JP3996692B2 - 潤滑機能を有する4サイクルエンジン - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば刈払機などに使用されるオイル(潤滑油)とガソリンとの混合燃料を用いる小型の潤滑機能を有する4サイクルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、周知のような2サイクルエンジンや4サイクルエンジンがある。
2サイクルエンジンは、周知のように、吸気弁や排気弁を設けず、構造が簡単で小型軽量に作ることができ、また、クランクの1回転すなわちピストンの往復2行程で、吸入行程→圧縮行程→爆発行程→排気行程を行うが、前記各行程の区別が4サイクルエンジンほどはっきりしていないので、排気が完全に行われないうちに吸入が行われるため、吸入した混合ガスの一部が不完全燃焼のまま排出され、排気ガス中の有害物質となり環境に悪影響を与えるなどの問題があった。
【0003】
一方、4サイクルエンジンは、周知のように、ピストンの上死点から下死点への行程(クランクの半回転)で混合ガスの吸入を行い(吸入行程)、ピストンの下死点から上死点への行程(クランクの次の半回転)で混合ガスを圧縮し(圧縮行程)、この混合ガスが圧縮された状態で混合ガスに点火すると混合ガスが燃焼爆発(爆発行程)してピストンを下死点に押し下げ(クランクの次の半回転)、ピストンの下死点から上死点への行程で、排気ガスは完全に排気される(排気行程)。すなわち、吸入行程→圧縮行程→爆発行程→排気行程の4行程を、ピストンが2往復する毎に繰り返す。このように、排気を完全に行ってから混合ガスの吸気を行うので、混合ガスの燃焼が完全燃焼に近く、排気ガス中の有害物質が少なくなる。
【0004】
また、近年開発されたオイルパンを無くした4サイクルエンジンでは、ピストンの上下運動の圧力でオイルタンク内のオイルをミスト化してエンジンの隅々に循環させ、エンジンのどんな傾斜状態でもオイルをオイルタンク内に送り返す戻し孔を配設し、さらに、燃焼室(シリンダ内)などにオイルが流出しないようにオイルの戻し・給油孔をオイルタンクの中央部に配設して構成し、エンジンの姿勢を360°傾斜自在にして運転することができるようにしたものもある。
【0005】
また、近年、ガソリンとオイルと空気の混合ガスを、キャブレターから吸気弁を開閉駆動する動弁機構部を設けた吸気通路に通し、その混合ガスをそのまま吸入行程において吸気弁が開いた時にシリンダ内に吸入させるようにしたものあった。
【0006】
また、特開平6−108864号公報に、ピストンの往復動に伴うクランク室内の容積変化を利用してシリンダ内へ混合ガスを過給する過給式4サイクルエンジンにおいて、気化器(キャブレタ)と吸気バルブにより開閉される吸気ポートとを連通する吸気通路を設けると共に前記気化器と前記クランク室とを連通するバイパス通路を設け、前記バイパス通路と前記クランク室との接続部に混合ガスが前記クランク室内へ吸入されることのみを許容する吸入バルブを設け、前記クランク室と前記シリンダ内とを連通する過給通路を設け、前記過給通路の前記シリンダ内に開口する出口ポートを前記ピストンにより開閉されると共にこのピストンが下死点付近まで下降した際に開放される位置に形成し、吸入行程において前記ピストンが下死点付近まで下降した際に開弁する過給バルブを前記過給通路の途中に設けたことを特徴とする過給式4サイクルエンジンが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般の4サイクルエンジンは、シリンダの内壁やピストンにオイルを供給する手段が必要であり、そのためにクランク室の下方にオイルパンを備え、クランクの回転によってオイルパンに溜まったオイルを撥ね上げて、シリンダ内壁や下死点に移動してきたピストンにオイルを撥ねかけるようにしたものや、オイルポンプによりオイルをオイルパンから供給および回収するものがあり、このようなオイルパンを備えた4サイクルエンジンは、エンジンがある程度以上に傾いた状態ではオイルパンのオイルが正常に貯溜されなくなり、オイルが供給または回収できず、連続運転が困難になるといった問題があった。
【0008】
また、近年開発されたオイルパンを無くした4サイクルエンジンは、クランク室の側方に設けたオイルタンク内で、オイルスリンガーによってオイルを撥ね上げてミスト化したオイルを、エンジンの隅々に循環させると共に、どんな傾斜状態でもオイルタンク内に送り返す戻し孔や、さらに、燃焼室(シリンダ内)などにオイルが流出しないようにオイルの戻し・給油孔をオイルタンクの中央部に配設して構成することによって、エンジンの姿勢を360°傾斜自在にして運転することができるようにしているが、部品点数が多く、構造が複雑になり、製造コストが高くなるなどの問題があった。
【0009】
