JP2001082156A - 4サイクル内燃エンジン - Google Patents

4サイクル内燃エンジン

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JP2001082156A JP25748299A JP25748299A JP2001082156A JP 2001082156 A JP2001082156 A JP 2001082156A JP 25748299 A JP25748299 A JP 25748299A JP 25748299 A JP25748299 A JP 25748299A JP 2001082156 A JP2001082156 A JP 2001082156A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の4サイクル内燃エンジンの基本的なレ
イアウトを変更することなく、燃料と潤滑油とを含む混
合燃料を使用して必要な潤滑を行うようにした4サイク
ル内燃エンジンを提供する。 【解決手段】 燃料に潤滑剤を添加した混合燃料(F)を
使用してエンジン内部の潤滑を行うようにした4サイク
ル内燃エンジンであって、燃焼室(7)に開口する吸気ポ
ート(9)に連なる吸気通路(25)と;該吸気通路(25)に前
記混合燃料(F)を供給するための燃料供給手段(28)と;
前記吸気通路(25)から分岐して、該吸気通路(25)の前記
燃料供給手段(28)よりも下流側に位置する下流側吸気通
路(25b)とクランクシャフト(20)を収容したクランク室
(18)とを連通させるための分岐通路(40a)と;前記クラ
ンク室(18)と動弁機構(15)を収容した動弁室(16)とを連
通させるための連通路(41)と;前記動弁室(16)と前記吸
気通路(25)とを連通させるための環流路(42,51)と;前
記分岐通路(40a)に配設されて該分岐通路(40a)を開閉す
るためのバルブ(45)と、を有する4サイクル内燃エンジ
ン(1)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手持ち式の刈払
機、芝刈機、チェーンソーなどの小型動力作業機の動力
源として好適な4サイクル内燃エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】刈払機、チェーンソーに代表される手持
ち式の作業機は、作業者が限定した姿勢をとることなく
作業ができるようにすることが求められる。このことか
ら、このような作業機に搭載される動力源としての内燃
エンジンは、その使用時の姿勢を例えば横向きにしたと
しても常に安定した作動が求められる。
【0003】このような要請に応じるため、従来一般的
に、燃料と潤滑油とを一定の割合で混合した混合燃料を
使用する小型空冷2サイクルガソリンエンジン(以下、
単に2サイクルエンジンという)が採用されてきた。し
かしながら、2サイクルエンジンは、一般的に、ガスフ
ローによる掃気方式を採用していることに起因して、排
気ガス成分に未燃ガスを多く含むため、有効なる排気ガ
ス対策、つまり、エミッション対策を施すのが難しいと
いう欠点がある。
【0004】このエミッション対策に関しては、未燃ガ
スの排出が少ない4サイクル内燃エンジン(Otto engin
e)が有利であり、このことから、手持ち式作業機にお
いても、2サイクルエンジンに代わって4サイクルエン
ジンの採用が求められている。この4サイクルエンジン
は、典型的には、クランクシャフトを収容するクランク
室の底部にオイル溜めを有し、このオイル溜めの中のオ
イルを、ポンプによって汲み上げる及び/又は回転部材
によって掻き上げることによってシリンダ内面や動弁機
構の潤滑を行うようになっている。しかし、オイルの送
出及び回収等の機構が加わるため、構造が複雑で重くな
ることが、手持ち式作業機用エンジンとしては望ましく
ない。
【0005】このオイル溜めの存在は、エンジンを所定
の姿勢(一般的には縦向き)に保持した状態で使用する
ことを強要するものであり、このことが理由で、典型的
な4サイクルエンジンをそのまま手持ち式の作業機に搭
載することを難しくしている。また、姿勢変化によるオ
イルの供給不良、オイル過少などによるエンジンの焼き
付けの危険がある。手持ち式作業機として作業の便利さ
にも支障をきたす。このような問題点を解消するため、
従来から様々な提案がなされており、その一つに、2サ
イクルエンジンと同様に、燃料と潤滑油とからなる混合
燃料を使用するようにした4サイクルエンジンがある。
【0006】この混合燃料を用いる4サイクル内燃エン
ジンは、特開平5−222944号公報、特開平7−150920号公
報、米国特許第5,347,967号明細書、米国特許第5,579,7
35号明細書に見られるように、気化器を含む吸気系部品
