JP2002129922A - 2サイクルエンジンのドレン装置 - Google Patents
2サイクルエンジンのドレン装置Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放置後の再始動時に白煙が発生するのを防止
できる2サイクルエンジンのドレン装置を提供する。 【解決手段】 掃気通路9fが横向きとなるように搭載
される2サイクルエンジン3のドレン装置において、上
記掃気通路の底壁9iに開口するようにドレン孔9gを
形成するとともに該ドレン孔9gをドレン通路17で上
記掃気通路9fより低所に導出した。
できる2サイクルエンジンのドレン装置を提供する。 【解決手段】 掃気通路9fが横向きとなるように搭載
される2サイクルエンジン3のドレン装置において、上
記掃気通路の底壁9iに開口するようにドレン孔9gを
形成するとともに該ドレン孔9gをドレン通路17で上
記掃気通路9fより低所に導出した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルエンジンの
ドレン装置に関し、特にクランク軸を略垂直方向に向け
て、つまり気筒軸を略水平方向に向けて搭載される例え
ば船外機用エンジンに好適のドレン装置に関する。
ドレン装置に関し、特にクランク軸を略垂直方向に向け
て、つまり気筒軸を略水平方向に向けて搭載される例え
ば船外機用エンジンに好適のドレン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば船外機は、クランク軸が略垂直方
向に向く航走時位置と略水平方向に向く格納時位置との
間で揺動可能に船体に取り付けられている。そのため船
外機用エンジンとして2サイクルエンジンを採用した場
合には、航走時には気筒軸線が略水平方向を向くととも
に掃気ポートも略水平方向を向くこととなる。
向に向く航走時位置と略水平方向に向く格納時位置との
間で揺動可能に船体に取り付けられている。そのため船
外機用エンジンとして2サイクルエンジンを採用した場
合には、航走時には気筒軸線が略水平方向を向くととも
に掃気ポートも略水平方向を向くこととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記船外機用2サイク
ルエンジンの場合、クランク軸を略垂直に向けた状態で
航走を終わり、数日放置した後、再びエンジンを始動す
ると白煙が発生し、排気ガス規制値を達成したエンジン
であってもクリーンなイメージが損なわれるといった問
題がある。
ルエンジンの場合、クランク軸を略垂直に向けた状態で
航走を終わり、数日放置した後、再びエンジンを始動す
ると白煙が発生し、排気ガス規制値を達成したエンジン
であってもクリーンなイメージが損なわれるといった問
題がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、放置後の再始動時に白煙が発生するのを防
止できる2サイクルエンジンのドレン装置を提供するこ
とを目的としている。
れたもので、放置後の再始動時に白煙が発生するのを防
止できる2サイクルエンジンのドレン装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、掃気
通路が横向きとなるように搭載される2サイクルエンジ
ンのドレン装置において、上記掃気通路の底壁に開口す
るようにドレン孔を形成するとともに該ドレン孔をドレ
ン通路で上記掃気通路より低所に導出したことを特徴と
している。
通路が横向きとなるように搭載される2サイクルエンジ
ンのドレン装置において、上記掃気通路の底壁に開口す
るようにドレン孔を形成するとともに該ドレン孔をドレ
ン通路で上記掃気通路より低所に導出したことを特徴と
している。
【0006】なお、ドレン通路は、通常は後述のドレン
溜め等に接続されるが、後述のカウンタウェイト室に直
接連通させることも可能である。
溜め等に接続されるが、後述のカウンタウェイト室に直
接連通させることも可能である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、上
記ドレン通路を上記掃気通路より低所に配置されたドレ
ン溜めに連通接続し、上記掃気通路からドレン溜めへの
流れのみを許容する逆止弁を上記ドレン通路に配設した
ことを特徴としている。
記ドレン通路を上記掃気通路より低所に配置されたドレ
ン溜めに連通接続し、上記掃気通路からドレン溜めへの
流れのみを許容する逆止弁を上記ドレン通路に配設した
ことを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項2において、上
