JPS621507Y2 - - Google Patents

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JPS621507Y2
JPS621507Y2 JP12730684U JP12730684U JPS621507Y2 JP S621507 Y2 JPS621507 Y2 JP S621507Y2 JP 12730684 U JP12730684 U JP 12730684U JP 12730684 U JP12730684 U JP 12730684U JP S621507 Y2 JPS621507 Y2 JP S621507Y2
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valve
oil chamber
oil
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pressure
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JP12730684U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はクレーン等の建設機械のブーム用起伏
シリンダ装置に用いられるカウンターバランス弁
に関するものである。
(従来の技術) 従来既知のカウンターバランス弁は、例えば第
4図に示すごとく、油給排装置より起伏シリンダ
Bの負荷側油室B1への流れを許容し、その逆流
を阻止するチエツク弁a、及び負荷側の圧油を遮
断するようスプリングdで付勢されたスプール弁
bとを具え、このスプール弁bの一方側に非負荷
側のパイロツト圧油をオリフイスcを介して作用
させ、前記スプリングdに抗してこのスプール弁
bを作動させ、負荷側圧油をタンク側に逃がすよ
う構成されているが、かかる構成のカウンターバ
ランス弁においては、スプール弁bの緩慢な動き
を得るためにオリフイスcを設けているが、この
緩慢効果を高めるためにオリフイス径を極度に小
さくしている。
従つてオリフイスによる圧力損失が大きく、そ
のためオリフイスに供給する圧油は圧力損失を見
込んだ高圧にセツトする必要があり、その分だけ
エネルギーの過消費があつた。またこの弁構造に
おいては、負荷側圧油をスプール弁bと弁体との
嵌合によりシールしているが、圧油のリークを極
力おさえるため、油路となる弁体とスプール弁の
摺動部分fをオーバーラツプさせている。このこ
とは作動の際、開放時間が遅れ、過度的にサージ
圧が発生し、そのためにそれがシリンダの動特性
に影響し、クレーンの作動に悪影響を与えてい
た。またこの種のカウンターバランス弁において
は、チエツク弁aとスプール弁bとを並列に配置
しているものが多く、弁体自体が大きくなつた
り、また弁体の加工もその分だけ余計にかかつて
いた。
(考案が解決しようとする問題点) 従つて本考案においては、パイロツトライン側
のオリフイスをやめ、スプール弁のシール方式を
弁座方式として前述した機能上の不具合もなく
し、かつ構造上においてはスプール弁とチエツク
弁とを同一軸線上に配設して小型コンパクトにし
たカウンターバランス弁を提供しようとするもの
である。
(問題点を解決するための手段) これがため本考案におけるカウンターバランス
弁においては、弁体に設けた弁孔内に、シート部
にて負荷圧側に通じる油室と油給排側に通じる油
室とを遮断するよう常時スプリングで付勢した中
空のスプール弁と、このスプール弁の一方側に当
接してシート部を形成し、前記負荷圧側に通じる
油室と油給排側に通じる油室とを遮断する方向に
スプリングで付勢され、油給排側に通じる油室の
圧油によりこの当接を解き、油給排側に通じる油
室と負荷圧側に通じる油室とを連通するよう構成
したチエツク弁と、パイロツト圧により作動され
てチエツク弁を介してスプール弁をこのスプール
弁に直接作用する前記スプリングに抗して作動さ
せ、油給排側に通じる油室と負荷圧側に通じる油
室とを連通するよう構成した作動部材とを具え、
前記チエツク弁にオリフイスを設け、このオリフ
イスにより弁体及びチエツク弁とで囲まれる油室
と前記負荷圧側に通じる油室とを連通し、前記ス
プール弁とチエツク弁とが当接した状態でのこの
弁体及びチエツク弁とで囲まれる油室の圧油によ
りこの当接状態がさらに保持されるよう前記チエ
ツク弁を構成したものである。
(作用) 従つて起伏シリンダの停止時においては、弁体
とスプール弁とで形成されるシート部と、スプー
ル弁とチエツク弁とで形成されるシート部とでも
つてこの起伏シリンダの負荷側の圧油を遮断する
ため、その圧油が漏洩することがなく、このうち
スプール弁とチエツク弁とで形成されるシート部
は、起伏シリンダの負荷圧をチエツク弁に作用さ
