JPH08265941A - Ｓｚ撚り巻付けグリップおよびその製造方法 - Google Patents
Ｓｚ撚り巻付けグリップおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH08265941A JPH08265941A JP7085894A JP8589495A JPH08265941A JP H08265941 A JPH08265941 A JP H08265941A JP 7085894 A JP7085894 A JP 7085894A JP 8589495 A JP8589495 A JP 8589495A JP H08265941 A JPH08265941 A JP H08265941A
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- JP
- Japan
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- twist
- stranding
- twisted
- leg
- wire
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- Pending
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の巻付けグリップでは、取付け部分で引
っ張り荷重を加えると、湾曲部の足元で撚りがしまり、
皮剥き現象が生じるが、これを防止することを目的とす
る。 【構成】 一対の脚部と、湾曲部の撚り方向を逆にした
巻付けグリップおよびその製造方法。
っ張り荷重を加えると、湾曲部の足元で撚りがしまり、
皮剥き現象が生じるが、これを防止することを目的とす
る。 【構成】 一対の脚部と、湾曲部の撚り方向を逆にした
巻付けグリップおよびその製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電線、ケーブル、鋼線
等において巻付けによって引き留め、接続等に用いられ
る取付け具特にＳＺ撚りされている巻付けグリップおよ
びその製造方法に関する。
等において巻付けによって引き留め、接続等に用いられ
る取付け具特にＳＺ撚りされている巻付けグリップおよ
びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の巻付けグリップは図３に示すよう
に、複数条の組み合わされた線状体１からなり、開放螺
旋形に成形された一対の脚部２をＳ撚りまたはＺ撚りと
すると共に、一対の脚部の中間の線状体１の密巻きされ
た湾曲部３も前記脚部２の撚り方向と同方向にＳ撚りま
たはＺ撚りとした構造のものであった。
に、複数条の組み合わされた線状体１からなり、開放螺
旋形に成形された一対の脚部２をＳ撚りまたはＺ撚りと
すると共に、一対の脚部の中間の線状体１の密巻きされ
た湾曲部３も前記脚部２の撚り方向と同方向にＳ撚りま
たはＺ撚りとした構造のものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
ときは、これを用いて配電線の引き留めや、電柱等の支
線の引き留め、あるいはワイヤロープの引き留め等をす
る場合、一対の脚部２の中間の線状体１の密巻きされた
湾曲部３は構成上ロープ撚りとなるが、この部分が解放
螺旋形に成形された脚部２と同一の撚り方向で形成され
ているため、電線や撚り線に取付けて引っ張り荷重を加
え、これを増加してゆくと折り返し部分（湾曲部）の足
元の撚りがしまる方向に回転し、取付けられる電線や撚
り線に巻付けられる”皮むけ”現象が起こり、結局把持
部分が短くなり、把持力が低下するという欠点があっ
た。このため巻付けグリップの脚の長さを予め１〜２ピ
ッチ程度長くすることが行われていた。
ときは、これを用いて配電線の引き留めや、電柱等の支
線の引き留め、あるいはワイヤロープの引き留め等をす
る場合、一対の脚部２の中間の線状体１の密巻きされた
湾曲部３は構成上ロープ撚りとなるが、この部分が解放
螺旋形に成形された脚部２と同一の撚り方向で形成され
ているため、電線や撚り線に取付けて引っ張り荷重を加
え、これを増加してゆくと折り返し部分（湾曲部）の足
元の撚りがしまる方向に回転し、取付けられる電線や撚
り線に巻付けられる”皮むけ”現象が起こり、結局把持
部分が短くなり、把持力が低下するという欠点があっ
た。このため巻付けグリップの脚の長さを予め１〜２ピ
ッチ程度長くすることが行われていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の従来の技
術の問題点を解決するためになされたもので、請求項１
の発明は、複数条の組み合わされた線状体からなり、開
放螺旋形に成形された一対の脚部をＳ撚りまたはＺ撚り
とすると共に、一対の脚部の中間の湾曲部を前記脚部の
撚り方向とは逆方向のＺ撚り又はＳ撚りにロープ撚りし
てなることを特徴とするＳＺ撚り巻付けグリップであ
る。又、請求項２の発明はかかるＳＺ撚り巻付けグリッ
プの製造方法であり、弾性ある金属線の複数条を、単位
長毎に一対の脚部を構成する部分のみＳ撚りまたはＺ撚
りとする工程と、上記で得られたＳ撚りまたはＺ撚りさ
れた線材の複数条を組み合わせる工程と、組み合わせた
線材をビニル系等の接着剤により接合して一体化する工
程と、その内面にカーボランダム等の摩擦剤を塗布する
工程と、前記一対の脚部を構成する部分の中間部分を前
記一対の脚部の撚り方向のＳ撚りまたはＺ撚りとは逆方