が、クランク室を形成するクランクケースに直結されて
おり、この吸気系部品からクランクケース内に導入され
た潤滑油を含むミスト状の混合燃料は、シリンダ内壁や
クランク室内の回転部材を潤滑した後に、クランクケー
スとシリンダヘッドとを連結する導気管を通じてシリン
ダヘッド内に導かれ、このシリンダヘッド内で動弁機構
を潤滑すると共に吸気ポートを通って燃焼室に導入され
るようになっている。
【0007】このような混合燃料を用いた4サイクル内
燃エンジンによれば、クランク室の底部にオイル溜め、
または、独立したオイル供給装置(ポンプまたはオイル
を掻き上げるための部材)を設ける必要がなく、また、
回収装置もいらないため、エンジンを様々な姿勢で使用
したとしても作動の安定性を確保することができること
や、手持ち式作業機用エンジンとして、軽量、構造簡単
などのメリットが維持できるという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気化器
などの燃料供給手段を含む吸気系部品をクランクケース
に直結するという構成は、シリンダヘッドの吸気ポート
に対して吸気系部品を連結する形式の従来一般的な4サ
イクル内燃エンジンの構成とは大きく異なっているた
め、エンジン設計に大幅な修正が必要となるという問題
がある。また、燃焼室に導入される混合燃料は、クラン
クケースに直結された吸気系部品からクランク室に入
り、その後、このクランク室とシリンダヘッドとを連結
する導気管を通ってシリンダヘッドの中に入った後に吸
気ポートを通じて燃焼室に入るため、吸気ポートに通じ
る実質的な吸気通路が相当に長い距離を有することにな
り、このため、始動性の悪化や応答性の悪化を招き易い
という問題がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、通常の4サイク
ル内燃エンジンの基本的なレイアウトを変更することな
く、燃料と潤滑油とを含む混合燃料を使用して必要な潤
滑を行うようにした4サイクル内燃エンジンを提供する
ことにある。本発明の更なる目的は、上記の目的に加え
て、応答性の悪化を抑えるようにした4サイクル内燃エ
ンジンを提供することにある。本発明の更なる目的は、
上述した二つの目的に加えて、始動性の悪化を抑えるよ
うにした4サイクル内燃エンジンを提供することにあ
る。本発明の更なる目的は、軽量、クリーン、作業性良
好な手持ち式作業機用4サイクルエンジンを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる技術的課
題は、本発明によれば、基本的には、燃料に潤滑剤を添
加した混合燃料(F)を使用してエンジン内部の潤滑を行
うようにした4サイクル内燃エンジンにおいて、燃焼室
(7)に開口する吸気ポート(9)に連なる吸気通路(25)と、
該吸気通路(25)に前記混合燃料(F)を供給するための燃
料供給手段(28)と、前記吸気通路(25)から分岐して、該
吸気通路(25)の前記燃料供給手段(28)よりも下流側に位
置する下流側吸気通路(25b)とクランクシャフト(20)を
収容したクランク室(18)とを連通させるための分岐通路
(40a)と、前記クランク室(18)と動弁機構(15)を収容し
た動弁室(16)とを連通させるための連通路(41)と、前記
動弁室(16)と前記吸気通路(25)とを連通させるための環
流路(42,51)と、前記分岐通路(40a)に配設されて該分岐
通路(40a)を開閉するためのバルブ(45)と、を有するこ
とを特徴とする4サイクル内燃エンジンを提供すること
によって達成される。
【0011】本発明の4サイクル内燃エンジンによれ
ば、前記燃焼室(7)に開口する前記吸気ポート(9)に、一
般的な4サイクル内燃エンジンと同様に、前記燃料供給
手段(28)を含む前記吸気通路(25)が連通され、この吸気
通路(25)から前記分岐通路(40a)を通じて前記クランク
室(18)にも混合気を導入するようにしてあるため、この
混合気に含まれている潤滑油によってエンジン内部の必
要な潤滑が行われる。したがって、本発明による4サイ
クル内燃エンジンでは、従来一般的なオイル溜めが不要
であると共に、前記エンジンの設計において、通常の4
サイクルエンジンの基本的なレイアウトをそのまま流用
することができることから、例えばエンジン設計に要す
る開発費を削減することができるなどの実際上の利点が
あると共に、シリンダ内への混合気の導入と、クランク
ケースへの混合気の導入とが別々の行程で行われるの
で、応答性の点で、従来一般的な4サイクル内燃エンジ
ンと同等の性能を確保することできる。
【0012】また、本発明の好ましい実施の態様にあっ
ては、前記動弁室(16)と前記下流側吸気通路(25b)とを
連通させる環流路(51)に、この環流路(51)を開閉するた
