JPS6215297B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6215297B2
JPS6215297B2 JP16410578A JP16410578A JPS6215297B2 JP S6215297 B2 JPS6215297 B2 JP S6215297B2 JP 16410578 A JP16410578 A JP 16410578A JP 16410578 A JP16410578 A JP 16410578A JP S6215297 B2 JPS6215297 B2 JP S6215297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bundle
strands
twist
twisted
wires
Prior art date
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Expired
Application number
JP16410578A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5586633A (en
Inventor
Noryuki Tomioka
Koichiro Shinohara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Wire Co Ltd
Original Assignee
Shinko Wire Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Wire Co Ltd filed Critical Shinko Wire Co Ltd
Priority to JP16410578A priority Critical patent/JPS5586633A/ja
Publication of JPS5586633A publication Critical patent/JPS5586633A/ja
Publication of JPS6215297B2 publication Critical patent/JPS6215297B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は斜張橋や吊り構造物において、構造物
を吊持するテンシヨンメンバーとなる束条体およ
びその製造方法に関するものである。 (従来技術) 従来、斜張橋や吊り構造物の吊り材としての多
数の線の集束体としては、より線、スパイラルロ
ープならびに平行線ストランドがあるが、これら
はそれぞれ以下のような欠点がある。すなわち、
より線あるいはスパイラルロープでは、その外接
円径の9〜16倍の短いピツチでより加工が行われ
ているため、束条体としての引張り強度は構造要
素の個々の素材の強度の総和より5〜10%低下
し、また束条体としての弾性係数も10〜25%低下
するため素材の特性が十分に生かされない欠点が
ある。また平行線ストランドでは前述のような引
張り強度や弾性係数の低下という欠点はないが、
多数の素材(線またはより線)が完全に平行に集
束されているため束条体としての曲げ剛性が高
く、運搬のために巻枠に巻取ることが困難である
だけでなく、巻枠上では曲げのため素材の平行性
が失われて著しい形くずれを起すという取扱い
上、施行上の問題がある。 (発明の目的) 本発明はこのような従来の束条体における欠点
を解消するためになされたものであり、引張り強
度および弾性係数における、素材の特性を100%
生かし、かつ運搬のために巻取る際の巻取り性に
も優れた束条体およびその製造方法を提供するも
のである。 (発明の構成) 本発明の第1の要旨は、線またはより線を素線
とし、これを束ねてその両端にソケツト等の固定
手段を装着してなる束条体において、上記素線が
複数の層を形成するとともに、各層ごとに素線の
それぞれに予め同一層内でねじり量およびねじり
方向が同一となるようにねじりを付与することに
より束条体全体として、外接円径の50倍程度また
はそれ以上のピツチでねじりが付与されているも
のである。 本発明の第2の要旨は、線またはより線を素線
とし、これを束ねてその両端にソケツト等の固定
手段を装着してなる束条体を製造する方法におい
て、上記素線により複数の層を形成するように束
ねるとともに、束条体の一端をソケツト等の固定
手段で拘束し、他端には素線にねじりを付与する
ための収束部材を配設し、その状態で各層ごとに
素線のそれぞれに同一の層内において素線のねじ
り量およびねじり方向が同一のねじりを付与する
ことにより、素線に発生したねじりトルクにより
束条体全体としてゆるやかなピツチでねじりを生
じさせ、つぎに前記収束部材を配設した部分を拘
束して余長部分を切断すると共に付与されたねじ
り状態を維持して端末ソケツト等の固定手段で拘
束するようにしたものである。 (実施例) 第1図〜第3図において、任意の本数の素線1
の一端部をソケツト2で束ねて、全素線を一体化
し、他端には各素線1が自由に貫通できる孔1a
