JPH0742957Y2 - 船外機のオイルタンク設置構造 - Google Patents

船外機のオイルタンク設置構造

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JPH0742957Y2
JPH0742957Y2 JP1990062165U JP6216590U JPH0742957Y2 JP H0742957 Y2 JPH0742957 Y2 JP H0742957Y2 JP 1990062165 U JP1990062165 U JP 1990062165U JP 6216590 U JP6216590 U JP 6216590U JP H0742957 Y2 JPH0742957 Y2 JP H0742957Y2
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JP
Japan
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oil tank
engine
oil
cover
exhaust
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JPH0420896U (ja
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満正 三戸
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、船外機のエンジンカバー内に設置されたオ
イルタンクの設置構造に関する。
(従来の技術) 2サイクルエンジンでは、エンジン内の摺動部の潤滑
は、予めエンジンに潤滑オイルを適正比で混ぜて潤滑を
行なう混合ガソリン方式と、オイルポンプおよびインジ
ェクタを用いてクランクケース内やシリンダに直接潤滑
オイルを噴射し、燃料は生ガスのまま使用する分離給油
方式とがある。後者の分離給油方式では、潤滑オイルを
溜めておくオイルタンクが必要であり、船外機の場合に
は、このオイルタンクがエンジンカバー内に設置された
ものがある。
第5図〜第7図は、従来の船外機のオイルタンク設置構
造を示すそれぞれ側面図、第5図におけるVI矢視図およ
び第6図おけるVII矢視図である。
船外機の2サイクル多気筒エンジン1は、オイルタンク
2と共にエンジンカバー3内に設置される。このオイル
タンク2は、エンジン1に連結されたキャブレタ4を覆
うようにして配置される。このオイルタンク2からオイ
ルホース5およびオイルポンプ6を経て、エンジン1
の、例えば吸気通路7内に設置されたオイルインジェク
タ8へ潤滑オイルが導かれる。このオイルインジェクタ
8から噴射された潤滑オイルによって、エンジン各部が
潤滑される。
(考案が解決しようとする課題) ところが、船外機が氷点下10数度という厳寒期に使用さ
れた場合には、潤滑オイルの温度が著しく下がり、オイ
ルの流動性が低下してしまう。
このため、オイルホース5内における潤滑オイルの流れ
が悪くなり、適正量の潤滑オイルをオイルインジェクタ
8から噴射できないおそれがある。さらに、潤滑オイル
の流動性が低下するので、オイルインジェクタ8から噴
射された潤滑オイルの飛散状態が悪くなり、潤滑オイル
の飛沫がエンジン各部の潤滑必要個所へ届かず、エンジ
ン潤滑性能が低下するおそれがある。
この考案は、上記事情に考慮してなされたものであり、
寒冷地においてエンジン潤滑性能を向上させることがで
きる船外機のオイルタンク設置構造を提供することを目
的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) この考案は、エンジンと、オイルタンクとをエンジンカ
バー内に収容し、上記エンジンのシリンダブロックにエ
キゾーストカバーによって覆われて形成されたエキゾー
スト通路を有する船外機において、上記オイルタンクを
上記エキゾースト通路側に配置すると共に、上記オイル
タンクの上記エンジン側形状を上記エキゾースト通路の
周囲および上記エキゾーストカバーの外面形状と相似形
状に形成したことを特徴とするものである。
(作用) したがって、この考案に係るオイルタンク設置構造によ
れば、オイルタンクは発熱体であるシリンダのエキゾー
スト側に設置され、エキゾースト通路周囲およびエキゾ
ーストカバーを抱き込むように形成されたので、オイル
タンク内の潤滑オイルがシリンダブロックのエキゾース
ト側からの放射熱によって積極的に温められ、寒冷地に
おいてもオイルタンク内の潤滑オイルの流動性を向上さ
せることができる。このため、寒冷地において、オイル
タンク内の潤滑オイルによるエンジン各部の潤滑性能を
向上させることができる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図はこの考案に係る船外機のオイルタンク設置構造
の一実施例を示す側面図であり、第1図は第2図のI−
I線に沿う断面図である。
船外機の2サイクルエンジン多気筒エンジン10は、オイ
ルタンク11と共にエンジンカバー12内に設置される。エ
ンジン10は、ピストン13を往復移動可能に収容するシリ
ンダブロック14と、ピストン13に連結されたクランクシ
ャフト15をシリンダブロック14と共に回転可能に収容す
るクランクケース16と、燃焼室17を形成するシリンダヘ
ッド18と、このシリンダヘッド18の上方を覆うヘッドカ
バー19と、を有して構成される。
クランクケース16にはインレットケース20を介してキャ
ブレタ21が設置され、このキャブレタ21にてガソリンと
空気が混合され、混合気が生成される。この混合気はク
ランクケース16およびインレットケース20間に介装され
たリードバルブ装置22を経てクランクケース16内へ導か
れる。
また、シリンダブロック14には、クランクケース16内に
連通する掃気通路(図示せず)とエキゾースト通路23と