めの開閉弁(71)が介装されている。したがって、エンジ
ンの始動時に、この開閉弁(71)を閉じて前記環流路(51)
を遮断することによって、少なくとも吸気行程時には、
通常の4サイクル内燃エンジンと実質的に同じ構成にな
ることから、エンジンの起動性及びこれに続く始動時の
運転の安定性を確保することができる。本発明の他の目
的及び作用効果は、以下の本発明の好ましい実施例の説
明から明らかになろう。
【0013】
【実施例】以下に、添付した図面に基づいて本発明の好
ましい実施例を詳細に説明する。図1、図2は、本発明
を空冷単気筒4サイクル内燃エンジンに適用した第1実
施例を示すものである。図1は、クランクシャフトを横
断する方向に切断した第1実施例のエンジンの縦断面図
であり、図2は、クランクシャフトの軸線に沿って切断
した、図1に対応するエンジンの縦断面図である。
【0014】図示のエンジン1は、排気量20cc 〜3
0cc程度の比較的小型のものであり、刈払機の動力源に
適用される形態のものを例示するものである。該エンジ
ン1は、冷却フィン2を備えたシリンダブロック3と、
その上に一体的に固設されたシリンダヘッド4とを有
し、前記シリンダブロック3のシリンダボア5に上下に
摺動自在に嵌挿されたピストン6と前記シリンダヘッド
4との間に燃焼室7が画成されている。
【0015】前記シリンダヘッド4は、前記燃焼室7に
臨んで配置された点火プラグ8(図2)と、前記燃焼室
7に開口する吸気ポート9及び排気ポート10(図1)
と、を備え、前記吸気ポート9は吸気バルブ11よって
開閉され、前記排気ポート10は排気バルブ12によっ
て開閉される。
【0016】図示のエンジン1は、また、前記シリンダ
ヘッド4とその上のヘッドカバー4aとで、カムシャフ
ト13、ロッカーアーム14(図1)などの動弁機構1
5を配置するための動弁室16が形成されている。すな
わち、前記エンジン1は、いわゆるOHC式のエンジン
である。なお、前記動弁機構15の主要な要素の一つと
して、前記吸気バルブ11及び前記排気バルブ12が閉
弁する方向に前記ロッカーアーム14を付勢するための
バルブスプリングがあるが、このスプリングは図面中の
線図の錯綜を避けるために省略してある。
【0017】前記シリンダブロック3の下端には、密閉
したクランク室18を形成するためのクランクケース1
9が取付けられ、前記クランク室18内に配置されたエ
ンジン出力軸としてのクランクシャフト20は、連接棒
21及びピストンピン22を介して、前記ピストン6に
連結されている。前記クランクシャフト20はタイミン
グベルト23(図2)を介して前記カムシャフト13に
作動上連結されており、これにより、前記吸気バルブ1
1及び前記排気バルブ12は、前記ピストン6の動きに
応じた所定のタイミングで開閉される。図2中、参照符
号24はリコイルスタータを示し、このリコイルスター
タ24は前記クランクシャフト20に連結されている。
前記エンジン1の始動時には、前記リコイルスタータ2
4を用いて手動により前記エンジン1の起動が行われ
る。
【0018】前記吸気ポート9には、図1に示すよう
に、これに連なる吸気通路25を形成するための吸気系
部品26が連結されており、この吸気系部品26は、エ
アクリーナ27と、スロットルバルブ(図示せず)を含
む燃料供給手段であるダイヤフラム式気化器28と、前
記エアクリーナ27と前記気化器28とを連結して該気
化器28よりも上流側の吸気通路25aを形成する上流
側吸気管29と、前記気化器28と前記吸気ポート9と
を連結して前記気化器28よりも下流側の吸気通路25
bを形成する下流側吸気管30と、で構成されている。
なお、前記排気ポート10には排気系部品としてのマフ
ラー32が連結されている。
【0019】前記エンジン1の下方には、前記クランク
ケース19に近接して燃料タンク35が配置され、該燃
料タンク35には、燃料としてのガソリンに潤滑油を添
加した混合燃料Fが収容される。この燃料タンク35の
中の混合燃料Fは、配管36を介して前記気化器28に
供給され、該気化器28によって霧化されて前記吸気通
路25に放出される。
【0020】前記エンジン1は、また、前記下流側吸気
管30と前記クランクケース19とに連結されて前記下
流側吸気通路25bと前記クランク室18とを連通させ
るための第1の外部配管40(図1)を有し、この第1
の外部配管40によって、前記下流側吸気通路25bか
ら分岐してこの下流側吸気通路25b内に存在する混合
気を前記クランク室18の中に導入するための分岐通路
40aが形成されている。また、前記エンジン1は、前
記シリンダブロック3を上下に貫通して延在し、前記ク
ランク室18と前記動弁室16とを連通させて、前記ク
ランク室18内の混合気を前記動弁室16に導入するた
めのブロック内通路41(図2)と、前記シリンダヘッ