記ドレン溜めを密閉タンク状とするとともに、排油通路
によりカウンタウェイト室に連通し、さらにカウンタウ
ェイト室を給油通路によりクランク軸受に連通したこと
を特徴としている。
記ドレン溜めを密閉タンク状とするとともに、排油通路
によりカウンタウェイト室に連通し、さらにカウンタウ
ェイト室を給油通路によりクランク軸受に連通したこと
を特徴としている。
【0009】
【発明の作用効果】2サイクルエンジンにおいて、掃気
通路が横向きとなった状態でエンジンを停止し放置する
と、シリンダライナ内周面やピストン裏面に付着してい
る潤滑油が壁面を伝わって最低所に位置する掃気通路に
流下し、該掃気通路に溜まり、次回エンジンを始動した
際にこの溜まっていた潤滑油が一気に燃焼し、白煙が発
生する。
通路が横向きとなった状態でエンジンを停止し放置する
と、シリンダライナ内周面やピストン裏面に付着してい
る潤滑油が壁面を伝わって最低所に位置する掃気通路に
流下し、該掃気通路に溜まり、次回エンジンを始動した
際にこの溜まっていた潤滑油が一気に燃焼し、白煙が発
生する。
【0010】請求項1の発明によれば、上記掃気通路の
底壁に開口するようにドレン孔を形成するとともに該ド
レン孔をドレン通路で上記掃気通路より低所に導出した
ので、エンジン停止後に数日放置された場合、上記壁面
を伝わって掃気通路に流下した潤滑油はドレンとなって
ドレン孔からドレン通路を通って下方に排出され、掃気
通路内に溜まるといったことはない。従って次回のエン
ジン始動時に掃気通路の潤滑油が一気に燃焼して白煙が
発生するといった問題を回避できる。
底壁に開口するようにドレン孔を形成するとともに該ド
レン孔をドレン通路で上記掃気通路より低所に導出した
ので、エンジン停止後に数日放置された場合、上記壁面
を伝わって掃気通路に流下した潤滑油はドレンとなって
ドレン孔からドレン通路を通って下方に排出され、掃気
通路内に溜まるといったことはない。従って次回のエン
ジン始動時に掃気通路の潤滑油が一気に燃焼して白煙が
発生するといった問題を回避できる。
【0011】請求項2の発明によれば、上記ドレン通路
を上記掃気通路より低所に配置されたドレン溜めに連通
接続したので、上記掃気通路に流下した潤滑油をエンジ
ン外に排出することなくドレン溜めに貯留することがで
きる。また、上記掃気通路からドレン溜めへの流れのみ
を許容する逆止弁を上記ドレン通路に配設したので、エ
ンジン始動後にクランク室内の圧力、ひいては掃気通路
内の圧力が正圧,負圧に変動してもドレン溜め内の潤滑
油が逆流することはない。
を上記掃気通路より低所に配置されたドレン溜めに連通
接続したので、上記掃気通路に流下した潤滑油をエンジ
ン外に排出することなくドレン溜めに貯留することがで
きる。また、上記掃気通路からドレン溜めへの流れのみ
を許容する逆止弁を上記ドレン通路に配設したので、エ
ンジン始動後にクランク室内の圧力、ひいては掃気通路
内の圧力が正圧,負圧に変動してもドレン溜め内の潤滑
油が逆流することはない。
【0012】請求項3の発明によれば、エンジン始動後
において、クランク室圧が掃気通路からドレン孔,ドレ
ン通路を介して上記ドレン溜めに作用し、該ドレン溜め
に貯留されている潤滑油は上記クランク室圧により排油
通路を通ってカウンタウェイト室に導びかれ、該カウン
タウェイト室内においてカウンタウェイトの遠心力が作
用し、またカウンタウェイト室内圧力がクランク軸受部
の圧力より高いことにより上記潤滑油は給油通路を通っ
てクランク軸受に供給される。そしてこの潤滑油はクラ
ンク軸受を潤滑したのち徐々に燃焼室に供給されて燃焼
される。
において、クランク室圧が掃気通路からドレン孔,ドレ
ン通路を介して上記ドレン溜めに作用し、該ドレン溜め
に貯留されている潤滑油は上記クランク室圧により排油
通路を通ってカウンタウェイト室に導びかれ、該カウン
タウェイト室内においてカウンタウェイトの遠心力が作
用し、またカウンタウェイト室内圧力がクランク軸受部
の圧力より高いことにより上記潤滑油は給油通路を通っ
てクランク軸受に供給される。そしてこの潤滑油はクラ
ンク軸受を潤滑したのち徐々に燃焼室に供給されて燃焼
される。
【0013】このようにエンジン停止時に掃気通路に流
下する余分な潤滑油を自重で回収し、この潤滑油をエン
ジン始動後のクランク室圧によって必要な箇所に供給で
き、余分な潤滑油で必要箇所の潤滑を行なうことがで
き、白煙の発生を防止しつつクランク軸潤滑における信
頼性を高めることができる。
下する余分な潤滑油を自重で回収し、この潤滑油をエン
