JPS6214367Y2 - - Google Patents

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JPS6214367Y2
JPS6214367Y2 JP1982097702U JP9770282U JPS6214367Y2 JP S6214367 Y2 JPS6214367 Y2 JP S6214367Y2 JP 1982097702 U JP1982097702 U JP 1982097702U JP 9770282 U JP9770282 U JP 9770282U JP S6214367 Y2 JPS6214367 Y2 JP S6214367Y2
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JP
Japan
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passage
exhaust gas
scavenging
crankcase
fuel
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JP1982097702U
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JPS591862U (ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は2サイクルエンジンの混合気中の燃料
気化促進装置に関し、寒冷時においても、特に始
動時、暖機運転時に燃料の気化を促進して燃焼性
能を高め、高速運転時になると燃料の加温し過ぎ
を防ぐことを目的とする。
従来、2サイクルエンジンでは、寒冷時や寒冷
地での運転、特に始動等に際しては、燃料の気化
を促進するために電気ヒータで加熱しているが、
当該電気ヒータの発熱量が一定であるので、エン
ジン回転速度や負荷の変動に伴い混合気の加温の
温度に過不足ができ、気化不良や充填率不足が生
じる欠点があつた。
本考案は、上記欠点を解消するものであり、掃
気路の後半部をシリンダの肉壁内に形成し、排気
路の前半部をクランクケースの肉壁内にクランク
室の下部開口からクランクケースの上部に向かう
長い通路に形成し、燃料の加温用排気ガス通路を
掃気路前半部のすぐ近くに沿う形でクランクケー
スの肉壁内にクランクケースの上部からクランク
室の下部に向かう長い通路に形成し、かつ、加温
用排気ガス通路の通路断面積を燃焼室の排気口の
通路断面積より小さく形成し、排気ガスの一部を
加温用排気ガス通路に送ることにより、寒冷時に
おける始動時等に掃気路前半部内を通過する混合
気を排気ガスの一部で加温して燃料の気化を促進
させ、燃焼性能を高めることができるとともに、
高速運転時になると少量の排気ガスしか加温用排
気ガス通路内を通過しないことから、燃料の加温
し過ぎを防ぐことができ、かつ排気熱を利用して
いるので、電気ヒータ等の専用の加熱装置を要し
ないものを提供するものである。
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は空冷2サイクルエンジンの縦断正面図
であつて、2サイクルエンジン1の中央に位置す
るシリンダ6にはピストン14が上下摺動自在に
内嵌して、連接棒15及びクランクアーム16を
介してクランク軸17に連動する。
上記クランク軸17を内蔵するクランク室2と
燃焼室3とを掃気路4を介して連通し、掃気路の
入口(クランク室の下部開口)18をクランクケ
ース8の下方に開口して、これに続く掃気路前半
部9をクランクケース8の肉壁10内に長く形成
する。そして、掃気路4をクランクケース右側壁
内に沿つて立ち上げてゆき、掃気路後半部5をシ
リンダ6の肉壁7内に形成して、前後二又状に枝
分かれさせた後、シリンダ周面19に掃気口20
を明ける。
一方、シリンダ周面19の左方には吸気口21
を明けて気化器22及びエアクリーナ23を接続
し、右方には排気口24を明けてマフラ25を接
続する。
そして、ピストン14が上死点にある場合に
は、吸気口21のみが開いて掃気口20及び排気
口24は閉じるように、又、ピストンが下降する
につれて排気口24、次いで掃気口20が開くよ
うに上記排気口24、掃気口20及び吸気口21
を上から順に開口する。
他方、上記掃気路4の前半部9内を通過する混
合気を加温するために混合気中の燃料の気化を促
進させる加温用排気ガス通路12を、燃焼室3か
ら掃気路4全体に沿う形に貫設した後、マフラ2
5の出口26に接続する。
即ち、加温用排気ガス通路12の入口11を燃
焼室3に明けてシリンダ6の肉壁7内からクラン
クケース8の肉壁10内に亘つて貫設し、掃気路
4の後半部5の右方を通つてシリンダ右側面を掃
気路近傍に沿いながら下降して、掃気路4の前半
部9の下方に至る。
そして、掃気路4の入口18の下方からクラン
クケース右端面27に蛇行した加熱用排気ガス通
路12は、導気管28を介してマフラ25の出口
26に接続する。
又、第2図乃至第3図は各々本考案の他の実施
例を示す2サイクルエンジンの要部縦断正面図で
あり、第2図は、掃気路4に沿う加温用排気ガス
通路12の入口11を燃焼室3からではなく、排
気口24の途中部に明けて、当該排気ガス通路1
2を排気口24から分岐させて排気ガスを取入れ
るものであり、上記実施例に比してシリンダの剛
性を高く維持できる。
他方、第3図は加温用排気ガス通路12の入口
11をクランクケース8の右側端30に開口し、
マフラ25の入口管31とこの入口11を連通管
32で接続して、エンジン1の外側から当該排気
ガス通路12に排気ガスを導くもので、エンジン
内壁内を通る排気ガス通路12を短くできる。
斯くしてなる燃料気化促進装置においては、エ
アクリーナ23から取入れた空気を気化器22で
燃料と混合し、当該燃料混合気が吸気口21から
クランクケース8内に吸入される。そして、この
混合気はピストン14の下降で圧縮されてから掃
気路4を通つて燃焼室3に供給されるので、掃気
路4の前半部9を加温することにより、掃気路4
内を通過する混合気の気化を促進して、燃焼室3