ド4(又はヘッドカバー4a)と前記上流側吸気管29
とに連結されて前記動弁室16内の混合気を前記上流側
吸気通路25aに流出させるための環流路を形成する第
2の外部配管42(図1)と、を有している。
【0021】また、前記エンジン1は、前記第1の外部
配管40と前記クランク室18との間に、前記クランク
ケース19に取り付けられた第1のリードバルブ45
(図1)が介装されている。また、前記動弁室16と前
記第2の外部配管42との間には、前記シリンダヘッド
4(又はヘッドカバー4a)に取り付けられた第2のリ
ードバルブ46(図1)が介装されている。前記第1の
リードバルブ45は、前記吸気通路25から前記クラン
ク室18への流体の流れを許容し、その逆方向の流体の
流れを禁止するものである。すなわち、前記クランク室
18が前記吸気通路25に比べて負圧のときに前記第1
のリードバルブ45が開いて、前記下流側吸気通路25
bの混合気が前記分岐通路40aを通じて前記クランク
室18に導入され、逆に、前記クランク室18が前記吸
気通路25に比べて正圧のときに前記第1のリードバル
ブ45が閉じて、前記クランク室18の中の混合気が前
記分岐通路40aを通じて前記下流側吸気通路25bへ
逆流するのを阻止する。
【0022】また、前記第2のリードバルブ46は、前
記動弁室16から前記上流側吸気通路25aへの流体の
流れを許容し、その逆方向の流体の流れを禁止するもの
である。すなわち、前記動弁室16が前記上流側吸気通
路25aに比べて正圧のときに前記第2のリードバルブ
46が開いて、前記クランク室18から前記ブロック内
通路41を経由して前記動弁室16の中に入った混合気
が前記吸気通路25(前記上流側吸気通路25a)に還
流され、逆に、前記動弁室16が前記上流側吸気通路2
5aに比べて負圧のときに前記第2のリードバルブ46
が閉じて、前記上流側吸気通路25aの中の新気が前記
動弁室16へ流入するのを阻止する。この第2のリード
バルブ46は、必ずしも必須ではなく、これを省いても
よい。
【0023】次に、前記エンジン1の動作を図3を参照
して説明する。図3は前記エンジン1の行程図であり、
(a)は吸気行程を示し、(b)は圧縮行程を示し、
(c)は膨張行程を示し、(d)は排気行程を示すもの
である。なお、図3の(a)〜(d)において、前記第
1のリードバルブ45及び前記第2のリードバルブ46
は、これらが閉じた状態にあるときにだけ、その存在を
模式的に図示してある。
【0024】前記エンジン1が吸気行程にあるときに
は、図3の(a)から理解できるように、前記排気バル
ブ12が閉弁状態になり、その一方で、前記吸気バルブ
11が開弁状態になり、この状態で前記ピストン6が下
降移動することから、前記吸気通路25を通じて混合気
が前記燃焼室7に導入される。この吸気行程では、前記
ピストン6の下降移動に伴って前記クランク室18が正
圧の状態になる。したがって、前記第1のリードバルブ
45は閉じた状態となるため、この吸気行程では、前記
下流側吸気通路25bから前記クランク室18へ混合気
の導入は行われない。他方、前記クランク室18内の混
合気は前記ピストン6の下降移動によって前記ブロック
内通路41へ押し出され、このブロック内通路41を通
って前記動弁室16に流入して、関連部材を潤滑する。
【0025】次に、前記エンジン1が圧縮行程に移行す
ると、図3の(b)から理解できるように、前記吸気バ
ルブ11及び前記排気バルブ12が共に閉弁状態にな
り、この状態で前記ピストン6が上昇移動して、前記燃
焼室7の中の混合気が圧縮される。この圧縮行程では、
前記ピストン6の上昇移動に伴って前記クランク室18
が負圧の状態になる。したがって、前記第1のリードバ
ルブ45は開いた状態となり、前記下流側吸気通路25
bの混合気が前記分岐通路40aを通じて前記クランク
室18の中へ導入される。このクランク室18の負圧状
態は、前記ブロック内通路41を通じて前記動弁室16
の圧力状態に影響を及ぼして、この動弁室16を負圧に
することから、前記第2のリードバルブ46が閉じた状
態になる。これにより、前記上流側吸気通路25aの中
の新気が前記第2の外部配管42を通じて前記動弁室1
6に流入してしまうことを阻止することができる。
【0026】次に、前記点火プラグ8によって前記燃焼
室7の中の混合気の燃焼が行われ、図3の(c)の膨張
行程に移行する。この膨張行程では、図3の(c)から
理解できるように、前記吸気バルブ11及び前記排気バ
ルブ12が共に閉弁状態にあり、この状態で前記ピスト
ン6が下降移動する。この膨張行程では、前記ピストン
6の下降移動に伴って前記クランク室18が正圧の状態
になる。したがって、前記第1のリードバルブ45は閉
じた状態となるため、この膨張行程では、前記下流側吸
気通路25bから前記クランク室18へ混合気の導入は