ジン始動後のクランク室圧によって必要な箇所に供給で
き、余分な潤滑油で必要箇所の潤滑を行なうことがで
き、白煙の発生を防止しつつクランク軸潤滑における信
頼性を高めることができる。
【0014】
【実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0015】図1〜図3は本発明の一実施形態による船
外機用2サイクルエンジンのドレン装置を説明するため
の図であり、図1は船外機の側面図、図2はエンジンの
断面側面図、図3はエンジンの断面正面図である。
外機用2サイクルエンジンのドレン装置を説明するため
の図であり、図1は船外機の側面図、図2はエンジンの
断面側面図、図3はエンジンの断面正面図である。
【0016】図において、1は船外機であり、これはカ
ウリング2内に水冷式V型6気筒直接燃料噴射式2サイ
クルエンジン3を収容したものであり、航走時にクラン
ク軸4の軸線bが略垂直をなしかつ各気筒5の軸線aが
略水平をなすうように船体に搭載される。
ウリング2内に水冷式V型6気筒直接燃料噴射式2サイ
クルエンジン3を収容したものであり、航走時にクラン
ク軸4の軸線bが略垂直をなしかつ各気筒5の軸線aが
略水平をなすうように船体に搭載される。
【0017】上記エンジン3のクランクケース6の後合
面にはリード弁組立体12,スロットルボディ7,及び
吸気サイレンサ8が順次接続されており、前合面にはシ
リンダブロック9,シリンダヘッド10及びヘッドカバ
ー11が接続されている。なお、11aは燃焼室内に燃
料を直接噴射供給する燃料噴射弁である。
面にはリード弁組立体12,スロットルボディ7,及び
吸気サイレンサ8が順次接続されており、前合面にはシ
リンダブロック9,シリンダヘッド10及びヘッドカバ
ー11が接続されている。なお、11aは燃焼室内に燃
料を直接噴射供給する燃料噴射弁である。
【0018】また上記クランクケース6には各気筒用ク
ランク室6aに連通する吸気ポート6bが形成されてお
り、該吸気ポート6bには逆流防止用のリード弁12a
が配設されている。なお、このリード弁12aは上記リ
ード弁組立体12の共通の板状のフレーム部材12bに
取り付けられている。
ランク室6aに連通する吸気ポート6bが形成されてお
り、該吸気ポート6bには逆流防止用のリード弁12a
が配設されている。なお、このリード弁12aは上記リ
ード弁組立体12の共通の板状のフレーム部材12bに
取り付けられている。
【0019】上記クランク軸4は各気筒間部分がクラン
クジャーナル軸受20aで軸支され、上端部,下端部が
クランク軸受20b,20cで軸支されている。そして
クランク軸4の各クランクピン部4aはコンロッド13
により上記各気筒5内に摺動自在に挿入されたピストン
14に接続されている。
クジャーナル軸受20aで軸支され、上端部,下端部が
クランク軸受20b,20cで軸支されている。そして
クランク軸4の各クランクピン部4aはコンロッド13
により上記各気筒5内に摺動自在に挿入されたピストン
14に接続されている。
【0020】上記各気筒5は、シリンダブロック9に上
記各クランク室6aに連通するように貫通形成された気
筒穴9a内に鋳鉄製のシリンダライナ15を圧入又は鋳
ぐるみにより配置した構成となっている。
記各クランク室6aに連通するように貫通形成された気
筒穴9a内に鋳鉄製のシリンダライナ15を圧入又は鋳
ぐるみにより配置した構成となっている。
【0021】そして上記シリンダライナ15には1つの
排気口15aと、該排気口15aに対向するように位置
するセンタ掃気口15bと、該センタ掃気口15bと排
気口15aとを結ぶ直線の上下に位置する上,下掃気口
15c,15dとが形成されている。
排気口15aと、該排気口15aに対向するように位置
するセンタ掃気口15bと、該センタ掃気口15bと排
気口15aとを結ぶ直線の上下に位置する上,下掃気口
15c,15dとが形成されている。
【0022】上記各排気口15aは各排気ポート9bか
ら合流ポート9cを介してエンジン下部に導出されてい
る。また上記センタ掃気口15b,上,下掃気口15
c,15dはそれぞれセンタ掃気ポート9d,上,下掃
気ポート9e,9fを介して上記クランク室6aに連通
されている。
ら合流ポート9cを介してエンジン下部に導出されてい
る。また上記センタ掃気口15b,上,下掃気口15
c,15dはそれぞれセンタ掃気ポート9d,上,下掃
気ポート9e,9fを介して上記クランク室6aに連通
されている。
【0023】上記各掃気ポート9d〜9fは上記シリン
ダライナ15に沿うように気筒軸線b方向に延びてい
