JPS6214992Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレート本体と枠体との着脱を容易に
するロツク機構を備えた調理器に関する。従来、
調理器において発熱体を内蔵したプレート本体
と、この本体の支持枠体とを分離可能に構成する
とともにプレート本体を枠体上に載置した場合に
のみプラグインサーモの装着が可能となりまた取
外した場合には接続ができないようにして安全性
を向上させたものがある。しかしながら、このも
のはプラグインサーモを装着した使用状態におい
て、たとえば器具を移動させる場合プレート本体
が枠体から離脱するおそれがあり安全性を損なう
欠点を有していた。 本考案は上記欠点を除去するためなされたもの
で、プレート本体には端子部および感熱部を保護
するプラグ受けカバーと感熱部を開閉自在に覆う
シヤツタ機構とを設けるとともに枠体にはプレー
ト本体の装着時にシヤツタ機構に当接して感熱部
を開放させる作用部を有した台座と、この台座に
枢支されてプレート本体を係脱可能に固定するロ
ツク機構とを設けることによりプレート本体が枠
体に確実に固定されて通電時において離脱のおそ
れが全くなく、安全性の向上が得られしかも着脱
が容易に行なえるようにした調理器を提供するこ
とを目的とする。 以下、本考案の詳細を実施例について図面を参
照して説明する。１は発熱体２を底面に内蔵した
プレート本体、３はこの本体１を着脱自在に支持
する枠体である。上記プレート本体１には、その
一側面下方に対をなす発熱体２の端子部４が突設
され、さらにこの端子部間にはプラグインサーモ
５の温度感知棒６が挿入される孔状の感熱部７が
設けられている。８はたとえばプラスチツク製の
プラグ受けカバーで、端子部４と感熱部７との外
側を保護するようにねじ９でプレート本体１に取
着されている。１０はＬ形に形成された開閉板１
１とスプリング１２とからなるシヤツタ機構で、
感熱部７とカバー８の底面８′との間に形成され
る空間部１３に配設され開閉板１１の一端は感熱
部７の前面を、また他端は底面８′に形成された
透孔１４をそれぞれ覆うようにスプリング１２に
よつて付勢配置されている。１５は取付け板１６
によりプレート本体１に取着された把持体であ
る。枠体３にはプレート本体１の装着時にプラグ
受けカバー８と当接する台座１７が設けられかつ
この台座１７には当接時に上記透孔１４からカバ
ー８内に挿入される突起状の作用部１８が設けら
れておりこの作用部１８がシヤツタ機構１０の開
閉板１１の一辺をスプリング１２の付勢力に抗し
て押圧し他辺を偏位させ感熱部７を開放させるよ
うになつている。１９はロツク機構で、一端を回
動自在に枢支され他端には回動時にプラグ受けカ
バー８の上縁に係合する係止部２０を設けるとと
もに中間部にはプラグインサーモ５の挿通可能な
開口部２１が設けられている。２２は把持部１５
の下部突縁２３と係合する受容部、２４は補強
板、２５は脚部を示す。 次に作用について述べる。まずプレート本体１
と枠体３との組合わせに際しては本体１側のカバ
ー８を枠体３側の台座１７上に載置すれば作用部
１８が透孔１４に挿通するのでシヤツタ機構１０
のスプリング１２の付勢力に抗して開閉板１１の
一辺を押圧するので他辺が回動し感熱部７が開放
状態となる。次にロツク機構１９を回動させて他
端の係止部２０をプラグ受けカバー８の上縁に係
合させればプレート本体１と枠体３との組合わせ
が確実になされる。したがつて、使用時にはプラ
グインサーモ５をロツク機構１９の開口部２１か
ら挿入して端子部４と接続し、また開放された感
熱部７に温度感知棒６を挿入して給電と調理面の
温度制御を行なうことができる。また使用中にプ
レート本体１を取外すことはロツク機構１９がプ
ラグインサーモ５に当接するので不可能となり安
全性を向上させることができる。なお取外しはプ
ラグインサーモ５を引抜くことにより初めてロツ
ク機構１９の回動が自由になるので容易に行なう
ことができるとともにシヤツタ機構１０に対する
作用部１８の押圧も解除されるので再び感熱部７
を閉じてプラグインサーモ５の挿入を不可能にす
るものである。 第４図および第５図はロツク機構１９の他の実
施例を示すもので、前記実施例では回動時に係止
部２０によつてカバー８の前面を覆うような構造
であつたが、台座１７の端部に長孔２６を設けこ
の長孔２６内で一端を枢支したコ字状のロツク機
構１９′であつてもよく第５図のように回動によ
つてカバー８の内底面に嵌合してプレート本体１
を固定するとともに使用時に矢示するように回動
して固定を解除しようとしてもその先端部がプラ
グインサーモ５の下面に当接してプラグインサー
モ５を引抜かない限りプレート本体１と枠体３と
の組合わせが解除できないという同一効果を有す
るものである。なお、２７は受けカバー８のガイ
ド部材でカバー８が金属製の場合カバー８との接
触による火傷等を防止するものである。 本考案は以上詳述したように、分離可能なプレ
ート本体と枠体とからなり、プレート本体には端
子部と、感熱部とを保護するプラグ受けカバーお
よび感熱部を覆うシヤツタ機構を設け、かつ枠体
には本体装着時にシヤツタ機構を操作させる作用
部を有した台座と、台座に一端が枢支されてプレ
ート本体を係脱可能に固定するロツク機構を設け
た調理器であるから、ロツク機構をプラグ受けカ
バーから外すことにより本体と枠体との分離を容
易に行なうことができるので流し洗いが簡単にで
きる。またプラグインサーモを挿入した通電状態
ではロツク機構の解除ができないので本体と枠体
との分離がなされず安全性の向上が得られる。ま
た分離後のプレート本体はシヤツタ機構によつて
感熱部が覆われるためプラグインサーモの挿入が
行なえず誤使用が防止できる。さらに従来、枠体
の清掃がすこぶる困難であつたがプレート本体の
取外しが容易であるためその清掃が容易となつて
外観を向上させることができる等の各種利点を有
する。 なお、本実施例ではプラグ受けカバーをプラス
チツク製としたが金属製であつてもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図はプレート
本体の断面図、第２図は枠体の断面図、第３図は
使用状態を示す断面図、第４図は他の実施例を示
す枠体の要部断面図、第５図は同じく使用状態を
示す要部断面図である。 １……プレート本体、２……発熱体、３……枠
体、４……端子部、７……感熱部、８……プラグ
受けカバー、１０……シヤツタ機構、１７……台
座、１８……作用部、１９，１９′……ロツク機
構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 発熱体を内蔵し、この発熱体の端子部および感
   熱部を一側面に配設したプレート本体と、この本
   体を着脱自在に支持する枠体とからなり、上記プ
   レート本体には上記端子部および感熱部を保護す
   るプラグ受けカバーと、 このカバー内に上記感熱部を覆うシヤツタ機構
   とを配設し、枠体にはプレート本体装着時に上記
   シヤツタ機構を介して上記感熱部を開放させる作
   用部を有した台座と、この台座に一端が枢支され
   上記プレート本体を係脱可能に固定するロツク機
   構とを具備したことを特徴とする調理器。