を固着すると共に、この弁
座２に対応する針弁３を進゛退自在に対設し、針弁３が
貫通しているスプレーガン本体１における塗料供給路４
の後方がら圧送される塗料を針弁３の後退により弁座２
から前方へ給送することができるようにし、かつこのス
プレーガン本体１の前端には、先端にオリフィス型平吹
き噴液ノズル５を固着したホルダー６をバッキング７の
介在のもとに対設すると共に、このホルダー６の外周側
には、前方へ漸次狭縮する縦向き扇形開口部８と前方へ
漸次拡開する横向き扇形開口部９とを十文字状に交叉さ
せたまま中央を少し膨らませた噴霧円形化用噴気口ＩＯ
がある噴気ノズル部材１１をその縦向き扇形開口部８と
前記平吹き噴液ノズル５から噴出する扇形状噴霧とが同
一平面上において一致する関係のもとに冠せかけるよう
に嵌合し、ナツト１２によりスプレーガン本体ｌに取り
付け、かつホルダー６およびスプレーガン本体１にはそ
れぞわ前記噴気口１０に連通ずるように通気路１３およ
び１，１を設けて、後方から供給される加圧空気を両道
気路１４および１３から噴気口１０に供給しつつ、噴気
口１０かも前方へ拡開する扇形状空線で交叉する断面十
字状に噴出させ、この基端部において断面が十字状で前
方へ漸次扇形化する空気流により、前記乎吹き噴液ノズ
ル５からの扇形状噴霧の長円断面を適度に円形化するよ
うにし、更に噴気ノズル部材１１には、前記噴気口１０
から適度に離れだ両側において、前記扇形状塗料噴霧両
側面にそれぞれ対向するように突出部１５．１５を設け
ると共に、この両突出部１５には、前記噴液ノズル５か
ら噴出する扇形状噴霧の基端寄りの両端縁部近くに向う
扁平化用噴気ノズル１６．１６を設けるのであって、こ
の噴気ノズル１６は僅かに斜め前向きでしかも隣接ノズ
ル１６とは前方へ漸次拡開する方向に設け、かつこれら
噴気ノズル１６．１６に連通ずる通気路Ｌ７．Ｌ７を後
向きに設けるほか、スプレーガン本体１には通気路１７
に連通ずる通気路１８を設けて、後方から供給される加
圧空気を通気路１８．１７から噴気ノズル１６．１６に
供給しつつ、この噴気ノズル１６からの空気流を斜め前
方で対向空気流と前記扇形状噴霧の基端寄りの両端縁部
に近い外側において衝突させた後、合流により扁平化し
て斜め前向きの外方へ推進するようにし、これにより円
形化傾向の扇形状噴霧を外向きに誘引して扇形角を広角
化するようにしてなるのである。

また、スプレーガン本体１および噴気ノズル部材１１を
貫通する導電線１９および２０を途中の接触部の介在の
もとに設けてその導電線２０の先端を針状電極２１とし
てこれを噴気ノズル部材１１における一方の突出部１５
の先端寄り部分から斜め内向きに突出させて扇形状噴霧
の基端面に近く配置し、この電極２１に対し高圧電源２
２から安全用高抵抗２３および導電線２０．１９を経て
高電圧を印加することにより、扇形状噴霧に高圧電荷を
荷電して静電塗装に適応させることができ、霧化効率お
よび被着効率を一層向上することができるのである。

以上のほか、縦向き扇形開口部８の端部寄シの外方に塗
料噴霧の端縁部に向う斜め前向きの噴気ノズル２４．２
４を開設して噴霧の円形化促進並びにテール発生を防止
するようにしてもよく、また前記噴気口１０に対する噴
液ノズル５の前後方向の位置については、第１図ないし
第３図の実施例におけるよりも噴液ノズル５を前方へ突
出させて円形化作用を軽減し、あるいは後方へ退没させ
て円形化作用を強化するようにすることができる。

その他、噴気ノズル部材１１における両開口部８および
９を第４図のようにホルダー６により中央で２分される
状態に形成してもよい。

なお、噴霧の扇形を広角化するための噴気ノズル１６．
１６については、前記実施例に限ることなく、種々の構
造を採択することができること当然でちる。

以上の構成のもとに、使用に当っては、塗料の供給圧力
を数〜１５０叫べとし、また空気の供給圧力を数４／ｃ
ｆｆｌないしそれ以下に選定するのであり、それらの供
給圧の選定により低粘度ないし高粘度の広範囲の塗料お
よびその他の種々の性状の塗料に適応させることができ
るのである。

（効　果） 本発明は、以上説明したように、前方へ漸次狭縮する縦
向き扇形開口部と前方へ漸次拡開する横向き扇形開口部
とを十文字状に交叉させた噴霧円形化作用のある噴気口
からの空気流によりオリスイス型乎吹き噴液ノズルから
噴出する扇形状噴霧を包囲した状態のもとに円形化傾向
に前方へ推進しつつ両側における扁平他用噴気ノズルか
らの空気流により扁平化するようにしたから、これによ
り霧化効果、ミスト飛散防止効果を向上するばかりでな
く、前方へ漸次狭縮する縦向き扇形開口部からの空気流
を扇形状噴霧の両端縁へ衝触させることによりテール生
成要素を減殺することができるほか、噴霧を一旦円形化
傾向のもとに変形することによりその後の扁平化と相俟
って霧化を均斉化し、しかも噴霧流の乱調を確実に防止
することができるのであって、なお噴気口が十文字状で
あることにより扇形状噴霧をねじれさせることなく直進
させることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、一実施例における本発明の塗装
用スプレーガンの要部を示すものであって、第１図は縦
断側面図、第２図は一部破断正面図、第３図は横断平面
図、また第４図は他の実施例における要部だけの正面図
である。 ５・・・平吹き噴液ノズル ８・・・縦向き扇形開口部 ９・・・横向き扇形開口部 １０・・・噴霧円形化用噴気口 １１・・・噴気ノズル部材 １６・・・噴気ノズル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 前方へ漸次狭縮する縦向き扇形開口部と前方へ漸次拡開
   する横向き扇形開口部とを十文字状に交叉させた噴霧円
   形化用噴気口がある噴気ノズル部材を設けると共に、こ
   の噴気ノズル部材の中央に、オリフィス型平吹き噴液ノ
   ズルをその噴出扇形状噴霧と前記縦向き扇形開口部とが
   同一平面上に位置するように配設し、かつ前記噴気ノズ
   ル部材には前記平吹き噴液ノズルから噴出する扇形状噴
   霧を扁平かつ広角化するための噴気ノズルを設けてなる
   塗装用スプレーガン。