せてこのチエツク弁がスプール弁を押すようにし
て閉止するよう構成しているため、負荷圧が大き
くなればなるほどその閉止力が強まることにな
る。また起伏シリンダの負荷側の圧油の解放時に
は、パイロツト圧により作動部材が作動し、スプ
ール弁を動かしてこのスプール弁と弁体とで形成
されるシート部を解放するわけであるが、このと
きスプール弁はチエツク弁と一体となつて動かさ
れるため、チエツク弁に設けてあるオリフイスに
よりスプール弁の動きに緩慢効果が与えられ、弁
体とスプール弁とで形成されるシート部がゆつく
り解放されることになり流量制御特性が極めてよ
く、またサージ圧等が発生することもない。
(実施例及びその作用) 第1図は本考案に係るカウンターバランス弁1
の一例をクレーン等のブーム起伏用シリンダ装置
と油給排装置との間に配設した状態を示すもの
で、弁体2内に一端部を開口3して弁孔4を設
け、該弁孔4内には中空のスプール弁5をこの弁
孔4内に摺動自在に嵌装し、かつスプリング6で
弁座形式のシート部7を押圧するよう付勢する。
18はこのスプール弁5の摺動部分に設けた流量
制御のために設けたVノツチである。8はスプー
ル弁5の一方端部9に当接してシート部10を形
成するよう配設したチエツク弁で、スプリング1
1でその当接方向に付勢する。このチエツク弁8
は後述する油室15の圧油により開口して前記当
接状態を解き、後述する油圧16の圧油によりさ
らに当接状態に保持されるよる構成する。12は
弁孔4内に摺動自在に内接し、かつチエツク弁8
に摺動自在に外接するよう配設した作動部材で、
油室13に作用するパイロツト圧により作動され
て、チエツク弁8をスプール弁5の方向に移動さ
せ、これによりチエツク弁8を介してスプール弁
5を前記スプリング6に抗して作動させるよう構
成する。14は開口部3に連通してスプール弁5
とチエツク弁8とで囲まれる油室、15は弁体2
とスプール弁5及びチエツク弁8の外周部で囲ま
れる油室、16はチエツク弁8と弁体2とで囲ま
れる油室で、チエツク弁8にはオリフイス17を
設けて油室14と油室16とを連通する。なお1
9は15の外部との接続口、20は油室13の外
部との接続口である。次に21はポンプ、22は
切換弁、23はクレーンのブーム起伏用シリンダ
装置。24はシリンダ装置23の負荷側油室23
aとカウンターバランス弁1の開口部3とを接続
する管路、25はシリンダ装置23の非負荷側油
室23bと切換弁22とを接続する管路、26は
管路25より分岐して油室13の接続口20に接
続される管路、27は切換弁22と油室15の接
続口19とを接続する管路である。
次にこの作用を説明する。
いま、切換弁22を22aの位置に切換えると
圧油は管路27を介して油室15に至り、その圧
油によりチエツク弁8をスプリング11に抗して
押しシート部10を開放し、圧油は油室14に流
れ、開口部3、管路24を介してシリンダ装置2
3の負荷側油室23aに至り、該シリンダ装置は
伸長する。このとき非負荷側油室23bの油は管
路25を介してタンクに戻る(第2図)。
切換弁22を中立位置22bに戻すと、チエツ
ク弁8は閉じ、シリンダ装置23の負荷側油室2
3aの圧油は油室14及び油室16に密封され、
シリンダ装置23は作動位置に保持されるが、こ
の密封作用については後述する。
次に切換弁22を22cの位置に切換えると、
圧油は管路25を介して起伏シリンダ装置23の
非負荷側油室23bに至るとともに、この管路2
5より分岐した管路26を介してパイロツト圧が
油室13に作用し、これにより作動部材12が左
方に動かされ、チエツク弁8を介してスプール弁
5を左方に動かし(このときチエツク弁8のオリ
フイス17はダンパー効果を発揮する)、シート
面7を解放し、負荷側の圧油はVノツチ18によ
り流量制御されながら油室15に至にタンクに戻
ることになる。従つてシリンダ装置23は縮少す
る(第3図)。このときスプール弁5を移動させ
るに必要な力量は、油室14の内圧をP、さらに
シート部7の受圧径をDa、シート部10の受
圧面をd、油室16におけるチエツク弁8の受
圧外径をDb、作動部材12の受圧外径をDo
(第1図参照)とすると、 スプール弁5を右方に押す力は、 P(π/4D −π/4d2)+F (但し、Fはスプリング6の抗力) チエツク弁8を左方に押す力は、 P(π/4D −π/4d2)(但し、リタンスプリ
ング1 1の抗力は微少のため無視する) となり、いをDa=Dbとなるよう設計したとする
と、 P(π/4D −π/4d2)=P(π/4D
π/4d2) となり、スプール弁5を左右に押す力はスプリン
グ6の抗力Fのみとなる。このことは内圧Pの値
に関係なく、言いかえれば起伏シリンダ装置23
にかかる負荷Wの値に関係なく、スプール弁5を