行われない。他方、前記クランク室18内の混合気は前
記ピストン6の下降移動によって前記ブロック内通路4
1へ押し出され、このブロック内通路41を通って前記
動弁室16に流入する。
【0027】上記の膨張行程が完了すると、前記エンジ
ン1は排気行程に移行する。この排気行程では、図3の
(d)から理解できるように、前記吸気バルブ11が閉
弁状態にあり、その一方で前記排気バルブ12が開弁状
態になり、この状態で前記ピストン6が上昇移動するこ
とから、前記燃焼室7の中の燃焼ガスは、前記排気ポー
ト10を通り、前記マフラー32を通って外部に排出さ
れる。この排気行程では、前記ピストン6の上昇移動に
伴って前記クランク室18が負圧の状態になる。したが
って、前記第1のリードバルブ45は開いた状態とな
り、前記下流側吸気通路25bの混合気が前記分岐通路
40aを通じて前記クランク室18の中へ導入される。
このクランク室18の負圧状態は、前記ブロック内通路
41を通じて前記動弁室16の圧力状態に影響を及ぼし
て、この動弁室16を負圧にすることから、前記第2の
リードバルブ46が閉じた状態になる。これにより、前
記エアクリーナ27からの新気が、前記上流側吸気通路
25aから前記第2の外部配管42を通じて前記動弁室
16に流入してしまうことを阻止することができる。
【0028】この排気行程が完了すると、前記エンジン
1は、前述した吸気行程に戻って、順次、前述した圧縮
行程、膨張行程、排気行程を繰り返すものであるが、排
気行程から吸気行程に移行したときには、図3の(a)
から理解できるように、前記動弁室16の中の混合気が
前記第2の外部配管42を通って前記上流側吸気通路2
5aに流出する。この前記吸気通路25に環流した混合
気は、再び前記気化器28を経由した後、前記下流側吸
気通路25bから前記吸気ポート9を通って前記燃焼室
7に導入される。
【0029】上述した第1実施例のエンジン1によれ
ば、圧縮行程(図3の(b))と排気行程(図3の
(d))で、前記下流側吸気通路25bの混合気が前記
分岐通路40aを通じて前記クランク室18に導入さ
れ、このクランク室18に流入した混合気は、膨張行程
(図3の(c))及び吸気行程(図3の(a))で前記
動弁室16に入って、この動弁室16内の混合気は、最
終的には、吸気行程(図3の(a))で前記吸気通路2
5(上流側吸気通路25a)に還流される。
【0030】このようにして前記エンジン1の一連の行
程の経る過程で前記クランク室18及び前記動弁室16
に導入される混合気は、前述したように潤滑油を含んで
いることから、この混合気に含まれている潤滑油によっ
てエンジン内部の必要な潤滑が行われる。したがって、
従来の4サイクル内燃エンジンでは一般的に必要なオイ
ル溜めが不要であり、これによって、例えば前記エンジ
ン1を搭載した刈払機(図示せず)を操作している過程
で、前記エンジン1の姿勢が例えば左右に大きく傾いた
としても、これが原因で潤滑不良に陥って前記エンジン
1の作動が悪化することはない。
【0031】また、前記エンジン1によれば、前記燃焼
室7に開口する前記吸気ポート9に、一般的な4サイク
ルエンジンと同様に前記吸気系部品26を連結する構成
を採用してあるため、前記エンジン1の設計において、
通常の4サイクルエンジンの基本的なレイアウトをその
まま流用することができることから、例えばエンジン設
計に要する開発費を削減することができるなどの実際上
の利点がある。また、この構成、つまり前記燃焼室7に
開口する前記吸気ポート9に、これに直結した吸気系部
品26を通じて混合気の供給を行うようにしてあるた
め、応答性の点で、吸気系を吸気ポートに連結した従来
一般的な4サイクルエンジンと同等の性能を確保するこ
とできる。換言すれば、前述した吸気系部品をクランク
ケースに直結して混合燃料で潤滑を行う形式の従来の4
サイクル内燃エンジンに比べて、応答性を改善すること
ができる。
【0032】図4以降の図面は、本発明に従う他の実施
例を示すものであり、これら実施例の説明において、上
述した第1実施例と同一の要素には同一の参照符号を付
すことにより、その説明を省略し、以下に、図4以降の
図面に図示した実施例の特徴部分に説明を加える。
【0033】図4は本発明の第2実施例のエンジンを示
すものであり、クランクシャフトを横断する方向に切断
した縦断面図である。図示のエンジン50は、上述した
第1実施例のエンジン1と同様に、前記下流側吸気管3
0と前記クランクケース19とに連結されて、前記下流
側吸気通路25bと前記クランク室18とを連通させる
ための第1の外部配管40と、前記シリンダブロック3
を上下に貫通して延在して前記クランク室18の混合気
を前記動弁室16に導入するための連通路であるブロッ
ク内通路41(図示を省略してある)と、を有してい
