JPS62157057A - 直描型平版印刷用原板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １乳水災 本発明は直描型平版印刷用原板に関し、詳しくは普通紙
電子写真複写機（Ｐ　Ｐ　Ｃ）での製版に好適な直描型
平版印刷用原板に関する。

灸来挟免 現在、事務用印版原板としては支持体上に画像受理層を
有する直描型平版印刷用原板が広く用いられている。こ
のような印刷原板に製版、即ち画像形成を行なうには一
般に画像受理層に油性インキを手書きにより描画するか
、或いはタイプライタ−で印字する方法が採用されてい
る。その他、普通紙電子写真複写機（ｐ　ｐ　ｃ）を用
いて帯電、露光及び現像の工程を経て感光体上に形成し
たトナー画像を画像受理層に転写定着する方法も近年使
われ始めた。いずれにしても製版後の印刷原板は不感脂
化液（いわゆるエッチ液）で表面処理して非画像部を不
感脂化した後、印刷板として平版印刷に供せられる。

このような直描型平版印刷用原板の代表例は米国特許第
２５３２８６５号に記載されるように１画像受理層をＰ
ＶＡのような水溶性樹脂バインダー、シリカ、炭酸カル
シウム等の無機顔料及びメラミン・ホルムアルデヒド樹
脂初期締金物のような耐水化剤を主成分として構成した
ものである。ここで無機顔料としては、手書きやタイプ
印字による製版に適するようできるだけ表面平滑な画像
受理層を得るために、平均粒度０．１〜３μｍと粒度の
低いものが使用されている。特に粒度の低い顔料を用い
た具体例としては平均粒一度０．１〜０．５μｍのシリ
カ７０〜９０％と平均粒度０．０１〜０．０２μｍのシ
リカとの混合系を用いた画像受理層が特公昭４４−６４
０５号公報に紹介されている。

しかしながら、従来の点描型平版印刷用原板ではＰＰＣ
製版を施した場合、印刷板に親油部分が発生し、このた
め印刷物が汚れるという欠点があった。なお地汚れの原
因は定着時に定着ローラー上のシリコンオイルが印刷板
上にそのまま転写付着されてしまうからであると考えら
れる。

目　　　　　的 本発明の目的は、画像受理層中に不感脂化処理液と強固
に反応し、ＰＰＣ製版定着時のシリコンオイル付着によ
る親水化への妨げをなくし印刷物の地汚れを防止し得る
点描型平版印刷用原板を提供することにある。

豊−一衣 本発明は、支持体上に結着剤、顔料および耐水化剤を主
成分とする画像受理層を設けた点描型平版印刷用原板に
おいて、該顔料中に二価以上の金属塩化物を含有させた
ことを特徴とするものである。

前述のようにＰＰＣ製版は感光体に帯電、露光及び現像
を施し、得られたトナー画像を原板の画像受理層面に転
写、定着して行なわれる。

この場合、画像の定着方式としては加熱ローラ、加圧ロ
ーラー、フラッシュ、ラジアント等の方式が使用できる
が、一般にはトナーの定着率。

定着速度等の定着効率が良い点から加熱ローラ一方式が
採用されている。この加熱ローラ一方式は表面が１８０
〜２００℃に加熱されたローラーとこれに圧接されたロ
ーラーとからなる１対のローラー間に原板を通して画像
を定着させるという方式である。この時、定着ローラー
上には画像形成剤、いわゆるトナー粉が付着しないよう
離形剤としてシリコンオイルが微量塗布されている。こ
のシリコンオイルが印刷用原板上の画像を定着する際に
、原板上に移転付着し、そのため親水性の妨害になって
おり、そのまま印刷に供するとシリコンオイルが付着し
た部分に印刷インキが付着し、汚染された印刷物となっ
てしまう。

本発明者らはこうして生じる印刷原板の地汚れについて
種々検討した結果、画像受理層成分である顔料中に二価
以上の金属塩化物を含有させることにより、印刷に供す
る前の印刷板の非画像部に強親水性を付与する、いわゆ
る不感脂化工程においてこの二価以上の金属塩化物が不
感脂化処理液と強固に反応し、シリコンオイル付着によ
る不感脂化処理への妨げをなくし、従って印刷時の汚れ
を発生させない、いわゆるエツチング性のよい原板が得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。

本発明において、無機顔料中に含有させる二価以上の金
属塩化物としては、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化
カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄（二価、三価）
、塩化コバルト、塩化ジルコニウム、塩化銅等が挙げら
れるが、中でも塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化鉄が
好ましい。

本発明の画像受理層は水溶性バインダー、無機顔料及び
耐水化剤を主成分として構成される。

バインダーとしてはＰＶＡ、カルボキシＰｖＡのような
変性ＰＶＡ、澱粉及びその誘導体、ＣＭＣ、ヒドロキシ
エチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、スチレン
−７レイン酸共重合等の水溶性樹脂が使用される。

耐水化剤としてはグリオキザール、メラミンホルムアル
デヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等のアミノブラ
ストの初期縮合物、メチロール化ポリアミド樹脂のよう
な変性ポリアミド樹脂、ポリアミド・ポリアミン・エピ
クロルヒドリン付加物、ポリアミドエピクロルヒドリン
樹脂、変性ポリアミドポリイミド樹脂等が挙げられる。