を有する収束部材、例えば鏡板3を配置し、これ
に各素線1を貫通させる。この素線は中心の線
と、その線を囲む複数の層からなるように配置さ
れている。なお、構成する素線数は全素線径が同
一の場合は総本数は1+6ΣN(Nは層数)本で
あるが、各層によつて素線の径を任意に変えれば
任意の数での構成が可能である。このように任意
の層数、任意の各層の素線数を選択することによ
つて任意の荷重用の束条体を製作することが可能
である。 ついで鏡板3を貫通した素線1の端部で各素線
1にねじりを付与する。ただし、素線1に付与さ
れるねじり量およびねじり方向は同一層内の素線
には同一方向に同一量のねじりトルクを発生させ
るために、同一層内では同一でなければならな
い。 上記個々の素線にねじりを付与する際には鏡板
3は回転しないように固定しておき、一方ソケツ
ト2は回転自在な状態にしておく。この状態で各
素線1に、第3図に示すように、ねじりが付与さ
れると、個々の素線に発生するねじりトルクによ
りソケツト2が回転し、束条体全体がねじれてく
る。第2図は束条体がねじられる前の―線断
面におけるある特定の素線11の位置を示し、第
5図は束条体がねじられた後の―V線断面にお
ける上記特定の素線11の位置を示す。そして、
第4図に示すように、ねじれのピツチPcが束条
体の外接円径の50倍程度またはそれ以上(Pc≧
50Dc)のゆるいねじれ状態で保持し、鏡板3の
近傍にシージングワイヤもしくはシージングテー
プ6で仮拘束を施しておく。つぎに鏡板3の内側
の位置7で全素数1を切断し、切断点と仮拘束点
の間にソケツト4を装着して端部を固定した後に
仮拘束を解きほぐすと、第6図に示すような本発
明のゆるいピツチで自然にねじられた束条体が完
成する。 なお、上記実施例では、全素線を同一方向にね
じる場合について説明したが、つぎに各層のより
方向を交互に逆方向にねじる場合について説明す
る。まず、第7図に示すように、1本の素線の周
りに例えば6本を撚り合せたより線を芯体10と
し、その周囲に第2層目として例えば12本の素線
を束ね、一端部をソケツト2または適当な締付け
力を有するクランプ等で全素線を一体化し、他端
には第9図に示すように芯体10および第2層目
の素線1が貫通できる孔10aおよび1aを有す
る鏡板3を配置し、各孔10aに芯体10、素線
1をそれぞれ貫通させる。ついで鏡板3を貫通し
た素線1の端部で、第9図に示すように、各素線
1にねじりを付与する。このとき、ねじりの方向
は下層(内側の層)の芯体のねじれ方向とは逆に
なる方向、すなわち芯体のねじれ方向が右方向で
あれば素線には左方向のねじりを付与する。各素
線1へのねじり量は同一層内では同一でなければ
ならない。 また個々の素線1にねじりを付与する時には、
鏡板3は回転しないように固定しておき、一方ソ
ケツト2は回転自在にしておく。またこの時鏡板
3を貫通している芯体は回転自在である。このよ
うな状態では素線に付与されたねじりにより発生
するトルクによりソケツト2が回転し、全体がね
じれてくる。第8図は束条体全体がねじれる前の
―線断面におけるある特定の素線11の位置
を示し、第11図は束条体全体がねじれた後のXI
―XI線断面における上記特定の素線11の位置を
示す。そして、第10図に示すように、ねじれ状
態で保持し、鏡板3の近傍で全素線1を拘束し、
つぎに鏡板3の内側の位置7で全素線を切断す
る。つぎに、このようにして製作したものを芯体
として、その周りに第3層目の素線を配置し、そ
れを上記同様の方法で一体化し、以下同様に順次
積層する。 いま3層目までの製作方法を示したが、さらに
4層目、5層目、……、N層目と交互にねじつて
いく場合には(N―1)層目までの束条体を芯体
として、前述の方法でN層目をねじつていく。そ
して、最終的に仕上げる束条体はその外接円径の
50倍のピツチでゆるやかにねじられた状態となる
ようにし、両端をソケツト等で完全に固定し、束
条体を完成させる。 本発明においては上記束条体のねじりピツチの
大きさは束条体の外接円径の50倍程度またはそれ
以上としたが、それはつぎのような理由によるも
のである。 (1) 束条体としての引張り強度および弾性係数が
素線のそれより低下が微少であること。 (2) 巻枠への巻取り性がよいこと。 束条体の引張り強度および弾性係数はそのピツ
チが小さいほど低下が大きいことは自明のことで
あるが、本発明による束条体の場合、実験による
結果ではピツチが外接円径の50倍程度またはそれ
以上では引張り強度はほとんど低下せず、弾性係
数の低下も1〜2%程度と微少で、従来のスパイ
ラルロープに比べて数段優れていた。したがつ
て、引張り強度および弾性係数からは、ピツチは
外接円径の50倍程度またはそれ以上が必要であ
る。 一方、巻枠への巻取り性については、形くずれ
を生じずに巻くには理論上、束条体のピツチは巻
取りドラムの胴の1周の長さと同一であればよい
ことになるが、実際には1周に1ピツチではまだ
束条体の曲げ剛性が大きく、スムーズに巻取るこ
とは難しく、形くずれも発生しやすく、実験では
束条体がスムーズに巻取られるには、巻取りドラ
ムの1周につき2ピツチ程度のねじりがあれば十