る。この第2実施例のエンジン50は、前記シリンダヘ
ッド4(又はヘッドカバー4a)と前記下流側吸気管3
0とに連結されて前記動弁室16の中の混合気を前記下
流側吸気通路25bに流出させるための環流路を形成す
る第3の外部配管51を有している点で、前述した第1
実施例のエンジン1と異なっている。
【0034】すなわち、第1実施例のエンジン1にあっ
ては前記動弁室16の中の混合気を前記上流側吸気通路
25aに還流させるようにしてあるが(図1)、この第
2実施例のエンジン50は、図4から理解できるよう
に、前記動弁室16の中の混合気を前記下流側吸気通路
25bに還流させるようにしてある点で第1実施例のエ
ンジン1とは異なっている。
【0035】この第2実施例のエンジン50では、前記
動弁室16と前記第3の外部配管51との間に、前記シ
リンダヘッド4(又はヘッドカバー4a)に取り付けら
れた第3のリードバルブ52が介装されている。この第
3のリードバルブ52は、機能的に、前述した第1実施
例のエンジン1の第2のリードバルブ46と実質的に同
一である。すなわち、前記第3のリードバルブ52は、
前記動弁室16から前記下流側吸気通路25bへの流体
の流れを許容し、その逆方向の流体の流れを禁止するも
のである。したがって、前記動弁室16が前記下流側吸
気通路25bに比べて正圧のときに前記第3のリードバ
ルブ52が開いて、前記動弁室16の中に入った混合気
が前記吸気通路25(前記下流側吸気通路25b)に還
流され、逆に、前記動弁室16が前記下流吸気通路25
bに比べて負圧のときに前記第3のリードバルブ52が
閉じて、前記下流側吸気通路25bの中の混合気が前記
動弁室16へ流入するのを阻止する。
【0036】この第3のリードバルブ52は、必ずしも
必須ではなく、図5に示す第3実施例のエンジン60の
ように、これを省いてもよい。なお、この第3実施例の
エンジン60(図5)は、第2実施例のエンジン50
(図4)と対比して、この第2実施例のエンジン50に
含まれている第3のリードバルブ52が存在していない
点だけが異なり、それ以外の構成は第2実施例のエンジ
ン50(図4)と同一である。
【0037】次に、第2実施例のエンジン50の動作を
図6を参照して説明する。この図6は、第2実施例のエ
ンジン50に関する行程図であり、(a)は吸気行程を
示し、(b)は圧縮行程を示し、(c)は膨張行程を示
し、(d)は排気行程を示すものである。なお、図6の
(a)〜(d)において、第1のリードバルブ45及び
第3のリードバルブ52は、これらが閉じた状態にある
ときにだけ、その存在を模式的に図示してある。
【0038】前記エンジン50の吸気行程〜排気行程の
動作は、基本的には、図3に示した第1実施例のエンジ
ン1と同一であるので、その重複した説明は省略する
が、この第2実施例のエンジン50の場合には、排気行
程から吸気行程に移行したときに、図6の(a)から理
解できるように、前記動弁室16の中の混合気が前記第
3の外部配管51を通って前記下流側吸気通路25bに
流出し、この前記吸気通路25に環流した混合気は、前
記吸気ポート9を通って前記燃焼室7に導入される。
【0039】すなわち、前記エンジン50によれば、圧
縮行程(図6の(b))と排気行程(図6の(d))
で、前記下流側吸気通路25bの混合気が前記分岐通路
40aを通じて前記クランク室18に導入され、このク
ランク室18に流入した混合気は前記クランク室18内
で潤滑を行い、次いで、膨張行程(図6の(c))及び
吸気行程(図6の(a))で前記動弁室16に入って前
記動弁機構15の潤滑を行った後に、吸気行程(図6の
(a))で前記吸気通路25(下流側吸気通路25b)
に還流されて、前記吸気ポート9を通って燃焼室7に充
填される。エンジン内部の潤滑に関しては、図5の第3
実施例のエンジン60についても同様である。
【0040】したがって、前記エンジン50、60は、
前述した第1実施例のエンジン1(図1)と同様に、前
記エンジン50、60の一連の行程の経る過程で前記ク
ランク室18及び前記動弁室16に導入される混合気
は、前述したように潤滑油を含んでいることから、この
混合気に含まれている潤滑油によってエンジン内部の必
要な潤滑が行われる。したがって、従来の4サイクル内
燃エンジンでは一般的に必要とされたオイル溜めが不要
であり、これによって、例えば前記エンジン50、60
を搭載した刈払機(図示せず)を操作している過程で、
前記エンジン50、60の姿勢が例えば左右に大きく傾
いたとしても、これが原因で潤滑不良に陥って前記エン
ジン50、60の作動が悪化することはない。
【0041】図7は本発明の第4実施例のエンジンを示
すものであり、クランクシャフトを横断する方向に切断
した縦断面図である。図示のエンジン70は、前述した
第2実施例のエンジン50(図4)と基本的な構成は同
