JPH088485Y2 - 自己支持型ケーブル - Google Patents

自己支持型ケーブル

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JPH088485Y2
JPH088485Y2 JP1306090U JP1306090U JPH088485Y2 JP H088485 Y2 JPH088485 Y2 JP H088485Y2 JP 1306090 U JP1306090 U JP 1306090U JP 1306090 U JP1306090 U JP 1306090U JP H088485 Y2 JPH088485 Y2 JP H088485Y2
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JP
Japan
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tape
self
supporting cable
wire
stainless steel
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JP1306090U
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豊一 久恒
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ケーブルとメッセンジャワイヤとを一体に
した上にラッシングテープを巻き付けて構成される自己
支持型ケーブルに関するものである。
(従来の技術) ケーブルとメッセンジャワイヤとをラッシングテープ
で巻き付けて一体とした自己支持型ケーブルの従来例を
第5図に示す。この自己支持型ケーブルは一般に工場で
製作され、例えば図示のように一体とされた完成品とし
て出荷される。
製作において、先ずケーブルとメッセンジャワイヤと
を例えば第2図に示すように配置し、その上にテープ巻
付け装置を使ってラッシング用テープを巻き付ける。ラ
ッシング用テープは、ドラムに巻いてあって、それを供
給ホビンにしてケーブルとメッセンジャワイヤとの周り
に巻き付ける。
従来、ラッシング用テープとして、普通鋼及びステン
レス鋼製テープ、又はこれにPVC等のプラスチック被覆
を施した第6図に示すテープ、又は相互に平行な普通鋼
線又はステンレス鋼線にPVC等のプラスチックで平坦な
形状になるように被覆した第7図に示すテープ等が使用
されてきた。
そして、普通鋼は腐食し易いため、耐食性の理由から
材質としては一般にステンレス鋼が使用されるてい
る。。
普通鋼及びステンレス鋼製テープ、及びその合成樹脂
被覆テープは、そのエッジに傷が生じると、そこから亀
裂が拡大して断線する欠点があり、更には曲げ剛性が大
きく固くて巻きにくい。これらの理由から、この種のテ
ープが使われることは少なく、2本の平行なステンレス
鋼線をプラスチックで一体に被覆した第7図に示す構造
のテープが主にラッシング用テープとして用いられてき
た。詳細には、相互に平行な2本の単線の軟質ステンレ
ス鋼線、例えば直径1.2mmの軟質ステンレス鋼線をテー
プの芯として使用し、これにPVC被覆したテープが従来
ラッシングに主に用いられて来た。
(考案が解決しようとする課題) 従来、ラッシングテープとして使用しているテープ
は、上述のようにステンレス鋼の可成り太い単線を芯と
しているので、テープの曲げ剛性は大きく、従って可撓
性は小さい。そのため、自己支持型ケーブルの製作時、
ケーブルとメッセンジャワイヤとを一体にした上にテー
プを巻付けるのは容易ではなく、大きな力と広い作業空
間を必要とするために、必然的にその装置は大がかりな
ものとなっていた。
更に自己支持型ケーブルの製作時には、前述のように
このテープをドラム巻きにして、これを供給ボビンにし
てケーブルに巻き付けているが、この種のテープの大き
な曲げ剛性のため、ドラムの胴径を大きくしない限りド
ラムに巻き付けることが実際上不可能であり、そのため
径の大きなドラムを必要としていた。
以上述べたように、従来の単線のステンレス鋼線製テ
ープをラッシングテープとして使用して自己支持型ケー
ブルを製作する場合、設備が大型となり、そのため設備
費が高額となり、かつ広い場所を必要とする欠点があっ
た。
更に、ラッシングテープとして使用したテープが剛で
可撓性がないために、完成品の自己支持型ケーブル自身
も剛で可撓性がないものとなり、出荷時の取扱も容易で
なく、現場での敷設作業の作業性も悪い。
又、敷設後に関しては、自己支持型ケーブルの製作
時、言わば大きな力で無理にテープを巻き付けているの
で、テープのステンレス鋼線には大きな曲げ応力が生じ
ている。そのために、ステンレス鋼線の疲労による断線
が生じ易くなり、テープはラッシングテープの機能を喪
失して、自己支持型ケーブルの一体性が失われ、ケーブ
ルが垂れ下がるというトラブルが生じ、その補修に多大
の労力と費用とを要していた。
以上の事情から、これらの欠点を克服した自己支持型
ケーブルの提供が期待されていた。
本考案の目的は、この期待に応えるため、製作が容易
で、製作設備が小型で、敷設作業性がよく、かつ自己支
持型ケーブルの一体性が長期間にわたり持続される自己
支持型ケーブルを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する自己支持型ケーブルを提供するた
めに鋭意研究の結果、本考案者は、本考案に係る次の特
徴を有する構成の自己支持型ケーブルを提供することに
より、この課題を解決した。
それは、複数本のステンレス鋼単線を撚り合わせてな
る撚線の少なくとも8本以上であって2の倍数本を縦糸
として並列に、かつ縦糸の相隣合う撚線の撚方向を相互
に逆方向になるように配置し、同様に複数本のステンレ
ス鋼単線を撚り合わせてなる撚線1本を横糸に使用し
て、縦糸の撚線径の10倍以上50倍以下のピッチで編んだ
細い帯条体をラッシングテープとして、ケーブルとメッ
センジャワイヤとを一体にしたもの周りに巻き付けてな
る自己支持型ケーブルである、ことを特徴とする構成で
ある。
即ち、テープの引張強度は少なくとも従来ラッシング
テープとして使用した単線ステンレス鋼線製テープと同
様以上であり、かつそのテープの曲げ応力が小さいテー
プをラッシング用に使用することにより前述の課題を解
決した。
(作用) 上に定義した帯条体の曲げ応力は、従来のもの比べて
遥かに小さい。それは、強度部材として従来の単線の代
わりに、素線径の小さい複数のステンレス鋼線を撚り合
わせてなる撚線を採用し、かつその撚線を複数本縦糸と
した構成を採用しているために、従来と同等以上の引張
強度のテープであるにもかかわらず、曲げ応力が効果的
に小さくなっているからである。
次に、曲げ易さについて述べる。、曲げ易さは、一般
にEI(E;弾性係数、I;断面2次モーメント)で示されの
で、Eが一定ならIが小さい程曲げ易くなる。Iを小さ
くするには、ステンレス鋼線の径を小さくする、即ち、
径を小さくすれば、Iは直径の4乗に比例するので、I
は大幅に小さくなる。以上の理由から、上記帯条体で
は、複数本のステンレス鋼線を撚り合わせて撚線にし、
かつその撚線を複数本縦糸に使用したことにより、引っ
張り強度を低下させずにステンレス鋼線の径を小さくす
ることがでたので、従ってIは小さく、帯条体は曲げ易
い。
次に、本帯条体は、縦糸と同じステンレス鋼撚線を横
糸にして複数本の縦糸を帯状に編んだものであるから、
この帯条体が力を受けたとき、これら複数本の撚線縦糸
が一体となって、均等に力を受けることができる。即
ち、この帯条体は力を受けたとき、力は帯条体全体に均
等に分散され、集中した荷重とならない。
また、この帯条体の縦糸である複数本の撚線は、相隣
合う撚線の撚方向が相互に逆方向に配置されているの
で、この帯条体に張力が加わった時、それに因る捻回力
を相互に打ち消し合うように作用する。従って、この帯
条体に力が作用したとき、捩じが生じない。
添付図面を参照して、実施例により本考案を以下に説
明する。
(実施例) 第1図に、本考案に係る自己支持型ケーブル1の実施
例を例示する。
この実施例の自己支持型ケーブルを製作するには、先
ず、外径71.1mmの6600V用3×200mm2CVTケーブル2に、
メッセンジャワイヤ3として7/4.0のアルモウェルト線
を縦沿えして、第2図に示すように配置する。
このように配置して、これに200mm以下のピッチで2
本のラッシングテープを巻き付けて一体化する。
本実施例においてラッシングテープとして使用した帯
条体4の好適例を第3図に示す。好適には、この帯条体
は、直径0.26mmの軟質ステンレス鋼線を7本撚り合わせ
た撚線5の8本を縦糸として並列に配置し、同じく直径
0.26mmの軟質ステンレス鋼線を7本撚り合わせた撚線6
の1本を横糸としてピッチ20mmで編んだものである。
尚、相隣合う撚線の撚方向は相互に逆方向に配置してあ
る。
従来、ラッシングテープとして使用したテープは、例
えば1.2mm直径の軟質ステンレス鋼線7を2本2.2mm間隔
で並列に並べ、これにPVCを第8図に示すように厚さ2.6
mmで幅6.0mmに一括被覆したテープである。このテープ
をラッシングテープとして使用した従来の自己支持型ケ
ーブルと本考案に係る自己支持型ケーブルとの比較を行
うために、それぞれのラッシングテープに係わる因子に
ついての比較を行った。尚、比較した従来型の自己支持