る。そして上記各下掃気ポート9fは各気筒5の内周面
の最下部5aよりさらに低所に位置している。
ダライナ15に沿うように気筒軸線b方向に延びてい
る。そして上記各下掃気ポート9fは各気筒5の内周面
の最下部5aよりさらに低所に位置している。
【0024】上記シリンダブロック9の下掃気ポート9
fの底面9i部分にはドレンオイル孔9gが開口してお
り、該各ドレンオイル孔9gは略水平方向に延び、上記
下掃気ポート9fをシリンダブロック9の外側壁面9h
に導出するように形成されている。上記ドレンオイル孔
9gは下掃気ポート9fに対して接線をしており、その
ため該ドレンオイル孔9gの開口部分は図2に示すよう
に溝状をなしている。
fの底面9i部分にはドレンオイル孔9gが開口してお
り、該各ドレンオイル孔9gは略水平方向に延び、上記
下掃気ポート9fをシリンダブロック9の外側壁面9h
に導出するように形成されている。上記ドレンオイル孔
9gは下掃気ポート9fに対して接線をしており、その
ため該ドレンオイル孔9gの開口部分は図2に示すよう
に溝状をなしている。
【0025】そして上記ドレンオイル孔9gの外部開口
にはジョイントパイプ16を介してドレンオイルホース
17の一端17aが接続されている。該ドレンオイルホ
ース17は下方に延び、その他端17bはドレンオイル
タンク18の天壁部18aに逆止弁22を介在させて連
通接続されている。なお、逆止弁22はエンジン側から
上記ドレンオイルタンク18側への流れのみを許容する
ものであり、該ドレンオイルタンク18内の潤滑油が下
掃気ポート9f側に逆流するのを防止する。
にはジョイントパイプ16を介してドレンオイルホース
17の一端17aが接続されている。該ドレンオイルホ
ース17は下方に延び、その他端17bはドレンオイル
タンク18の天壁部18aに逆止弁22を介在させて連
通接続されている。なお、逆止弁22はエンジン側から
上記ドレンオイルタンク18側への流れのみを許容する
ものであり、該ドレンオイルタンク18内の潤滑油が下
掃気ポート9f側に逆流するのを防止する。
【0026】上記ドレンオイルタンク18は、直方体密
閉箱状のもので、上記カウリング2内の上記各下掃気ポ
ート9fの底面9iより下側に配置されている。そして
上記ドレンオイルタンク18の側壁18bの下部には排
油ホース19の一端19aが接続されており、該排出ホ
ース19の他端19bは上記クランク軸4の下端部に設
けられたカウンタウェイト4bが収容されたカウンタウ
ェイト室6cに形成された接続口6dに接続され、該カ
ウンタウェイト室6c内に連通している。
閉箱状のもので、上記カウリング2内の上記各下掃気ポ
ート9fの底面9iより下側に配置されている。そして
上記ドレンオイルタンク18の側壁18bの下部には排
油ホース19の一端19aが接続されており、該排出ホ
ース19の他端19bは上記クランク軸4の下端部に設
けられたカウンタウェイト4bが収容されたカウンタウ
ェイト室6cに形成された接続口6dに接続され、該カ
ウンタウェイト室6c内に連通している。
【0027】また上記カウンタウェイト室6cの上記接
続口6dより下側に給油口6eが形成されており、該給
油口6eは、給油ホース21により上記軸受20aへの
給油孔20dに連通されている。
続口6dより下側に給油口6eが形成されており、該給
油口6eは、給油ホース21により上記軸受20aへの
給油孔20dに連通されている。
【0028】次に本実施形態装置の作用効果を説明す
る。本実施形態船外機1は、図1に示すようにクランク
軸4の軸線bが略垂直をなし、気筒5の軸線aが略水平
をなす状態で運転される。なお、本実施形態エンジンで
は潤滑方式として分離給油方式が採用されており、潤滑
油は例えばクランクジャーナル軸受20a部分,シリン
ダライナ15のピストン摺動面,ピストン裏面等に直接
供給され、あるいは吸気マニホールドにて吸入空気に混
合するように供給される。そしてこれらの潤滑油はクラ
ンク室等から燃焼室に達し、ここで燃料とともに燃焼す
る。
る。本実施形態船外機1は、図1に示すようにクランク
軸4の軸線bが略垂直をなし、気筒5の軸線aが略水平
をなす状態で運転される。なお、本実施形態エンジンで
は潤滑方式として分離給油方式が採用されており、潤滑
油は例えばクランクジャーナル軸受20a部分,シリン
ダライナ15のピストン摺動面,ピストン裏面等に直接
供給され、あるいは吸気マニホールドにて吸入空気に混
合するように供給される。そしてこれらの潤滑油はクラ
ンク室等から燃焼室に達し、ここで燃料とともに燃焼す
る。
【0029】このような分離給油式2サイクルエンジン