一である。すなわち、第4の実施例のエンジン70にあ
っても、前記シリンダヘッド4(又はヘッドカバー4
a)と前記下流側吸気管30とに連結されて前記動弁室
16の中の混合気を前記下流側吸気通路25bに流出さ
せるための第3の外部配管51を有している。
【0042】この第4実施例のエンジン70は、第2実
施例のエンジン50で採用した第3のリードバルブ52
に代えて、開閉弁としての第1のロータリーバルブ71
によって、前記動弁室16と前記下流側吸気通路25b
との間の連通を開閉するようになっている。すなわち、
前記動弁室16の出口部分には、前記下流側吸気通路2
5bとの間の連通を開閉するための前記第1のロータリ
バルブ71が介装されており、この第1のロータリーバ
ルブ71は2ポート弁であり、前記エンジン70の始動
時のみ、前記動弁室16と前記下流側吸気通路25bと
の間の連通を遮断し(図7のエンジン70から引き出し
て描いた部分図を参照)、それ以外の運転領域では、前
記動弁室16と前記下流側吸気通路25bとの間を常時
連通する状態に保持される。
【0043】この第4実施例のエンジン70によれば、
該エンジン70の休止中に前記動弁室16の中で希薄化
した混合気が、該エンジン70の始動時に、前記第3の
外部配管51を通って前記下流側吸気通路25bに流入
して、前記気化器28から前記下流側吸気通路25bを
経て前記吸気ポート9を通じて前記燃焼室7に導入され
る混合気を希薄化してしまうのを防止することができ
る、という利点がある。
【0044】図8は本発明の第5実施例のエンジンを示
すものであり、クランクシャフトを横断する方向に切断
した縦断面図である。図示のエンジン80は、前述した
第4の実施例のエンジン70(図7)に、前述した第2
の外部配管42(図1)を付加した構成を有し、前記動
弁室16の混合気は、第2のロータリバルブ81によっ
て、前記上流側吸気通路25a又は前記下流側吸気通路
25bに選択的に環流されるようになっている。
【0045】すなわち、前記動弁室16は、前記第2の
外部配管42によって前記上流側吸気通路25aに連通
可能とされ、また、前記第3の外部配管51によって前
記下流側吸気通路25bに連通可能とされている。そし
て、前記動弁室16の出口部分には、つまり、前記動弁
室16と、前記第2の外部配管42及び前記第3の外部
配管51との接続部分に前記第2のロータリバルブ81
が介装されている。
【0046】この第2のロータリバルブ81は3ポート
弁であり、その第1の態様では、図8に前記エンジン8
0に組み込んだ状態で描いてある前記第1のロータリバ
ルブ71の状態から理解できるように、前記動弁室16
が前記第3の外部配管51を通じて前記下流側吸気通路
25bに連通され、前記第2の外部配管42を通じた前
記上流側吸気通路25aとの連通は遮断される。
【0047】前記第2のロータリバルブ81は、その第
2の態様では、図8の前記エンジン80から引き出して
描いた部分図から理解できるように、前記動弁室16が
前記第2の外部配管42を通じて前記上流側吸気通路2
5aに連通され、前記第3の外部配管51を通じた前記
下流側吸気通路25bとの連通は遮断される。
【0048】前記第2のロータリーバルブ81は、前記
エンジン80の始動時には、前記動弁室16と前記上流
側吸気通路25aとを連通させて(第2の状態)、前記
動弁室16の中の混合気を前記上流側吸気通路25aに
環流させ、それ以外の運転領域では、前記動弁室16と
前記下流側吸気通路25bとの間を連通する状態(第1
の状態)に保たれる。
【0049】この第5実施例のエンジン80によれば、
該エンジン80の休止中に前記動弁室16の中で希薄化
した混合気が、該エンジン80の始動時に前記第2の外
部配管42を通って前記上流側吸気通路25aに入った
としても、再び前記気化器28を経た後に前記吸気ポー
ト9を通じて前記燃焼室7に導入されることから、この
燃焼室7に導入される混合気はむしろリッチ状態にな
り、前記エンジン80の起動性及び始動時の運転状態を
安定化させることができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランクシャフトを横断する方向に切断した第
1実施例のエンジンの縦断面図である。
【図2】クランクシャフトに沿って切断した第1実施例
のエンジンの縦断面図である。
【図3】第1実施例のエンジンの行程図であって、
(a)は吸気行程を示し、(b)は圧縮行程を示し、
(c)は膨張行程を示し、(d)は排気行程を示す図で
ある。
【図4】クランクシャフトを横断する方向に切断した第
2実施例のエンジンの縦断面図である。
【図5】クランクシャフトを横断する方向に切断した第
3実施例のエンジンの縦断面図である。
【図6】第2実施例のエンジンの行程図であって、
(a)は吸気行程を示し、(b)は圧縮行程を示し、
