JPS6211558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は電気調理器に係り、特に分離式ホツト
プレーにおける安全構造の改良に関する。

〔考案の技術的背景〕

従来、電気調理器においてたとえばプレート本
体と枠体とが分離できる分離式のものにあつては
プレート本体の丸洗いが可能となつて便利に使用
できる反面、枠体なしでプレート本体に通電する
と火災の危険性を生じさせるおそれがあるので、
第５図に示すようにプレート本体ａ側の感熱棒挿
入孔ｂの前方に開閉自在なシヤツタｃを設けてサ
ーモインプラグの感熱棒ｄがプレート本体ａ単体
の場合は挿入孔ｂを閉じて挿入できないように構
成し、また枠体との組合わせ時には第６図に示す
ように枠体のロック部ｅがシヤツタｃに当接して
挿入孔ｂの前方を開放させ感熱棒ｄの挿入を可能
としサーモインプラグの電気接続が行なわれるよ
うになつている。

〔背景技術の問題点〕

しかしながら、第６図示の場合、たとえばサー
モインプラグの感熱棒ｄが挿入孔ｂおよび接続端
子（図示しない。）保護用の保護カバーｆ内に
d′の状態で挿入されるとシヤツタｃが押されて感
熱棒ｄの挿通を規制する位置に戻されることがあ
る。

また、これとは反対にプレート本体ａが枠体に
載置されていない場合は第５図示のように感熱棒
ｄの挿入を不可とするが、この感熱棒ｄを矢示す
る方向に無理に押し下げると、場合によつてはシ
ヤツタｃが回動し挿入孔ｂを開放させ感熱棒ｄの
挿通を可能とする状態になるおそれも有してい
た。

したがつて、感熱棒ｄの挿通操作によりシヤツ
タｃの規制および解除の状態が確実に保持される
ような改良構造が要望されていた。

〔考案の目的〕

本考案は上記要望にもとづきなされたもので、
プレート本体単独の場合は確実に感熱棒挿通孔へ
の感熱棒の挿通が規制され不所望な回動を防止す
ることができるとともにプレート本体と枠体との
組合わせ時には確実に開放されたとえ挿入位置が
偏位した場合でも円滑に挿通されるようにした改
良された電気調理器を提供することを目的とす
る。

〔考案の概要〕

発熱体を内装し一側に保護カバーを設け、かつ
このカバー内に感熱棒挿入孔および接続端子を有
したプレート本体と、この本体を着脱自在に支持
する枠体と、上記保護カバーに嵌合可能に形成さ
れ、内側に当接部を設けて枠体に取着されるロツ
ク部と上記プレート本体に取着されて感熱棒挿入
孔近傍に枢支される一端に上記当接部と当接する
作用部，他端に開閉部を設けた回動自在なシヤツ
タと、上記開閉部にガイドされてプレート本体に
電気接続するサーモイングプラグとを具備し、上
記開閉部は上端部を感熱棒挿入孔方向に傾斜さ
せ、中間突部が挿入孔の前面に位置するような断
面く字状に形成され、作用部の作動に応動して感
熱棒挿入孔を開閉規制するようにしたことにあ
る。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の詳細を実施例について図面を参
照して説明する。１は電気調理器、たとえばホツ
トプレートのプレート本体で、角形皿状に形成さ
れ、その底部にはシーズ式の発熱体２が内装され
ている。３，３′は本体持ち運び用の把持部、４
は本体１の一側に設けられた保護カバーで、一方
の把持部３の下方に配設されている。そしてこの
保護カバー４内には本体底部から一体に突設した
感熱棒挿入孔５と、その両側に配設された接続端
子６，６を有している。７は枠体で、プレート本
体１を収納可能とする同じく角形皿状に形成され
てプレート本体１を着脱自在に支持する。８，
８′は把持部３，３′と対応する切欠部、９は切欠
部８に隣接して取着されたロツク部で、保護カバ
ー４に嵌合するＵ字状に形成され、内側にはプレ
ート本体１と枠体７との組合わせ時に後述するシ
ヤツタ１０の作用部１４を作動させる当接部９ａ
が設けられている。シヤツタ１０は、本体１と一
体成形された挿入孔５の下部取付け部５′に取付
けねじ１１によつて取着された取付け板１２に枢
支部１３を介して感熱棒挿入孔５の近傍に枢支さ
れている。そしてこのシヤツタ１０の一端は下方
に突出して前記枠体７のロツク部９における当接
部９ａと当接する作用部１４を形成し、かつ作用
部１４と一体に上方へ延在する他端には断面く字
状の開閉部１５を形成している。すなわち、この
開閉部１５はく字状の中間突部が挿入孔５の前面
に位置するようにして枢支部１３を中心として回
動自在となつている。１６はプレート本体１の発
熱体２に電気接続するサーモインプラグで、感熱
棒１７を突出させた本体部１６ａに接続端子６，
６の受け接触子（図示しない。）を有している。
次に作用について述べる。プレート本体１を枠体
７内に載置するとともに本体１の保護カバー４を
ロツク部９に嵌合させ、さらにロツク部９の当接
部９ａがシヤツタ１０の作用部１４に当接するま
で組合わせるとシヤツタ１０は第２図の状態から
第３図の状態に枢支部１３を中心として回動し感
熱部挿入孔５を開放する。すなわち感熱棒１７は
通常の位置から保護カバー４内に挿入される場合
は問題とならないがたとえば第３図のようにカバ
ー４内に下方から挿入された場合でもシヤツタ１
０の開閉部１５における上面傾斜面に当り円滑に
ガイドされて挿入孔５に挿通させることができる
とともに、シヤツタ１０は下方に押されるために
従来のように挿入孔５を閉じる方向に回動するこ
とはない。