が形成され、上記掃気通路を経てクランクケース16内の
混合気がシリンダブロック14内へ導かれる。また、エキ
ゾースト通路23は、エキゾーストカバー24に覆われて構
成され、燃焼室17内で燃焼した排気を導く。このエキゾ
ースト通路23周りのシリンダブロック14およびエキゾー
ストカバー24の表面は、エンジン運転時に通常60〜70℃
の温度になる。
さて、オイルタンク11はシリンダブロック14のエキゾー
スト通路23側に設置される。そして、オイルタンク11の
エンジン10側形状はエキゾースト通路23の周囲およびエ
キゾーストカバー24の外面形状と相似形状に形成され
る。すなわち、オイルタンク11はシリンダブロック14の
エキゾースト通路23周囲およびエキゾーストカバー24を
抱き込むような形状に形成される。すなわち、オイルタ
ンク11の発熱体であるエキゾースト通路23およびエキゾ
ーストカバー24に対向する表面積が増える。したがっ
て、オイルタンク11内に貯留された潤滑用オイルは、シ
リンダブロック14のエキゾースト通路23側およびエキゾ
ーストカバー24から放射された多量の放射熱を吸収し、
流動性が向上する。なお、オイルタンク11のエンジンカ
バー12側の形状はエンジンカバー12の内面形状と相似形
状に形成される。
また、オイルタンク11の下部にはオイルホース25が接続
されて、オイルポンプ26まで延びる。このオイルポンプ
26はクランクケース16に設置され、このオイルポンプ26
にオイルインジェクタ27がオイルホース28によって連結
される。オイルタンク11内の潤滑オイルは、オイルポン
プ26の作動によってオイルインジェクタ27からインレッ
トケース20内へ噴射され、リードバルブ22を経てクラン
クケース16内に至り、エンジン10の摺動部や軸受部等の
エンジン各部の潤滑必要個所を潤滑する。
上記実施例によれば、オイルタンク11がエンジンカバー
12内において、シリンダブロック14のエキゾースト通路
23側に設置されると共に、オイルタンク11のエンジン10
側形状をエキゾースト通路23の周囲およびエキゾースト
カバー24の外面形状と相似形状に形成したことから、オ
イルタンク11内に貯留された潤滑オイルがシリンダブロ
ック14のエキゾースト通路23側からの放射熱によって温
められ、厳寒期に船外機を使用しても、潤滑オイルの流
動性を良好に確保できる。したがって、この潤滑オイル
のオイルホース25内での流れやオイルインジェクタ27か
らの飛散状態も良好になり、エンジン各部の潤滑性能を
向上させることができる。
また、オイルタンク11がシリンダブロック14のエキゾー
スト通路23側を覆うようにして設置されたので、このオ
イルタンク11により排気音を遮断でき、エンジン音の静
粛化も達成できる。
さらに、この実施例では、オイルタンク11の形状および
設置位置を変更しただけであり、他部品の変更や追加が
ないので、部品点数が増加せず、コストの上昇を来すこ
とがない。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案に係る船外機のオイルタンク設
置構造によれば、エンジンカバー内に収容されたオイル
タンクがエキゾースト通路側に配置されると共に、オイ
ルタンクのエンジン側形状がエキゾースト通路の周囲お
よびエキゾーストカバーの外面形状と相似形状に形成さ
れたことから、オイルタンク内の潤滑オイルが発熱体で
あるシリンダブロックのエキゾースト側からの放射熱に
よって積極的に温められて流動性が向上するので、寒冷
地においてもエンジン潤滑性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図のI−I線に沿う断面図、第2図はこの
考案に係る船外機のオイルタンクの設置構造の一実施例
を示す側面図、第3図および第4図は第2図におけるそ
れぞれIII矢視図およびIV矢視図、第5図は従来の船外
機のオイルタンク設置構造を示す側面図、第6図および
第7図は第5図のそれぞれVI矢視図およびVII矢視図で
ある。 10……エンジン、11……オイルタンク、12……エンジン
カバー、14……シリンダブロック、16……クランクケー
ス、23……エキゾースト通路、24……エキゾーストカバ
ー、26……オイルポンプ、27……オイルインジェクタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン10と、オイルタンク11とをエンジ
    ンカバー12内に収容し、上記エンジン10のシリンダブロ
    ック14にエキゾーストカバー24によって覆われて形成さ
    れたエキゾースト通路23を有する船外機において、上記
    オイルタンク11を上記エキゾースト通路23側に配置する
    と共に、上記オイルタンク11の上記エンジン10側形状を
    上記エキゾースト通路23の周囲および上記エキゾースト
    カバー24の外面形状と相似形状に形成したことを特徴と
    する船外機のオイルタンク設置構造。
JP1990062165U 1990-06-14 1990-06-14 船外機のオイルタンク設置構造 Expired - Lifetime JPH0742957Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0420896U JPH0420896U (ja) 1992-02-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62253927A (ja) * 1986-04-28 1987-11-05 Sanshin Ind Co Ltd 燃料噴射機関

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JPH0420896U (ja) 1992-02-21

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