において、上記気筒軸線aが略水平をなす搭載状態でエ
ンジンが停止され、数日間放置されると、シリンダライ
ナ内面やピストン裏面等に付着していた潤滑油が徐々に
壁面を伝って下方に流れ、その大部分は下掃気ポート9
fに流下するが、この下掃気ポート9fに流下した潤滑
油はさらにドレンオイル孔9gからドレンオイルホース
17を通ってドレンオイルタンク18内に溜まることと
なる。
において、上記気筒軸線aが略水平をなす搭載状態でエ
ンジンが停止され、数日間放置されると、シリンダライ
ナ内面やピストン裏面等に付着していた潤滑油が徐々に
壁面を伝って下方に流れ、その大部分は下掃気ポート9
fに流下するが、この下掃気ポート9fに流下した潤滑
油はさらにドレンオイル孔9gからドレンオイルホース
17を通ってドレンオイルタンク18内に溜まることと
なる。
【0030】ここで上記ドレンオイル孔9gの上記下掃
気ポート9fの底面9iへの開口部分は、溝状をなして
おり、そのため上記流下した潤滑油は確実にこの溝内に
溜まり、ドレンオイルタンク18側に流れ出ることとな
る。
気ポート9fの底面9iへの開口部分は、溝状をなして
おり、そのため上記流下した潤滑油は確実にこの溝内に
溜まり、ドレンオイルタンク18側に流れ出ることとな
る。
【0031】従って本実施形態エンジンでは、気筒軸線
aが略水平をなした状態でエンジン停止,放置がなされ
ても下掃気ポート9f上に潤滑油が残留することはほと
んどない。
aが略水平をなした状態でエンジン停止,放置がなされ
ても下掃気ポート9f上に潤滑油が残留することはほと
んどない。
【0032】そして数日後に上記エンジン3を再度始動
すると、上記ドレンオイルタンク18内には、掃気行程
時にクランク室6a内の正圧が作用する。この圧力によ
り上記ドレンオイルタンク18内に溜まっている潤滑油
は、カウンタウェイト室6c内に徐々に圧送される。そ
して該カウンタウェイト室6c内に供給された潤滑油
は、カウンタウェイト4bの回転による遠心力によりカ
ンウタウェイト室6cの内面に吹き付けられ、またこの
カウンタウェイト室内の圧力がクランクジャーナル軸受
部より高いことから給油口6eから給油ホース21を通
って少しずつ上記クランクジャーナル軸受20a部に供
給され、該部分の潤滑に寄与した後、ここから吸入空気
に混じった状態でクランク室6aを介して燃焼室に供給
され、燃焼される。
すると、上記ドレンオイルタンク18内には、掃気行程
時にクランク室6a内の正圧が作用する。この圧力によ
り上記ドレンオイルタンク18内に溜まっている潤滑油
は、カウンタウェイト室6c内に徐々に圧送される。そ
して該カウンタウェイト室6c内に供給された潤滑油
は、カウンタウェイト4bの回転による遠心力によりカ
ンウタウェイト室6cの内面に吹き付けられ、またこの
カウンタウェイト室内の圧力がクランクジャーナル軸受
部より高いことから給油口6eから給油ホース21を通
って少しずつ上記クランクジャーナル軸受20a部に供
給され、該部分の潤滑に寄与した後、ここから吸入空気
に混じった状態でクランク室6aを介して燃焼室に供給
され、燃焼される。
【0033】このように本実施形態では、ドレンオイル
孔9gを下掃気ポート9fの底面9iに開口するように
開け、該ドレンオイル孔9gをドレンオイルホース17
でエンジン下部に配置されたドレンオイルタンク18に
連通させたので、下掃気ポート9fに溜まる潤滑油を効
率良く確実に回収できる。その結果、下掃気ポート9f
に溜まった潤滑油が次回のエンジン始動時に一気に燃焼
して白煙が発生するといった問題を回避できる。
孔9gを下掃気ポート9fの底面9iに開口するように
開け、該ドレンオイル孔9gをドレンオイルホース17
でエンジン下部に配置されたドレンオイルタンク18に
連通させたので、下掃気ポート9fに溜まる潤滑油を効
率良く確実に回収できる。その結果、下掃気ポート9f
に溜まった潤滑油が次回のエンジン始動時に一気に燃焼
して白煙が発生するといった問題を回避できる。
【0034】またドレンオイルタンク18に回収した潤
滑油をクランクジャーナル軸受20aに供給するように
したので、本来余分とされる潤滑油によって必要箇所の
潤滑を行なうことができ、クランク軸潤滑における信頼
性を向上できる。
滑油をクランクジャーナル軸受20aに供給するように
したので、本来余分とされる潤滑油によって必要箇所の
潤滑を行なうことができ、クランク軸潤滑における信頼
性を向上できる。
【0035】またドレンオイルタンク18側に逆止弁2
2を設けたので、クランク室6aの圧力を利用してドレ
ンオイルタンク18内を加圧し、これにより内部の潤滑