(c)は膨張行程を示し、(d)は排気行程を示す図で
ある。
【図7】クランクシャフトを横断する方向に切断した第
4実施例のエンジンの縦断面図である。
【図8】クランクシャフトを横断する方向に切断した第
5実施例のエンジンの縦断面図である。
【符号の説明】
1 4サイクル内燃エンジン(第1実施例) 7 燃焼室 9 吸気ポート 15 動弁機構 16 動弁室 18 クランク室 20 クランクシャフト 25 吸気通路 25a 上流側吸気通路 25b 下流側吸気通路 28 気化器(燃料供給手段) 40a 第1の外部配管によって形成される分岐通路 41 連通路(ブロック内通路) 42 第2の外部配管(動弁室と上流側吸気通路とを
連通する環流路) 45 第1のリードバルブ(クランク室から吸気通路
への流れを禁止) 46 第2のリードバルブ(上流側吸気通路から動弁
室への流れを禁止) 51 第3の外部配管(動弁室と下流側吸気通路とを
連通する環流路) 52 第3のリードバルブ(下流側吸気通路から動弁
室への流れを禁止) 71 第1のロータリーバルブ(開閉弁) 81 第2のロータリバルブ(バルブ手段) F 混合燃料

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料に潤滑剤を添加した混合燃料(F)を
    使用してエンジン内部の潤滑を行うようにした4サイク
    ル内燃エンジンにおいて、 燃焼室(7)に開口する吸気ポート(9)に連なる吸気通路(2
    5)と、 該吸気通路(25)に前記混合燃料(F)を供給するための燃
    料供給手段(28)と、 前記吸気通路(25)から分岐して、該吸気通路(25)の前記
    燃料供給手段(28)よりも下流側に位置する下流側吸気通
    路(25b)とクランクシャフト(20)を収容したクランク室
    (18)とを連通させるための分岐通路(40a)と、 前記クランク室(18)と動弁機構(15)を収容した動弁室(1
    6)とを連通させるための連通路(41)と、 前記動弁室(16)と前記吸気通路(25)とを連通させるため
    の環流路(42,51)と、 前記分岐通路(40a)に配設されて該分岐通路(40a)を開閉
    するためのバルブ(45)とを有することを特徴とする4サ
    イクル内燃エンジン。
  2. 【請求項2】 前記バルブがリードバルブ(45)からな
    り、該リードバルブ(45)は、前記クランク室(18)の圧力
    が前記下流側吸気通路(25b)の圧力よりも低いときに、
    前記下流側吸気通路(25b)から前記クランク室(18)への
    流体の流入を許容し、前記クランク室(18)の圧力が前記
    下流側吸気通路(25b)の圧力よりも高いときに、前記ク
    ランク室(18)から前記下流側吸気通路(25b)への逆流を
    禁止する、請求項1に記載の4サイクル内燃エンジン。
  3. 【請求項3】 前記環流路(51)が、前記動弁室(16)と前
    記下流側吸気通路(25b)とを連通せしめている、請求項
    1又は2に記載の4サイクル内燃エンジン。
  4. 【請求項4】 前記環流路(42)が、前記動弁室(16)と前
    記吸気通路(25)の前記燃料供給手段(28)よりも上流側に
    位置する上流側吸気通路(25a)とを連通せしめている、
    請求項1又は2に記載の4サイクル内燃エンジン。
  5. 【請求項5】 前記環流路(42,51)にリードバルブ(46,5
    2)が介装され、該リードバルブ(46,52)は、前記動弁室
    (16)の圧力が前記吸気通路(25)の圧力よりも高いとき
    に、前記動弁室(16)の中の流体が前記吸気通路(25)に環
    流するのを許容し、前記動弁室(16)の圧力が前記吸気通
    路(25)の圧力よりも低いときに、前記吸気通路(25)から
    前記動弁室(16)への流体の流れを禁止する、請求項1〜
    4のいずれか一項に記載の4サイクル内燃エンジン。
  6. 【請求項6】 前記環流路(51)に、該環流路(51)を開閉
    するための開閉弁(71)が介装されている、請求項3に記
    載の4サイクル内燃エンジン。
  7. 【請求項7】 前記環流路(42,51)が、前記動弁室(16)
    と前記下流側吸気通路(25b)及び前記上流側吸気通路(25
    a)とに連結され、また、 前記動弁室(16)と前記下流側吸気通路(25b)との連通
    と、前記動弁室(16)と前記上流側吸気通路(25a)との連
    通とを選択的に開閉するためのバルブ手段(81)を有す
    る、請求項1又は2に記載の4サイクル内燃エンジン。
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