での燃焼性能を高めることができる。
また、燃焼室3に発生する排気ガスの多くを燃
焼室3の排気口24からマフラ25に送り、加温
用排気ガス通路12には排気ガスの一部しか送ら
ないようにしているうえ、加温用排気ガス通路1
2の通路断面積を排気口24の通路断面積より小
さく形成したので、高速運転時のように燃焼室3
から勢いよく排気ガスが出る場合には、低速運転
時と比べて、広い排気口24に多量の排気ガスが
流れ込もうとする分、狭い加温用排気ガス通路1
2には少量の排気ガスしか流れ込まなくなる。
このため、高速運転時には加温用排気ガス通路
12内の排気ガス通過量が減少する分、熱源が少
なくなり、掃気路内を通過する混合気を加温し過
ぎることがなくなる。
又、掃気路を通る混合気は燃焼室へ上昇し、排
気ガスは逆に排気ガス通路内を下方に向つて流れ
るので、長い時間に亘つて、混合気を向流的に加
温して燃料の気化効率を高めることができる。
以下、本考案の効果を述べると、掃気路の前半
部をクランク室の下部開口からクランクケースの
上部に向かう長い通路に形成するとともに、加温
用排気ガス通路を掃気路前半部のすぐ近くに沿う
形でクランクケースの上部からクランク室の下部
に向かう長い通路に形成し、かつ、加温用排気ガ
ス通路の通路断面積を燃焼室の排気口の通路断面
積より小さく形成して、排気ガスの一部を加温用
排気ガス通路に送り込むようにしたので、寒冷時
もしくは寒冷地において、特に始動時等には掃気
路前半部内を通過する混合気中の燃料の気化を促
進して、エンジンの燃焼性能を高く維持すること
ができるとともに、高速運転時になると混合気の
加温し過ぎを防止することができる。
しかも、掃気路内を通過する混合気は燃焼室へ
上昇し、排気ガスは逆に加温用排気ガス通路内を
下方に向かつて流れるので、長い時間に亘つて混
合気を向流的に加温して燃料の気化効率を高める
ことができる。
又、本考案の燃料気化促進装置は、排気ガスの
排熱を利用したもので、電気ヒータ等の専用の加
熱装置を必要とせず、しかも、この排気ガス通路
は大部分はエンジン本体の鋳造時に同時に成形で
きるので、構造簡単にして安価に実施できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
空冷2サイクルエンジンの縦断正面図、第2図及
び第3図は各々他の実施例を示すエンジンの要部
縦断正面図である。 1……2サイクルエンジン、2……クランク
室、3……燃焼室、4……掃気路、5……4の後
部、6……シリンダ、7……6の肉壁、8……ク
ランクケース、9……4の前半部、10……8の
肉壁、11……排気ガス通路の入口、12……加
温用排気ガス通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2サイクルエンジン1のクランク室2の下部開
    口18と燃焼室3とを掃気路4を介して連通し、
    掃気路4の後半部5をシリンダ6の肉壁7内に形
    成するとともに、掃気路4の前半部9をクランク
    ケース8の肉壁10内にクランク室2の下部開口
    18からクランクケース8の上部に向かう長い通
    路に形成し、この長い掃気路前半部9内を通過す
    る混合気を加温して混合気中の燃料の気化を促進
    させる加温用排気ガス通路12を、掃気路前半部
    9のすぐ近くに沿う形でクランクケース8の肉壁
    10内にクランクケース8の上部からクランク室
    2の下部に向かう長い通路に形成し、加温用排気
    ガス通路12の入口11を燃焼室3に連通し、加
    温用排気ガス通路12の通路断面積を燃焼室3に
    明けた排気口24の通路断面積より小さく形成
    し、排気ガスの一部を加温用排気ガス通路12に
    送るように構成した事を特徴とする2サイクルエ
    ンジンの混合気中の燃料気化促進装置。
JP9770282U 1982-06-28 1982-06-28 2サイクルエンジンの混合気中の燃料気化促進装置 Granted JPS591862U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9770282U JPS591862U (ja) 1982-06-28 1982-06-28 2サイクルエンジンの混合気中の燃料気化促進装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9770282U JPS591862U (ja) 1982-06-28 1982-06-28 2サイクルエンジンの混合気中の燃料気化促進装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS591862U JPS591862U (ja) 1984-01-07
JPS6214367Y2 true JPS6214367Y2 (ja) 1987-04-13

Family

ID=30232284

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9770282U Granted JPS591862U (ja) 1982-06-28 1982-06-28 2サイクルエンジンの混合気中の燃料気化促進装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126218B2 (ja) * 1971-10-20 1976-08-05

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126218U (ja) * 1974-08-13 1976-02-26

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126218B2 (ja) * 1971-10-20 1976-08-05

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JPS591862U (ja) 1984-01-07

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