JPH05295684A - ワイヤロープ - Google Patents

ワイヤロープ

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Publication number
JPH05295684A
JPH05295684A JP9431892A JP9431892A JPH05295684A JP H05295684 A JPH05295684 A JP H05295684A JP 9431892 A JP9431892 A JP 9431892A JP 9431892 A JP9431892 A JP 9431892A JP H05295684 A JPH05295684 A JP H05295684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core strand
twisting
core
wire rope
strand
Prior art date
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Pending
Application number
JP9431892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Shimizu
訓雄 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd, Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9431892A priority Critical patent/JPH05295684A/ja
Publication of JPH05295684A publication Critical patent/JPH05295684A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非自転性、耐疲労性、ドラムでの巻き取り
性、耐形崩れ性の各条件を共に良好に保って高揚程、多
層巻きの荷役機械用や建設機械用への適合が充分に可能
となるワイヤロープを提供する。 【構成】 繊維心4を含む心ストランド1を形成し、こ
の心ストランド1の外周に、該心ストランド1の撚りの
方向と逆の方向に側ストランド2を撚り合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン、ホイスト等
の荷役機械用や建設機械用に使用されるワイヤロープに
関する。
【0002】
【従来の技術】クレーン、ホイスト等の荷役機械用や建
設機械用に使用されるワイヤロープとしては、一般にJ
IS規格(JIS G 3525)のIWRC 6×Fi(29) 、
IWRC 6×WS(31) などの6ストランドワイヤロ
ープ、あるいはフラット形ストランドロープ、多層スト
ランドロープが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のワイヤロープ
としては、シーブ等による繰り返し曲げ、高揚程での負
荷、除荷による変動荷重、ウィンチドラムでの繰り返し
巻き取り、ロープ同士の強擦などの作用を受け、したが
ってその作用に対する耐疲労性に優れ、またドラムの巻
き取り時における巻き取り性および耐形崩れ性が良好で
あることが望まれる。
【0004】さらに吊荷等による張力が作用したとき
に、ロープにはその撚りが戻る方向に自転しようとする
トルクが発生するが、そのトルクが小さく自転しにくい
性質つまり非自転性を備えていることが重要である。
【0005】しかしながら従来の6ストランドワイヤロ
ープにおいては、耐疲労性およびドラムでの巻き取り
性、耐形崩れ性は良好であるが、非自転性が劣り、高揚
程でのからみつき等の問題が発生しやすい。この6スト
ランドワイヤロープの非自転性を改善するために、ロー
プピッチを長くすると、非自転性は向上するが、ドラム
での巻き取り性が低下してしまう。また、心ロープの撚
り方向をロープの撚り方向と逆にすると、非自転性は向
上するが、撚りのアンバランスで耐形崩れ性が低下す
る。
【0006】フラット形ストランドロープにおいては、
非自転性は良好であるものの、ストランドに小心が挿入
されこれが変形していること、ロープピッチが長いこと
などから、耐疲労性、ドラムでの巻き取り性、耐形崩れ
性が劣る。多層ストランドロープにおいては、非自転
性、耐形崩れ性は良好であるものの、耐疲労性が劣り、
また製造コストも高くなる難点がある。
【0007】このように従来のワイヤロープにおいて
は、非自転性、耐疲労性、ドラムでの巻き取り性、耐形
崩れ性の各条件を同時に満足するようなことが困難で、
特に最近の高揚程、多層巻きの荷役機械用や建設機械用
への適合が難しくなってきている。
【0008】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、非自転性、耐疲労
性、ドラムでの巻き取り性、耐形崩れ性の各条件を共に
良好に保って高揚程、多層巻きの荷役機械用や建設機械
用への適合が充分に可能となるワイヤロープを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、繊維心を含む心ストランドを形成
し、この心ストランドの外周に、該心ストランドの撚り
の方向と逆の方向に側ストランドを撚り合わせるように
したものである。
【0010】
【作用】このような構成のワイヤロープにおいては、心
ストランドの撚りの方向と、側ストランドで構成される
外層部の撚りの方向とが互いに逆方向であるため、ロー
プに張力が作用したときに心ストランドに発生するトル
クの向きと、外層部に発生するトルクの向きとが逆方向
となって互いに相殺され、したがって非自転性が向上す
る。
【0011】そして心ストランド内に繊維心が挿入され
ているから、ロープの柔軟性が良好となり、これにより
ロープの耐疲労性、ドラムでの巻き取り性、耐形崩れ性
の低下を防止してこれを良好に保つことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1および図2に第1の実施例によるワイ
ヤロープaを示し、このワイヤロープaは、心ストラン
ド1の外周に6本の側ストランド2を撚り合わせて外層
部3を形成してなるIWSC 6×WS(31)の構造に
構成されている。
【0014】心ストランド1は、繊維心4の外周に複数
本のワイヤを平行撚りにより2層構造に撚り合わせたも
ので、前記繊維心4はポリプロピレン等の合成繊維、あ
るいはマニラ麻等の天然繊維からなり、その外径は心ス
トランド1の外径の10〜50%とし、また心ストラン
ド1の撚りのピッチはその外径の7〜8倍とする。
【0015】そして心ストランド1の撚りの方向と、側
ストランド2で構成された外層部3の撚りの方向とが互
いに逆の方向、すなわち例えば心ストランド1がS撚り
で、外層部3が普通Z撚りとなっている。
【0016】このような構成のワイヤロープaにおいて
は、心ストランド1の撚りの方向と、外層部3の撚りの
方向とが互いに逆方向であるため、ロープaに張力が作
用したときに心ストランド1に発生するトルクの向き
と、外層部3に発生するトルクの向きとが逆方向となっ
て互いに相殺され、したがって非自転性が向上する。
【0017】また心ストランド1内に繊維心4が挿入さ
れているから、ロープaの柔軟性が良好となり、これに
よりロープaの耐疲労性、ドラムでの巻き取り性、耐形
崩れ性の低下を防止してこれを良好に保つことができ
る。
【0018】荷役機械用や建設機械用として使用される
従来のIWRC 6×WS(31)の構造でロープ径
(D)が16mmのワイヤロープと、本実施例のロープ径
(D)が16mmのワイヤロープとの回転性、可撓性、曲げ
疲労性について試験を行った結果を次の表1、表2、表
3に示す。なお、表1に示すトルク係数Kは、 K={T/(W×D)}×103 W;ロープにかかる張力(N) T;張力Wによるトルク(N・m) D;ロープの外径(mm) により求め、このトルク係数Kの値が小さいほど、自転
しにくいロープであることを表す。また、表2に示す可
撓性(撓み量)は、 365mmの距離のスパン間にロープを
支持し、その中間点に3Kgの荷重をかけたときの撓みの
大きさである。
【0019】さらに、表3に示す曲げ疲労性の試験は、
S曲げ試験法によるもので、その試験条件はD/d=2
0、SF=6であり、ロープの1ピッチ間における総ワ
イヤの10%に断線が生じた時点をロープの寿命とし
た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】本実施例のワイヤロープにおいては、表1
から明らかなように、従来品に比べ、トルク係数が小さ
く、良好な非自転性が得られる。そして可撓性も従来品
と同様に良好であり、したがってドラムでの巻き取り
性、耐形崩れ性を良好に保持でき、さらに耐疲労性の点
においても従来品と同様の性能を維持することができ
る。
【0024】なお、前記実施例おいては、IWSC 6
×WS(31)の構造のものを例に挙げたが、このような
構造に限らず、例えば図3に第2の実施例として示すよ
うに、繊維心4を含む心ストランド1の外周に、この心
ストランド1の撚りの方向と逆の方向に側ストランド2
を撚り合わせてIWSC 6×Fi(29)の構造に構成
することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、良
好な非自転性を得られ、かつ耐疲労性、ドラムでの巻き
取り性、耐形崩れ性を良好に保って高揚程、多層巻きの
荷役機械用や建設機械用への適合が充分に可能なワイヤ
ロープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るワイヤロープの斜
視図。
【図2】そのワイヤロープの断面図。
【図3】本発明の第2の実施例に係るワイヤロープの断
面図。
【符号の説明】
a…ワイヤロープ 1…心ストランド 2…側ストランド 3…外層部 4…繊維心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維心を含む心ストランドを形成し、この
    心ストランドの外周に、該心ストランドの撚りの方向と
    逆の方向に側ストランドを撚り合わせてなるワイヤロー
    プ。
JP9431892A 1992-04-14 1992-04-14 ワイヤロープ Pending JPH05295684A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9431892A JPH05295684A (ja) 1992-04-14 1992-04-14 ワイヤロープ

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JP9431892A JPH05295684A (ja) 1992-04-14 1992-04-14 ワイヤロープ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0892885A (ja) * 1994-09-16 1996-04-09 Tokyo Seiko Co Ltd 難自転性ワイヤロープ
KR100328719B1 (ko) * 1999-12-24 2002-03-20 홍영철 다층연 스트랜드심을 가진 와이어 로프
CN107956174A (zh) * 2017-12-26 2018-04-24 贵州钢绳股份有限公司 直径φ264mm大型海洋工程用钢丝绳制造方法

Cited By (4)

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CN107956174B (zh) * 2017-12-26 2020-04-07 贵州钢绳股份有限公司 直径φ264mm大型海洋工程用钢丝绳制造方法

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