油を必要な部位に供給できる。またクランク室6a内の
圧力が負圧のときにドレンオイルタンク18内の圧力が
逆流するといった問題を回避できる。
2を設けたので、クランク室6aの圧力を利用してドレ
ンオイルタンク18内を加圧し、これにより内部の潤滑
油を必要な部位に供給できる。またクランク室6a内の
圧力が負圧のときにドレンオイルタンク18内の圧力が
逆流するといった問題を回避できる。
【図1】本発明の一実施形態による船外機の側面図であ
る。
る。
【図2】上記船外機のエンジンの断面側面図である。
【図3】上記エンジンの断面正面図である。
3 2サイクルエンジン 6c カウンタウェイト室 9f 下掃気ポート(掃気通路) 9g ドレンオイル孔 9i 掃気通路の底壁 17 ドレンオイルホース(ドレン通路) 18 ドレンオイルタンク(ドレン溜め) 19 逆止弁 20a クランクジャーナル軸受
Claims (3)
- 【請求項1】 掃気通路が横向きとなるように搭載され
る2サイクルエンジンのドレン装置において、上記掃気
通路の底壁に開口するようにドレン孔を形成するととも
に該ドレン孔をドレン通路で上記掃気通路より低所に導
出したことを特徴とする2サイクルエンジンのドレン装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記ドレン通路を上
記掃気通路より低所に配置されたドレン溜めに連通接続
し、上記掃気通路からドレン溜めへの流れのみを許容す
る逆止弁を上記ドレン通路に配設したことを特徴とする
2サイクルエンジンのドレン装置。 - 【請求項3】 請求項2において、上記ドレン溜めを密
閉タンク状とするとともに排油通路によりカウンタウェ
イト室に連通し、さらにカウンタウェイト室を給油通路
によりクランク軸受に連通したことを特徴とする2サイ
クルエンジンのドレン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325165A JP2002129922A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 2サイクルエンジンのドレン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325165A JP2002129922A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 2サイクルエンジンのドレン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002129922A true JP2002129922A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18802579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000325165A Withdrawn JP2002129922A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 2サイクルエンジンのドレン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002129922A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2402170A (en) * | 2003-05-26 | 2004-12-01 | Honda Motor Co Ltd | A vertical engine with a chain chamber having oil return bores |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325165A patent/JP2002129922A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2402170A (en) * | 2003-05-26 | 2004-12-01 | Honda Motor Co Ltd | A vertical engine with a chain chamber having oil return bores |
GB2402170B (en) * | 2003-05-26 | 2006-05-24 | Honda Motor Co Ltd | Vertical engine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |