JPS6333354Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は支持用枠体に器具本体の確実な取着を
可能にするとともにその取外しが容易になされる
ようにした分離形の電気調理器に関する。 従来、たとえばホツトプレートのような電気調
理器にあつては器具本体、ハンドル、脚、しや熱
板およびガード等が一体に組立てられているので
器具本体のみを取外すことができない。 したがつて、使用時に汚れ易い本体を洗う場
合、付属部品が多いため形状が大となり一般家庭
の流し台では簡単に洗うことができない。また丸
洗いの場合発熱体端子部における絶縁性能の低
下、感電の危険性および付属部品における発錆の
問題等があり、その対策が極めて面どうとなる。
したがつて器具本体のみを係脱自在に構成して係
合が確実に、しかも取外しが容易になされるよう
にして、上述した不都合の排除が可能となる電気
調理器を要望されていた。 本考案は上記要望にもとづきなされたもので、
器具本体とその支持用枠体とを分離可能に形成す
るとともに枠体には押上げ体および枠体に枢支さ
れ一端に係合部、他端には一部が押上げ体にスプ
リングの付勢力によつて支持されるハンドル枠を
有した操作具を付設し、かつ器具本体には上記係
合部に係合する係止突部を設けて器具本体と枠体
とを係脱自在として確実な取着および容易な取外
しを可能とした電気調理器を提供することを目的
とする。 以下、本考案の詳細を一実施例について図面を
参照して説明する。１は電気調理器、たとえばホ
ツトプレートの器具本体で角形皿状に形成されそ
の底部には発熱体２が内装されている。３はこの
器具本体１持ち運び用の把持部、４は発熱体２の
端子部５，５を保護するプロテクタである。６は
上記器具本体１支持用の合成樹脂製枠体で、把持
部３に適合する凹部７、脚部８およびプロテクタ
４を受入れる枠側プロテクタ９を有している。１
０は枠体６の一部に取着された操作具で、中間部
を枠体６に支軸１０ｂで回動自在に枢支されその
一端は枠体６の上部側に突出させ先端をかぎ状に
形成して係合部１１とし、他端折曲部につまみ１
０ａを取着してハンドル枠１２を形成してなる。
１３は前記器具本体１の底部と一体に形成されて
上記係合部１１方向に段部を形成して突出させた
係止突部である。 上記操作具１０のハンドル枠１２はつまみ１０
ａと対向する内側の一部を係止突部１３の下部に
近接して取着された枠体６の押上げ体１４に挿嵌
し、かつ押上げ体１４に巻回配設されたスプリン
グ１５によつて挿嵌部分が付勢的に支持されてい
る。１６は押上げ体１４の先端に設けられたスト
ツパを示す。 第３図は発熱体２と端子部５との接続構造を示
すもので、１７はフツ素樹脂製絶縁キヤツプ、１
８はシリコーンオイルを有するＯリング、１９は
シリコーンゴムを示す。 次に作用について述べる。まず、器具本体１と
枠体６との組立ては枠体６のプロテクタ９に器具
本体１のプロテクタ４を差し込むとともに器具本
体１の係止突部１３に操作具１０の係合部１１を
係合させれば器具本体１と枠体６とは確実に固定
され、使用可能な状態となる。 すなわち、ハンドル枠１２のつまみ１０ａを下
方に押圧すれば操作具１０は支軸１０ｂを中心と
して回動し、同時に係合部１１も回動することと
なる。したがつて、係合部１１と係止突部１３と
の係合が外れるとともにスプリング１５によつて
付勢されている押上げ体１４の上端部が係止突部
１３を上方へ押し上げる。これにより器具本体１
は枠体６の上面より上方へ突出する。この突出部
を指にて持ち上げることにより枠体６と器具本体
１との取り外しが容易に行なえることとなる。ま
た、器具本体１と枠体６とを組合わせる場合は上
記同様にハンドル枠１２のつまみ１０ａを下方に
押圧して支軸１０ｂを中心として回動させて器具
本体１の係止突部１３を押上げ体１４に当接させ
るようにして器具本体１を枠体６上に載置させる
とともにハンドル枠１２の押圧を解除する。これ
によつて操作具１０は支軸１０ｂを中心としスプ
リング１５の弾発力によつて反転し一端係合部１
１が係止突部１３に係合し器具本体１と枠体６と
の係合を確実にすることができる。第５図は枠体
６のプロテクタ９に開閉カバー２０を付設して調
理器の使用時にプラグインサーモに対する油はね
などを防止するとともに本体１の洗滌時にプロテ
クタ４内の端子部５，５に水分が付着するのを防
止した構造を示す。 本考案は以上詳述したように器具本体側に係止
突部を設けるとともに枠体側には押上げ体および
枠体に枢支され一端に係止突部と係合する係合
部、他端には一部がスプリングに付勢されて押上
げ体に支持されるハンドル枠を有した操作具を付
設することにより器具本体と枠体とを係脱自在に
構成した電気調理器であるから、器具本体と枠体
との係合が確実に行なわれるとともにその取外し
も容易に行なれるから、器具本体が汚れた場合、
簡単に取外して丸洗いを施こすことができる利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は上面図、
第２図は一部切欠側面図、第３図は発熱体と端子
部との接続構造を示す断面図、第４図は要部断面
図、第５図はプラグインサーモに対する保護構造
を示す斜視図である。 １……器具本体、６……枠体、１０……操作
具、１１……係合部、１２……ハンドル枠、１３
……係止突部、１４……押上げ体、１５……スプ
リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 係止突部を有する器具本体と、この器具本体を
   支持する枠体と、この枠体に付設された押上げ体
   と、上記枠体に枢支され一端に上記係止突部と係
   合する係合部を有し、他端には一部が上記押上げ
   体にスプリングの付勢力によつて支持されてなる
   ハンドル枠を有し、このハンドル枠によつて上記
   係止突部に対する係合部の係脱を行なう操作具と
   を具備したことを特徴とする電気調理器。