開放する力はスプリング6の抗力Fに打勝つ力量
であればよい。
すなわち、コンペンセータ12の力量をfcとす
ると、fc>F であればよい。ここで油室13におけるパイロツ
ト圧をPpとすると、 fc=Pp(π/4D −π/4D ) (但し、リタンスプリング11の抗力は微少の
ため無視する) であるので、パイロツト圧Ppの値によりスプー
ル弁5の作動が決定されることになる。逆に言え
ばスプール弁5のスプリング6の抗力Fによりパ
イロツト圧Ppが決定されることになる。以上、
上述した点を要約すると、スプール弁5が内圧P
の変化に影響されることなく作動し、常に安定し
た作動特性が得られることを意味する。
次に先に説明を省略して中立位置での負荷側圧
油の密封につき説明する。
負荷側圧油はシート部7、シート部10により
密封されることとなるが、シート部7は前述した
ごとくスプリング6の力により圧油を密封してい
る。ところでチエツク弁8はスプール弁5に P(π/4D −π/4d2) の力(但し、リタンスプリング11の抗力は微少
のため無視する。)で当接保持されており、この
力によりシート部10は圧油を密封している。
この密封力は上式からも明らかなように、内圧
Pに比例するので、シリンダ装置に作用する負荷
が増大する程その密封力も大きくなることにな
る。従つて負荷側圧油はこの2つのシート部7,
10による確実に密封されることになる。
(考案の効果) (1) チエツク弁8に設けたオリフイス17は、ス
プール弁5の作動時、ダンパー効果(効果力は
(do/Db)2に反比例。但しdoはオリフイス径)
を発揮し、スプール弁5の緩慢効果を誘発し、
従つて作動部材12の作動に緩慢効果を与える
必要がなく、パイロツト油室13の入口ポート
部20を第4図に示した従来既知のカウンター
バランス弁のごとくオリフイスにせず、大口径
にすることができ、エネルギーの損失がなく、
動力消費を極力おさえることができた。
(2) スプール弁5のシート部7を弁座方式のシー
ル構造で即開放可能としたので、Vノツチ加工
をこのシート面まで拡張することができ、この
スプール弁5の作動の際の過渡的なサージ圧の
発生をたくすことができた。
(3) 各弁を軸線的にかつ並置に設けたことによ
り、加工、組立が簡単となり、定格流量を下げ
ることなくコンパクトになり、重量の軽減も行
うことができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るカウンターバランス弁の
説明図、第2〜第3図はその作動説明図、第4図
は従来既知のカウンターバランス弁である。 5……スプール弁、8……チエツク弁、12…
…作動部材、13,14,15,16……油室、
17……オリフイス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁体2に設けた弁孔4内に、シート部7にて負
    荷圧側に通じる油室14と油給排側に通じる油室
    15とを遮断するよう常時スプリング6で付勢し
    た中空のスプール弁5と、このスプール弁5の一
    方側に当接してシート部10を形成し、油室14
    と油室15とを遮断する方向にスプリング11で
    付勢され、油室15の圧油によりこの当接を解
    き、油室15と油室14とを連通するよう構成し
    たチエツク弁8と、パイロツト圧により作動され
    てチエツク弁8を介してスプール弁5を前記スプ
    リング6に抗して作動させ、油室15と油室14
    とを連通するよう構成した作動部材12とを具
    え、前記チエツク弁8にオリフイス17を設け、
    このオリフイス17により弁体及びチエツク弁8
    とで囲まれる油室16と前記油室14とを連通
    し、前記スプール弁5とチエツク弁8とが当設し
    た状態でのこの油室16の圧油によりこの当接状
    態がさらに保持されるよう前記チエツク弁8を構
    成してなるカウンターバランス弁。
JP12730684U 1984-08-22 1984-08-22 カウンタ−バランス弁 Granted JPS6073979U (ja)

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JP12730684U JPS6073979U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 カウンタ−バランス弁

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JPS6073979U JPS6073979U (ja) 1985-05-24
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