本発明に使用される無機顔料としては前述のような二価
以上の金属塩化物以外にカオリンクレー、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、アルミナ等
が使用されるが、なかでも酸化亜鉛が好ましい。

その他、画像受理層中には塩化アンモニウムのような架
橋触媒を併用できる。

画像受理層中のバインダー／顔料／耐水化剤の割合は材
料の種類及び顔料の場合は更に粒径によって異なるが、
一般に重量比で１／（０，５〜５）　／　（０，０５〜
２）、好ましくは１／（０，８〜２．５）　／　（０，
１〜０．７）程度が適当である。また、無機顔料中に二
価以上の金属塩化物が占める割合は５〜５０重量％、好
ましくは１０〜３０重量％の範囲である。

本発明に使用される支持体としては上質紙、湿潤強化紙
、ポリエステルフィルムのようなプラスチックフィルム
、アルミ板のような金属板等が挙げられる。

本発明では支持体と画像受理層との間に耐水性及び層間
接着性を向上する目的で中間層を、また画像受理層とは
反対の支持体面にカール防止を目的としてバックコート
層を設けることができる。

ここで中間層はアクリル樹脂、スチレン−ブタジェン共
重合体、メタアクリル酸エステル〜ブタジェン共重合体
、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のエマルジョン型樹脂；エポキシ
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル等の溶剤型樹脂；前述のような水溶性樹脂等の
少くとも１種を主成分として構成されるが、必要に応じ
て無機顔料や耐水化剤を添加することができる。

バックコート層の構成も中間層とほぼ同様である。

本発明ではＰＰＣ製版時の地汚れをいっそう低減するた
め、印刷原板としての体積固有抵抗が１０１０〜１０１
３Ωｃｍとなるように、更に画像受理層、中間層及び／
又はバックコート層に導電剤を添加することができる。

導電剤としては無機系のものでも有機系のものでもよく
、無機系のものではＮａ、Ｋｔ　Ｌｉ、　Ｍｇ、Ｚｎ＋
　ＣａｐＮ　ｉ等の１価又は多価金属の塩が、また有機
系のものではポリビニルベンジルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、アクリル樹脂変性四級アンモニウム塩等
の高分子カチオン導電剤や高分子スルホン酸塩のような
高分子アニオン導電剤が挙げられる。これら導電剤の添
加量は各層に使用されるバインダー量の３〜４０重量％
、好ましくは５〜２０重量％である。

本発明の平版印刷用原板を作るには一般に、支持体の一
方の面に、必要あれば中間層成分を含む水性液を塗布乾
燥して中間層を形成後、画像受理層成分を含む水性液を
塗布乾燥して画像受理層を形成し、更に必要あれば他方
の面にバックコート層成分を含む水性液を塗布乾燥して
バックコート層を形成すればよい。なお画像受理層、中
間層、バックコート層の各付着量は夫々１〜３０ｇ／ｍ
、５〜２０ｇ／ｍ、５〜２０ｇ＃＋？が適当である。

以下に本発明の実施例を示す。なお部、％はいずれも重
量基準である。

実施例１〜６及び比較例１〜３ ８０ｇの上質紙の片面に下記処方の中間層用水性液を塗
布し、１３０℃で２分間乾燥して付着量Ｌｏｇ／ｒ＆の
中間層を形成した後、その反対面に下記処方のバックコ
ート層用水性液を塗布し。

１２０℃で２分間乾燥して付着量７ｇ／ｍのバックコー
ト層を形成した。

中間層処方： スチレン−ブタジェン共重合体 の５０％エマルジョン　　　　　　　　　　　１００部
クレーの５０％水性分散液　　　　　　　　　１００部
水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８
０部バックコート層処方ニ アクリル樹脂の５０％エマルジョン　　　　　１００部
クレーの５０％水性分散液　　　　　　　　　１００部
水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０
０部次にこの中間層上に第１表に記載した処方からなる
画像受理層用水性液を塗布し、１２０℃で３分間乾燥し
て付着量３ｇ／ｒｒｆの画像受理層を形成し平版印刷用
原板を作成した。

得られた画描型平版印刷用原板をシリコンオイル塗布型
定着ローラーを有するリコー製普通紙複写機、　ＦＴ４
０６０の定着部のみを通し、シリコンオイル付着させた
のち、リコーオートプリンター、１６００にて印刷した
ときの印刷物の評価結果及びその時の水との接触角を第
２表に示す。

第２表 いことを示す。

第２表から明らかなように、比較例によったものは印刷
汚れが発生したのに対し、本実施例によったものは印刷
汚がほとんどみとめられず鮮明な印刷物が得られた。

匁−一一求 以上のような本発明の画描型平版印刷用原板は画像受理
層の顔料成分として二価以上の金属塩化物を含有させる
ことにより、定着時のシリコンオイルが付着しても印刷
地汚れの発生がない、いわゆるエツチング性が良好であ
り、常に汚れのない鮮明な印刷物が得られるという効果
を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、支持体上に結着剤、顔料および耐水化剤を主成分と
   する画像受理層を設けた直描型平版印刷用原板において
   、該顔料中に二価以上の金属塩化物を含有させたことを
   特徴とする直描型平版印刷用原板。