向に捻回する工程と、捻回された中間部分を折り曲げる
工程とからなるＳＺ撚り巻付けグリップの製造方法であ
る。
術の問題点を解決するためになされたもので、請求項１
の発明は、複数条の組み合わされた線状体からなり、開
放螺旋形に成形された一対の脚部をＳ撚りまたはＺ撚り
とすると共に、一対の脚部の中間の湾曲部を前記脚部の
撚り方向とは逆方向のＺ撚り又はＳ撚りにロープ撚りし
てなることを特徴とするＳＺ撚り巻付けグリップであ
る。又、請求項２の発明はかかるＳＺ撚り巻付けグリッ
プの製造方法であり、弾性ある金属線の複数条を、単位
長毎に一対の脚部を構成する部分のみＳ撚りまたはＺ撚
りとする工程と、上記で得られたＳ撚りまたはＺ撚りさ
れた線材の複数条を組み合わせる工程と、組み合わせた
線材をビニル系等の接着剤により接合して一体化する工
程と、その内面にカーボランダム等の摩擦剤を塗布する
工程と、前記一対の脚部を構成する部分の中間部分を前
記一対の脚部の撚り方向のＳ撚りまたはＺ撚りとは逆方
向に捻回する工程と、捻回された中間部分を折り曲げる
工程とからなるＳＺ撚り巻付けグリップの製造方法であ
る。
【０００５】
【実施例】本発明によるＳＺ撚り巻付けグリップの構造
は、図１の実施例の平面図であり、鋼線等の弾性ある金
属線１を素材とし、開放螺旋状に撚り合わされた一対の
脚部２，２は同一方向のＳ（Ｚ）撚りされている。３は
この脚部の中間の湾曲部で、前記脚部とは逆方向の撚り
Ｚ（Ｓ）撚り（捻回）されている。なお、図において
は、湾曲部３はロープ撚りに密巻きすることにより１８
０°脚部の撚り方向とは逆方向になるように捻回され
る。図２は本発明の製造工程を示すブロック図で、鋼線
等の弾性ある金属線を素材とし、成形工程ではこれを脚
部となる部分を適当なピッチでＳ（Ｚ）撚りになるよう
に成形され、組み合わせ工程ではかかる線材の複数条を
組み合わせ、脚部を解放螺旋状にし、接着工程では各線
材が接着剤で接着され一体化される。勿論この線材に組
み合わせと接着は同時に行なわれてもよい。次に摩擦剤
塗布工程で、接着された成形線材の内面に摩擦剤を塗布
し、その後捻回工程で湾曲部となる部分を前記脚部の螺
旋形とは逆の方向のＺ（Ｓ）撚りに捻回する（ロープ撚
り）工程と、この部分を曲げて両端の脚部を平行になる
ように湾曲させる曲げ工程とによりＳＺ撚り巻付けグリ
ップとする工程が示されている。なお、通常はその後仕
上げ、検査を経て製品とされる。
は、図１の実施例の平面図であり、鋼線等の弾性ある金
属線１を素材とし、開放螺旋状に撚り合わされた一対の
脚部２，２は同一方向のＳ（Ｚ）撚りされている。３は
この脚部の中間の湾曲部で、前記脚部とは逆方向の撚り
Ｚ（Ｓ）撚り（捻回）されている。なお、図において
は、湾曲部３はロープ撚りに密巻きすることにより１８
０°脚部の撚り方向とは逆方向になるように捻回され
る。図２は本発明の製造工程を示すブロック図で、鋼線
等の弾性ある金属線を素材とし、成形工程ではこれを脚
部となる部分を適当なピッチでＳ（Ｚ）撚りになるよう
に成形され、組み合わせ工程ではかかる線材の複数条を
組み合わせ、脚部を解放螺旋状にし、接着工程では各線
材が接着剤で接着され一体化される。勿論この線材に組
み合わせと接着は同時に行なわれてもよい。次に摩擦剤
塗布工程で、接着された成形線材の内面に摩擦剤を塗布
し、その後捻回工程で湾曲部となる部分を前記脚部の螺
旋形とは逆の方向のＺ（Ｓ）撚りに捻回する（ロープ撚
り）工程と、この部分を曲げて両端の脚部を平行になる
ように湾曲させる曲げ工程とによりＳＺ撚り巻付けグリ
ップとする工程が示されている。なお、通常はその後仕
上げ、検査を経て製品とされる。
【０００６】
【作用】本発明によれば、図１に図示されたような構造
を有するので、これを取り付けるべき電線や線状体に脚
部２，２を巻付けた場合、他端より引っ張り荷重を加え
ても、巻付けグリップの折り返し部分（湾曲部）３の足
元の撚りが閉まる方向に回転しようとするが、湾曲部で
は巻付け脚部２，２とは逆方向の撚りが付与されている
ので、結局環部（折り曲げ部）の慣性モーメントは電線
把持部の螺旋方向と反対方向の撚りであるために、互い
に打ち消しあい、把持部のいわゆる”皮剥け”現象が発
生しない。なお、本発明によるＳＺ撚り巻付けグリップ
は従来のように数ピッチ長いものを用意する必要がない
ので、巻付けグリップの取付け工事に際し、用意する巻
付けグリップの個数から、重量の軽量化が達成できる。
また、巻付けグリップの製造方法は前記したように撚り
方向を中間の一部（湾曲部）を脚部とは逆の方向にする
だけであるから、比較的簡単に実施できる。
を有するので、これを取り付けるべき電線や線状体に脚
部２，２を巻付けた場合、他端より引っ張り荷重を加え
ても、巻付けグリップの折り返し部分（湾曲部）３の足
元の撚りが閉まる方向に回転しようとするが、湾曲部で
は巻付け脚部２，２とは逆方向の撚りが付与されている
ので、結局環部（折り曲げ部）の慣性モーメントは電線
把持部の螺旋方向と反対方向の撚りであるために、互い
に打ち消しあい、把持部のいわゆる”皮剥け”現象が発
生しない。なお、本発明によるＳＺ撚り巻付けグリップ
は従来のように数ピッチ長いものを用意する必要がない
ので、巻付けグリップの取付け工事に際し、用意する巻
付けグリップの個数から、重量の軽量化が達成できる。
また、巻付けグリップの製造方法は前記したように撚り
方向を中間の一部（湾曲部）を脚部とは逆の方向にする
だけであるから、比較的簡単に実施できる。
【０００７】
【発明の効果】本発明によれば、前記したような作用に
基づき、従来の巻付けグリップの把持部にいわゆる”皮
剥け”現象が発生しないで、本来の有効長が保たれ、所
定の寸法で強固に安定した把持構造を得ることができ、
従来の巻付けグリップのように皮剥け長を付加する必要
がない。特に木柱用巻付けグリップのように環部（折り
曲げ部）が大きい製品ではその効果が大きく、１０％以
上の材料節減が可能である。また、その製造方法も比較
的簡単で、容易であるという利点を有するものである。
基づき、従来の巻付けグリップの把持部にいわゆる”皮
剥け”現象が発生しないで、本来の有効長が保たれ、所
定の寸法で強固に安定した把持構造を得ることができ、
従来の巻付けグリップのように皮剥け長を付加する必要
がない。特に木柱用巻付けグリップのように環部（折り
曲げ部）が大きい製品ではその効果が大きく、１０％以
上の材料節減が可能である。また、その製造方法も比較
的簡単で、容易であるという利点を有するものである。
【図１】本発明によるＳＺ撚り巻付けグリップの一例を
示す正面図。
示す正面図。
【図２】本発明によるＳＺ撚り巻付けグリップの製造工
程の一例を示すブロック図。
程の一例を示すブロック図。
【図３】従来の巻付けグリップの一例を示す正面図。
１ 線材 ２ 脚部 ３ 湾曲部
Claims (2)
- 【請求項１】 複数条の組み合わされた線状体からな
り、開放螺旋形に成形された一対の脚部をＳ撚りまたは
Ｚ撚りとすると共に、一対の脚部の中間の湾曲部を前記
脚部の撚り方向とは逆方向のＺ撚り又はＳ撚りとしたこ
とを特徴とするＳＺ撚り巻付けグリップ。 - 【請求項２】 弾性ある金属線の複数条を、単位長毎に
一対の脚部を構成する部分のみＳ撚りまたはＺ撚りに成
形する工程と、上記で得られたＳ撚りまたはＺ撚り線材
の複数条を組み合わせる工程と、組み合わされた複数条
の線材を接着剤により接合する工程と、接着された複数
条の線材の内面に摩擦剤を塗布する工程と、前記脚部を
構成しない中間部を脚部の撚りとは逆方向のＺ撚りまた
はＳ撚りとなるように捻回する工程と、このようにした
中間部を湾曲部を形成するように湾曲させる工程とから
なるＳＺ撚り巻付けグリップの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7085894A JPH08265941A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | Ｓｚ撚り巻付けグリップおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7085894A JPH08265941A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | Ｓｚ撚り巻付けグリップおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08265941A true JPH08265941A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13871598
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7085894A Pending JPH08265941A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | Ｓｚ撚り巻付けグリップおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08265941A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013022504A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Asahi Sunac Corp | 巻付けグリップの製造方法 |
| JP2017227791A (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブルの把持方法、光ファイバケーブル及び把持用部材付き光ファイバケーブル |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP7085894A patent/JPH08265941A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013022504A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Asahi Sunac Corp | 巻付けグリップの製造方法 |
| JP2017227791A (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブルの把持方法、光ファイバケーブル及び把持用部材付き光ファイバケーブル |
| WO2017221454A1 (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブルの把持方法及び光ファイバケーブル把持具 |
| CN109154707A (zh) * | 2016-06-23 | 2019-01-04 | 株式会社藤仓 | 光纤缆线的把持方法以及光纤缆线的把持工具 |
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