また、プレート本体１が枠体７と分離された状
態では第２図のようにシヤツタ１０は挿入孔５の
前方を閉じて感熱棒１７の挿通を不可とする。な
お、感熱棒１７で無理に矢示方向にシヤツタ１０
をこじあけようとしても開閉部１５の傾斜面で滑
つて回動せず従来のように挿入孔５の前方を開放
することがない。

第４図は他の実施例を示すもので、感熱棒１７
の保護カバー４内への挿入を規制するため、カバ
ー４の底面に挿入孔方向へ向かう傾斜状のガイド
部１８を設けるようにしてもよい。すなわち、サ
ーモインプラグ１６を斜めに挿通しようとした場
合、感熱棒１７がガイド部１８によりガイドされ
て開閉部１５から挿入孔５方向へ滑動して行き挿
入孔５へ円滑に挿通させることができる。

〔考案の効果〕

本考案は以上詳述したように、プレート本体と
ロツク部を設けた枠体とから形成される分離式の
電気調理器において、プレート本体に取着されて
感熱棒挿入孔近傍に回動自在に枢支されるシヤツ
タの一端に枠体との組合わせ時にロツク部の内側
に設けられた当接部に当接する作用部、他端には
作用部の作動に応動して挿入孔を開閉規制する上
端部を感熱棒挿入孔方向に傾斜させ、かつ中間突
部が挿入孔前面に位置するような断面く字状の開
閉部を設けた電気調理器であるから、組合わせ時
においては確実に開放され感熱棒の挿入に支障を
与えることなく、しかも、その状態にかかわらず
円滑な挿入を可能とすることができる。またプレ
ート本体単独の場合は確実に挿入を規制すること
ができて不所望な解放を防止することができる等
のすぐれた利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案電気調理器の分解斜視図、第２
図はシヤツタの閉規制状態を示す要部断面図、第
３図はシヤツタの開規制状態を示す要部断面図、
第４図は他の実施例を示す要部断面図であり、第
５図は従来例を示す閉規制時の要部断面図、第６
図は同じく開規制時の要部断面図である。 １……プレート本体、２……発熱体、４……保
護カバー、５……感熱棒挿入孔、６……接続端
子、７……枠体、９……ロツク部、９ａ……当接
部、１０……シヤツタ、１４……作用部、１５…
…開閉部、１６……サーモインプラグ、１７……
感熱棒、１８……ガイド部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 発熱体を内装し一側に保護カバーを設け、か
   つこの保護カバー内に感熱棒挿入孔および接続
   端子を有したプレート本体と、このプレート本
   体を着脱自在に支持する枠体と、上記保護カバ
   ーに嵌合可能に形成され、かつ内側に当接部を
   設けて上記枠体に取着されたロツク部と、上記
   プレート本体の感熱棒挿入孔近傍に枢支され一
   端に上記当接部に当接する作用部、他端に開閉
   部を設けた回動自在なシヤツタと、上記開閉部
   にガイドされて上記プレート本体に電気接続す
   るサーモインプラグとを具備し、上記開閉部は
   上端部を感熱棒挿入孔方向に傾斜させ、かつ中
   間突部が挿入孔前面に位置するような断面く字
   状に形成され、上記作用部の作動に応動して上
   記感熱棒挿入孔を開閉規制するようにしたこと
   を特徴とする電気調理器。 (2) 前記保護カバーに前記サーモインプラグの挿
   入ガイド部を設けたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の電気調理器。