また、前記ガソリンとオイルと空気の混合ガスを、キャブレターから吸気弁を開閉駆動する動弁機構部を設けた吸気通路に通し、その混合ガスをそのまま吸入行程において吸気弁が開いた時にシリンダ内に吸入させるようにしたものは、キャブレターから吸気弁までの吸気通路が長く、かつ、吸気弁を開閉駆動する動弁機構部の構成部材点数が多くて複雑な構造になっているので、混合ガスの流入抵抗が大きく、従って、吸気弁からシリンダ内に吸入される混合ガスの吸入量の減少を招き、出力低下の現象が表れる、といった問題があった。
【0010】
また、前記特開平6−108864号公報に記載の過給式4サイクルエンジンは、クランク室からシリンダ内に混合ガスを供給する過給通路は、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部を通っておらず、混合ガスに含有されているオイルを前記動弁機構部に供給することができないので、前記動弁機構部にオイルを供給する機構を別に設けなくてはならず、4サイクルエンジン全体の部品点数が多くなり、機構が複雑になり、製造コストが高くなるなどの問題があった。
【0011】
この発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンにおいては、従来のようなオイルパンを無くすると共に、ピストンの上昇行程(圧縮行程と排気行程)時にはガソリンとオイルと空気の混合ガスは、キャブレタから吸気弁に至る第1の吸気通路から分岐した、第2の吸気通路、または第5の吸気通路、または第6の吸気通路を通ってクランク室に吸入される。この行程では吸気弁が閉じているため、混合ガスがクランク室のみに流入する。吸入行程において、吸気弁が開き、排気弁が閉じた状態でピストンが下降し、キャブレターから混合ガスが第1の吸気通路を通ってシリンダ内に供給される。
【0012】
また、圧縮行程においてピストンが上昇するときに、前記第1の吸気通路から分岐した、第2の吸気通路、または第5の吸気通路、または第6の吸気通路を通ってクランク室に吸入されている混合ガスが、前記吸入行程においてピストンが下降してクランク室で圧縮され、その圧縮された混合ガスが吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部を有する第3の吸気通路を通ってロッカーアーム室に至り、吸気行程において吸気弁が開いた時に、前記ロッカーアーム室や動弁機構部やクランク室に蓄えられた混合ガスが、前記吸気弁が開いた時に、吸気弁の近傍に設けた第4の吸気通路から吸気弁に向かって噴出し、キャブレタから直接に吸気弁を介してシリンダに吸入される混合ガスに過給される。従って、通常の4サイクルエンジンより、シリンダに吸入される混合ガスの量が多くなり、混合ガスの吸入効率を向上させることを目的としたものである。
【0013】
また、前記ロッカーアーム室や動弁機構部やクランク室に蓄えられた混合ガスを、エアクリーナーとキャブレターとの間に流入させた場合にも、シリンダに吸入される混合ガスの吸入効率を向上させることができるようにしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、第1の発明は、吸気弁1と排気弁2と点火栓3とがシリンダヘッド4に設けられた4サイクルエンジンにおいて、ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けると共に、シリンダ7内のピストン8の上死点付近では開かれ、それ以外のピストンの移動状態ではピストン8のスカート部8aによって閉じられるようなシリンダ内壁7aの位置に開口7bが設けられ、この開口7bと前記第1の吸気通路6から分岐した位置との間に第2の吸気通路9を設け、この第2の吸気通路9を通って混合ガスがクランク室10に吸入され、ピストン8の下降時にクランク室10で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト11を支承した軸受12やクランク室内壁に穿設した開口13を通り、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁1および排気弁2を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16を設け、さらに、ロッカーアーム室15に吸入された混合ガスが前記吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介して吸気弁1に至る第4の吸気通路18を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたものである。
【0015】
また、第2の発明は、吸気弁1と排気弁2と点火栓3とがシリンダヘッド4に設けられた4サイクルエンジンにおいて、ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けると共に、ピストン8の上昇行程では開かれ、ピストン8の下降行程では閉じられるようなリード弁19を介して前記第1の吸気通路6から分岐した位置とクランク室内壁10aとの間に第5の吸気通路20を設け、この第5の吸気通路20を通って混合ガスがクランク室10に吸入され、ピストン8の下降時にクランク室10で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト11を支承した軸受12やクランク室内壁10aに穿設した開口13を通り、吸気弁1と排気弁2を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁1および排気弁2を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16を設け、さらに、ロッカーアーム室15に吸入された混合ガスが前記吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介して吸気弁1に至る第4の吸気通路18を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたものである。
【0016】
また、第3の発明は、吸気弁1と排気弁と点火栓とがシリンダヘッド4に設けられた4サイクルエンジンにおいて、ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けると共に、シリンダ7内のピストン8の圧縮行程において導通するロータリー弁21を介して前記第1の吸気通路6から分岐してクランク室10に至る第6の吸気通路22を設け、この第6の吸気通路22を通って混合ガスがクランク室10に吸入され、ピストン8の下降時にクランク室10で圧縮された混合ガスが、クランク室内壁10aに穿設された混合ガスの出口23からシリンダ内壁7aの外側の吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁および排気弁を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16を設け、さらに、ロッカーアーム室15に吸入された混合ガスが前記吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介して吸気弁1に至る第4の吸気通路18を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたものである。
【0017】
また、第4の発明は、吸気弁1と排気弁2と点火栓3とがシリンダヘッド4に設けられた4サイクルエンジンにおいて、ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けると共に、シリンダ7内のピストン8の上死点付近では開かれ、それ以外のピストンの移動状態ではピストン8のスカート部8aによって閉じられるようなシリンダ内壁7aの位置に開口7bが設けられ、この開口7bと前記第1の吸気通路6から分岐した位置との間に第2の吸気通路9を設け、この第2の吸気通路9を通って混合ガスがクランク室10に吸入され、ピストン8の下降時にクランク室10で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト11を支承した軸受12やクランク室内壁に穿設した開口13を通り、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁1および排気弁2を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16を設け、さらに、ロッカーアーム室15に吸入された混合ガスが前記吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介してエアクリーナー33とキャブレター5との間に至る第7の吸気通路34を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、各発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は第1の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの縦断面図、図2は同他の部分の縦断面図であり、吸気弁1と排気弁2と点火栓3とがシリンダヘッド4に設けられている。
【0019】
ガソリンとオイルと空気の混合ガスを発生させるキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けている。また、シリンダ7内のピストン8の上死点付近では開かれ、それ以外のピストンの移動状態ではピストン8のスカート部8aによって閉じられるようなシリンダ内壁7aの位置に開口7bが設けられ、この開口7bと前記第1の吸気通路6から分岐した位置との間に第2の吸気通路9を設けている。
【0020】
また、前記第2の吸気通路9を通って混合ガスがクランク室10に吸入され、ピストン8の下降時にクランク室10で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト11を支承した軸受12やクランク室内壁に穿設した開口13を通り、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁1および排気弁2を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16を設けている。
【0021】
さらに、ロッカーアーム室15に吸入された混合ガスが前記吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介して吸気弁1に至る第4の吸気通路18を設けて構成されている。
【0022】
なお、図2における、符号24はクランクシャフト11を支承した両軸受12,12の最外側に設けて軸受12,12を通った混合ガスが外部に逃げないように設けたシール部材である。前記ピストン8はクランクシャフト11のクランクピン25とコンロッド26を介して連結されている。
【0023】
前記吸気弁1と排気弁2を開閉駆動する動弁機構部14は、クランクシャフト11に取付けたギヤ14aとカム14bを回転駆動する減速ギヤ14cとが噛合され、カム14bによって上下動されるプッシュロッド14dの先端部がロッカーアーム15aの一端分に連結され、ロッカーアーム15aの他端分でコイルスプリング15bに抗して吸気弁1を押し下げて開弁するようになっている。なお、排気弁2の開閉も前記同様の構成によって開閉作用を行うようになっているが図示されていない。
【0024】
符号27は燃料タンクで、27aは燃料タンクのキャップ、28は燃料タンク27からガソリンとオイルとの混合燃料をキャブレター5に供給する燃料パイプ、29はキャブレター5からのオーバーフローパイプ、30は排気弁2と連通した排気通路、31は排気通路に連通したマフラー、32はクランクシャフト11の一端部11aに取付けた冷却用ファン32aを備えたロータで、図示しないがこのロータ32にクラッチを介して出力軸が連結されるようになっている。またロータ32の周面の一部に永久磁石35が取付られ、この永久磁石35が点火コイル36の鉄心36aと対向して通過する毎に発生する高電圧が、高電圧コード37を介して点火栓3に印加されるようになっている。また、クランクシャフト11の他端部11bには、図示しないが、クランクシャフト11を手動で回転させる、すなわち、スタータロープを引っ張ってクランクシャフト11を回転させるリコイルスタータが設けられている。
【0025】
次にこの第1の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの作用を説明すると、圧縮行程において、ピストン8が上死点近くまで上昇すると、ピストン8のスカート部8aが、前記第1の吸気通路6から分岐した混合ガスが前記第2の吸気通路9を通ってシリンダ7のピストン下方に流れるようにシリンダ内壁7aに穿設した開口7bを開き、この開口7bを通って減圧されたクランク室10に混合ガスが流入する。
【0026】
次の爆発行程において、ピストン8が降下すると、クランク室10の混合ガスが圧縮されて、この圧縮された混合ガスが、前記軸受12の隙間やクランク室内壁に穿設された開口13を通って、さらに、吸気弁1と排気弁2を開閉駆動する動弁機構部14および吸気弁1および排気弁2を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16に押し込められる。
【0027】
次の排気行程において、ピストン8が上死点近くまで上昇すると、ピストン8のスカート部8aが、前記シリンダ内壁7aに穿設した開口7bを再び開き、クランク室10内の混合ガスは僅かに前記第2の吸気通路9に逆流するが、前記第3の吸気通路16に押し込められている混合ガスは殆どそのままの状態である。
【0028】
次の吸引行程において、ピストン8が降下すると、クランク室10の混合ガスが再び圧縮されて、前記第3の吸気通路16に押し込めると同時に、吸気弁1が開いて、前記キャブレター5から第1の吸気通路6を通って来た混合ガスが吸気弁1を通ってシリンダ7に吸入されると同時に、前記開閉弁17が開いて前記第3の吸気通路16に押し込められていた混合ガスが、開いた開閉弁17を通って吸気弁1の方向に噴出するので、混合ガスの吸入効率が極めてよくなる。
【0029】
図3は第2の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの縦断面図、図4は同他の部分の縦断面図であり、前記第1の発明と同一部材には同一符号を付けて説明する。
【0030】
この第2の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンは、ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けると共に、ピストン8の上昇行程では開かれ、ピストン8の下降行程では閉じられるようなリード弁19を介して前記第1の吸気通路6から分岐した位置とクランク室内壁10aとの間に第5の吸気通路20を設けた点が、前記第1の発明と相違する。
【0031】
次にこの第2の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの作用を説明すると、圧縮行程において、ピストン8が上昇すると、クランク室10の気圧が下がるので、前記第5の吸気通路20およびリード弁19を通って、前記第1の吸気通路6から分岐した混合ガスがクランク室10に吸入される。
【0032】
次の爆発行程において、ピストン8が降下すると、クランク室10の混合ガスが圧縮されて、この圧縮された混合ガスが、前記軸受12の隙間やクランク室10の内壁に穿設された開口13を通って、さらに、吸気弁1と排気弁2を開閉駆動する動弁機構部14および吸気弁1および排気弁2を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16に押し込められる。このピストン8が降下するときには、前記リード弁19は閉じられるので、クランク室10の混合ガスが前記第5の吸気通路20を逆流することはない。
【0033】
次の排気行程において、ピストン8が上昇すると、クランク室10の気圧が下がるので、前記第5の吸気通路20およびリード弁19を通って、前記第1の吸気通路6から分岐した混合ガスが再びクランク室10に吸入される。
【0034】
次の吸引行程において、ピストン8が降下すると、クランク室10の混合ガスが再び圧縮されて、混合ガスを前記第3の吸気通路16に押し込めると同時に、吸気弁1が開いて、前記キャブレター5から第1の吸気通路6を通って来た混合ガスが吸気弁1を通ってシリンダ7に吸入されると同時に、前記開閉弁17が開いて前記第3の吸気通路16に押し込められていた混合ガスが、開いた開閉弁17を通って吸気弁1の方向に噴出するので、混合ガスの吸入効率が極めてよくなる。
【0035】
図5は第3の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの概略図であり、前記第1および第2の発明と同一部材には同一符号を付けて説明する。
【0036】
この第3の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンは、ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター5から、吸気弁1に供給する第1の吸気通路6を設けると共に、シリンダ7内のピストン8の圧縮行程において導通するロータリー弁21を介して前記第1の吸気通路6から分岐してクランク室10に至る第6の吸気通路22を設け、この第6の吸気通路22を通って前記クランク室10に吸入された混合ガスがピストン8の降下時にクランク室10で圧縮され、その圧縮された混合ガスがクランク室内壁10aに穿設された混合ガスの出口23からシリンダ内壁7aの外側の吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁および排気弁を開閉駆動するロッカーアーム室15に流入するような第3の吸気通路16を設け、さらに、ロッカーアーム室15に流入された混合ガスが前記吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介して吸気弁1に至る第4の吸気通路18を設けて構成したものである。
【0037】
前記ロータリー弁21は、吸気弁1と排気弁2を開閉駆動する動弁機構部14と連動してピストン8の2往復すなわち吸入行程、圧縮行程、爆発行程、排気行程の4サイクルにおいて1回転する。また、このロータリー弁21は、そのほぼ1/4周に通気溝21aが形成されている。
【0038】
前記第7の吸気通路22は、前記第1の吸気通路6に連通する吸気通路22aと前記クランク室10に連通する吸気通路22bのそれぞれの他端が前記ロータリー弁21の通気溝21aと対応した時に、前記吸気通路22aと吸気通路22bとが連通するようになっている。
【0039】
前記クランク室10に吸入されクランク室10で圧縮された混合ガスが、クランク室内壁10aに穿設された混合ガスの出口23からシリンダ内壁7aの外側の吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部14を通り、吸気弁および排気弁を開閉駆動するロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16を設けている。
【0040】
次にこの第3の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの作用を説明すると、圧縮行程において、ピストン8が上昇すると、クランク室10の気圧が下がるので、前記第7の吸気通路22およびロータリー弁21を通って、前記第1の吸気通路6から分岐した混合ガスがクランク室10に吸入される。
【0041】
次の爆発行程において、ピストン8が下降すると、前にクランク室10に吸入されている混合ガスが圧縮されて、その圧縮された混合ガスがクランク室10からロッカーアーム室15に至る第3の吸気通路16に押し込められる。この際には、前記ロータリー弁21および前記開閉弁17は閉じているので、クランク室10で圧縮された混合ガスは圧縮された状態を維持している。
【0042】
次の排気行程において、ピストン8が上昇したときは、前記ロータリー弁21および前記開閉弁17は閉じた状態であるので、クランク室10で圧縮された混合ガスは圧縮前の圧力に戻る。
【0043】
次の吸入行程において、ピストン8が下降すると、クランク室10の混合ガスが再び圧縮されて、前記動弁機構部14が配設された第3の吸気通路16に押し込められると同時に、吸気弁1が開弁してキャブレター5から第1の吸気通路6を通った混合ガスが吸気弁1を通ってシリンダ7に吸引されると共に、前記開閉弁17も開いて、前記クランク室10および第3の吸気通路16に圧縮された混合ガスが、ロッカーアーム室15から第4の吸気通路18を通って吸気弁1の方向に噴出してシリンダ7に吸引されるので、混合ガスの吸入効率を向上させることができる。
【0044】
図6は第4の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの縦断面図であり、前記第1および第2の発明と同一部材には同一符号を付けて説明する。
この第4の発明が前記第1の発明と相違する点は、ロッカーアーム室15に吸入された混合ガスが吸気弁1が開弁したときのみ開弁する開閉弁17を介してエアクリーナー33とキャブレター5との間に流入する第7の吸気通路34を設けた点である。
【0045】
次にこの第4の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの作用を説明すると、第1の発明と同様に、ピストン8の昇降によって、クランク室10と動弁機構部14が配設された第3の吸気通路16およびロッカーアーム室15に押し込められた混合ガスが、吸気弁1と同時に開く開閉弁17と第7の吸気通路34を通ってエアクリーナー33とキャブレター5との間に噴出して、吸気弁1が開いた時にシリンダ7に吸引される混合ガスの吸入効率を向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】
この第1の発明は、前記のような潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたので、圧縮行程において、ピストンが上死点近くまで上昇すると、ピストンのスカート部が、前記第1の吸気通路から分岐した混合ガスが前記第2の吸気通路を通ってシリンダのピストン下方に流れるようにシリンダ内壁に穿設した開口を開き、この開口を通って減圧されたクランク室に混合ガスが流入する。
【0047】
次の爆発行程において、ピストンが降下すると、クランク室の混合ガスが圧縮されて、この圧縮された混合ガスが、前記軸受の隙間やクランク室の内壁に穿設された開口を通って、さらに、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部および吸気弁および排気弁を開閉駆動するロッカーアーム室に至る第3の吸気通路に押し込められる。
【0048】
次の排気行程において、ピストンが上死点近くまで上昇すると、ピストンのスカート部が、前記シリンダ内壁に穿設した開口を再び開き、クランク室内の混合ガスは僅かに前記第2の吸気通路に逆流するが、前記第3の吸気通路に押し込められている混合ガスは殆どそのままの状態である。
【0049】
次の吸引行程において、ピストンが降下すると、クランク室の混合ガスが再び圧縮されて、前記第3の吸気通路に押し込めると同時に、吸気弁が開いて、前記キャブレターから第1の吸気通路を通って来た混合ガスが吸気弁を通ると同時に、前記開閉弁が開いて前記第3の吸気通路やロッカーアーム室に押し込められていた混合ガスが、開いた開閉弁を通って吸気弁の方向に噴出するので、混合ガスの吸入効率が極めてよくなる。
【0050】
この第2の発明は、前記のような潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたので、圧縮行程において、ピストンが上昇すると、クランク室の気圧が下がるので、前記第5の吸気通路およびリード弁を通って、前記第1の吸気通路から分岐した混合ガスがクランク室に吸入される。
【0051】
次の爆発行程において、ピストンが降下すると、クランク室の混合ガスが圧縮されて、この圧縮された混合ガスが、前記軸受の隙間やクランク室の内壁に穿設された開口を通って、さらに、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部および吸気弁および排気弁を開閉駆動するロッカーアーム室に至る第3の吸気通路に押し込められる。このピストンが降下するときには、前記リード弁は閉じられるので、クランク室の混合ガスが前記第5の吸気通路を逆流することはない。
【0052】
次の排気行程において、ピストンが上昇すると、クランク室の気圧が下がるので、前記第5の吸気通路およびリード弁を通って、前記第1の吸気通路から分岐した混合ガスが再びクランク室に吸入される。
【0053】
次の吸引行程において、ピストンが降下すると、クランク室の混合ガスが再び圧縮されて、前記第3の吸気通路に押し込めると同時に、吸気弁が開いて、前記キャブレターから第1の吸気通路を通って来た混合ガスが吸気弁を通ってシリンダに吸入されると同時に、前記開閉弁が開いて前記第3の吸気通路およびロッカーアーム室に押し込められていた混合ガスが、開いた開閉弁を通って吸気弁の方向に噴出するので、混合ガスの吸入効率が極めてよくなる。
【0054】
この第3の発明は、前記のような潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたので、圧縮行程において、ピストンが上昇すると、クランク室の気圧が下がるので、前記第6の吸気通路およびロータリー弁を通って、前記第1の吸気通路から分岐した混合ガスがクランク室に吸入される。
【0055】
次の爆発行程において、ピストンが下降すると、前にクランク室に吸入されている混合ガスが圧縮されて、その混合ガスがクランク室からロッカーアーム室に至る第3の吸気通路に押し込められる。この際には、前記ロータリー弁および前記開閉弁は閉じているので、クランク室で圧縮された混合ガスは圧縮された状態を維持している。
【0056】
次の排気行程において、ピストンが上昇したときも、前記ロータリー弁および前記開閉弁は閉じた状態であるので、クランク室で圧縮された混合ガスは圧縮された状態を維持している。
【0057】
次の吸入行程において、ピストンが下降すると、吸気弁が開弁してキャブレターから第1の吸気通路を通った混合ガスが吸気弁を通ってシリンダに吸引されると共に、前記開閉弁も開いて、前記クランク室および第3の吸気通路に圧縮された混合ガスが、ロッカーアーム室から第4の吸気通路を通って吸気弁の方向に噴出してシリンダに吸引されるので、混合ガスの吸入効率を向上させることができる。
【0058】
この第4の発明は、前記のような潤滑機能を有する4サイクルエンジンとしたので、前記第1の発明と同様に、ピストンの昇降によって、クランク室と動弁機構部が配設された第3の吸気通路およびロッカーアーム室に押し込められた混合ガスが、吸気弁と同時に開く開閉弁と第7の吸気通路を通ってエアクリーナーとキャブレターとの間に噴出して、吸気弁が開いた時にシリンダに吸引される混合ガスの吸入効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの縦断面図である。
【図2】第1の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの他の部分の縦断面図である。
【図3】第2の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの縦断面図である。
【図4】第2の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの他の分部の縦断面図である。
【図5】第3の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの概略図である。
【図6】第4の発明の潤滑機能を有する4サイクルエンジンの縦断面図である。
【符号の説明】
1 吸気弁
2 排気弁
3 点火栓
4 シリンダヘッド
5 キャブレター
6 第1の吸気通路
7 シリンダ
7a シリンダ内壁
7b 開口
8 ピストン
8a スカート部
9 第2の吸気通路
10 クランク室
10a クランク室内壁
11 クランクシャフト
12 軸受
13 開口
14 吸気弁と排気弁の動弁機構部
14a ギヤ
14b カム
14c 減速ギヤ
14d プッシュロッド
15 ロッカーアーム室
15a ロッカーアーム
15b コイルスプリング
16 第3の吸気通路
17 開閉弁
18 第4の吸気通路
19 リード弁
20 第5の吸気通路
21 ロータリー弁
21a 通気溝
22 第6の吸気通路
22a 吸気通路
22b 吸気通路
23 出口
24 シール部材
25 クランクピン
26 コンロッド
27 燃料タンク
27a キャップ
28 燃料パイプ
29 オーバーフローパイプ
30 排気通路
31 マフラー
32 ロータ
32a 冷却用ファン
33 エアクリーナー
34 第7の吸気通路
35 永久磁石
36 点火コイル
36a 鉄心
37 高電圧コード

Claims (4)

  1. 吸気弁(1)と排気弁(2)と点火栓(3)とがシリンダヘッド(4)に設けられた4サイクルエンジンにおいて、
    ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター(5)から、吸気弁(1)に供給する第1の吸気通路(6)を設けると共に、シリンダ(7)内のピストン(8)の上死点付近では開かれ、それ以外のピストンの移動状態ではピストン(8)のスカート部(8a)によって閉じられるようなシリンダ内壁(7a)の位置に開口(7b)が設けられ、この開口(7b)と前記第1の吸気通路(6)から分岐した位置との間に第2の吸気通路(9)を設け、この第2の吸気通路(9)を通って混合ガスがクランク室(10)に吸入され、ピストン(8)の下降時にクランク室(10)で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト(11)を支承した軸受(12)やクランク室内壁に穿設した開口(13)を通り、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部(14)を通り、吸気弁(1)および排気弁(2)を開閉駆動するロッカーアーム室(15)に至る第3の吸気通路(16)を設け、さらに、ロッカーアーム室(15)に吸入された混合ガスが前記吸気弁(1)が開弁したときのみ開弁する開閉弁(17)を介して吸気弁(1)に至る第4の吸気通路(18)を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジン。
  2. 吸気弁(1)と排気弁(2)と点火栓(3)とがシリンダヘッド(4)に設けられた4サイクルエンジンにおいて、
    ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター(5)から、吸気弁(1)に供給する第1の吸気通路(6)を設けると共に、ピストン(8)の上昇行程では開かれ、ピストン(8)の下降行程では閉じられるようなリード弁(19)を介して前記第1の吸気通路(6)から分岐した位置とクランク室内壁(10a)との間に第5の吸気通路(20)を設け、この第5の吸気通路(20)を通って混合ガスがクランク室(10)に吸入され、ピストン(8)の下降時にクランク室(10)で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト(11)を支承した軸受(12)やクランク室内壁(10a)に穿設した開口(13)を通り、吸気弁(1)と排気弁(2)を開閉駆動する動弁機構部(14)を通り、吸気弁(1)および排気弁(2)を開閉駆動するロッカーアーム室(15)に至る第3の吸気通路(16)を設け、さらに、ロッカーアーム室(15)に吸入された混合ガスが前記吸気弁(1)が開弁したときのみ開弁する開閉弁(17)を介して吸気弁(1)に至る第4の吸気通路(18)を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジン。
  3. 吸気弁(1)と排気弁と点火栓とがシリンダヘッド(4)に設けられた4サイクルエンジンにおいて、
    ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター(5)から、吸気弁(1)に供給する第1の吸気通路(6)を設けると共に、シリンダ(7)内のピストン(8)の圧縮行程において導通するロータリー弁(21)を介して前記第1の吸気通路(6)から分岐してクランク室(10)に至る第6の吸気通路(22)を設け、この第6の吸気通路(22)を通って混合ガスがクランク室(10)に吸入され、ピストン(8)の下降時にクランク室(10)で圧縮された混合ガスが、クランク室内壁(10a)に穿設された混合ガスの出口(23)からシリンダ内壁(7a)の外側の吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部(14)を通り、吸気弁および排気弁を開閉駆動するロッカーアーム室(15)に至る第3の吸気通路(16)を設け、さらに、ロッカーアーム室(15)に吸入された混合ガスが前記吸気弁(1)が開弁したときのみ開弁する開閉弁(17)を介して吸気弁(1)に至る第4の吸気通路(18)を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジン。
  4. 吸気弁(1)と排気弁(2)と点火栓(3)とがシリンダヘッド(4)に設けられた4サイクルエンジンにおいて、
    ガソリンとオイルと空気の混合ガスをキャブレター(5)から、吸気弁(1)に供給する第1の吸気通路(6)を設けると共に、シリンダ(7)内のピストン(8)の上死点付近では開かれ、それ以外のピストンの移動状態ではピストン(8)のスカート部(8a)によって閉じられるようなシリンダ内壁(7a)の位置に開口(7b)が設けられ、この開口(7b)と前記第1の吸気通路(6)から分岐した位置との間に第2の吸気通路(9)を設け、この第2の吸気通路(9)を通って混合ガスがクランク室(10)に吸入され、ピストン(8)の下降時にクランク室(10)で圧縮された混合ガスが、クランクシャフト(11)を支承した軸受(12)やクランク室内壁に穿設した開口(13)を通り、吸気弁と排気弁を開閉駆動する動弁機構部(14)を通り、吸気弁(1)および排気弁(2)を開閉駆動するロッカーアーム室(15)に至る第3の吸気通路(16)を設け、さらに、ロッカーアーム室(15)に吸入された混合ガスが前記吸気弁(1)が開弁したときのみ開弁する開閉弁(17)を介してエアクリーナー(33)とキャブレター(5)との間に至る第7の吸気通路(34)を設けたことを特徴とする潤滑機能を有する4サイクルエンジン。
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