型ケーブルは、上記実施例と同様に外径71.1mmの6600V
用3×200mm2CVTケーブルに、同じくメッセンジャワイ
ヤとして7/4.0のアルモウェルト線を縦沿えし、これに2
00mm以下のピッチで上述のテープを巻き付けたものであ
る。
EI 曲げ寿命 (引張力) (D/δ) 従来品 3660 86 178kg 本考案品 1600 396 124kg 尚、Dは曲げ径、δはロープの外層素線径、単線の場
合はその径である。ロープ又は単線の寿命は、D/δが大
きくなる程長くなる。引張力はラッシングテープを巻き
付けるのに要する力である。
(考案の効果) 上記の比較に示す通り、本考案に係る自己支持型ケー
ブルのラッシングテープとして使用した帯条体のEIは、
従来使用しているテープのEIの1/2以下となっているの
で、本考案に係る自己支持型ケーブルのラッシングテー
プは、従来品のラッシングテープに比べて遥かに曲げ剛
性が小さく可撓性があり曲げ易い。更に、本考案に係る
自己支持型ケーブルのラッシングテープの巻付けに要す
る引張力は、従来に比べて30%も小さい。従って、使用
したラッシングテープの大きい可撓性と並びに小さい所
要引張力により、ケーブルに巻きつける時の取扱は容易
になり、巻付け作業の効率は高くなり、かつ巻き付け設
備も小型化でき動力も軽減できる効果が生じる。
更に、可撓性の高いラッシングテープの使用により、
自己支持型ケーブル自体の可撓性が増大し、出荷時並び
に敷設時の作業性が向上する効果がある。
次に、本考案に係る自己支持型ケーブルのラッシング
テープのD/δは、従来使用していたテープの4.5倍であ
るから、曲げ応力による材料の疲労に起因する断線等の
トラブルが発生するに至るまでの期間が大幅に長くな
る、換言すればラッシングテープの寿命は大幅に長くな
る。即ち、自己支持型ケーブルを一体に保持している時
間の長さが、従来に比べて大幅に伸びるので、保守、点
検の労力と費用が大幅に軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る自己支持型ケーブルの実施例の
正面図; 第2図は、第1図の自己支持型ケーブルにおけるケーブ
ルとメッセンジャワイヤの配置を示す断面図; 第3図は、本考案に係る自己支持型ケーブルの実施例に
おいてラッシングテープとして使用した帯条体の平面
図; 第4図は、第3図に示す帯条体の線A-Aから見た断面
図; 第5図は、自己支持型ケーブルにおけるケーブルとメッ
センジャワイヤとラッシングテープとの一般的配置を示
す斜視図; 第6図は、普通鋼又はステンレス鋼テープ又はそれにプ
ラスチック被覆を施したテープからなる従来型ラッシン
グテープの斜視図; 第7図は、2本の普通鋼線又はステンレス鋼線にプラス
チック被覆を施した従来型ラッシングテープの斜視図; 第8図は、第7図に係る従来型ラッシングテープの断面
図である。 1……自己支持型ケーブル 2……ケーブル 3……メッセンジャワイヤ 4……帯条体、ラッシングテープ 5……縦糸を構成する撚線 6……横糸を構成する撚線 7……普通鋼線又はステンレス鋼線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルとメッセンジャワイヤとを一体に
    した上にラッシングテープを巻き付けてなる自己支持型
    ケーブルにおいて、前記ラッシングテープは、複数本の
    ステンレス鋼線を撚り合わせてなる撚線の少なくとも8
    本以上でかつ2の倍数本を、相隣合う前記撚線の撚方向
    が相互に逆方向になるように配置し、複数本のステンレ
    ス鋼線を撚り合わせてなる撚線の1本で前記並べた撚線
    を前記並べた撚線の撚線径の10倍〜50倍のピッチで編ん
    でなる帯条体である、ことを特徴とする自己支持型ケー
    ブル。
JP1306090U 1990-02-15 1990-02-15 自己支持型ケーブル Expired - Lifetime JPH088485Y2 (ja)

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JP1306090U JPH088485Y2 (ja) 1990-02-15 1990-02-15 自己支持型ケーブル

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JPH03104912U JPH03104912U (ja) 1991-10-30
JPH088485Y2 true JPH088485Y2 (ja) 1996-03-06

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