分であることがわかつた。巻取りドラムの胴径
Ddは通常束条体の外接円径Dcの30倍程度または
素線径の400倍程度が用いられるので束条体のね
じりピツチPcは Pc=1/2π(Dd+Dc)=1/2π×31Dc =49Dc すなわち、束条体の外接円径の50倍程度であれ
ば巻取り性がよいことがわかる。 さらに、製造方法に関しては、本発明は各層ご
とに素線にねじりを付与するだけで、それらに発
生するねじりトルクを利用して大きなねじりピツ
チの束条体を容易にかつ簡単な設備で製作できる
という特徴がある。すなわち、スパイラルロープ
やより線の場合は、撚線機によつて素線自体が強
制的に塑性変形を受けるほど大きなねじれや曲げ
をうけるものであるが、本発明による場合ねじら
れた素線はねじりトルクを発生し、この素線のね
じりの大部分は弾性復帰によつて束条体のねじれ
に変換されて、素線自体は塑性変形なしに自然に
束条体が形成される。 本発明品と従来品とを比較すると、第1表およ
び第2表に示すようになる。同表において、A、
Bは本発明品、Cは従来の平行線ストランド、D
は従来のスパイラルロープであり、A、B、Cの
引張り強度および弾性係数は互いにほぼ同じで、
いずれもDより高い。
【表】
【表】
【表】 すなわち、上記第1表および第2表から明らか
なように、本発明品は引張り強度および弾性係数
が大きく、平行線ケーブルとほぼ同等であり、か
つ巻取り性では通常のスパイラルロープと同様に
良好であるのに対し、従来品ではいずれか一方の
特性は阻害されることが避けられない。 (発明の効果) 以上説明したように、この発明は各層ごとに素
線にねじりを付与するだけでそれらに発生するね
じりトルクを利用して大きなねじりピツチの束条
体を容易にかつ簡単な設備で製作でき、さらに上
記束条体はねじれのピツチが従来品に比べて著し
く大きくした点に特徴があり、平行線ストランド
およびスパイラルロープのそれぞれの欠点を解消
し、素材の特性を生かし、かつ取扱いの容易な束
条体を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の束条体のねじれる前の状態を
示す側面図、第2図は第1図の―線断面図、
第3図はその鏡板部分の正面図、第4図は束条体
のねじれ後の状態を示す側面図、第5図は第4図
の―線断面図、第6図は完成状態の側面図、
第7図は本発明の他の実施例における束条体のね
じれ前の状態を示す側面図、第8図は第7図の
―線断面図、第9図はその鏡板部分の正面図、
第10図はその束条体のねじれ後の状態を示す側
面図、第11図は第10図のXI―XI線断面図であ
る。 1…素線、2,4…ソケツト、3…鏡板、10
…芯体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 線またはより線を素線とし、これを束ねてそ
    の両端にソケツト等の固定手段を装着してなる束
    条体において、上記素線が複数の層を形成すると
    ともに、各層ごとに素線のそれぞれに予め同一層
    内でねじり量およびねじり方向が同一となるよう
    にねじりを付与することにより束条体全体とし
    て、外接円径の50倍程度またはそれ以上のピツチ
    でねじりが付与されていることを特徴とする予め
    ねじりが付与された束条体。 2 線またはより線を素線とし、これを束ねてそ
    の両端にソケツト等の固定手段を装着してなる束
    条体を製造する方法において、上記素線により複
    数の層を形成するように束ねるとともに、束条体
    の一端をソケツト等の固定手段で拘束し、他端に
    は素線にねじりを付与するための収束部材を配設
    し、その状態で各層ごとに素線のそれぞれに同一
    の層内において素線のねじり量およびねじり方向
    が同一のねじりを付与することにより、素線に発
    生したねじりトルクにより束条体全体として外接
    円径の50倍程度またはそれ以上のピツチでねじり
    を生じさせ、つぎに前記収束部材を配設した部分
    を拘束して余長部分を切断すると共に付与された
    ねじり状態を維持して端末ソケツト等の固定手段
    で拘束することを特徴とする予めねじりが付与さ
    れた束条体の製造方法。
JP16410578A 1978-12-25 1978-12-25 Bundle form body having beforehand given twist and production thereof Granted JPS5586633A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB8322441D0 (en) * 1983-08-19 1983-09-21 British Ropes Ltd Equipment for making wire strands
JPH0674554B2 (ja) * 1990-11-09 1994-09-21 東京製綱株式会社 索 体

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